骨格ストレートの中の個人差|厚みの出る場所で打ち手が変わる

骨格診断でストレートと出た。書いてあるとおりにハリのある素材を選んで、ジャストサイズのシャツを買って、首元をVに開けた。それなのに、同じくストレートだという知人が着ている服と、自分に落ち着く服が、まるで違う——。
この記事は、タイプが決まったあとで止まっている方のために書いています。
先にお伝えします。ストレートという判定は、おそらく間違っていません。 ずれているのは判定のほうではなく、「ストレート」という一つの名前の中に、実際にはかなりの幅が残っている、という事実のほうです。その幅を、測って言葉にするのがこの記事の役目です。
まず結論|同じストレートでも、厚みの集まる場所が違う
骨格ストレートは「上半身に厚みがあり、体の線が直線的」という共通点で人をまとめた分類です。共通しているのは厚みがあることであって、厚みがどこに集まるかではありません。ここが人によって違います。
| この記事での呼び方 | 厚みが集まる場所 | よく出てくる困りごと | 打ち手の方向 |
|---|---|---|---|
| 胸厚型 | 胸郭の上部と肩まわり | 首が詰まって見える、上だけ大きいサイズになる | 首元で縦に抜き、下は細く |
| 胴厚型 | みぞおちからウエストまで前後に通る | 体に沿わせると四角く見える、ベルトが効かない | 胴にゆとりを残し、前開きで縦を作る |
| 腰厚型 | 腰の張りと太ももの前面 | 上下で必要なサイズが2つ違う、下だけ余る | 上はジャスト、下は落ち感で流す |
| 均一型 | 全身に散っていて偏りが小さい | ジャストにすると寂しい、鉄則どおりだと素っ気ない | ゆとりを一か所だけ足して立体を作る |
4つの呼び方は、この記事の中だけの呼び名です。 どこかの診断体系のタイプ名ではありません。覚えていただきたいのは名前ではなく、自分の厚みがどこに集まっているか、のほうです。
この記事の位置づけ|タイプを決める記事とは役割が違う
メグラシの骨格の記事群は、ストレート・ウェーブ・ナチュラルのどれに当たるかを決めるためのものですが、この記事だけはストレートと決まったあとに、その中で自分がどこに立っているかを見るためのものです。読む順番が逆になると、どちらも役に立ちません。
| いまの状態 | 読むもの | こことの関係 |
|---|---|---|
| どのタイプか決まっていない | 骨格診断セルフチェック、3タイプの観察ポイント | 先にこちら。決まってからこの記事に戻る |
| ストレートかウェーブかで迷う | ストレートとウェーブの違い、ストレートとナチュラルの違い | 3タイプの境目の話。この記事はストレートの内側の話 |
| 何度やっても結果が割れる | 診断したのに納得できないとき | 割れる原因の切り分け。原因を外してからこちらへ |
| ストレートと決まったが服が合わない | この記事 | ストレートの中の個人差を4つの型に分ける |
差が出るのは6か所|先に測る場所を決める
やみくもに全身を見ると、その日の気分で答えが変わります。見る場所を6か所に固定してください。服を脱ぐか、体に沿う無地の服に着替えて、髪をまとめて、明るい場所で行います。
| 見る場所 | 何を確かめるか | 型の判定への効き方 |
|---|---|---|
| 首の長さと付け根 | 顎先から鎖骨のくぼみまでの距離 | 胸厚型かどうかを分ける |
| 肩と胸の厚み | 横から見たときの前後の厚み | 胸厚型と胴厚型を分ける |
| バストトップの位置 | 肩先からの距離と、そこからウエストまでの距離の比 | 上下の重心を決める |
| ウエストのくびれ | 肋骨の下端と、いちばん細い場所の差 | 胴厚型を見つける最大の手がかり |
| 腰の張りと太ももの前面 | 正面と横から見たときの張り出し | 腰厚型を分ける |
| 手足の長さと関節 | 指を使った長さの比と、手首の断面 | 均一型の判定を補助する |
6か所すべてで差が出るわけではありません。はっきり差が出るのは、たいてい2か所か3か所です。 その2〜3か所が、あなたの型になります。
