自分の服装に自信がない|平気だった日の1着を測って、他の服に写す

**自分の服装に自信がないなら、新しい服を探す前に、着ていることを一日忘れていられた日の1着を思い出してください。**その1着の、裾の位置・首元の開き・色の数・布の余り・靴で歩ける時間の5か所を測ります。その5つの数字が、あなたにとっての「これなら平気」の物差しになります。
自信がないと感じるのは、センスがないからではありません。多くの場合、着ているあいだに何度も気になる場所があるからです。裾が気になって何度も直す、首元が気になって手で押さえる、色が多くて鏡を見るたびに落ち着かない。引っかかりが一日に何度も起きると、服全体に自信がなくなります。
反対に、一日引っかからなかった服には、あなたの体と暮らしに合う寸法がそろっています。この記事は、その寸法を測って、ほかの服に写していく手順です。
どこで迷っているか自体が分からない場合はファッションがわからない|朝・店・鏡のどこで止まるかで分けるから、地味な服ばかり選んでしまう場合は地味な服ばかり選んでしまうから読むと、話がつながります。
結論:自信は、気にならなかった場所の数で決まる
| 気になる場所 | 一日に何度も気になるとき | 平気な1着では |
|---|---|---|
| 裾 | 座るたび、立つたびに直す | 動いても位置が変わらない |
| 首元 | 前に屈むたびに手で押さえる | 屈んでも開きが変わらない |
| 色 | 鏡を見るたびに落ち着かない | 色が3つ以内に収まっている |
| 布の余り | 体に沿いすぎて、または余りすぎて気になる | 指でつまめる幅がちょうどいい |
| 靴 | 歩くたびに足が気になる | 一日歩いても足を忘れていられる |
| 場との差 | 周りを見るたびに比べてしまう | 周りと並んでも気にならない |
**自信のある服とは、褒められる服ではなく、気にならない服です。**気にならない場所が多いほど、服のことを忘れて、その日の用事や人との会話に気持ちを向けられます。それが外から見たときの落ち着きにもつながります。
平気だった日の1着を思い出す
まずは、ここ1〜2か月のうちで、服のことを一日ほとんど気にしなかった日を思い出してください。次の3つの問いに答えると、見つけやすくなります。
| 問い | 答えの例 | 見えてくること |
|---|---|---|
| 帰宅して服を脱ぐまで、服のことを忘れていた日は? | 友人と長く話した日 | 動いても引っかからなかった |
| 写真に写っても、見返して嫌じゃなかった日は? | 家族で出かけた日 | 人から見ても落ち着いていた |
| 同じ服をまた着ようと、すぐ思えた日は? | 仕事の打ち合わせの日 | 場に合っていた |
3つのうち1つでも当てはまる日があれば、その日の服が物差しの候補です。2つ以上当てはまる日があれば、それがいちばん確かな1着です。
思い出した服が、特別な服でなくてかまいません。むしろ、いつもの紺のニットやよく履くパンツのような、ありふれた1着のほうが、ほかの服に写しやすい物差しになります。
思い出した日の予定も、一緒に書き留めておいてください。仕事だったのか、家族との外出だったのか、友人と会った日だったのか。同じ服でも、予定によって平気でいられるかどうかが変わることがあるからです。予定の種類は、あとで場面ごとに物差しを分けるときに使います。
見つからないとき|1週間、帰宅後に印をつける
思い出せない場合は、今日から1週間、帰宅したあとに、その日の服を何回気にしたかを3段階で残してください。
| 曜日 | その日の服 | 気にした回数 | どこが気になったか |
|---|---|---|---|
| 月 | 紺のニット・灰色のパンツ | ほとんど気にしなかった | 無し |
| 火 | 白いブラウス・黒のスカート | 何度か気になった | 裾 |
| 水 | 柄のワンピース | ずっと気になっていた | 色・首元 |
