自分に似合う服の診断|悩み別に選ぶ、4つの診断の違い

「自分に似合う服が分からない」と調べ始めると、骨格診断、パーソナルカラー、顔タイプ診断、系統診断と、聞いたことのない名前がいくつも出てきます。どれも「似合う服が分かる」と説明されるので、どれから手をつければいいのかが分からないまま止まってしまいがちです。
先に言ってしまうと、この4つは競合していません。測っているものが、そもそも違います。 色を測るもの、体の厚みと質感を測るもの、顔の印象を測るもの、そして装い全体の雰囲気の方向を決めるもの。分担であって、勝ち負けではありません。
だから「どれが一番当たるか」を比べても答えは出ません。決め方は逆で、いま自分が何に困っているかから入ります。困りごとが一文になった時点で、受けるべき診断はたいてい1つか2つに絞れます。
まず、困っていることから入る|症状から引く分岐表
診断名を知らなくて構いません。左の列で、いちばん近いものを探してください。
| いま困っていること | 起きていること | まず見る診断 | この記事のどこを読むか |
|---|---|---|---|
| 実際より太って見える。着膨れする | 素材の厚みとシルエットが体と合っていない | 骨格 | 部位別の担当表 |
| 顔色が悪く見える。疲れて見える | 顔まわりに来る色が肌の見え方を押し下げている | パーソナルカラー | 買い物の判断項目別 |
| 服は悪くないのに、顔から浮いて見える | 襟元の形と柄の方向が顔立ちと揃っていない | 顔タイプ | 部位別の担当表 |
| 上下のバランスが決まらない | 重心の位置と丈の関係がずれている | 骨格 | 受ける順番 |
| 買った服がいつも似たようなものになる | 選び方の癖の問題で、体や色の問題ではない | スタイル系統 | スタイル系統の項 |
| 手持ちの服が全部ちぐはぐに見える | 系統が混ざっている。1着ずつは悪くない | スタイル系統 | スタイル系統の項 |
| 何が似合わないかは分かるが、何が似合うかが分からない | 除外はできているが選択肢の言語化がない | 骨格+パーソナルカラー | 2つで止める組み合わせ |
| 30代・40代に入って急に分からなくなった | 顔立ちの印象と肌の見え方が動いた。骨格は動いていない | パーソナルカラー+顔タイプ | 年代別の入り方 |
| 髪色やメイクを変えたら服が合わなくなった | 顔まわりの色の総量が変わった | パーソナルカラー | 結果がぶれる条件 |
| 試着すると良いのに、家で着ると違う | 光の条件が変わっている。診断の問題ではない | 診断以前 | 受けるまでもなく決まること |
| 服はあるのに毎朝決まらない | 選択肢の多さの問題。似合う似合わないの問題ではない | 診断以前 | 受けるまでもなく決まること |
| セルフ診断をやるたび結果が変わる | 測る条件がそろっていないか、境目にいる | 切り分けが先 | 当たらないと感じるとき |
| 人に「似合ってる」と言われる服が自分ではしっくりこない | 他人が見る印象と自分の見たい印象がずれている | 顔タイプ+スタイル系統 | 結果の翻訳 |
| 通販の失敗が多い | 画面では素材の厚みと落ち感が伝わらない | 骨格 | 買い物の判断項目別 |
| 職場と休日で別人のようにちぐはぐ | 場面ごとに軸が入れ替わっている | スタイル系統 | スタイル系統の項 |
| そもそも何が問題なのか言葉にできない | 症状の分解ができていない | 骨格から | 受ける順番 |
「太って見える」と「顔色が悪く見える」は、口に出すとどちらも「似合わない」という一語になってしまいます。ここを分けて言えるようになるだけで、必要な診断は自動的に決まります。困りごとを一文にすることが、実質的に最初の診断です。
呼び方のゆれ|ファッション診断・服装診断・似合う服診断は同じものか
検索すると出てくる名前が多すぎるので、先に整理します。これらは決まった定義のある用語ではなく、書き手によって指しているものが違います。
| よく使われる呼び方 | 実際に指していることが多いもの | 注意点 |
|---|---|---|
| 似合う服診断 | 骨格・パーソナルカラー・顔タイプのどれか、またはその組み合わせ | 何を測っているか明記されていないことがある |
| 服装診断 | 上と同じ。手順として提示されることが多い | 「その場でできる」形式が多く、精度より速さ寄り |
