系統迷子の診断|どの系統かより先に、迷った理由を4つに分ける

**クローゼットの前で「私って何系なんだろう」と止まったなら、いま探すべきは系統の名前ではありません。**迷った理由のほうです。
系統迷子には、4つの違う迷い方があります。好きな服と似合う服が別々の場所にある「割れ型」。仕事や暮らしが変わって、服だけが前の場所に残っている「移動型」。系統を集めすぎて、組み合わせが立たなくなった「散らかり型」。系統は合っているのに、全体が古く見える「止まり型」。
どの型かによって、最初にやることがまったく違います。割れ型の人が系統診断をやり直しても、また同じところで割れるだけです。移動型の人が好きな系統を探しても、新しい暮らしに合わない服が増えるだけです。だからこの記事では、系統を決める前に、迷い方を決めます。
自分がどの系統かを判定したい場合は、似合う服の系統診断に4つの目盛りでの判定があります。この記事は、その診断を何度やっても落ち着かない人のための、ひとつ手前の診断です。
結論:系統迷子は4つの型に分かれ、直し方がそれぞれ違う
先に全体を置いておきます。下の表は答えではなく、どこを見て分けるかの軸です。
| 型 | いちばん強く出る数字 | 最初の一手 |
|---|---|---|
| 割れ型 | 好きで買った服と、似合うと言われた服の重なりが少ない | 似合う側を顔まわりに、好きな側を顔から遠くに置き分ける |
| 移動型 | 3年より前に買った服が半分以上ある | 今の暮らしの1週間を書き出して、服を当て直す |
| 散らかり型 | 系統ラベルが5つ以上に散っている | 系統を2つまで残して、残りを保留の箱に移す |
| 止まり型 | 系統は2つ以内だが、30日で着た服が少ない | 1点だけ今の形に替えて、残りは動かさない |
4つの型は、どれか1つにきれいに収まるとは限りません。2つにまたがる人もいます。その場合の順番も後半で書きます。
診断の前に|クローゼットから上の服を20枚だけ出す
準備はこれだけです。
- 上に着る服を20枚。ニット、シャツ、カットソー、ブラウスなど、羽織り以外の上の服
- 付箋を3色。なければ、紙を3色ぶん小さく切ったもの
- 筆記用具
20枚にする理由は、少なすぎると偏りが出て、多すぎると途中で疲れて判断が雑になるからです。上の服に絞るのは、系統の印象をいちばん強く決めるのが顔に近い場所だからです。下の服や靴は、型が分かってから見直せば足ります。
選び方は、クローゼットの手前から順に20枚です。お気に入りだけを選ばないでください。**手が伸びにくい服こそ、迷い方の手がかりを持っています。**20枚に満たない人は、全部で構いません。
出した服は、床か布団の上に広げて、全部が一度に見える状態にしておきます。たたんで重ねたままだと、数えるたびに出し入れが起きて、途中でやめたくなります。
質問1|この30日で2回以上着た服は、20枚のうち何枚か
最初に数えるのは、実際に着ている服です。思い出せないものは「着ていない」側に入れてください。
- 7枚以上:着る服と持っている服が、まだつながっている
- 4〜6枚:一部の服だけで回している
- 3枚以下:持っている服の大半が、今の自分から離れている
2回以上で数えるのは、1回だけなら「たまたまその日に合った」ことがあるからです。2回着たということは、自分で選び直したということです。
数え終わったら、2回以上着た服に1色目の付箋を貼っておきます。この付箋は、あとで型ごとの直し方を考えるときの、土台になる服の目印です。
ここで少ない数が出ても、落ち込む必要はありません。秋の入れ替えの時期は、夏の服から切り替わったばかりで、そもそも着た回数が少なく出ます。気になる場合は、30日ではなく「前の秋に2回以上着た」で数え直してください。
質問2|「好きで買った」と「似合うと言われた」は、何枚重なるか
次に、20枚を2つの見方で分けます。
ひとつは、自分が好きで買った服かどうか。値段や必要に迫られて買った服、もらった服は、好きで買った側に入れません。もうひとつは、着ていて誰かに「似合う」と言われた服かどうか。家族でも、職場の人でも、店の人でも構いません。言われた覚えがなければ、写真で自分が見て「顔がはっきりして見える」と思えた服を入れてください。