| 木 | 紺のニット・黒のパンツ | ほとんど気にしなかった | 無し |
| 金 | 明るいカーディガン・デニム | 何度か気になった | 布の余り |
| 土 | 厚手のシャツ・デニム | 何度か気になった | 靴 |
| 日 | 部屋着に近い服 | 数えない | ― |
書くのは、帰宅して着替えるときの1分で足ります。長く書こうとすると続かないので、3段階の印と、気になった場所を一言だけにしてください。
表は書き方の例です。**「どこが気になったか」の欄が、あとで大事になります。**気になった場所が同じ服で何度も出てくるなら、その場所があなたの引っかかりやすい場所です。
1週間のうち「ほとんど気にしなかった」日が1日もなければ、その週でいちばん回数が少なかった日の服を使ってください。完ぺきな1着でなくても、比べる基準があるだけで、ほかの服の見方が変わります。
測る①|裾が止まる位置
平気だった1着を着て、鏡の前に立ちます。まずは、上の服の裾が体のどこで止まっているかを見てください。
| 裾が止まる位置 | 書き方 |
|---|---|
| 腰骨より上 | 腰骨の上 何cm |
| 腰骨ちょうど | 腰骨 |
| 腰骨から下 | 腰骨の下 何cm |
| 裾を入れている | 入れる(前だけ・全部) |
ボトムも同じように、裾がどこで止まっているかを見ます。パンツなら足首の骨から上か下か、スカートなら膝のお皿から上か下か。上と下の2つの裾の位置が、平気だった1着の「高さ」の数字です。
裾の位置が同じでも、座ったときに変わる服と変わらない服があります。椅子に座って、裾がどこまで上がるかも見ておいてください。
裾の位置は、自分では気づきにくい引っかかりの元です。立っているときはちょうどよくても、座ったときに上の服の裾がめくれて腰が出る、スカートの裾が膝の上まで上がる、といったことが起きると、一日のうちに何度も手で直すことになります。平気だった1着は、立っても座っても裾をほとんど触らなかった服のはずです。座ったときの位置も数字に加えておくと、物差しがより確かになります。
測る②|首元の開き
次に、首元の開きを見ます。鎖骨のくぼみから、首元の布の端までが、指何本ぶんあるかを数えてください。
| 首元の開き | 指の本数 | 屈んだとき |
|---|---|---|
| 詰まっている | 0〜1本 | ほとんど変わらない |
| 少し開いている | 2〜3本 | 少し開く |
| 開いている | 4本以上 | 大きく開く |
| 襟がある | 襟の先の位置で書く | 襟の形による |
前に屈んだときに、首元がどれだけ開くかも一緒に見ます。**平気だった1着では、屈んでも手で押さえる必要がなかったはずです。**そのときの開きの指の本数が、あなたの首元の物差しになります。
首元は、人と向き合ったときにいちばん目に入る場所です。同時に、自分では鏡を見ないと分からない場所でもあります。だから、少しでも開きすぎていると、気づいた瞬間から会話の途中でも気になり始めます。指の本数で覚えておけば、売り場でも朝の着替えでも、鏡を見る前に判断できます。
測る③|色の数と明るさの差
全身の中で、何色を使っているかを数えます。靴とバッグも入れて数えてください。白・黒・灰色・紺・ベージュのような静かな色も1色に数えます。
| 数えるもの | 書き方 |
|---|---|
| 全身の色の数 | 何色 |
| いちばん明るい色の場所 | 上・下・小物 |
| いちばん暗い色の場所 | 上・下・小物 |
| 上下の明るさの差 | 大きい・中くらい・小さい |
色は、気持ちへの影響がいちばん大きい場所です。たくさんの色を使った服は、着ている本人の目にも入りやすく、鏡を見るたびに「今日はこれでいいのか」と考えるきっかけになります。反対に、色が少ない服は、鏡を見ても目が止まる場所が少ないので、服のことを忘れやすくなります。
