水着 着痩せ|秋冬の温水プールと旅先は、上に重ねる1枚の丈で選ぶ

秋冬に水着を着る場所で、上に1枚重ねられるなら、着痩せの決め手は水着そのものではありません。重ねる1枚の裾が、体のどこで止まるかです。
- 重ねる1枚の裾は、腰骨より上で止めるか、ヒップのいちばん高い点より5cm以上下まで届かせるか、どちらかに振ってください
- その間(腰骨からヒップのいちばん高い点まで)で裾が止まると、横の線が横幅の出やすいところに重なり、その幅がそのまま目に入ります
- 前を開けて着るなら、体の真ん中に縦の線が2本できます。ファスナーなら、胸の下まで半分開けた形が、縦の線と冷えよけの両方に効きます
夏の海やプールでは、水着1枚で過ごす時間が長くなります。でも秋冬の温水プール、水着で入る温浴施設、寒い季節に出かける南の島では、プールサイドでの待ち時間や移動のあいだ、水着の上に何かを重ねていることがほとんどです。つまり秋冬の水着は、水着と重ねる1枚の組み合わせで見え方が決まります。
水着そのものの縁の位置で見え方がどう変わるかは、水着の見え方は、布の縁が体を横切る高さで決まるで書きました。この記事では、その上に重ねる1枚に絞って、裾の位置、前の開け方、袖の長さ、色の差の決め方を書きます。屋内のプールでの移動や冷えについては屋内プールの服装にまとめています。
先に1つだけ書いておきます。着痩せして見えることは、プールや旅先を楽しむための条件ではありません。この記事に書くのは、見え方を自分で選べるようにするための道具です。使いたい日に使ってください。
結論:重ねる1枚の裾を、境目のどちら側に置くか
人の目は、服の縁が体を横切るところで止まります。横の線が引かれた場所の幅が、そのまま「その人の幅」として受け取られやすいのです。
水着だけなら、その線は水着の縁が決めます。上に1枚重ねると、いちばん目立つ横の線は、重ねた1枚の裾に移ります。だから、重ねる1枚の裾をどこで止めるかで、見え方が大きく変わります。
| 裾の止まる位置 | 見え方の傾向 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ウエストのいちばん細いところ | 上半身が短く、脚が長く見えやすい | 泳ぐ合間に脱ぎ着が多い日 |
| 腰骨の上 | 腰の位置が高く見え、軽い印象 | 動きの多い日、子ども連れの日 |
| 腰骨からヒップの高い点の間 | 横の線が幅の出やすいところに重なる | 避けたい位置 |
| ヒップの高い点より5cm以上下 | 縦に長い面ができて、輪郭が1本にまとまる | プールサイドで過ごす時間が長い日 |
| 太もも中ほど | 布の面が大きく、ワンピースのように見える | 移動や食事を挟む日 |
表のうち、避けたいのは真ん中の1行だけです。それ以外の位置なら、どれを選んでも見え方は整います。どの位置にするかは、その日の過ごし方で決めてください。
短い丈と長い丈のどちらがいいか、という正解はありません。腰骨の上で止まる短い丈は、動きが軽く、泳ぐ合間の脱ぎ着も楽です。ヒップの高い点より下まで届く長い丈は、プールサイドで座ったり歩いたりする時間が長い日に落ち着きます。手持ちに1枚しかないなら、その1枚がどちらに当たるかを確かめるだけでも、次に何を足せばいいかがはっきりします。
まず、行き先を3つに分ける
秋冬に水着を着る場所は、大きく分けて3つあります。行き先によって、重ねる1枚に求めることが変わります。
1つ目は、温水プールです。ジムやスポーツ施設のプール、ホテルの屋内プールなど。泳ぐことが目的なので、プールに入っている時間が長く、プールサイドでの時間は休憩のときだけ、ということが多い場所です。重ねる1枚は、休憩のたびにさっと着られて、さっと脱げるものが向いています。
