似合う服の系統診断|4つの目盛りで「自分はどの系統か」を判定するセルフチェック

「似合う服の系統診断」で探している方が知りたいのは、系統の意味の説明ではなく、自分がどれに当てはまるのかだと思います。だから、先に判定の骨組みだけ置きます。
**系統は、4つの目盛りで動きます。**素材にハリがあるか。線が直線か曲線か。布が体に沿うか離れるか。色数が多いか少ないか。この4つをどこに置くかで、きれいめにもカジュアルにもナチュラルにもモードにもなります。
この記事は、その4つの目盛りを14問で確かめ、12系統の判定表に落とすためのものです。系統そのものの意味や成り立ちは服の系統12種|きれいめ・カジュアル・コンサバの違いにまとめてあります。**あちらは「系統とは何か」、こちらは「自分がどれか」。**役割を分けていますので、意味から知りたい方は先にあちらをどうぞ。
この記事の要点
- 系統は一着ではなく全身の組み合わせに付く名前。だから判定も4つの目盛りで行う
- 4つの目盛りは「素材のハリ」「線の直曲」「体との距離」「色数」
- 好きな系統と似合う系統がずれるのは普通。7割を似合う側、3割を好きな側で組む
呼び方のゆれ|系統診断・テイスト診断・ファッションタイプ診断
先に言葉を片づけておきます。同じことを指す言い方が、いくつも流通しています。
| 見かける言い方 | 指しているもの | 補足 |
|---|---|---|
| 似合う服の系統診断 | 自分がどの系統に寄るかの判定 | この記事の主題 |
| 服の系統 診断 | 同じもの | 語順が違うだけ |
| テイスト診断 | ほぼ同じもの | 「テイスト」は系統の言い換えとして使われる |
| ファッションタイプ診断 | ほぼ同じもの | 骨格・顔タイプを含めて指すこともある |
| 服の系統 一覧・種類 | 系統そのものの説明 | 判定ではなく意味を探している状態 |
**「系統」と「テイスト」に意味の違いはありません。**読者の側では「系統」、雑誌や店頭では「テイスト」が使われやすい、という程度の差です。この記事では「系統」で統一します。
そして最後の行、「一覧」「種類」で探している場合は、判定ではなく意味のほうを探している状態です。その場合は服の系統12種のほうが目的に合います。
判定の前に|系統は「服の名前」ではない
系統の話がややこしくなる原因は、ここにあります。襟や袖やパンツの種類なら、一枚の服を見れば名前が決まりました。ところが系統は、服単体では決まりません。
同じ白いシャツが、デニムとスニーカーに合わせればカジュアルになり、細身のスラックスと革の靴に合わせればきれいめになります。服は変わっていないのに、系統だけが変わる。だから「この一着はどの系統ですか」という問いには、答えようがないのです。
判定できるのは、全身の組み合わせが持っている性質のほうです。そしてその性質は、次の4つに分解できます。
| 目盛り | 何を見るか | 端と端 |
|---|---|---|
| 素材のハリ | 生地がしわを持つか、張って立つか | しわが出る ←→ 張って立つ |
| 線の直曲 | 輪郭が直線的か、曲線的か | 曲線 ←→ 直線 |
| 体との距離 | 布が体に沿うか、離れるか | 沿う ←→ 離れる |
| 色数 | 全身で何色使うか | 少ない(1〜2色)←→ 多い(4色以上) |
**この4つの置き方が、系統の正体です。**名前を覚えるより、目盛りの値を知るほうが買い物では役に立ちます。
準備するもの|無料でできる範囲
必要なのは3つだけです。
| 用意するもの | なぜ必要か | 代わりになるもの |
|---|---|---|
| 手持ちの「着ていて安心する一着」 | 判定の基準点になる | よく着ている服を3着並べて共通点を探す |
| 全身が映る鏡 | 全身の組み合わせを見るため | 玄関の姿見、店の試着室 |
| 過去の全身写真 | 自分がどう見えていたかの記録 | スマートフォンの写真フォルダ |
**「着ていて安心する一着」が判定の中心です。**似合うかどうかを鏡だけで判断するのは難しいのですが、「着ていて落ち着く」という感覚は、意外なほど正確に体と合っています。
第1部|4つの目盛りを決める8問
A・B のどちらに寄るかを記録しながら進めてください。
Q1|安心する一着の生地は、しわが出ますか
どこを見るか:一日着たあとの、ひじの内側と座ったときの腰まわり。
迷ったら:軽く握って離してみてください。しわが残るならA、すぐ戻るならBです。
