ファッションがわからない|朝・店・鏡のどこで止まるかで分ける

**ファッションがわからないと感じるとき、わからないのは服のこと全部ではありません。**手が止まるのは、たいてい1つの場面です。朝のクローゼットの前か、店や通販の画面か、出かける前の鏡の前か、人と会ったあとか。どこで止まるかで、足りないものが違います。
だから、最初にすることは服を買うことでも、流行を調べることでもありません。**自分がどこで止まっているかを、1つ決めることです。**秋の衣替えで服を出し直すこの時期は、止まる場面がいちばん見つけやすい季節でもあります。
似合う服の診断をどれから受けるかは自分に似合う服がわからないに、何を買うかの決め方はおしゃれな人の服の買い方にあります。この記事は、その手前の「どこで止まっているか」を決める話です。
結論:止まる場所で、わからないものが違う
| 止まる場所 | わからないもの | 最初の1手 |
|---|---|---|
| 朝のクローゼットの前 | 組み合わせ | 迷わない3組を決めて、写真に撮る |
| 店・通販の画面 | 買うもの | 3組のどれに足すかで決める |
| 出かける前の鏡の前 | これでいいかの判定 | 写真で、最初に目が行く場所を見る |
| 人と会ったあと | 比べる相手 | 比べる相手を、昨日の自分にする |
4つ全部に手をつける必要はありません。**いちばん多く止まっている場所に、1手だけ置きます。**1つの場所が落ち着くと、ほかの場所で止まる回数も減っていきます。
1週間、止まった場面に印をつける
自分がどこで止まっているかは、思い出すより数えるほうが正確です。1週間だけ、服のことで1分以上手が止まった場面に印をつけてください。
メモ帳でもスマートフォンでもかまいません。「朝」「店」「鏡」「人」の4つの欄を作り、止まったらその欄に1本線を引きます。1分より短いためらいは数えません。
線を引くときに、止まった理由を一言だけ書き添えておくと、あとで役に立ちます。「上と下が合わない」「どれも同じに見える」「似合うかわからない」「前に会ったときと同じ服」。短い言葉で構いません。同じ欄に同じ言葉が何度も並ぶなら、そこが一番の詰まりです。
1週間たったら、線がいちばん多い欄を見ます。そこが、最初に手をつける場所です。2つの欄が同じくらいなら、朝を先にしてください。朝は毎日来るので、手を置いた効き目がいちばん早く見えます。
朝で止まる人|わからないのは組み合わせ
朝のクローゼットの前で止まる人は、服の数が足りないのではなく、迷わずに着られる組み合わせが決まっていないことが多いです。服を1枚ずつ見ながら、合うものを毎朝探しているので、時間がかかります。
最初の1手は、手持ちの中で「これなら迷わずに出かけられる」という組み合わせを3つ決めることです。新しく作る必要はありません。この1か月で、着て出かけて落ち着いて過ごせた日の組み合わせを思い出してください。
朝の1手|迷わない3組を写真に撮る
3組は、次の手順で決めます。
- この1か月で、着て出かけて落ち着いていられた日を3日思い出す
- その日の上・下・羽織り・靴を、クローゼットから出して床に並べる
- 並べた状態を真上から写真に撮り、スマートフォンに残す
朝に止まったら、服を見る前に写真を見ます。**3枚の中から1枚選ぶだけなら、10秒で決まります。**3組を着回しているうちに、それぞれの組の1枚を入れ替えてもいい服が見えてきます。そこから4組目、5組目が自然に増えていきます。
秋の衣替えの日は、クローゼットの服を全部手に取るので、3組を決めるのにいちばん向いた日です。しまう服と出す服を分けながら、「これとこれなら出かけられる」という組み合わせを床に並べてください。
店で止まる人|わからないのは買うもの
店や通販の画面で止まる人は、目の前の服が良いか悪いかではなく、それを買って手持ちの何と合わせるのかが見えていないことが多いです。1枚だけ見て決めようとするので、決め手がなくて止まります。
最初の1手は、朝の3組を先に決めることです。売り場で手に取った服が、3組のどれか1つの中の1枚と入れ替えられるか、または3組のどれかに足せるか。足せるなら買う候補、どれにも足せないなら見送ります。
3組がまだ決まっていないうちは、店に行く前に朝の手順を済ませてください。店で止まる人の多くは、実は朝で止まる人でもあります。
通販の画面で止まる人は、買い物かごに入れたまま一晩置くのも1つの手です。次の朝、クローゼットの前で3組の写真を見てから、かごの中の服をもう一度見ます。朝の自分が「どの組に足すか」をすぐに言えた服だけを残してください。
鏡で止まる人|わからないのは判定
出かける前の鏡の前で「これでいいのか」と止まる人は、服の選び方ではなく、良いか悪いかを決める基準が足りていません。鏡を見るたびに、見る場所が変わるので、決め手がつかめないのです。
最初の1手は、見る場所を1つに決めることです。鏡から3歩下がり、スマートフォンで全身の写真を撮ります。写真を開いたとき、最初に目が行くのが顔か、服かを見てください。
顔に目が行くなら、その服は今の自分に落ち着いています。服のどこか1か所に目が行くなら、そこが強すぎるか、ほかから浮いています。その1か所だけを替えてもう一度撮ります。全部を着替える必要はありません。
鏡の判定が分かれるとき|顔と服、同時に目が行く
写真を見て、顔と服に同時に目が行くことがあります。その場合は、目が行った服の場所が顔からどれくらい離れているかを見てください。
顔のすぐ下、胸のあたりの色や柄と顔が同時に目に入るなら、顔と服が近い場所で競っています。強い色や柄を腰から下に移すと、顔に目が戻ります。色柄と顔の距離の考え方は地味顔のファッションに詳しく書いてあります。
