両家顔合わせ 服装 母親|秋冬の黒・紺が法事に見えるときの直し方

**顔合わせに着ていくつもりの服を、全部身につけて鏡の前に立ってください。黒か紺の服に、一連の白いパール、黒いストッキング、黒い靴。この4つがそろっていませんか。**そろっているなら、法事に見える原因は色ではなく、組み方にあります。
秋冬の顔合わせでは、落ち着いた色を選ぶ母親が多くなります。黒や紺はきちんとして見え、相手方に失礼がないと感じられるからです。ただ、その組み方が弔事の装いとほとんど同じになると、祝いの席から浮いてしまいます。色を替えなくても、どこか2か所を外せば祝いの席に寄ります。
この記事では、黒や紺が法事に見える原因を4つに分けて確かめ、手持ちの1着のまま顔合わせの装いに寄せる直し方を書きます。顔合わせ全体の格の考え方は顔合わせの服装に、相手方との差をどう消すかは夏の顔合わせ、50代の母親の服装にまとめてあります。
結論:法事に見えるのは、4つが重なったとき
| 法事に見える要素 | 確かめるもの | 顔合わせに寄せる直し方 |
|---|---|---|
| 暗い面が広い | 全身のうち黒や紺の割合 | 首元か胸元に明るい色を置く |
| 表面に艶がない | 光を当てたときの返り方 | 艶のある素材を1か所足す |
| 首元が一連のパールだけ | アクセサリーの形 | 弔事で使わない形に替える |
| 足元まで黒が続く | ストッキングと靴の色 | ストッキングを肌色に近い薄いものに |
| バッグも黒の布 | バッグの色と素材 | 艶のある革か、明るい色に |
| 首元が詰まっている | 襟の形 | 開きのある襟に、またはスカーフで丸みを |
| 髪を低くまとめただけ | 髪の飾り | 小さな飾りを1つ |
**このうち2つを外せば、黒や紺のままでも法事には見えなくなります。**全部を替える必要はありません。手持ちで外しやすいところから2つを選んでください。
秋冬の顔合わせで、黒や紺を選びがちな理由
夏の顔合わせより、秋冬のほうが黒や紺に寄りやすくなります。理由は手持ちの服と季節の両方にあります。
| 秋冬に起きること | 黒や紺に寄る理由 | 気をつける場所 |
|---|---|---|
| 手持ちのフォーマルが黒しかない | 法事のために用意した服を使い回す | 生地の表面と襟の形 |
| 厚手の生地が暗い色に多い | 秋冬物は暗い色が中心 | 首元の明るさ |
| 黒いストッキングやタイツが増える | 寒さで足元が黒になる | 足元の続き |
| 上にコートを重ねる | コートも黒や紺 | コートを脱いだあとの印象 |
| 照明の下で過ごす | 料亭やホテルの照明で暗い色がさらに沈む | 顔のすぐ下の明るさ |
**手持ちのフォーマルが法事用の黒しかない、というのがいちばん多い理由です。**法事の服は弔事のために作られているので、そのまま着ると弔事の装いになります。顔合わせのために、どこを外すかを決めておく必要があります。
確かめ方①|全身の暗い色の割合
最初に、全身鏡から2mほど離れて、暗い色がどれだけの面積を占めているかを見ます。
| 暗い色の割合 | 組み方の例 | 印象 |
|---|---|---|
| 9割以上 | 黒のワンピース、黒のストッキング、黒の靴とバッグ | 弔事の装いにいちばん近い |
| 8〜9割 | 黒のワンピースに白いパール、ほかは黒 | 法事に見えやすい |
| 6〜8割 | 紺のワンピースに明るい首元、肌色に近いストッキング | 落ち着いた祝いの席 |
| 6割未満 | 明るい色のジャケットに紺のスカート | 華やかな祝いの席 |
**8割を超えていたら、どこかに明るい面を足してください。**顔合わせの母親なら、6〜8割が落ち着きと祝いの両方を満たす範囲です。
割合を見るときは、立った姿と座った姿の両方を確かめてください。座ると脚が机の下に隠れ、見えるのは上半身だけになります。上半身が黒い服とその上の黒い髪だけだと、立ったときより暗い色の割合が上がります。向かい合って座る時間の長い顔合わせでは、座ったときの上半身で8割を下回るかどうかが、いちばん大切な目安です。
