色の組み合わせは3色まで|手持ちの服で組む手順と早見表

毎朝の服選び、「なんだか今日のコーデ、しっくりこない」と鏡の前で悩んでしまうことはありませんか?アイテム一つひとつはお気に入りなのに、組み合わせるとチグハグに見えてしまう。そんな悩みを解決する魔法の鍵が「配色」です。
解決の道具が「3色ルール」です。ただ、ルールを覚えるだけでは今朝の服は決まりません。クローゼットを開けて、面積の大きい服を3枚、平らなところに出すところから始めてください。 この記事は、その手順を最初に置きました。手持ちの服だけで、買い足しなしで組めます。読むより先に手を動かしたほうが速いので、まず次の5ステップからどうぞ。
手持ちの服で3色を組む手順(クローゼットの前で10分)
用意するもの
- ベッド、ソファ、または床。1m×1.5mほどの平らな面 があれば十分です
- スマホ1台。最後の検算に使います
- 今週着る予定のある服だけ。全部出す必要はありません
ステップ1:面積の大きいものを3枚出す(2分)
まず ボトムスかアウター、つまり全身でいちばん面積を取るものを3枚出します。トップスからは始めません。面積の大きい色が決まらないまま小物から選ぶと、あとで必ず破綻します。
出したら、畳まずに広げて横一列に並べてください。畳んだままだと面積の差が目で分からず、どれが70%になるのかが読めません。
ステップ2:出番のいちばん多い1枚をベースに決める(1分)
3枚のうち、今月いちばん着た1枚 をベースにします。好きな色ではなく、出番の多さで決めるのがポイントです。ここが全体の70%を占める土台になります。
決めたら、残り2枚はいったんクローゼットに戻してください。選択肢が減るほど、次のステップが速くなります。
ステップ3:トップスを、ベースの上に置いていく(3分)
ベースの上端に重ねるように、トップスを1枚ずつ置きます。置くたびに 30cm下がって 見てください。近すぎると色の差が分かりません。
置きながら、2つの山に分けます。
- 明度差が大きい山——ベースより明らかに明るい、または暗い。輪郭がはっきりする
- 明度差が小さい山——ベースと近い明るさ。全体が静かにつながる
今日の予定で、どちらの山から1枚選ぶかを決めます。人前に立つ日、写真を撮る日は差の大きい山。近い距離で長く話す日は差の小さい山。ここで選んだ1枚が25%のアソートカラーです。
ステップ4:小物を1点だけ足す(2分)
バッグ、靴、ストール、アクセサリーのうち 1点だけ を、3色目として置きます。残りの小物は、ベースかアソートの色に寄せてください。1点に絞れば、面積は自動的に5%前後に収まります。
靴を数え忘れる方がとても多い場所です。トップス・ボトムス・アウターで3色を使い切ってしまうと、靴の色が4色目になります。
ステップ5:2m離れて見て、そのあと白黒にする(2分)
並べたまま、2m離れて 全体を見ます。近くでは気にならなかった色の主張が、離れると一目で分かります。
そのうえで、スマホで真上から1枚撮り、編集画面で 彩度を0(白黒) にしてください。これが検算です。
- 白黒にして、3つの明るさがはっきり分かれている → 成立しています
- 全部が同じようなグレーに見える → 締め色が足りません。ステップ3に戻ってください
色を消しても差が残る組み合わせは、色があるときも必ずまとまります。反対に、色でごまかしていた組み合わせは、白黒にした瞬間に平たくなります。
並べ終わったら、この5項目を見る
| 見るところ | 成立している状態 | ずれているときに起きること |
|---|---|---|
| 色数 | 靴と小物まで含めて3色に収まっている | 4色目が入ると、どれが主役か伝わらなくなる |
| 面積の順序 | いちばん広い色・次に広い色・ごく狭い色の順がはっきりしている | 3色が同じ面積だと、散らかって見える |
