服を買うのに罪悪感がある|秋の1枚は、着る回数と代わりの有無で選ぶ

**あなたが買っていいのは、この1か月に4回以上着る予定があって、手持ちに同じ役割の服がない、または傷んでいる1枚です。**それ以外の1枚は、待つ側に入れて構いません。待つと決めることも、罪悪感を減らす選び方の1つです。
服を買うときの罪悪感は、使うお金の大きさだけでは決まりません。同じ金額でも、すぐに毎日着る1枚なら手は止まりにくく、いつ着るか分からない1枚だと止まります。罪悪感が強くなるのは、買ったあとにその服がどれだけ働くかが見えていないときです。
この記事では、着る回数、代わりの有無、代わりの服の傷み、という3つを数えて、その1枚を買う側か待つ側かに分けます。似合うかどうかの判断は自分に似合う服がわからない(女性)のような診断の記事に任せて、ここでは「買っていいのか」だけを扱います。
結論:着る回数と代わりの有無が見えていれば、罪悪感は小さくなる
| この1か月に着る回数 | 手持ちに代わりがない、または傷んでいる | 手持ちに使える代わりがある |
|---|---|---|
| 4回以上 | 買う側 | 代わりで回せるか1週間試す |
| 2〜3回 | 買う側に寄せてよい | 待つ側 |
| 1回だけ | 借りる、手持ちで工夫する | 待つ側 |
| 予定がない | 待つ側 | 待つ側 |
**左上に入る1枚は、贅沢ではなく、足りなくなったものを戻す買い物です。**罪悪感が出てきたら、その1枚がこの表のどこに入るかを確かめてください。左上なら、手が止まる理由はもう残っていません。右下なら、買わないと決めて構いません。
迷いが残るのは、真ん中の段に入る1枚です。この記事の後半は、その真ん中をどう分けるかに多くを使っています。
罪悪感はどこから来るのか|4つに分ける
「なんとなく悪い気がする」を、まず4つのどれに近いかに分けます。どこから来ているかで、確かめることが変わるからです。
| 罪悪感の出どころ | 頭の中の言葉 | 確かめること |
|---|---|---|
| お金 | 「これに使っていいのか」 | 着る回数と、代わりの有無 |
| 順番 | 「家族のものが先では」 | 比べる相手を、手持ちの自分の服にする |
| 記憶 | 「また着ないかもしれない」 | 前に着なかった理由を分ける |
| 不安 | 「似合わなかったらどうしよう」 | 普段の服から何か所変わるか |
**多くの人の罪悪感は、1つではなく2つか3つが重なっています。**お金のことだけなら、着る回数を数えれば落ち着きます。それでも手が止まるなら、順番か記憶か不安のどれかが残っています。1つずつ外していくと、最後に残った1つが、その人の手を止めている本当の理由です。
測る①|その1枚を、この1か月に何回着るか予定表で数える
店や画面の前で「着る機会はあるはず」と思うだけでは、回数は見えません。予定表か手帳を開いて、その1枚を着る日に印をつけていきます。
| 予定の種類 | 数え方 |
|---|---|
| 毎週ある予定(仕事、送り迎え、習い事) | 4週ぶんを数える |
| 決まっている行事(面談、発表会、食事会) | 1回ずつ数える |
| 天気で変わる予定(寒い日だけ着る) | 半分に数える |
| 「いつか行くかも」の予定 | 数えない |
**「いつか」は数えないでください。**いつかの予定を数に入れると、どの服も4回を超えて、表が役に立たなくなります。数えるのは、予定表に書ける日だけです。
回数を数えると、思っていたより多いこともあります。毎週の送り迎えで着る羽織りなら、それだけで4回になります。反対に、ときめいて手に取った1枚が、予定表に1回しか書けないこともあります。どちらも、数えてみて初めて分かることです。
測る②|手持ちに代わりがあるか、役割で数える
次に、その1枚と同じ役割をする服が、手持ちに何枚あるかを数えます。数えるのは種類ではなく役割です。
| 役割 | 例 | 同じ役割として数えるもの |
|---|---|---|
| 毎日の上に羽織る1枚 | カーディガン、薄手のジャケット | 前が開いて、屋内で脱げるもの |
