骨格診断のカーディガン|丈・編み地の厚み・ボタンを留める位置で選ぶ

**あなたが骨格ストレートなら、裾が腰骨にちょうどかかる丈で、目の詰まった薄い編み地を選び、ボタンは下の2つだけ留めてください。**骨格ウェーブなら、裾が腰骨より上で止まる丈を選び、ボタンは上から留めます。骨格ナチュラルなら、裾が腰骨より下、腿の中ほどまで届く丈で、指でつまんで厚みを感じるざっくりした編み地を選び、前は開けたまま着ます。
カーディガンは、骨格によって変わる場所が多くありません。形の名前をたくさん覚える必要はなく、見るのは丈・編み地の厚み・ボタンを留める位置の3つです。この3つはどれも、試着室で物差しの代わりに自分の手と腰骨で測れます。
この記事では、3つの境目を寸法で置いたうえで、タイプごとの答えを書きます。厚く書いたのは後半の「2タイプで迷うとき」です。診断で2つの名前を言われた人、セルフチェックで答えが割れた人は、そこから読んでも構いません。
骨格そのものの見分け方は鎖骨・肩・腰の3か所で見る骨格のセルフチェックに、同じ秋の羽織りでもコートの選び方はトレンチコートを骨格診断で選ぶにまとめています。
結論:カーディガンは3か所の寸法で決める
最初に、タイプごとの答えを比べられる形で置きます。表は答えを覚えるためではなく、どこを見比べればいいかを示すためのものです。
| 見る場所 | 骨格ストレート | 骨格ウェーブ | 骨格ナチュラル |
|---|---|---|---|
| 丈(裾の止まる位置) | 腰骨にかかる、上下3cm以内 | 腰骨より上、ウエストの細い所の前後 | 腰骨より下、腿の中ほどまで |
| 編み地の厚み(指でつまむ) | 5mm前後で目が詰まっている | 5mm以下でやわらかく落ちる | 1cm前後で凹凸がある |
| ボタンを留める位置 | 下の2つだけ、Vはみぞおちまで | 上から2〜3つ、首元を詰める | 留めない、または真ん中1つ |
3か所のうち、見え方を一番大きく変えるのは丈です。次がボタンの位置で、厚みはその2つが決まってから合わせれば間に合います。売り場で迷ったら、丈から順に決めてください。
丈の境目は、裾が腰骨の上か下か
丈は「ショート」「ミドル」「ロング」と呼び分けられますが、同じ呼び名でも身長によって裾が止まる位置が変わります。だから名前ではなく、自分の腰骨から裾までの距離で測ります。
腰骨は、脚の付け根から少し上の、横から押すと硬く当たる骨です。立ったまま両手を腰に当て、親指以外の4本の指の下に骨の出っ張りを感じる位置が目印になります。カーディガンを羽織ったら、その骨に手を当てたまま、裾が手のどこにあるかを見てください。
- 裾が手の上端より上にある:腰骨より上の丈
- 裾が手のひらの中にある:腰骨にかかる丈
- 裾が手の下端より下にある:腰骨より下の丈
手のひらの幅はおよそ7〜8cmなので、「手の中」に入っていれば腰骨の上下3〜4cm以内です。この幅が、骨格ストレートの人にとって一番安全な範囲になります。
腰骨の上か下かで見え方が変わるのは、体の中で幅が一番出る場所と、裾の横線が重なるかどうかが変わるからです。上半身に厚みが出やすい人は胸の下で横線が入ると上半身が箱型に見え、下半身に重心がある人は腰骨の下で横線が入ると重心がさらに下がって見えます。体のどこが悪いという話ではなく、横線をどこに引くと全身の比率がきれいに見えるか、という話です。
編み地の厚みは、指でつまんで測る
編み地は、ハイゲージ・ミドルゲージ・ローゲージという言葉で分けられます。ただ、同じ呼び方でも糸の太さや編み方で厚みが違うので、ここでも名前ではなく手で測ります。
カーディガンの前身頃を、親指と人差し指で縦につまんでください。つまんだ布の厚み、つまり指と指の間の距離を見ます。
- 指の間がほとんど開かない(5mm以下):薄手。布が体に沿って落ちる
- 鉛筆1本ぶんくらい開く(5mm〜8mm):中くらい。形は布が保つ
- 指の間に小指の先が入りそう(1cm前後):厚手。体の線を布が隠す
