骨格診断ナチュラルなのに華奢|秋冬の大きい服に着られる直し方

**細いのに骨格ナチュラルと出たなら、その結果はそのまま使って構いません。**着られて見えるのは診断の誤りではなく、服の量を置く場所が足りていないからです。
骨格ナチュラルの判定は、肉づきの量ではなく、骨の枠の大きさと関節の出方を見ています。華奢でも、肩先・手首・膝の骨がはっきり出ていればナチュラルと出ます。そのうえで、細い人は枠が広く中身が薄い。だから大きい服を着ると、布が引っかかる場所が肩先の2点だけになり、そこから下が落ちきって、服だけが目立ちます。
この記事は、3つの数字で自分の「布が引っかかる場所」を確かめ、秋冬のコート・ニット・パンツ・スカートの量をどこに置くかを決めます。ナチュラルに似合わない服を布の距離で整理した記事は骨格ナチュラルに似合わない服にあります。ここでは、細い人がナチュラルの助言をそのまま使って起きる失敗と、その直し方だけを扱います。
結論:量を減らすのではなく、置き場所を増やす
細いナチュラルの人に足りないのは、服の小ささではありません。布が当たって止まる場所です。
| 布が当たる場所 | 当たっていないと起きること | 当てる方法 |
|---|---|---|
| 肩先 | 肩線が腕の途中まで落ち、上半身が四角い箱に見える | 肩線を肩先から5cm以内に落とす |
| 腰骨 | 裾が脚の付け根まで落ち、胴が長く見える | 裾を腰骨の高さで止めるか、前だけ入れる |
| 手首 | 袖が手の甲を覆い、腕が服の中に消える | 袖口を手首の骨に当てるか、1回折る |
**3か所のうち2か所に布が当たっていれば、同じ大きさの服でも体の側が見えます。**1か所だけだと、服が主役になります。
この3か所は、どれも骨が皮膚の近くにある場所です。肉づきが少なくても位置が変わらないので、細い人でも置き場所として使えます。逆に、胸やお腹のように中身で形が決まる場所は、細い人では布を受け止めてくれません。ナチュラルの助言が「大きめ」を勧めるのは、枠の骨に布を掛けて落とす前提があるからで、掛ける場所を先に決めれば、その前提は細い人にもそのまま使えます。
細いのにナチュラルと出る理由|判定は骨の枠を見ている
骨格ナチュラルは「がっしりした人のタイプ」と思われがちですが、判定で見ているのは骨です。
| 判定で見る場所 | 細い人でもナチュラルと出るか | 理由 |
|---|---|---|
| 肩先の骨の出方 | 出る | 肉が少ないぶん、骨の角がむしろ目立つ |
| 鎖骨の太さ | 出る | 鎖骨の太さは肉づきでは変わりにくい |
| 手首の外側の骨 | 出る | 骨の山が皮膚の上から見えやすい |
| 膝の皿の大きさ | 出る | 脚が細いほど膝の形が浮いて見える |
| 体の厚み | 出にくい | ここはストレートを分ける項目で、ナチュラルの主軸ではない |
| 肌の質感 | 出にくい | 判定する人によって重みが違い、単独では決まらない |
細いことと、ナチュラルであることは、別の軸です。細さは中身の量、ナチュラルは枠の形。枠が広く、中身が薄い組み合わせが、この記事の読者です。
診断の場で「ナチュラルです」と言われたとき、同時に「ゆったりした服、ざっくりした素材、長い丈」と勧められることが多いはずです。その助言は、枠と中身がほぼ釣り合っている人を想定しています。細い人はその中の一部分、たとえば長い丈だけ、厚い布だけを取り出して使うほうが合います。
判定そのものに迷いがあるなら骨格ストレートと骨格ナチュラルの違いで鎖骨・手首・膝の3か所を確かめてから戻ってきてください。
まず測る|3つの数字で布が引っかかる場所を確かめる
必要なのはメジャー1本と、鏡の前の5分です。
| 測る場所 | 測り方 | 見るもの |
|---|---|---|
| 肩幅 | 背中側で、左右の肩先の骨の外端どうし。1人で難しければ、いちばん肩が合うシャツの肩幅で代える | cmの数字 |
| 胸囲 | 胸のいちばん高い位置を水平に1周 | cmの数字を2で割る |
| 手首の骨 | 手の甲を上にして、横から見る | 外側の骨が山として見えるか |
| 腰骨 | 腰に手を当てて前へすべらせる | 前の角が指に当たる高さ |
| 腰骨とウエスト | 腰骨の角と、いつも履くパンツのウエストの縁 | 縁が角の上か下か |
最初に出すのは、肩幅を、胸囲の半分で割った数です。肩幅39cm、胸囲80cmなら、39÷40で0.98になります。
この数は、体の枠に対して中身がどれだけあるかの目安です。肩幅は骨で決まるので、肉づきが変わってもほとんど動きません。胸囲は中身の量で動きます。だから同じ肩幅でも、胸囲が小さいほど数は大きくなり、布が肩先で止まって胸の前で浮きやすくなります。