| 締め色 | 3色のうち1色が濃い | 淡い色だけだと、輪郭がぼやけて全身がふわっとする |
| 柄の色 | 柄に含まれる色から他のアイテムを選んでいる | 柄が実質的に色数を増やし、5色6色になっている |
| 質感 | 3色のうちどこか1つに質感の差がある | 全身マットで重い、または全身つやありで派手になる |
面積比の目安は 70対25対5 ですが、厳密に測る必要はありません。「いちばん広い」「次に広い」「ごく狭い」の順序がはっきりしていれば、それで機能します。
出したのに組めないときの分岐
| つまずいた場所 | 起きていること | 次の一手 |
|---|---|---|
| ステップ2でベースが決まらない | 面積の大きい服が全部同じ色 | その色をベースに確定してよい。迷う必要がなくなったと考える |
| ステップ3でトップスが全部同じ明度 | 締め色を1枚も持っていない | 今日はステップ4の小物を濃い色にして締める |
| ステップ4で小物が4色目になる | 靴とバッグを別々に数えている | 靴をベースカラーに寄せ、バッグだけ3色目にする |
| 柄物を入れたい | 柄そのものが複数の色を含んでいる | 柄の中にある色から、ベースとアソートの2色を拾う |
| 白黒にしたら全部同じグレー | 明度差がまったくない | ステップ3に戻り、差の大きい山から1枚選び直す |
| 3色目になる色が手持ちにない | 無理に足す必要はない | 2色で成立します。素材の違うものを重ねて変化を出す |
翌朝も同じことを繰り返す必要はありません。一度うまくいった3色は、そのまま覚えておいてください。旅行のときも、先に3色を決めてから荷造りする と、持っていったものがどれを組み合わせても成立します。
ここから先は、なぜ3色なのか、どの色を選ぶとどう見えるのかという中身の話です。
配色 3色 ルールの基本
おしゃれな着こなしの基本は、全身の色数を3色以内に抑えること。色数が増えすぎると視線が散らばり、どうしてもごちゃついた印象になりがちです。3色に絞ることで、コーディネートに統一感とリズムが生まれ、一気に「わかっている人」の雰囲気が出せるようになります。
配色における3色の役割は「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」という黄金比率で成り立っています。まずベースカラーは、全体の70%を占める土台となる色。次にアソートカラーは、全体の25%を占める補佐役。最後にアクセントカラーは、全体の5%を占める引き締め役です。
特に初心者の方におすすめなのは、ベースカラーにベーシックな色(黒、白、ネイビー、ベージュなど)を選ぶこと。そこに季節感のあるアソートカラーを合わせ、小物でアクセントを加えるだけで、洗練された大人の着こなしが完成します。この法則を守るだけで、毎日の服選びがパズルのように楽しくなるはずです。
おすすめスタイル系統別
1. 王道のモノトーン+差し色
黒・白・グレーのモノトーンに、あえて鮮やかな一色を差し込むスタイルです。例えば、全身をモノトーンで統一したあとに、バッグや靴で赤やロイヤルブルーを投入します。色のコントラストがはっきりするため、モードでかっこいい雰囲気に。モノトーンという落ち着いた土台があるからこそ、鮮やかな色がより美しく映え、洗練された都会的なスタイルに仕上がります。
2. 同系色でまとめるグラデーション
ベージュ、ブラウン、オフホワイトなど、似たトーンの色で全身を構成するスタイルです。この配色は視覚的な繋がりが強く、上品で柔らかい印象を与えます。濃淡を変えることで奥行きが出るため、単調になりすぎないのがポイント。異素材をミックスすることで、同系色の中でも質感の差が生まれ、単なるシンプルではない奥行きのあるおしゃれを楽しめます。
3. ネイビー×ベージュの知的配色
