自分に似合う服がわからない|まず受ける診断を、詰まっている場所から1つ決める

まず結論から書きます。骨格・パーソナルカラー・顔タイプを、全部受ける必要はありません。 最初の1つは、いま自分が詰まっている場所で決まります。
- 形で詰まっている(サイズは合っているのに、鏡の前で落ち着かない)→ 骨格診断
- 顔まわりで詰まっている(服は気に入っているのに、顔だけ疲れて見える)→ パーソナルカラー診断
- 好みで詰まっている(似合うと言われたものを、自分では着たくない)→ 顔タイプ診断
自分がどれなのかは、30秒で切り分けられます。全身写真を1枚撮って、画面の顔を親指で隠すだけです。
「似合う服がわからない」は、ひとつの悩みに見えて中身が3つに割れています。3つとも受けたのに答えが出ない、という声が絶えないのは、詰まっている場所と違う軸を先に足しているからです。これは順番の話ではありません。入口の話です。
3つとも受ける必要はない|3つは違う問いに答えている
先に、3つが何に答えているかだけ確認します。役割が重なっていないことがわかれば、選ぶ理由もはっきりします。
| 診断 | 答えている問い | 効いてくる場所 |
|---|---|---|
| 骨格 | 体に対して、どの形と厚みが落ち着くか | シルエット・素材・丈 |
| パーソナルカラー | 顔の近くに置いたとき、どの色が顔を明るく見せるか | 襟元の色・髪色・首まわりの小物 |
| 顔タイプ | 顔の印象に対して、どのテイストが釣り合うか | 柄・装飾の量・全体の雰囲気 |
3つは足し算ではなく、別々の場所を担当しています。 形で困っている方が色を知っても、朝の手は止まったままです。逆に、顔まわりで困っている方が骨格を知っても、鏡に映る顔色は変わりません。
だから「まず全部」ではなく、「まず1つ」です。困っている場所に当たった診断は、受けたその日から服の選び方が変わります。当たっていない診断は、知識が1つ増えるだけで終わります。
切り分けの道具|全身写真1枚と、親指1本で30秒
自分がどこで詰まっているかは、感覚では決まりません。測れる形にします。用意するのは、いつも通りに着た日の全身写真1枚だけです。
条件は3つあります。自然光が入る時間帯に撮ること。正面から、膝上までが画面に入る距離で撮ること。撮ったあと、判断は2秒で終えること。 2秒より長く見ると、好き嫌いの評価が混ざり始めて、出所がぼやけます。
手順はこうです。撮った写真を開き、画面の顔の部分を親指で隠します。 そのまま2秒見て、服への違和感が消えたか、残ったかだけを見ます。
- 消えた → 違和感の出所は顔まわりにある(色かテイスト)
- 残った → 違和感の出所は体と服の形にある(骨格)
親指で隠したのは顔だけなので、隠して違和感が消えたなら、服そのものには問題がなかったということになります。この1回で、3つの候補は2つ以下に減ります。
症状①「試着すると毎回しっくりこない」|まず、いつしっくりこないかを分ける
この症状は、いちばん多く、いちばん曖昧です。そのままでは診断に結びつかないので、しっくりこないのが「いつ」なのかで2つに割ります。
割り方は時間で決めます。試着室に立った瞬間から違和感があるのか、それとも試着室では良かったのに、家で着たときに違うと感じるのか。 この2つは、まったく別の症状です。
前者は、体と服の形が合っていない状態です。後者は、試着室の照明が顔まわりの色を助けていた状態です。同じ「しっくりこない」でも、行き先が変わります。
症状①の一方|サイズは合っているのに落ち着かない → 骨格から
試着室に立った瞬間から落ち着かない場合、確かめるのはサイズ表ではなく厚みと丈です。
手持ちの中で、いちばん落ち着いて着られる一着を選び、平置きにして4か所を測ってください。総丈・肩幅・身幅・袖丈です。次に、しっくりこなかった服の同じ4か所を測り、差を出します。
- 差が2cm以内の箇所しかないのに違和感がある → 数値ではなく素材の厚みと落ち感が原因
- どこか1か所だけ4cm以上ずれている → その箇所が体に合っていない
素材が原因のときは、同じ形でも布のハリと厚みで見え方が変わります。張りのある布は体から離れて形が立ち、柔らかい布は体の線をそのまま拾います。 どちらが落ち着くかは体の側で決まっていて、そこを言葉にしてくれるのが骨格の判定です。
この症状で来た方は、ここから先へ進んでください。7問・約3分で、ストレート・ウェーブ・ナチュラルのどの傾向にいるかが出ます。
症状①のもう一方|店では良かったのに家で顔がぼやける → 色から
試着室では良かったのに家で違う、という場合は、服ではなく光の量が変わったことが答えを変えています。
確かめ方があります。しっくりこなかった服を着て、窓際の自然光の下と、夜の室内灯の下で、それぞれ顔だけを鏡で見てください。見るのは服ではなく、目の下・口の横・あごのラインの3か所です。
- どちらの光でも顔の印象が変わらない → 色の問題ではない。形に戻ってください