| ファッション診断 | 上と同じか、系統診断 | 系統を指している場合、体や色は見ていない |
| ファッションタイプ診断 | 系統診断(きれいめ・カジュアルなどの分類) | 体や顔ではなく装い全体を見ている。別物と考える |
| 系統診断・テイスト診断 | 装い全体の雰囲気の分類 | 結果は体質ではなく好みと立場に強く影響される |
| パーソナルスタイリング診断 | 人が対面で行う総合的な相談 | 名前は診断だが、実態は相談に近いことが多い |
| パーソナルデザイン | 体つき・顔立ち・雰囲気を含めた印象の総和 | 体系ごとに基準が異なる |
読む前に確かめてほしいのは1点だけです。その診断は、体を見ているのか、色を見ているのか、雰囲気を見ているのか。 ここが分かれば、名前が違っても中身は判断できます。
系統のほうを知りたい場合は似合う服の系統診断に、手順として一気に確かめたい場合は自分に似合う服装診断の手順にまとめてあります。
4つの診断は、測っているものが違う
ここがこの記事の中心です。4つを、測っている対象で並べます。
| 診断 | 測っているもの | 答える問い | 結果が変わるか |
|---|---|---|---|
| パーソナルカラー | 色(肌・瞳・髪の色みと明度、彩度との相性) | どんな色が顔映りを良くするか | 髪色・日焼け・年齢で見え方が動く |
| 骨格 | 体の厚みと質感(肉のつき方、関節、筋肉と脂肪の質感) | どんな素材とシルエットが馴染むか | 骨格そのものは動かない。肉づきは動く |
| 顔タイプ | 顔の印象(輪郭、パーツの大きさと配置、子供顔か大人顔か) | どんな襟元と柄が顔立ちと揃うか | 年齢・髪型・メイクで印象が動く |
| スタイル系統 | 雰囲気の方向(素材のハリ、線の直曲、体との距離、色数) | どんな空気の装いに落ち着くか | 立場・場面・好みで動く。動いてよい |
測っている対象が違うので、結果が食い違うことは原理的に起きません。 骨格がストレートでパーソナルカラーがブルーベース夏、というのは矛盾ではなく、単に別の情報です。
食い違って見えるとしたら、それは「では1着をどちらに寄せて選ぶか」という別の問題です。そちらは後半で扱います。
各診断そのものの入口は、骨格診断とは、パーソナルカラーとは、顔タイプ診断とはにあります。体型の悩みが中心なら骨格診断の3タイプ比較、色の悩みが中心なら4シーズンの比較から見ると早いです。
対応表|4つの診断が何をどこまで決めるか
「受ければ全部分かる」ということはありません。それぞれ、決める範囲がはっきり分かれています。
| 診断 | 決まること | 決まらないこと | 受けたあと最初にできること |
|---|---|---|---|
| パーソナルカラー | 顔まわりに置く色、避けると疲れて見える色、金銀どちらの光りものが馴染むか | 服の形、丈、素材の厚み | 手持ちのトップスを顔の下に当てて残す・外すを決める |
| 骨格 | 素材の厚みと落ち感、肩線の位置、丈の目安、体と布の距離 | 色、柄の大きさ、襟元の形 | 着ると疲れる服の共通点を素材で説明する |
| 顔タイプ | 襟元の形、柄の大きさと方向、装飾の量、アクセサリーの大きさ | 体型の見え方、パンツの丈 | 襟の空き方が違うトップスを2枚並べて見比べる |
| スタイル系統 | 全身の空気の方向、色数の上限、小物の質感 | 個別の1着が似合うかどうか | 手持ちのうち「安心して着られる3着」の共通点を書き出す |
この表の右2列が実務では効きます。「決まらないこと」を診断に期待すると、必ず裏切られます。 骨格診断を受けて色が分からないのは診断の欠陥ではなく、最初からそこを測っていないだけです。
部位別|この場所はどの診断が担当するか
服を部位に割ると、どの診断が効くかがはっきりします。買い物のときはこの表の見方だけで足ります。
| 部位・要素 | 主に決める診断 | 補助的に効く診断 | 判断の目安 |
|---|---|---|---|
| 襟元の形(開き方・深さ) | 顔タイプ | 骨格(首の見え方) | 顔に近いので顔タイプを優先 |
| 首まわりの詰まり具合 | 骨格 | 顔タイプ | 鎖骨の見え方で決まる |
| 肩線の位置 | 骨格 | ― | 落とすか合わせるかが分かれ目 |
| 袖の膨らみ | 骨格 | 顔タイプ | 体の厚みと釣り合う量にする |