確かめ方②|生地の表面と艶
次に、服の表面を光に向けて傾けます。弔事の服は、光を吸う深い黒の生地で作られていることが多く、それが法事の印象のもとになります。
| 生地の表面 | 見分け方 | 顔合わせでの印象 |
|---|---|---|
| 光をほとんど返さない深い黒 | 傾けても表面に光の筋が出ない | 弔事の印象がいちばん強い |
| 少し光を返す黒や紺 | 傾けるとぼんやり光る | 落ち着いた祝いの席に寄せやすい |
| 艶のある素材 | 傾けると光の筋がはっきり出る | 祝いの席の印象 |
| 織りや柄が浮き出る素材 | 近くで見ると模様が見える | 祝いの席の印象 |
**光をほとんど返さない深い黒の生地は、何を足しても弔事の印象が残りやすくなります。**少しでも光を返す生地か、織りや模様が見える生地なら、小物で祝いの席に寄せられます。
見分けにくいときは、手持ちの喪服と並べてみてください。喪服の黒と同じ深さに見えるなら、その服も弔事の側に近い生地です。喪服より少しでも明るく見えたり、表面に模様が浮いて見えたりするなら、顔合わせに寄せられる生地です。紺の服でも、光をほとんど返さない生地は、照明の下で黒に近く見えるので、同じように確かめておくと安心です。
確かめ方③|首元と耳元の飾り
首元と耳元は、相手と向かい合って座る顔合わせで、いちばん長く見られる場所です。ここが弔事の形になっていると、全身の印象がそちらに引っぱられます。
| 首元・耳元の飾り | 弔事との近さ | 顔合わせでの扱い |
|---|---|---|
| 一連の白いパール、粒がそろっている | 弔事の定番 | 黒い服には合わせない |
| 一連のパールに、パールの耳飾り | 弔事の定番 | どちらかを替える |
| 二連以上のパール | 弔事では避ける形 | 祝いの席に向く |
| 色味のあるパール、粒の大きさが違うもの | 弔事ではあまり使わない | 祝いの席に向く |
| 金や銀の細い鎖に小さな飾り | 弔事では使わない | 祝いの席に向く |
**黒い服に一連の白いパールを合わせるのが、いちばん法事に近い組み方です。**パールをつけたいなら、二連以上にするか、色味や形の違うものを選んでください。
耳元も同じように見ます。一粒のパールの耳飾りは、弔事でもよく使われる形です。首元のパールと耳元のパールがそろうと、組み合わせとして弔事の装いに近づきます。耳元を金や銀の小さな飾りにするか、首元をパール以外にするか、どちらか一方を替えるだけで、組み合わせは弔事の形から外れます。
確かめ方④|足元とストッキング
最後に足元です。秋冬は寒さで黒いストッキングやタイツを選びがちですが、黒い服から足元まで黒が続くと、弔事の装いになります。
| 足元の組み方 | 黒の続き方 | 印象 |
|---|---|---|
| 黒のストッキング、黒の布の靴 | 服から靴まで切れ目がない | 弔事の装いそのもの |
| 黒のストッキング、黒の革の靴 | 切れ目がない | 法事に見えやすい |
| 肌色に近い薄いストッキング、黒の靴 | すねで切れる | 落ち着いた祝いの席 |
| 肌色に近い薄いストッキング、明るい色の靴 | すねと足元で切れる | 華やかな祝いの席 |
| 黒の厚いタイツ | 切れ目がなく、冬の普段着に寄る | 顔合わせには向きにくい |
**ストッキングを肌色に近い薄いものにするだけで、黒の続きがすねで切れます。**寒さが気になる日は、移動の間だけ厚手のものを重ねて、会場に着いたら脱げる形にしておくと安心です。薄いストッキングの選び方は25デニールストッキングの失敗で、色の浮き方から確かめられます。
直し方①|首元に明るい色を置く
いちばん効くのは、顔のすぐ下に明るい色を1つ置くことです。向かい合って座る顔合わせでは、上半身しか見えない時間が長いからです。
| 置くもの | 色の目安 | 印象 |