多くの人の平気な1着は、3色以内に収まっています。4色以上使っていたのに平気だったなら、そのうちの何色かが同じくらいの明るさで、1つにまとまって見えていたということです。明るさの差もあわせて書き留めておくと、ほかの服に写すときに使えます。
測る④|布の余り
着ている服の脇の下あたりを、指でつまんでみてください。つまめる布の幅が、布の余りです。
| つまめる幅 | 着ている感じ | 見え方 |
|---|---|---|
| つまめない | 体に沿っている | 体の線がそのまま出る |
| 1〜2cm | 少しゆとりがある | 体に沿いながら、動きやすい |
| 3〜5cm | ゆったりしている | 布が体から少し離れて落ちる |
| 6cm以上 | とても大きい | 布が横に広がる |
**平気だった1着のつまめる幅が、あなたが一日落ち着いていられる余りです。**ボトムも同じように、腰の横かももの横をつまんで測ります。上と下で余りが違うなら、それぞれを書き留めてください。
布の余りの好みは、人によってかなり違います。体に沿う服のほうが動きやすくて落ち着く人もいれば、少し布が離れているほうが安心できる人もいます。どちらが正しいということはありません。大事なのは、世の中でよく言われる「ちょうどいい」ではなく、あなたが平気だった幅を知っておくことです。
測る⑤|靴で歩ける時間
最後に、その日に履いていた靴で、どれくらい歩いたかを思い出します。
| 歩いた時間 | 靴 | 書き方 |
|---|---|---|
| 10分以内 | ほとんど歩かない日の靴 | 短い |
| 30分くらい | 通勤や買い物の靴 | 中くらい |
| 1時間以上 | 一日歩ける靴 | 長い |
歩いた時間を思い出せないときは、その日にどこへ行って、どうやって移動したかを思い出してください。駅から歩いた、子どもと公園に寄った、店を何軒か回った。移動の中身が分かれば、おおよその時間は出てきます。
靴は、足が痛くなった瞬間から、全身の服のことまで気になり始めます。**平気だった日は、たいてい足のことを忘れていられた日です。**その靴のかかとの高さと、甲の覆われ方も一緒に書いておくと、次に靴を選ぶときの目安になります。
5つの数字を、1枚の表にする
測った数字を、1枚の表にまとめます。スマートフォンのメモでも、紙でもかまいません。これが、あなたの物差しです。
| 項目 | 平気だった1着の数字 |
|---|---|
| 上の裾 | 腰骨の下 5cm |
| 下の裾 | 足首の骨の上 3cm |
| 首元 | 指2本、屈んでも押さえない |
| 色 | 3色、上が明るく下が暗い |
| 布の余り | 上は2cm、下は3cm |
| 靴 | 1時間歩ける、かかと2cm |
右の欄は書き方の例です。**あなたの1着の数字を入れてください。**自分の数字が入った表は、どんな雑誌の特集よりも、あなたにとって確かな答えになります。
ほかの服に写す|数字をそろえる順番
物差しができたら、手持ちのほかの服を着て、5つの数字と比べていきます。5つのうち3つ以上がそろえば、その服は平気な側です。
| そろった数 | 判定 | 次にすること |
|---|---|---|
| 5つ | 平気な1着がもう1つ増えた | そのまま着る |
| 4つ | ほぼ平気 | ずれている1か所を覚えておく |
| 3つ | 平気な側 | ずれている2か所のうち、気になる1か所を替える |
| 2つ | 引っかかりやすい | ずれている場所をいちばん近い数字の服に替える |
| 1つ以下 | 今の暮らしに合っていない | 着る場面を限るか、手放す候補にする |
比べる順番は、裾・布の余り・首元・色・靴の順がおすすめです。**裾と布の余りは服そのものの寸法なので、あとから替えにくく、先に見ておくと判断が早くなります。**首元と色と靴は、重ねる服や小物で替えられます。