人と会ったあとで止まる人|わからないのは比べる相手
人と会ったあとに「自分の服はこれでよかったのか」とわからなくなる人は、服そのものより、比べる相手が他人になっていることが多いです。
SNSでよく見かける言葉があります。「また同じ服?って思われるのが嫌だった。でも職場のひとが昨日何着てたかまったく覚えてない」。多くの人は、他人の服を自分が思うほど覚えていません。
最初の1手は、比べる相手を昨日の自分に替えることです。昨日の服と今日の服で、どちらのほうが落ち着いて過ごせたか。それだけを夜に1行メモします。1週間分のメモが、自分にとっての正解に近い服を教えてくれます。
「わからない」は、センスの問題ではない
ファッションがわからないと感じると、センスがないからだと考えてしまいがちです。けれど、止まる場所を分けてみると、足りないのはセンスではなく、それぞれの場面の基準だとわかります。
朝は組み合わせの基準、店は買う基準、鏡は判定の基準、人と会ったあとは比べる基準。どれも、自分が落ち着いて過ごせた日を振り返ることで埋まります。基準は外から借りるものではなく、自分の1か月の中にすでにあります。
どちらとも取れるとき①|4つ全部で止まる
4つの欄に同じくらい線が引かれる人もいます。その場合は、朝から始めてください。朝の3組が決まると、店では足すものが見え、鏡では3組の写真と比べられ、人と会ったあとも昨日の組み合わせと比べられます。
**朝の3組が、ほかの3つの場所の物差しにもなります。**1つずつ順番に手を置く必要はなく、朝だけで全部が少しずつ動き出します。
どちらとも取れるとき②|止まらないけれど、楽しくない
手は止まらないのに、服を選ぶのが楽しくないという人もいます。この場合、わからないのは組み合わせではなく、自分が何を好きかです。
1週間、店や通販の画面で「いいな」と思った服を、買わずに写真だけ保存してください。1週間分を並べると、色か、形か、素材か、共通しているものが1つ見えてきます。それを3組のどれかの小物か羽織りに1つだけ足すと、決まった組み合わせの中に好きなものが入ります。
どちらとも取れるとき③|好きな服と、似合うと言われる服が違う
好きな服と、人から似合うと言われる服が違うと感じて、わからなくなることがあります。どちらかを捨てる必要はありません。
好きな服は、顔から離れた場所、腰から下や小物に置きます。似合うと言われる服は、顔に近い場所、首元や胸のあたりに置きます。こう分けると、1つの組み合わせの中に両方が入ります。似合う側の基準をもっとはっきりさせたいなら、自分に似合う服がわからないから、受ける診断を1つ選んでください。
2週間で確かめること
最初の1手を置いてから2週間後に、もう一度1週間だけ印をつけてください。最初の週と比べて、手をつけた場所の線が減っていれば、その1手は効いています。
線が減らない場合は、手をつけた場所が違っていたかもしれません。2番目に多かった場所に、次の1手を置いてください。やり直しに見えても、止まる場所がはっきりしてきた分だけ前に進んでいます。
よくある行き違い
**「ファッションがわからないなら、服をたくさん見て勉強すればいい」。**止まっている場所が朝なら、たくさん見ても組み合わせは決まりません。先に止まる場所を決めてから、その場所に必要なものだけを見てください。
**「服が少ないから、わからない」。**朝で止まる人の多くは、服の数ではなく組み合わせが決まっていないだけです。3組が決まると、今ある服で足りることがわかります。
**「わからないのは、自分だけ」。**止まる場所は人によって違っても、どこかで止まっている人は珍しくありません。止まる場所がわかった時点で、もう半分は答えが出ています。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ファッションが全然わからないのですが、何から始めればいいですか
- 1週間だけ、服のことで1分以上手が止まった場面に印をつけてください。朝のクローゼットの前、店や通販の画面、出かける前の鏡の前、人と会ったあと。この4つのどれかに入ります。いちばん多かった場面が、最初に手をつける場所です。わからないのはファッション全体ではなく、その1つの場面なので、そこだけに効く手を1つ置けば、ほかの場面は後回しにしてかまいません。
- Q. センスがないからファッションがわからないのでしょうか
- そう考える必要はありません。わからないと感じる人の多くは、服を選ぶための自分の基準がまだ言葉になっていないだけです。朝に止まる人は組み合わせの基準、店で止まる人は買う基準、鏡で止まる人は判定の基準が足りていません。基準は、自分がよく着ている服や、着て出かけて落ち着いた日を振り返ると見つかります。センスではなく、手順で埋められるところです。
- Q. 周りの人がおしゃれに見えて、自分の服がわからなくなります
- 人と会ったあとに止まる人は、比べる相手を昨日の自分に替えてみてください。周りの人が昨日何を着ていたか、思い出せるでしょうか。多くの人は思い出せません。人は他人の服を、自分が思うほど覚えていないのです。比べるなら、昨日の自分の服と、今日の自分の服です。昨日より今日のほうが落ち着いて過ごせたなら、それが自分にとっての正解に近づいている印です。
- Q. わからないまま服を買ってしまい、着ない服が増えています
- 店で止まる人に多い形です。買う前に、手持ちの中で迷わずに着られる組み合わせを3つ決めて、写真に撮っておいてください。売り場で手に取った服が、その3組のどれか1つに足せるなら買う候補、どれにも足せないなら見送ります。3組がまだ決まっていないうちは、買う前に朝の組み合わせを決めるほうが先です。
— メグラシ編集部