|---|---|---|
| 薄いスカーフ | 生成り、淡い桃色、淡い水色 | 首元が柔らかく、祝いの席に寄る |
| 明るい色のジャケット | 生成り、明るいベージュ、淡いグレー | 全身の暗い色の割合が大きく下がる |
| 襟元に明るい色のあるブラウス | 白、生成り | 顔の下に明るさが出る |
| 明るい色のコサージュ | 淡い色の布の花 | 華やかさが出る |
| 明るい色のストール | 淡い色 | 肩から胸まで明るくなる |
**スカーフ1枚なら、手持ちの黒や紺の服をそのまま使えます。**結び目を胸の中央より少し外側に置くと、弔事の装いからさらに離れます。色は真っ白より生成りや淡い色のほうが、黒との差がやわらかく、写真でも浮きません。
明るい色のジャケットを重ねられるなら、それがいちばん大きく印象を変えます。黒や紺のワンピースの上に生成りのジャケットを羽織るだけで、暗い色の割合は8割から5割ほどまで下がります。
直し方②|艶のある素材を1か所足す
光をほとんど返さない生地の服を着るなら、どこか1か所に艶のある素材を足します。
| 足す場所 | 艶のある素材の例 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 首元 | 艶のあるスカーフ | 首から胸の上まで |
| 胸元 | 光る小さなブローチ | 手の親指の先ほどの大きさ |
| 耳元 | 光を返す小さな飾り | 揺れの少ないもの |
| 手元 | 艶のある革のバッグ | 小さめのもの |
| 足元 | 艶のある革の靴 | 甲が少し見える形 |
**艶は1か所か2か所で足ります。**全部に艶を足すと、今度は夜の集まりのような華やかさになり、昼の顔合わせの席では強く見えます。顔に近い場所から1つ、離れた場所から1つが目安です。
直し方③|アクセサリーを、弔事で使わない形に替える
一連の白いパールしか持っていない人も多いはずです。その場合は、パールをやめるのではなく、組み方を変えます。
| 手持ち | 組み方の変え方 | 祝いの席への寄り方 |
|---|---|---|
| 一連の白いパールだけ | 長めに二重に巻く | 二連に見えて、弔事から離れる |
| 一連のパールとパールの耳飾り | 耳飾りを金や銀の小さな飾りに | 組み合わせが弔事の形から外れる |
| 一連のパールとスカーフ | パールをスカーフの上に重ねる | 首元に色と艶が重なる |
| 一連のパールとブローチ | ブローチを胸元に足す | 飾りの数が増え、祝いの席に寄る |
| パールを持っていない | 金や銀の細い鎖に小さな飾り | 祝いの席に向く |
**パールをつけるなら、パール以外の飾りを1つ足すのがいちばん手軽です。**弔事ではパール以外の飾りを控えるので、別の飾りが1つあるだけで、装いの意味が祝いの側に移ります。
直し方④|ストッキングと靴の色で、黒の続きを切る
足元は、立ったときと歩いたときに見える場所です。料亭のように靴を脱ぐ会場もあれば、ホテルのように一度も脱がない会場もあります。
| 会場の足元 | 直す場所 | 直し方 |
|---|---|---|
| 靴を脱ぐ料亭や座敷 | ストッキング | 肌色に近い薄いもの、つま先の補強が目立たないもの |
| ホテルの個室 | 靴とストッキング | 肌色に近いストッキングに、黒以外か艶のある靴 |
| レストラン | 靴 | 甲が少し見える形 |
| 自宅 | ストッキングと室内履き | 肌色に近いストッキング |
| 屋外で写真を撮る | 靴 | 歩きやすい、黒以外の革 |
秋の終わりから冬の顔合わせでは、薄いストッキングだけだと寒さが気になるはずです。会場までの移動の間は、薄いストッキングの上に厚手の靴下かレッグウォーマーを重ね、会場の化粧室で外してください。外したものは小さな袋に入れてバッグにしまえば、帰り道にまた使えます。