手持ちの服を一度に全部比べる必要はありません。毎朝、その日に着る服だけを物差しと比べて、そろった数を覚えておけば、1か月ほどでよく着る服はひととおり比べ終わります。まとめて比べたい人は、休みの日に上の服だけ、次の休みに下の服だけ、と分けると疲れません。
写せない服|1か所だけ替える
5つのうち2〜3か所がずれている服は、全部を替えようとせず、いちばん気になる1か所だけを替えてください。
| ずれている場所 | 替え方 |
|---|---|
| 上の裾が長い | 前だけ裾を入れる |
| 上の裾が短い | 下に丈の長いインナーを重ねる |
| 首元が開きすぎる | 首元の詰まったインナーを下に重ねる |
| 首元が詰まりすぎる | 上にカーディガンを重ねて、前を開ける |
| 色が多い | 小物の色を服のどれかにそろえる |
| 布の余りが大きい | 上にベストかカーディガンを重ねる |
| 布の余りが小さい | 上に1枚羽織って、体の線を分ける |
| 靴で歩けない | 歩く日は平気だった日の靴に替える |
**1か所替えただけで気にならなくなる服は、手放さずに残してください。**替えても気になる場合は、その服を着る場面を短い時間の用事だけにします。
表の替え方は、どれも手持ちの服や小物でできるものです。インナーやカーディガン、靴のように、ほかの服と組み合わせて使うものは、平気な1着の数字に合うものを1つ持っておくと、写せない服を何着も救えます。新しく買うなら、主役の服より先に、こうした「替えるための1枚」を選ぶと、手持ちの服全体が平気な側に寄っていきます。
場面ごとに、物差しを分ける
仕事の日と、子どもの行事の日と、友人と会う日では、平気でいられる服が違うことがあります。1つの物差しで全部に合わせようとすると、どこかの場面で引っかかります。平気だった1着が見つかったら、それがどの場面の服だったかも書き添えてください。
| 場面 | 物差しで重く見る項目 | 理由 |
|---|---|---|
| 仕事・打ち合わせ | 首元・場との差 | 人と向き合って話す時間が長い |
| 子どもの行事 | 靴・布の余り | 立つ・歩く・しゃがむが多い |
| 友人と会う日 | 色の数・首元 | 写真に写ることが多い |
| 家族での外出 | 靴・裾 | 移動が長く、座る場面も多い |
| 初めての人に会う日 | 場との差・首元 | 最初の印象が首元から上で決まる |
| 近所への用事 | 布の余り・靴 | 短い時間で、着替えずに出る |
**場面ごとに1着ずつ平気な服が見つかれば、どの予定が入っても、朝に迷う時間が短くなります。**全部の場面の物差しを一度にそろえる必要はありません。いちばん予定の多い場面から、1つずつ見つけていってください。
同じ5つの数字でも、場面によって重みが違います。仕事の日に靴が多少歩きにくくても平気な人もいれば、子どもの行事では靴が合わないだけで一日中落ち着かない人もいます。表の「重く見る項目」がそろっていれば、残りの項目が1つずれていても、その場面では平気でいられることが多くなります。
場との差|改まりすぎ、くだけすぎ
自信がない気持ちは、服そのものより、周りとの差で起きることも多くあります。周りより改まりすぎても、くだけすぎても、比べてしまって落ち着きません。
| 周りとの差 | 起きること | 替える場所 |
|---|---|---|
| 周りより改まりすぎ | 自分だけ頑張っているように感じる | 上着を脱ぐか、靴を平たいものに |
| 周りより少し改まっている | ほとんど気にならない | そのままでいい |
| 周りと同じくらい | 気にならない | そのままでいい |
| 周りより少しくだけている | 少し気になる | 首元か靴を1つ改める |
| 周りよりくだけすぎ | 自分だけ浮いているように感じる | 上着を1枚足す |
周りとの差は、行く前には分からないこともあります。初めての集まりや、雰囲気の分からない場所に行くときは、前に同じ場に行ったことのある人に、何を着ていたかを聞いておくと安心です。聞けないときは、場所の写真を見て、椅子や床の感じから改まり具合を想像してください。
