地味顔のファッション|好きな色柄は、顔からの距離を決めて着る

**「地味顔だから、派手な服は服に負ける」と感じても、好きな色柄をあきらめる必要はありません。**競り合うかどうかは、あごからいちばん強い色柄までの距離でほぼ決まります。あごから40cmより下、だいたい腰から下に置いた色柄は、どれだけ強くても顔と競いません。
いま着たい1枚を思い浮かべてください。赤いスカート、大きな花柄のパンツ、からし色のバッグ。それが腰から下に来るものなら、今日そのまま着られます。胸から上に来るものなら、面積と置き方を少し決めるだけです。
顔のそばに足す線の本数は顔まわりの印象が静かな人の服選びにまとめてあります。この記事は、強い色柄をどこに置くかの話です。
結論:強い色柄は、あごからの距離で置き場所を決める
| あごからの距離 | 体の位置 | 強い色柄の置き方 |
|---|---|---|
| 40cmより下 | ウエストから下 | どれだけ強くても、面が大きくてもよい |
| 20〜40cm | 胸の高さ | 見える面を手のひら1枚分までにする |
| 20cmより近く | 首元・耳元 | 小さく1か所だけ |
距離が離れるほど、置ける強さと面積が増えます。顔から遠い場所は、好きなものを思いきり置ける場所です。
「服に負ける」と感じる瞬間に起きていること
鏡を見て「服に負けている」と感じるのは、目が顔より先に服へ行ったときです。顔と強い色柄が近い場所にあると、目は情報の多いほうを先に見ます。
「地味顔」と呼ばれる顔立ちは、顔の中の色の差や線が穏やかで、情報が静かに整っています。**欠点ではなく、情報の量が穏やかだというだけです。**だから、すぐそばに強い色柄が来ると、目はそちらへ引かれます。
逆に言えば、強い色柄を顔から離せば、目は顔と服を別々に見ます。顔も服も、それぞれに見てもらえるのです。
距離の測り方|あごから、いちばん強い色柄まで
鏡の前で、あごの先にメジャーの端を当てて、まっすぐ下に垂らしてください。コーディネートの中でいちばん強い色柄が、あごから何cmのところで始まっているかを見ます。
多くの人は、あごから40cmあたりがウエストの高さです。メジャーがなければ、手のひらを使います。手のひらの長さはおよそ17〜19cmなので、手のひら2枚分より下なら40cmより下と考えて構いません。
40cmより下|腰から下は、どれだけ強くても顔と競わない
スカート、パンツ、靴、腰より下で持つバッグ。ここに置いた色柄は、顔からいちばん遠い場所にあります。赤でも、大きな柄でも、光る素材でも、顔と競り合うことはほとんどありません。
好きな色柄があるなら、まずここに置いてください。ここは、色を足しても顔の印象を変えずに、全体の印象だけを変えられる場所です。秋なら、からし色や深い緑のスカート、大きなチェックのパンツ、色のある靴。上半身を白や生成り、グレーなどの静かな色にしておくと、下の色柄がいちばんきれいに見えます。
20〜40cm|胸の高さは、見える面を手のひら1枚分まで
トップスやニットは、この高さに来ます。顔に近いので、面が大きいと競り合いやすくなります。
強い色のトップスを着たい日は、前を開けた羽織りを重ねて、見える面を縦に細くしてください。羽織りの前から見える幅が手のひら1枚分ほどになれば、色はそのまま楽しめます。柄のブラウスなら、柄の面を羽織りで半分ほど覆うだけで、目が顔より先に柄へ行くことは減ります。
羽織りを重ねない日は、首元の形で距離を作ります。襟ぐりが詰まった形より、V字や少し広めに開いた形のほうが、あごと色の面のあいだに肌の余白ができます。あごから色の始まりまでが手のひら1枚分以上あけば、顔のすぐ下に色が張りつかず、競り合いは弱まります。
20cmより近く|顔のそばは、小さく1か所
首元と耳元は、顔のすぐそばです。ここに置く強いものは、小さく1か所と決めておきます。
- 耳元に小さな色のあるピアスやイヤリングを1つ
- 首元に細いスカーフを小さく結ぶ