**靴を脱ぐ会場では、ストッキングがそのまま見えます。**黒のストッキングで座敷に上がると、足元が弔事の装いになります。肌色に近い薄いものにし、つま先の補強の色が目立たないものを選んでください。座敷のある会場の装いはホテル会食の服装でも、席の形から確かめられます。
直し方⑤|バッグと小物
バッグは手元に置いたまま、食事の間も目に入ります。黒の布のバッグは、弔事用として持っている人が多い形です。
| バッグ | 印象 | 顔合わせでの扱い |
|---|---|---|
| 黒の布の、飾りのないバッグ | 弔事用の形 | 避ける |
| 黒の艶のある革のバッグ | 落ち着いたきちんと感 | そのまま使える |
| 明るい色の小さなバッグ | 祝いの席 | 黒い服に合わせると明るさが足せる |
| 金具の光る小さなバッグ | 華やか | 昼の会場では1か所の光として使う |
**バッグを替えるだけで、手元の弔事の印象が消えます。**黒の革のバッグを持っているなら、それで十分です。布のバッグしかないなら、明るい色の小さなバッグを1つ用意するほうが、ほかの場で使い回せます。
手土産を持っていく場合は、手提げの袋も目に入ります。袋の色は選べないことが多いので、バッグとは別の手で持ち、席に着いたら足元か横の椅子に置いてください。袱紗を使う場面があるなら、弔事用の寒色ではなく、暖色か祝いの柄のものを選びます。小物の1つ1つは小さくても、弔事の決まりと同じものが重なると、全体がそちらに寄っていきます。
直し方⑥|紺・チャコール・深い色へ寄せる
手持ちの色によって、最初に手を入れる場所が違います。
| 手持ちの服の色 | 法事への近さ | 最初に足すもの |
|---|---|---|
| 光を吸う深い黒 | いちばん近い | 明るい色のジャケットか、別の1着 |
| 少し光る黒 | 近い | 首元の明るい色と、肌色に近いストッキング |
| 濃紺 | 黒より遠い | 首元の明るい色 |
| チャコールグレー | 黒より遠い | 艶のある小物を1つ |
| 深いえんじ、深い緑 | 遠い | ほとんど足さなくてよい |
**黒より紺、紺より深い色のほうが、法事の印象から離れます。**新しく1着用意するなら、濃紺かチャコール、または深いえんじや深い緑のように、秋冬らしい深さのある色を選ぶと、顔合わせ以外の祝いの席にも使えます。
会場別|どこまで明るくするか
明るくする量は、会場の格で変えます。
| 会場 | 明るさの目安 | 足すもの |
|---|---|---|
| 料亭の個室 | 落ち着いた明るさ | 首元のスカーフ、肌色に近いストッキング |
| ホテルの個室 | 華やかさを少し | 首元の明るさに、艶のある小物を1つ |
| レストラン | 華やかさを少し | 明るい色のジャケットか、艶のある靴 |
| どちらかの自宅 | 落ち着いた明るさ | 首元の明るさだけ |
| 写真館で写真を撮る | 華やかさを少し | 首元と手元に明るさ |
**どの会場でも、首元の明るさは共通です。**そのうえで、ホテルやレストランなら艶のある小物を1つ、写真を撮るなら手元にも明るさを足してください。
料亭は照明が落ち着いていて、壁や畳の色も深いことが多いので、黒や紺の服が背景に溶け込みやすくなります。ホテルは照明が明るく、白いテーブルクロスの上で暗い色がくっきり浮かびます。同じ服でも、料亭では沈み、ホテルでは強く見える、と考えておくと、首元の明るさの量を決めやすくなります。
コートを脱ぐまでと、脱いだあと
秋冬の顔合わせでは、会場に着くまでコートを着ています。最初のあいさつがコートを着たまま、ということもあります。
| 場面 | 見られるもの | 整える場所 |
|---|---|---|
| 会場の入口で待ち合わせ | コートの色と首元 | コートの下から首元の明るさが見えるように |
| コートを預ける | コートを脱いだ瞬間の全身 | 中の服の暗い色の割合 |
| 席に着いてあいさつ | 上半身 | 首元と胸元 |
| 帰りに見送る | コートを着た姿 | 首元のスカーフをコートの外に出す |
