骨格が混合タイプのコート|肩は上半身、丈は下半身の結果で選ぶ

**骨格のセルフチェックで、上半身と下半身の結果が食い違った人へ。**コートは、肩まわりを上半身の結果で、丈と裾を下半身の結果で選んでください。1つのタイプに決めてから選ぶと、どちらかが必ずずれます。
コートは肩で布の重さを受けて、下へ垂れる服です。肩の縫い目と布の張りは上半身の骨とぶつかり、裾の高さと広がりは膝や腰と並んで見えます。1着の中で、見る場所が上と下に分かれているので、結果が割れている人はそのまま分けて使えます。
結論:コートは上と下で、見る場所が分かれている
| コートの場所 | 何の結果で決めるか | 見るもの |
|---|---|---|
| 肩の縫い目の位置 | 上半身 | 肩の骨の先から何cmずれているか |
| 布の厚みと張り | 上半身 | 平置きして折ったとき、角が立つか寝るか |
| 襟の大きさ | 上半身 | 鎖骨の端から端までに対して、襟の幅が何割か |
| 丈 | 下半身 | 膝の皿から何cm上か下か |
| 裾まわりの広がり | 下半身 | 裾の一周が腰まわりの何倍か |
| ベルト・ボタンの位置 | 上下の境目 | 体のいちばん細いところの高さ |
上の3行は上半身、下の2行は下半身、最後の1行だけが境目です。タイプの名前を1つに決める作業は、ここでは要りません。
先に確かめる|結果は本当に上下で割れているか
割れているかどうかは、上と下を別々に数えて確かめます。1つの表でまとめて数えると、多いほうに引っぱられて割れ目が見えなくなるからです。
上半身の3点
- 鎖骨……細く浮いて見えるか(ストレートは目立ちにくい、ウェーブは細く見える、ナチュラルは太く大きい)
- 手首……断面が平たいか丸いか(丸くて厚いとストレート、平たく薄いとウェーブ、骨の出っぱりが目立つとナチュラル)
- 胸の厚み……横から見て、胸の前に厚みがあるか
下半身の3点
- 膝……皿が小さく目立たないか、大きく骨ばっているか
- 腰の高さ……脇から腰骨までの中で、いちばん細い位置が上寄りか下寄りか
- 太もも……前に張るか、外に張るか
上の3点のうち2つ以上が同じタイプを指し、下の3点のうち2つ以上が別のタイプを指していれば、割れていると見てください。どちらかが1点ずつばらばらなら、その側は「ゆるい」結果として扱います。手首や鎖骨の見方を詳しく確かめたいときは骨格診断セルフチェックを先に通してください。
肩まわりは上半身の結果で決める
肩の縫い目は、コートの中でいちばん骨と近い場所です。鏡の前で腕を下ろし、肩の骨の先(腕を上げると窪むところ)と縫い目の位置を比べます。
- 上半身がストレート寄り……縫い目が骨の先から±1cm以内。落ちるほど、肩から胸にかけての厚みが強調される
- 上半身がウェーブ寄り……縫い目が骨の先か、それより0〜1cm内側。外に落ちると、肩から下が布に負けて見える
- 上半身がナチュラル寄り……縫い目が骨の先から外へ3〜5cm落ちても収まる。骨の大きさと布の余りが釣り合う
ここは1cmで印象が変わる場所です。売り場で迷ったら、丈より先にこの位置を見てください。
布の厚みと張りも上半身に合わせる
コートの布は、肩から胸までの面で見え方が決まります。袖を内側に折り込んで平置きし、身頃を半分に折ってみてください。**折った角が立ったまま残るか、すぐに寝るか。**それが張りの目安です。
上半身がストレート寄りなら、角が立つ布が胸の厚みと釣り合います。ウェーブ寄りなら、角が寝る柔らかい布のほうが肩の薄さと合います。ナチュラル寄りなら、角が立つかどうかより、表面に織り目や起毛があるかを見てください。平らでつるりとした布より、表面に凹凸があるほうが骨の大きさと釣り合います。
丈は下半身の結果で決める
丈は、膝の皿を基準に測ります。立ったまま、皿の上端と下端に指を当て、コートの裾がどこで止まるかを見てください。
| 下半身の結果 | 収まりやすい丈 | 避けたい丈 |
|---|---|---|
| ストレート寄り | 皿の下端から5〜15cm下 | 皿の真ん中で止まる丈 |
| ウェーブ寄り | 皿の上端より上、またはくるぶしの上10cm以内 | ふくらはぎのいちばん太いところで止まる丈 |
