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自分を知る

自分に自信がない、おしゃれできない|人から遠い場所から1つずつ足す

メグラシ編集部//読了 11分
朝の光が差す木のチェストの上に、たたんだ灰色のニットと黒いパンツ。その上にからし色の靴下、小花柄のポーチ、深緑の革ベルトの腕時計が置かれている

**自分に自信がなくておしゃれできないときは、人から見えにくい場所から1つだけ足してください。**靴下の色、バッグの中のポーチ、袖口からのぞく時計。自分にしか見えない場所で平気だったら、2週間ごとに1段ずつ、人から見える場所へ広げていきます。

おしゃれをしてみたいのに止まってしまうのは、たいてい、好きなものがないからではありません。好きなものを身につけて、人の目に入るところで止まっています。「似合ってないと思われたらどうしよう」「急にどうしたのと言われたら」。この気持ちは、全身を一度に変えようとするほど強くなります。

この記事では、おしゃれを足す場所を、人から見える距離で5つの段に分けます。いまの自分がどの段まで平気かを確かめて、その段に1つだけ足します。手持ちの服から自分の物差しを作る方法は自分の服装に自信がないに置いてあります。この記事は、その物差しの外に、新しく何かを足すときの順番です。

結論:おしゃれは、人から遠い段から1つずつ足す

段足す場所見える人と距離
1自分にしか見えない場所(靴下・インナー・バッグの中)自分だけ
2手元(袖口・時計・指輪・ハンカチ)向かい合って座る人。50cm以内
3足元とバッグ並んで歩く人、すれ違う人。1〜2m
4首元と顔まわり(襟・耳飾り・ストール)会話をするすべての人。1m前後
5全身の面(上着・ワンピース・パンツの色や形)遠くから見る人も含めてみんな。10m先まで

**段1から始めて、1つの段で平気になったら次に上がる。**これがこの記事の答えです。段を飛ばさないことだけを守れば、どこかで止まっても、それより下の段のおしゃれは手元に残ります。

段が上がるほど、見える人の数が増え、見える面積が大きくなります。自信がないうちに段5から始めると、いちばん多くの人に、いちばん大きな面積を見られることになります。止まってしまうのは自然なことです。

「自信がない」と「おしゃれできない」がつながるところ

自信がないことと、おしゃれできないことは、同じ悩みのように聞こえますが、つながるのは1か所だけです。それは「人の目に入る」という瞬間です。

止まる瞬間頭に浮かぶことどの段で起きやすいか
売り場で手に取ったとき「自分には似合わない気がする」段4・5
家で着てみたとき「これで外に出ていいのか」段5
玄関を出る前「やっぱりいつもの服にしよう」段4・5
人に会ったとき「何か言われたらどうしよう」段3・4・5
褒められたとき「本気で言っているのか分からない」段4・5

表を見ると、止まる瞬間のほとんどが段4と段5で起きていることが分かります。**段1と段2では、止まる理由そのものがほとんど起きません。**人の目に入らない、または入っても小さいからです。だから、自信がないうちは、止まる理由の少ない段から始めるのが、いちばん遠回りにならない道です。

測る①|いまの段を、3つの問いで確かめる

自分がどの段まで平気かは、人によって違います。次の3つの問いを、段1から順に自分に聞いてください。

問い聞き方平気の目安
見られて平気かその場所に好きな色や形を足して、人に見られる場面を思い浮かべる胸がざわつかない
褒められて平気か「それいいね」と言われる場面を思い浮かべる「ありがとう」と返せそう
聞かれて答えられるか「どこで買ったの」「急にどうしたの」と聞かれる場面一言で返せそう

**3つとも平気と思える段のうち、いちばん上の段が、いまの自分の段です。**段1で「見られて平気か」が問いにならない(自分しか見ないので)のは、そのとおりです。段1は、見られる心配がないぶん、自分が好きかどうかだけで選べる段です。

段2で3つ目の問いが引っかかる人は、段1から始めてください。段3まで3つとも平気な人は、段3に1つ足すところから始めます。

測る②|足す面積は、手のひらで数える

同じ段でも、足すものの面積が大きいほど目に入ります。面積は、自分の手のひらを当てて数えます。

面積手のひらで例
小手のひら1枚より小さい腕時計、指輪、耳飾り、靴からのぞく靴下
中手のひら1〜3枚ハンカチ、ポーチ、靴、小さなバッグ、ストールの見える部分
大手のひら4〜10枚バッグ、羽織りの前の面、トップスの見える面
特大手のひら10枚より大きい上着全体、ワンピース、パンツ全体