測るときは、下着を普段どおりにつけた状態で、息を吐き切らずに自然に立ってください。胸囲は1cmずれると比が0.01〜0.02動きます。境目の近くに出たら、日を変えてもう一度測り、2回の平均を使います。
境目の表|比の数字で、置き場所の数が決まる
| 肩幅÷(胸囲÷2) | 体の中で起きていること | 大きい服の扱い |
|---|---|---|
| 0.95以上 | 枠が中身より広い。布は肩先で止まり、胸の前で浮く | 量を3点に分けて置く。この記事の主な対象 |
| 0.90〜0.95 | 枠と中身がほぼ釣り合う | 肩と腰骨の2点に当たれば、一般的なナチュラルの助言が使える |
| 0.90未満 | 中身が枠を埋めている | 大きめの服がそのまま成立しやすい |
| 手首の骨 | 腰骨の角 | 使える置き場所 |
|---|---|---|
| 山として見える | 指ではっきり当たる | 肩・腰骨・手首の3点すべて |
| 山として見える | 当たりにくい | 肩と手首。裾は腰骨ではなく、脚の付け根より上で止める |
| 見えにくい | 指ではっきり当たる | 肩と腰骨。袖は手首で止めず、7分丈か手首より1cm上で |
| 見えにくい | 当たりにくい | 肩だけ。ほかは布の重さで落とす |
比が0.95以上で、置き場所が肩だけの人ほど、大きい服に着られやすくなります。この組み合わせの人は、置き場所を増やすより先に、布を重くするほうが効きます。
手首の骨と腰骨は、布を当てる場所として使えるかどうかを見ています。骨の山が見える手首なら、袖口を当てたときに布がそこで止まり、腕の輪郭が戻ります。腰骨の角がはっきりしていれば、裾やウエストをそこに掛けられます。どちらも当たりにくい人は、布を重くして肩から下へまっすぐ落とすのがいちばん確実です。
着られて見えるとき、鏡の中で起きていること
「着られている」という言葉は広すぎるので、鏡の中で見えている現象に分けます。
| 見えていること | 原因 | 直す場所 |
|---|---|---|
| 肩から下が四角い箱になる | 布が肩先でしか止まっていない | 肩線を肩先に戻すか、ベルトで腰骨に当てる |
| 胸の前で布が浮いて、横から見ると厚い | 布が軽く、空気を含んで止まる | 重い布に替える |
| 袖の中で腕が泳いでいる | 袖幅が上腕の1.5倍を超えている | 袖幅を詰めるか、袖を1回折る |
| 手の甲が袖に埋まる | 袖丈が手首の骨より3cm以上長い | 袖口を手首の骨に当てる |
| 裾が脚の付け根まで落ちる | 腰骨で止まる場所がない | 前だけ入れるか、丈を腰骨までにする |
| 首元に布が集まって顔が小さく埋まる | 襟ぐりが広く、布が首の後ろに寄る | 襟を立てるか、中に首の詰まった1枚を入れる |
| 全身写真で服しか印象に残らない | 3点のどこにも布が当たっていない | まず1点、手首から当てる |
| 歩くと服が遅れてついてくる | 布が軽すぎて体の動きに追いつかない | 布の重さを上げる |
2つ以上当てはまる服は、量ではなく置き場所と重さの問題です。
ここで大事なのは、服のサイズを1つ下げても多くは直らないことです。サイズを下げると身幅も肩幅も一緒に小さくなり、今度は肩の骨の角を服が拾います。ナチュラルの人が小さい服を着たときに出る、骨だけが目立つ見え方です。直すのは、どこか1か所の置き場所と、布の重さのほうです。
身幅のゆとり|胸の実寸の半分に、何cm足すか
身幅は、服を平らに置いたときの脇から脇の長さです。自分の胸囲の半分と比べます。
| 比の数字 | 身幅のゆとりの目安 | 超えたとき |
|---|---|---|
| 0.95以上 | 胸囲÷2に8〜12cm | 胸の前で布が浮き、横から見て厚くなる |
| 0.90〜0.95 | 胸囲÷2に10〜16cm | 肩と腰骨に当たっていれば崩れない |
| 0.90未満 | 胸囲÷2に14〜20cm | 大きめの服として成立する |
細いナチュラルの人が一般的な「ナチュラルはゆったり」を使うと、ゆとりが20cmを超えがちです。**ゆとりを12cm前後で止めて、足りない量感は布の厚みで出す。**これが最初の直し方です。
売り場では身幅の数字がタグに書かれていないことも多いので、手持ちでいちばん着られていないと感じる1枚を平らに置いて測り、その数字を基準にしてください。基準の1枚より身幅が4cm以上大きい服は、布が重くない限り避けます。逆に、基準より小さくても布が重く厚いなら、量感は十分に出ます。
肩線|落とすのは肩先から5cmまで
大きい服の多くは、肩線が肩先より下に落ちています。落ちる距離で、細いナチュラルの人の見え方が変わります。
| 肩線の位置 | 細いナチュラルの人に起きること |
