何顔かわからないまま、明日の服を決める|顔ではなく服の側を三か所動かす

自己診断をいくつやっても、自分がどこに入るのか決まらない。そして決まらないせいで、服も選べなくなっている。
けれど、服を決めるのに顔のラベルは要りません。判定を保留したまま、選ぶ基準だけ先に手に入れる道があります。
動かすのは顔ではなく、服の側の三か所です。襟の線、柄の一つの単位、生地の戻る秒数。この三つを一つずつ比べていきます。
📋 顔を決めずに、服で決める三か所|早見表
| 動かすもの | 測り方 | 一方の側 | もう一方の側 |
|---|---|---|---|
| 襟の線 | 首元の縁をなぞる | 直線が長い | 曲線で回る |
| 柄の単位 | 一つの模様の縦の長さ | 3cm以下 | 6cm以上 |
| 生地 | 持ち上げて離す | 3秒以上かけて落ちる | 1秒で戻る |
| 比べ方 | 同じ日に二枚 | 2メートル離れた写真で | 顔に目が行くほうが勝ち |
三か所のうち二つが決まれば、服選びは十分に絞れます。全部を決める必要はありません。
何顔か決まらないのは、判定が悪いのではない
顔タイプの判定は、輪郭の縦横比や目鼻立ちの位置を数字にして、どちらの側に寄っているかを見ています。数字が境目に近い人は、質問の言い回しひとつで結果が動きます。
これは判定が雑だからではなく、境目にいる人が一定数いるという、それだけのことです。 何度やり直しても、境目にいる限り安定しません。
だから、精度を上げようとするより、判定を経由しない道を選ぶほうが早く進みます。
決めない代わりに、比べる形をつくる
顔タイプの診断が最終的に答えているのは、「襟の線を直線に寄せるか曲線に寄せるか」「柄を小さくするか大きくするか」「生地を落とすか張らせるか」です。
つまり、答えの側は三つの選択肢に還元できます。 それなら、間の判定を飛ばして直接そこを比べても構いません。
比べた結果は、診断の結果より確かです。診断はあなたに似た数字の人の傾向を答えますが、比べた結果はあなた自身で出たものだからです。
もうひとつ、この道には副産物があります。比べる作業をしているあいだに、手持ちの服の中で何が効いていたのかが見えてきます。ずっと着ている一枚がなぜ着やすいのか、買ったのに着ていない一枚がなぜ出番がないのか。理由が三か所のどれかに集まっていることが多いからです。
所要は一日五分。着替えて撮って、見比べるだけです。三日で終わります。
動かす①|襟の線は、直線か曲線か
手持ちのトップスを二枚選びます。片方は首元の縁が直線で構成されているもの、もう片方は曲線で回るもの。それ以外の条件はできるだけ近いものにしてください。
直線の例は、四角く開いた形、襟が立って角を持つ形。曲線の例は、丸く開いた形、縁が波打つ形。
二枚のあいだで違うのは襟だけ、という状態を作るのがこの比較の要です。
近い二枚が見つからない場合は、同じ一枚で襟の状態を変える手もあります。ボタンを一つ開けると縁の線は曲線に近づき、閉めると直線に近づきます。首元に細い布を一本挟むと、そこに直線が一本足されます。服を替えなくても、線の作り方は変えられます。
動かす②|柄の一つの単位は、何センチか
柄のある一枚を選び、模様の一つぶんの縦の長さを測ります。3センチ以下なら小さい側、6センチ以上なら大きい側です。
比べるときは、同じ色の系統で大きさだけ違う二枚を選んでください。色が違うと、色のほうが先に目に入ります。
柄のない一枚しか持っていない場合、この軸は後回しにして構いません。襟と生地の二つでも、方向は出ます。
動かす③|生地は、持ち上げて離すと何秒で戻るか
生地を指で5センチほど持ち上げて、離します。1秒ですぐ元へ戻るなら張りのある側、3秒以上かけてゆっくり落ちるなら落ちる側です。
同じ形のトップスで、この秒数が違う二枚を用意できれば理想的です。難しければ、丈と色が近いもので構いません。
秒数は、洗った直後と何度か着たあとで変わります。判定は、いつも着ている状態で行ってください。
この軸は三つの中でいちばん効きます。襟や柄は顔まわりの一部ですが、生地の落ち方は全身の輪郭を決めるからです。手持ちの中で比べる二枚が用意しやすいのも、たいていこの軸です。
同じ素材名でも、厚みと織りで秒数は変わります。名前ではなく、その一枚を持ち上げて離した秒数で判断してください。
比べ方|同じ日に二枚だけ、写真は2メートル
一枚目を着て、全身を撮ります。同じ場所で二枚目に着替えて、同じ角度から撮ります。光の条件も同じにしてください。
見るのは一点だけです。写真を見たとき、顔に目が行くか、服に目が行くか。 顔に目が行くほうが、その日の勝ちです。
三か所を同時に変えないでください。襟も柄も生地も違う二枚を比べると、どれが効いたのか分からなくなります。
結果の読み方|三回続いたら、それが軸
一日一つの軸で構いません。三日かけて三回、同じ軸で違う二枚を比べます。
同じ側が三回続いて勝ったら、それがあなたの軸です。二勝一敗なら、もう二回足してください。三回続くまでは決めないほうが、後で迷いません。
軸が決まったら、買い物のときにその一点だけを確かめます。襟の線がどちらか、柄の単位が何センチか、生地が何秒で戻るか。店頭で三秒あれば測れます。