**最初の1つは、その段で「小」か「中」の面積のものにしてください。**同じ段でも、面積が小さいほど、見られる時間も短くなります。段5のように面積が大きくなりがちな段では、色を変えるより、形か素材を変えるほうが目立ちにくくなります。

手のひらで数えるのは、実際に身につけた状態で、人から見える部分だけです。たとえば靴下は、1足ぶんの布の面積は大きくても、靴とパンツのあいだからのぞくのは指2本ぶんほどです。ストールも、首に巻くと見えるのは前の一部だけになります。買う前の面積ではなく、身につけたときに見える面積で数えてください。

段1|自分にしか見えない場所

段1は、だれにも見られない場所です。好きな色、好きな柄、好きな手ざわりを、遠慮なく選べるいちばん自由な段です。

足すもの面積始め方
靴下小〜中好きな色を1足。靴を脱がない日に履く
肌着・インナー中好きな色を1枚。外から見えない重ね方で着る
バッグの中のポーチ中毎日開けるものを、好きな柄に替える
手帳やペンケース中表紙の色を好きな色にする
部屋着大家でだけ着る服を、好きな色や形にする
ハンカチ(使うときだけ出す)中好きな柄を1枚、バッグに入れておく

段1は、だれにも見られないのに意味があるのか、と思うかもしれません。**意味があるのは、朝その1つを選ぶ動きのほうです。**毎朝、好きな色の靴下を選んで履く。それだけで、自分で服を選ぶ感覚が、少しずつ戻ってきます。

段1で選ぶときは、似合うかどうかも、ほかの服と合うかどうかも考えなくて構いません。見るのは自分だけなので、「好きかどうか」の1つの問いで決められます。この、1つの問いで決めていい場所を持っておくことが、上の段で迷ったときの支えになります。

段2|手元

段2は、手元です。向かい合って座る人や、隣で作業をする人にしか見えません。見える距離は50cmほどで、見る人も数人に限られます。

足すもの面積始め方
腕時計小文字盤やベルトの色を、好きなものにする
指輪・細い腕輪小1つだけ。仕事のじゃまにならない細さで
袖口からのぞくインナー小段1のインナーの袖を、少しだけ出す
爪の色小肌に近い色から始める
使うたびに出すハンカチ中段1のハンカチを、人前で使う

段2のいいところは、見られる距離が近いぶん、見る人が「自分に関心のある人」に限られることです。手元に何かを足しても、通りすがりの人は気づきません。向かい合った人に「その時計いいね」と言われたら、それが段3に上がる合図です。

段2で足すものは、自分の目にもよく入ります。仕事中にキーボードを打つとき、食事のときに箸を持つとき、手元はいつも視界の中にあります。段1では朝に一度選ぶだけだった好きなものが、段2では一日に何度も目に入るようになります。人に見られることより先に、自分が自分の好きなものを何度も見る、という段階です。

段3|足元とバッグ

段3は、足元とバッグです。並んで歩く人や、すれ違う人に見えます。距離は1〜2mで、見える人が一気に増えますが、顔からは離れているので、似合うかどうかを気にする必要はまだあまりありません。

足すもの面積始め方
靴中いつもの靴と同じ形で、色だけ変える
見える靴下小パンツの裾と靴のあいだに、好きな色を少しのぞかせる
バッグ中〜大小さめのバッグを、好きな色や素材にする
バッグに付ける飾り小小さなものを1つ
傘大雨の日だけの、好きな色の1本

**段3では、形はいつもどおりで、色か素材だけを変えるのが始めやすい足し方です。**形まで変えると、歩き方や持ち方が変わって、自分の動きが気になりはじめます。いつもと同じ形の靴を、色違いで選ぶくらいがちょうどいい一歩です。

段3は、見える人の数が一気に増える段です。ただ、すれ違う人は、ほんの数秒しかこちらを見ていません。足元やバッグは、顔より先に目に入ることは少なく、全体の印象のなかの一部として受け取られます。段3で落ち着かないと感じたら、まず近所の買い物など、短い外出だけで使ってみてください。出ている時間が短いほど、見られる回数も少なくなります。