- A:しわが出る(麻、綿、洗いざらしのシャツ)
- B:しわが出ない(ハリのある綿、ポリエステル混、ウール)
Q2|襟や袖の輪郭は、丸いですか
どこを見るか:襟の先端、袖口、裾のライン。
迷ったら:床に平置きして、輪郭を指でなぞってください。曲線が多いならA、直線が多いならBです。
- A:丸襟、丸い袖口、裾が弧を描く
- B:とがった襟、まっすぐな袖口、水平な裾
Q3|布は、体に沿っていますか
どこを見るか:横向きの写真で、胸から腰にかけての布と体のあいだの隙間。
迷ったら:ウエストの位置で、こぶし一つ分入るかどうかで分けてください。
- A:沿う(隙間がほとんどない)
- B:離れる(こぶし一つ分以上の余裕がある)
Q4|全身で何色使っていますか
どこを見るか:靴とバッグも数に入れて、色を数えます。柄は使われている色の数で数えます。
迷ったら:同系色の濃淡は1色として数えてください。紺と水色は1色扱いです。
- A:1〜2色
- B:3色以上
Q5|光沢はありますか
どこを見るか:窓際で、生地の表面に光の帯ができるかどうか。
迷ったら:スマートフォンのライトを当てて、反射するならA、吸い込むならBです。
- A:つやがある(サテン、シルク、なめらかな綿)
- B:つやがない(麻、起毛、ざらついた綿)
Q6|足元は、何を履いていることが多いですか
どこを見るか:この1か月でいちばん多く履いた靴。
迷ったら:通勤と休日で違う場合は、休日のほうを採用してください。系統は休日の装いに出やすいものです。
- A:革の靴、ヒール、バレエシューズ
- B:スニーカー、ブーツ、サンダル
Q7|装飾は、いくつありますか
どこを見るか:フリル、リボン、レース、大きなボタン、刺しゅうなどを数えます。
迷ったら:目に入る距離(2mほど離れて見て気づくもの)だけを数えてください。
- A:0〜1つ
- B:2つ以上
Q8|サイズは、ジャストですか
どこを見るか:肩線が肩の先端に合っているか、それより外に落ちているか。
迷ったら:袖丈も見てください。手首の骨より上で止まるならジャスト寄りです。
- A:ジャスト(肩線が肩に合う)
- B:大きめ(肩線が外に落ちる)
第1部のまとめ表
| 設問 | 見る場所 | A | B | 迷ったときの倒し方 |
|---|---|---|---|---|
| Q1 | 生地のしわ | しわが出る | しわが出ない | 握って離し、戻るかで判断 |
| Q2 | 襟と袖の輪郭 | 丸い | 直線的 | 平置きして指でなぞる |
| Q3 | 体との距離 | 沿う | 離れる | ウエストにこぶしが入るか |
| Q4 | 色数 | 1〜2色 | 3色以上 | 同系色の濃淡は1色 |
| Q5 | 光沢 | つやがある | つやがない | ライトを当てて反射を見る |
| Q6 | 足元 | 革靴・ヒール | スニーカー・ブーツ | 休日のほうを採用 |
| Q7 | 装飾の数 | 0〜1つ | 2つ以上 | 2m離れて気づくものだけ |
| Q8 | サイズ | ジャスト | 大きめ | 肩線の落ちる位置で |
第2部|場と立場を確かめる3問
系統の名前のうち、コンサバ・トラッド・オフィスカジュアルの3つは「どこで誰として着るか」から付いた名前です。この3つだけは、服ではなく場のほうを先に確認します。
Q9|平日にいちばん長くいる場所は
- 職場(服装の規定がある)→ オフィスカジュアルの軸が強い
- 職場(服装が自由)→ 印象の系統がそのまま出る
- 自宅・地域 → 休日の装いがそのまま軸になる
迷ったら:週のうち3日以上を占める場所を採用してください。
Q10|その場で「外れて見えない」ことは、どれくらい大事ですか
- とても大事 → コンサバの軸が入る
- 気にしない → 印象の系統だけで決めてよい
迷ったら:直近で服装に迷った場面を思い出してください。迷った理由が「浮かないか」だったなら、前者です。
Q11|制服的な型(紺のジャケット、チェック、ローファー)に安心しますか
- はい → トラッドの要素が合う
- いいえ → 型より素材で選ぶほうが合う
迷ったら:学生時代の制服が嫌いだったかどうかは判断材料になりません。今の自分がその型を着たときに落ち着くかで見てください。
| 設問 | 見るもの | 効いてくる系統 | 注意 |
|---|---|---|---|
| Q9 | よくいる場 | オフィスカジュアル | 場が変われば答えも変わる |
