地味顔に似合う服|顔の明暗差を測って、服の明暗差をそろえる

**地味顔に似合う服は、顔の中の明るさの差と、服の中の明るさの差をそろえた服です。**色が地味か派手かでは決まりません。白黒写真を1枚撮って、自分の顔の明暗差を3段階のどこかに置き、服の組み合わせをそこへ合わせてください。
「地味顔だから、何を着ても服に負ける」と感じている人は少なくありません。そう感じると、無難な色や形ばかり選ぶようになり、クローゼットの中が似たような服で埋まっていきます。けれど、**服に負けて見えるとき、起きているのは色の強さの競り合いではありません。**顔の中の明るさの差より、服の中の明るさの差が大きく離れているときに、目が服のほうへ先に行くのです。
強い色柄を顔からどれだけ離して置くかは、地味顔のファッション|好きな色柄は、顔からの距離を決めて着るに分けてあります。この記事は、その手前の話です。何色を着るかより先に、どのくらいの明るさの差で組むかを決めます。
結論:顔の明暗差を測って、服の明暗差をそろえる
| 顔の明暗差 | 顔の見え方 | 服の組み合わせの目安 |
|---|---|---|
| 小さい | 髪も眉も肌も、グレーの幅に収まる | 明るさの近い2色、差を半分以下に |
| 中くらい | 髪や眉ははっきり、肌との差は中ほど | 中間の差、黒と白は避けて濃淡で |
| 大きい | 髪や瞳が黒に近く、肌が白に近い | 差の大きな組み合わせも受け止められる |
**「地味顔」と感じている人の多くは、この表の上の段か真ん中の段に入ります。**上の段の人が黒と白のように差の大きい組み合わせを着ると、服の中の差のほうが顔の中の差より何倍も大きくなって、目が服に集まります。これが「服に負ける」の正体です。服の差を顔の差に近づければ、顔と服が一緒に見えるようになります。
「服に負ける」と感じるとき、起きていること
人の目は、明るさの差がいちばん大きいところに先に向かいます。顔と服が並んでいるとき、服の中の差のほうが大きければ、目は先に服へ行き、そのあとで顔に戻ってきます。
| 状態 | 目の動き | 本人の感じ方 |
|---|---|---|
| 服の差が顔の差より大きい | 服→顔 | 服に負ける、顔がぼやける |
| 服の差と顔の差が近い | 顔と服を一緒に見る | なじむ、しっくりくる |
| 服の差が顔の差より小さい | 顔→服 | 落ち着く、ときに物足りない |
「似合う」と感じるのは、たいてい2つ目の状態です。3つ目の状態は、顔は先に見えますが、服が静かすぎて「地味に見える」と感じることがあります。地味顔と感じている人が、地味な服ばかり選んで、さらに地味に見えると悩むのは、この3つ目に入っているからです。目指すのは、顔の差と服の差が近い、2つ目の状態です。
ここで大事なのは、顔の側を変える必要がないということです。顔の差に服の差を合わせるのであって、服に合わせて顔を変えるのではありません。メイクで顔の差を広げる方法もありますが、それは毎日の手間になります。服の組み合わせを変えるだけなら、着替えるたびに何度でもやり直せます。
顔の明暗差を、白黒写真で測る
顔の明暗差は、カラーのままだと色に目を取られて分かりにくくなります。白黒にすると、明るさだけが残ります。
- 昼間、窓の近くで、窓に顔を向けて立つ
- 正面から顔の写真を1枚撮る(肩まで入れる)
- 写真を白黒に変える
- 髪・眉・瞳のうち、いちばん暗いところを探す
- 頬・額のうち、いちばん明るいところを探す
- 2つの明るさの差を、次の表で見る
| いちばん暗いところ | いちばん明るいところ | 顔の明暗差 |
|---|---|---|
| 濃いグレー | 明るいグレー | 小さい |
| 黒に近い | 明るいグレー | 中くらい |
| 濃いグレー | 白に近い | 中くらい |
| 黒に近い | 白に近い | 大きい |
窓の光で撮るのは、部屋の照明より明るさの差が正直に出るからです。照明の真下で撮ると、頬が明るく飛んだり、目の下が暗く沈んだりして、差が実際より大きく出ます。迷ったら、2回撮って明るいほうを採ってください。