もうひとつ、表面の凹凸も見ます。手のひらでなでたときに、なめらかに滑るか、編み目の段が指に引っかかるかです。凹凸が大きい編み地は光を散らすので、それだけで立体感が出ます。体にもともと立体感がある人は凹凸を控え、骨や関節の存在感がある人は凹凸を足すと釣り合います。
ボタンを留める位置で、Vの深さを変える
カーディガンが他の羽織りと違うのは、ボタンを何個、どこで留めるかで、首元のV字の深さを毎日変えられることです。同じ1枚でも、留め方で骨格に合う側にも外れる側にも動きます。
Vの深さは、V字の先端が体のどこに来るかで測ります。鎖骨のくぼみから指を縦に並べて、何本ぶん下にVの先端があるかを数えてください。
- 指2本ぶん以内(約4cm):浅いV。首元が詰まって見える
- 指4〜5本ぶん(約8〜10cm):中くらい。みぞおちの少し上
- 指6本ぶん以上(12cm以上):深いV。みぞおちより下
首から胸にかけて厚みがある人は、深いVで縦の線を通すとすっきりします。首から胸が薄い人は、浅いVで首元に布を集めると、上半身に適度なボリュームが出ます。ボタンを全部開けて羽織る場合は、前の2本の縦線がVの代わりになると考えてください。
前を開けて着るときに見てほしいのは、2本の縦線の間の幅です。鏡の前で両腕を下ろして立ち、左右の前端の間が手のひら1枚ぶん(7〜8cm)より狭いか広いかを見ます。狭いと縦の線が体の中心に寄って細く見え、広いと前端が胸の脇に逃げて、上半身の幅がそのまま見えます。前端が外へ逃げやすい厚手の1枚は、ボタンを1つだけ留めて間の幅を固定すると、どのタイプでも縦の線が安定します。
ボタンの数そのものも、選ぶときの手がかりになります。前立てに並ぶボタンが5つ以上ある細かい間隔の1枚は、留める数で細かくVの深さを調整できるので、2タイプで迷っている人に向いています。ボタンが3つ以下の1枚は、留める位置の選択肢が少ないぶん、買う前に自分の答えに合う位置にボタンがあるかを確かめてください。
骨格ストレートのカーディガン
骨格ストレートの人は、上半身に厚みとハリがあり、肩から胸、腰までが一枚の面のように見えやすい体つきです。カーディガンでは、この面の上に布を重ねすぎないことと、縦の線を1本通すことが大切になります。
**丈は腰骨にかかる位置、上下3cm以内です。**ここより短いと胸の下で裾が止まって上半身が箱型に見え、長すぎると裾が腿の一番張る位置にかかって横の線が下にもう1本増えます。腰骨にかかる丈は、上半身と脚の境目を自然な位置に置いてくれます。
編み地は5mm前後で、目が詰まってなめらかなものを選びます。表面の凹凸が大きいと、もともとある体の立体感に編み地の立体感が足されて、着ぶくれして見えやすくなります。毛足の長い起毛の糸も同じで、上半身の輪郭を一回り大きく見せます。
ボタンは下の2つだけ留め、Vの先端をみぞおちまで下ろしてください。首から胸に縦の空きができると、厚みのある上半身に細い縦の線が1本通ります。中に着るトップスは、首元が詰まったものより、浅いVかUの開きがあるもののほうが、カーディガンのVとつながってきれいです。
袖は、手首の骨が見える位置まで少したくし上げます。手首は骨格ストレートの人にとっても細く見える場所なので、そこを出すだけで全体が軽くなります。袖口のリブが長く、たくし上げると腕の途中で布がたまる形は避けると扱いやすいです。
合わせるボトムは、腰骨にかかる丈のカーディガンなら、まっすぐ落ちるパンツか膝下丈のタイトスカートが合います。カーディガンの前の縦線が、ボトムの縦線とつながって、全身に長い直線が2本通るからです。裾が広がるフレアスカートを合わせるときは、カーディガンのボタンを全部開けて、縦の線を残してください。
骨格ストレートの秋のニット全般の選び方は、骨格ストレートのニットの選び方で詳しく書いています。
骨格ウェーブのカーディガン
骨格ウェーブの人は、上半身が薄く、重心が腰から下にある体つきです。カーディガンでは、上半身に布のボリュームを集めることと、重心を上に引き上げる区切りを入れることが大切になります。