| Q10 | 浮かないことの重要度 | コンサバ | 悪口として使われることもある語 |
| Q11 | 型への安心感 | トラッド | 型が合うかは体型と別の話 |
この3つは、印象の系統の上に重ねて使うものです。「きれいめをオフィスカジュアルの範囲で作る」「ナチュラルをコンサバ寄りに寄せる」。どちらも成立します。
第3部|好きと似合うのズレを測る3問
Q12|買ったのに着ていない服の共通点は
クローゼットから3着選んで、4つの目盛りで測ってください。共通する値が、自分がずれやすい方向です。
Q13|人からよく褒められる服の共通点は
同じく3着で測ります。こちらは似合っている側の目盛りです。
Q14|見ていて気持ちが上がる装いの共通点は
雑誌やSNSで保存している画像を3枚。こちらは好きな側の目盛りです。
| 測るもの | 何が分かるか | 使い方 |
|---|---|---|
| 着ていない服 | ずれやすい方向 | この値を避ける |
| 褒められる服 | 似合っている方向 | 全身の7割をこの値で作る |
| 保存した画像 | 好きな方向 | 残りの3割をこの値で足す |
**似合うと好きが一致していれば、話は簡単です。**一致していない場合の扱い方は、この記事の後半に節を用意しています。
この第3部を飛ばさないでほしい理由があります。第1部で測っているのは「今の自分がよく着ているもの」であって、必ずしも似合っているものではありません。長年の習慣で着続けているだけ、ということもあります。褒められた服と、着ていない服。この二つを並べて初めて、習慣と似合うの差が見えてきます。
測り方は簡単で、それぞれ3着ずつ床に並べ、第1部の8問を服のほうに当てるだけです。5分で終わります。3着に共通点が見つからなければ、枚数を5着に増やしてください。共通点が出るまで増やすと、たいていどこかで傾向が現れます。
判定表|4つの目盛りから系統を読む
第1部の結果を、次の表に照らしてください。完全一致する行がなくても構いません。いちばん近い行が2つあれば、その2つの混合と考えます。
| 系統 | 素材のハリ | 線の直曲 | 体との距離 | 色数 |
|---|---|---|---|---|
| きれいめ | 張って立つ | 直線 | 沿う〜やや離れる | 1〜2色 |
| カジュアル | 中程度 | 直線寄り | やや離れる | 2〜3色 |
| フェミニン | 落ち感がある | 曲線 | 沿う | 2〜3色 |
| ナチュラル | しわが出る | ゆるい曲線 | 離れる | 1〜2色 |
| ガーリー | 中程度〜張り | 曲線 | 沿う〜膨らむ | 2〜3色 |
| モード | どちらもあり | 直線+非対称 | 大きさの落差 | 1〜2色 |
| コンサバ | 張って立つ | 直線 | 沿う | 2〜3色 |
| トラッド | 張って立つ | 直線 | ややゆとり | 2〜3色 |
| オフィスカジュアル | 中程度〜張り | 直線 | ややゆとり | 2〜3色 |
| 青文字系 | 中程度 | 直線・曲線が混在 | 離れる | 3色以上 |
| 赤文字系 | 落ち感がある | 曲線 | 沿う | 2〜3色 |
| ストリート | 中程度 | 直線 | 大きく離れる | 3色以上 |
**きれいめ・コンサバ・トラッドの行がよく似ていることに気づいたと思います。**この3つは、目盛りだけではほとんど区別がつきません。分けているのは「場」です。第2部の答えを重ねて読んでください。
12系統それぞれの中身と、名前の出どころは服の系統12種|きれいめ・カジュアル・コンサバの違いに詳しく整理しています。
系統別|手がかりと、外したときに起きること
| 系統 | 手がかりになるもの | 効きやすい足元 | 外したときに起きること |
|---|---|---|---|
| きれいめ | 無地のブラウス、細身のボトムス | 革の靴 | 素材が柔らかすぎると、輪郭がぼやけて部屋着に見える |
| カジュアル | デニム、スウェット | スニーカー | 生地が劣化していると、疲れて見える |
| フェミニン | 落ち感のある布、揺れる裾 | ヒール、バレエシューズ | 装飾を重ねると、量が増えて重く見える |
| ナチュラル | 麻や綿、生成りの色 | ブーツ、フラット | サイズを大きくしすぎると、体が布に飲まれる |
| ガーリー | 丸襟、フリル、短めの丈 | バレエシューズ | 面積が広いと、服だけが主張して顔が負ける |