測り方①|首の長さと、首の付け根の位置
顎を引かずに正面を向き、顎先から鎖骨の中央のくぼみまで、指を横にして何本入るかを数えます。指の太さは人それぞれなので、cmではなく自分の指の本数で記録するのがこつです。
| 指の本数 | 記録 | この結果が指すもの |
|---|---|---|
| 2本未満 | 短め | 胸厚型の可能性が高い。首元は縦に抜く |
| 2本〜2本半 | ふつう | この項目では型が決まらない。他の5か所で決める |
| 3本以上 | 長め | 均一型か腰厚型に寄りやすい。首元は開けすぎない |
首の長さは服の見え方に直結します。同じクルーネックでも、短めの方が着ると詰まって見え、長めの方が着ると寂しく見えます。同じ「ストレートの鉄則」がここで既に分かれています。
測り方②|肩と胸の厚み(横から見る)
横向きに立ち、鏡を見ずに、片手を胸の前、もう片方の手を背中側の同じ高さに当てます。手のひらの間の距離が、その高さの厚みです。鎖骨のすぐ下と、みぞおちの高さの2か所で測り、どちらが厚いかを比べます。
| 厚い場所 | 記録 | この結果が指すもの |
|---|---|---|
| 鎖骨の下のほうが明らかに厚い | 上厚 | 胸厚型 |
| みぞおちのほうが厚い、または同じ | 中厚 | 胴厚型 |
| どちらも手のひらが平らに近い | 差が小さい | 均一型か腰厚型 |
この項目は判定の中心です。ここで「上厚」と出た方は、いわゆるストレートの説明文がそのまま当てはまる位置にいます。逆に「中厚」と出た方は、説明文の半分が合わなくて当然です。
測り方③|バストトップの位置
肩先からバストトップまでの距離と、バストトップからウエストのいちばん細い場所までの距離を比べます。定規は要りません。手の指を広げて、何回ぶんかを数えれば十分です。
| 比べた結果 | 記録 | この結果が指すもの |
|---|---|---|
| 上が短く、下が長い | 高め | 胸厚型。トップスの裾は長くしない |
| ほぼ同じ | ふつう | どの型でも起こる。他の項目で決める |
| 上が長く、下が短い | 低め | 胴厚型に寄りやすい。ウエストの線は作らない |
「低め」は欠点ではありません。 上下の距離が近い方は、その間に横の線を入れると窮屈に見えるので、線を入れずに縦で通す、という打ち手に変わるだけです。
測り方④|ウエストのくびれの深さ
手のひらを肋骨のいちばん下に当て、そのまま下に滑らせます。指がすっと内側に入る高さがあれば、そこがくびれです。入らずに、まっすぐ腰まで降りるなら、くびれは浅いということになります。
| 手の動き | 記録 | この結果が指すもの |
|---|---|---|
| 指が第二関節まで入る高さがある | 深い | 胸厚型か腰厚型。ウエストの線が効く |
| 指の先だけ入る | 浅い | 胴厚型に近い。線は入れずに縦で通す |
| 肋骨から腰までほぼ同じ幅で降りる | ほぼ無い | 胴厚型。ベルトとハイウエストは逆に働く |
ここは4つの型のうち胴厚型を見つける最大の手がかりです。骨格ストレートの説明には「メリハリがある」と書かれていることが多く、くびれが浅い方は自分の判定を疑いがちですが、上半身の厚みと直線的な骨の出方が揃っていれば、くびれが浅くてもストレートの判定は成立します。
測り方⑤|腰の張りと太ももの前面
正面を向いて、腰骨の外側に両手を当てます。次に横を向いて、太ももの前面に手のひらを当てます。正面の張り出しと、横から見た前面の厚みの、どちらが強いかを見ます。
| 強く出るところ | 記録 | この結果が指すもの |
|---|---|---|
| 正面から見た腰の幅 | 横に張る | 腰厚型。パンツは腿にゆとりのある形を |
| 横から見た太ももの前面 | 前に出る | 腰厚型。下半身は落ち感のある素材を |
| どちらも控えめ | 差が小さい | 胸厚型か均一型。下は細身が通る |
上半身に必要なサイズと下半身に必要なサイズが2つ以上違う方は、この項目で「腰厚型」が出ているはずです。その場合、上下を同じ考え方で選ばないほうが早く決まります。