**丈は腰骨より上、ウエストの一番細い所の前後で止まるものを選びます。**裾がウエスト近くで止まると、そこが上半身と脚の境目になって脚が長く見えます。腰骨にかかる丈でも着られますが、その場合は中のトップスを短めにするか、スカートやパンツをウエストの高い位置ではいて、境目を上に作ってください。
編み地は5mm以下の薄手で、やわらかく体に沿って落ちるものが合います。表面がなめらかで、少しツヤのある糸だと、上半身の薄さが華奢に見えます。厚手のざっくり編みは、上半身に重さが出るぶん、相対的に下半身が重く見えやすいので、着るならショート丈に限定すると扱いやすくなります。
ボタンは上から2〜3つ留めて、首元を詰めて着てください。Vの先端が鎖骨のくぼみから指2本ぶん以内に来ると、胸元に布が集まり、上半身に程よいボリュームが出ます。前を全部留めて、プルオーバーのように1枚で着るのも骨格ウェーブの人に向く着方です。
袖は手首まで下ろしてよいですが、手の甲にかかるほど長い袖は腕を重く見せます。袖口が細く絞られた形を選ぶと、手首に区切りができて腕全体が華奢に見えます。
合わせるボトムは、ウエストの位置が高いものを選びます。ショート丈のカーディガンの裾と、ハイウエストのスカートやパンツのウエストが近い位置で重なると、上半身と脚の境目が1本の線にまとまります。中に着るトップスは、ボトムにすべて入れるか、カーディガンより短いものにして、裾が2段に重ならないようにしてください。
骨格ナチュラルのカーディガン
骨格ナチュラルの人は、骨や関節の存在感があり、肩幅や手足の長さがしっかりと見える体つきです。カーディガンでは、布にゆとりと凹凸を持たせて、骨の直線を布がやわらかく包むようにすると釣り合います。
**丈は腰骨より下、腿の中ほどまで届くものが合います。**膝上までのロング丈もよく似合います。裾が腰骨より下にあると、肩から裾までの縦の長さがゆったり取れて、骨格のフレームの大きさと布の量が見合います。腰骨より上のショート丈は、肩の幅に対して布が少なく見え、肩だけが目立つことがあります。
編み地は1cm前後の厚手で、凹凸のあるざっくりしたものが合います。ケーブル編みや畦編みのように表面に段のある編み地は、骨の直線に布の起伏が重なって、体の輪郭がやわらかく見えます。薄手で体に沿う編み地は、骨の位置をそのまま拾うので、合わせるなら少しゆとりのあるサイズを選んでください。
ボタンは留めずに羽織るのが基本です。前の2本の縦線がまっすぐ落ちると、肩幅と縦の長さが釣り合います。風が冷たい日は真ん中1つだけ留めると、腰の位置に区切りが入りすぎず、布が自然に落ちます。
袖は長めでも合います。袖口を手首の骨より少し下まで下ろし、手の甲に少しかかるくらいでも、骨格ナチュラルの人は重く見えにくいです。手首の骨が大きく見えるのが気になる人ほど、袖を下ろしたほうが落ち着きます。
2タイプで迷うとき:3か所のうち2か所を寄せる
ここからが、検索では答えが出ない部分です。骨格診断で「ストレート寄りのウェーブ」のように2つの名前を言われた人や、セルフチェックで答えが割れた人は少なくありません。カーディガンでは、3か所を全部どちらか一方に合わせる必要はありません。
**3か所のうち2か所を、寄せたいほうのタイプに合わせ、残る1か所で反対側を足します。**どちらに寄せるかは、次の手順で決めてください。
- 手持ちのカーディガンを1枚羽織り、鏡から2m離れる
- ボタンを「全部開ける」「上から2つ」「下から2つ」の3通りで留め替える
- 3通りのうち、一番すっきり見えた留め方がどのタイプの答えに近いかを見る
留め方が一番はっきり差を見せるので、ここで出た答えを1か所目として固定します。残りの丈と厚みのうち、もう1か所を同じタイプに合わせ、最後の1か所は反対側のタイプの答えを使います。
全部を一方に寄せると、迷っている側の特徴が隠れてしまい、どこか自分の体と合っていない感じが残ります。2対1にしておくと、両方の特徴が少しずつ見えて、診断の結果が割れた体つきに一番近い着姿になります。