| モード | 黒中心、左右非対称 | 厚みのある靴 | 色数を増やすと、形の面白さが読み取れなくなる |
| コンサバ | 膝丈スカート、落ち着いた色 | 革の靴 | 隙のなさが強すぎると、硬い印象だけが残る |
| トラッド | 紺のブレザー、チェック | ローファー | サイズが合わないと、借り物のように見える |
| オフィスカジュアル | シャツ、テーパードパンツ | 革の靴、低いヒール | 崩しすぎると、場から浮く |
| 青文字系 | 古着、意外性のある配色 | 厚みのある靴 | 意外性を狙いすぎると、まとまりが消える |
| 赤文字系 | 淡い色、体に沿うニット | ヒール | 沿わせすぎると、体の線だけが目に入る |
| ストリート | 大きめのフーディー、カーゴ | スニーカー | 全身を大きくすると、輪郭が消える |
**右端の列に心当たりがあるかどうかで、判定を確かめてください。**当てはまるなら、その系統に寄せているのに作り方を外している可能性があります。
「どれにも当てはまらない」ときの読み方
| 感じていること | 考えられる原因 | やること |
|---|---|---|
| 2つの系統にまたがっている | 混合。むしろ普通の状態 | 7割を軸、3割をもう一方に配分する |
| どの行とも一致しない | 目盛りの組み合わせが表にない | 名前を捨て、4つの値だけ記録する |
| 日によって答えが変わる | 平日と休日で装いが違う | 休日の装いを軸として採用する |
| 全部の項目でBになる | 判定に使った一着が部屋着寄り | 外出時に着る服で測り直す |
| 全部の項目でAになる | 判定に使った一着が仕事着 | 休日の服で測り直す |
| 判定は出たが納得できない | 好きと似合うがずれている | 次の節へ |
**名前が出ないこと自体は、困りごとではありません。**4つの目盛りの値さえ分かっていれば、店頭でも通販でも判断はできます。名前は、人に伝えるときの略語だと考えてください。
好きな系統と、似合う系統が違うとき
これは、かなりの方が抱えている状態です。無理にどちらかを捨てる必要はありません。順番だけ守ってください。
| 装いの部分 | どちらで作るか | 理由 |
|---|---|---|
| 顔まわりの色 | 似合う側 | 顔映りに直結し、ごまかしが効かない |
| 素材の質感 | 似合う側 | 体の質感と釣り合わないと、服だけが浮く |
| 形・シルエット | 好きな側でよい | 素材が合っていれば、形はかなり自由が利く |
| 装飾・ディテール | 好きな側でよい | 面積が小さいので、影響が限定的 |
| 小物・靴 | 好きな側でよい | 全身に占める割合が小さい |
**顔から遠い部分ほど、好きに寄せて構いません。**逆に、顔まわりを好きな系統で固めて足元だけ似合う系統にすると、ちぐはぐに見えやすくなります。人の視線は顔まわりに集まるので、そこに置いたものが装い全体の印象を決めてしまうためです。
もう一つ、時間の使い方の話もあります。好きな系統を諦めるのではなく、面積の小さいところから少しずつ入れていくと、無理なく馴染みます。最初はバッグや靴の一点だけ。慣れてきたら羽織り。そこまでで違和感がなければ、トップスに広げる。この順で進めると、失敗しても損失が小さくて済みます。
好きと似合うの折り合いはパーソナルデザインの基本にも整理しています。
骨格タイプと系統の関係
骨格タイプは、系統を決めるものではありません。ただ、同じ系統を作るときの素材と輪郭の選び方を教えてくれます。
| 骨格タイプ | きれいめの作り方 | カジュアルの作り方 | ナチュラルの作り方 |
|---|---|---|---|
| ストレート | ハリのある無地、ジャストサイズ | 厚手の綿、きれいめの靴を合わせる | 素材はドライでも、サイズはジャストに |
| ウェーブ | 落ち感のある生地、高い位置で切り替え | 柔らかいデニム、短めトップス | 薄手の麻を重ねて、量を分散させる |
| ナチュラル | 厚みのある生地、ゆとりのある肩 | 大きめのシャツ、質感のある素材 | いちばん相性が良い。丈を長めに |
**同じ「きれいめ」でも、作り方は骨格で変わります。**系統は目的地、骨格は道順、と考えると整理しやすくなります。
骨格タイプが分からない方は骨格診断 セルフチェック完全ガイドから確かめてください。
顔タイプ・パーソナルカラーとの関係
| 診断 | 系統に対して何を教えてくれるか | 使う順番 |