2つ目は、水着で入る温浴施設やスパです。いくつもの湯船やサウナを、水着で行き来する施設です。泳ぐより、歩いて移動する時間と、座って休む時間が長くなります。重ねる1枚は、濡れたまま着ていても気にならないもの、座ったときに裾が整うものが向いています。
3つ目は、寒い季節に出かける南の島やリゾートです。日本の秋冬に、暖かい場所へ旅をする人は少なくありません。海辺やホテルのプールで過ごし、そのまま食事や散歩に出かけることもあります。重ねる1枚は、日よけになり、少し改まった場所にもそのまま出られるものが向いています。
ジムのプールに通い始めた人は、1つ目の行き先に当たります。この場合、同じ施設に何度も通うことになるので、重ねる1枚は1回きりの見え方より、繰り返し使いやすいかで選ぶと長く役に立ちます。毎回の休憩でさっと羽織れること、洗濯してもすぐに乾くこと、ほかの利用者と並んでも目立ちすぎないこと。この3つがそろっていれば、通う回数が増えても迷わずに手に取れます。
一方、旅先や特別な日に1回だけ行く場所なら、見え方を整えることにもう少し重きを置いても構いません。写真を撮る機会も多くなるので、この記事の境目を使って、裾と色の組み合わせをじっくり選んでください。
自分の行き先がどれに当たるかを先に決めてください。この先の章は、3つの行き先に分けて読めるように書いています。
施設の決まりを、先に確かめておく
重ねる1枚を選ぶ前に、必ず確かめておきたいのが、施設の決まりです。
温水プールでは、プールの水の中で着てよいものが決まっていることが多くあります。ラッシュガードや水着用のレギンスは可、普段着のTシャツや綿の短パンは不可、というのがよくある形です。プールの中は不可でも、プールサイドでは羽織ってよい、という施設もあります。
水着で入る温浴施設では、湯船に入るときは水着だけ、館内を歩くときは館内着か羽織を着る、という分け方をしているところがあります。サウナには水着以外を持ち込めないこともあります。
ホテルのプールでは、プールサイドからレストランやロビーへ移るときに、何かを羽織ることを求められることがあります。
施設の案内を見て、次の3つを書き出してください。水の中で着てよいもの、プールサイドで着てよいもの、館内やロビーを歩くときに着るもの。この3つがわかれば、重ねる1枚が何枚必要か、どの素材にすればよいかが決まります。
たとえば、水の中でもラッシュガードを着てよい施設なら、泳ぐときもプールサイドでも同じ1枚で通せます。この場合は、水の中での動きやすさと、プールサイドでの見え方の両方を満たす1枚を選びます。水の中では水着だけ、プールサイドでは羽織ってよい施設なら、泳ぐときは脱いで、上がったらすぐに着られる1枚を、プールサイドの決まった場所に置いておくことになります。脱ぎ着が多くなるので、前開きで袖を通しやすい形のほうが扱いやすくなります。
決まりがわからないときは、受付で一言たずねれば教えてもらえます。初めて行く施設なら、最初の1回は手持ちの1枚で様子を見て、ほかの利用者がどんなものを着ているかを見てから、次の回に合わせて選び直す、という順でも十分です。
裾の境目は、鏡の前で2か所に印をつけて測る
重ねる1枚の裾の位置を決めるには、自分の体の2か所を知っておく必要があります。腰骨と、ヒップのいちばん高い点です。
腰骨は、腰に手を当てて、横から触ったときに骨の出っ張りを感じる場所です。ここに、肌に貼ってもはがしやすいテープか、水着の上から小さな付箋を貼っておきます。
ヒップのいちばん高い点は、横向きで鏡に立ったとき、後ろに向かっていちばん出ている場所です。こちらにも同じように印をつけます。
印をつけたら、重ねたい1枚を着て、正面と横向きで鏡に立ってください。裾が2つの印のどこにあるかを見ます。
- 裾が腰骨の印より上なら、短い丈の1枚として、そのまま使えます
- 裾が2つの印の間にあるなら、その1枚は見え方の面では避けたい丈です
