秋冬に顔がきつく見えるのは黒い面の近さ|あごから何cmにあるか

**秋に入ってから、「怒ってる?」と聞かれたり、写真の自分がきつく見えたりしていませんか。**そう感じる人の多くは、顔立ちが変わったわけではありません。顔のすぐ下に、暗い面が近づいているだけです。
決めているのは2つです。あご先から暗い面の上端まで、何cmあるか。顔のまわり30cmのうち、暗い面が何割を占めているか。どちらも自分で測れます。
結論:きつく見えるのは、顔ではなく顔のすぐ下
| あご先から暗い面まで | 顔のまわりの暗い面 | 見え方 |
|---|---|---|
| 10cm以内 | 半分以上 | 輪郭の線が強く浮き、きつく見えやすい |
| 10cm以内 | 半分未満 | 引き締まって見える。きつさは出にくい |
| 10cmより遠い | 半分以上 | 重たく見えるが、顔の線は強くならない |
| 10cmより遠い | 半分未満 | 暗い色の影響はほとんど出ない |
きつく見えるのは、近さと面積の両方がそろったときです。どちらか一方を外せば、黒を着たままでも印象は戻ります。
測る①|あご先から暗い面の上端まで何cmか
鏡の前でまっすぐ立ち、あごを引かずに前を向きます。あご先の真下から、服の暗い部分がいちばん上で始まる位置までを測ってください。指を横にして1本がおよそ2cmです。
- タートルネック・ハイネック……0〜3cm
- クルーネック……10cm前後
- ボートネック・浅いVネック……12〜15cm
- シャツの第1ボタンを開けた状態……15cm以上
10cmが境目です。これより近いと、顔の輪郭のすぐ下に強い明暗の差ができ、あごから頬にかけての線がくっきり浮きます。
測る②|顔のまわり30cmのうち、暗い面が何割か
次に、顔の中心から30cmの円を思い浮かべます。だいたい、頭のてっぺんから胸の上までが入る範囲です。この円の中で、服と髪の暗い部分がどれくらいを占めているかを見ます。
目安は半分です。黒のタートルネックに黒い上着を重ねた日は、円の下半分がほぼ暗い面になります。髪も暗い色なら、円の上半分にも暗い面が加わり、顔のまわりのほとんどが暗くなります。
スマホで上半身の写真を撮り、白黒に変換すると判断しやすくなります。色が消えて明るさだけが残るので、暗い面の広さがそのまま見えます。
顔の側の条件|直線の多い顔ほど、影響が強く出る
同じ距離・同じ面積でも、きつく見えやすい人とそうでない人がいます。差を作っているのは、顔の外周の線です。
こめかみから頬骨、頬骨からエラ、エラからあご先にかけて、**直線として読める区間が多い顔ほど、暗い面の影響が強く出ます。**明暗の差が輪郭の直線をなぞって、線をさらに強調するからです。外周の直線の数え方はきつね顔は輪郭の直線が3本そろった顔で扱っています。
反対に、外周に丸みの多い顔は、暗い面が近くても線が強くなりにくく、きつさより引き締まった印象のほうに出ます。これは顔立ちの良し悪しではなく、明暗の差がどこに乗るかの違いです。
10cm以内なら、明るい縁を1〜2cm挟む
距離を広げられない日、つまりタートルネックやハイネックを着る日は、顔と暗い面のあいだに明るい縁を挟みます。
いちばん手軽なのは、白や生成りのインナーを、暗い襟の上に1〜2cmのぞかせることです。タートルネックの下に着る場合は、首元が少し高いインナーを選びます。クルーネックなら、襟ぐりから白いTシャツの縁を見せます。
縁の幅は2cmまでで十分です。それ以上広げると、明るい面が新しい横の線になって、首元がにぎやかに見えます。縁の役目は、顔の輪郭と暗い面を直接触れさせないことだけです。
縁の色は、真っ白より、生成りやごく薄いグレーのほうが合わせやすいことがあります。真っ白は暗い面との差が大きく、縁そのものが強い線として目立つからです。首元に白を置いて縁ばかりが目に入るようなら、一段落とした明るさに替えてください。縁は見せるものではなく、顔と暗い面のあいだを分けるための細い帯です。
半分を超えるなら、暗い面の表面を変える
顔のまわりの暗い面が半分を超えている日は、色を変えずに表面を変えます。