2色目の付箋は「好きで買った」、3色目は「似合うと言われた」に貼ります。両方に当てはまる服には2枚とも貼ります。
- 両方が重なる服が5枚以上:好きと似合うがおおむね同じ場所にある
- 2〜4枚:少しずれている
- 0〜1枚:好きと似合うが、別々の場所にある
重なりが0〜1枚の人は、割れ型の可能性が高いです。好きで買った服を着ると気分は上がるのに、鏡や写真では落ち着かない。似合うと言われる服は、着ていても自分らしい気がしない。この往復が、系統迷子の感覚をつくります。
質問3|20枚を、3年より前に買ったものと後に買ったもので分ける
3つ目は、買った時期です。正確に覚えていなくても構いません。「今の仕事や暮らしになる前か、後か」で分けてください。3年を目安にしているのは、職場や住まい、家族の形が変わるのは、たいてい数年に一度だからです。
- 3年より前の服が10枚以上:服の大半が、前の暮らしのまま残っている
- 5〜9枚:入れ替えの途中
- 4枚以下:服は今の暮らしに合わせて買われている
3年より前の服が多い人は、移動型を疑ってください。服そのものは傷んでいないし、似合わなくなったわけでもない。ただ、着ていく場所が変わったので、その服が活きる日が来ない。こういうとき、人は服ではなく自分の系統を疑い始めます。
ここで1つ確かめておきたいのは、3年より前の服のうち、質問1で付箋がついた服が何枚あるかです。古い服でも、2回以上着ているなら、それは今の暮らしに合っている服です。古いことは問題ではありません。
質問4|20枚に系統の名前を貼ると、いくつに散るか
最後に、20枚それぞれに系統の名前を1つだけつけます。正確な名前でなくて構いません。「きれいめ」「カジュアル」「甘め」「辛め」「ナチュラル」「モード」「きちんと」「ゆるめ」など、自分の言葉で十分です。迷ったものは、「これを着た日に人からどう見られたいか」で決めてください。
つけ終わったら、名前ごとに山を作って、山がいくつできたかを数えます。
- 2つ以内:系統はすでにある
- 3〜4つ:系統が広がりつつある
- 5つ以上:系統が散っている
5つ以上に散っている人は、散らかり型の可能性があります。1枚ずつはどれも好きで、どれも似合うかもしれない。けれど、上下や羽織りを合わせようとすると、系統の違う服どうしがぶつかって、組み合わせが立ちません。毎朝、1枚目は決まるのに2枚目で止まる人は、たいていここに当てはまります。
判定|4つの数字から、迷子の型を読む
4つの数字がそろったら、下の順に読んでください。上から順に当てはまるかを見て、最初に当てはまった型が、いちばん強い迷い方です。
| 順 | 条件 | 型 |
|---|---|---|
| 1 | 系統の山が5つ以上 | 散らかり型 |
| 2 | 好きと似合うの重なりが0〜1枚 | 割れ型 |
| 3 | 3年より前の服が10枚以上で、そのうち着ている服が3枚以下 | 移動型 |
| 4 | 系統の山は2つ以内なのに、30日で着た服が3枚以下 | 止まり型 |
散らかり型を最初に見るのは、系統が散っていると、ほかの3つの数字が正しく読めないからです。好きと似合うの重なりが少ないのも、着る服が少ないのも、散っていることの結果として出ている場合があります。まず散らばりを整えてから、もう一度数え直すと、本当の型が見えてきます。
どれにも当てはまらない場合は、迷子というより、選ぶのに時間がかかっているだけのことが多いです。その場合は、系統ではなく朝の決め方を短くするほうが効きます。服選びに疲れたときの決め方が参考になります。
割れ型|好きと似合うが、別の場所にあるとき
割れ型の人に起きていることは、好きな系統と似合う系統の距離が遠いことです。たとえば、好きなのは甘めでやわらかい服なのに、似合うと言われるのは直線的できちんとした服。あるいはその逆。
直し方は、**好きな服を手放すことではありません。**置く場所を分けることです。
顔から下に20cm、だいたい鎖骨の下あたりまでを「顔まわり」と考えてください。この範囲には、似合う側の色と形を置きます。首の開き方、襟の形、顔に近い場所の色。人の目がいちばん最初に行くのはここなので、ここが似合う側でまとまっていると、全身の印象もそちらでまとまります。
