写真から他の人の骨格タイプは判定できない|3つの判定項目のうち、2つは触らないと読めない

誰かの骨格タイプを写真から知りたい。この調べ方は、途中で必ず行き止まりになります。骨格診断の判定項目3つのうち、写真から読めるのは1つだけだからです。
判定しているのは、骨の出方、肉感の質、重心の3つ。このうち写真に写るのは重心だけで、骨の出方は光で反転し、肉感の質にいたっては触らなければ読み取れません。1項目だけで判定すれば、3タイプのどこにでも寄せられてしまいます。
だから、写真からは判定しない。代わりに丈と面積の比率を読み取る。この切り替えだけで、写真は十分に役立つ材料になります。
📋 早見表|3項目と、写真から読めるか
| 判定項目 | 何を見ているか | 写真から読めるか |
|---|---|---|
| 骨の出方 | 鎖骨・手首・膝の骨が浮くか | 条件しだいで反転する |
| 肉感の質 | 押したときの返り方と沈み方 | 読めない |
| 重心 | 上半身と下半身のどちらに厚みが集まるか | 読める |
3項目のうち確実に読めるのは1つ。ここが出発点です。
肉感の質は、触覚でしか得られない
肉感の質とは、指で押したときにどう戻るかのことです。押し返してくる感触の強さ、指が沈む深さ、離したあとに戻る速さ。この3つで読みます。
写真に写るのは表面の陰影だけです。同じ陰影が出る体でも、押したときの返り方はまったく違うことがあります。 弾力が強くすぐ戻る体と、指が沈んでゆっくり戻る体は、写真の上では見分けがつきません。
骨格診断が自己診断でも「触って確かめてください」と言うのは、この項目があるからです。手順を省いているのではなく、触らなければ取れない情報だから触ります。
確かめる場所も決まっています。二の腕の内側、太ももの前、手の甲の3か所。この3か所は服で覆われていることが多く、写真にはまず写りません。仮に写っていたとしても、そこから読み取れるのは表面の見え方だけです。押し返す強さは、指を当てた人にしか分かりません。
画質を上げても解決しない
画質が上がって増えるのは表面の細かさで、触覚の情報ではありません。むしろ高画質のほうが難しくなる面もあります。
陰影がはっきり写るぶん、光の当たり方の影響も強く出るためです。斜めから光が当たった1枚では実際より骨が浮いて見え、正面から均一に当たった1枚では骨が目立たなくなります。同じ人の同じ日の2枚で、骨の出方の判定が反転することがあります。
問題は解像度ではなく、項目そのものが写真の外にあることです。
骨の出方は、3つの条件で反転する
写真に写る骨の出方は、次の3つで簡単に動きます。
| 条件 | 骨が浮いて見えるほう | 骨が目立たなく見えるほう |
|---|---|---|
| 光 | 斜め上からの強い光 | 正面からの均一な光 |
| 服 | 襟ぐりが開いて肩が出る | 襟が詰まり、肩に厚みがある |
| ポーズ | 肩を後ろに引く、腕を上げる | 肩を前に丸める、腕を下ろす |
3つが同じ方向にそろった写真では、実際とは違う側に読めます。1枚から判定できない理由の半分はここにあります。
重心だけは、写真から読める
3項目のうち唯一、写真から安定して読めるのが重心です。全身が写っていて、正面か横からのまっすぐな角度であれば、上半身と下半身のどちらに厚みが集まっているかは見て取れます。
読み方は、全身の縦の長さを半分に折る線を引き、その線が体のどこを通るかです。線がウエストより上を通れば下半身に長さがあり、下を通れば上半身に厚みがあります。
ただし重心だけでは判定になりません。同じ重心の位置でも、骨の出方と肉感の質が違えば別のタイプになります。1項目は手がかりであって、答えではありません。
読み取るときの条件も限られます。ヒールの高さで線の位置は変わりますし、丈の長いアウターを羽織っていれば厚みの分布は布に置き換わります。片足に体重を乗せた立ち方でも、腰の位置が数センチ動いて見えます。まっすぐ立って、上下の身幅が読める服装で、正面か真横から撮られた1枚。 この条件を満たす写真でなければ、読める1項目も読めません。
写真から取ってよいのは、丈と面積の比率
判定はできませんが、写真から測れるものはあります。しかも、それが多くの場合いちばん知りたかったものです。
| 測れるもの | 測り方 |
|---|---|