測り方⑥|手足の長さと、手首の断面
手首を軽くつまんで、断面が楕円か、平たいか、角があるかを確かめます。次に、腕を体の横に下ろして、手首の位置が股関節よりどれくらい下にあるかを見ます。
| 出方 | 記録 | この結果が指すもの |
|---|---|---|
| 手首の断面が楕円で、関節が目立たない | ストレートらしい | 判定そのものは合っている |
| 手首が細く、指も長い | 均一型に寄る | ジャストサイズが寂しく見えやすい |
| 手首の位置が股関節よりかなり下 | 手足が長め | 丈を長めに取っても重くならない |
この項目は型を決める力は弱いのですが、「ストレートで合っているのか」という疑いを外す役に立ちます。手首の断面が楕円で関節が目立たないなら、3タイプの判定はまず動きません。
記録表|6か所の結果を1枚にする
紙に書き写して、右の欄を埋めてください。埋め終わった時点で、型はほぼ決まっています。
| 項目 | 選択肢 | あなたの記録 |
|---|---|---|
| ① 首の長さ | 短め / ふつう / 長め | |
| ② 上半身の厚みの位置 | 上厚 / 中厚 / 差が小さい | |
| ③ バストトップの位置 | 高め / ふつう / 低め | |
| ④ くびれの深さ | 深い / 浅い / ほぼ無い | |
| ⑤ 腰と太もも | 横に張る / 前に出る / 差が小さい | |
| ⑥ 手足と手首 | ストレートらしい / 細め / 長め |
測るときは、6か所を同じ日の同じ時間帯にまとめて行ってください。日をまたぐと、体の張り方や姿勢が変わって、項目どうしの比較ができなくなります。所要時間は5分ほどです。空欄が残っても構いません。②と④の2つさえ埋まっていれば、次の振り分けには進めます。
4つの型に振り分ける
②と④の組み合わせが判定の軸です。②で厚みの位置、④でくびれの深さを見れば、ほとんどの方が振り分けられます。
| 型 | ②厚みの位置 | ④くびれ | 補助になる項目 |
|---|---|---|---|
| 胸厚型 | 上厚 | 深い | ①短め、③高め |
| 胴厚型 | 中厚 | 浅い・ほぼ無い | ③低め、⑤差が小さい |
| 腰厚型 | 上厚か差が小さい | 深い | ⑤横に張る・前に出る |
| 均一型 | 差が小さい | 浅い〜深い | ⑥細め、①長め |
2つにまたがった方のために、迷ったときの決め方も置きます。
| 迷った組み合わせ | 優先する項目 | 決め方 |
|---|---|---|
| 胸厚型と胴厚型 | ④くびれ | 指が第二関節まで入るなら胸厚型 |
| 胸厚型と腰厚型 | ⑤腰と太もも | 下半身のサイズが上より2つ大きいなら腰厚型 |
| 胴厚型と均一型 | ②厚みの位置 | みぞおちが厚ければ胴厚型 |
| 腰厚型と均一型 | ⑤腰と太もも | 座ったとき太ももの前が張るなら腰厚型 |
どうしても半分ずつになる方は、はっきり差が出た1か所だけを見てください。 型を決めきることが目的ではなく、打ち手を1つ変えることが目的です。
胸厚型|厚みが胸郭の上部と肩に集まる
いわゆる骨格ストレートの説明文が、いちばんそのまま当てはまる位置です。上半身に合わせるとサイズが上がり、下半身では余る。首元が詰まると窮屈に見える。この2つが典型的な困りごとです。
| 場面 | 効く手 | 逆に働く手 |
|---|---|---|
| トップス | 首元をVかスキッパーで縦に開ける | 高い位置の丸い襟、詰まったタートル |
| サイズ | 肩線を合わせ、胸まわりだけ余裕のある型を選ぶ | 全体を1サイズ上げる(下が余る) |
| 素材 | ハリと厚みのある平らな織り | 厚い編み地、量感のある起毛 |
| 丈 | 腰骨のあたりで止める | 胸の下で切り替える短い丈 |
| 小物 | 縦に長さの出るもの | 首に沿って丸く回るもの |
この型は鉄則をそのまま守って構いません。 唯一の調整は、上下で違うサイズを買うことをためらわない、という点です。
胴厚型|厚みがみぞおちからウエストまで前後に通る