知性と優しさを両立させる、大人のための定番配色です。ネイビーは「信頼」を感じさせ、ベージュは「親しみやすさ」を演出します。これに白やゴールドを3色目として加えるのが鉄則。オフィスから休日のお出かけまで、あらゆるシーンで失敗のない万能スタイルです。誰からも好印象を持たれる清潔感があり、着るだけで自信が持てる組み合わせです。
4. 寒色系でつくる清涼感スタイル
ブルー、グリーン、グレーなど、寒色系でまとめるクールな配色です。心を落ち着かせる色味なので、甘い服が苦手な方や、知的に見せたい方にぴったり。差し色にはシルバーのアクセサリーを合わせると、より透明感が引き立ちます。清潔感のある色合わせは、春先や夏など、爽やかさを演出したい時期に特に輝きを放ちます。
5. 配色に迷わないセットアップ活用
自分で組み合わせるのが難しいと感じたら、最初から計算された「セットアップ」を活用するのも一つの手です。上下同色であれば、それだけでベースカラーとアソートカラーが完了している状態。そこに自分らしい色を一色足すだけで、3色ルールが完成します。もし色の組み合わせ自体に自信がないときは、airClosetのようなファッションサービスで、プロが組んだ配色を体験してみるのもおすすめです。
配色・素材の選び方
色選びで迷ったときは、自分の肌色に合う「パーソナルカラー」を意識してみるのも良いでしょう。ベースカラーを顔周りに持ってくる際は、顔映りが明るく見える色を選ぶのが基本です。例えば、イエローベースの方ならアイボリーやキャメル、ブルーベースの方ならオフホワイトやネイビーがおすすめです。
また、素材感も配色を左右する重要な要素です。同じ「白」でも、コットン素材とサテン素材では光の反射が異なり、見え方が変わります。マットな素材ばかりだと重く、光沢感ばかりだと派手になりすぎるため、異素材を組み合わせることで、色同士の馴染みが良くなります。季節の変わり目には、素材の厚みを変えるだけでも配色の表情が変わりますよ。
NG・避けたい
絶対に避けたいのは、全身に4色以上の色を使ってしまうことです。色数が増えれば増えるほど、それぞれの色が主張し合い、統一感が失われてしまいます。また、柄物を多用するのも配色を難しくする要因です。柄物を取り入れる場合は、「柄の中にある色」を拾って他のアイテムを選ぶと、全体に馴染みやすくなります。
色使いの失敗でよくあるのが、彩度(鮮やかさ)をバラバラに混ぜてしまうこと。淡いパステルカラーに、突然強い原色を合わせると浮いてしまいます。3色選ぶときは、できるだけ色のトーンを合わせるか、強弱をコントロールすることを意識しましょう。引き算の意識を持つだけで、ぐっと大人っぽい着こなしになります。
ベースカラー別・3色の組み合わせ早見表
「3色に絞る」と言われても、最初の1色から迷ってしまう方は少なくありません。そんなときは、いま自分が一番よく着ているベーシックな色を起点にして、残りの2色を決めていくのが近道です。ベースカラーが決まれば、選択肢は一気に絞られます。
以下は、手持ちに入っていることの多い8つのベースカラーごとに、相性のいいアソートカラーとアクセントカラーをまとめた早見表です。迷った日はここから選ぶだけでも、まとまりのある3色が完成します。
| ベースカラー(70%) | アソートカラー(25%) | アクセントカラー(5%) | 仕上がる印象 |
|---|---|---|---|
| 白 | ネイビー | ゴールド | 清潔感・きちんと |
| 白 | ライトグレー | くすみブルー | 軽やか・涼しげ |
| 黒 | グレー | 赤 | モード・かっこいい |
| 黒 | ホワイト | シルバー | シャープ・都会的 |
| ネイビー | ベージュ | 白 | 知的・信頼感 |
| ネイビー | ホワイト | キャメル | 定番・清潔 |
| ベージュ | ブラウン | オフホワイト | 上品・やわらか |
| ベージュ | カーキ | 黒 | こなれ・大人カジュアル |