**黒いコートの下に黒い服を着ていると、入口で待っている間は全身が黒になります。**首元のスカーフをコートの外に少し出しておくと、待ち合わせのときから明るさが見えます。コートの色を選べるなら、明るいベージュか淡いグレーにしておくと、入口でも帰りでも祝いの席の印象になります。
相手方の母親と並んだとき
顔合わせでは、両家の母親が並んで写真に写ることもあります。相手方より暗すぎても、明るすぎても気になります。
| 相手方の装い | 自分の装い | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 和装 | 黒や紺の洋装 | 首元に明るい色と艶を足して、格の差を縮める |
| 明るい色の洋装 | 黒や紺の洋装 | 明るい色のジャケットか、首元に明るい色を広めに |
| 落ち着いた色の洋装 | 黒や紺の洋装 | 首元の明るさだけで並ぶ |
| 分からない | 黒や紺の洋装 | 首元に明るい色を1つ。どちらにも並ぶ |
**相手方の装いが分からないときは、首元に明るい色を1つ置くところまでにしておいてください。**相手が明るい装いでも落ち着いた装いでも、その範囲なら並びます。事前に子どもを通して聞けるなら、場所と服装の格だけでも確かめておくと安心です。
父親の装いと並んだとき
同じ家の父親と並ぶと、2人とも暗い色の装いになりやすくなります。父親が黒のスーツに白いシャツ、黒いネクタイに近い濃い色を選ぶと、夫婦そろって弔事の装いに見えることがあります。
| 父親の装い | 夫婦で並んだ印象 | 母親の側で足すもの |
|---|---|---|
| 黒のスーツ、濃い色のネクタイ | 2人とも弔事に近い | 首元の明るい色を広めに |
| 濃紺のスーツ、明るい色のネクタイ | 父親の側に祝いの色がある | 首元の明るさは控えめでよい |
| チャコールのスーツ、柄のネクタイ | 落ち着いた祝いの席 | 首元の明るさを1つ |
| ジャケットと色の違うパンツ | くだけた祝いの席 | 母親もジャケットか明るい色を |
**夫婦のどちらか一方に祝いの色があれば、2人並んだときに弔事には見えません。**父親のネクタイを明るい色にしてもらえるなら、母親の明るさは控えめで足ります。父親がどうしても黒のスーツなら、母親の首元の明るさを広めに取って、2人の間で釣り合いをとってください。
1つだけ買い足すなら
手持ちだけでは足りず、何か1つ用意するなら、効く順番があります。
| 買い足すもの | 効く場所 | ほかで使えるか |
|---|---|---|
| 明るい色のジャケット | 全身の暗い色の割合が大きく下がる | 入学式や卒業式、式の参列にも使える |
| 淡い色の薄いスカーフ | 首元に明るさと艶が出る | 普段の服にも使える |
| 黒以外の小さなバッグ | 手元から弔事の印象が消える | 祝いの席全般に使える |
| 肌色に近い薄いストッキング | 足元の黒の続きが切れる | 祝いの席全般に使える |
| パール以外の小さな首飾り | 首元の組み方が弔事から外れる | 普段の服にも使える |
**予算と時間に余裕があるなら、明るい色のジャケットがいちばん効きます。**手持ちの黒や紺のワンピースの上に重ねるだけで、顔合わせの装いが1着で決まり、春の式典でも同じ組み方が使えます。時間がないなら、スカーフ1枚で首元を変えるのが、いちばん手軽で確実です。
主役の2人より目立たないために
直し方を重ねていくと、今度は母親のほうが華やかになりすぎることがあります。顔合わせの主役は、結婚する2人です。
母親の装いは、**2人より一段落ち着いていることが目安です。**2人が明るい色の服を着るなら、母親は深い色に首元の明るさ。2人が落ち着いた色なら、母親もそれに合わせて、首元の明るさを控えめにします。2人が何を着るかを先に聞いておくと、明るさの量を決めやすくなります。
手持ちの喪服を、顔合わせに使えるか
黒のフォーマルが喪服しかない、という母親は少なくありません。喪服を使えるかどうかは、生地の表面と襟の形で決まります。
