屋内プールの服装|屋外と違うのは、濡れたまま歩く距離と、上がったあとの冷え

秋の旅先の宿に、屋内のプールがある。あるいは、近くの施設の温水プールに久しぶりに行くことになった。
夏に海やプールへ行くときの持ち物を思い出そうとして、うまく重なりません。日よけも、砂を落とすものも、この日は要らない気がする。
要りません。屋内は、冷える場所が屋外と逆だからです。見るところが変わります。
結論:決めているのは、濡れたまま歩く距離です
脱衣所の出口から水のふちまで、濡れた状態で歩く距離があります。ここが組み方を決めます。
| 歩く距離 | 羽織るもの | 持ち物 |
|---|---|---|
| 20歩以内 | 濡れてよい一枚だけ | 3つ |
| 20歩超 | 濡れてよい一枚+乾いた一枚 | 4つ |
| 階段や別室をはさむ | 同上+前が開く形 | 5つ |
⭐ 20歩という線は、体が乾き始めるまでの距離です。それより長く歩くと、着いた時点ですでに冷えています。
屋外と屋内で、逆になっているところ
| 屋外 | 屋内 | |
|---|---|---|
| 日差し | ある | ない |
| 気温の動き | 朝と昼で変わる | 一日動かない |
| 冷えるとき | 入っているあいだ | 上がったあと |
| 乾く速さ | 早い | 遅い |
| 持ち物の重心 | 日よけ | 乾いた一枚 |
いちばん効くのは最後の行です。屋外では、上がったあとに日差しが乾かしてくれます。屋内では乾きません。そのため、持っていくものは乾いた側に寄せることになります。
水のそばで羽織るものの選び方そのものは水着の上に着るものの選び方に置いてあります。ここでは、屋内だから変わるところだけを書きます。
濡れてよい一枚に求める条件
水のふちまで着ていく一枚は、乾くことより絞れることで選んでください。
屋内には日差しがないので、掛けておいても乾きません。使い終わったあとは袋に入れることになります。そのとき、水が絞れる形かどうかで荷物の重さが変わります。
- 布の目が詰まりすぎていないこと
- 縫い代が厚く重なっていないこと
- 袖口と裾に締めつけの部品がないこと
3つめが見落とされます。ゴムや紐がついていると、そこに水が残ります。絞ったつもりでも、袋の中でその部分から水が出ます。
乾いた一枚は、上がってから着るもの
20歩を超える日に足す2枚目は、水のそばには持っていきません。脱衣所に置いておいて、上がってから着ます。
こちらは逆に、肌に触れたときに水分を持っていかない側を選んでください。乾いた体に着るものなので、絞れる必要はありません。
前が開く形にしておくと、まだ湿っているうちでも着られます。かぶって着る形は、湿った状態では途中で止まります。これは屋内に限った話ではありませんが、乾きが遅いぶん屋内のほうが起きやすくなります。
館内を移動する日
宿の中にあるプールは、部屋からプールまでのあいだに通路や別の階をはさみます。
施設によって、館内着のまま通れる場所と通れない場所が分かれています。案内に書かれているので、着く前に一度見ておいてください。通れない区間がある日は、そこだけ足す一枚が要ります。
| 区間 | 着ているもの |
|---|---|
| 部屋から通路 | 館内着 |
| 通れない区間 | 前を開けて羽織る一枚を足す |
| 脱衣所からプール | 濡れてよい一枚 |
| 上がってから部屋まで | 乾いた一枚 |
⚠️ この4段を同じ一枚でまかなおうとすると、どこかで湿ったまま館内を歩くことになります。分けるのは面倒に見えて、結局それがいちばん早く済みます。
持ち物を数で決める
距離が決まれば、持ち物の数も決まります。数えるだけなので、前の晩に済ませられます。
| 数 | 中身 |
|---|---|
| 1 | 濡れてよい羽織り |
| 2 | 乾いた羽織り(20歩超の日) |
| 3 | 髪をまとめるもの |
| 4 | 水を入れて持ち帰る袋 |
| 5 | 館内を移動する区間で足す一枚(移動がある日) |
4つめの袋は、一つで足りません。濡れたものと乾いたものを同じ袋に入れると、帰る頃には両方が湿っています。袋は2つに分けてください。ここだけは、数を削らないほうが結果が変わります。
施設に備えがあるものは、前もって案内で確かめられます。あるものを持っていくと、荷物が重くなるだけになります。
一日に何回入るかで変わるところ
宿に泊まって、着いた日と翌朝の2回入る。こういう日は、1回だけの日と組み方が変わります。
2回入る日は、濡れてよい羽織りが一晩で乾きません。屋内は日差しがないので、部屋に掛けておいても朝には湿ったままのことがあります。
対処は2つのどちらかです。同じものを2枚持つか、1回目のあとに水をよく切って風の通る場所に掛けるか。荷物を増やしたくないなら後者ですが、そのときは掛ける場所を着いたときに決めておいてください。
⭐ 3回以上入る予定なら、迷わず2枚持ってください。乾かす手間より、もう一枚のほうが軽く済みます。
足元
屋内のプールサイドは、常に濡れています。足元は気温ではなく、面で決めてください。
底に溝があって、脱ぎ履きが片手でできるものが向きます。かかとが固定される形のほうが、濡れた床では安心して歩けます。