| グレー | ホワイト | ボルドー | 落ち着き・秋冬向き |
| カーキ | 白 | ブラウン | 自然体・休日 |
| ブラウン | アイボリー | ゴールド | 温かみ・リッチ |
| デニムブルー | 白 | ネイビー | 爽やか・万能 |
白に合う色を選ぶときの考え方
「白に合う色」は検索でもよく調べられるテーマですが、答えは「ほとんどの色に合う」です。だからこそ、逆に決め手が見つかりにくいとも言えます。白をベースにするときは、2色目を濃い色にすると輪郭がはっきりし、2色目を淡い色にすると柔らかい雰囲気になる、と覚えておくと選びやすくなります。
濃い色を合わせるならネイビー、チャコールグレー、黒。淡い色ならライトグレー、アイボリー、くすみピンク、ペールブルー。同じ白ベースでも、この2色目の選び方で印象がまったく変わります。3色目は、2色目より少し強い色を小面積で置くと全体が引き締まります。
ネイビーを軸にした3色配色
ネイビーは黒よりも柔らかく、それでいてきちんと見える便利な色です。ネイビーをベースにする場合、2色目に白を置けば清潔感、ベージュを置けば親しみやすさ、グレーを置けば静かな落ち着きが出ます。
3色目に迷ったら、キャメルやゴールドなど、わずかに黄みのある色を小面積で加えてみてください。ネイビーの持つ冷たさが和らぎ、全体の温度が上がります。反対に、シャープに見せたいときはシルバーや白を選ぶと、輪郭のはっきりした配色になります。
印象別に選ぶ3色
同じ3色ルールでも、選ぶ色によって出せる印象はまったく違います。なりたい雰囲気から逆算して色を決めると、迷う時間が短くなります。
かっこいい印象にしたいときは、明るさの差を大きく取るのがコツです。黒とホワイトのように明度差のある2色を土台にし、3色目に赤やロイヤルブルーのような強い色を少量。コントラストが強いほど、視線がはっきり止まり、シャープな印象になります。
おしゃれに見せたいときは、逆に明度差を小さくします。ベージュ・グレージュ・オフホワイトのように、近い明るさの色で全身をまとめると、色数が3色あっても静かにつながって見えます。差がつきにくい分、素材の質感やシルエットが効いてきます。
上品に見せたいときは、彩度を落とした色でそろえます。くすみブルー、モーヴ、グレージュなど、鮮やかさを一段抑えた色は、それだけで落ち着いた大人の雰囲気になります。アクセントもビビッドではなく、深みのあるボルドーやフォレストグリーンを選ぶと統一感が保てます。
やさしい印象にしたいときは、暖かみのある色を中心に。アイボリー、ライトベージュ、ミルクティーブラウンといった色を重ね、3色目にくすみピンクやペールイエローを添えると、柔らかく親しみやすい配色になります。
季節別・3色コーデの組み立て方
配色は季節と結びついています。同じ3色でも、季節に合ったトーンを選ぶと「今の空気に合っている人」に見えます。
春は、明るさを上げるのが基本です。オフホワイトをベースに、ライトベージュ、そしてペールブルーやライラックを差し色に。全体の明度を上げると、それだけで軽さが出ます。トレンチコートを羽織る季節でもあるので、ベージュを土台に置く組み立ても使いやすいでしょう。
夏服コーデでは、白・ネイビー・水色のような、涼しさを感じる配色が力を発揮します。日差しが強い季節は色が明るく見えるため、彩度の高い色は少なめに。リネンやシアー素材のように光を通す生地を混ぜると、同じ配色でも体感的な涼しさが変わります。黒を使う場合は、面積を減らして小物にとどめると重くなりません。
秋は、深みのある色に切り替えます。ブラウンをベースに、カーキとアイボリー。あるいはボルドーをアクセントに置くと、季節の移り変わりが装いに出ます。夏に使っていた白は、オフホワイトやアイボリーへ寄せると馴染みます。