| トップスの素材の厚み | 骨格 | ― | 体の質感と揃える |
| トップスの色 | パーソナルカラー | ― | 顔の下に来るので色の影響が最大 |
| 柄の大きさ | 顔タイプ | スタイル系統 | 顔のパーツの大きさと揃える |
| 柄の形(丸いか直線的か) | 顔タイプ | 骨格 | 顔の線と揃える |
| ウエストの位置 | 骨格 | ― | 重心の位置で上げるか下げるかが決まる |
| スカートの丈 | 骨格 | スタイル系統 | 脚の見え方より、布の落ち方で決める |
| パンツの太さ | 骨格 | スタイル系統 | 体と布の距離で決まる |
| ボトムスの色 | パーソナルカラー | ― | 顔から遠いので自由度は高い |
| 靴の質感 | 骨格 | スタイル系統 | 全身の素材感と揃える |
| バッグの大きさ | 骨格 | 顔タイプ | 体の厚みと釣り合わせる |
| アクセサリーの大きさ | 顔タイプ | 骨格 | 顔のパーツの大きさに合わせる |
| 金属の色(イエロー系かシルバー系か) | パーソナルカラー | ― | 顔の近くに来るので色の判断で決める |
| ストールやスカーフの色 | パーソナルカラー | 顔タイプ | 顔に最も近い面積 |
| コートの丈と素材 | 骨格 | スタイル系統 | 面積が最大なので骨格の影響が最も強い |
| 全体の色数 | スタイル系統 | パーソナルカラー | 何色使うかは系統、どの色かはパーソナルカラー |
顔に近いほど顔タイプとパーソナルカラーが効き、面積が大きいほど骨格が効きます。 この一行を覚えておくと、店頭で迷ったときの判断がほぼ済みます。
顔タイプと骨格が同じ場所を取り合ったときの優先順位は、顔タイプと骨格のどちらを優先するかで扱っています。
買い物の判断項目別|どの診断が答えを持っているか
店頭で実際に迷う項目を、そのまま並べます。
| 迷う場面 | 答えを持っている診断 | 診断がなくても判断できるか |
|---|---|---|
| この色を顔の下に持ってきていいか | パーソナルカラー | 鏡の前で当ててみれば半分は分かる |
| この素材の厚みは合っているか | 骨格 | 着て疲れるかどうかで概ね分かる |
| この襟の開きは深すぎないか | 顔タイプ | 写真を撮ると分かりやすい |
| 同じ形で2色迷ったとき | パーソナルカラー | 顔の下に当てて比べれば決まる |
| 同じ色で2つの素材に迷ったとき | 骨格 | 肩に当てたときの落ち方で分かる |
| 柄物を選ぶとき | 顔タイプ | 柄の粒の大きさを顔と比べる |
| サイズを1つ上げるか迷うとき | 骨格 | 肩線が合っているかで決まる |
| 丈を直すか迷うとき | 骨格 | 靴を履いた状態で決める |
| 全身が地味に見えるとき | スタイル系統 | 色数と質感の差を見る |
| 全身がうるさく見えるとき | スタイル系統 | 主役を1つに絞れば収まる |
| 手持ちと合わせられるか | どの診断でもない | クローゼットを見れば分かる |
| 手入れが続けられるか | どの診断でもない | 洗濯表示を見れば分かる |
下2行が大事です。買い物の失敗のうち、かなりの割合は診断の範囲外で起きています。 似合うかどうか以前に、合わせる相手がいない服と、手入れが続かない服は着なくなります。
診断を受けるまでもなく決まること
診断に進む前に、片づけたほうが早いことがあります。しかもこちらのほうが、見え方への影響が大きい場合が多いです。
| 診断なしで決まること | なぜ診断が要らないか | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 肩幅が合っているか | 縫い目の位置は測れば分かる | 肩の縫い目が肩先の骨に乗っているか見る |
| 身幅が合っているか | 引きつれの有無で判断できる | 前を留めて横じわが出るか見る |
| 袖丈が合っているか | 手首の骨を基準にできる | 腕を下ろして手首の骨との位置関係を見る |
| ボトムスの丈が合っているか | 靴を履けば決まる | 普段履く靴で床までの距離を見る |
| 毛玉・型崩れ・色あせ | 状態の問題で、似合う似合わないの話ではない | 明るい場所で肩と脇の下を見る |
| アイロンをかけたか | 同じ服でも印象が変わる | 襟と前立てだけでも効く |
| 靴が汚れていないか | 全身の印象を下から引き下げる | つま先と踵を見る |