館内を移動する区間では、施設の履きものに替えることになる場合があります。替える場所がどこかを先に見ておくと、持っていく必要があるかどうかが決まります。
髪と、上がったあとの時間
屋内で長くいるのは、水の中より上がったあとのほうです。ここをどう過ごすかで、その日の記憶が変わります。
髪が濡れたままだと、首元から冷えます。まとめるものを1つ持っておくと、乾かす順番を待つあいだの体感が変わります。
施設に乾かす設備があっても、混む時間があります。順番を待つあいだに羽織るものがあるかどうかで、待ち時間の感じ方が変わります。乾いた一枚は、ここでも効いてきます。
帰り道に外へ出るまで
秋から冬の屋内プールでいちばん見落とされるのが、ここです。
館内は暖かく、外は冷たい。髪が完全に乾いていない状態で外に出ると、屋内にいたあいだの何倍も冷えます。
出る前に、次の2つを確かめてください。
- 髪の根元まで乾いているか
- 首元が開いたままになっていないか
外側の厚みより、この2つが先です。厚い一枚を着ても、首元が開いて髪が湿っていれば同じことになります。外の気温そのものの読み方は13度の服装のほうに置きました。
どちらとも取れるとき①|入るかどうか決めていない日
旅先で、時間があれば寄る、というくらいの日。このときは持ち物を3つに絞ってください。
濡れてよい一枚、髪をまとめるもの、袋。この3つだけなら、荷物の中で場所を取りません。入らなかったら使わずに帰るだけです。
どちらとも取れるとき②|短い時間だけ入る日
30分以内で上がる予定なら、20歩を超える距離でも一枚で通せます。体が冷えきる前に戻れるからです。
ただし、上がってから館内で過ごす時間が長い日は別です。入っている時間ではなく、上がってから外に出るまでの時間で数えてください。
秋から冬に行く日の、行き帰りの服
施設の中のことが決まったら、あとは行き帰りです。ここは普通の外出と同じでよいのですが、一つだけ違います。
帰りのほうが、行きより体が冷えています。同じ外側でも、帰り道のほうが足りなく感じます。
そのため、行きに少し暑いくらいで組んでおくと、帰りでちょうど収まります。行きにちょうどよく組むと、帰りに足りません。基準にするのは帰りのほうです。
日をまたがない日帰りなら、外に出る時刻を2つ書き出してみてください。行きの時刻と帰りの時刻、その2つの気温を見れば、外側は一度で決まります。
よくある行き違い
**「屋内だから薄着でいい」という言い方。**屋内は暖かいのですが、上がったあとに乾かないという条件が加わります。薄着で困るのは入っているあいだではなく、そのあとの時間です。
**「タオル1枚あれば足りる」という考え方。**タオルは水を取るもので、体温を戻すものではありません。羽織るものとは別に数えてください。
**「屋外用の持ち物をそのまま持っていく」という支度。**日よけと砂を落とすものは使いません。そのぶん、乾いた一枚を入れる場所ができます。
装いに活かすなら
屋内のプールは、季節を選ばずに行ける場所です。夏の持ち物をそのまま持っていくと、使わないものが増えて、要るものが足りなくなります。
案内図で20歩を数える。それだけで、持ち物の数が決まります。
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よくある問い
- Q. 屋内プールには何を持っていけばいいですか
- 乾いたものを多めに、というのが基本です。屋内は日差しがないぶん、上がったあとに体温が戻るまで時間がかかります。濡れたまま使うものは施設に備えがあることが多いので、持っていくのは乾いた側です。羽織るもの、替えの一枚、髪をまとめるもの、そして館内を歩く履きものの4つがそろっていれば足ります。屋外プールのつもりで日よけを持っていくと、使わずに終わります。
- Q. 屋外のプールと何が違うのですか
- 冷える場所が逆です。屋外は入っているあいだが涼しく、上がると日差しで乾きます。屋内は入っているあいだのほうが暖かく、上がったあとに乾かないまま冷えます。そのため、持ち物の重心が「日よけ」から「乾いた一枚」に移ります。もう一つ、屋内は気温が一日じゅう動きません。朝と夕方で組み方を変える必要がないぶん、決めるのは一度で済みます。
- Q. 濡れたまま歩く距離は、どうやって測ればいいですか
- 施設の案内図で、脱衣所の出口からプールサイドまでの道のりを見てください。歩数にすると20歩がひとつの目安です。20歩以内なら、羽織るものは濡れてよい一枚だけで足ります。20歩を超える、または途中に階段や別の部屋をはさむ場合は、濡れてよいものと乾いたものを分けて2枚にするほうが、上がったあとが楽になります。
- Q. 館内を移動する日は、上に何を着ればいいですか
- 施設の決まりに合わせてください。宿の中にあるプールでは、館内着のまま通れる場所と通れない場所が分かれていることがあります。通れない区間がある日は、前が開いて素早く羽織れるものを一枚持っておくと、その区間だけ足せます。かぶって着る形は、濡れた状態では着るのに時間がかかるので、移動をはさむ日には向きません。
— メグラシ編集部





