コーデ診断|自分の型ではなく、今日の上下がいくつそろっているかを見る

手持ちの2枚を合わせてみて、良いのか悪いのか決められないまま家を出る。そういう日に必要なのは、自分が何タイプかの答えではありません。
今日のこの2枚が、そろっているかどうかです。
診断する相手を自分から目の前の2枚に変えると、答えはその場で出ます。数えるのは4項目だけです。
結論:4つのうち3つそろえば、その組み合わせは成立します
上下のあいだで、次の4つがそろっているかを数えます。
- 明るさの段差が1段以上あるか
- 色の温度が同じ側か
- 素材の厚みが同じ段か、1段差までか
- 線の向きが同じ側か
そろった数が3つ以上なら、そのまま着られます。 2つなら1つ足します。1つ以下なら、片方を入れ替えてください。
4つ全部そろえる必要はありません。全部そろえようとすると、手持ちの中で着られる日が減ります。
早見表|そろった数と、その日にすること
| そろった数 | 状態 | その日にすること |
|---|---|---|
| 4つ | 落ち着きすぎることもある | そのまま。物足りなければ1つ崩す |
| 3つ | 成立している | そのまま着る |
| 2つ | あと1つ足りない | 足りない項目のうち、順番が先のものを1つ足す |
| 0〜1つ | 関係ができていない | 片方を入れ替える |
判定は、2枚をベッドか床に並べて上から見るだけでできます。着てから鏡で見るより、並べたほうが数がぶれません。
着てから見ると、顔や髪や体の動きが同時に目に入るので、2枚の関係だけを取り出せなくなります。並べて上から見ると、見えているのは布と布だけです。
見る距離は、立って見下ろす高さで足ります。近づくと織りの目が見えて、明るさではなく質感のほうを見てしまいます。
数える前に、光と場所を決めておく
判定を毎回同じ結果にするために、先に2つだけ決めておいてください。
1つめは光です。窓際の自然光の入る場所で数えてください。室内の照明は色みを持っているので、項目②の判定が片側へ寄ります。夜に数える日は、翌朝もう一度だけ見てください。
2つめは置く面です。白いシーツか白い紙の上に置いてください。色のついた面の上に置くと、その面の色が2枚の両方に影響して、差が読みにくくなります。
この2つを決めておくと、同じ2枚を別の日に数えても同じ結果が出ます。結果が日によって変わるときは、たいてい光か置く面のどちらかが変わっています。
項目①|明るさの段差が1段以上あるか
2枚を並べて、どちらが明るいかを言葉にしてください。迷わず答えられたら1段以上あります。答えが揺れたら0段です。
0段だと、上下が1枚の面としてまとめて読まれます。境目が出ないので、全身の形が服の外形だけで決まります。
段差は色みではなく明るさで数えます。違う色でも明るさが同じなら0段です。同じ色の濃淡2つなら1段あります。
この項目を最初に見るのは、上下が全身の面積のほとんどを占めるからです。ここが決まると、残りの判断が減ります。
項目②|色の温度が同じ側か
白い紙の上に2枚を並べて、上から見てください。どちらかに黄色の気配が見えるか、どちらも灰や青の側に寄っているかを決めます。
2枚とも黄みの側、または2枚とも青みの側ならそろっています。片方が黄みで片方が青みのときは、そろっていないと数えてください。
判定に迷う色は、両方の側に読める中間の色です。中間の色は、隣に置いた側へ寄るので、そろっている側として数えて構いません。
窓際の自然光で見てください。室内の照明は色みを持っているので、判定が片側へ寄ります。
項目③|素材の厚みが同じ段か
2枚の生地を指でつまんで、つまんだ厚みを比べます。同じくらいなら同じ段、片方が倍近く厚ければ1段差です。
同じ段か1段差までならそろっています。2段以上離れると、上下が別の季節のもののように読まれます。
厚みは見た目より、指でつまんだ感触のほうが正確です。目で見ると、色の濃さに引きずられて厚く見えたり薄く見えたりします。