自分の顔を写真で見るのが苦手な人もいると思います。そのときは、顔全体を見ようとせず、髪のいちばん暗いところと、頬のいちばん明るいところの2点だけを見てください。見るのは顔の良し悪しではなく、2点の明るさの差だけです。スマートフォンの画面の明るさを最大にしておくと、グレーの濃さの違いが見分けやすくなります。
服の明暗差も、同じ白黒写真で測る
顔と同じやり方で、服の組み合わせも白黒にして見ます。服を着て撮るのがいちばんですが、ベッドや床に並べて撮っても分かります。
| 服の組み合わせ | 白黒にしたときの見え方 | 服の明暗差 |
|---|---|---|
| 黒のニット+白のパンツ | 黒と白 | 大きい |
| 紺のジャケット+白のシャツ | 黒に近い色と白 | 大きい |
| グレーのニット+黒のパンツ | 中間のグレーと黒 | 中くらい |
| 焦げ茶のカーディガン+ベージュ | 濃いグレーと明るいグレー | 中くらい |
| 淡いピンク+ベージュ | 明るいグレーどうし | 小さい |
| 深い緑+紺 | 濃いグレーどうし | 小さい |
**カラーで見たときの印象と、白黒の差は一致しないことがよくあります。**淡いピンクとベージュは色としては華やかですが、白黒にするとほとんど同じ明るさです。紺と白は落ち着いた組み合わせに見えて、白黒にすると黒と白に近い大きな差になります。
服を並べて撮るときは、顔の写真と同じ窓辺で撮ってください。場所や光が違うと、同じ服でも明るさが変わって、顔と比べにくくなります。何組か撮って並べてみると、自分がふだん選んでいる組み合わせの差が、顔の差より大きいのか小さいのかが一目で分かります。
顔の差に、服の差を合わせる表
顔の明暗差が分かったら、服の組み合わせを次の表で選びます。左から、顔の差、合わせやすい服の差、組み合わせの例です。
| 顔の明暗差 | 合わせやすい服の差 | 組み合わせの例 |
|---|---|---|
| 小さい | 小さい | ベージュ+明るいグレー、淡い水色+白に近いグレー |
| 小さい | 小さい〜中くらい | ライトグレー+チャコール(顔から遠いほうを暗く) |
| 中くらい | 中くらい | 焦げ茶+ベージュ、紺+グレー |
| 中くらい | 小さい〜大きい | 顔の近くを中くらい、遠くで大きく |
| 大きい | 中くらい〜大きい | 黒+白、紺+白 |
| 大きい | 小さい | 物足りなく見えやすいので、小物で差を足す |
差を合わせるのは、顔の近くにある2色です。顔から離れた場所、たとえば靴やパンツの色は、顔と比べられる力が弱くなります。顔の差が小さい人でも、足元に黒を置くくらいなら、顔と服は競り合いません。
明暗差と鮮やかさは別|色をあきらめなくていい
地味顔だと感じている人がいちばん先にあきらめるのが、鮮やかな色です。けれど、似合うかどうかを分けているのは、色の鮮やかさより明暗差のほうです。
| 色の性質 | 例 | 明暗差の小さい顔との相性 |
|---|---|---|
| 鮮やかで明るい | 明るいピンク、明るい黄緑 | 明るい色と組めば、なじむ |
| 鮮やかで暗い | 深い赤、濃い青 | 暗い色と組めば、なじむ |
| くすんで明るい | ベージュ、明るいグレー | なじみやすい |
| くすんで暗い | チャコール、焦げ茶 | なじみやすいが、重なると沈む |
鮮やかな色を着たいときは、同じくらいの明るさの色と組むのが、明暗差の小さい顔でのやり方です。明るいピンクなら、白に近いグレーやベージュと。深い赤なら、紺や焦げ茶と。鮮やかさは残したまま、服の中の明暗差は小さく保てます。色を持つのは好きな1色だけにして、組む色はその色と明るさをそろえた落ち着いた色にすると、さらに扱いやすくなります。
顔の差が小さい人の組み方
顔の明暗差が小さい人は、服の中の差を顔の差に近い幅にそろえます。とくに、顔のすぐ下に来る上半身の2色が大切です。
| 場所 | 選び方 | 例 |
|---|---|---|
| 首元に来る色 | 肌の明るさに近い、明るめの中間色 | ベージュ、淡いピンク、明るいグレー |
