イメコン診断の言葉を、骨格3タイプに置き換える|色・顔・体のどれの話かを見分ける

イメコン診断で言われたことが服に落ちてこないなら、原因は情報の量ではありません。種類の違う話が、1つの結論として届いているからです。
イメコンはイメージコンサルティングを短くした呼び方で、実際には色の話・顔の話・体の話が束になっています。骨格はこのうち、体の話1本です。
服を選ぶ前に、束をほどきます。ほどく基準は3つだけです。
先に結論|受け取った言葉を、3つの箱に入れ直す
手元に、言われたこと・読んだことを書き出してください。1行に1つ。そのうえで、次の3問を上から順に当てます。
- 照明を変えたら、答えが変わりそうか → 変わるなら色の箱
- 顔だけを写した写真で判断できるか → できるなら顔の箱
- 服の寸法(cm)に書き換えられるか → 書けるなら体の箱
上から順に当てるのが大事です。 順番を入れ替えると、1つの言葉が2つの箱に入ってしまいます。
見分け1|照明で答えが変わるなら、色の話
窓際と、夜の室内照明の下。この2か所で同じ答えになるかを考えてください。変わりそうなものは全部、色の箱です。
「顔が明るく見える」「くすんで見える」「沈む」。これらは布の色と光の話なので、体の話ではありません。色の箱に入れた言葉は、パーソナルカラーの4区分を比べる記事のような色の側の手順で扱ってください。
判断に迷ったら、その言葉が白黒写真でも成立するかを考えます。 白黒にした瞬間に意味がなくなる言葉は、全部この箱です。「顔色が上がる」は白黒では言えないので色、「肩の線がはっきりする」は白黒でも言えるので色ではありません。
この箱に入る言葉は多く、全体の半分近くを占めることがあります。数が多いこと自体は問題ではありません。 色は形が決まってからいくらでも入れ替えられるので、後回しにできる分だけ後回しにしてください。
見分け2|顔だけの写真で決まるなら、顔の話
首から下を隠した写真を1枚思い浮かべます。その1枚だけで判断できる言葉は、顔の箱です。
「かわいらしい」「大人っぽい」「直線的」「曲線的」。これらは輪郭とパーツの話で、服の寸法に直接は変換できません。顔の箱に入れた言葉は、顔タイプ診断の全体像で扱っている2つの軸に置き換えられます。
ここで間違えやすいのが、顔の話に聞こえる体の話です。「首が長く見える」は顔まわりの言葉に聞こえますが、判断しているのは襟の高さと開きの深さなので、体の箱に入ります。首から下を隠した写真では判断できないからです。
逆に「目もとが強い」は、首から下を隠しても判断できるので顔の箱です。隠す位置は鎖骨の下にしてください。あごの真下で切ると、首の長さまで隠れて判定できなくなります。
見分け3|cmに書き換えられるなら、体の話
残った言葉を、そのまま服の指示に書き換えてみます。 襟ぐりを2cm深くする。丈を3cm短くする。肩の縫い目を1cm内に入れる。こう書き換えられるなら、体の箱です。
書き換えられない言葉は、体の話ではありません。「上品に見せたい」は書き換えられないので、好みの箱に置いてください。好みは捨てるものではなく、寸法が決まったあとに効いてきます。
書き換えの練習をひとつ。「上半身に重心がある」という言葉は、そのままでは指示になりません。**「胸の高さで布をつまんだとき、片側3cm以上つまめる設計を選ぶ」**まで書き換えて、はじめて店頭で使えます。ここまで落ちない言葉は、まだ体の箱に入れきれていません。
書き換えられそうで書き換えられない言葉もあります。「バランスがいい」がその代表です。何と何のバランスかが書かれていないので、元の言葉を言った人に聞き直すか、好みの箱に置くかのどちらかにしてください。
よく出る言葉を仕分けてみる
| 受け取った言葉 | どの箱か | 判定の理由 |
|---|---|---|
| 顔まわりが明るくなる | 色 | 照明で答えが変わる |
| 直線的な形が合う | 顔 | 顔だけの写真で判断できる |
| 上半身に厚みが出る | 体 | 襟ぐりの深さに書き換えられる |
| 肩の位置がはっきりしている | 体 | 肩の縫い目の位置に書き換えられる |
| 華やかに見える | 好み | 3問とも当てはまらない |
この表は仕分けの見本です。自分の言葉を、自分で当てはめてください。 一覧を写しても、手元の言葉は仕分けられません。
体の箱だけを取り出す|ここからが骨格の担当
体の箱に入った言葉が3つ以上あれば、そこから主軸が出ます。次の3か所を見てください。