例を1つ挙げます。ストレートとウェーブで迷っている人が、手持ちの1枚を3通りに留め替えたところ、上から2つ留めたときが一番すっきり見えたとします。これはウェーブの答えなので、1か所目はウェーブで固定します。次に厚みを見ると、手持ちの1枚は5mm以下の薄手で、これもウェーブの答えです。2か所がウェーブにそろったので、最後の丈はストレートの答えである「腰骨にかかる位置」を使います。こうして選んだ1枚は、首元に布が集まって上半身に程よいボリュームが出つつ、裾が腰骨で止まるので、腰まわりのハリも自然に見えます。
同じ手順で、2か所がどちらにもそろわないこともあります。留め方はストレート、厚みはウェーブ、というようにばらばらに出た場合です。そのときは、丈を最後の決め手にしてください。腰骨の上で止まる1枚と下で止まる1枚を羽織り比べ、脚が長く見えたほうのタイプに、残りの2か所のうち1か所を寄せ直します。丈は全身の比率に一番大きく効くので、迷いを最後に断ち切る役に向いています。
それでも決めきれないときは、着る日の予定で決めて構いません。座っている時間が長い日は上半身だけが見られるので、留め方と厚みを上半身の答えに合わせます。歩いている時間が長い日は全身が見られるので、丈を優先します。
ストレートとウェーブで迷う人
ストレートとウェーブで迷う人は、上半身は薄いのに腰まわりにハリがある、あるいは上半身に厚みがあるのに腕や手首は華奢、というように、上と下で特徴が分かれていることが多いです。
この場合、丈は腰骨にかかる位置か、それより2〜3cm上にします。腰骨のちょうど上で止まると、ストレートの「腰骨にかかる」とウェーブの「腰骨より上」の両方の範囲に入ります。編み地は5mm以下の薄手にそろえ、表面はなめらかなものを選んでください。厚みの答えは2タイプで近いので、ここは迷わずに済みます。
分かれ目はボタンの位置です。首から胸にかけて肉づきがある人はストレート側の「下2つ留め」で縦の線を通し、鎖骨がくっきり見えるほど首元が薄い人はウェーブ側の「上から留め」で首元に布を集めます。鎖骨のくぼみに指を当てて、指の第一関節まで沈むなら首元は薄い側と考えてください。
迷いが残るときは、真ん中の2つだけを留めて、Vの先端をみぞおちの少し上に置きます。首元は開きすぎず、縦の線も残るので、両方の答えのちょうど間になります。
ストレートとナチュラルで迷う人
ストレートとナチュラルで迷う人は、体に厚みがありつつ、肩や膝などの関節もしっかりしている体つきです。2タイプとも直線的な体つきなので、カーディガンでは丈と厚みの答えが分かれます。
まず、肩の骨の先を触ってください。肩の端に骨が角のように出ていて、指でつまめるくらいはっきりしているならナチュラル寄り、肩が丸く肉に包まれていて骨の先がわかりにくいならストレート寄りです。
ナチュラル寄りなら、丈は腰骨より下のやや長めを選び、編み地は中くらいの5〜8mmにとどめます。ストレートの答えである目の詰まった表面を残すと、厚手のざっくり編みほど上半身が大きく見えません。ストレート寄りなら、丈は腰骨にかかる位置で、編み地に少しだけ凹凸のあるリブ編みを選びます。凹凸のある縦のリブは、ナチュラル側の素朴さを足しながら、縦の線も作ってくれます。
ボタンはどちらの場合も留めずに羽織るか、下の1つだけ留めます。2タイプとも、首元に布を集めるより縦の空きを作るほうが合うので、ここは共通の答えにできます。
ウェーブとナチュラルで迷う人
ウェーブとナチュラルで迷う人は、上半身は薄いのに関節や骨の存在感がある、あるいは手足が長くて華奢な体つきです。2タイプの答えは丈で正反対になるので、ここが一番悩ましい組み合わせです。
手首の骨を見てください。手の甲側にある丸い骨が、くっきり出ていて大きいならナチュラル寄り、小さく平らで目立たないならウェーブ寄りです。
ウェーブ寄りなら、丈は腰骨より上を選び、編み地をやや厚めの5〜8mmにします。上半身に少しだけ布の重さを足すことで、ナチュラル側の骨の存在感と釣り合います。ナチュラル寄りなら、丈は腰骨より下を選び、編み地は薄手から中くらいで、表面はなめらかなものにします。長い丈でも布が軽ければ、ウェーブ側の華奢さを消しません。