| ナチュラル寄り | ふくらはぎのいちばん太いところより下〜くるぶし | 皿の上端より上の短い丈 |
**避けたい丈の共通点は、裾が体の出っぱりと同じ高さで止まることです。**止まった場所に横線ができ、そこが目に入ります。
裾まわりの広がりも下半身に合わせる
裾まわりの一周を、自分の腰まわり(いちばん太いところ)と比べます。平置きした裾の幅を2倍すれば一周の目安になります。
下半身がストレート寄りなら1.2〜1.4倍。裾が広がりすぎず、まっすぐ落ちる形が腰の張りと合います。ウェーブ寄りなら、短い丈は1.2倍前後、長い丈は1.5倍以上に広がるほうが、下重心の体と釣り合います。ナチュラル寄りなら1.5倍以上で、広がりが揺れずにまっすぐ垂れる布が合います。ナチュラル寄りの比の考え方は骨格ナチュラルのコートでも詳しく扱っています。
組み合わせ別の早見
| 上半身 | 下半身 | 肩と布 | 丈と裾 |
|---|---|---|---|
| ストレート | ウェーブ | 縫い目は骨の先、張りのある布 | 皿より上の短め、裾1.2倍前後 |
| ストレート | ナチュラル | 縫い目は骨の先、張りのある布 | ふくらはぎより下の長め、裾1.5倍以上 |
| ウェーブ | ストレート | 縫い目は骨の先か内側、柔らかい布 | 皿の下5〜15cm、裾1.2〜1.4倍 |
| ウェーブ | ナチュラル | 縫い目は骨の先か内側、柔らかい布 | 長め、裾はまっすぐ垂れる形 |
| ナチュラル | ストレート | 縫い目は外へ3〜5cm、表面に凹凸 | 皿の下5〜15cm、裾1.2〜1.4倍 |
| ナチュラル | ウェーブ | 縫い目は外へ3〜5cm、表面に凹凸 | 皿より上か、くるぶし近くまで |
表は、どこを見れば分かれるかを示すためのものです。自分の2つの結果の行だけ見れば足ります。
どちらとも取れるとき①|上がストレート、下がウェーブ
いちばん迷いやすい組み合わせです。上は張りのある布が合うのに、下は軽い丈が合う。長いコートを選ぶと、張りのある布が脚の途中まで続いて、下半身が重く見えます。
このときは、丈を短くして布の張りを残すのが先です。皿の上端より上で止まる丈なら、張りのある布でも下半身に重さが届きません。どうしても長い丈が欲しい日は、前を開けて着てください。前を開けると縦に2本の線ができて、布の張りが下へ届く面積が半分になります。
どちらとも取れるとき②|上がウェーブ、下がストレートかナチュラル
上は柔らかく小さく、下はしっかり長く。この組み合わせで失敗しやすいのは、下に合わせて大きな布のコートを選び、肩が布に負けることです。
肩の縫い目だけは骨の先から外に出さないでください。そのうえで、丈は下半身の結果どおり長めにします。襟は小さめ、鎖骨の端から端までの幅の半分以内に収まるものを選ぶと、上半身の軽さが残ります。
どちらとも取れるとき③|ベルトやボタンの位置で迷う
ベルトやウエストのボタンの位置は、上半身でも下半身でもなく、その境目で決めます。脇の下から腰骨までをメジャーで測り、いちばん細いところがその中点より上か下かを見てください。
上なら、ベルトを高めに結ぶと体の細いところと重なります。下なら、ベルトは結ばずに後ろで留めるか、ゆるく垂らしてください。**タイプの名前ではなく、この1か所の高さで決めます。**上下で割れている人ほど、ここは名前で判断しないほうがうまくいきます。
中に着るもので、肩の見え方が変わるとき
秋口に薄いシャツの上から合わせたコートが、冬に厚いニットを入れると窮屈に見えることがあります。これは上半身の結果が変わったのではなく、中の厚みで肩の縫い目の位置が動いたためです。
試着は、その冬にいちばん厚く着る中身で行ってください。厚いニットを入れると、肩の縫い目は骨の先から外へ0.5〜1cm押し出されます。上半身がストレート寄りやウェーブ寄りの人は、薄着で骨の先ちょうどに来るコートだと、冬に縫い目が外に落ちた状態になります。薄着のときに骨の先より0.5cm内側に来るものを選ぶと、中を厚くしたときにちょうど骨の先に収まります。
上半身がナチュラル寄りの人は、もともと縫い目が外に落ちる形が収まるので、この差はあまり気にしなくて構いません。
手持ちのコートで確かめる3分の手順
- 手持ちのコートを着て、正面と横から全身の写真を撮る