- 裾がヒップの印より5cm以上下なら、長い丈の1枚として、そのまま使えます
ヒップの印より下でも、5cmに届かずすぐ下で止まる場合は、横から見たときに裾がヒップの丸みに引っかかって持ち上がり、結局2つの印の間に裾があるように見えることがあります。5cm以上という目安は、この引っかかりを避けるためのものです。
2つの印の間の距離は、人によってかなり違います。腰骨とヒップの高い点が近い人もいれば、離れている人もいます。どちらが良い悪いではなく、体の形の違いです。距離が短い人は、避けたい間が狭いので、裾の位置を合わせやすいはずです。距離が長い人は、間が広いぶん、手持ちの羽織の裾がその間に入りやすくなります。その場合は、短い丈と長い丈のどちらに振るかを先に決めておくと、売り場で迷う時間が減ります。
印をつけて測るのは一度で十分です。腰骨から何cm下、ヒップの高い点から何cm下、という数字をメモしておけば、次に羽織を選ぶときは、売り場で裾から肩までの長さを見るだけで、自分の体のどこで止まるかが見当つくようになります。
前を開けるか、閉めるか
重ねる1枚が前開きの場合、前を開けるか閉めるかでも見え方が変わります。
前を閉めると、重ねた1枚が1つの面になります。裾の位置がそのまま横の線として目に入るので、前の章で決めた丈の効き方がいちばんはっきり出ます。
前を全部開けると、体の真ん中に縦の線が2本できます。開いた間から水着が縦の帯として見え、全体が縦に長い印象になります。ただし、開いた布が体の横に垂れ下がるので、横から見たときの幅は前を閉めたときより広く見えることがあります。
ファスナーを胸の下まで半分開けると、縦の線と面の両方の良さが残ります。胸元に縦の切れ込みができて首から胸が長く見え、お腹から下は閉じた面として整います。秋冬のプールサイドでは、お腹まわりを冷やさずにすむのも利点です。
ボタンで留める羽織なら、上から2つか3つを開け、下を留める形で同じ効果が出ます。結んで留める羽織なら、結び目を体の真ん中から少し横にずらすと、縦の線がやわらかくなります。
前を開けるかどうかは、1日の中で変えて構いません。プールから上がった直後は体が冷えているので前を閉め、体が温まってきたら半分開け、写真を撮るときだけ全部開ける。こうして場面ごとに開け方を変えると、冷えよけと見え方の両方を、無理なく両立できます。前を開け閉めしやすいファスナーやボタンの付いた1枚を選んでおくと、こうした切り替えがしやすくなります。
袖の長さは、冷えと見え方の両方で決める
夏なら、重ねる1枚の袖は短くても構いません。でも秋冬は、プールから上がったあとに体が冷えやすくなります。袖は、見え方と冷えの両方で決めてください。
長袖は、腕全体が1つの面になり、腕の輪郭が布の線に置き換わります。秋冬の屋内プールでも、冬の南の島の日差しの中でも、いちばん使いやすい長さです。手首まで届く袖なら、腕を上げたり泳いだりしても、袖口がずり上がりにくくなります。
七分袖や五分袖は、袖口が腕の途中で横の線を作ります。この線が腕のいちばん太いところに重なると、そこが目に入りやすくなります。七分袖なら肘より下、五分袖なら肘より上で止まるものを選ぶと、横の線が腕の細いところに来ます。
半袖は、袖口が二の腕の途中に来ます。秋冬のプールサイドでは冷えやすいので、半袖を選ぶなら、休憩のときに羽織れるタオルを1枚別に持っておくと安心です。
袖口の作りも見ておきます。袖口がゴムやリブで絞られていると、腕を上げたときに袖が肘の上で止まり、そこに横の線ができます。袖口が絞られていない、まっすぐな作りのものは、腕を上げても袖が自然に落ちてきて、線が1か所に固まりません。泳ぐときにも着る1枚なら、水の抵抗を減らすために絞られた袖口が便利ですが、プールサイドだけで着る1枚なら、まっすぐな袖口のほうが見え方は整います。