|---|---|---|
| 骨格診断 | 素材の質感と輪郭の作り方 | 系統を決めたあと |
| 顔タイプ診断 | 装飾の量と、曲線・直線の配分 | 系統を決めたあと |
| パーソナルカラー | 顔まわりに置く色 | 系統と独立して使える |
**先に決めるのは系統です。**診断を3つ受けてから系統を考えると、情報が多すぎて動けなくなります。系統という目的地を決めてから、診断結果を道順として使ってください。診断は、進む方向を決める道具ではなく、決めた方向をきれいに歩くための道具です。
数字の目安
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 全身の色数 | 3色まで | 靴とバッグも数に入れる |
| 主役の色が占める面積 | 全身の6割前後 | ベースを1色に決めると崩れにくい |
| 装飾の数 | 1つまで | 2m離れて気づくものを数える |
| 系統の配分 | 7割:3割 | 軸の系統を7割、混ぜる系統を3割 |
| 素材の種類 | 2種類まで | 3種類を超えると、まとまりが消える |
| 丈の切り替え | 全身の3分の1か3分の2 | 真ん中で切ると、比率が止まって見える |
配色の数え方は色の組み合わせは3色までに、上下の比率はコーデのバランスはトップスとボトムスの5原則で決まるにまとめています。
系統を1つに決めなくていい
判定を出しておいて言うのも変ですが、**系統は1つに絞らなくて構いません。**実際の装いは混ざっているのが普通です。
混ぜ方には目安があります。全身の7割を軸の系統でそろえ、残りの3割で別の系統を足す。3割というのは、たとえば足元だけ、あるいは羽織りだけ、という規模です。
| 混ぜ方 | 具体例 | 崩れにくい理由 |
|---|---|---|
| 足元だけ変える | きれいめの装いにスニーカー | 面積が小さく、全体の空気は保たれる |
| 羽織りだけ変える | フェミニンの上にデニムジャケット | 脱げば元に戻せる |
| 素材だけ変える | コンサバの型を麻で作る | 型が保たれるので、場からは外れない |
| 色数だけ変える | モードの形を2色で作る | 形の面白さが残る |
軸を決めておく意味は、買い物のときに迷う時間が減ることです。「7割側を買い足すのか、3割側を買うのか」が決まっていれば、店頭での判断は速くなります。
逆に、軸がないまま気に入ったものを買い足していくと、一着ずつは好きなのに組み合わせが作れないクローゼットになります。よくあるのは、きれいめのトップスとカジュアルのボトムスばかりが増えて、どちらの系統も完成しない状態です。素材のハリが噛み合わないので、合わせるたびにどこか落ち着かない。これは服の趣味の問題ではなく、目盛りが揃っていないだけです。
手持ちを整理するときは、全部の服を4つの目盛りで測って、値の近いもの同士でまとめてみてください。まとまりが2つできたら、そのどちらかを軸に決める。3つ以上に散っている場合は、いちばん枚数が多いまとまりを軸にして、残りは3割の枠に入るぶんだけ残す、という判断ができます。捨てる必要はありません。着る順番が決まるだけで、朝の迷いはかなり減ります。
場面別|判定をどう使うか
| 場面 | 使う情報 | 具体的にやること |
|---|---|---|
| 試着室 | 素材のハリ+体との距離 | 生地を握って離し、ウエストの隙間を測る |
| 通販 | 色数+素材の混率 | 画像の色数を数え、混率から光沢を推定する |
| 手持ちの整理 | 4つの目盛り全部 | 全部の服を測り、値が離れているものを分ける |
| 冠婚葬祭 | 場(第2部) | まず場を確認し、そのうえで素材を似合う側に |
| 人に伝えるとき | 系統名+目盛りの値 | 名前だけでなく「色数は2色まで」と数字で伝える |
人に伝えるときの言い方はスタイリストに何を伝えればいいかにまとめました。
年代別のチェックポイント
| 年代 | 効いてくるところ | 調整のしかた |
|---|---|---|
| 20代 | 色数を増やしても成立しやすい | 系統をまたいで試し、値を記録しておく |
| 30代 | 素材の質が見え始める | 同じ系統のまま、生地の質を一段上げる |
| 40代 | 装飾の量より素材で決まる | 装飾を1つに絞り、素材の厚みで支える |
| 50代以降 | 色数と面積の配分が効く | 色数を2色に絞り、艶のある素材を顔まわりに |