段4|首元と顔まわり

段4は、首元と顔まわりです。会話をするすべての人が、いちばん長く見ている場所です。距離は1m前後で、似合うかどうかが気になりはじめるのも、この段からです。

足すもの面積始め方
小さな耳飾り小耳たぶに沿う小さなものから
首飾り小細い鎖で、先端が鎖骨のあたりで止まる長さ
シャツの襟中無地のニットの首元から、襟を少し出す
スカーフ・ストール中首に沿ってひと巻き。色は顔の近くでなじむもの
眼鏡の枠小次に替えるときに、枠の色を1つ変える

段4に上がったら、昼の窓際の鏡で、顔から30cm離して見てください。**判断は「顔の色が明るく見えるか、くすんで見えるか」の2択だけで十分です。**明るく見えればそのまま、くすんで見えたら、同じものを段3に下ろして、バッグや靴に使います。

段4は、会話の相手の目の高さに近い段です。話しているあいだ、相手の視線はほとんど顔と首元のあいだを行き来しています。そのため、段4に足したものは、言葉を交わす相手には、ほとんどの場合目に入ります。最初は、耳飾りや細い首飾りのように、手のひら1枚より小さいものから始めてください。スカーフやストールのように面積のあるものは、段4で小さなものに慣れてからにします。

段5|全身の面

段5は、上着、ワンピース、パンツなど、全身の大きな面です。遠くから見る人にも、いちばん先に目に入ります。

足すもの面積始め方
羽織り大いつもの形で、色を1段明るくする
トップス大段4で平気だった色を、トップス全体に広げる
パンツ・スカート特大色はそのままで、形か素材を1つ変える
ワンピース特大段5のいちばん最後に
上着特大買い替えのときに、1つだけ変える

**段5で最初に足すのは、羽織りかトップスで、それまでの段で平気だった色を広げるのが近道です。**新しい色をいきなり大きな面で試すより、段2から段4で慣れた色を、面積だけ大きくするほうが、自分の目がついてきます。

段5に上がると、鏡に映る自分の印象そのものが変わります。最初の数日は、鏡を見るたびに違和感があるかもしれません。それは似合っていないからではなく、見慣れていないからです。段5で足した1つは、ほかの段よりも長く、3週間ほど続けてから判断してください。見慣れるまでの時間は、面積が大きいほど長くかかります。

1つの段に足すのは1つ、続けるのは2週間

段を上がるときに、もう1つ決めておくことがあります。1つの段に足す数と、続ける長さです。

決めること目安理由
1つの段に足す数1つ2つ以上だと、どれが平気でどれが平気でないか分からない
続ける長さ2週間1回目は気になっても、何回か使うと気にならなくなる
使う回数2週間で5回以上平日と休日の両方で使えるか見る
次の段に上がる日2週間たって、3つの問いが平気になった日合図を待ってから上がる

**2週間続けて、使っていることを忘れている日があれば、その1つは自分のものになっています。**そうなったら、同じ段に2つ目を足すか、次の段に上がるかを選びます。

何を変えるか|色・形・素材のうち1つだけ

足すものを選ぶとき、色・形・素材のどれを変えるかで、目に入り方が違います。

変えるもの目に入り方向いている段
色遠くからでもいちばん目に入る段1〜3。小さな面積で
柄色の次に目に入る段1・2
素材・手ざわり近くでしか分からない段4・5の大きな面で
形遠くからも分かるが、色ほど目立たない段5
光るもの動くたびに目に入る段2の小さな面積で

**1つのものについて、変えるのは1つだけにしてください。**色も形も素材もいつもと違うものは、自分の目にも、人の目にも、まったく新しいものとして入ってきます。色だけ違う、素材だけ違う、というくらいなら、手持ちの服とも合わせやすく、まわりの目にも「いつもの人が少し変わった」として映ります。

迷ったら、段1と段2では色、段3では色か素材、段4と段5では素材か形、と覚えておいてください。顔から遠く面積の小さい場所ほど色で遊べて、顔に近く面積の大きい場所ほど、色より手ざわりや形の違いのほうが穏やかに効きます。

秋は段を上がりやすい季節

秋から冬は、重ねる枚数が増え、身につけるものが増える季節です。足せる場所が増えるので、段を上がりやすくなります。

秋に増えるもの段足しやすさ
タイツ・厚手の靴下1〜3色を変えても、靴やスカートで見える面積が小さい
インナーのタートル1〜4首元からのぞく分だけ見える
ストール・マフラー4寒さのために巻くので、急に変えた印象になりにくい
手袋2外にいるあいだだけ見える
羽織り5脱げば見えなくなる