鎖骨。人差し指を鎖骨の中央に当てて、指がどのくらい沈むか。第一関節まで入るなら骨が出るタイプ、ほとんど沈まないなら面が続くタイプです。
手首。親指と人差し指で軽く挟み、断面が丸いか平たいかを見ます。丸ければ前後に厚み、平たければ横に広い作りです。
輪郭の最も外。腕を下ろして立ち、体の線がいちばん外に出ている高さを探します。胸か、腰から太ももか、肩か。
3か所とも、朝と夜で結果が変わりません。体の箱に入れた言葉が正しかったかどうかは、この3か所で答え合わせできます。 たとえば「上半身に厚みが出る」と言われていて、鎖骨が沈まず手首が丸いなら、その言葉は自分の体で確認が取れたことになります。
確認が取れない言葉は、いったん外してください。人から受け取った言葉のうち、自分の体で裏が取れたものだけを残すのがこの手順の目的です。
3か所を、3タイプに置き換える
- 鎖骨が沈まず・手首が丸く・輪郭の最も外が胸 → ストレート寄り
- 鎖骨が細く出て・手首が平たく・輪郭の最も外が腰から太もも → ウェーブ寄り
- 鎖骨がはっきり出て・手首が角ばり・輪郭の最も外が肩 → ナチュラル寄り
2か所が一致すれば、そこで決めて構いません。 3か所そろえようとすると止まります。
割れたとき①|色の話と体の話が反対を指す
たとえば、体の側は柔らかい素材が合うのに、色の側で勧められた色は張りのある生地にしか使われていない、という状況です。
寸法が先です。 素材の柔らかさを守ったまま、その中から色の条件にいちばん近いものを選び直してください。色は形の中で入れ替えられますが、形は色を変えても直りません。
具体的な進め方はこうです。まず素材の条件だけで店内の候補を絞り、残ったものを並べます。そのうえで、色の条件にいちばん近い1枚を取ります。ぴったりの色がなくても構いません。色は小物1点で足せますが、素材は足せません。
順番を逆にした場合に何が起きるかも書いておきます。色を先に決めると、その色の展開がある形の中からしか選べなくなります。選択肢は数分の一に減り、そこに寸法の合う一枚が含まれている保証はありません。先に絞るほうを間違えているだけの問題です。
割れたとき②|顔の話と体の話が反対を指す
顔の側が曲線を指し、体の側が直線的な設計を求める、という組み合わせです。この場合は場所で分けます。
顔から近い場所ほど顔の話が効き、遠い場所ほど体の話が効きます。襟ぐりの形は顔、丈とウエストの位置は体。境目のつくり方は顔タイプと骨格の優先順位で扱っています。
同じ一枚の中で、場所を分けて両方を成立させられます。 襟ぐりの線は曲線を選び、その下の胸の面は直線的な設計のままにする。この組み合わせは矛盾しません。矛盾に見えるのは、服全体を1つの言葉で説明しようとしたときだけです。
分けても解決しないのは、襟ぐりと切り替えが1枚の布でつながっている設計のときです。この場合はどちらかを諦めることになるので、顔から遠い側、つまり体の条件を取ってください。
割れたとき③|どの箱にも入らない言葉
3問とも当てはまらない言葉は、好みの箱に置いてください。捨てる必要はありません。
好みは、寸法が成立している複数の候補から1つを選ぶときに効きます。寸法の前に好みを置くと、着られない一枚が残ります。順番だけの問題です。
好みの箱に入る言葉が全体の半分を超えたときは、仕分けの基準が緩んでいます。もう一度、3問を上から順に、1つの言葉につき1回だけ当ててください。2周目に入ると解釈が始まり、どの箱にも入らない言葉が増えます。
4つの箱に入れたあと、どの順で手を付けるか
順番は決まっています。体 → 色 → 顔 → 好みです。
体は服の面積のいちばん広い部分を決め、直しでは動かせません。色は形が決まったあとで入れ替えられます。顔は襟まわりだけなので、最後の調整で足ります。好みは、条件を満たした候補が2つ以上そろってから使います。
この順で進めると、先に決めたものが後の選択肢を狭めすぎません。 逆順にすると、最後に残った条件を満たす一枚が店内に1つもない、ということが起きます。
診断を受けていない人が、ここから始める場合
結果を持っていなくても手順は同じです。書き出すのは、自分が服に感じている違和感にしてください。
「この一枚は顔がぼやける」は色か顔の箱。「この一枚は肩が落ち着かない」は体の箱。違和感を仕分けると、自分が本当に困っているのはどの軸なのかが見えます。 全部を診断し直す必要はありません。