9月半ばは、朝と昼で着るものの厚みが変わる時期です。上着を脱いだあとに残る2枚で数えてください。
項目④|線の向きが同じ側か
服の脇の線が、床に向かってまっすぐ落ちるか、外へふくらむかを見ます。体から3cm以上ふくらんでいれば、ふくらむ側です。
2枚とも落ちる側、または2枚ともふくらむ側ならそろっています。片方が落ちて片方がふくらむときは、そろっていないと数えます。
この項目を最後に見るのは、離れた場所からはいちばん読まれにくいからです。人と近い距離で過ごす日は、ここまで見ておくと差が出ます。
判定に迷うのは、上が落ちる側で下がふくらむ側という組み方です。この形は、あいだの腰の高さで線が切り替わるので、そこに何か1つ置くと切り替わりが理由のあるものとして読まれます。逆にあいだが何も無いまま切り替わると、そろっていない側として数えてください。
2つだったときに、どれを足すか
足す順番は決まっています。足りていない項目のうち、順番が先のものから足してください。
- 明るさの段差が無い ── 腰の高さか首元に、明るさの違うものを1つ入れる
- 色の温度がそろっていない ── 両方となじむ中間の色の小物を1つ挟む
- 素材の厚みが2段離れている ── あいだの厚みのものを1枚重ねる
- 線の向きがそろっていない ── 落ちる側の面積を増やすか、ふくらむ側の前を開ける
足すのは1つで止めてください。2つ足すと、今度は数が増えて別の状態になります。
足したあとは数え直さなくて構いません。足りていなかった項目が1つ埋まったので、合計は3つになっています。
よく着る組み合わせを、先に数えておく
朝に数える回数を減らしたいときは、休みの日に手持ちの上下をまとめて数えておく方法があります。
よく着るボトムスを3本だけ選び、それぞれに対してトップスを順に当てて、そろった数を書き留めます。3つ以上そろった組み合わせに印をつけておけば、朝はその印から選ぶだけです。
書き留める形は、紙でも写真でも構いません。写真で残すなら、2枚を並べて1枚撮り、そろった数を画面の中に写り込ませておくと見返しやすくなります。
印のついた組み合わせが5つあれば、平日はほぼ回ります。5つに届かないときは、どの項目が足りていないかを見てください。同じ項目ばかり足りていないなら、次に買う1枚がそこで決まります。
多いのは、明るさの段差が足りていない形です。手持ちの明るさが1つの段に集まっていると、どの2枚を組んでも0段になります。この場合は、いちばん明るい側かいちばん暗い側のどちらかを1枚足すと、組める数が一気に増えます。
自分の型の診断との使い分け
型の診断は、手持ちを買う前の段階で効きます。何を選ぶと外れにくいかが分かるので、買い物の失敗が減ります。
この4項目の判定は、買ったあとの段階で効きます。手持ちの中の2枚をどう組むかは、型が決まっていても毎朝発生するからです。
両方あると噛み合います。型を知っていると、項目②の色の温度と項目④の線の向きは、迷わず答えが出るようになります。
型がまだ決まっていない方でも、この4項目だけで判定できます。見ているのは自分ではなく、目の前の2枚だからです。
よくある行き違い
「色を合わせれば決まる」と言われることがあります。色の温度がそろっていても、明るさが0段なら上下は1つの面になります。色をそろえることと段差を作ることは別の操作です。
「同系色でまとめれば失敗しない」もよく聞きます。同系色は項目②が自動的にそろう組み方ですが、そのぶん項目①が0段になりやすくなります。同系色でまとめる日は、濃淡を1段つけてください。
「そろっていないほうがおしゃれ」という言い方もあります。1つだけそろっていない状態は、そろった3つが下地になっているので成立します。0〜1つの状態とは別のものです。
「毎朝考えるのは大変」と感じる方もいらっしゃいます。数えるのは最初の数回だけで、同じ2枚の結果は変わりません。一度数えた組み合わせは覚えておけるので、回数を重ねるほど朝に数える機会は減っていきます。
どちらとも取れるとき①|3つそろっているのに落ち着かない