| 羽織り | 首元と明るさの近い色 | 首元がベージュなら、明るい茶色 |
| 下 | 上より少し暗くてよい | グレー、キャメル |
| 足元 | 暗い色でも構わない | 焦げ茶、黒 |
上から下へ、少しずつ暗くしていくと、明暗差の小さい顔でも、全身に落ち着いた流れができます。顔のすぐ下に白と黒を並べるのだけは避けてください。そこがいちばん目を引く場所になって、顔より先に見られます。
この段の人は、服の差を小さくしすぎて、全身が同じ明るさになってしまうこともあります。そうなると、今度は顔も服も一続きになって、全体がぼんやり見えます。足元だけ暗くする、バッグだけ暗くするなど、顔から遠い場所に1か所だけ差を置くと、全身が締まって見えます。
顔の差が中くらいの人の組み方
顔の明暗差が中くらいの人は、「地味顔」と感じる人の中では、服の選び方の幅がいちばん広い段です。
| 場所 | 選び方 | 例 |
|---|---|---|
| 首元に来る色 | 中間の明るさ | グレー、くすんだ青、からし色 |
| 羽織り | 首元より1段暗い | 紺、焦げ茶、深い緑 |
| 下 | 自由 | ベージュ、デニム、黒 |
| 差を足したい日 | 小物で1点だけ | 白いバッグ、明るい色のストール |
黒と白の組み合わせは、この段の人にとって、差が少し大きすぎることがあります。黒と白のかわりに、紺と明るいグレー、焦げ茶とベージュのように、一段ずつ内側に寄せた組み合わせにすると、顔の差と釣り合います。
中くらいの段の人は、首元さえ中間の明るさにしておけば、下は黒でもデニムでも構いません。自由がきく段なので、好きな色を1つ決めて、その色と明るさの近い色を首元に置く、という選び方がいちばん続けやすくなります。
差があるのに地味だと感じる人は、パーツの大きさを見る
白黒写真で見ると明暗差は中くらい以上あるのに、それでも地味だと感じる人がいます。その場合は、明るさではなく、顔のパーツの大きさが服の柄や装飾と比べられているのかもしれません。
| 顔のパーツ | 測り方 | 服と比べる場所 |
|---|---|---|
| 目の横幅 | 写真で、目頭から目尻まで | 柄の1つの大きさ |
| 眉の太さ | 写真で、眉のいちばん太いところ | 線の柄の線の太さ |
| 唇の横幅 | 写真で、口角から口角まで | ボタンやアクセサリーの大きさ |
パーツが小さめの人が、目の横幅の何倍もある大きな柄を顔の近くに置くと、柄のほうに目が行きます。顔のすぐ近くの柄は、目の横幅くらいから、その2倍くらいまでを目安にしてください。大きな柄が好きな人は、顔から離れた場所に置けば、同じ柄を楽しめます。
柄の大きさは、目の横幅と比べる
| 柄の1つの大きさ | 顔の近くでの見え方 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 目の横幅の半分以下 | 遠目には無地に近い | どこでも |
| 目の横幅くらい | 顔と釣り合う | 首元、上半身 |
| 目の横幅の2倍 | 少し目を引く | 上半身の下のほう |
| 目の横幅の3倍以上 | 柄が先に見える | 腰から下、バッグ |
柄の明暗差も一緒に見てください。**同じ大きさの柄でも、白黒にしたときに柄と地の差が小さければ、顔と競り合いにくくなります。**明暗差の小さい顔の人は、柄の大きさと柄の明暗差の両方を、顔に近づけると扱いやすくなります。
顔の段ごとに、手持ちから選ぶ朝の3ステップ
段が分かっても、毎朝白黒写真を撮るわけにはいきません。朝の支度では、次の3つだけを順に決めてください。
| 順番 | 決めること | 顔の差が小さい人 | 顔の差が中くらいの人 |
|---|---|---|---|
| 1 | 首元に来る色 | 明るめの中間色 | 中間の明るさ |
| 2 | 首元と組む羽織り | 首元と同じくらいの明るさ | 首元より1段暗い |
| 3 | 差をつける場所 | 足元だけ | 下か小物 |