| トップスの裾の位置 | 全身の縦を10として、裾が上から何の位置か |
| 袖の終わる位置 | ひじからの距離、または手首からの距離 |
| ボトムスの裾の位置 | くるぶしからの距離 |
| 色の面積の分かれ方 | 上下で明るい色と暗い色がどの割合か |
これらは自分の体に置き換えられます。「上から6.5の位置に裾がある」という情報は、身長が違っても比率として使えるからです。
測るときは、写真の中に基準を1つ決めてください。頭のてっぺんを0、足の裏を10とする縦の目盛りです。画面の上に指を当てて等分すれば十分で、道具は要りません。この目盛りの上で裾・袖・ボトムスの終わりを読むと、写真の大きさや切り取り方が違っても同じ数字が出ます。測る対象を長さではなく位置にすると、写真ごとの差が消えます。
取れないのは、タイプの名前
写真から取れないのは、タイプの名前と、その名前を前提にした結論のほうです。
「この人はこのタイプだから、この形が合う」という筋道を写真から作ると、最初の一歩が推測なので、あとの結論も全部推測になります。推測の上に置いた結論は、自分の体で確かめる方法がありません。
やめるのは名前を経由することだけで、写真を見ること自体ではありません。比率を測って自分の体に置き換える。この道筋なら、途中に推測が入りません。
同じことは、結果が公開されている場合にも当てはまります。誰かが自分のタイプを述べていたとしても、その判定に使われた3項目の中身までは分かりません。どの体系で、どの手順で、何回測った結果なのか。そこが分からないものを自分の基準に置くと、確かめ直す方法がなくなります。自分で触って出した結果だけが、あとから確かめ直せる結果です。
同じタイプの中にも幅がある
かりに他の人のタイプが正しく分かったとしても、そこから自分の服が決まるわけではありません。同じタイプの中に、はっきりした幅があるからです。
厚みの集まる場所、身長、肩幅、腰の位置。同じ名前で呼ばれる人どうしでも、この4つはばらつきます。だから「同じタイプだから同じものが合う」という筋道は、名前が正しくても途中で切れます。同じタイプの中の幅については骨格ストレートの中の個人差に詳しく書いてあります。
名前は行き先を絞る道具であって、行き先そのものではありません。 名前で絞ったあと、必ず自分の実寸で決め直す工程が入ります。他の人の写真から名前を推測する作業は、この工程の手前で止まってしまいます。
判定できないことと、参考にならないことは違う
ここまで「判定できない」と書いてきましたが、写真が役に立たないという意味ではありません。判定と参考は別のことです。
判定は、体の性質に名前をつける作業です。触らなければ足りません。参考は、目に見えている結果から寸法を借りる作業です。これは写真でできます。
多くの場合、知りたかったのは後者のほうです。「あの写真のバランスを自分でも作りたい」という願いに、タイプの名前は必ずしも必要ありません。名前を探しに行くと行き止まりになり、寸法を測りに行くと答えが出る。同じ写真を見ていても、何を取りに行くかで結果が変わります。
どちらとも取れるとき①|全身が写っていない
上半身だけ、あるいは顔まわりだけの写真しかない場合、重心も読めません。この場合、写真から取れる情報は袖の終わる位置と襟ぐりの深さの2つに絞られます。
2つとも、自分の体の実寸に置き換えて使えます。袖はひじから何cm、襟ぐりは鎖骨から何cm。自分の体で同じ位置に来る服を探すというやり方に切り替えてください。名前を挟まないぶん、確実です。
顔まわりだけが写っている写真からも、襟の開き方と、あご先から襟までの距離は読み取れます。この2つは首の長さに関係なく、自分の体で同じ距離を作れば同じ見え方になります。上半身の写真しかないから何も分からない、ということにはなりません。
どちらとも取れるとき②|似ていると感じるのに、合わない
写真の人と体のつくりが似ていると感じるのに、同じ形を着ると同じようにならない。このとき動いているのは、たいてい身長です。
身長が5cm違うと、同じ丈の服でも体の上に来る位置が変わります。ひざ下10cmの丈は、身長が5cm低い方の体では、ひざ下7cmあたりに見えます。比率で測ってから自分の身長に掛け直すという手順を挟むと、この差は消えます。写真の丈をcmで真似すると、この差がそのまま残ります。
自分のタイプは、自分の写真で確かめられる