| 人に会う日のトップス | ブラウス、きれいめのニット | 1枚で人前に出られるもの |
| 寒い日の外の1枚 | コート、ダウン | 屋外でだけ着る厚手のもの |
| 行事の日の1式 | ワンピース、セットアップ | 式や面談に着ていけるもの |
| 動く日のボトムス | パンツ、動けるスカート | しゃがめて、汚れても洗えるもの |
**同じ役割の服が手持ちに2枚以上あって、どちらも使える状態なら、その1枚は代わりで回せます。**1枚だけなら、洗っているあいだの代わりがない状態です。0枚なら、その役割はいま空いています。
種類で数えると、カーディガンが3枚あるのに「羽織りがない」と感じることがあります。3枚とも、毎日の羽織りではなく部屋着の役割になっているからです。役割で数え直すと、本当に空いているのがどこかが見えます。
測る③|代わりの服の傷みを、3か所で見る
手持ちに代わりがあっても、その服が傷んでいるなら、代わりとしては働きません。代わりの服を明るい場所に広げて、3か所を見ます。
| 見る場所 | 傷んでいる目安 | 読み方 |
|---|---|---|
| 首まわり | 襟ぐりが波打つ、伸びて戻らない | 人に会う日の役割からは外れる |
| 表面 | 脇や袖の内側に毛玉が密集している | 取って戻るなら使える |
| 色 | 肩や背中だけ色が抜けている | 日差しの下で目立つ |
| 形 | 肘や膝が出て戻らない | ボトムスは座ると目立つ |
**3か所のうち2か所以上が傷んでいたら、その服は代わりとして数えないでください。**数えないということは、捨てるということではありません。家で着る役割に移して、外に出る役割は空いていると考えるだけです。毛玉は取れば戻ることが多いので、毛玉だけなら代わりとして数え直して構いません。
買っていい1枚と待つ1枚の境目
ここまでの3つを合わせて、その1枚がどちら側かを決めます。迷いやすいのは、回数が2〜3回の1枚と、代わりが1枚だけある1枚です。
| 着る回数 | 代わりの状態 | 判定 |
|---|---|---|
| 4回以上 | 0枚 | 買う側 |
| 4回以上 | 1枚、傷んでいる | 買う側 |
| 4回以上 | 1枚、使える | 洗い替えとして買う側に寄せてよい |
| 2〜3回 | 0枚 | 買う側に寄せてよい |
| 2〜3回 | 1枚以上、使える | 待つ側 |
| 1回 | どれでも | 待つ側。借りるか、手持ちで工夫する |
**判定が「待つ側」に出たら、その1枚を書き留めて、1か月後にもう一度数えてください。**1か月のあいだに着る予定が増えていれば、買う側に移ります。増えていなければ、その1枚がなくても回っていたということです。どちらに転んでも、書き留めたことで「買えなかった」ではなく「待った」に変わります。
「家族のものが先」と感じるとき
自分の服を手に取ったとたん、子どもの靴や家族の上着が頭に浮かぶ人は多いはずです。この罪悪感は、お金ではなく順番から来ています。
| 頭に浮かぶこと | 確かめること |
|---|---|
| 子どもの服が先では | 子どもの服で、いま空いている役割があるか |
| 家族の上着が古い | 家族の上着も同じ表で数えたか |
| 自分は家にいるから要らない | 家の外に出る回数を、この1か月で数えたか |
| 自分はまだ着られる服がある | その服は、傷みの3か所で何か所引っかかるか |
**比べる相手を、家族の服から、手持ちの自分の服に変えてください。**家族の服と比べ始めると、自分の服はいつまでも後に回ります。家族の服を買うときに、着る回数と空いている役割を見て決めているなら、自分の服にも同じ基準を使えば足ります。基準が同じなら、順番を気にする理由はなくなります。
家族の服にも空いている役割があるなら、両方を表に並べて、着る回数の多いほうから埋めてください。自分のほうが回数が多いことも、あって当然です。
前に買って着なかった服を思い出すとき
