骨格診断に共通の公的な基準はない|結果は名前ではなく、見ている項目が何個そろうかで比べる

骨格診断の根拠を調べると、公的な基準や標準の一覧は見つかりません。探し方の問題ではなく、共通の基準が置かれていないためです。
医学的な検査として標準化されたものではなく、体の観察にもとづく分類の方法です。体系ごとに見ている項目も、分ける数も違います。
だから確かめられる範囲は限られます。ただし限られた中に、自分で確かめられるものが1つあります。同じ手順で測ったときに同じ結果が出るか、という再現性です。ここは自分で確認できます。
📋 早見表|「根拠」と呼ばれている2つのもの
| 呼ばれ方 | 中身 | 自分で確かめられるか |
|---|---|---|
| 分類の出どころ | 誰が、どの項目で、いくつに分けると決めたか | 体系ごとに違うので、共通の答えは出ない |
| 結果の再現性 | 同じ手順で測って同じ結果が出るか | 確かめられる |
「エビデンス」という言葉で探されているものは、たいていこの2つのどちらかです。先に分けると、答えの出るほうへまっすぐ進めます。上の行を探し続けても共通の答えは出てきませんが、下の行は今日のうちに手元で確かめられます。
分類の出どころ|共通の答えは出ない
骨格診断は、体の観察をもとに組み立てられた分類の方法です。体の性質を、服選びに使える数のグループにまとめる、という目的で作られています。
この目的のために、どの項目を見るか、いくつに分けるかは、体系を作った側が決めています。公的に定められた項目の一覧や、測定の手順書があるわけではありません。 そのため「正しい定義」を外から持ってくることができません。
これは欠陥ではなく、そういう性質のものだと理解してください。服の選び方を絞るための道具として作られていて、検査として作られていません。
同じことは、服にまつわる他の分類にも言えます。パーソナルカラーも顔タイプ診断も、観察にもとづいて服選びの範囲をせまくするために作られています。共通の基準が置かれていないという点では同じで、そのぶん、どれも「自分の手元で確かめる」工程が前提に組み込まれています。
医学的な検査ではない、と先に置く
骨格診断は、体の状態を調べたり、健康に関する判断をしたりするためのものではありません。見ているのは骨の出方・肉感の質・重心といった見え方の性質で、服の選び方に結びつけるための観察です。
この線を先に置いておくと、あとの話が読みやすくなります。求めてよいのは服選びの助けであって、体についての判定ではない。求める範囲が決まれば、根拠に求める厳しさも決まります。
体系ごとに、項目と分ける数が違う
代表的な違いを並べます。
| 分ける数 | 主に見ている項目 | 特徴 |
|---|---|---|
| 3タイプ | 骨の出方・肉感の質・重心 | いちばん広く使われ、項目が少ない |
| 12分類 | 3タイプに骨感と重心の段階を足す | 同じタイプの中の幅を分ける |
| 16分類 | さらに厚みの出る場所を加える | 細かいぶん、判定条件も増える |
見ている体は同じでも、項目が違えば出てくる名前は変わります。分ける数が増えるほど、同じ人が別の名前に入る場面も増えます。体系の関係は骨格7タイプと3タイプの関係にまとめてあります。
どの体系を使うかは、目的で決めて構いません。手持ちの服を整理したいだけなら3タイプで足りますし、同じタイプの中で結果が合わないと感じているなら12や16のほうが手がかりが増えます。細かい体系のほうが正しい、という関係ではありません。 項目が増えるぶん、そろえる条件も増えるからです。
だから、結果の名前どうしは比べられない
別の体系で出た結果を並べて「食い違っている」と感じることがあります。ですが、そもそも比べられるものではありません。
名前は、その体系の中の位置を指す記号です。体系が違えば、同じ記号でも指している範囲が違います。違う地図の上の地名を並べているようなもので、一致するかどうかを問う形になっていません。
同じ体系の中であれば、名前どうしを比べられます。3タイプの結果と3タイプの結果、12分類の結果と12分類の結果。この場合に食い違いが出たなら、それは項目の読み方が違っているということなので、次の節の手順で下ろしていけます。