くびれが浅く、体に沿わせると布が厚みをそのまま写します。ストレートの鉄則のうち、ジャストサイズとウエストマークの2つが、この型では逆に働きます。
| 場面 | 効く手 | 逆に働く手 |
|---|---|---|
| サイズ | 肩線だけ合わせ、胴に指2本ぶんの余裕を残す | 体に沿うジャストサイズ |
| 縦の作り方 | 前を開けた羽織りで、体の中央に縦の線を通す | ベルトで横の線を作る |
| 素材 | 薄手でハリのある平織り、落ち感のある中肉 | 厚みのあるハリ素材(箱の形に見える) |
| ウエスト | 位置を決めずに、まっすぐ落ちる形 | ハイウエストで絞る形 |
| ボトムス | 前中心に折り目のあるまっすぐな形 | 腰まわりにギャザーの入る形 |
「ストレートなのにベルトが効かない」という感覚は、この型ではとても自然です。 横の線を作る代わりに、前を開けて縦を通す。それだけで印象がまとまります。
腰厚型|厚みが腰の張りと太ももの前面に出る
上半身はストレートの説明どおりなのに、下半身だけ別の話になる型です。上下を分けて考えると、途端に決まりやすくなります。
| 場面 | 効く手 | 逆に働く手 |
|---|---|---|
| 上半身 | 鉄則どおり。ジャストサイズとハリのある素材 | 上をゆるくする(下が重く見える) |
| 下半身 | 腿にゆとりがあり、膝から下がまっすぐ落ちる形 | 腿に沿う細身、張りの強い硬い生地 |
| 素材の使い分け | 上はハリ、下は落ち感 | 上下を同じ素材感でそろえる |
| ウエスト | ややハイ寄りに置き、縦の切り替えを使う | 腰骨の位置で横に切る |
| 丈 | ふくらはぎのいちばん太い場所を外して止める | ふくらはぎの中央で止める |
「ストレートはとろみ素材を避ける」は、この型の下半身にはあてはまりません。 上半身のとろみは避けたままで、下半身だけ落ち感を使う。この使い分けが、この型のいちばん大きな打ち手です。
均一型|厚みの偏りが小さく、直線とハリで判定された
手首の断面や骨の出方はストレートなのに、厚みが控えめな方がここに入ります。鉄則どおりに選ぶと服だけが立って、着ている人が寂しく見えるのが困りごとです。
| 場面 | 効く手 | 逆に働く手 |
|---|---|---|
| サイズ | 肩線を合わせ、身幅は少しだけゆとりを取る | 全身をぴったりのジャストサイズにする |
| 立体の作り方 | 袖や襟のどこか一か所にだけ、ゆとりや形を足す | 全体を平らで直線的にそろえる |
| 素材 | 中肉で落ち感のある織り、少し光沢のあるもの | 硬く張った生地(体から浮く) |
| 首元 | 開けすぎず、鎖骨が半分見える程度で止める | 深いVで大きく開ける |
| 小物 | 中くらいの大きさを、顔の近くに1つ | 大きく重い小物(服に負ける) |
この型の方が「ストレートじゃない気がする」と感じるのは自然です。 判定は骨の形と質感で出ていて、厚みの量では出ていないためです。判定を疑うより、ゆとりを一か所だけ足すほうが早く解決します。
鉄則の効き方一覧|12の鉄則が、型ごとに入れ替わる
よく言われるストレートの鉄則を12個並べ、型ごとに効くかどうかを入れました。◯は効く、△は条件つき、▲は逆に働きやすいという意味です。
| よく言われる鉄則 | 胸厚型 | 胴厚型 | 腰厚型 | 均一型 |
|---|---|---|---|---|
| ジャストサイズで着る | △(胸だけ余裕) | ▲ | △(上だけ) | ▲ |
| Iラインでまとめる | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
| ハリのある素材を選ぶ | ◯ | △(薄手なら) | △(上だけ) | △ |
| 首元をVに開ける | ◯ | ◯ | ◯ | △(開けすぎない) |
| 上半身に装飾を足さない | ◯ | ◯ | △(少し足す) | ▲ |
| ウエストをジャストの位置に置く | ◯ | ▲ | △(やや上) | ◯ |
| 膝下のミディ丈で止める | ◯ | ◯ | ◯ | △(やや短めも可) |