「前にも買って着なかった」という記憶が、次の1枚の手を止めることがあります。着なかった服を1枚思い出して、理由を分けてみてください。
| 着なかった理由 | 次に確かめること |
|---|---|
| 合わせる服がなかった | 手持ちの3枚と組めるか、その場で思い浮かべる |
| 着ていく予定がなかった | 予定表で回数を数えてから買う |
| 着てみたら落ち着かなかった | 普段の服から変わるところを1か所にする |
| 手入れが面倒だった | 洗濯表示を見て、家で洗えるか確かめる |
| 寒さや暑さに合わなかった | 着る月の朝の気温を思い出す |
**着なかった理由が分かれば、その記憶は次の1枚を選ぶ材料になります。**理由を分けずに「また失敗するかも」とだけ思っていると、どんな服でも手が止まります。いちばん多いのは、合わせる服がなかったことです。次の1枚は、手持ちのトップスかボトムスの3枚以上と組めるかを、手に取った場所で確かめてください。
似合うか不安で手が止まるとき
罪悪感に見えて、実は「似合わなかったら無駄になる」という不安が手を止めていることがあります。この場合は、普段の服からどれだけ離れた1枚かを数えます。
| 普段の服から変わるところ | 不安の大きさ | すること |
|---|---|---|
| 0〜1か所(色だけ、形だけ) | 小さい | そのまま判定に進む |
| 2か所 | 中くらい | 試着で、顔と全身を2歩離れて見る |
| 3か所以上 | 大きい | 1か所だけ普段に戻した1枚を探す |
**変わるところを1か所にした1枚は、買ったあとに落ち着かない気持ちになりにくい1枚です。**色も形も素材も新しい1枚は、似合っていても、着る日に勇気が要ります。勇気が要る服は、予定表に書いた日にも手が伸びにくく、回数が減ります。普段の服に近い1枚から1か所ずつ動かしていくと、着る回数も、似合う範囲も、両方が少しずつ広がります。
秋に罪悪感が出やすい理由
罪悪感は、季節を問わず出てきます。ただ、秋は手が止まる場面がとくに増えます。
| 秋に起きること | 罪悪感との関係 |
|---|---|
| 朝晩と日中の気温差が大きい | 羽織りが急に要るが、去年の服で足りる気もする |
| 行事や集まりが増える | 1回のために買うのかと迷う |
| 衣替えで去年の服を出す | 傷みに気づくが、まだ着られる気もする |
| 売り場が秋冬物に替わる | 欲しい気持ちと、まだ早い気持ちがぶつかる |
**秋の罪悪感の多くは、「去年の服で足りるのか」という迷いから来ています。**衣替えで出した服を、傷みの3か所で見てください。足りるなら、買わずに済みます。足りないなら、その役割は空いています。どちらか分かるだけで、売り場の前での迷いはかなり減ります。
秋の1枚は、どの役割から選ぶか
秋に1枚だけ足すなら、どの役割から埋めるかで、着る回数が大きく変わります。
| 役割 | 秋に着る回数の目安 | 足したときの働き |
|---|---|---|
| 毎日の羽織り | 1か月に10回以上 | 気温差を受けて、手持ちのトップスを全部使える |
| 人に会う日のトップス | 1か月に4〜8回 | 手持ちのボトムスと組める数が増える |
| 寒い日の外の1枚 | 秋の終わりから増える | 冬まで続けて使える |
| 行事の日の1式 | 1か月に1〜2回 | 回数は少ないが、代わりがないと困る |
**秋に1枚目を足すなら、毎日の羽織りから考えてください。**着る回数がいちばん多く、手持ちのトップスと組み合わせる数も多いからです。羽織りがすでに使える状態で手持ちにあるなら、次は人に会う日のトップスです。行事の日の1式は回数が少ないので、借りるか、手持ちの組み合わせで足りないかを先に考えます。
寒い日の外の1枚は、秋の入り口ではまだ回数が少なく見えます。ただ、冬まで続けて着る役割なので、11月から2月までの4か月で数え直すと、多くの人で一番回数の多い役割になります。いま手持ちのコートが傷んでいるなら、秋のうちに判定しておくと、寒くなってから慌てて選ぶことを避けられます。
行事のための1枚で迷うとき