迷ったときは、周りより少し改まっている側に寄せておくと、ほとんど気になりません。改まりすぎたと感じたら上着を脱げば下げられますが、くだけすぎた服は、その場で上げる手が少ないからです。
自信がないのは、人の目か自分の目か
引っかかりには、人からどう見られるかが気になるものと、自分で鏡を見て気になるものの2種類があります。どちらかで、替える場所が変わります。
| 引っかかりの種類 | よく出る言葉 | 効く場所 |
|---|---|---|
| 人の目 | 変に思われていないか | 場との差、色の数 |
| 人の目 | 前にも同じ服だったと思われないか | 首元と小物を替える |
| 自分の目 | 鏡に映るたびに落ち着かない | 裾の位置、布の余り |
| 自分の目 | 写真を見返したくない | 首元と、上下の明るさの差 |
| 両方 | 何を着ても落ち着かない | 5つの数字を全部そろえる |
どちらの引っかかりが多いかは、1週間の記録の「どこが気になったか」の欄を見ると分かります。周りの人や場所のことを書いている日が多ければ人の目、鏡や写真のことを書いている日が多ければ自分の目です。
人の目が気になる人は、場との差と色の数から、自分の目が気になる人は、裾と布の余りから替えてください。**同じ服を何度も着ることを気にする人は、服ではなく首元と小物を替えると、別の装いとして受け取られます。**人が覚えているのは、服の形より、顔に近い場所のほうだからです。
鏡で確かめるのは、出かける前に1回だけ
自信がない日ほど、何度も鏡を見て、見るたびに気になる場所が増えていきます。鏡で確かめるのは、出かける前の1回だけにしてください。
- 鏡から2歩離れて、全身を1回見る
- 5つの数字のうち、裾と首元の2つだけを確かめる
- 2つがそろっていれば、そのまま出かける
- 外に出てからは、ショーウィンドウやトイレの鏡で確かめない
**確かめる場所を2つに決めておくと、鏡を見るたびに気になる場所が増えることがなくなります。**残りの3つは、服を選んだ時点で決まっているので、出かける前に見直す必要はありません。
外出先で鏡に映った自分を見て、急に落ち着かなくなることもあります。そのときは、裾と首元の2つだけを見て、そろっていればそれ以上は見ないと決めてください。店の照明や窓ガラスの映り方は、家の鏡とは違います。家で確かめた2つがそろっていれば、外の鏡で違って見えるのは、たいてい照明のせいです。
新しく買うとき|物差しを持って売り場へ
新しい服を買うときも、5つの数字をメモして持って行きます。試着室で、同じ5か所を測ってください。
| 試着室で見ること | 物差しとの比べ方 |
|---|---|
| 上の裾の位置 | 平気だった1着と同じか、差が3cm以内 |
| 首元の開き | 指の本数が同じか、1本違い |
| 手持ちの服と組んだときの色の数 | 3色以内に収まるか |
| つまめる幅 | 差が1cm以内 |
| 靴との釣り合い | 平気だった日の靴と合わせられるか |
**4つ以上そろう服なら、買って帰っても、平気な1着になる見込みが高くなります。**2つ以下なら、売り場で素敵に見えても、着ているうちに気になる場所が出てくることが多いので、もう一度考えてください。
売り場で店員に勧められたときも、この表が役に立ちます。勧められた服が素敵に見えても、5つのうちいくつそろうかを数えてから決めれば、その場の雰囲気で買って、家で一度も着ない服を増やさずに済みます。通販なら、商品のサイズ表の着丈と身幅から、裾の位置とつまめる幅を大まかに出せます。
秋の衣替えの日にやること
衣替えは、手持ちの服を全部見られる、年に数少ない日です。夏の服をしまい、秋冬の服を出すときに、5つの数字と比べていくと、次の季節に平気で着られる服が分かります。
- 出した服を1着ずつ着て、5つのうちいくつそろうか数える