| 場面に合っているか | 場のほうに基準がある | 行き先の人がどう装っているか思い出す |
| 気温に合っているか | 体感と見た目の両方に効く | 前日の自分の記憶で足りる |
| 同じ服を何日も着ていないか | 清潔感は診断より優先度が高い | 洗濯の回転を決める |
この10項目が崩れたまま診断を受けると、結果を活かす土台がありません。 逆に、ここが整っているだけで「似合わない」という感覚のうちいくらかは消えます。
サイズと丈の合わせ方そのものは上下のバランスの取り方に、手持ちの整理はクローゼットの基本にまとめてあります。
受けないと決まらないこと
反対に、自分の目だけでは決まりにくいものを並べます。ここが診断の担当範囲です。
| 診断がないと決まりにくいこと | なぜ自分では決まらないか | どの診断が答えるか |
|---|---|---|
| 自分の肌が明るい色と暗い色のどちらで映えるか | 見慣れた顔は比較の基準を失う | パーソナルカラー |
| イエロー寄りとブルー寄りのどちらが馴染むか | 差が小さく、光の条件で反転する | パーソナルカラー |
| 金と銀のどちらの光りものが浮かないか | 単体では分からず、比較でしか出ない | パーソナルカラー |
| 自分の体が厚みで見せるか、薄さで見せるか | 自分の体を客観的な厚みとして見るのは難しい | 骨格 |
| 落ち感のある素材とハリのある素材のどちらが馴染むか | 好みと混同しやすい | 骨格 |
| 重心が上寄りか下寄りか | 姿勢と服装に引きずられる | 骨格 |
| 自分の顔が子供寄りか大人寄りか | 自己評価と他者評価が最もずれる項目 | 顔タイプ |
| 顔の線が曲線寄りか直線寄りか | 髪型とメイクで簡単に上書きされる | 顔タイプ |
| 大きい柄と小さい柄のどちらが顔と釣り合うか | 全身像を客観視しにくい | 顔タイプ |
| 自分が落ち着いて見える空気の方向 | 好きな方向と混ざる | スタイル系統 |
見比べると分かるとおり、**診断が答えるのは「比較しないと出てこない情報」**です。単体で見て分かることは、診断を待つ必要がありません。
診断ゼロで今日できる確認
診断を受ける前に、今日その場でできる確認を5つだけ挙げます。順番に意味があります。
| 順番 | やること | 見るところ | かかる時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 全身が映る鏡の前に、普段の服で立つ | 肩線と丈だけを見る。色は見ない | 2分 |
| 2 | 明るい色と暗い色のトップスを顔の下に当てる | 目の下の影とフェイスラインの輪郭 | 3分 |
| 3 | ハリのある素材と落ち感のある素材を肩に掛ける | 布が肩から落ちる角度 | 3分 |
| 4 | 襟の開きが違うトップスを2枚並べる | 首の見えている長さと詰まり具合 | 3分 |
| 5 | 着ていて安心する3着を選び、共通点を書く | 素材の厚み・色数・丈 | 5分 |
この5つで方向は絞れます。絞りきれなかった項目が、診断で確かめるべき箇所です。全部が絞れてしまう人もいますし、その場合は診断を急ぐ必要がありません。
受ける順番|全部いっぺんに受ける必要はない
4つ全部を受ければ情報は増えます。ただ、情報が増えると選べなくなるという現象も同時に起きます。条件が4つ重なると、条件を全部満たす服が店に無くなるからです。
| 目的 | 順番 | 理由 |
|---|---|---|
| 買い物の失敗を減らしたい | 骨格 → パーソナルカラー →(必要なら)顔タイプ | 服の面積のうち最も大きいのは形と素材。ここが決まると判断が安定する |
| 顔まわりの印象を変えたい | パーソナルカラー → 顔タイプ →(必要なら)骨格 | 顔に近い順に効く |
| 手持ちの服を整理したい | 骨格 → 顔タイプ | 「なぜこれは着ないのか」が構造で説明できる |
| 全体の方向性を決めたい | 骨格+パーソナルカラー → スタイル系統 | 具体が先、抽象は後のほうが着地する |
| 髪型やメイクも合わせて変えたい | パーソナルカラー → 顔タイプ | 顔まわりで完結する2つを先に固める |
| とりあえず1つだけ受けたい | 骨格 | 服そのものの選択に直結する範囲が最も広い |