他の人の場合に成立しないのは、触るという半分ができないからです。自分の場合は事情が違います。
写真で重心を読み、鎖骨・手首・肉感の3か所を触って確かめる。この2つを組み合わせれば判定できます。触る側の手順は骨格診断のセルフチェックに、写真の撮り方は骨格診断と顔写真の話にまとめてあります。
結果を2回そろえる
自分で判定する場合も、1回では決めません。日を空けて2回、同じ手順で確かめて、同じ結果が出たら採用します。
条件をそろえるのは4つです。同じ時間帯、同じ明るさ、同じ服装、同じ姿勢。この4つが違うと、触っての確認でも1項目ぶん動くことがあります。手順は自己診断を2回やるにまとめてあります。
2回とも同じ結果が出たら、その結果を基準として使えます。割れた項目があった場合は、その項目だけを3回目で確かめてください。3項目すべてを最初からやり直す必要はありません。割れるのは肉感の質であることが多く、そこは押す強さがそろっていないだけ、という場合がほとんどです。
参考にしたい着こなしがあるときの順番
写真の着こなしを自分に持ってくるときは、順番が決まっています。
- 全身の縦を10として、裾・袖・ボトムスの終わる位置を比率で読む
- その比率を自分の身長に掛け直し、cmに置き換える
- 手持ちの服で同じ位置に来るものを探す
- 色の面積の分かれ方だけ、あとから合わせる
タイプの名前はどこにも出てきません。測って、掛け直して、探す。 この3手だけで足ります。
まとめ
写真から他の人の骨格タイプは判定できません。判定項目3つのうち、肉感の質は触覚でしか取れず、骨の出方は光と服とポーズで反転し、確実に読めるのは重心だけだからです。
代わりに、丈と面積の比率を読み取ってください。全身の縦を10として位置を測り、自分の身長に掛け直す。名前を経由しないぶん、途中に推測が入りません。自分のタイプは、写真で重心を読み、3か所を触って確かめれば、自分で決められます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 写真から他の人の骨格タイプは分かりますか
- 分かりません。骨格診断は骨の出方、肉感の質、重心の3項目で判定しますが、このうち写真に写るのは重心の情報だけです。骨の出方は光の当たり方で見え方が変わり、肉感の質は触れなければ読み取れません。3項目のうち1項目だけで判定すると、3タイプのどこにでも寄せられてしまいます。判定するのではなく、写真からは丈や面積の比率を読み取る、という使い方に切り替えてください。
- Q. 肉感の質は、どうして写真に写らないのですか
- 肉感の質とは、肌と皮下の弾力の返り方のことで、指で押したときにどう戻るかで読む情報だからです。押し返してくる感触、指が沈む深さ、離したあとの戻る速さ。これらは触覚でしか得られません。写真に写るのは表面の陰影だけで、同じ陰影が出る体でも、押したときの返り方はまったく違うことがあります。骨格診断が自己診断でも触ることを求めるのは、この項目があるためです。
- Q. 画質が良ければ判定できるようになりますか
- なりません。画質が上がって増えるのは表面の細かさで、触覚の情報ではないからです。むしろ高画質の写真は陰影がはっきり出るぶん、光の当たり方の影響も強く写ります。斜めから光が当たった1枚では、実際より骨が出て見え、正面から均一な光が当たった1枚では骨が目立たなくなります。画質ではなく、項目そのものが写真の外にあります。
- Q. 他の人の写真は、何にも使えないのですか
- 使えます。取ってよいのは丈と面積の比率です。トップスの裾が全身の何割の位置にあるか、袖がどこで終わっているか、色の面積が上下でどう分かれているか。これらは写真から測れて、しかも自分の体に置き換えられます。取れないのはタイプの名前と、その人と同じ体の条件を前提にした結論のほうです。読み取る対象を比率に限れば、写真は十分に役立ちます。
- Q. 自分の骨格タイプは、自分の写真で分かりますか
- 自分の場合は、写真と触っての確認を組み合わせられるため事情が違います。写真で重心を読み、鎖骨・手首・肉感の3か所を触って確かめる。この2つがそろえば判定できます。他の人の場合に成立しないのは、触るという半分ができないからです。自分で確かめる手順は骨格診断のセルフチェックにまとめてあります。
— メグラシ編集部