- 3つ以上そろう服は、手前のよく見える場所に掛ける
- 2つ以下の服は、1か所替えて試せるかを見て、試せない服は奥にまとめる
- 奥にまとめた服は、次の衣替えまで着なかったら手放す候補にする
**夏の平気な1着しか思い出せなかった人も、衣替えの日に数字を写すことで、秋冬の平気な1着を見つけられます。**季節が違っても、裾の位置・首元・色の数・布の余りは、そのまま使えるからです。
物差しを使わなくていい日
物差しは、自信がない日に頼るためのものです。着たい服がはっきりしている日や、気分を変えたい日まで、物差しに合わせる必要はありません。
久しぶりに会う友人との約束や、旅先で過ごす日など、少し冒険したい日は、物差しから1つか2つ外れた服を選んでかまいません。**外れた場所がどこかを分かったうえで着れば、引っかかっても「ここが違うからだ」と分かるので、服全体に自信がなくなることはありません。**物差しは縛るためではなく、戻る場所として持っておいてください。
どちらとも取れるとき①|平気だった日が、夏の服しかない
夏のTシャツやワンピースしか思い出せない場合も、その数字は秋冬に使えます。変わるのは、上に重ねる服の分だけです。
| 夏の数字 | 秋冬に写すとき |
|---|---|
| 上の裾の位置 | ニットやシャツの裾を同じ位置に |
| 首元の開き | 同じ開きのインナーを選び、上に羽織る |
| 色の数 | 上着を入れても3色以内に |
| 布の余り | 重ねるぶん、上の服は1〜2cm大きく |
| 靴 | 同じくらい歩ける秋冬の靴 |
どちらとも取れるとき②|平気だったけど、地味すぎた気がする
平気だった1着が、あとで写真を見ると地味に感じることもあります。その場合も、物差しは変えないでください。5つの数字はそのままにして、色の数か首元のどちらか1つだけを動かします。
たとえば、全身が2色だったなら、小物で3色目を足します。首元が詰まっていたなら、指1本ぶん開いたものにします。**1つずつ動かして、動かした日に気になる回数が増えなければ、その新しい数字を物差しに加えてください。**地味な服から少しずつ離れる方法は、冒頭で挙げた記事で詳しく扱っています。
どちらとも取れるとき③|褒められた服と、平気だった服が違う
人に褒められた服と、自分が平気だった服が違うことはよくあります。物差しにするのは、平気だった服のほうです。
ただ、褒められた服には、人から見て目に留まる要素が入っています。平気だった1着の5つの数字を土台にして、褒められた服の色か首元のどちらか1つだけを取り入れると、自分が落ち着いていられて、人からもいい印象になる服に近づきます。
どちらとも取れるとき④|どの服を着ても平気だった日がない
どの服を着ても気になって、平気だった日が1日もないと感じる人もいます。その場合は、服ではなく、引っかかる場所のほうを数えてください。1週間の記録で、同じ場所が何度も出てくるなら、その場所だけを先にそろえます。
たとえば、毎日のように首元が気になっているなら、首元が指1〜2本の服だけで1週間過ごしてみます。**引っかかりが1つ減るだけで、気にする回数は目に見えて減ります。**そうして一番少なかった日の服が、あなたの最初の物差しになります。
2週間で確かめること
物差しを作ったら、2週間だけ、その物差しで服を選んで過ごしてみてください。確かめるのは、気にする回数が減ったかどうかです。
| 確かめること | 見方 | 減っていなかったとき |
|---|---|---|
| 服を気にした回数 | 帰宅後に3段階で書く | 5つの数字のどれかを測り直す |
| 朝に服を選ぶ時間 | 着替え始めてから玄関を出るまで | 平気な服を手前に寄せる |
| 鏡を見た回数 | 出かける前と外出先で数える | 確かめる場所を2つに絞り直す |
| 同じ服を続けて着た日 | 気になったかどうか | 首元か小物だけを替える |