| まっすぐ落ちるパンツを選ぶ | ◯ | ◯ | △(腿にゆとり) | ◯ |
| ベルトでウエストに線を作る | △(細幅で) | ▲ | ◯ | ◯ |
| 厚手の編み地を避ける | ◯ | ◯ | ◯ | △(中肉は可) |
| 小物は直線的で大きめに | △(縦長で) | ◯ | ◯ | ▲ |
| とろみのある素材を避ける | △(下だけ可) | △(薄手は可) | ▲(下は使う) | △ |
この表の読み方は1つだけです。▲がついた鉄則を守り続けている限り、何を買っても同じ場所で違和感が出ます。 まず▲を1つ外してみてください。
鉄則①ジャストサイズ|「ぴったり」の基準が型で違う
ジャストサイズという言葉は、実は3つの別々のことを指しています。肩線の位置・身幅のゆとり・着丈です。このうち型で変わるのは身幅だけで、肩線はどの型でも合わせます。
| 型 | 肩線 | 身幅のゆとり | 見るところ |
|---|---|---|---|
| 胸厚型 | 肩先の骨に合わせる | 胸まわりに指1本 | 前を留めたときに横じわが出ないか |
| 胴厚型 | 肩先の骨に合わせる | 胴に指2本 | 座ったときに前が引かれないか |
| 腰厚型 | 肩先の骨に合わせる | 上は指1本、下は指2本以上 | 上下でサイズを分けているか |
| 均一型 | 肩先の骨に合わせる | 身幅に指1本半 | 生地が体から浮いていないか |
肩線が合っていない服は、どの型でも直せません。 逆に言えば、肩さえ合っていれば、身幅は好みで動かして構いません。
鉄則②Iライン|縦の線を作る場所が型で変わる
Iラインは「細く見せる」ための言葉ではなく、目が上から下へ一続きに動く道を作るための言葉です。道を作る場所が、型によって違います。
| 型 | 縦の線を作る場所 | 具体的な作り方 |
|---|---|---|
| 胸厚型 | 首元から胸まで | 襟を開けて、鎖骨のあいだに縦の空きを作る |
| 胴厚型 | 体の中央、上から下まで | 前を開けた羽織りで、真ん中に1本通す |
| 腰厚型 | 腰から足元まで | 前中心に折り目のあるボトムスで下に流す |
| 均一型 | 一続きにせず、上下で分ける | 中に濃い色、外に明るい色で奥行きを作る |
鉄則③ハリのある素材|「ハリすぎ」になる型がある
ハリのある素材が効くのは、体の厚みが生地を内側から支えられるときです。支える厚みが足りないと、生地だけが立って体から浮きます。
| 生地の状態 | 胸厚型 | 胴厚型 | 腰厚型 | 均一型 |
|---|---|---|---|---|
| 厚くて硬い(形が自立する) | 効く | 四角く見える | 上だけ効く | 体から浮く |
| 薄くてハリがある | 効く | 効く | 上だけ効く | 効く |
| 中肉で落ち感がある | 下半身に効く | 効く | 下半身に効く | 効く |
| 柔らかくまとわりつく | 厚みを写す | 厚みを写す | 下半身なら効く | やや効く |
| 起毛して量感がある | 避ける | 避ける | 避ける | 小面積なら可 |
「ハリ」と「厚み」は別の性質です。 生地の端を指でつまんで垂らし、折り目が立つかどうかを見てください。折り目が立つのがハリで、指に重さが乗るのが厚みです。
鉄則④首元の開け方|開ける方向が型で違う
首元は、開ける/開けないの2択ではなく、縦に開けるか横に開けるかで考えると外しません。
| 型 | 開ける方向 | 止める深さ |
|---|---|---|
| 胸厚型 | 縦(Vやスキッパー) | 鎖骨の下まで |
| 胴厚型 | 縦(前開きで通す) | 鎖骨の下まで |
| 腰厚型 | 縦か浅い横 | 鎖骨が見える程度 |
| 均一型 | 浅い横(ボートやスクエア) | 鎖骨の半分まで |
縦に開けると首から胸へ視線が抜け、横に開けると鎖骨の水平な線が出ます。厚みが上に集まっている型ほど縦、厚みの偏りが小さい型ほど横、と覚えると迷いません。首が短めの方が横に開けると詰まって見え、首が長めの方が深く縦に開けると寂しく見えるのは、どちらも方向の選び間違いです。深さは、鏡の前で服を着たまま指を当てて、鎖骨のどこまで見えているかで測ってください。