- 片方の光で、この3か所が暗く沈んで見える → 顔まわりの色が合っていない
首元にその服の色を当て、次に手持ちの白い布と生成りの布を順に当てて比べると、差はもっとはっきりします。顔まわりの色を1つ替えるだけで、服を買い替えずに印象が動くのが、この症状の特徴です。
症状②「色は決まるのに形が決まらない」|これは骨格側の症状
この症状の方は、実はもう半分終わっています。色が決まるということは、顔まわりの判断が自力でできているということだからです。ここに色の情報を足しても、決まらない側は動きません。
形が決まらないときに起きているのは、たいてい次のどれかです。
- 同じ形で丈だけ違う2着を前にして、どちらが良いか決められない
- ワイドとテーパードのように、方向の違う2つのシルエットを行き来している
- トップスは決まるのに、ボトムスだけ何を合わせても収まらない
3つ目が出ている方は、上半身と下半身で判定が割れている可能性があります。その場合は、上下を同じ基準で選ばず、トップスとボトムスを別々に決めてよいと考えるだけで、選択肢が一気に減ります。
いずれにしても、決めるのに必要なのは色ではなく体側の基準です。
症状③「似合うと言われたものを、自分では好きになれない」|顔タイプから
これは形の失敗でも色の失敗でもありません。顔の印象に釣り合うテイストと、自分が着たいテイストが離れている状態です。
測り方は回数です。人から褒められた服について、この1週間で自分から選んで着た回数を数えてください。
- 3回以上 → 好きになれないのではなく、まだ慣れていないだけ。もう2週間続けてください
- 1〜2回 → 場面によっては着られる。仕事や式の日だけの服として置いておけます
- 0回 → 似合ってはいても、着たい服ではありません。ここを無理に埋めなくて構いません
0回だった方が知りたいのは「何が似合うか」ではなく、着たい方向へどこまで寄せても印象が崩れないかという幅です。顔タイプは、その幅を先に教えてくれます。柄の大きさ、装飾の量、襟の丸みと角。どれをどのくらい足すと顔から浮くのかが、寄せる前にわかります。
症状の早見表|自分の言葉がどの行にあるか
自分の困りごとを、いちばん近い言い方で探してください。言い方が違うだけで、行き先は同じことがあります。
| 自分の言葉 | 出所 | 最初の1つ |
|---|---|---|
| サイズは合っているのに、鏡の前で落ち着かない | 体と服の形 | 骨格 |
| 色は決まるのに、形が最後まで決まらない | 体と服の形 | 骨格 |
| ボトムスだけ何を合わせても収まらない | 体と服の形 | 骨格 |
| 服は気に入っているのに、顔だけ疲れて見える | 顔まわりの色 | パーソナルカラー |
| 試着室では良かったのに、家で見ると違う | 顔まわりの色 | パーソナルカラー |
| 似合うと言われたものを、自分では着たくない | 好みと印象のずれ | 顔タイプ |
表で答えを完結させないでください。行が見つかっても、その手前の測り方(4か所の実寸、2つの光、1週間の回数)を1回は通したほうが、判定を受けたあとの納得が変わります。
2つ以上に当てはまるとき|今週困った回数で決める
複数の行に当てはまるのは、ふつうのことです。困っている場所が1つしかない方のほうが少数です。
決め方は多数決ではなく頻度です。この1週間を思い出して、それぞれの症状で実際に手が止まった回数を数えてください。買い物に行った回数ではなく、朝クローゼットの前で止まった回数です。
- 明らかに多いものが1つある → それが最初の1つ
- 同数で並んだ → 骨格から。服に占める面積がいちばん大きく、結果が毎日効きます
- 数えられないほど全部ある → 次の見出しへ
「全部気になる」という感覚と、「今週3回止まった」という数字は別のものです。気になる度合いではなく、止まった回数で選んでください。
どれにも当てはまらないとき|詰まっているのは服の前かもしれない
写真を撮っても違和感の場所が特定できない、早見表のどの行にも自分の言葉がない。この場合、詰まっているのは診断の手前にあります。
確かめる質問は2つです。この1か月で、服を選ぶ場面そのものが何回ありましたか。 そして、そのうち何回、自分で決めましたか。
- 場面が5回未満 → 判断材料が足りていないだけです。診断より先に、手持ちで組み合わせを3通り作って着てみるほうが早く進みます
- 場面はあるが、自分で決めた回数が0に近い → 決められないのは似合う似合わないの問題ではなく、決め方の問題です
どちらの場合も、いま診断を受けても結果を使う場面がありません。着る回数が増えてから受けたほうが、同じ結果でも役に立ちます。 急がなくて構いません。
3つとも当てはまるとき|面積の大きいものから
すべての症状に心当たりがある方は、ひとつだけ覚えてください。面積の大きいものからです。
全身のうち、服が占める面積が最も大きく、顔まわりの色がそれに次ぎ、テイストは全体の印象を決めるぶん、量としては最後です。面積が大きいところを先に整えると、残り2つの困りごとが自然に小さくなることがあります。順序としては骨格から入り、2週間ほど服を選んでみて、それでも顔まわりで止まるなら色へ進みます。