**秋は、寒さという理由があるので、新しいものを身につけても「急にどうしたの」と思われにくい季節です。**マフラーや手袋は、自信がない人にとって段4や段2へ上がるいちばんの入り口になります。

もう1つ、秋は脱ぎ着が多い季節でもあります。羽織りを脱げば段5のものは見えなくなり、マフラーを外せば段4のものも消えます。外に出てから落ち着かなくなっても、外せばその場で段を下げられる。この逃げ道があることが、秋に段を上がりやすい本当の理由です。

段を上がる合図

次の段に上がるかどうかは、日付ではなく、自分の中の合図で決めます。

合図起きていること
朝、その1つを選ぶのが楽しみになった自分の好きなものとして定着した
使っていることを忘れていた日があった気にならなくなった
人に言われても、短く返せた見られることに慣れた
同じ段に、もう1つ足したくなったその段は平気になった
次の段のものを、売り場で手に取った上の段に気持ちが向いている

**このうち2つ以上が当てはまったら、次の段に上がってください。**1つだけなら、もう2週間、同じ段にとどまって構いません。

段を下がっていい日

上がった段でも、下がりたい日があります。それは後戻りではなく、その日に合った段を選んでいるだけです。

下がりたい日どこまで下がるか
大勢の前に出る日段2か段3。手元と足元だけにする
初めて会う人が多い日1つ下の段に
体調や気分がすぐれない日段1。自分にしか見えない場所だけ
改まった場場の決まりに合わせ、段2の小さなものだけ

段は、上がったら下がってはいけないものではありません。**一度上がった段は、下がっても消えません。**次に平気な日が来たら、そのまま戻れます。下がった日も、段1の好きな靴下やポーチだけは続けておくと、次に上がるときの足場になります。

人に何か言われたとき|返す言葉を先に決めておく

段3から上では、人に何か言われることが増えます。言われるのが怖いのは、何と返せばいいか分からないからでもあります。返す言葉を先に1つ決めておくと、言われた瞬間に止まらずに済みます。

言われること返し方の例
「それいいね」「ありがとう、気に入ってるんです」
「珍しい色だね」「この色、好きで」
「急にどうしたの」「ちょっと変えてみたくて」
「どこで買ったの」「近くのお店で」
何も言われない返す必要はない。気づかれていないか、なじんでいる

**理由を説明する必要はありません。**短い一言で返して、話をほかに移して構いません。何も言われないのは、似合っていないからではなく、なじんでいるからであることがほとんどです。

「似合っているか分からない」とき

自信がないと、身につけたものが似合っているかどうか、自分で判断できない気がします。段ごとに、判断の仕方を変えてください。

段判断の仕方
1・2似合うかどうかではなく、好きかどうかで選ぶ
3手持ちの服と並べて、色がけんかしないかだけ見る
4顔から30cm離した鏡で、顔の色が明るく見えるか
5全身の鏡を2m離れて見て、上下の色の数が3つ以内か

**段1から段3までは、似合うかどうかを考えなくていい段です。**顔から離れているぶん、顔の見え方にほとんど関わらないからです。似合うかどうかで悩むのは、段4に上がってからで十分です。

買うときは、1つ下の段から

新しく買うときも、段で考えます。売り場では、気持ちが上の段に向きやすいからです。

売り場で手に取ったもの買うかどうか
いまの段のもの買う。2週間使う
1つ上の段のものいまの段で平気になっていれば買う
2つ以上上の段のものいったん置いて、同じ色や素材で、いまの段のものを探す
全身を変える一式買わない。1つだけ選ぶ

**2つ以上上の段で心が動いたら、その色や素材を、いまの段の小物で探してください。**ワンピースの色に惹かれたなら、同じ色のハンカチやポーチを段1か段2で使ってみます。それで平気なら、段を上がったときに、もう一度そのワンピースを見に行きます。

売り場では、試着室の鏡と照明で、ふだんより気持ちが上向きになりやすくなります。その場で決めずに、手に取ったものを写真に撮って帰り、家の窓際でもう一度見てください。家で見ても欲しいと思えるなら、それは段を上がったときに迎えに行く1つです。