首元から決めて、顔から遠ざかるほど自由にするのが、この3ステップの考え方です。首元の色が決まれば、羽織りはその明るさに合わせるだけで、組み合わせの差が顔の段に収まります。差をつけたい日は、3番目で足元や小物に1か所だけ置きます。
この順番で選んでいくと、クローゼットの中で「首元に来る色」の服がどれだけあるかが、朝の迷いを左右することに気づきます。首元に来る色の服を、明るめの中間色で2〜3枚そろえておくと、組み合わせがぐっと楽になります。
ボタンや金具、アクセサリーの大きさ
服についている小さなもの、つまりボタン、金具、アクセサリーも、顔と比べられます。とくに光るものは、明暗差が大きく出ます。
| もの | 目安 | 大きすぎるとき |
|---|---|---|
| ボタン | 唇の横幅の3分の1くらいまで | 首元のボタンが目を引く |
| 耳元のアクセサリー | 目の横幅くらいまで | 耳元に目が集まる |
| 首元のネックレス | 細い線、小さな飾り | 首元の光が顔より強い |
| 金具(ファスナー・留め具) | 光らない色を選ぶ | 胸元の金具が光る |
**光るものは、1か所だけにしてください。**耳元とネックレスとボタンがすべて光っていると、明暗差の小さい顔の周りで、光る点がいくつも顔と競り合います。1か所だけにすれば、その光が顔に目を集める手伝いをします。
光るものの色も見てください。明るい金色や銀色は、白黒にすると白に近くなります。つやを抑えた金属や、少しくすんだ色の金属は、明るいグレーくらいに見えます。明暗差の小さい顔の人は、つやを抑えた金属のほうが、顔の差となじみます。
素材のつやも、明暗差を作る
布のつやは、光が当たったところを明るく、影を暗くします。つやのある素材は、同じ色でも明暗差が大きく見えます。
| 素材 | つや | 明暗差への出方 |
|---|---|---|
| つやのない綿、ウール | 少ない | 差が小さく見える |
| 起毛したニット | 少ない | やわらかく、差が小さい |
| とろみのある化繊 | 中くらい | 動くと明暗が出る |
| サテン、光沢のある布 | 多い | 同じ色でも差が大きく見える |
明暗差の小さい顔の人が、首元にサテンのような光沢の強い布を置くと、色が落ち着いていても、光の差で目を引きます。つやのある布は、顔から離れた場所か、面積の小さいところに使うと、顔と釣り合います。
秋の濃い色で組むとき
秋は、焦げ茶、からし色、深い緑、ボルドーのような濃い色が増えます。濃い色は、明るい肌と並ぶと差が大きくなるので、明暗差の小さい顔の人は組み方に気をつけます。
| 秋の色 | 白黒での明るさ | 明暗差の小さい顔での組み方 |
|---|---|---|
| 焦げ茶 | 濃いグレー | 顔から遠い場所か、キャメルと組む |
| からし色 | 中間のグレー | 首元に置いても差が小さい |
| 深い緑 | 濃いグレー | 首元に明るい色を1枚はさむ |
| ボルドー | 濃いグレー | 羽織りにして、中を明るく |
| キャメル | 明るめの中間 | 首元に置きやすい |
| 秋のくすんだピンク | 明るめの中間 | 首元に置きやすい |
首元には中間の明るさの秋色を、濃い秋色は羽織りか下に置くのが、明暗差の小さい顔での秋の組み方です。濃い色を首元に置きたいときは、あいだに明るい色のインナーを1枚はさんで、顔のすぐ下の差をやわらげてください。
10月はまだ羽織りを脱ぐ時間が長く、首元の色がそのまま顔の下に来ます。11月に入って羽織りを着たままの時間が増えると、今度は羽織りの色が顔のすぐ下に来るようになります。季節が進むほど、首元の色より羽織りの色のほうを顔に合わせる、と覚えておくと、秋から冬への移り目で迷いません。
黒を着たいとき
黒は、明るい色と組むと差がいちばん大きくなる色です。けれど、組む色を選べば、明暗差の小さい顔でも着られます。
| 黒の置き方 | 近くに置く色 | 服の中の明暗差 |
|---|---|---|
| 上に黒 | 首元に濃いグレーのインナー | 小さくなる |
| 上に黒 | 首元に白 | 大きい |
| 下に黒 | 上に中間の明るさ | 中くらい |
| 羽織りに黒 | 中に中間の明るさ | 前を開けると中くらい |