面談や発表会、食事会など、秋の行事に着ていく服がないと感じるときは、回数が1〜2回になりやすく、判定が待つ側に出ます。それでも手持ちで足りないときがあります。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 手持ちに式や面談に着られる服が1枚もない | その役割は空いている。回数が少なくても買う側に寄せてよい |
| 手持ちにあるが、季節が合わない | 羽織りと足元で季節を寄せられるか試す |
| 手持ちにあるが、サイズが合わない | 何か所合わないかを数える。1か所なら直せることがある |
| 行事が年に数回ある | 1年ぶんの回数で数え直す |
**行事の服は、1か月ではなく1年で回数を数えてください。**秋の面談、冬の集まり、春の式と、1年で見ると4回を超えることがあります。年に4回以上着る見込みがあって、手持ちに代わりがないなら、それは買う側の1枚です。
店で手に取ったときに、その場で確かめる3つ
売り場で手に取った1枚が、買う側か待つ側か、その場で確かめる方法です。予定表を開けないときも、この3つなら頭の中で数えられます。
| 確かめること | 方法 | 目安 |
|---|---|---|
| 着る日 | 次の2週間で着る日を思い浮かべる | 2日以上思い浮かぶ |
| 組める服 | 手持ちのボトムスかトップスを思い浮かべる | 3枚以上と組める |
| 代わり | 同じ役割の手持ちを思い浮かべる | 使える代わりが1枚以下 |
**3つとも当てはまれば、その1枚は買う側です。**1つでも当てはまらなければ、その場で決めずに、写真を撮って売り場を離れてください。離れたあとも、その1枚のことを何度も思い出すなら、帰ってから予定表で回数を数え直します。思い出さなければ、それが答えです。
通販で迷うとき
通販では、手に取れないぶん、似合うかどうかの不安が強く出ます。罪悪感と不安が重なって、カートに入れたまま何日も止まることがあります。
| 迷っていること | 確かめること |
|---|---|
| 寸法が合うか | 手持ちで同じ役割の服を平らに置いて、身幅と着丈を測って比べる |
| 色が画面と違わないか | 手持ちの近い色の服と、画面を並べて見る |
| 返品できるか | 返品の条件と期限を、買う前に読む |
| 何日も迷っている | 3日たっても迷うなら、待つ側に入れる |
**手持ちの服の寸法と比べると、届いてからの「思っていたのと違う」が減ります。**通販で迷う時間が長いほど、買ったあとの罪悪感も大きくなりがちです。3日迷ったら、いったん待つ側に入れて、1か月後に回数を数え直してください。
買ったあとに罪悪感が戻ってきたとき
買ったあとで、「やっぱり要らなかったかも」と気持ちが沈むことがあります。そのときは、買ってから2週間のあいだに何回着たかを数えます。
| 2週間で着た回数 | 読み方 | すること |
|---|---|---|
| 2回以上 | その服はもう働いている | そのまま着る |
| 1回 | 働き始めている | 次の週の予定に1回入れる |
| 0回 | まだ働いていない | 着る日を決めて、前の晩に出しておく |
**買ったあとの罪悪感は、袖を通した回数が増えると落ち着いていきます。**まだ一度も着ていない服は、見るたびに「無駄だったかも」と思わせます。着る日を予定表に先に書き込み、前の晩に出しておくと、1回目が早く来ます。1回目を着てしまえば、その服はもう、手持ちの中で働く1枚です。
1枚足したら、1枚の役割を移す
新しい1枚が入ったら、同じ役割をしていた古い1枚の行き先を決めます。手放すかどうかではなく、役割を移すと考えると、罪悪感が増えません。
| 古い1枚の状態 | 移す先 |
|---|---|
| 傷みが2か所以上 | 家で着る役割 |
| 傷みが1か所 | 洗い替えの控え |
| 傷みはないが、着なくなった | 1季節だけ保留の袋へ |
| 家でも着ない | 手放すことを考える |