手持ちの服から始める

足すものは、新しく買わなくても見つかることがあります。手持ちの中に、好きなのに着ていない色や、しまったままの小物がないかを探してください。

手持ちにあるもの使う段
好きな色なのに着ていないトップス段1で部屋着として着る。慣れたら段5へ
もらったまま使っていないスカーフ段1でバッグの中に。段4で首に
しまってある腕時計やアクセサリー段2
履いていない色の靴段3。近所への外出から

手持ちのものは、すでに一度「好き」と思って選んだものです。いまの段に合わせて使う場所を決めれば、買わずに1つ足せます。

探すときは、クローゼットの奥や引き出しの底を、衣替えのついでに見てください。秋の衣替えは、夏物をしまって秋冬物を出すので、ふだん開けない場所を開ける日でもあります。「これ、好きで買ったんだった」と思い出すものが1つ見つかれば、それが次の2週間の1つになります。

比べてしまう人がいるとき

おしゃれな友人や、画面で見かける人と自分を比べて、止まってしまうことがあります。比べる相手がいると、自分の1つが小さく見えてしまうからです。

比べてしまう相手起きやすいこと決め方
身近なおしゃれな友人その人の全身と、自分の1つを比べる比べるのは、2週間前の自分だけにする
画面で見かける人段5の全身の写真ばかりを見る見るなら、その人の小物や手元だけを見る
同じ職場の人同じ場で、自分だけ地味に感じる職場の段を1つだけ上げてみる
昔の自分前はおしゃれができていたのに、と思ういまの段から、もう一度1つずつ

**比べる相手を、2週間前の自分にすると、段を上がったことがはっきり分かります。**友人や画面の向こうの人は、段5の全身で見えるので、段1や段2の自分と比べると差ばかりが目に入ります。それは段が違うだけで、自分が劣っているわけではありません。

どちらとも取れるとき①|段1から先に進めない

段1では平気なのに、段2に上がろうとすると止まってしまう。何週間たっても段1のまま、という場合です。

手すること
段1と段2のあいだを作る段1のものを、人前で一瞬だけ出す(ハンカチ、ポーチ)
見る人を限る家族か、気の置けない人と会う日だけ段2にする
面積を最小にする段2の中でも、手のひら1枚より小さいものにする
色ではなく素材で色はいつもどおりで、手ざわりの違う時計のベルトなど

**段1のものを、人前で一瞬だけ出す、というのが段1と段2のあいだの段です。**ポーチを机の上に出す、ハンカチで手をふく。見られるのは数秒で、それが平気なら、身につけたまま見られる段2に上がれます。進めない期間が長くても、段1は続いています。

どちらとも取れるとき②|いきなり全身を変えたくなった

段を順に上がるつもりだったのに、売り場で全身を一式そろえたくなった、という日もあります。気持ちが上を向いているのは、いい合図です。

状況決め方
一式の中に、いまの段のものがあるそれだけ買う
一式のうち、いちばん好きな1つが段5その1つだけ買い、ほかはいつもの服と合わせる
一式で着ないと成り立たない服試着だけして、写真を撮って帰る
どうしても全部ほしい買って、最初は家の中で全部着てみる

**一式買った場合も、外に着ていくのは1つずつにしてください。**最初の週は1つだけ、次の週にもう1つ。家で全部着てみるのは、段1の使い方です。全身で外に出る日は、それぞれの1つに慣れたあとに来ます。

どちらとも取れるとき③|職場では平気、休日がこわい

職場では段4まで平気なのに、休日に知り合いと会うときは段2でも落ち着かない。反対に、休日は平気でも職場では段1から出られない、という人もいます。

平気な場面こわい場面決め方
職場休日休日は職場の段から1つ下げる
休日職場職場は休日の段から2つ下げる
知らない人ばかりの場知り合いと会う場知り合いの場では1つ下げる
知り合いの場知らない人ばかりの場知らない人の場では1つ下げる

**段は、場面ごとに別々に持っていて構いません。**職場は段4、休日は段2、と決めておけば、場面ごとに迷う必要がなくなります。どちらかの場面で上がった段は、もう一方の場面にも少しずつ広がっていきます。

どちらとも取れるとき④|家族に何か言われた

いちばん近くにいる家族に、何か言われて止まってしまうことがあります。家族は毎日見ているぶん、小さな変化にも気づきます。

言われたこと決め方
「似合ってるね」そのまま続ける
「珍しいね」気づかれただけ。段を下げる必要はない
「前のほうがよかった」その段のものは家族と会わない日に使う
何度も同じことを言われる段を1つ下げて、2週間続ける