平らでつるりとした黒は、光をほとんど返さず、ひとかたまりの暗い面に見えます。起毛のニット、畝の見えるリブ、織り目の粗いツイードのように、**表面に小さな起伏がある布は、光が散って暗さが一段和らぎます。**同じ黒でも、円の中で暗く見える面積が小さくなります。
替えるのは、顔にいちばん近い1枚だけで構いません。上着とインナーの両方が暗い日は、インナーのほうを起毛に替えると、顔のすぐ下の明暗の差が小さくなります。
表面の違いは、店の照明の下より、自然光の下ではっきり出ます。売り場で迷ったら、窓の近くか入口の明るい場所まで持っていき、平らな黒と起毛の黒を並べて見てください。起毛のほうが、表面に細かい明るさが残って見えるはずです。その明るさが、顔の近くで暗さを和らげる働きをします。
黒をやめなくていい理由
きつく見えるからといって、暗い色を手放す必要はありません。秋冬の黒や濃紺は、合わせやすく、汚れも目立ちにくい便利な色です。
**問題になっていたのは色ではなく、置き場所です。**顔から離れた下半身や、上着の外側に置いた黒は、顔の印象にほとんど関わりません。顔から10cm以内に来る1枚と、顔のまわり30cmの割合だけを管理すれば、残りは今まで通り着て構いません。
濃紺・チャコール・焦げ茶|黒以外の暗い色の扱い
秋冬に増える暗い色は、黒だけではありません。濃紺、チャコールグレー、焦げ茶、深い緑。どれも、顔の近くに来れば同じように明暗の差を作ります。
ただし、**黒より一段明るい色は、同じ距離でも差が小さくなります。**白黒の写真にしたとき、黒は真っ黒に写りますが、濃紺やチャコールは濃いグレーに写ります。そのぶん、輪郭の下にできる明暗の段差が浅くなり、きつさが出にくくなります。
目安として、黒で10cmが境目なら、濃紺やチャコールは7〜8cm、焦げ茶や深い緑は5〜6cmまで近づけても、印象は大きく変わりません。手持ちに黒と濃紺の両方があるなら、顔に近い1枚を濃紺にして、黒は外側や下半身に回すだけでも、同じ組み合わせのまま印象を和らげられます。
反対に、同じ黒でも光沢のある布は、光る部分と暗い部分の差が大きく、平らな黒よりきつさが強く出ることがあります。顔の近くに光沢のある黒を置く日は、距離を12cm以上に広げてください。
どちらとも取れるとき①|マフラーやストールを巻く日
11月以降、首に巻くものが増えると、暗い面の位置が一気に顔へ近づきます。黒や濃紺のマフラーを巻くと、あご先から0cmで暗い面が始まり、円の下半分をほぼ埋めてしまいます。
巻きものを暗い色にしたい日は、あご先の下に指1本ぶんの空きを残して巻くか、明るい色の服の上に巻いてください。巻きものの色を中くらいの明るさ(グレーやキャメル)にすると、距離が0cmでも明暗の差が小さくなります。巻き方と襟の形の組み合わせはマフラーの巻き方は襟の形で決まるにまとめてあります。
どちらとも取れるとき②|髪も暗い色で、面がつながる
髪が暗い色で、肩より長い場合、髪と服の暗い面が首の横でつながります。こうなると、顔が暗い枠の中に入った状態になり、距離を広げても印象が変わりにくくなります。
このときは、髪と服のあいだに切れ目を作ることを優先してください。髪を片側だけ耳にかける、後ろでまとめる、あるいは首元に明るい縁を置いて髪と服の境をはっきりさせる。どれか1つで、枠が途切れます。
髪の色を明るくする方法もありますが、それは服より大きな変更です。先に服の側で試して、それでも枠が気になるときに考えてください。
どちらとも取れるとき③|仕事の場で、きつさを残したい
交渉や発表の日など、少し引き締まって見えたほうがいい場面もあります。距離が近い暗い面は、輪郭をはっきりさせ、意志の強い印象を作ります。それ自体は欠点ではありません。
気になるのは、引き締まった印象が冷たさや話しかけにくさに変わる場面です。その場合は、距離は10cm以内のまま、次のどちらかを足してください。
- 襟の縁だけを明るくする(白いインナーを5mm〜1cm見せる)
- 耳元に、小さく光るものを1つ置く
どちらも顔のすぐ近くに小さな明るい点を作り、顔の線の強さを残したまま、冷たさだけを抑えます。
写真と実物で違うとき
写真ではきつく見えるのに、実際に会うとそう言われない。この場合は、光の当たり方が理由のことが多いです。