書き出す枚数は、手持ちの中で気が進まない服を5枚が目安です。気に入っている服から書き出すと、理由が「好き」に集まって仕分けになりません。気が進まない側のほうが、原因がはっきり言葉になります。
5枚を仕分けて、体の箱にいちばん多く入ったなら、必要なのは骨格の軸だけです。色の箱に集まったなら、形は合っているので色の側の手順へ進んでください。どの軸から手を付けるかが分かるだけで、調べる量は3分の1になります。
人に伝えるとき|3つの言葉を混ぜない
店で相談するときも、3つを分けて伝えると話が早く進みます。
「肩の縫い目が骨より外に落ちない設計を探しています」は体の話。「顔まわりに明るい色がほしい」は色の話。混ぜて伝えると、相手はどれを優先していいか判断できません。
伝える順番は、体・色・顔です。寸法が合う候補が絞れてから、色と印象で最後の1つを決めます。
伝え方の形も決めておくと早いです。「◯◯を探しています」ではなく「◯◯が△cmの設計を探しています」。数字が入った瞬間に、相手は在庫の中から機械的に絞れます。数字のない依頼は、相手の解釈が入るぶん往復が増えます。
別の診断名で来た場合も、手順は同じ
呼び名は複数あります。似た名前の診断がいくつも並んでいても、扱っている対象は色か、顔か、体かのどれかです。 名前を覚える必要はありません。
3問を当てて、体の箱に入ったものだけを持ってくれば、この記事の後半はそのまま使えます。診断名と診断名の関係を整理したい場合は、3タイプと細分化の関係を先に読むと、数字の違いに振り回されずに済みます。
まとめ|束をほどく順番
イメコンという言葉で届くものは、色・顔・体の3本です。ほどく基準は、照明・顔写真・cmの3つ。
体の箱に残った言葉だけが骨格の担当で、そこから先は鎖骨・手首・輪郭の3か所で主軸が出ます。全部を一度に決めようとしないでください。 1本ずつほどけば、どれも短い手順で終わります。
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よくある問い
- Q. イメコン診断と骨格診断は同じものですか
- 同じではありません。イメコンはイメージコンサルティングを短くした呼び方で、色の似合い方、顔の印象、体の立体感といった複数の見方をまとめて指す言葉として使われています。骨格診断はそのうち体の立体感を扱う一本です。まとめて届くと服に落としづらいので、受け取った言葉を先に3つへ仕分けてください。仕分けたあとに残る「寸法に書き換えられる話」が、骨格の担当範囲です。
- Q. 受け取った言葉が、色の話か体の話か分かりません
- その言葉を、照明の違う部屋で言い直せるかを考えてください。窓際と蛍光灯の下で答えが変わりそうなら色の話です。次に、顔だけを写した写真を見て判断できるかを考えます。できるなら顔の話です。どちらでもなく、襟ぐりを何cm深くする、丈を何cm変えるという指示に書き換えられるなら、それが体の話であり骨格の担当です。3問とも当てはまらない言葉は、好みの話として別に置いてください。
- Q. イメコンの結果を持っていなくても、この記事は使えますか
- 使えます。仕分けの3問は、他人から言われた言葉だけでなく、自分が服に感じている違和感にもそのまま当てられます。たとえば「この服を着ると顔がぼやける」は顔か色の話、「この服は肩のあたりが落ち着かない」は体の話です。違和感を3つに仕分けたうえで、体の話に分類されたものだけを持って、この記事の後半の観察に進んでください。診断結果は不要です。
- Q. 色の結果と体の結果が反対を指すときはどうしますか
- 寸法を先に決めてください。色は同じ形の中でいくらでも入れ替えられますが、寸法は色を変えても直りません。たとえば柔らかい素材が合う体に、張りのある生地でしか作られていない色の服を勧められた場合、優先するのは素材の柔らかさです。同じ柔らかさの中から、色の条件に近いものを選び直します。順番を逆にすると、色は合っているのに着心地が悪い一枚が残ります。
- Q. 3タイプのどれにも当てはまらない気がします
- 3つの観察のうち2つが同じ方向を指せば、その方向で構いません。3つとも割れる場合は、割れているという結果をそのまま持っていてください。実務上は、素材の硬さをどちらへ寄せるかと、上半身と下半身のどちらに量を置くかの2つが決まれば服は選べます。タイプ名を1つに絞ることが目的ではなく、次に買う一枚の条件を絞ることが目的です。
— メグラシ編集部