好きな側は、顔から遠い場所に移します。スカートやパンツの形、靴、バッグ、腕時計やブレスレット。ここに好きな系統を置くと、鏡の前で見たときの印象は崩さずに、自分が身につけている感覚は好きな側で満たされます。
手持ちの20枚でいうと、2色目の付箋だけがついている服、つまり好きで買ったけれど似合うとは言われない服が、割れ型の人の迷いの元です。これらは、顔まわりに来る上の服として着るのをやめて、下に重ねる服や、羽織りの中から少し見える服として使えないかを試してください。たとえば襟のついたシャツの下に、好きな柄のカットソーを裾だけ見せて重ねる。それだけで、好きな服の出番は残ります。
割れ型の人が系統診断をやり直すときは、「好きな服」ではなく「似合うと言われた服」を思い浮かべて答えてください。そこで出た系統を顔まわりの担当にして、好きな系統は顔から遠い場所の担当にする。系統を1つに決めなくていいと分かるだけで、迷子の感覚はかなり軽くなります。
具体的な例で考えてみます。好きなのは、やわらかい色の花柄のブラウスやフリルのついた服。似合うと言われるのは、紺やグレーの襟つきシャツや、飾りのないニット。この人が朝に迷うのは、花柄のブラウスを着ると「なんだか顔がぼやける」と感じ、紺のシャツを着ると「仕事の日みたいでつまらない」と感じるからです。
置き分けると、こうなります。上は紺の襟つきシャツ、下に花柄のスカート。あるいは、飾りのないニットの首元から、花柄のブラウスの襟だけを少し出す。顔から20cmの範囲は似合う側の紺と直線でまとまり、目線が下りたところで好きな側の柄とやわらかさが出てきます。鏡の前で見ても顔はぼやけず、着ている本人は好きな服を身につけている。割れ型の迷いは、この置き分けで、ほとんどの朝に答えが出るようになります。
移動型|暮らしが変わって、服が前の場所に残っているとき
移動型の人の服は、悪くありません。似合ってもいるし、好きでもあります。ただ、その服を着ていく場所が、今の暮らしにありません。
よくあるのは、職場が変わった、在宅の日が増えた、子どもが生まれた、子どもが手を離れた、住む街が変わった、といったときです。前の暮らしでは毎日着ていた服が、今は月に一度も出番がない。それなのにクローゼットの大半を占めているので、開けるたびに「私の服はこれじゃない」と感じる。これが移動型の迷い方です。
直し方の最初の一手は、服ではなく暮らしの側を書き出すことです。この1週間で、家の外に出た日を全部書いてください。行き先と、誰に会ったかと、何時間いたか。
書き出すと、たいてい2〜3種類の場面に分かれます。たとえば「職場」「子どもの送り迎え」「休日の買い物」。その場面ごとに、20枚の中から着ていける服を当てていきます。1つの場面に3枚以上当たれば、その場面は足りています。2枚以下の場面が、足りていない場所です。
移動型の人にとっての系統は、「好きな雰囲気」ではなく「今の場面で浮かない雰囲気」から決め直すほうがうまくいきます。前の暮らしで着ていた系統を捨てる必要はありません。今いちばん多い場面の系統を1つ足して、前の系統は休日や特別な日に回す。それだけで、クローゼットを開けたときの違和感は減っていきます。
去年まで着ていた秋服がしっくりこない、という感覚が強い人は、去年の秋服がしっくりこないときの見分け方も合わせて読んでみてください。変わったのが服なのか自分なのかを分けて考えています。
散らかり型|系統を増やしすぎて、組み合わせが立たないとき
散らかり型の人は、たいてい服が好きで、新しい系統を試すのも好きです。1枚ずつ見れば、どの服にも買った理由があります。
困るのは、組み合わせです。系統の違う服どうしは、色の明るさ、生地の厚み、形の直線と曲線がずれているので、上下を合わせると片方が浮きます。1枚目を決めたあと、それに合う2枚目を探して、合わなくて、1枚目からやり直す。朝の時間が長くかかるのは、この往復のせいです。
直し方は、系統を2つまで残すことです。質問4で作った山のうち、質問1の付箋、つまり30日で2回以上着た服がいちばん多くついている山を2つ選んでください。この2つが、今の自分が実際に回している系統です。
残りの山は、捨てるのではなく、保留の箱に移します。箱はクローゼットの外、目に入らない場所に置きます。1つの季節をそのまま過ごして、その間に一度も取り出さなかった服だけを、手放すかどうか考えます。取り出した服は、残した2つの系統のどちらかと組めるかを試して、組めたら戻します。