色の差は、水着と重ねる1枚の間で決める
色で見え方を調整したいときは、水着の色と、重ねる1枚の色の差を考えます。
水着と重ねる1枚が同じくらいの濃さなら、2つが1つの面としてつながり、輪郭が1本にまとまります。いちばん落ち着いた見え方です。
重ねる1枚のほうが濃いと、外側の輪郭が引き締まり、前を開けたときに中の水着が明るい帯として縦に見えます。前を開けて着る日に向いた組み合わせです。
重ねる1枚のほうが明るいと、外側の面が広く見え、水着の濃い色が中に沈みます。顔まわりが明るくなるので、写真を撮る日には向いています。前を閉めて着ると、明るい面が大きくなるので、裾の位置を前の章の境目で確かめておくと安心です。
秋冬は、水着の色も重ねる1枚の色も、夏より落ち着いた色を選ぶ人が多くなります。紺、深い緑、焦げ茶、灰色。こうした色は、同じくらいの濃さでそろえやすく、輪郭を1本にまとめる組み合わせが作りやすい色です。一方で、屋内のプールは照明が上から当たることが多く、濃い色どうしを重ねると、全体が沈んで見えることもあります。顔まわりを明るく見せたいなら、首元に近いところだけ明るい色を入れる、たとえば重ねる1枚の襟の内側が明るい色になっているものを選ぶ、といった工夫が使えます。
柄については、大きな柄ほど面が広く見え、小さな柄ほど面が引き締まって見えます。水着に大きな柄があるなら、重ねる1枚は無地にすると、柄の面積が減って全体が落ち着きます。
下に重ねるなら、股下の長さで選ぶ
上だけでなく、下に重ねたい人もいるでしょう。水着用のショートパンツ、巻きスカート、レギンスが主な選択肢です。
水着用のショートパンツは、股下の長さで見え方が変わります。股下が短いもの(3cmほど)は、脚のつけ根の線が上がって脚が長く見えやすくなります。股下が長めのもの(8cmほど)は、太ももの上のほうが1つの面になり、横の線が少し下に移ります。迷ったら、横の線を太もものいちばん横幅が出るところに重ねないことを基準にしてください。
巻きスカートは、スリット(切れ込み)の位置で見え方が変わります。スリットが体の真ん中寄りにあると、歩くたびに縦の線が出て、脚が長く見えます。スリットが横にあると、横から見たときの線がきれいに出ます。プールサイドで座ることが多いなら、座ったときにスリットが開きすぎない位置を選んでください。
水着用のレギンスは、脚全体が1つの面になります。冷えよけとしても、日よけとしても頼りになります。足首まで届く長さなら、脚の輪郭が布の線に置き換わり、全体が縦に長く見えます。
上と下の両方に重ねるときは、上の裾と下の縁が近づきすぎないように気をつけてください。上の1枚の裾と、ショートパンツの裾が数cmしか離れていないと、横の線が2本並んで、その間の部分が細い帯のように目立ちます。上の裾を腰骨の上で止めるなら、下は股下の長いものかレギンスにして、2本の線の間を広く取ります。上の裾をヒップの下まで届かせるなら、下は上の裾に隠れる短いショートパンツにして、線を1本にまとめます。
秋冬ならではの、冷えと移動の1枚
秋冬の水着で、夏といちばん違うのは、上がったあとの冷えです。温水プールでも、プールから上がった瞬間は体がぬれていて、空調の風で一気に冷えることがあります。
重ねる1枚を冷えよけとしても使うなら、次の3つを見てください。
1つ目は、ぬれたまま着ても肌に張り付きにくいか。ぬれた体の上に着ると、生地によっては肌にぴったり張り付き、輪郭が浮き出ます。表面に少し凹凸のある生地や、厚みのある生地なら、張り付きにくくなります。
2つ目は、乾きやすいか。休憩のたびに着るなら、次の休憩までに乾いていると気持ちよく着られます。
3つ目は、更衣室までの移動で使えるか。プールサイドから更衣室まで、少し距離がある施設もあります。その間に体が冷えないよう、裾が長めで前を閉められる1枚があると安心です。