3つの結果を全部持っている状態で決められない、というのはこの記事とは別の問題です。その場合は入口ではなく、3軸に順番をつける考え方のほうが合っています。
最初の1つが終わったら|進む条件と、進まなくていい条件
結果が出たあと、すぐ2つ目に申し込む必要はありません。進む条件は1つだけです。
最初の1つを使って服を選んでも、まだ手が止まる場面が残っているか。 残っていなければ、そこで止めて構いません。診断は集めるものではなく、使うものです。
残っている場合は、止まった場所で次が決まります。顔まわりで止まるなら色、テイストで止まるなら顔タイプです。判断のタイミングは、最初の結果を受けてから2週間から1か月。この期間に普通に服を選んでみて、止まった場面をメモしておくと、次の1つは迷わず決まります。
順番を間違えたと思ったとき|やり直しは要らない
先に受けた診断が自分の症状と違った、と気づくことがあります。それでも受け直しは不要です。
理由は2つあります。受けた結果そのものは消えないこと。 そして、違う軸を1つ知ったことで、自分がどこで困っていないかがはっきりすることです。色を先に受けて「色ではなかった」とわかったなら、それは候補が1つ減ったということで、無駄ではありません。
そのうえで、いま困っている軸に移ってください。順番を戻す必要も、最初からやり直す必要もありません。
まとめ|最初の1つは「詰まっている場所」で決まる
- 全身写真1枚、顔を親指で隠して2秒。消えたら顔まわり、残ったら体と服の形
- サイズは合うのに落ち着かない/色は決まるが形が決まらない → 骨格診断
- 服は良いのに顔が沈む/店では良かったのに家で違う → パーソナルカラー診断
- 似合うと言われたものを自分では着たくない → 顔タイプ診断
- 複数当てはまるなら、今週手が止まった回数の多いほうから。同数なら骨格から
3つ受けたから似合う服がわかるのではなく、詰まっている場所に当たった1つが、その日から効きます。 残りの2つは、必要になったときで間に合います。
3つの入口をまとめて見たい方は診断トップからどうぞ。いずれも登録は要りません。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格・パーソナルカラー・顔タイプは、全部受けないと似合う服はわかりませんか
- 全部は要りません。判定の材料は、いま何で困っているかです。服の形とサイズで手が止まるなら骨格だけで進みます。服は気に入っているのに顔だけ沈んで見えるなら色だけで進みます。似合うと言われたものを自分では着たくないなら顔タイプだけで進みます。3つは同じ問いに答えているのではなく、形・色・テイストという別々の問いに答えています。困っていない問いの答えを先に増やしても、迷いは減りません。
- Q. 自分がどれで詰まっているのか、そもそもわかりません
- 全身が入る写真を1枚撮り、画面の顔の部分を親指で隠してください。隠したとたんに違和感が消えるなら、出所は顔まわり、つまり色かテイストです。隠しても服の違和感が残るなら、出所は体と服の形、つまり骨格です。判断は2秒で構いません。長く見るほど好みの評価が混ざるので、最初に感じたほうを採ってください。自然光の入る時間帯に、正面から膝上までが入る距離で撮るのが条件です。
- Q. 「色は決まるのに形が決まらない」のは、どの診断に行けばいいですか
- 骨格診断です。色が決まるということは、顔まわりの判断はすでに自力でできているという意味なので、色を足しても解決しません。形が決まらないときは、手持ちの中でいちばん落ち着く一着を平置きにして、総丈・肩幅・身幅・袖丈の4か所を測ってください。その数値と、しっくりこない服の同じ4か所を比べると、ずれているのがどこかが数字で出ます。骨格の判定は、そのずれの理由を説明してくれます。
- Q. 人に似合うと言われた服を、自分では好きになれません。これは診断で解決しますか
- 顔タイプ診断が近いところにいます。この症状は形や色の失敗ではなく、顔の印象に釣り合うテイストと、自分が着たいテイストが離れている状態です。判定の目安は、褒められた服を1週間で自分から選んだ回数です。0回なら、その服は似合ってはいても着たい服ではありません。顔タイプを知る目的は、着たい方向へ寄せるときにどこまでなら印象が崩れないか、その幅を先に知っておくことにあります。
- Q. 最初の1つを受けたあと、残りの2つにも進むべきですか
- 進む条件は1つだけです。最初の1つを使って服を選んだあとも、まだ手が止まる場面が残っているかどうかです。残っていないなら、そこで止めて構いません。残っているなら、止まった場面がどこかで次が決まります。顔まわりで止まるなら色、テイストで止まるなら顔タイプです。目安として、最初の1つを受けてから2週間から1か月ほど普通に服を選んでみて、それから判断してください。
— メグラシ編集部