**古い1枚を家で着る役割に移すと、新しい1枚と同じ役割の服が2枚並ぶことを避けられます。**2枚並ぶと、どちらを着るかで毎朝迷い、迷いがまた罪悪感につながります。保留の袋に入れた服は、1季節のあいだに一度も取り出さなければ、そのときに手放すかを考えれば足ります。
買う回数を、季節ごとに決めておく
1枚ごとに罪悪感と向き合うのが疲れるなら、季節ごとに買う回数を先に決めておく方法もあります。
| 決め方 | 向いている人 |
|---|---|
| 季節の入り口に1回だけ、空いている役割を埋める | 迷う時間を短くしたい人 |
| 行事の前だけ、その行事の1式を見直す | 行事が多い人 |
| 傷みが出たときだけ、同じ役割の1枚を足す | 持っている服が少ない人 |
**季節の入り口に1回と決めておくと、それ以外の日に手に取った1枚は「次の入り口まで待つ」と自然に決まります。**決めた回数の中で買う1枚には、罪悪感を持つ必要はありません。回数を決めたのは自分で、その中で選んでいるからです。秋の入り口なら、衣替えで去年の服を出した日がちょうどよい区切りです。
家族に言いにくいとき
自分の服を買ったことを、家族に言いにくいと感じる人もいます。言いにくさが罪悪感を大きくしていることがあります。
| 言いにくい理由 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 贅沢だと思われそう | 「毎日の羽織りが傷んでいたので、1枚替えた」 |
| 家族の服を先に買うべきだった気がする | 「家族の服で空いているところも、次に見ておく」 |
| 前に買って着なかった服がある | 「前の服は家で着る用に回した」 |
伝えるときは、その服の役割と、何の代わりかを一言で添えてください。「買った」だけだと、聞いた側は理由を想像するしかありません。「傷んだ羽織りの代わり」と言えば、それが足りないものを戻す買い物だと伝わります。言葉にしてみると、自分の中でも、その1枚が何のための服かがはっきりします。
買う前に、1週間だけ手持ちで回してみる
判定が「代わりで回せるか試す」に出た1枚は、すぐに決めず、1週間だけ手持ちで回してみます。回してみると、表で数えただけでは見えなかったことが出てきます。
| 1週間で起きたこと | 読み方 | 判定 |
|---|---|---|
| 手持ちの代わりで、困った日がなかった | その役割はいま足りている | 待つ側 |
| 洗濯が間に合わず、同じ服を続けて着た | 枚数が足りていない | 買う側 |
| 代わりの服を着た日に、気分が沈んだ | 代わりとして働いていない | 買う側に寄せてよい |
| 代わりの服を一度も手に取らなかった | 代わりではなかった | 買う側 |
**1週間回してみて困った日が1日もなければ、その1枚は今は要りません。**反対に、洗濯の都合で同じ服を続けて着た日があったなら、枚数が足りていない証拠です。試す期間を1週間と区切るのは、それより長くすると、困った日を我慢で乗り切る癖がついてしまうからです。我慢で乗り切った日は「困った日」として数えてください。
罪悪感が強くなる時間帯を避けて決める
同じ1枚でも、決める時間帯によって罪悪感の強さは変わります。疲れているときほど、手が止まるか、反対に勢いで決めてしまうかのどちらかに振れやすくなります。
| 決める時間 | 起きやすいこと | 向き |
|---|---|---|
| 夜、家事が終わったあと | 疲れていて、気持ちが揺れやすい | 決めずに書き留めるだけにする |
| 朝、予定表を開いたとき | 1日の予定と並べて考えられる | 回数を数えるのに向く |
| 休日の昼 | 手持ちの服を広げて見られる | 傷みを見るのに向く |
| 売り場で、ほかの用事の合間 | 時間に追われて焦る | 写真を撮って離れる |
**買うかどうかを決めるのは、予定表と手持ちの服を両方見られる時間にしてください。**夜に画面で見つけた1枚は、その場で決めずに書き留めておき、翌朝に回数を数えます。一晩おいても数えたいと思える1枚なら、判定に進む価値があります。朝になって忘れていたなら、それは疲れた夜に欲しくなっただけの1枚です。
どちらとも取れるとき①|予定は1回だけ、でも代わりがない