窓を背にした写真や、上からの照明の下では、顔の下半分に影が入り、暗い服とつながって見えます。**写真で確かめるときは、窓に向かって立ち、顔の正面から光が当たる状態で撮ってください。**それでもきつく見えるなら、服の側の距離と面積を見直します。
3分で試す手順
- いちばんよく着る暗い色のトップスを着て、鏡の前に立つ
- あご先から暗い面の上端までを指で測る(10cmが境目)
- 上半身を写真に撮って白黒にし、顔のまわり30cmの暗い面の割合を見る
- 10cm以内なら明るい縁を1〜2cm足す。半分を超えるなら、顔に近い1枚を起毛か織りに替える
- もう一度写真を撮って、1枚目と見比べる
2枚を並べると、顔立ちは同じままで、印象だけが動いていることが分かるはずです。
一度この手順を通すと、手持ちの暗い服のどれが顔に近い位置に来るかが分かります。タートルネックやハイネックのように距離が0cmになるものには、インナーをセットで決めておくと、朝に迷わずに済みます。
よくある行き違い
**「きつく見えるのは、顔立ちがきついから」。**顔立ちが変わっていないのに、秋になってから言われるようになったなら、変わったのは服の側です。夏は首元が開き、明るい色が多かったので、暗い面が顔の近くに来ることがほとんどありませんでした。
**「明るい色を着れば解決する」。**明るい色は確かに暗い面を減らしますが、顔から遠い位置に明るい色を置いても、顔のすぐ下の暗さは変わりません。効くのは、顔にいちばん近い2cmです。
**「メイクで柔らかくすればいい」。**メイクで顔の中の線を和らげることはできますが、輪郭の外側の明暗の差は服が作っています。服の側で距離を空けてから、メイクを考えるほうが早く効きます。
装いに活かすなら
秋は、クローゼットの手前に暗い色が並び始める季節です。顔がきつく見え始めたら、顔ではなく、顔のすぐ下を見てください。
あご先から暗い面まで10cmあるか。顔のまわり30cmのうち、暗い面が半分を超えていないか。近ければ明るい縁を1〜2cm、広ければ顔に近い1枚の表面を変える。黒はそのまま、置き場所だけを動かします。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 黒い服を着ると、顔がきつく見えると言われます。黒は似合わないのでしょうか
- 黒が似合わないとは限りません。きつく見えるかどうかを決めているのは、黒という色そのものより、暗い面が顔のどれだけ近くで始まっているかです。あご先から暗い面の上端まで10cm以内だと、顔の輪郭のすぐ下に強い明暗の差ができ、輪郭の線がくっきり浮きます。首元に白や明るい色を1〜2cm挟むと、同じ黒でも印象が和らぎます。
- Q. 距離はどうやって測ればいいですか
- 鏡の前でまっすぐ立ち、あご先の真下から、服の暗い部分がいちばん上で始まる位置まで、定規か指で測ります。指を横にして1本が約2cmです。タートルネックならほぼ0cm、クルーネックなら10cm前後、Vネックやシャツの第1ボタンを開けた状態なら15cm以上になることが多いはずです。上着を着る日は、上着を着たまま測ってください。
- Q. 暗い色しか持っていません。どうすればいいですか
- 色を変えなくても、表面を変えれば印象は動きます。同じ黒でも、つるりと平らな布は光を返さず、面がひとかたまりの暗さに見えます。起毛のニットや、織り目の見える布は、表面で光が散って暗さが和らぎます。まずは顔にいちばん近い1枚だけを、起毛か織りのあるものに替えてください。それと合わせて、首元に明るい縁を1〜2cm見せると、手持ちのままでも十分に戻ります。
- Q. 仕事では、少しきつく見えるくらいのほうが都合がいいときもあります
- その場合は、距離を詰めたまま、表面だけを整えてください。あご先から暗い面までの距離が近いほど、輪郭がはっきりして引き締まった印象になります。それ自体は悪いことではありません。気になるのは、きつさが話しかけにくさに変わる場面です。距離は10cm以内のまま、襟の縁だけを明るくするか、耳元に小さな光るものを1つ置くと、引き締まった印象を残したまま、冷たさだけを抑えられます。
— メグラシ編集部