ボタンの位置は、ウェーブ寄りなら上から1つか2つ、ナチュラル寄りなら真ん中1つにします。どちらにしても、腰より上に区切りを1つ作ると、2タイプのどちらにも合う重心になります。区切りはボタンでもベルトでも構いません。
骨格の結果が割れたときの考え方は、骨格の混合タイプの秋冬の予定の服にも書いています。カーディガン以外の秋冬服で迷ったときは、そちらも見てください。
迷う人がやりがちな3つの失敗
2タイプで迷っている人の着姿を見比べると、つまずく場所はだいたい同じ3つにまとまります。どれも、片方の答えだけを信じて3か所を全部そろえたときに起きています。
**1つ目は、厚みと丈を両方とも「隠す側」に寄せてしまうことです。**体型を隠したい気持ちが強いと、厚手でしかも長い1枚を選びがちです。ところが布の量が増えるほど、体の輪郭は大きく見えます。隠したい場所があるなら、厚みか丈のどちらか1つだけで覆い、もう1つは軽くしてください。たとえば腰まわりを覆いたいなら丈は長くして、編み地は薄手にします。
2つ目は、ボタンを毎回同じ位置で留めてしまうことです。カーディガンは留め方で骨格の答えを動かせる服なのに、買ったときの留め方のまま着続けている人がほとんどです。中に着るトップスの首元が変われば、合うVの深さも変わります。浅い首元のトップスなら深いVで、深い首元のトップスなら浅いVで、と中の服に合わせて留め替えると、同じ1枚で合う日が増えます。
3つ目は、鏡に近すぎる位置で判断することです。試着室の鏡は体から50cmほどの距離で見ることが多く、その距離だと上半身しか目に入りません。カーディガンの丈は全身の比率で効くので、2m離れないと正しく判断できません。試着室が狭いときは、カーテンの外に出て通路の鏡で見るか、スマートフォンで全身を撮って確かめてください。写真なら、上下の比率を落ち着いて比べられます。
この3つを避けるだけで、2タイプで迷っている人でも、手持ちの服の中から似合う1枚が見つかることが多いです。新しく買う前に、まず手持ちで試してください。
手持ちのカーディガンを直して着る
骨格の答えと違う1枚を持っていても、すぐに手放す必要はありません。3か所のうち、丈と厚みは変えられませんが、ボタンの位置と、丈の「見え方」は着方で動かせます。
**丈が合っていないときは、中のトップスとベルトで境目を動かします。**丈が長すぎる骨格ウェーブの人は、カーディガンの上から細いベルトをウエストに巻くと、境目がウエストに上がります。丈が短すぎる骨格ストレートの人は、中に腰骨までのトップスを出して前を全部開けると、縦の線が2本できて上半身の四角さが消えます。
厚みが合っていないときは、袖の扱いで重さを調整します。厚手のざっくり編みを持て余している骨格ストレートやウェーブの人は、袖を手首の骨の上までたくし上げ、肌を少し見せると全体が軽くなります。薄手を持て余している骨格ナチュラルの人は、肩から掛けて袖を前で軽く結ぶと、上半身に布の量が足せます。
ボタンの位置は、留め替えるだけで骨格の答えに近づけます。前の章の表を見ながら、手持ちの1枚を3通りに留め替えて、一番すっきり見える留め方を探してください。それが見つかれば、その1枚は「合っていない服」から外れます。
試着室で確かめる順番
売り場では、形の名前より先に、自分の体で3か所を測る順番を決めておくと迷いません。
- 羽織ったら、両手を腰骨に当てて裾の位置を見る
- 前身頃を指でつまんで、厚みが何mmかを見る
- ボタンを「全部開ける」「上から」「下から」で留め替える
- 鏡から2m離れて、全身の比率を見る
- 腕を前に伸ばし、肩と背中が突っ張らないかを確かめる
最後の確認は見落とされがちですが、秋冬は中にシャツや薄手のニットを重ねるので、羽織った瞬間はぴったりでも、重ねると肩が引っ張られることがあります。中に着る予定の服の厚みを想定して、腕を前に伸ばしたときに背中に横じわが出ないかを見てください。横じわが出るなら、ワンサイズ上か、肩の縫い目が腕側に落ちた形を選びます。