順番についてもう少し詳しく知りたい場合は、骨格とパーソナルカラー、どちらを先に受けるかと3軸をどう統合するかにまとめています。40代で迷っている場合は40代はどの診断から受けるかもあります。
2つで止める|組み合わせ別に何が決まるか
2つで止めても構いません。 どの2つを選ぶかで、決まる範囲が変わります。
| 組み合わせ | 決まる範囲 | 残る迷い | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 骨格+パーソナルカラー | 形・素材・色。日常の買い物の大半 | 襟元の細かい選択、柄の大きさ | まず失敗を減らしたい人 |
| パーソナルカラー+顔タイプ | 顔まわり一式。トップス、小物、髪色 | ボトムスの丈と太さ | 顔映りの改善が目的の人 |
| 骨格+顔タイプ | 形・素材・襟元・柄 | 色の判断が残る | 色にはあまり困っていない人 |
| 骨格+スタイル系統 | 服の形と全身の空気の方向 | 顔まわりの細部 | 手持ちがちぐはぐな人 |
| パーソナルカラー+スタイル系統 | 色と全身の方向 | 形と素材の判断が残る | すでに体型の悩みが薄い人 |
いちばん外れが少ないのは骨格+パーソナルカラーです。顔タイプは「服は間違っていないはずなのに顔から浮く」と感じたときに足すと効きます。
受け方の違い|セルフ・画面上の質問形式・対面
同じ診断でも、受け方によって分かる範囲と所要時間が変わります。
| 受け方 | 分かる範囲 | 所要時間の目安 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| 鏡と手持ちの服でのセルフ | 方向の見当。極端な向き不向き | 15分から30分 | まず絞る。診断に進むか決める |
| 画面上の質問形式 | 方向の見当+言語化された結果 | 数分 | 自分の判断を言葉にしたいとき |
| 写真を送る形式 | 撮影条件に依存。条件が良ければ方向まで | 数日 | 対面に行きにくいとき |
| 対面で布を当てる形式 | 境目の切り分けまで | 1時間から2時間 | セルフで決まらなかった項目がある |
| 対面の総合的な相談 | 結果の解釈と、手持ちへの落とし込み | 1時間以上 | 結果は出たが使えていない |
セルフで決まらなかった項目があるかどうかが、対面に進む判断基準になります。全部すんなり決まったなら、急いで受け直す理由はありません。
自分でやる場合の手順は骨格セルフチェックの手順とパーソナルカラーを自分で決める手順に、受け方の比較はパーソナルカラー診断の方法の違いにあります。自己診断とプロの診断の位置づけは自己診断とプロ診断の違いで扱っています。
無料のセルフ診断は、どこまで分かるか
無料のセルフ診断は便利です。ただし、分かる範囲と分からない範囲がはっきり分かれます。ここを曖昧にしたまま結果を信じると、後で辻褄が合わなくなります。
| 項目 | セルフでどこまで分かるか | ぶれる理由 |
|---|---|---|
| 骨格:手首の形、関節の大きさ | かなり分かる | 触って確かめられる。左右差はあるが判断は安定する |
| 骨格:筋肉か脂肪か | 分かりにくい | 触感の言語化に個人差が大きい。運動習慣や年齢でも変わる |
| 骨格:重心が上か下か | 中程度 | 服装と姿勢の影響を受ける。鏡だけでは判断しにくい |
| 骨格:鎖骨の出方 | かなり分かる | 明るい場所で正面から見れば判断できる |
| パーソナルカラー:明るい色と暗い色のどちらが馴染むか | かなり分かる | 差が大きいので見分けやすい |
| パーソナルカラー:イエローベースかブルーベースか | 境目の人は分かりにくい | どちらにも寄る人が一定数いる。決めきれないこと自体が情報 |
| パーソナルカラー:4シーズンのどれか | 中程度 | 隣り合うシーズンの見分けは難しい |
| パーソナルカラー:鮮やかな色と穏やかな色のどちらか | 中程度 | 好みと混ざりやすい |
| 顔タイプ:子供顔か大人顔か | かなり分かる | 輪郭とパーツ配置で判断できる |
| 顔タイプ:曲線か直線か | 中程度 | メイクと髪型の影響を強く受ける |
| スタイル系統:素材のハリの好み | かなり分かる | 手持ちの服から読み取れる |
| スタイル系統:どの系統に落ち着くか | 中程度 | 立場と場面で動く |
判断がつかなかった項目は、無理に決めないでください。 「分からなかった」は失敗ではなく、対面で確認すべき箇所が特定できたということです。