鉄則⑤ウエストの位置|1〜2cmで結果が変わる
ウエストマークが効かないと感じている方の多くは、位置が2cmずれています。 くびれのいちばん細い場所は、肋骨の下端から下に2〜4cmの範囲で人によって違います。
| 型 | 線を入れるか | 入れる位置 |
|---|---|---|
| 胸厚型 | 入れる | いちばん細い場所にそのまま |
| 胴厚型 | 入れない | 線を作らず、まっすぐ落とす |
| 腰厚型 | 入れる | いちばん細い場所より1cm上 |
| 均一型 | 入れる | いちばん細い場所にそのまま |
線を入れる型でも、幅は細いほうが失敗しません。 幅の広いものは、それ自体が横の面になり、上下を切って見せます。線を入れない型の方は、ウエストの位置で色を変えるのもやめてください。ベルトを外しても、色の切り替えが同じ場所にあれば、目には同じ横の線として届きます。
丈の止め位置|体のいちばん張る場所を外す
丈の考え方はどの型でも同じで、いちばん張っている場所で止めないという一点だけです。止める場所が型で変わります。
| 服 | 胸厚型 | 胴厚型 | 腰厚型 | 均一型 |
|---|---|---|---|---|
| トップス | 腰骨のあたり | 腰骨より少し下 | 腰の張りの下 | 腰骨のあたり |
| スカート | 膝下のいちばん細い場所 | 膝下のいちばん細い場所 | ふくらはぎの下 | 膝が半分見える位置 |
| パンツ | 足首の骨が見える丈 | 足首の骨が見える丈 | くるぶしを覆う丈 | 足首の骨が見える丈 |
| 羽織り | 腰骨より下 | 膝上まで通す | 腰の張りの下 | 腰骨より少し下 |
| 袖 | 手首の骨が見える長さ | 手首の骨が見える長さ | 肘から下がまっすぐ落ちる長さ | 手首が半分隠れる長さ |
「ストレートと出たのに納得できない」ときの整理
判定に納得できない、という感覚には中身があります。多くの場合、判定そのものではなく、判定の使い方でつまずいています。
| 感じていること | 実際に起きていること | 次にやること |
|---|---|---|
| 説明文の半分しか当たらない | ストレートの説明は胸厚型を前提に書かれていることが多い | この記事の6か所を測って型を出す |
| 鉄則どおりだと窮屈になる | 胴厚型か均一型で、ジャストサイズが逆に働いている | 肩だけ合わせ、身幅を指1〜2本ぶん戻す |
| 似合うと言われた服がしっくりこない | 骨格ではなく顔立ちや好みとの間でずれている | 診断したのに納得できないときで原因を切り分ける |
| 何度やってもストレートかウェーブで割れる | 3タイプの境目に立っている | 骨格診断がわからないときの決め方へ |
| 周りのストレートの人と体つきが違う | 分類が同じでも厚みの分布は違う | 型を出したうえで、鉄則の▲を1つ外す |
骨格は体そのものではなく、3つに分けるための道具
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
骨格の3タイプは、買い物を速くするための道具として作られています。世の中の体つきは連続していて、境目のない一続きの幅を持っていますが、その幅のまま売り場に立っても選べません。だから3つに切って、切った箱ごとに「まずこれを試すといい」という近道を用意した——それが3タイプです。
道具である以上、当たる・当たらないではなく、使える・使えないで判断するほうが正確です。 判定を受けて服選びが速くなったなら、その判定は役に立っています。速くならないなら、道具の使い方を細かくする番です。この記事の4つの型は、その細かくする手順にあたります。
そしてもう一つ。判定は体の説明書ではありません。 ストレートと出たことは、あなたの体に何かが多いとか少ないとかを意味しません。厚みが集まる場所が違えば効く手も違う、というだけのことです。合わない服が多いと感じるときも、問題があるのは体のほうではなく、選び方の粒度のほうです。
試着室で見る3か所