| 足元に黒 | 何でも | 顔から遠いので競り合わない |
黒を顔の近くに置くなら、首元は白ではなく中間の明るさにしてください。黒い上を着たい日は、首元から少し見える中の服をグレーやベージュにするだけで、顔のすぐ下の差が小さくなります。
白を着たいとき
白もまた、暗い色と並ぶと差が大きくなる色です。明暗差の小さい顔の人は、白を着るなら、組む色を明るめにそろえます。
| 白の置き方 | 組む色 | 見え方 |
|---|---|---|
| 首元に白 | ベージュ、明るいグレー | 顔まわりが明るく、差は小さい |
| 首元に白 | 紺、黒 | 顔のすぐ下の差が大きい |
| 真っ白でなく生成り | 何でも | 白より差が小さくなる |
| 白い羽織り | 中に明るい色 | 全体が明るくまとまる |
真っ白より、少し黄みやグレーの入った白のほうが、明暗差の小さい顔にはなじみやすくなります。白黒にすると、真っ白は紙の白と同じですが、生成りやオフホワイトは明るいグレーに見えるからです。白いシャツが好きな人は、同じ形のまま、生成りのシャツに替えるだけでも顔のすぐ下の差がやわらぎます。
どちらとも取れるとき①|顔の差が、小さいとも中くらいとも言える
白黒写真を見ても、小さいとも中くらいとも言える人は、服も両方の段の境目で選びます。
| 迷う場面 | 選び方 |
|---|---|
| 首元の色 | 中間より少し明るめ |
| 上下の組み合わせ | 差を中くらいまでに |
| 黒を着るか | 下か足元に |
| 柄 | 目の横幅くらい、柄の明暗差は小さめ |
境目の人は、首元だけ小さい段に、全体は中くらいの段に合わせると外れません。顔のすぐ下の2色は差を小さく、腰から下で差をつける。こうすると、顔と服が競り合わずに、全身は物足りなく見えません。
どちらとも取れるとき②|メイクをする日と、しない日
メイクをすると、眉や目元が暗く、頬が明るくなって、顔の明暗差が大きくなります。メイクをしない日と、する日では、合う服の差が変わります。
| その日の顔 | 顔の明暗差 | 服の選び方 |
|---|---|---|
| メイクをしない | 小さい側 | 服の差を小さく |
| 軽いメイク | 中くらいの手前 | 首元の差を小さく、全体は中くらい |
| しっかりメイク | 中くらい〜大きい | 服の差を中くらいまで広げられる |
| 口紅だけ濃い | 口元だけ差が大きい | 首元を中間の明るさに |
白黒写真は、メイクをした日としない日で2枚撮っておくと、2つの段が分かります。休日はメイクをしないことが多い人は、休日の服を小さい段に、仕事の日の服を中くらいの段に、と分けてそろえておくと、朝の迷いが減ります。
どちらとも取れるとき③|髪の色を変えた、髪の色が変わってきた
髪は、顔のいちばん暗いところになることが多い場所です。髪の色が変わると、顔の明暗差も変わります。
| 髪の変化 | 顔の明暗差 | 服の見直し |
|---|---|---|
| 明るく染めた | 小さくなる | 服の差も小さく寄せる |
| 暗く染めた | 大きくなる | 服の差を少し広げられる |
| 白い髪が増えてきた | 小さくなる | 黒と白の組み合わせを見直す |
| 髪をまとめる | 髪の面積が減り、差が小さく見える | 首元の差を小さく |
髪の色が変わると、以前は似合っていた服がしっくりこなくなることがあります。服が変わったのではなく、顔の明暗差が変わったのです。髪の色を変えたら、白黒写真を撮り直して、段を確かめ直してください。
白い髪が増えてきた人は、顔のいちばん暗いところが少しずつ明るくなり、顔の差が小さくなっていきます。以前は紺と白のシャツがしっくりきていたのに、最近は服が目立つと感じるなら、この変化のせいかもしれません。白を生成りに、紺をグレーに、と一段ずつ寄せるだけで、また顔と服が一緒に見えるようになります。
どちらとも取れるとき④|眼鏡をかける日
眼鏡のフレームは、顔のまん中に線を引きます。フレームの色が暗いほど、顔の明暗差は大きくなります。
| フレーム | 顔の明暗差への出方 | 服の選び方 |