境目にいる場合の扱いはパーソナルカラーの中間タイプと顔タイプの中間タイプ、骨格が分からないときの決め方にまとめてあります。
結果がぶれる3つの条件|光・カメラ・その日の状態
セルフ診断の結果を左右する条件は、大きく3つです。
| 条件 | 何が起きるか | 対策 |
|---|---|---|
| 光 | 白色の照明、電球色の照明、曇りの日の窓際で、同じ布が別の色に見える | 判定は自然光の入る窓際で行う。時間帯も揃える |
| カメラ | 自動で色と明るさが補正され、判定しているのがカメラの設定になる | 補正を切るか、写真ではなく鏡で判定する |
| その日の状態 | 睡眠、日焼け、体調で肌の見え方が動く | 同じ条件で2回、日を変えて確かめる |
つまり、同じ人が同じ診断を別の日に受けると、結果が変わることがあります。これは診断が不正確だからではなく、観察の条件が変わったからです。
条件を揃えるための下準備はパーソナルカラー診断を受ける前に整えておくことにまとめてあります。
画面上で手順をなぞるなら
ここまでの確認は鏡と手持ちの服でできますが、質問に答える形で同じことをなぞりたい場合、メグラシに無料の診断があります。
| 診断 | 測っているもの | この記事のどの項目に対応するか |
|---|---|---|
| パーソナルカラー診断 | 色(顔映り) | 明るい色と暗い色、イエロー寄りとブルー寄り |
| 顔タイプ診断 | 顔の印象 | 子供顔か大人顔か、曲線か直線か |
| 骨格診断 | 体の厚みと質感 | 素材の厚み、落ち感、重心の位置 |
いずれも数分で終わります。結果は確定ではなく、対面で確かめる前の下書きとして扱ってください。 特に、上の表で「中程度」「分かりにくい」と書いた項目は、質問形式でも同じようにぶれます。ぶれた項目に印をつけておくと、後で人に見てもらうときに聞くことがはっきりします。
4つ目の軸|スタイル系統は「測る」ではなく「決める」
ここまでの3つと、スタイル系統は性質が違います。前の3つは測るもの、系統は決めるものです。
色も体つきも顔立ちも、自分の側にすでにあるものを観察します。けれど系統は、服の側の性質に付いた名前です。だから「自分の系統は何か」ではなく、「どの系統に落ち着くか」という問いになります。
| 系統を動かす目盛り | 見るところ | 一方に振ると起きること |
|---|---|---|
| 素材のハリ | ハリがあるか、落ち感があるか | ハリ側は端正に、落ち感側は柔らかく見える |
| 線の直曲 | 直線的な切り替えか、曲線的な切り替えか | 直線側は硬く、曲線側は甘く見える |
| 体との距離 | 布が体に沿うか、離れるか | 沿う側は明快に、離れる側は緩やかに見える |
| 色数 | 全身で何色使うか | 少ない側は静かに、多い側は賑やかに見える |
同じ骨格タイプの人が別々の系統を選んでも矛盾しません。骨格は「その系統をどの素材で作るか」を教えてくれる道具として使うと噛み合います。
系統の判定は似合う服の系統診断に14問の手順があります。なお、体つき・顔立ち・雰囲気を含めた総和を扱うパーソナルデザインという体系もありますが、こちらは基準が体系ごとに異なるため、先に骨格と色を固めてから足すほうが着地します。
「診断が当たらない」と感じるとき、何が起きているか
診断を受けたのに納得できない、という声はよくあります。その多くは、次のどれかです。
| 感じていること | 実際に起きていること | どう扱うか |
|---|---|---|
| サイトによって結果が違う | 同じ名前でも体系が複数あり、分類の軸が異なる | どの体系による判定かを確認する。体系をまたいで比べない |
| 診断者によって結果が違う | 観察にもとづく判断のため、経験差と当日の条件で見え方が変わる | 当てはまる項目が多いほうを主軸に置く |
| 判定が毎回変わる | 測る条件が揃っていないか、境目にいる | 条件を揃えて2回取り直す。それでも割れるなら切り分けに進む |
| 結果の服を着ても似合う気がしない | 診断は無理なく馴染む範囲を示すもので、最適解を1つ出すものではない | 範囲の中から、自分が着たいものを選ぶ |
| 好きな服と診断結果が一致しない | 「好み」と「似合う」は別の軸。一致しないほうが普通 | 好きな服は面積・素材・位置の調整で成立させる |