秋冬は、プールサイドで過ごす時間の大半が「冷えないように何かを着ている時間」になります。だからこそ、その1枚の裾の位置が、見え方を決める時間も長くなります。
冷えよけを兼ねるなら、重ねる1枚とは別に、大きめのタオルか、体に巻ける薄手の布を1枚用意しておくと便利です。泳いだ直後はタオルで体をくるみ、ある程度水気が取れてから重ねる1枚を着る。こうすると、重ねる1枚がびしょぬれにならず、次の休憩でも乾いた状態で着られます。体に巻く布は、胸の上から巻けば太もも中ほどまでの長い丈として、腰に巻けば巻きスカートとして使えるので、1枚あると見え方の調整にも役立ちます。
寒い季節に南の島へ行くとき
冬休みや年末年始に、暖かい南の島へ旅をする人もいるでしょう。この場合、重ねる1枚には、日本の秋冬のプールとは違う役目が加わります。
まず、日差しが強いことが多いです。長袖の重ねる1枚は、日よけとしても役に立ちます。日差しの下で長く過ごすなら、首の後ろまで覆える襟のあるものが便利です。
次に、行き帰りの空港や機内は冬の服装になります。旅先で使う重ねる1枚は、スーツケースの中で場所を取らないよう、小さく畳めて、しわになりにくいものを選ぶと荷物が増えません。
そして、海やプールからそのまま食事や散歩に出かけることがあります。ホテルのレストランやロビーでは、水着だけで入れないことも多いので、腰に巻ける大きめの布や、太もも中ほどまで届く長めの羽織が1枚あると、そのまま移動できます。裾が太もも中ほどまで届く羽織なら、前の表で書いた通り、ワンピースのように見えるので、少し改まった場所でも落ち着いて過ごせます。
夕方になると、海辺の風が冷たく感じることもあります。昼は日よけ、夕方は風よけ、という2役を1枚でこなせるものを選ぶと、旅の荷物がひとつ減ります。
旅先では、写真を撮る機会が日常より多くなります。海辺の写真は、背景の空や海が明るく、人物が逆光になりやすい場面です。逆光では輪郭がはっきり写るので、重ねる1枚の裾の位置が、ふだん以上に目立ちます。写真を撮る前に、裾が境目のどちら側にあるかをもう一度確かめておくと、旅から帰って写真を見返したときに気になる箇所がなくなります。風で裾がめくれやすい場所なら、裾に少し重みのある生地を選ぶか、前を閉めて着ると落ち着きます。
水着で入る温浴施設では、座ったときの裾で選ぶ
水着で入る温浴施設やスパは、泳ぐより、座って休む時間が長い場所です。湯船のふち、休憩用の椅子、サウナの段。どこでも座っている時間が長くなります。
座ると、立っているときとは裾の位置が変わります。長い丈の1枚は、座ると裾が太ももの上にたまり、ヒップのまわりに布が集まります。短い丈の1枚は、座ってもあまり形が変わりません。温浴施設で過ごすなら、立ったときと座ったときの両方で、裾がどこに来るかを確かめておいてください。
座ったときに裾が太ももの上で横一直線に止まるなら、その線が目に入りやすくなります。裾が斜めに落ちる形(前が短く後ろが長い、または片側が長い)なら、座っても線が1本の横線にならず、目が止まりにくくなります。
また、温浴施設は湯気で湿度が高く、重ねた1枚がしっとりと体に沿いやすい場所です。張り付きにくい生地を選ぶ理由は、プールより温浴施設のほうが大きいかもしれません。施設によっては館内着を貸し出しているところもあるので、その場合は館内着の上下の切り替え位置を、この記事の境目で見てみてください。上衣の裾が腰骨の上か、ヒップの高い点より下かで、同じ館内着でも見え方が変わります。
どちらとも取れるとき、どうするか
ここが、いちばん迷うところです。測ってみても、境目にちょうど乗ることがあります。よくある5つの場合について、判断の手順を書いておきます。
| 迷う状態 | まず確かめること | どちらに倒すか |
|---|---|---|