系統を2つにすると、服の量が足りなく感じることがあります。そのときに足すのは、2つの系統のどちらにも寄せられる服です。色なら白・紺・グレー・ベージュのような中間の色、形なら襟や飾りの少ない、まっすぐなもの。こうした服が2〜3枚あると、2つの系統の間をつなぐ役になって、組み合わせの数が増えます。
保留の箱に移すときに迷うのは、まだ新しい服や、値札がついたままの服です。こうした服ほど手放しにくいのですが、散らかり型の人のクローゼットでは、新しい服ほど系統の外側にあることが多いものです。新しい系統を試したくて買った服だからです。値札がついたままの服は、1季節の保留のあいだに、残した2つの系統のどちらかと実際に組んで外に出てみてください。1回も組めなかったなら、その服は、今の自分の系統には入らない服です。
保留の箱の中身は、箱に移した日付を書いた紙を1枚入れておきます。日付があると、いつまで保留しているかが分かり、季節が一巡したときに迷わず開けられます。
止まり型|系統は合っているのに、古く見えるとき
止まり型の人は、系統そのものは迷っていません。山は2つ以内にまとまっているし、好きと似合うも重なっています。それなのに、着る服が少なく、鏡の前で「なんだか古い」と感じる。
この型で起きているのは、系統の中の形が、今の形からずれていることです。同じきれいめでも、肩の落ち方、身幅のゆとり、丈の長さは数年ごとに少しずつ動きます。手持ちの服がすべて同じ時期に買われていると、全部が同じ方向にずれるので、全身で古く見えます。
直し方は、1点だけ替えることです。全部を替える必要はありません。いちばん顔に近い上の服か、いちばん面積の大きい羽織りのどちらかを、今の形のものに1点だけ替えてください。それだけで、残りの服は「今の形に合わせた昔の服」として読まれるようになります。
替える1点を選ぶときは、自分の系統のまま、形だけを見てください。系統を変えると、止まり型から割れ型や散らかり型に移ってしまいます。売り場で同じ系統の服を3枚手に取って、肩・身幅・丈のうち、手持ちの服と2か所以上違う1枚を選ぶ。これが、止まり型の人の買い物の目安です。
比べ方を、もう少し細かく書いておきます。肩は、肩の縫い目が肩先の骨からどれだけ外へ落ちているか。身幅は、平らに置いたときの脇の下の幅。丈は、着たときに裾が腰骨より上か下か。手持ちのいちばんよく着る1枚と、売り場の3枚とを、この3か所で並べてみます。売り場の3枚に共通していて、手持ちの1枚とだけ違う場所が2か所以上あれば、その差が「古く見える」の正体です。
1点替えたあとは、2週間、その1点を中心に着回してみてください。新しい1点に合わせて、手持ちの服のうちどれが組めて、どれが組めないかが分かります。組めなかった服は、すぐに手放さず、次の季節にもう1点替えたときに、もう一度組めるかを試します。止まり型の人の入れ替えは、1季節に1点ずつ、ゆっくり進めるほうが、また止まるのを防げます。
どちらとも取れるとき|2つの型にまたがる場合の順番
ここがいちばん迷いやすいところなので、少し厚く書きます。4つの数字が2つ以上の型の条件に当てはまる人は、珍しくありません。直す順番を間違えると、片方を直したせいでもう片方が悪くなることがあります。
割れ型と移動型にまたがるとき
好きと似合うの重なりが少なく、しかも3年より前の服が多い。この場合は、移動型から先に直してください。前の暮らしで買った服は、前の暮らしで「似合う」と言われた服であることが多いからです。暮らしが変わると、会う人も変わり、似合うと言われる服も変わります。先に今の場面を書き出して、今の場面で着る服を決めてから、質問2をもう一度数え直す。重なりが増えたら、割れ型ではなかったということです。
散らかり型と割れ型にまたがるとき
系統が5つ以上に散っていて、好きと似合うの重なりも少ない。この場合は、散らかり型から先に直します。系統が散っている状態で、好きと似合うを分けようとすると、どの系統を顔まわりに置けばいいか決められません。先に2つまで絞って、絞った2つのうちどちらが似合う側で、どちらが好きな側かを見ます。2つとも好きな側だった場合だけ、似合う側の系統を1つ足してください。
止まり型と移動型にまたがるとき