- 襟だけ色の違うシャツ
どれか1つで十分です。**大ぶりのアクセサリーを使いたい日は、耳元ではなく手首や、胸より下で使ってください。**同じものでも、顔から離すだけで競り合わなくなります。
「強い色柄」の見分け方|3歩離れて、最初に目が行くところ
どれが「強い色柄」かは、服を並べても分かりにくいものです。着た状態で鏡から3歩下がり、ぱっと見たときに最初に目が行くところを探してください。
最初に目が行った場所が、その日のいちばん強いところです。そこがあごから40cmより下にあれば、その組み合わせで大丈夫です。胸から上にあって、顔より先に目が行ったなら、面積を減らすか、下に移します。
写真で確かめる方法もあります。全身を撮って、画面を小さくして見たとき、最初に目に入るものを見ます。
強さには、だいたい3つの種類があります。
- 色の強さ……赤、からし色、鮮やかな青のように、まわりの色との差が大きい色
- 柄の強さ……ひとつの柄が大きい、地の色との差が大きい、色数が多い
- 光の強さ……サテンや金属のように、光を返す素材
同じ場所に2つの種類が重なると、強さは足し算になります。赤くて光る素材は、赤いだけのものより強く見えます。胸から上に置くものは、3つのうち1つだけにしておくと扱いやすくなります。
秋の組み方、3つ
| 着たいもの | 置き場所 | 上半身の合わせ方 |
|---|---|---|
| 大きな柄のスカート | 腰から下 | 柄の中の1色を拾った無地のニット |
| 深い赤のニット | 胸の高さ | 前を開けたグレーのカーディガンで見える幅を細く |
| 色のあるバッグ | 腰から下(手に持つ) | 服は2色までにしてバッグを主役に |
どれも、いちばん強いものを1つ決めて、それ以外を静かにする組み方です。強いものが2つになると、どちらを見ればいいか目が迷います。
1つ目の柄のスカートで、ニットの色を柄の中から拾うのは、上下のつながりを作るためです。柄に入っている色のうち、いちばん面積の小さい色を選ぶと、ニットは静かなまま、柄とのつながりだけが残ります。
どちらとも取れるとき①|全身が柄のワンピースを着たい
柄のワンピースは、顔のすぐ下から裾まで同じ柄が続きます。胸の高さの柄が、顔と競り合いやすい形です。
それでも着たいときは、胸から上だけを覆うものを足してください。無地のカーディガンを前を開けて羽織る、または無地のジャケットを重ねる。**胸の高さの柄が半分ほど隠れて、腰から下の柄が見えていれば、柄のワンピースも顔と競らずに着られます。**柄の大きさが小さく、地の色が見える割合が多い柄なら、そのまま1枚で着ても構いません。
どちらとも取れるとき②|明るい色のコートを着たい
コートは、首元から膝まで大きな面を覆います。明るい色や強い色のコートは、顔のすぐそばに大きな面を置くことになります。
前を開けて着てください。前を開けると、中に着た服の色が縦に1本通り、コートの色の面が左右に分かれます。中の服をコートより静かな色にしておけば、顔のすぐ下に静かな縦の線ができて、コートの色が顔と直接ぶつかりません。首元に中の服と同じ色のストールを巻く方法もあります。
どちらとも取れるとき③|大きな柄のストールを巻きたい
ストールは、顔のそばに大きな面を置くものです。大きな柄のストールは、この記事の考え方では、いちばん扱いが難しいものになります。
それでも好きなら、巻き方で距離を作ります。首に何重にも巻かず、肩に掛けて胸の前に垂らしてください。柄の大部分が胸から下に下がり、顔のすぐそばには布の端だけが来ます。巻く日は、耳元のアクセサリーを外して、顔のそばの強いものを1か所に保ちます。
柄の中に無地に近い部分があるストールなら、その部分が首元に来るように折り方を調整します。顔のすぐそばが静かな色になり、柄の強い部分は胸の前に下がります。同じ1枚でも、どこを首に当てるかで、顔との距離は変えられます。
よくある行き違い