家族の一言は、ほかの人の一言より重く感じます。**ただ、「珍しいね」は、似合わないという意味ではありません。**いつもと違うことに気づいた、というだけのことがほとんどです。気になるときは、その段のものを、家族と会わない場面で使い続けてください。

2週間で確かめること

1つ足してから2週間たったら、次の5つを確かめます。

確かめること答え方
使った回数5回以上か
使っていることを忘れた日があったかはい・いいえ
人に何か言われたか言われた・言われない
言われたときに返せたか返せた・止まった
次の段のものが気になっているかはい・いいえ

5つのうち3つ以上が前向きな答えなら、次の段に上がります。2つ以下なら、同じ段でもう2週間続けるか、同じ段の別のものに替えてみてください。

よくある行き違い

**「自信がついてから、おしゃれを始める」。**自信は、おしゃれを始める前に用意するものではありません。段1から1つずつ足していくうちに、平気な場所が増えていきます。

**「おしゃれは服を変えること」。**靴下やポーチのように、人に見えない場所に足すのも、おしゃれのひとつです。段1は、服を変えなくても始められます。部屋着を好きな色にするだけでも、家で過ごす時間のあいだ、その色を何度も目にすることになります。

**「段を下がるのは失敗」。**その日の場面や気分に合った段を選んでいるだけです。下がっても、上がった段は消えません。

**「何も言われないのは、似合っていないから」。**なじんでいることがほとんどです。何も言われずに2週間続いたら、それはもう自分のものになっています。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 自分に自信がないと、おしゃれをしてはいけない気がします
おしゃれをするのに、自信が先に要るわけではありません。ただ、自信がないまま全身を変えると、人の目が気になって、服を楽しむ前に脱ぎたくなります。だから、最初は人から見えにくい場所に1つだけ足します。靴下の色、バッグの中のポーチ、手帳の表紙。自分にしか見えない場所なら、だれの目も気にせずに、自分の好きなものを身につけられます。そこで平気だったら、少しずつ人から見える場所へ広げていきます。
Q. 何から始めればいいか分かりません
いちばん遠い段、自分にしか見えない場所から始めてください。たとえば、普段は黒やグレーの靴下を履いているなら、好きな色の靴下を1足買って、2週間履いてみます。靴を脱ぐ場所に行かなければ、だれにも見えません。それでも、朝その色を選ぶたびに、自分で服を選んでいる感覚が少しずつ戻ってきます。1つ足したら2週間続け、平気なら次の段に進みます。
Q. おしゃれしたねと言われるのが怖いです
言われたときに返す言葉を、先に1つ決めておくと楽になります。「ありがとう、気に入ってるんです」「色が好きで」くらいの短い言葉で十分です。理由を説明しなくて大丈夫です。言われるのが怖いうちは、まだ人から見える段に上がる時期ではないということでもあります。自分にしか見えない段か、手元の段にとどまって、言われる心配のない場所で慣れてから進んでください。
Q. 似合っているかどうか、自分で判断できません
自分にしか見えない段や手元の段では、似合うかどうかより、自分が好きかどうかで選んで構いません。顔から離れた場所は、色や形が顔の見え方にほとんど関わらないからです。似合うかどうかが気になってくるのは、首元や顔まわりの段からです。その段に上がったら、昼の窓際の鏡で顔から30cm離して見て、顔の色が明るく見えるか、くすんで見えるかの2択で判断してください。

— メグラシ編集部

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年齢に合う服装がわからない|会う人の年齢で、秋冬の予定の服を寄せる

年齢に合う服装がわからなくなるのは、物差しが自分の中に1本しかないと思っているからです。実際には、その日に会う人の年齢と、自分との差で、ちょうどいい段は動きます。年下の多い職場、同年代の友人、同窓会、年上の親戚への帰省、年齢がばらばらな保護者の集まり、職場の食事会。秋冬の予定ごとに、色の明るさ・形の新しさ・きちんと度の3つのつまみをどこまで動かすかを表で分け、言われた一言の受け止め方や、好きな服と寄せた服が離れているときの決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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