| 喪服の特徴 | 顔合わせに使えるか | 理由 |
|---|---|---|
| 光を吸う深い黒、首元の詰まった襟 | 使いにくい | 何を足しても弔事の印象が残る |
| 光を吸う深い黒、開きのある襟 | 工夫すれば使える | 首元に明るさを置ける |
| 少し光る黒、開きのある襟 | 使える | 小物で祝いの席に寄せやすい |
| 上下が分かれるスーツの形 | 上を替えれば使える | 下のスカートだけを使い、上を明るいジャケットに |
**首元の詰まった深い黒の喪服は、顔合わせには向きにくい1着です。**首元に明るさを置く場所がないうえに、生地の表面が弔事の印象を持っているからです。上下に分かれる形なら、スカートだけを使って上を明るいジャケットにすると、ほとんど別の装いになります。喪服そのものの選び方は喪服が似合わない対策にあります。
写真に残ったときの見え方
顔合わせでは、両家そろって写真を撮ることが多くなります。写真では、実物より暗い色が沈み、明るい色が強く出ます。
| 写真での見え方 | 原因 | 整え方 |
|---|---|---|
| 黒い服が1つの塊に見える | 照明で生地の凹凸が消える | 首元と腰に明るさか艶を置く |
| 顔が暗く沈む | 顔のすぐ下に暗い色が続く | 首元に明るい色 |
| 白いパールだけが浮く | 黒と白の差が大きい | パールの横に別の飾りを足す |
| 足元が消える | 黒のストッキングと黒の靴 | 肌色に近いストッキング |
**写真では、首元の明るさがいちばん効きます。**実物では控えめに見えるスカーフも、写真では顔の下に明るい面としてはっきり写ります。顔まわりの黒の近さについては秋冬に顔がきつく見えるのは黒い面の近さで、あごからの距離で確かめられます。
直したら、今度は派手すぎた
法事に見えないように足していったら、鏡の中の自分が華やかすぎる。そう感じたら、足したものを1つずつ戻します。
| 派手に見える原因 | 戻す場所 |
|---|---|
| 首元と耳元と胸元のすべてに飾りがある | 胸元のブローチを外す |
| 艶のある素材が3か所以上ある | 顔から遠い場所の艶を外す |
| 明るい色のジャケットに明るい色のスカーフ | スカーフを外す |
| 靴もバッグも明るい色 | どちらか一方を黒の革に |
**戻すときは、顔から遠い場所から外してください。**首元の明るさは、法事に見えないためにいちばん効いている場所なので、最後まで残します。
迷ったら、法事に見える4つの要素を数え直してください。2つ外れていれば、それ以上足す必要はありません。3つも4つも外していたら、足しすぎです。
どちらとも取れるとき①|相手方から「平服で」と言われた
相手方から「平服でお越しください」と言われると、黒や紺の落ち着いた服で十分だと感じるかもしれません。
ここでの平服は、礼服でなくてよいという意味で、普段着という意味ではありません。そのうえで、**平服と言われた顔合わせほど、黒一色の装いは浮きやすくなります。**相手方がくだけた装いで来る可能性が高いので、黒一色だと母親だけが弔事のように見えるからです。紺かチャコールの服に、首元の明るさを足すくらいが、平服の顔合わせにちょうど並びます。
手持ちが黒のワンピースしかない場合は、上に明るい色のカーディガンか薄手のジャケットを重ねてください。平服の顔合わせなら、きっちりしたジャケットよりも、柔らかい羽織りのほうが場に合います。羽織りを前で留めずに開けて着ると、黒い面が縦に分かれ、暗い色の割合も下がります。
どちらとも取れるとき②|どちらかの家が喪中
どちらかの家が喪中だったり、法事が終わったばかりだったりすると、明るくしすぎることが気になるはずです。
この場合は、**首元の明るさを淡い色に抑え、艶は1か所までにしてください。**白いパールの一連は、祝いの席でも弔事でも使われるので、この場合はかえって使いやすくなります。そのときは、パールと別に、淡い色のスカーフを首元に置くと、弔事の装いとは区別がつきます。喪中であることを相手方が知っているなら、落ち着いた装いを気にする人はいません。