**「地味顔にはベーシックな服しか似合わない」。**静かな色だけでまとめると、顔も服も静かなまま、全体がぼんやりすることがあります。強い色柄を1つ、顔から離して置くほうが、顔の穏やかさがかえって引き立ちます。
**「顔のそばに明るい色を足せば華やかになる」。**顔のそばに大きな明るい面を足すと、目は顔より先にその色へ行きます。顔のそばに足すなら、小さく1か所。大きな色は、胸より下に置いてください。
**「メイクを濃くすれば服に負けない」。**顔の情報を増やして服と釣り合わせる考え方もありますが、それは服ではなくメイクの話です。服の側だけで済ませたい日は、距離を決めるほうが手早く整います。
「地味顔」という言葉との付き合い方
「地味顔」と言われると、服選びの前から自分に無理だと決めてしまいがちです。でも、この言葉が言っているのは、顔の中の情報が穏やかだということだけです。良い悪いの話ではありません。
穏やかな顔立ちは、服の色柄を受け止める余白が大きいとも言えます。距離さえ決めれば、はっきりした顔立ちの人より、強い色柄を広い面で着られることもあります。好きな色柄は、置き場所を決めてから着てください。
装いに活かすなら
明日着たい服の中で、いちばん好きな色柄を1つ決めてください。それが腰から下にあるなら、上半身を静かな色にするだけで仕上がります。胸から上にあるなら、羽織りで見える面を手のひら1枚分にします。
置き場所を決めるだけで、「地味顔だから」と服の前であきらめる時間が減ります。好きな色柄を着ている日は、それだけで鏡を見る気持ちが少し軽くなります。
関連記事
- 顔まわりの印象が静かな人の服選び|足すのは色ではなく、境目の線の本数 ── 顔のそばに足す線の数を整えたい場合
- 地味な格好に見えるとき|効いているのは色数ではなく明度の段差 ── 服そのものが地味に見えると感じる場合
- 垢抜けない顔だと思うとき|鏡との距離と、見る順番を変える ── 鏡で自分を見る見方を変えたい場合
- 地味な服で年齢が上に見える日と、落ち着いて見える日の違い ── 静かな色の服を長く着たい場合
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 地味顔と言われました。派手な服は似合わないのでしょうか
- 似合わないと決める必要はありません。「地味顔」と呼ばれるのは、顔の中の色の差や線が穏やかで、情報が静かに整っている顔立ちです。欠点ではなく、顔の情報量の話です。派手な服がしっくり来ないと感じるのは、強い色柄が顔のすぐそばにあって、顔より先に目に入るときです。同じ服でも、強い色柄を腰から下に置けば、顔と競り合わずに着られます。
- Q. 距離はどうやって測ればいいですか
- 鏡の前で、あごの先にメジャーの端を当て、まっすぐ下に垂らしてください。コーディネートの中でいちばん強い色柄が、あごから何cmのところから始まっているかを見ます。多くの人は、あごから40cmあたりがウエストの高さです。メジャーがなければ、手のひらの長さがおよそ17〜19cmなので、あごから手のひら2枚分より下かどうかで見当がつきます。
- Q. 明るい色のトップスが好きです。着ないほうがいいですか
- 着て構いません。トップスは胸の高さにあるので、面が大きいと顔と競り合いやすくなります。明るい色のトップスを着る日は、上に前を開けた羽織りを重ねて、見える面を縦に細くしてください。羽織りの前から見える幅が手のひら1枚分ほどになれば、色はそのまま楽しめて、顔より先に目に入ることは少なくなります。
- Q. アクセサリーも控えたほうがいいですか
- 顔のそば、あごから20cm以内に置くものは、小さく1か所と決めておけば控える必要はありません。耳元に小さなものを1つ、または首元に細いものを1つ。両方を同時に大きくすると、顔のそばに強いものが2か所になり、目がそちらに引かれます。大ぶりのものを使いたい日は、耳元ではなく手首や、胸より下で使ってください。
— メグラシ編集部