系統はまとまっているけれど古く見えて、しかも3年より前の服が多い。この場合は、どちらから直してもいいのですが、移動型を先にするほうが買い物の失敗が減ります。止まり型の直し方は1点だけ替えることですが、その1点を、今の暮らしでいちばん多い場面で着るものにすれば、2つの型に同時に効くからです。
数字が境目の上にあるとき
30日で着た服がちょうど4枚、系統の山がちょうど3つ、というように、数字が境目の上にある場合は、2週間あけてもう一度数えてください。秋の入れ替えの直後や、仕事が忙しい時期は、着た回数が実際より少なく出ます。2回数えて同じ側に出たほうを採ります。2回とも境目なら、その数字はその人の迷いの中心ではありません。ほかの数字で型を決めてください。
どの型に当てはめても、しっくりこないとき
4つの型の説明を読んで、どれも自分のことのように思えて、どれも違うように思える。この感覚が強い人は、服ではなく「自分がどう見られたいか」の言葉がまだ決まっていないことがあります。その場合は、次の章を先にやってから、もう一度4つの数字を取り直してください。
診断のあとで|なりたい印象を3つの言葉にする
型が分かって直し方が決まったら、最後に、自分の系統に名前をつけ直します。ここでつける名前は、雑誌や売り場で使われる系統の名前でなくて構いません。
次の3つの質問に、それぞれ1語で答えてください。
- 初めて会った人に、最初の5秒でどう見られたいか
- 長く付き合っている人に、どう思われていたいか
- 自分で鏡を見たとき、どう感じたいか
たとえば「話しかけやすい」「頼れる」「落ち着く」。あるいは「きちんとした」「面白い」「軽い」。この3語が、あなたの系統の中身です。
3語が決まると、迷子の型ごとの直し方に、判断の軸ができます。割れ型の人なら、顔まわりに置く似合う側の服は1番目の言葉に、顔から遠くに置く好きな側の服は3番目の言葉に合わせる。散らかり型の人なら、残す2つの系統を、3語にいちばん近い2つにする。移動型と止まり型の人なら、新しく足す1点を、2番目の言葉に合わせる。
3語は、1年ごとに見直してください。暮らしが変わると、言葉も変わります。言葉が変わったのに服が前のままだと、また移動型の迷子になります。似合う服の見つけ方を順を追って知りたい場合は、自分に似合う服がわかるまでの流れにまとめてあります。
秋の入れ替えで、型ごとに足すものが違う
秋は、系統迷子の感覚がいちばん強く出る季節です。夏のあいだは、薄い服を1枚着るだけで済むので、系統の違いが目立ちません。秋になって重ね着が始まると、上と下と羽織りの系統がそろっているかどうかが、一気に見えるようになります。
入れ替えのときに足すものは、型ごとに違います。
割れ型の人は、顔まわりに来る秋の上の服を、似合う側で1枚足してください。首の開き、襟の形、色の3つが似合う側でそろっているもの。下や羽織りは、手持ちの好きな側をそのまま使えます。
移動型の人は、今の暮らしでいちばん多い場面で着る羽織りを1枚足してください。秋冬は羽織りの面積が大きく、羽織りの印象がそのまま全身の印象になります。場面に合った羽織りが1枚あるだけで、中に着る前の暮らしの服が、今の場面でも着られるようになります。
散らかり型の人は、足す前に減らすのが先です。夏の服を片づけるついでに、残す2つの系統に入らない秋冬の服を、保留の箱に移してください。足すものがあるとすれば、2つの系統をつなぐ中間色の上の服を1枚だけです。
止まり型の人は、秋冬の羽織りか、いちばんよく着るニットを、今の形のものに1点だけ替えます。全部を替えないことが大事です。1点だけ替えると、残りの服が新しい1点に引っ張られて、全体が少しだけ今に寄ります。
2か月後に、もう一度4つの数字を取る
型ごとの直し方を始めたら、2か月後に同じ20枚で、もう一度4つの数字を取ってください。2か月にしているのは、1か月だと季節の変わり目で着る服が偏りやすく、3か月だと何を変えたかを忘れてしまうからです。
見るのは、数字がどちらへ動いたかです。
- 30日で2回以上着た服が増えた:直し方が効いている
- 好きと似合うの重なりが増えた:割れ型か移動型の直し方が効いている
- 系統の山が減った:散らかり型の直し方が効いている
- どの数字も動かない:型の見立てが違っていた可能性がある