冬は、明度差をはっきりさせると引き締まります。黒・グレー・白のモノトーンを土台に、マフラーや手袋で赤やグリーンを一点。厚手のニットやコートは面積が大きいため、ベースカラーは着る回数の多いアウターの色から逆算して決めると失敗しません。
シーン別・失敗しない3色の選び方
行き先が決まっているときは、その場に求められる印象から3色を決めると迷いません。
オフィスでは、ネイビー・白・グレーのように、彩度を抑えた3色が安心です。アクセントは小物にとどめ、面積を5%以内に。オンライン会議が多い方は、顔周りに明るい色を置くと表情が沈みません。
デートや食事会では、やわらかさが出る配色が好まれます。ベージュ・アイボリー・くすみピンクのような組み合わせは、近い距離で会話をするシーンとの相性がいい配色です。
学校行事や保護者会など、目立ちすぎたくない場面では、グレー・白・ネイビーのように静かな3色を。落ち着いて見えつつ、地味になりすぎない中間のバランスが取りやすくなります。
旅行では、3色を先に決めてから荷物を組むと荷造りが軽くなります。例えば「白・ネイビー・ベージュ」と決めれば、持っていったアイテムはどれを組み合わせても成立します。何泊しても着回せるのは、この方法の大きな利点です。
年代別・3色ルールの使い分け
年齢によって似合う配色が変わるというより、求められる場面と手持ちの服が変わっていく、と考えるほうが実践的です。
20代は、明度も彩度も自由に振れる時期です。3色のうち1色をはっきりした色にしても、全体が若々しくまとまります。トレンドカラーを差し色に取り入れて、残り2色をベーシックで固めると挑戦しやすくなります。
30代は、ベースカラーの質を上げると装い全体が変わります。同じ「黒・白・グレー」でも、素材にとろみや光沢が加わるだけで印象が引き上がります。この年代からは、アクセントカラーをビビッドから深みのある色へ寄せる方が増えてくると、編集部では見ています。
40代は、顔映りを最優先に考える時期です。顔に近い位置には、自分が明るく見える色を置く。暗い色を使いたい場合は、インナーやストールで顔まわりに一段明るい色を挟むと表情が沈みません。
50代は、コントラストの取り方が鍵になります。全身を淡い色でまとめるとぼやけて見えることがあるため、3色のうち1色は締め色を用意しておくと輪郭がはっきりします。反対に、強すぎるコントラストが気になるときは、明度差を一段緩めるだけで柔らかくなります。
メンズの3色配色
服の色の組み合わせに悩むのは女性だけではありません。メンズの配色でも、3色ルールはそのまま使えます。むしろアイテム数が少ない分、効果が出やすい考え方です。
基本形は、ネイビー・白・ベージュ。ネイビーのパンツに白のシャツ、ベージュのアウターという構成は、清潔感がありながら硬くなりすぎません。カジュアルに寄せたいなら、デニムブルー・白・ブラウンの組み合わせが使いやすいでしょう。
かっこよさを重視するなら、黒・チャコールグレー・白の明度差構成です。ここに靴やベルトで赤やグリーンを一点入れると、単調さが消えます。逆に、色数を増やしすぎると子どもっぽく見えやすいため、3色を守る意識が特に効いてきます。
スニーカーやキャップなどの小物は、色数のカウントに入れ忘れがちなポイントです。トップス・ボトムス・アウターで3色を使い切ってしまうと、靴の色が4色目になってしまいます。小物の色をベースカラーと合わせておくと、全体が引き締まります。
色相とトーンで考えると、3色選びが速くなる
3色の選び方には、実は3つの型しかありません。この型を知っておくと、手持ちの服からでも配色が組めるようになります。
一つ目は、同系色でまとめる型です。ベージュ・ブラウン・キャメルのように、同じ色みの濃淡で構成します。もっとも失敗が少なく、上品に見える型です。
二つ目は、隣り合う色でまとめる型です。ブルーとグリーン、イエローとオレンジのように、色の輪の上で近い位置にある色同士を組み合わせます。同系色よりも変化があり、それでいてケンカしません。