比べるなら、項目の一致数で見る
比べたいときは、名前ではなく項目まで下ろします。
手順は3つです。①2つの結果が見ている項目をそれぞれ書き出す。②両方に共通して出てくる項目を拾う。③その共通項目のうち、同じ判断になっているものを数える。
共通項目が5個あって4個で一致していれば、体系が違っても実質的に同じことを言っています。一致率7割が目安です。名前だけ見て食い違いを感じていたものが、項目まで下ろすと一致していた、というのはよくあることです。
項目を書き出すときは、判断の中身まで一緒に書いてください。「骨の出方」ではなく「手首の骨が浮くか──浮く」という形です。項目名だけを並べると、同じ言葉で違うことを見ている場合に気づけません。中身まで書けば、一致しているのか、それとも同じ名前で違うものを見ているのかがそのまま出ます。
一致しなかった項目をどう扱うか
割れた項目が出たら、その項目が触って読むものか、写真だけで読むものかを見てください。
触って読む項目は、条件をそろえれば再現します。押す強さ、押す場所、時間帯。この3つをそろえて、日を空けてもう一度確かめれば、たいてい同じ結果に落ち着きます。
写真だけで読む項目は、光と服とポーズで動きます。ここが割れている場合は、条件を変えて撮り直すより、触って読める項目に置き換えるほうが早く決まります。
触って読む項目は、再現しやすい
再現性という意味で、いちばん安定しているのは触って読む項目です。鎖骨の浮き方、手首の骨の当たり方、二の腕の内側の返り方。
これらは光や服に影響されず、同じ場所を同じ強さで押せば、同じ感触が返ります。だから2回測って一致しやすい。根拠を自分で確かめたいなら、まずここからです。
押す強さは、机の上に指を置いて軽く沈む程度、と決めておくと毎回そろいます。強く押すほど、どの体でも骨に当たります。
時間帯もそろえてください。夕方は日中の活動のぶん、朝と比べて手や足の張りが変わります。朝に測ったなら次も朝、夜に測ったなら次も夜。同じ条件をそろえるという一点だけで、再現性は目に見えて上がります。
写真で読む項目は、再現しにくい
一方で、写真だけで読む項目は条件で動きます。斜めからの光では骨が浮いて見え、正面からの均一な光では目立たなくなります。
だから写真で判定したときは、同じ日に条件を変えた2枚を撮って、両方で同じ側に読めるかを確かめてください。片方だけで判定すると、あとから確かめ直す方法がなくなります。写真から読める範囲については骨格診断と写真にまとめてあります。
「基準がない」ことは、「使えない」ことと同じではない
共通の基準がないと聞くと、使う価値がないように感じるかもしれません。ですが、この2つは別のことです。
道具として役に立つかどうかは、使ったあとに自分で確かめられるかで決まります。骨格診断の場合、確かめる方法があります。結果に沿って選んだ服を着て、鏡の前で見る。手持ちの服のうち、結果に沿うものと沿わないものを並べてみる。まとまって見えるほうがどちらかは、自分の目で判断できます。
外から与えられる正しさはありませんが、手元で確かめる方法はある。この2つがそろえば、道具としては足ります。 逆に、確かめる方法まで無いものは、基準があってもなくても使いようがありません。
受ける前・使う前に確かめる3つ
どの体系の結果を使う場合でも、先に確かめておくと迷いが減る点が3つあります。
- 見ている項目が書かれているか。 何を見て判定したのかが示されていなければ、あとから確かめ直せません
- 分ける数がいくつか。 3か、12か、16か。数が違えば名前も変わるので、他の結果と比べるときの前提になります
- 触る工程があるか。 肉感の質は触らなければ読めない項目なので、ここが省かれていれば読めていない項目が1つあることになります
この3つが分かっていれば、結果を受け取ったあとに自分で検算できます。分からないまま名前だけを受け取ると、検算する手がかりが残りません。
結果を使ってよい範囲
骨格診断の結果は、服の形・丈・素材・面積を絞り込むための道具です。