どの数字も動かなかった場合は、最初の判定で2番目に当てはまった型の直し方に切り替えてください。たとえば、散らかり型だと思って系統を2つに絞ったのに、着る服の数が増えなかった。この場合、本当の迷いは散らかりではなく、好きと似合うの割れ方や、暮らしの変化のほうにあったということです。
数字が動いたのに、気持ちの上ではまだ迷っている、ということもあります。そのときは、数字のほうを信じてください。着る服が増えて、系統の山が減っているなら、クローゼットはもう迷子ではありません。迷っている感覚は、たいてい数字より遅れて消えていきます。
2回目に数えるときは、20枚を入れ替えて構いません。1回目に保留の箱へ移した服の代わりに、手前にある服から20枚を選び直します。同じ20枚にこだわると、手放した服の分だけ数字が良く見えてしまうからです。
やらなくていいこと
最後に、系統迷子のときにやりがちだけれど、やらなくていいことを並べておきます。
**新しい系統診断を次々に試すこと。**迷い方の型が決まっていないうちは、どの診断も、そのとき頭に浮かべている自分で答えることになるので、結果がぶれます。型を決めてから1回だけやり直すほうが、答えは安定します。
全部の服を一度に手放すこと。散らかり型の人でも、手放すのは1季節保留にしたあとです。迷っている最中に手放した服は、あとで「あれがあれば組めたのに」と思うことが多い服です。
系統の名前を1つに決めること。割れ型の人は、顔まわりと顔から遠い場所とで、2つの系統を持っていて構いません。移動型の人は、場面ごとに系統が変わって構いません。系統は、1つに決めるほど狭くなります。2つまでなら、迷子にはなりません。
人の系統をまねること。似ている人の服をそのまま買うと、その人の暮らしと好きと似合うに合わせた服が増えます。自分の4つの数字と3つの言葉に当てはめてから、取り入れるかどうかを決めてください。
よくある問い
- Q. 系統診断を何度やっても結果が毎回違います。どれを信じればいいですか
- 結果が毎回違うこと自体が、ひとつの手がかりです。質問に答えるたびに、頭に浮かべている自分が違っている可能性があります。休みの日の自分で答えた回と、仕事の日の自分で答えた回では、出る系統が変わって当然です。この場合は、診断を信じる・信じないの前に、この記事の4つの数字を先に取ってください。とくに買った時期で分ける質問3で、3年前より前の服が多いなら移動型、好きと似合うの重なりが少ないなら割れ型です。型が分かってから診断をやり直すと、どの自分で答えるべきかが決まるので、結果がぶれにくくなります。
- Q. 好きな系統と似合う系統が違うと言われました。好きな服はあきらめるしかないですか
- あきらめる必要はありません。割れ型の直し方は、好きな服を減らすことではなく、顔から遠い場所に移すことです。顔まわりの20cmには似合う側の色と形を置き、腰から下や小物に好きな側を置く。こうすると、鏡の前で見たときの印象は似合う側でまとまり、自分の気分は好きな側で満たされます。全身を好きな系統でそろえたい日があってもかまいません。ただし、その日は人に会う予定の少ない日に回す、と決めておくと、着たあとで落ち込むことが減ります。
- Q. 4つの型のどれにも当てはまらない気がします
- 4つの数字がどれも境目の近くにある場合は、迷子ではなく、選ぶのに時間がかかっているだけのことがあります。30日で2回以上着た服が20枚中7枚以上あり、系統ラベルが3つ以内に収まっているなら、系統はすでにあります。その場合に効くのは、系統の見直しではなく、朝の決め方を短くすることです。前の晩に2通りだけ決めておく、といったやり方のほうが合っています。逆に、どの数字も境目を大きく外れているなら、2つ以上の型が重なっています。記事の中の、またがるときの順番を見てください。
- Q. 診断のあと、服を全部買い替えないといけませんか
- 買い替えは最後の手段です。4つの型のうち、新しく買う必要が出てくるのは移動型と止まり型だけで、それも1季節に1〜2点で足ります。割れ型は置き場所を変えるだけ、散らかり型はむしろ手放す側の作業です。先に手持ちで組み直して、2週間着てみて、それでも毎朝止まる場所が残ったときに、その場所を埋める1点だけを足してください。
— メグラシ編集部