行事が1回だけあって、手持ちに着ていける服が1枚もない。表では待つ側と買う側の境目にあたります。
| 確かめること | 買う側に寄せる | 待つ側に寄せる |
|---|---|---|
| 1年で見た回数 | 4回以上になる | 1年でも1〜2回 |
| ほかの行事に回せるか | 形と色が控えめで回せる | その行事だけの華やかさ |
| 借りる手段 | 身近にない | 家族や友人から借りられる |
| 手持ちの組み合わせ | 羽織りを足しても届かない | 羽織りを足せば届く |
**右の列が2つ以上当てはまるなら、待つ側に寄せて、借りるか手持ちの組み合わせで行ってください。**左の列が多いなら、1年で回数が出る1枚として選びます。そのときは、ほかの行事にも回せるように、色と形を控えめな側に寄せると、1回きりの服になりにくくなります。
どちらとも取れるとき②|代わりはあるが、着ると気分が沈む
手持ちに使える代わりがあって、表では待つ側に出る。それでも、その服を着ると気分が沈む、という場合です。
| 沈む理由 | 考え方 |
|---|---|
| 色が今の気分と合わない | 顔から遠い場所で着る。羽織りの中に入れる |
| 形が今の体に合わない | 何か所合わないかを数える。2か所以上なら代わりとして数えない |
| その服を着た日の記憶 | 役割を家で着る側に移す |
| 理由が分からない | 1週間で何回手に取ったかを数える |
**着るたびに気分が沈む服は、使える状態でも、代わりとして数えなくて構いません。**服は、着たときの気分まで含めて働くものです。ただ、気分だけで決めると、どの服も代わりにならなくなります。1週間で一度も手に取らなかったら代わりから外す、と期間を区切ってください。手に取っていたなら、その服はまだ働いています。
どちらとも取れるとき③|手頃なものを数枚か、長く着る1枚か
同じ役割を埋めるのに、手頃なものを何枚か持つか、しっかりした1枚を持つかで迷う場合です。
| 役割の性質 | 向く持ち方 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎日着て、毎回洗う | 手頃なものを数枚 | 洗い替えが要る |
| 週に1〜3回着て、毎回は洗わない | しっかりした1枚 | 形の崩れにくさが効く |
| 季節の終わりに傷みやすい | 手頃なものを数枚 | 毎年入れ替える前提で持つ |
| 何年も同じ形で着たい | しっかりした1枚 | 1回あたりの働きが大きい |
**毎回洗う役割は枚数で、毎回は洗わない役割は1枚の持ちで考えてください。**どちらの持ち方でも、着る回数が多ければ罪悪感は小さくなります。迷ったときに比べるのは、合計の出費ではなく、それぞれの持ち方で1か月に何回着るかです。
どちらとも取れるとき④|同じ1枚を、何週間も迷っている
売り場や画面で何度も同じ1枚を見て、決められないまま何週間もたっている場合です。
| 迷っている期間 | 読み方 | すること |
|---|---|---|
| 1週間以内 | まだ普通の迷い | 予定表で回数を数える |
| 2〜3週間 | 回数か代わりのどちらかが曖昧 | 代わりの服を広げて傷みを見る |
| 1か月以上 | 欲しい気持ちが続いている | 判定が買う側なら、そこで決める |
**1か月以上同じ1枚を思い出し続けているなら、それは一時の気分ではありません。**その上で判定が買う側に出たら、もう迷う理由は残っていません。判定が待つ側なら、欲しい気持ちは本物でも、今の暮らしで働く場所がまだない1枚です。働く場所ができたら、改めて数え直してください。
着た回数を、1か月だけ記録する
罪悪感を数に変える、いちばん手軽な方法は、買った服を何回着たかを1か月だけ記録することです。
| 記録の仕方 | 手間 |
|---|---|
| 手帳の隅に、着た日に印をつける | 1日数秒 |
| ハンガーを、着たら逆向きに掛ける | 戻すときだけ |