三つ目は、対照的な色を組み合わせる型です。ネイビーとオレンジ、グリーンと赤のように、色の輪の反対側にある色を使います。強い印象になるため、対照色は必ずアクセントカラー側(5%)に置くのがコツ。同じ面積で使うと、どちらが主役か分からなくなります。
もう一つ大切なのが、トーン(明度と彩度の組み合わせ)をそろえるという視点です。「淡い色は淡い色と」「くすんだ色はくすんだ色と」合わせると、色相が違っていてもまとまって見えます。パステルピンクに原色のグリーンを合わせると浮くのは、色相ではなくトーンがずれているからです。
手持ちの服から3色コーデを組み立てる手順
新しく買い足さなくても、いま持っている服だけで3色ルールは実践できます。編集部では、次の順番で組み立てると迷いにくいという声を多く聞いています。
第一に、面積の大きいアイテムから決めます。ボトムスかアウターのどちらか、その日いちばん面積を取るものをベースカラーに。ここが決まらないまま小物から選ぶと、あとで破綻しやすくなります。
第二に、2色目はトップスで決めます。ベースカラーとの明度差をどれくらいつけたいかを考え、はっきりさせたいなら差の大きい色、柔らかくしたいなら近い色を選びます。
第三に、3色目は小物で調整します。バッグ、靴、ストール、アクセサリーのいずれか一つに絞り、残りはベースカラーかアソートカラーに寄せる。これで自動的に5%前後の面積に収まります。
最後に、鏡から2メートル離れて全身を確認します。近くで見ると気にならなかった色の主張も、離れると一目で分かります。「3色に見えるか」ではなく「まとまって見えるか」で判断するのがポイントです。
3色にしたのにおしゃれに見えないときの原因
ルール通り3色に絞ったのに、なぜかしっくりこない。そんなときに考えられる原因はいくつかあります。
もっとも多いのが、面積比が崩れているケースです。3色を使っていても、それぞれが3割ずつだと、どれが主役か分からず散らかって見えます。70対25対5に近づけるだけで、同じ3色が別物のようにまとまります。
次に多いのが、締め色が一つもないケースです。淡い色だけで3色を構成すると、輪郭がぼやけて全身がふわっとしてしまいます。靴やバッグに濃い色を一つ入れるだけで、印象が整います。
三つ目は、色は3色でも柄が複数入っているケース。柄は、それ自体が複数の色を含んでいます。柄物を使うときは、その柄に含まれる色の中から他のアイテムの色を選ぶと、色数が実質的に増えません。
四つ目は、同じ色でも素材の質感がそろいすぎているケースです。全身マットだと重く、全身つやありだと派手になります。3色のうちどこか一つに質感の変化を入れると、単調さが消えます。
3色ルールの応用|あえて色数を変えるとき
3色は目安であって、絶対の決まりではありません。慣れてきたら、意図的に外す場面も出てきます。
2色に減らすと、より洗練された印象になります。白とネイビーだけ、黒とベージュだけ。色数が少ないほど、シルエットと素材が主役になります。きちんとした場面や、静かに見せたいときに向いています。
4色以上に増やす場合は、そのうち2色以上のトーンをそろえるのが条件です。例えば、くすんだ色だけで4色を構成すれば、色数が多くてもまとまって見えます。逆に、トーンがバラバラなまま4色にすると、途端にちぐはぐな印象になります。
また、同じ色を離れた位置に2回置く「色の反復」も覚えておくと便利です。靴とバッグを同じ色にする、ベルトとアクセサリーの色をそろえる。視線が上下に往復し、全体に一体感が生まれます。
よくある質問
Q. 3色ルールには「黒」も含まれますか? A. はい、黒や白、ネイビーなどのベーシックカラーも立派な1色としてカウントします。全身を黒でまとめる場合は「黒1色」として捉え、小物やインナーで色を足すか、素材感で変化をつけるのがおすすめです。