| タイプ名は分かったが何を買えばいいか分からない | 結果が買い物の言葉に翻訳されていない | 素材・丈・襟元という具体に落とす |
| 骨格と顔タイプの結果が正反対に見える | 体と顔が別の情報を出している。矛盾ではない | 部位で担当を分ける |
この記事は「どれを受けるか」を決めるための地図です。 結果が出たあとに割れた場合、原因は測る場所のずれ、体重の増減、骨格と顔タイプのねじれ、境目にいる、の4つに絞れます。その切り分け手順は診断結果が割れたときの切り分けにまとめてあるので、すでに結果を持っている人はそちらに進んでください。原因を特定しないまま受け直しても、同じところで割れます。
パーソナルカラーの結果だけが納得できない場合はパーソナルカラー診断が合わないと感じるときが対応します。また、タイプ名を著名な人の例で理解しようとするのはおすすめしません。写真は照明とメイクと画像処理を経たものなので、素の見え方とは違います。この点は例で判断するときの注意で扱っています。
診断結果は買い物リストではありません。タイプ名を知っただけでは店頭での判断は変わらないので、具体的な条件に置き換える作業が要ります。「ハリのある素材」なら触って戻る布、「上重心」なら丈は短めでウエストは高め、というように、手と目で確かめられる言葉に直してください。落とし込みの手順は骨格診断の結果の使い方とスタイリング診断結果の活かし方にまとめています。
年代別|どの診断から入ると効きやすいか
体つきと顔立ちの変化の速さが年代で違うので、入り口も変わります。
| 年代 | 入りやすい診断 | 理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 10代 | パーソナルカラー | 小物で試せる。体の変化の影響を受けにくい | 体つきが変わる時期なので、骨格の結果は数年で見え方が動く |
| 20代 | 骨格 | 買い物の量が多く、失敗を減らす効果が大きい | 好きな系統が固まる前なので、系統は急がなくていい |
| 30代 | 骨格+パーソナルカラー | 場面が増え、判断の回数が増える | 結果を場面別に翻訳しないと使い切れない |
| 40代 | パーソナルカラー+顔タイプ | 顔立ちの印象と肌の見え方が動きやすい | 骨格は動いていないので、動いた側を見る |
| 50代以降 | パーソナルカラー | 顔まわりの色の効果が最も分かりやすい | 過去の結果をそのまま使わず、一度確かめ直す |
動いていないものを疑うより、動いたものを見るほうが早いというのが共通の考え方です。骨そのものは変わらないので、「急に似合わなくなった」と感じたときの原因は、たいてい色か顔まわりの印象の側にあります。
年代別の入り口をもう少し具体的に見たい場合は30代の似合う服と40代の似合う服、年齢による変化そのものはパーソナルカラーは年齢で変わるかと装いの軸を更新する時期で扱っています。
なお、人に相談するときは、タイプ名より困りごとの一文のほうが伝わります。何を伝えると噛み合うかはスタイリストに何を伝えればいいかにまとめてあります。
やってはいけない使い方
診断が逆効果になる使い方も、はっきりしています。
| やってしまいがちなこと | 何が起きるか | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 4つ同時に受けて全部満たそうとする | 条件が重なりすぎて、該当する服が無くなる | 面積の大きい軸から2つに絞る |
| タイプ名を自分の説明書として使う | 着てはいけない服のリストになり、選択肢が減る | 範囲の中から着たいものを選ぶ |
| 結果に合わない手持ちを一度に処分する | クローゼットが空になり、当面着る服が無くなる | 次に買う1着から変える |
| 別々の体系の結果を並べて比べる | 分類の軸が違うので、比較が成立しない | 体系を1つ決めて、その中で見る |
| 体型を否定する言葉に読み替える | 服を選ぶ行為そのものが苦しくなる | どこに縦の線を作るか、という言い方に置き換える |
| 診断結果を一度きりのものとして固定する | 髪色や年齢の変化に追いつかなくなる | 変化があったときだけ確かめ直す |
| 結果が出るまで買い物を止める | 判断の機会が減り、結局分からないままになる | 分かった範囲から使い始める |