試着室に入る前に、手持ちのカーディガンで一番よく着ている1枚の丈と厚みを思い出しておくと、比べる基準になります。「あの1枚より2cm長い」「あれより少し薄い」と比べられるだけで、選ぶ時間が短くなります。
色は骨格よりも顔立ちや肌の色で決まる要素ですが、骨格の見え方にも少し関わります。同じ丈と厚みでも、濃い色は輪郭をはっきりさせ、淡い色は輪郭を少しぼかします。骨格ストレートの人が淡い色の厚手を選ぶと、ぼけた輪郭が一回り大きく見えることがあるので、淡い色なら薄手を、濃い色なら中くらいまでを目安にしてください。骨格ナチュラルの人は、淡い色の厚手でも骨のフレームが輪郭を支えるので、重く見えにくいです。
もう一つ、店の照明は家や職場より明るく、編み地の凹凸の影が見えにくくなっています。厚みや表面の起伏を確かめるときは、試着室の照明だけでなく、窓際や通路の自然光に近い場所で一度見てください。家に帰ってから「思ったより凹凸が目立つ」と感じるのを防げます。
秋のはじめと冬の入口で変えること
カーディガンは、季節の入口で役割が変わります。秋のはじめは1枚で羽織り、気温が下がってくるとコートの下に入ります。役割が変わると、骨格の答えの中でも優先する場所が変わります。
秋のはじめに1枚で羽織るときは、全身が見られるので丈を優先します。この記事の答えどおりの丈を選び、ボタンの位置で調整してください。
コートの下に入れるようになったら、丈よりも厚みが大事になります。コートの中で厚手のカーディガンが重なると、骨格に関係なく上半身が大きく見えます。骨格ナチュラルの人でも、コートの下には中くらいの厚みの1枚を選ぶと、袖や肩がもたつきません。コートの袖の中にカーディガンの袖が入るかどうか、羽織った状態で腕を曲げて確かめてください。
コートを選ぶ段階で骨格を見るときは、骨格の混合タイプのコートの型と丈も参考になります。カーディガンを中に入れる前提で、コートの肩と丈を選ぶ考え方を書いています。
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顔まわりの印象からカーディガンを選びたい人は、顔タイプ別のカーディガンを合わせて読んでください。骨格で丈と厚みを決め、顔タイプで首元の形と色を決めると、迷う場所がほとんど残りません。
骨格の結果そのものに自信がない人は、骨格診断のセルフチェックを2回やる方法で、1回目と2回目の答えが一致するかを確かめてから、この記事の表に戻ってください。
よくある問い
- Q. 骨格ストレートにショート丈のカーディガンは似合いませんか
- 裾が腰骨より5cm以上高いと、胸の厚みの下で布が止まって上半身が四角く見えやすくなります。着るなら前を全部開けて縦の線を2本作り、下に腰骨までの丈のトップスを出してください。裾の位置が実質的に下がるので、ショート丈の軽さを残したまま着られます。
- Q. 骨格ウェーブでロングカーディガンを着たいときはどうしますか
- 編み地を指でつまんで5mm以下の薄手を選び、ウエストの一番細いところでベルトかボタン1つで留めてください。腰より上に区切りが1本入れば、丈が長くても重心は上に残ります。ざっくり編みのロング丈は、ウェーブの人には布の重さが下に溜まりやすい組み合わせです。
- Q. 骨格がどれかわからないままカーディガンを選べますか
- 選べます。試着室で同じ形の色違いではなく、丈が違う2枚を羽織り、鏡から2m離れて全身を見てください。腰骨の上で止まる1枚と下で止まる1枚のうち、脚が長く見えた方の丈があなたの基準になります。厚みとボタンの位置は、その丈に合わせて後から決められます。
- Q. 手持ちのカーディガンが骨格に合っていない気がします。買い替えるべきですか
- 先に留めるボタンの位置を変えてみてください。上から2つだけ、下から2つだけ、真ん中1つだけの3通りで鏡を見ると、丈と厚みが合っていなくても見え方が大きく変わります。それでも重く見えるなら、袖を手首の骨の上までたくし上げるか、腰に細いベルトを1本足すと、買い替えずに直せることが多いです。
— メグラシ編集部