|---|---|---|
| 黒・濃い色 | 大きくなる | 服の差を中くらいまで広げられる |
| べっ甲・茶 | 中くらいに寄る | 中くらいの段で |
| 細い金属・透明 | ほとんど変わらない | 眼鏡なしの段で |
眼鏡をかける日と、かけない日で服を分ける必要はありません。フレームの色は、毎日同じ場所にある暗い線なので、服を選ぶときの基準にしやすいものでもあります。黒いフレームの眼鏡をかける日は、首元の暗い色を1つ増やしても大丈夫、と覚えておくくらいで十分です。
写真に写る日と、人と会う日
同じ服でも、写真に写るときと、人と向き合うときでは、明暗差の見え方が少し違います。
| 場面 | 起きること | 服の選び方 |
|---|---|---|
| 集合写真 | 顔が小さく写り、服の面が広く見える | 服の差を小さく |
| 画面越しの会議 | 顔と首元だけが映る | 首元の2色だけを顔に合わせる |
| 向き合って話す | 顔と胸元が近くで見える | 首元の差と、光るものの数 |
| 遠くから見られる | 全身の明暗が先に見える | 全身の差の流れを上から下へ |
**画面越しの会議では、首元の2色だけが顔と並びます。**下に何を着ていても映りません。反対に、集合写真では顔が小さくなるぶん、服の面の明暗差が目立ちます。写真に写る予定のある日は、いつもより服の差を1段小さくしておくと、顔と服が一緒に写ります。
家族や友人の服と並ぶとき
自分の服だけでなく、隣に並ぶ人の服も、写真の中では明暗差に加わります。
| 隣の人の服 | 自分の服の選び方 |
|---|---|
| 黒と白のはっきりした服 | 自分は中間の明るさで、隣と競わない |
| 淡い色の服 | 自分も明るめにして、並びをそろえる |
| 鮮やかな1色 | 自分は同じ明るさの落ち着いた色 |
| 子どもの明るい服 | 自分は1段暗くして、子どもに目を集める |
並んだときに自分の顔がぼやけると感じたら、隣の人の服の差が、自分の顔の差より大きいことが多いのです。そういう日は、自分の服を隣に合わせるのではなく、自分の顔に合わせた差のまま、明るさだけを隣とそろえておくと、写真の中で自分の顔も見えるようになります。
「似合う」と「好き」がずれるとき
明暗差の考え方で服を見ていくと、好きな服が、自分の顔の段からは外れていると分かることがあります。そのとき、好きな服をあきらめる必要はありません。
| 好きな服 | 顔の段とのずれ | 寄せ方 |
|---|---|---|
| 黒と白のボーダー | 差が大きい | 羽織りで首元を中間の色にする |
| 大きな花柄のワンピース | 柄が大きい | 首元に無地のカーディガン |
| 光沢のあるブラウス | つやが強い | 羽織りの中に着て、見える面を減らす |
| 真っ黒のコート | 差が大きい | 首に中間の明るさのストール |
好きな服は、1枚で着るのではなく、組み合わせで顔に寄せるのが近道です。好きな服そのものは変えずに、その服と顔のあいだに1枚、中間の明るさのものをはさむ。それだけで、服に負ける感じは小さくなります。似合うかどうかより、着たいかどうかを先に置いて構いません。そのうえで、差を調整する方法を知っておけば、好きな服を着る日が増えます。
顔を地味だと思う気持ちと、服の選び方を分ける
「地味顔」という言葉は、自分の顔を責めるように使われることがあります。けれど、この記事で見てきたのは、顔の良し悪しではなく、顔の中の明るさの差という、ただの特徴です。
| 気持ち | 実際に起きていること |
|---|---|
| 顔が地味だから服に負ける | 服の差が顔の差より大きいだけ |
| 華やかな色は似合わない | 明るさをそろえれば鮮やかな色も着られる |
| 無難な服しか選べない | 差の小さい組み合わせは無難ではなく、顔に合っている |
| おしゃれを楽しめない | 差の幅の中で、色も柄も選べる |