どちらとも取れるとき③|黒以外の服を持っていない
手持ちのきちんとした服が、黒しかない。新しく買う時間もない。
この場合は、**黒の服はそのままに、首元・足元・バッグの3か所を替えてください。**首元に明るい色のスカーフ、肌色に近い薄いストッキング、黒の革か明るい色のバッグ。この3つで、全身の暗い色の割合は8割を下回り、法事の組み方からも外れます。スカーフもバッグも、顔合わせのあとの集まりや式でまた使えます。
前日の夜に確かめる手順
- 当日着る服を、アクセサリーと靴とバッグまで全部身につける
- 全身鏡から2m離れて、暗い色が全身の何割かを見る
- 首元が一連の白いパールだけになっていないかを見る
- ストッキングと靴が両方黒になっていないかを見る
- 当てはまるものが2つ以上あれば、首元と足元から1つずつ替える
- スマートフォンで全身と上半身の写真を撮り、首元が明るく写るかを見る
**6番目の写真が、いちばん正直です。**写真で法事に見えなければ、当日もそう見えることはありません。
よくある行き違い
**「黒は失礼がない色だから、黒一色が無難」。**黒そのものは失礼な色ではありませんが、組み方が弔事の装いと同じになると、祝いの席では浮きます。無難にしたつもりが、かえって目立つことがあります。
**「明るい色を着ると、母親として軽く見える」。**首元に明るい色を1つ置くくらいなら、軽く見えることはありません。むしろ、顔が明るく見えて、相手方にも話しかけやすい印象になります。
**「パールは慶弔どちらにも使えるから安心」。**パールは確かにどちらにも使えますが、黒い服に一連の白いパールだけを合わせると、弔事の装いに近づきます。もう1つ飾りを足すか、形の違うものを選んでください。
**「冬だから黒のストッキングで当然」。**寒さへの備えは大切ですが、会場の中では肌色に近い薄いものにしておくと、足元から弔事の印象が消えます。移動の間だけ厚手のものを重ねる方法もあります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 両家顔合わせに、黒のワンピースで行ってもいいですか
- 黒のワンピースでも構いません。ただし、黒い面を全身の8割より少なくし、祝いの席の印象を足してください。首元に明るい色のスカーフか艶のあるブローチを1つ、ストッキングは肌色に近い薄いものに、靴かバッグのどちらかを黒以外にします。この3つのうち2つができていれば、法事に見えることはほとんどありません。
- Q. パールのネックレスは、顔合わせでもつけていいですか
- つけて構いませんが、一連の白いパールを黒い服に合わせると、弔事の装いに近づきます。顔合わせでは、粒の大きさが違うものが混ざったもの、二連以上のもの、色味のあるパール、パールと金具を組み合わせたものなど、弔事では使わない形を選ぶと祝いの席に寄ります。一連しか持っていないなら、耳元か胸元に別の明るい飾りを足してください。
- Q. 手持ちの喪服を少し華やかにして、顔合わせに着てもいいですか
- 喪服の多くは、光を吸う深い黒の生地で、首元の詰まった形をしています。この2つは何を足しても残るので、顔合わせには向きにくい1着です。喪服しか黒のフォーマルがない場合は、紺かチャコールのワンピース、または明るい色のジャケットと組めるスカートを1着用意するほうが、何を足すか迷わずに済みます。
- Q. 相手のお母さんが何を着てくるか分かりません。どれくらい明るくすればいいですか
- 首元に明るい色を1つ置くところまでにしておくと、相手が和装でも洋装でも、明るめでも落ち着いた装いでも並びます。全身を明るい色にするのは、相手が明るい装いだと分かっているときだけにしてください。事前に子どもを通して、相手方の場所と服装の格を聞いておけるなら、それがいちばん確実です。
— メグラシ編集部