| 新しく気になり始めた場所 | 記録の「どこが」の欄 | その場所を物差しに加える |
**2週間で気にする回数が半分くらいになっていれば、物差しは合っています。**あまり変わらない場合は、平気だった1着の選び方が合っていなかったかもしれません。1週間の記録をもう一度見直して、別の日の服で物差しを作り直してください。
物差しは、一度作ったら終わりではありません。体の感じや暮らしが変わると、平気な寸法も少しずつ変わります。季節の変わり目ごとに、平気だった1着を1つ思い出して、数字を見直すと、物差しがずれたまま使い続けることがなくなります。
よくある行き違い
**「自信がないのは、おしゃれな服を持っていないから」。**おしゃれな服を足しても、裾や首元が気になる服なら、自信にはつながりません。先に、気にならない服の寸法を知ることのほうが役に立ちます。
**「平気な服ばかり着ていると、同じ服ばかりになる」。**同じなのは5つの数字で、服は違ってかまいません。数字がそろっていれば、色や素材が違う服を何着でも増やせます。
**「自信は気持ちの問題だから、服では変わらない」。**気持ちだけで何とかしようとするより、気になる場所を1つずつ減らすほうが、結果として気持ちも落ち着きます。服は、気持ちより先に動かせる場所です。
装いに活かすなら
自分の服装に自信がないと感じたら、まずは平気だった日の1着を1つだけ思い出して、5か所を測ってください。表にした数字は、次の衣替えでも、売り場でも、毎朝の服選びでも使えます。
測るのにかかるのは、巻き尺と鏡があれば10分ほどです。巻き尺がなければ、指の本数と手のひらの幅で測ってもかまいません。大事なのは正確な数字より、同じ測り方でほかの服と比べられることです。
物差しは1つあれば十分です。2つ目、3つ目の平気な1着が見つかったら、その数字を足していけば、物差しは少しずつ広がっていきます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 自分の服装に自信がないのは、センスがないからですか
- そうとは限りません。自信がないと感じる日の多くは、服そのものより、着ているあいだに何度も気になる場所があることが原因です。裾が気になって何度も直す、首元が気になって手で押さえる、色が多くて落ち着かない。こうした引っかかりが一日に何度も起きると、服全体に自信がなくなります。引っかかりの少ない1着の寸法を知っておけば、センスの有無とは関係なく、平気な服を選べるようになります。
- Q. 平気だった日の服が思い出せません
- 1週間だけ、帰宅したあとに、その日の服を一日で何回気にしたかを数えてみてください。気にした回数がいちばん少なかった日の服が、平気だった1着です。回数を正確に覚えていなくても、「ほとんど気にしなかった」「何度か気になった」「ずっと気になっていた」の3段階で十分です。1週間のうちに「ほとんど気にしなかった」日が1日もなければ、その週でいちばん回数が少なかった日の服を使います。
- Q. 人に褒められた服と、自分が平気だった服が違います
- 物差しにするのは、平気だった服のほうにしてください。褒められた服は、人から見て目に留まった服で、着ている本人が一日落ち着いていられたかとは別です。ただ、褒められた服には、人から見たときにいい印象になる要素が入っています。平気だった服の5つの数字を土台にして、褒められた服の色か首元のどちらか1つだけを取り入れると、両方のいいところを重ねられます。
- Q. おしゃれに見られたいのではなく、変に見られたくないだけです
- それなら、なおさら5つの数字が役に立ちます。変に見られたくないという気持ちは、場の中で自分だけずれていないかという心配です。平気だった日の1着は、少なくともその日の場では、あなたが周りから浮いていなかった1着です。その数字に寄せておけば、同じような場で大きくずれることはほとんどありません。
— メグラシ編集部