型が分かったら、店頭で見る場所は3つに減ります。この3つ以外は、その場で判断しなくて構いません。
| 見る場所 | 確かめ方 | 型ごとの合格ライン |
|---|---|---|
| 肩線 | 肩先の骨の上に縫い目があるか | どの型も骨の上。外れていたら次の一着へ |
| 身幅 | 前を留めて、脇に指を入れる | 胸厚型と均一型は指1本、胴厚型と腰厚型は指2本 |
| 素材の落ち方 | 裾を持ち上げて離す | 元の形に戻るならハリ。とどまるなら落ち感 |
3か所を触って、それから鏡を見てください。先に鏡を見ると、服ではなく自分を評価してしまいます。 触ってから見る順番にすると、判断の材料が「似合うかどうか」ではなく「肩が合っているか」に変わり、決めるまでの時間が短くなります。
試着室では、正面だけでなく横向きの姿を必ず見てください。 この記事で扱ってきた厚みは、正面からはほとんど分かりません。横を向いて、胸・胴・腰のどこで生地がいちばん張っているかを見る。その場所が、あなたの型が出ている場所です。合っている一着は、生地が張る場所と体の厚みのある場所がずれずに重なります。
よくある質問
Q. 6か所を測ったのに、どの型にも決めきれませんでした。
A. 決めきらなくて構いません。この記事の型は、打ち手を選ぶための入口です。6か所のうち、いちばんはっきり差が出た1か所を選び、その項目に対する打ち手だけを次の1着で試してください。たとえばくびれが浅いと出たなら、ベルトをやめて前開きの羽織りに替える。それだけで結果が変わるなら、あなたは胴厚型に近い位置にいます。型は、変えてみた結果からあとで決まります。
Q. 上半身と下半身でサイズが2つ違います。どちらに合わせて買いますか。
A. 上に合わせて、下は別に買ってください。上下がつながった服を1枚で選ぼうとすると、必ずどちらかが犠牲になります。セットで着たいときは、上下で素材感をそろえると、サイズが違っていても一続きに見えます。腰厚型の方は、この買い方に切り替えるだけで悩みの大半が減ります。
Q. 型が分かると、似合う色も変わりますか。
A. 変わりません。骨格が扱うのは素材・シルエット・丈で、色は別の軸の担当です。ただし、面積の置き方は骨格の影響を受けます。濃い色を体の中央に置くか、外側に置くかで縦の線の出方が変わるためです。色そのものの選び方は別の軸で決め、置き場所だけ骨格で決めると、二つの軸がぶつかりません。
Q. 年齢とともに型が変わったように感じます。
A. 骨の形は変わりませんが、厚みの乗る場所は年月で移ります。以前は胸厚型の打ち手が効いていたのに効かなくなった、という変化は珍しくありません。1〜2年に一度、6か所を測り直してください。3タイプの判定を受け直す必要はなく、型の振り分けだけを更新すれば十分です。
Q. 家族に見てもらうと、違う型だと言われます。
A. 見る人が、厚みではなく全体の印象で答えていることが多いです。この記事の6か所は、いずれも触って確かめられる項目にしてあります。目で見て答えるのではなく、手を当てて答えてもらってください。それでも割れるときは、②の厚みの位置だけを二人で確かめ直せば、たいてい一致します。
Q. 型に合わない服を、どうしても着たいときは。
A. 着てください。そのうえで、合わない部分を一か所だけ逃がします。厚みを写す素材なら中に何を着るかで支える、横の線が苦手なら羽織りを前開きで重ねて縦を通す。全部を型に合わせる必要はありません。逃がし方を具体的に見たい方は骨格ストレートの立て直しに手順があります。
Q. この記事を読んだあと、次に何をすればいいですか。
A. 次の1着だけ変えてください。効き方一覧で▲がついた鉄則のうち、いま自分がいちばん忠実に守っているものを1つ選び、それを外した服を試着します。結果が良ければ型は合っています。変わらなければ、別の▲に移ります。クローゼット全体を入れ替える必要はありません。
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— メグラシ編集部
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