診断は選択肢を減らす道具で、自分を狭めるための札ではありません。 結果が出たあと「これは着てはいけない」と感じ始めたら、使い方がずれているサインです。
診断は道具であって、答えではない
診断は、選択肢を減らすための道具です。世の中の服全部から選ぶのは無理なので、確率の高いところから見るための地図として使います。うまく使えないことがあっても、それは道具の側の性質であって、あなたの側の問題ではありません。
そして、診断結果に自分を合わせにいく必要はありません。 好きな服が範囲の外にあるなら、着ない理由にするのではなく、着るための調整を考えるほうが建設的です。面積を小さくする、素材を変える、顔から遠い位置に置く。その程度の工夫で成立することは多いです。
服の名前や種類そのものが分からないときは、服の種類を図鑑で見るから入ると、結果を具体的なアイテム名に翻訳しやすくなります。
診断は、着たい服を諦めるためではなく、着たい服に近づくために使ってください。
まとめ
- 診断は4種類あり、測っているものが違う。色はパーソナルカラー、体の厚みと質感は骨格、顔の印象は顔タイプ、雰囲気の方向はスタイル系統
- 診断名から選ばず、いま困っていることから逆算する。困りごとが一文になった時点で、受けるべきものは1つか2つに絞れる
- ファッション診断・服装診断・似合う服診断は定義の決まった用語ではない。その診断が体を見ているのか、色を見ているのか、雰囲気を見ているのかだけ確かめる
- 顔に近いほど顔タイプとパーソナルカラーが効き、面積が大きいほど骨格が効く。この一行で店頭の判断の大半が済む
- 診断を受けるまでもなく決まることがかなりある。肩幅、身丈、袖丈、裾丈、手入れの状態、場面との適合。ここが崩れていると診断の結果を活かす土台がない
- 4つ同時に受けない。骨格+パーソナルカラーの2つで日常の買い物の判断は大半が済む
- 無料のセルフ診断は方向を絞る道具。光・カメラ・その日の状態で結果が動く。決まらなかった項目は保留していい
- 結果が割れたときは受け直す前に原因を切り分ける。切り分けの手順は別記事に用意している
- 診断は選択肢を減らす道具であって、答えではない。結果に自分を合わせにいかなくていい
よくある質問
Q. 診断名を何ひとつ知らない状態です。どこから読めばいいですか。
A. この記事のいちばん上にある分岐表だけで足ります。左の列から、いまの困りごとにいちばん近い行を選んでください。その行の「まず見る診断」が、あなたが最初に調べる名前です。名前を先に覚える必要はありません。困りごとと結びついた名前は忘れませんが、名前だけ覚えても使えません。
Q. 分岐表で当てはまる行が3つ以上あります。
A. その場合は、面積の大きい軸から入ってください。具体的には骨格です。服のうち最も面積を占めるのは形と素材なので、ここが決まると他の判断が減ります。3つ以上当てはまるのは、困りごとがまだ分解されていないサインでもあります。骨格で形と素材が片づいたあと、残った困りごとを見直すと、たいてい1つか2つに減っています。
Q. 診断を受けても、結局その通りの服が売っていません。
A. 結果を条件として重ねすぎている可能性があります。素材、色、襟元、柄、丈を全部指定すると、該当する服はほとんど残りません。実務では、面積の大きい2つだけを条件にして、残りは好みで決めるほうが回ります。全身のうち7割を馴染む側で組み、3割を好きな側に使う配分が扱いやすいです。
Q. 何度も無料の診断をやって、結果がばらばらです。
A. 受け直す前に、条件を疑ってください。判定した場所の光、写真の補正、その日の肌の状態。この3つが揃っていないと、同じ人でも別の結果が出ます。条件を揃えて2回やっても割れる場合は、境目にいる可能性が高く、それ自体が有効な情報です。切り分けの手順は診断結果が割れたときの切り分けにまとめてあります。
Q. 診断を受けたあと、次に何をすればいいか分かりません。
A. 手持ちの服を、結果の言葉で仕分けるところからです。全部を判定する必要はなく、よく着る10着だけで足ります。「これは素材が合っている」「これは色が合っていない」と分けていくと、次に買うものが自然に決まります。仕分けの手順はスタイリング診断結果の活かし方にあります。
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— メグラシ編集部
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