| 着た日の朝に、全身を1枚撮る | 1日数秒 |
**1か月で4回以上着ていたら、その1枚は買う側の判定どおりに働いています。**記録は、次に服を選ぶときの材料にもなります。どの役割の服がよく働き、どの役割の服が眠りがちかが分かると、次の1枚を選ぶときに、罪悪感より先に数が浮かぶようになります。
よくある行き違い
**「罪悪感があるうちは買わないほうがいい」。**罪悪感は、買う理由が見えていないときに強くなるものです。着る回数と代わりの有無が見えれば、罪悪感があっても買っていい1枚は分かります。
**「我慢した分だけ、えらい」。**傷んだ服で毎日を過ごすと、着るたびに気分が沈み、それが別の迷いにつながります。足りない役割を戻すことは、我慢をやめることではなく、手持ちを整えることです。
**「たくさん買う人ほど罪悪感がない」。**買う量と罪悪感は比例しません。少ししか買わない人でも、1枚ごとに働きが見えていなければ手は止まります。
**「待つと決めたら、損をした気がする」。**待つ側に入れた1枚は、書き留めておけば1か月後に数え直せます。待ったことで、その1枚が本当に要るかがはっきりします。
**「自分のために買うのは、気持ちが弱いから」。**服が要る場面は、気持ちの強さとは関係なく、予定と季節で決まります。秋に羽織りが要るのは、朝晩が冷えるからです。予定表と手持ちの服を見て決めた1枚は、気持ちに流された買い物ではありません。
**「罪悪感は、一度なくせば二度と出てこない」。**罪悪感は、季節が変わって新しい1枚が要るたびに顔を出します。なくそうとするより、出てきたときに表のどこに入るかを確かめる手順を持っておくほうが、毎回の迷いは短く済みます。手順が身につくと、手が止まる時間そのものが、少しずつ短くなっていきます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 自分の服を買うと、家族に悪い気がしてしまいます
- 家族のものと自分のもの、どちらが先かを比べ始めると、自分の服はいつまでも後に回ります。比べる相手を変えてください。比べるのは家族の服ではなく、いま手持ちにある自分の服です。手持ちで同じ役割の服が傷んでいて、この1か月にその役割の服を4回以上着る予定があるなら、それは贅沢ではなく、足りなくなった1枚を戻すことです。家族の服を選ぶときと同じ基準で、自分の服も選べば足ります。
- Q. 前に買った服を結局着なかったので、また同じことになりそうで怖いです
- 着なかった服を1枚思い出して、着なかった理由を分けてみてください。合わせる服がなかったのか、着ていく予定がなかったのか、着てみたら落ち着かなかったのか。合わせる服がなかったなら、次は手持ちの3枚と組めるかをその場で確かめます。予定がなかったなら、予定表で着る回数を数えてから買います。落ち着かなかったなら、普段の服から1か所だけ変えた1枚を選びます。理由が分かれば、同じことは避けられます。
- Q. 安いものを何枚か買うのと、しっかりした1枚を買うのは、どちらが罪悪感が少ないですか
- どちらが正しいかではなく、どちらが着る回数を多くできるかで決めてください。毎日のように着る役割、たとえば仕事の日のトップスなら、洗い替えが要るので、手頃なものを何枚か持つほうが回ります。週に1〜2回着る羽織りやコートのように、1枚で長く使う役割なら、形の崩れにくい1枚のほうが、1回あたりの働きは大きくなります。買う前に、その服が何の役割で、1か月に何回出番があるかを書き出すと、どちらが合うかが見えます。
- Q. 買ったあとに、やっぱり要らなかったかもと落ち込みます
- 買ってから2週間のあいだに、その服を何回着たかを数えてください。2回以上着ていれば、その服はもう働いています。1回も着ていないなら、着る予定がなかったのか、合わせる服がなかったのかを確かめて、次の週の予定に1回入れます。買ったあとの落ち込みは、買ったこと自体より、まだ一度も働いていない服を見ているときに強くなります。袖を通した回数が増えると、気持ちは少しずつ落ち着いていきます。
— メグラシ編集部