- 肩の縫い目が骨の先から何cmずれているかを見る
- 裾が膝の皿のどこで止まっているかを見る
- 裾を内側に10cm折り上げて、もう一度撮る
- 2枚を並べ、肩と丈のどちらを変えたときに印象が大きく動いたかを見る
肩の1cmで大きく動く人は、上半身の結果がはっきりしている側です。丈の10cmでほとんど動かない人は、下半身の結果がゆるい側です。はっきりしている側だけを守り、ゆるい側は手持ちの服との相性で決めて構いません。
売り場で見る順番
売り場では、肩→布→丈→裾の順に見てください。肩の縫い目は直せませんが、丈は裾上げで短くできます。直せないものから先に見るほうが、試着の回数が減ります。
長いコートを買って短く直す場合、裾まわりの広がりは短くしたぶんだけ狭くなります。裾が広がる形のコートは、直したあとの一周が腰まわりの何倍になるかを先に計算しておいてください。
よくある行き違い
**「診断で言われたタイプに合わせれば、全部そろう」。**上下で結果が割れている人は、1つのタイプに合わせると、もう片方が必ずずれます。言われたタイプは、はっきりしている側の結果として使ってください。
**「混合タイプは何でも着られる」。**割れているからといって、どれでも合うわけではありません。上と下にそれぞれ守る場所があり、その場所が2つに増えているだけです。
**「上下で割れているなら、中間のタイプを選べばいい」。**中間を選ぶと、肩も丈もどちらの結果からも少しずつずれます。混ぜるのではなく、場所ごとにどちらか一方の結果をそのまま使うほうが、ずれが出ません。
**「コートは上半身で選ぶもの」。**肩は上半身ですが、丈と裾はコートの面積の半分以上を占めます。上だけで選ぶと、下半身の結果がまるごと抜け落ちます。
装いに活かすなら
骨格の結果が上下で割れているなら、無理に1つにまとめなくて構いません。コートは、上半身と触れる場所と、下半身と並ぶ場所がはっきり分かれた服です。肩の縫い目と布の張りは上半身、丈と裾の広がりは下半身。ベルトの位置だけは、体のいちばん細いところの高さで決めます。
この分け方はコートに限らず、ワンピースやロングカーディガンのように上下を1枚で覆う服にもそのまま使えます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格診断で上半身と下半身の結果が違うのは、おかしいことですか
- 珍しいことではありません。骨格のセルフチェックは、鎖骨・手首・膝・腰など体のあちこちの特徴を合わせて1つのタイプに寄せる作りになっています。上と下で特徴が別の方向を向いている人は、どの項目を重く見るかで結果が変わります。それは診断の失敗ではなく、体がそういう配分になっているというだけです。服の側で上と下を分けて考えれば、無理に1つに決める必要はありません。
- Q. コートの肩は上半身、丈は下半身、と分ける理由は何ですか
- コートは肩で布の重さを受けて、そこから下へ垂れる服だからです。肩の縫い目の位置と布の張りは、上半身の骨の出方と直接ぶつかります。一方で裾が止まる高さと広がり方は、膝や腰の位置と並んで見えます。1着の中で、上半身と触れる場所と、下半身と並ぶ場所がはっきり分かれているので、結果が割れている人ほど分けて考えたほうが迷いません。
- Q. 上下どちらの結果も自信がありません
- その場合は、手持ちのコートを2着着比べて、どちらの結果がよりはっきりしているかを先に確かめてください。肩の縫い目を鏡で見て、1cm動かしただけで印象が大きく変わるなら、上半身の結果ははっきりしている側です。丈を折り上げて10cm動かしても印象がほとんど変わらないなら、下半身の結果はゆるい側です。はっきりしている側の結果だけ守り、ゆるい側は手持ちの服との相性で決めて構いません。
- Q. ベルト付きのコートは、どちらの結果に合わせればいいですか
- ベルトの位置は、上と下の境目にある体のくびれで決めます。脇の下から腰骨までを測り、いちばん細いところがその半分より上にあるなら、ベルトは高めに結ぶほうが収まります。半分より下なら、ベルトは結ばずに後ろに回すか、ゆるく垂らすほうが自然です。タイプの名前ではなく、この1か所の位置で決めてください。
— メグラシ編集部