数は足りているので、次に見るのは丈とシルエットの比率です。4項目は2枚の関係を見るもので、長さの取り方は扱っていません。
比率の見方は別の記事にまとめてあるので、4項目を数え終えてからそちらへ進んでください。順番を混ぜると、どれが効いたのか分からなくなります。
どちらとも取れるとき②|4つ全部そろって、物足りない
4つそろうと、上下の関係が完全に閉じます。閉じた状態は落ち着きますが、目が止まる場所が生まれにくくなります。
物足りないと感じたら、1つだけ崩してください。崩しやすいのは項目④の線の向きです。片方の前を開けるだけで、落ちる側とふくらむ側が同時に見えます。
どちらとも取れるとき③|上着を足すと数が変わる
上着は3枚目なので、上下の判定とは別に数えます。上着を着た状態では、上着とボトムスのあいだで4項目を数え直してください。
脱いだときと着たときで結果が変わる日は、その日に長くいる状態のほうで判定します。一日じゅう着たままなら、上着との組み合わせが本番です。
装いに活かすなら
この数え方は、買い足すときにも使えます。手持ちの中でいちばん多い1枚を思い浮かべて、その1枚と3つそろう側のものを選ぶと、帰ってから組める日が増えます。
スタイリストが選ぶ場合も、顧客プロフィールと在庫情報を踏まえて、届いた数枚のあいだで組み合わせが成立するように選定していきます。1点ずつの良さより、組んだときの関係が先に決まります。
まとめ
コーデ診断で知りたいことは、たいてい自分の型ではなく今日の2枚の答えです。
明るさの段差・色の温度・素材の厚み・線の向きの4項目を数え、3つそろえばそのまま。2つなら順番が先のものを1つ足す。1つ以下なら片方を入れ替える。
並べて上から見るだけなので、朝の1分で終わります。
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よくある問い
- Q. コーデ診断と、骨格やパーソナルカラーの診断は何が違いますか。
- 診断する対象が違います。骨格やパーソナルカラーは、あなたの側の性質を調べるものです。この記事の判定は、今日手に取った2枚のあいだの関係を調べます。だから結果は毎日変わりますし、変わって構いません。自分の型を知っていると項目ごとの答えが速く出るので、両方あると噛み合います。どちらか一方でも使えます。
- Q. 4項目は、どの順番で見ればいいですか。
- 明るさの段差から見てください。全身の面積のほとんどを上下が占めるので、ここが決まると残りの判断が減ります。次が色の温度、次が素材の厚み、最後が線の向きです。この順番は、遠くから見たときに読まれる順番と同じです。離れた場所から順に決めると、あとで覆されることが少なくなります。
- Q. 3つそろえばいい、というのはなぜですか。
- 4つ全部をそろえると、条件を満たす組み合わせが手持ちの中にほとんど残らないからです。実際に数えてみると、落ち着いて着られた日の組み合わせは3つ前後でそろっていることが多く、4つ完全にそろっている必要はありません。残りの1つは、その日の差として働きます。全部そろえようとすると、選べる日が減ります。
- Q. 2つしかそろわないとき、何を足せばいいですか。
- 足りていない項目のうち、順番が先のものから足します。明るさの段差が無いなら、腰の高さか首元に明るさの違うものを1つ入れてください。色の温度がそろっていないなら、両方となじむ中間の色を小物で1つ挟みます。素材の厚みが違いすぎるなら、あいだの厚みのものを1枚重ねます。足すのは1つで足ります。2つ足すと、今度は数が増えすぎます。
- Q. 丈の比率は見なくていいのですか。
- この判定には入れていません。丈やシルエットの比率は別の軸で、上下の長さの取り方として独立して考えたほうが整理しやすいためです。4項目がそろっていて、それでも落ち着かない日に比率を見てください。順番を混ぜると、どれが効いたのか分からなくなります。比率だけを扱った記事を末尾に置いてあります。
— メグラシ編集部