年代ごとの装いの考え方は40代のファッションの基本ルールにも整理しています。
よくある誤解
| 誤解 | 実際のところ |
|---|---|
| 系統は生まれつき決まっている | 系統は服の側の性質。変えられるし、混ぜられる |
| 骨格タイプが決まれば系統も決まる | 別の軸。同じ骨格でも別の系統を選べる |
| 一着で系統は決まる | 決まらない。全身の組み合わせに付く名前 |
| 系統を決めたら他は着られない | 7割:3割で混ぜれば成立する |
| コンサバは悪い意味 | 悪口として使われることもあるが、本来は場に合わせるという中立の語 |
| 有名人と同じ系統なら同じ服が似合う | メグラシは実在の人物を系統に分類していない。体も場も一人ずつ違う |
まとめ
系統は、一着ではなく全身の組み合わせに付く名前です。だから判定も、服の名前を探すのではなく、4つの目盛りの値を確かめる形になります。素材のハリ、線の直曲、体との距離、色数。この4つです。
第1部の8問で目盛りを決め、第2部の3問で場を確認し、第3部で好きと似合うのズレを測る。判定表に照らして、いちばん近い行を2つ選べば、そこが自分の位置です。完全一致しなくても構いません。
そして、名前が出なくても困りません。4つの値さえ分かっていれば、店頭でも通販でも判断はできます。名前は、人に伝えるときの略語です。
好きと似合うがずれている方は、顔から近い部分を似合う側で、遠い部分を好きな側で作ってください。素材と顔まわりの色さえ合っていれば、形はかなり自由が利きます。
よくある質問
Q. 系統診断は無料でできますか?
A. できます。この記事の14問は、手持ちの服と鏡だけで進められます。判定の基準点になるのは「着ていて安心する一着」です。それが思いつかない場合は、逆に「買ったのに着ていない服」を3着並べて共通点を探してください。避けるべき目盛りが見つかります。
Q. 判定結果が2つの系統にまたがりました。
A. それが普通の状態です。実際の装いは複数の系統が混ざっています。軸にするほうを7割、もう一方を3割で配分してください。3割というのは、足元だけ、羽織りだけ、という規模です。混ぜること自体は失敗ではありません。
Q. 「きれいめ」と「コンサバ」の違いが分かりません。
A. 4つの目盛りで見ると、ほとんど同じ値になります。分けているのは場です。きれいめは見た人が受ける印象の名前で、コンサバは「その場の多数派から外れない」という関係の名前です。だから同じ服が、場によってきれいめにもコンサバにもなります。
Q. 骨格診断を受けてから系統を決めるべきですか?
A. 順番は逆をおすすめします。先に系統という目的地を決めて、そのあと骨格を道順として使うほうが動きやすくなります。診断を3つ受けてから系統を考えると、情報が多すぎて選べなくなることがよくあります。
Q. 職場と休日で系統が違います。どちらで判定すればいいですか?
A. 休日のほうを軸にしてください。職場の装いは場の要請で決まる部分が大きく、自分の性質が出にくいためです。そのうえで、職場については第2部の「立場の系統」を重ねて考えます。休日の系統を、職場で許される範囲まで寄せる、という組み立てになります。
Q. 系統を変えたいときは、何から替えればいいですか?
A. 足元からです。全身に占める面積が小さいわりに、装い全体の空気を大きく動かします。スニーカーを革の靴に替えるだけで、同じ服がきれいめ側に寄ります。次に効くのは羽織りです。上下を買い替えるのは、いちばん最後で構いません。
Q. 系統診断の結果は、どれくらいの頻度で見直せばいいですか?
A. 生活が変わったときだけで十分です。転職、引っ越し、子どもの入学など、よくいる場が変わると立場の系統は動きます。印象の系統のほうは、体と好みが大きく変わらない限り安定します。年に一度、手持ちの服を4つの目盛りで測り直すくらいの頻度が現実的です。
Q. 判定に出てこない系統名を見かけました。
A. 系統の名前は増え続けています。新しい名前を見かけたら、4つの目盛りのどこに置かれているかを読んでください。たいていは既存の系統の組み合わせか、面積の配分を変えたものです。名前を覚えるより、目盛りで読むほうが応用が利きます。
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— メグラシ編集部
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