記録は残しておいてください。紙でも画面のメモでも構いません。「襟は直線が二勝、柄は保留、生地は落ちる側が三勝」。この三行があれば、半年後に思い出す手間が要りません。
負けたほうの二枚も、捨てる必要はありません。負けたのはその組み合わせであって、その一枚ではありません。 襟が負けた一枚も、上に何かを重ねて首元が隠れれば、別の役割で使えます。
三回やっても割れる場合
割れる軸は、あなたにとってどちらでもよい軸です。そこは自由に選べる場所なので、残りの二つに集中してください。
どちらでもよい軸が一つあると、選べる幅は広がります。 三か所すべてが決まっている状態より、むしろ手持ちが生きます。
手持ちが偏っていて比べられないとき
たとえば手持ちが全部、曲線の襟だという場合。比べる相手がいないので、この軸は保留になります。
このときは、店頭の試着で比べてください。同じ日に二枚だけ試して、鏡から2メートル離れる。写真が撮れないなら、目を細めて顔と服のどちらが先に見えるかを確かめます。
買わなくて構いません。比べることが目的で、買うことは目的ではありません。
どちらとも取れる場合①|日によって結果が違う
光の条件を疑ってください。窓からの光と室内の照明では、生地の落ち方も柄の見え方も変わります。三回とも同じ時間帯、同じ場所で撮ってください。
髪型が違う日も、結果が動きます。顔まわりの面積が変わるためです。判定の三回は、同じ髪型でそろえてください。
どちらとも取れる場合②|人の意見と自分の判定が割れた
人が見ているのは、たいてい距離2メートル以上です。自分が鏡で見ているのは50センチ以内。距離が違えば、見えているものが違います。
割れたときは、写真を2メートルで撮り直してください。それでも割れるなら、その一枚は自分の判定を採ってください。毎日着るのは自分なので、続けられる側を選ぶほうが結局は残ります。
ラベルは、いつ付ければいいか
三か所のうち二つ以上が決まってからで足ります。積み上げた結果に名前を当てるなら、外れません。
先に名前を決めると、その名前に合うと言われている服を探すことになり、実際に良かった一枚が候補から外れることがあります。順番が逆になりますが、こちらのほうが確かです。
名前が要るのは、人に説明するときと、まとまった買い物をするときくらいです。それまでは、三か所の答えだけ持っていれば足ります。
まとめ
- 保留してよい:顔のラベルが決まらなくても、服は選べる
- 動かす:襟の線、柄の一つの単位、生地の戻る秒数。一度に一つだけ
- 比べる:同じ日に二枚、2メートル離れた写真で。顔に目が行くほうが勝ち
- 決める:同じ側が三回続いたら、それが軸。二勝一敗ならもう二回
- 割れる軸:どちらでもよい軸。残りの二つに集中する
- ラベル:二つ決まってから当てる。先に名前を決めない
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 顔タイプの自己診断を何度やっても決まりません
- 決まらないこと自体は珍しくありません。診断は輪郭と目鼻立ちの比を数字にしていますが、境目に近い数字の人は、質問の言い回しひとつで結果が動きます。決まらない状態で止まると、服が選べなくなるので、順番を逆にしてください。顔を先に決めるのではなく、服の側を三か所動かして、どちらが良いかを積み上げる。三回同じ側が勝てば、ラベルの名前を知らなくても選ぶ基準は手に入ります。
- Q. 服の側の三か所とは何ですか
- 襟の線が直線か曲線か、柄の一つの単位が何センチか、生地が持ち上げて離したとき何秒で戻るか。この三つです。どれも手持ちの服で測れて、写真で比べられます。顔タイプの診断が最終的に答えているのも、この三つをどちらに寄せるかという問いなので、間の判定を飛ばして直接答えを取りに行く形になります。三つを同時に動かさず、一度に一つだけにしてください。
- Q. 比べ方を教えてください
- 同じ日に二枚だけ着比べます。一枚目を着て全身を撮り、二枚目に着替えて同じ場所で撮る。写真は2メートル離れた距離から、同じ光の下で。見るのは顔に目が行くか服に目が行くかです。顔に目が行くほうが、その日の勝ちです。三か所のうち一つだけを変えた二枚で比べてください。襟も柄も生地も違う二枚を比べると、どれが効いたのか分かりません。
- Q. 三回やっても割れる場合はどうしますか
- 割れる軸は、あなたにとってどちらでもよい軸です。そこは自由に選べる場所なので、残りの二つに集中してください。三か所のうち二つが決まれば、服選びは十分に絞れます。全部を決めないと選べない、ということはありません。むしろ、どちらでもよい軸が一つあると、手持ちの中から選べる幅が広がります。
- Q. ラベルはいつ付ければいいですか
- 三か所のうち二つ以上が決まってからで足ります。順番が逆になりますが、こちらのほうが確かです。先に名前を決めると、その名前に合う服を探すことになり、実際に良かった一枚が候補から外れることがあります。積み上げた結果に名前を当てるなら、外れません。名前が要るのは、人に説明するときと、まとまった買い物をするときくらいです。
— メグラシ編集部