Q. アクセサリーの色はどうすればいいですか? A. アクセサリーは、原則として「ゴールド」か「シルバー」のどちらかに統一しましょう。これだけで色数としてカウントする必要がないほど、コーデに馴染みます。どうしても複数のアクセサリーを使いたい場合は、目立つもの1点に絞るのがコツです。
Q. 差し色はどのアイテムに使うのがベストですか? A. 初心者の方は、バッグや靴などの小物から始めるのが最も失敗がありません。面積が小さいので、少し派手な色を使っても悪目立ちせず、コーデのポイントとして洗練された印象に見せてくれます。
Q. デニムは何色としてカウントしますか? A. インディゴの濃いデニムはネイビー系、色落ちした淡いデニムはライトブルー系として数えるのが分かりやすい方法です。同じデニムでも濃淡で印象が変わるため、合わせる2色目の明るさを調整してみてください。
Q. ベージュとグレーは1色として数えられますか? A. 別の色として数えます。ただしトーンが近いため、この2色を並べても散らかって見えにくいのが特徴です。ベージュ・グレー・白の3色は、明度が近く穏やかにまとまる組み合わせとして使いやすいでしょう。
Q. 手持ちに3色目になる色が見当たりません。 A. 無理に足す必要はありません。2色でも配色としては成立します。物足りなく感じるときは、新しい色を買うより先に、素材や質感の違うアイテムを重ねてみるのがおすすめです。
Q. 面積比の70対25対5は、どのくらい厳密に守るものですか? A. 目安として捉えて大丈夫です。大切なのは「一番広い色」「次に広い色」「ごく狭い色」という順序がはっきりしていること。3色がほぼ同じ面積になっていないか、その一点だけ確認してみてください。
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記事内容は、株式会社エアークローゼットのスタイリング知見と、プロフェッショナル・スタイリスト陣の実務に基づいてレビューされています。
よくある問い
- Q. 手持ちの服だけで3色コーデを組むには、何から始めればいいですか?
- 面積の大きいものからです。①ボトムスかアウターを3枚出して広げる、②今月いちばん着た1枚をベースに決める、③トップスをその上に置きながら30cm下がって見て、明度差の大小で2つの山に分ける、④小物を1点だけ3色目にする、⑤2m離れて確認し、スマホで撮って白黒にする。白黒にして3つの明るさが分かれていれば成立、全部同じグレーなら締め色が足りません。買い足しは不要で、10分ほどで終わります。
- Q. 配色3色ルールにおける色の割合は?
- 全体の70%をベースカラー、25%をアソートカラー、5%をアクセントカラーにするのが黄金比です。土台となるベースカラーには黒や白、ネイビーなどのベーシックな色を選ぶと、全体の統一感と洗練された印象が生まれます。
- Q. 3色ルール実践時に避けるべきNG配色は?
- 全身に4色以上の色を使うことや、彩度(鮮やかさ)がバラバラな色を組み合わせることは避けましょう。色数が増えすぎるとごちゃつき、トーンが違うと浮いて見えてしまいます。柄物を取り入れる際は、柄の中にある色を拾って他アイテムと馴染ませるのがコツです。
- Q. 3色ルールでより洗練された着こなしにするには?
- ベースカラーには黒、白、ネイビーなどのベーシックカラーを選ぶと簡単です。また、コットンとサテンのように異素材を組み合わせることで、色の馴染みが良くなり奥行きが生まれます。パーソナルカラーを意識し、顔映りが明るい色を顔周りに持ってくるのも効果的です。
- Q. 3色ルールでおすすめの具体的な組み合わせは?
- 王道のモノトーンに赤やロイヤルブルーを差し色にするスタイルは、モードでかっこいい印象になります。ネイビーとベージュを基本に白やゴールドを加える知的配色や、ベージュやブラウンの同系色でグラデーションを作るのも、上品で柔らかい印象でおすすめです。
— メグラシ編集部