手持ちの服のどれが体の上でまとまって見えるか。次に買うとき、どの棚から見ればよいか。この2つに使うぶんには、共通の基準がなくても困りません。自分の体で試して、まとまって見えたかどうかを自分で確かめられるからです。試して確かめられる範囲であれば、根拠は自分の手元で作れます。
使わないほうがよい範囲
反対に、体の良し悪しを決めたり、健康や体調についての判断に使ったりするものではありません。骨格診断が見ているのは見え方の性質で、そこに評価は含まれていないからです。
タイプの名前も、優劣を表していません。3つの名前は方向を表す記号で、順位ではない。ここを取り違えると、道具として使いにくくなります。
もう一つ、結果を他の人に当てはめる使い方も範囲の外です。判定に必要な項目のうち、触って読むものは本人にしか取れません。誰かの体を見て名前をつける作業は、材料が足りないまま進むことになります。使うのは自分の結果だけ、と決めておくと、道具としての精度が保てます。
どちらとも取れるとき|2つの結果が割れた
自己診断と別の判定で結果が違った場合、どちらかを選ぶ前に項目まで下ろしてください。
共通項目のうち一致している数を数えて、7割を超えていれば実質的に同じ結果です。7割に届かない場合は、割れている項目が触って読むものかを見る。触って読む項目で割れているなら、押す強さと時間帯をそろえてもう一度確かめる。ここまでやって割れたままなら、両方の結果に共通している項目のほうを、服選びの基準に使ってください。 名前を1つに決めなくても、服は選べます。
まとめ
骨格診断に共通の公的な基準はありません。体系ごとに見ている項目と分ける数が違うため、結果の名前どうしを比べても意味が取れません。
比べるなら、項目まで下ろして一致数を数える。7割を超えていれば同じことを言っています。自分で確かめられるのは再現性のほうで、触って読む項目を条件をそろえて2回測れば確認できます。使う範囲を服選びに限れば、根拠は自分の手元で作れます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格診断に科学的な裏づけはありますか
- 医学的な検査として標準化されたものではありません。骨格診断は体の観察にもとづく分類の方法で、公的に定められた基準や、共通の測定手順が置かれているわけではないためです。だからといって使えないという話ではなく、確かめられる範囲が限られるということです。確かめられるのは、同じ手順で測ったときに同じ結果が出るかという再現性のほうで、これは自分でも確認できます。
- Q. どうして体系によって結果が違うのですか
- 見ている項目と、分ける数が違うためです。3タイプで分ける体系、12に分ける体系、16に分ける体系があり、それぞれ重心を項目に入れるか、骨の大きさを何段階で見るか、肉感の質をどう扱うかが違います。同じ体を見ていても、項目が違えば違う名前が出ます。名前が違うことは、どちらかが間違っていることを意味しません。
- Q. 結果を比べたいときは、どこを見ればいいですか
- 名前ではなく、見ている項目です。2つの結果を並べて、共通して見ている項目が何個あり、そのうち何個で同じ判断になったかを数えてください。共通項目が5個あって4個で一致していれば、体系が違っても実質的には同じことを言っています。名前だけを見て食い違いを感じている場合、項目まで下ろすと一致していることが多くあります。
- Q. 骨格診断の結果は、何に使ってよいものですか
- 服の形・丈・素材・面積を選ぶときの絞り込みに使うものです。手持ちの服のどれが体の上でまとまって見えるか、次に買うときにどこから見ればよいかを決める道具として役立ちます。一方で、体の良し悪しを判断したり、健康や体調に関する判断に使ったりするものではありません。分類の目的が服選びの範囲に置かれているためです。
- Q. 自己診断とプロの診断で結果が違ったときは、どちらを採用しますか
- どちらか一方を選ぶ前に、項目まで下ろして比べてください。共通項目のうち一致している数を数え、7割を超えていれば実質的に同じ結果です。7割に届かない場合は、割れている項目が触って読むものか、写真だけで読むものかを見ます。触って読む項目で割れているなら、押す強さの条件をそろえてもう一度確かめてください。
— メグラシ編集部