明暗差が小さい顔は、明るさの近い色どうしをきれいにまとめられる顔でもあります。同じ色の濃淡だけで組んだ服や、やわらかい色を何枚も重ねた服は、差の大きい顔だと物足りなく見えることがあり、差の小さい顔でこそ落ち着いてまとまります。淡い色の重ね方や、同じ色の濃淡で組む着こなしは、明暗差の大きい顔より、差の小さい顔のほうがなじみます。自分の顔を地味だと思う気持ちは、すぐには消えないかもしれません。それでも、服を選ぶときに見る場所が「顔が地味かどうか」から「差がそろっているかどうか」に変われば、服に負けると感じる日は減っていきます。
手持ちの服を、白黒で並べてみる
最後に、手持ちの服を並べて、白黒写真を1枚撮ってみてください。
| 見ること | 分かること |
|---|---|
| 白と黒の両端に近い服の数 | 差の大きい組み合わせをどれだけ持っているか |
| 中間のグレーに見える服の数 | 顔の差に合わせやすい服の数 |
| 同じ明るさに見える服どうし | 明暗差の小さい組み合わせの候補 |
| カラーでは派手なのに白黒で中間の服 | 顔になじむ鮮やかな服 |
カラーでは派手に見えるのに、白黒では中間のグレーに見える服は、明暗差の小さい顔の人にとって、いちばん使いやすい1枚です。そういう服が1枚見つかれば、それを軸にして、同じ明るさの服を組み合わせていけます。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 地味顔には地味な色が似合う | 似合うかは色より明るさの差で決まる |
| 鮮やかな色は顔が負ける | 明るさをそろえれば、鮮やかでもなじむ |
| 黒は地味顔に合わない | 首元を中間の色にすれば着られる |
| 白を着れば顔が明るく見える | 真っ白と暗い色を並べると差が大きくなる |
| 柄物は避けたほうがいい | 目の横幅くらいの柄なら顔と釣り合う |
| 似合う服は1つに決まっている | メイクや髪で顔の差が変わり、合う服も変わる |
いちばん多いのは、色の派手さと明るさの差を同じものだと思ってしまうことです。白黒写真を1枚撮るだけで、この2つは分けて見えるようになります。
地味な服ばかり選んでしまうときの一歩目は地味な服ばかり選んでしまうに、服装に自信が持てないときの考え方は自分の服装に自信がないにあります。
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よくある問い
- Q. 地味顔には、地味な色の服が似合うのですか
- そうとは限りません。似合うかどうかを分けているのは、色が地味か派手かではなく、服の中の明るさの差が、顔の中の明るさの差と近いかどうかです。明るいピンクとベージュの組み合わせは、色としては華やかでも、明るさの差は小さいので、明暗差の小さい顔とよくなじみます。反対に、黒と白のように色としては落ち着いていても、明るさの差が大きい組み合わせは、服のほうに目が行きやすくなります。
- Q. 顔の明暗差は、どうやって測ればいいですか
- 昼間の窓辺で、顔の正面の写真を撮り、白黒に変えて見てください。髪・眉・瞳のいちばん暗いところと、頬のいちばん明るいところを比べます。暗いところが黒に近く、明るいところが白に近いほど差は大きく、どちらもグレーに寄っているほど差は小さくなります。1枚だけでなく、メイクをした日としない日で2枚撮っておくと、服を選ぶときの幅が分かります。
- Q. 黒い服が好きです。もう着られませんか
- 着られます。黒の近くに置く色の明るさを、顔の明暗差に合わせればいいのです。黒と白を組むと差が大きくなりますが、黒と濃いグレー、黒と焦げ茶のように、黒の近くに暗めの色を置けば、服の中の差は小さくなります。また、顔から遠い下半身に黒を置いて、顔の近くには中間の明るさの色を置く方法もあります。
- Q. 似合う服と好きな服が違うとき、どちらを選べばいいですか
- 好きな服を選んで構いません。そのうえで、明暗差だけを顔に寄せてください。好きな色や形はそのままにして、組み合わせる色の明るさを近づける、柄の大きさを一段小さくする、といった寄せ方なら、好きな服をあきらめずに済みます。似合うかどうかは、服1枚ではなく、組み合わせで決まる部分が大きいからです。
— メグラシ編集部