| 裾がヒップの高い点のすぐ下 | 横から見て裾が持ち上がるか | 持ち上がるなら長い丈に替えるか、腰骨の上まで裾を結ぶ |
| 前を開けるか閉めるか決まらない | プールサイドの室温 | 寒いなら半分開け。暖かいなら全部開け |
| 長袖と半袖で迷う | 休憩の回数と長さ | 休憩が合わせて30分を超えるなら長袖 |
| 色を同じにするか差をつけるか | 写真を撮る予定 | 撮るなら重ねる1枚を明るく。撮らないなら同じ濃さ |
| 着痩せを狙うか迷う | その日の目的 | 泳ぐ日は動きやすさ、過ごす日は見え方を優先 |
裾がヒップの高い点のすぐ下で迷うときは、横向きで鏡に立ち、裾が丸みに引っかかって持ち上がっていないかを見てください。持ち上がっているなら、見え方としては2つの印の間に裾があるのと同じです。長い丈のものに替えるか、裾の両端を前で結んで腰骨の上まで上げると、短い丈として使えます。
前を開けるか閉めるかで迷うときは、プールサイドの室温で決めます。寒く感じる施設なら、胸の下まで半分開けて、お腹まわりを閉じておきます。暖かい施設や南の島なら、全部開けて縦の線を出しても冷えません。
長袖と半袖で迷うときは、休憩の回数と長さを足してみてください。プールサイドで過ごす時間が合わせて30分を超えるなら、長袖のほうが冷えずにすみます。30分以内なら、半袖とタオルの組み合わせでも足ります。
色を同じにするか差をつけるかで迷うときは、写真を撮る予定があるかで決めます。撮るなら、重ねる1枚を少し明るくすると顔まわりが明るく写ります。撮らないなら、同じ濃さにして輪郭を1本にまとめると、落ち着いた見え方になります。
着痩せを狙うかどうかで迷うときは、その日の目的で決めてください。泳ぐことが目的の日は、動きやすさを優先して、見え方はあまり気にしなくて構いません。プールサイドや旅先で過ごすことが目的の日は、この記事の境目を使って、見え方を整えてください。
5つのどれにも当てはまらない迷い方をしているなら、その日いちばん長く過ごす姿勢を考えてください。立っている時間が長いなら裾の位置、座っている時間が長いなら座ったときの裾の整い方、歩いている時間が長いなら前の開け方。長く続く姿勢で困らないほうを選べば、短い時間の姿勢は小物で補えます。
「着痩せしなくていい」と決める日があってもいい
ここまで、見え方を整える方法を書いてきました。でも、毎回それを使わなければいけないわけではありません。
プールで泳ぐ気持ちよさ、温浴施設でゆっくり過ごす時間、旅先の海の色。どれも、着痩せして見えるかどうかとは関係なく楽しめるものです。見え方を気にするあまり、行くのをやめてしまったり、楽しめなかったりするなら、それはもったいないことです。
重ねる1枚を、見え方の道具としてではなく、冷えよけと日よけの道具として持っていくだけでも十分です。好きな色、好きな形の1枚を選んで、裾の位置は気にしない。そういう日があっても構いません。
同じ施設に通う人や、旅先で出会う人は、思っているほど他人の見え方を気にしていません。泳ぐ人は泳ぐことに、くつろぐ人はくつろぐことに夢中です。人の目が気になるときは、自分がプールサイドでほかの人をどれだけ見ていたかを思い出してみてください。たいていは、ほとんど覚えていないはずです。
それでも気になる日があるのは自然なことです。気になる日は境目を使い、気にならない日は好きな1枚を着る。その切り替えが自由にできることが、この記事でいちばん伝えたいことです。
この記事で書いた境目は、気にしたい日に、自分で選べるようにするためのものです。使うかどうかは、その日の自分が決めてください。
前日に家でやる、5分の確認
当日に慌てないように、前日の夜に次の5つを試してください。
1つ目、水着を着て、腰骨とヒップの高い点に印をつける。
2つ目、重ねる1枚を着て、正面と横向きで裾の位置を見る。
3つ目、前を閉める、半分開ける、全部開ける、の3通りを鏡で見比べる。
4つ目、椅子に座って、座ったときの裾の整い方を見る。
5つ目、腕を上げたり、前かがみになったりして、袖口や裾がずり上がらないかを見る。
この5つで引っかかるところがなければ、その組み合わせで当日は困りません。引っかかったところがあれば、前の章の表に戻って、どちらに倒すかを決めてください。
よくある行き違い
最後に、秋冬の水着でよく起きる行き違いを書いておきます。
「水着を新しくすれば解決すると思っていた」。秋冬は、水着の上に何かを重ねている時間が長くなります。水着を替える前に、重ねる1枚の裾の位置を見直すほうが、見え方への効き目は大きいことが多いです。
「長い丈なら何でもいいと思っていた」。裾がヒップの高い点のすぐ下で止まると、丸みに引っかかって持ち上がり、結局横の線が幅の出やすいところに来てしまいます。長い丈を選ぶなら、5cm以上下まで届くことを確かめてください。
「夏に使った羽織をそのまま持っていった」。夏の羽織は薄手で、ぬれると肌に張り付きやすいものがあります。秋冬は冷えよけの役目も大きいので、少し厚みのある生地のほうが、見え方と冷えの両方で使いやすくなります。
「黒を選べば大丈夫だと思っていた」。濃い色は輪郭を引き締めて見せますが、裾の位置が2つの印の間にあると、黒でも横の線ははっきり出ます。色を選ぶ前に、裾の位置を決めてください。色の効き目は、裾の位置が整ったあとのほうが大きく出ます。
「施設の決まりを確かめずに行った」。持っていった1枚が、プールの中では着られなかった、ということはよくあります。行く前に、施設の案内で着てよいものを確かめておいてください。
秋冬に水着を着る日は、夏よりずっと自分で選べることが多い日です。重ねる1枚の裾の位置を決めるところから、始めてみてください。
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よくある問い
- Q. 秋冬の温水プールで、水着の上に何か着てもいいのですか
- 施設によって決まりが違います。泳ぐときもラッシュガードやレギンスを着てよい施設もあれば、プールに入るときは水着だけ、プールサイドでは羽織ってよい、という施設もあります。普段着のTシャツは不可としているところも多いので、行く前に施設の案内で、水の中で着てよいものと、プールサイドで着てよいものを分けて確かめてください。
- Q. 着痩せして見せたいのですが、黒い水着を選べば十分ですか
- 濃い色は輪郭を引き締めて見せる働きがありますが、上に重ねる1枚の裾が横幅の出やすい位置で止まっていると、その横の線のほうが先に目に入ります。色より先に、重ねる1枚の裾が腰骨の上か、ヒップのいちばん高い点より下か、どちらで止まるかを確かめてください。そのうえで、水着と重ねる1枚の色の差を決めると、見え方を自分で調整しやすくなります。
- Q. 冬の南の島へ行くとき、水着の上に重ねるものは何を持っていけばいいですか
- 日差しが強い場所が多いので、長袖のラッシュガードか、薄手の長袖の羽織を1枚持っていくと、日よけと見え方の両方に使えます。行き帰りの空港や機内は冬の服装になるので、旅先で使う羽織は小さく畳めて、しわになりにくいものを選ぶと荷物が増えません。夕方は風が冷たく感じることもあるので、腰まわりに巻ける大きめの布が1枚あると重宝します。
- Q. 着痩せを気にしすぎて、プールを楽しめません
- 着痩せして見えることは、プールや旅先を楽しむための条件ではありません。この記事で書いている裾の位置や色の差は、見え方を自分で選べるようにするための道具です。気にしたい日は使い、気にしたくない日は使わない、で構いません。重ねる1枚を冷えよけとして持っていくだけでも、プールサイドで過ごす時間はずっと楽になります。
— メグラシ編集部