|---|---|
| 肩先ちょうど | 肩の骨の角が服の中で立ち、枠がはっきり出る |
| 肩先から2〜5cm下 | 骨の角がやわらぎ、ナチュラルらしい量感が出る |
| 肩先から5〜8cm下 | 腕の付け根に布がたまり、肩幅が服の幅に見える |
| 肩先から8cm以上下 | 上半身が服の形になり、体の枠が消える |
8cm以上落ちている服は、コートなら前を開けて縦の線を出す、ニットなら上から1枚羽織って肩線を上書きする。どちらかで使えます。
肩線の位置は、腕を下ろしたときに縫い目がどこにあるかで見ます。肩先の骨を指で押さえ、そこから縫い目までを指の幅で数えると早く分かります。指3本でおよそ5cmです。指3本を超えて落ちている服は、試着室で腕を前に伸ばしたとき、脇の下に布が大きくたまるかどうかも一緒に見てください。たまる量が多いほど、上半身が服の形に置き換わります。
布の重さ|垂らして10cm先で折れない布を選ぶ
細い人の服選びでいちばん効くのは、重さです。布の端を持って垂らし、10cm下の様子を見ます。
| 布 | 垂らしたときの様子 | 細いナチュラルの人では |
|---|---|---|
| 目の詰まったウール | まっすぐ落ちて、ほとんど揺れない | 量を持たせても体の線に沿う |
| 厚手のコットン | 落ちるが、角で少し折れる | 肩と腰骨に当たれば成立する |
| 起毛した厚い布 | ゆっくり落ちて、面で止まる | 秋冬の主役に向く |
| 軽いポリエステル | 空気を含んで広がる | 胸の前で浮きやすい |
| 薄手のニット | 体に沿いすぎて骨の角を拾う | 1枚では骨が目立ち、重ねると使える |
| 空気を含むざっくり編み | ふくらんだまま止まる | 丈を腰骨の上までにすれば使える |
| 張りのある薄い布 | 角を作って立つ | 肩から下が箱になりやすい |
**重い布は、大きくても体の線に沿って落ちます。**軽い布は、大きいほど体から離れます。
秋冬は、この重さの差が夏よりはっきり出ます。夏の薄い布はどれも軽く、差が小さいのに対して、秋冬は同じコートやニットでも布の重さに倍近い差があります。細いナチュラルの人にとって秋冬は、重い布を選べるぶん、実は大きい服を着やすい季節です。売り場で迷ったら、同じ形の2着を両手に持ち、重いほうを先に試着してください。
コート|着られる失敗と直し方
秋冬でいちばん失敗が目立つのはコートです。面積が大きいぶん、置き場所のずれがそのまま全身に出ます。
| 失敗 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 肩が落ちて、腕が短く見える | 肩線が8cm以上落ちている | 前を開けて内側の縦の線を見せる |
| 前から見ると箱、横から見ると厚い | 布が軽く、胸の前で浮く | 目の詰まったウールか起毛の厚手に替える |
| 丈が長く、脚が消える | 裾がふくらはぎの一番太い位置で止まる | 裾をくるぶし上10cmか、膝下5cmにずらす |
| ベルトを締めると布が余る | 身幅のゆとりが20cmを超えている | ベルトは結ばず、後ろで軽く留める |
| 襟が大きく、顔が埋まる | 襟の幅が肩幅の半分を超える | 襟を立てずに寝かせ、中の首元を詰める |
| 袖が手の甲まで来る | 袖丈が手首の骨より3cm以上長い | 袖口を1回折って手首の骨を見せる |
コートは、前を閉めた姿と開けた姿で、置き場所の数が変わります。閉めると肩先の1点だけで布を支えることになり、開けると内側の服の縦の線が加わって、腰骨や手首に視線が届きます。細いナチュラルの人は、大きいコートほど前を開けて着る日を基本にしてください。寒い日に閉める場合は、ベルトではなくマフラーを一重で前に垂らし、縦の線を足します。
コートの形の選び方は骨格ナチュラルのコートにもあります。そちらは裾まわりと肩幅の比で選ぶ記事で、ここではすでに持っている1着の直し方を扱っています。
ニット|ざっくり編みで上半身だけが大きくなるとき
| 失敗 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 胸から下がふくらんで見える | 軽い編み地が空気を含んで止まる | 丈を腰骨の上までにする |
| 裾のゴムが腰で溜まる | 裾が腰骨より5cm以上下で締まる | 前だけ入れるか、裾を折り上げる |
| 首元が広く開き、鎖骨の骨だけが目立つ | 襟ぐりが鎖骨の外端まで開く | 中に首の詰まった薄い1枚を入れる |
| 袖がたまって手の甲を覆う | 袖丈が長く、袖口が緩い | 袖を肘下まで押し上げる |
| 肩の縫い目が腕の途中にある | 肩線が大きく落ちている | 上から前開きの1枚を羽織る |
**ニットは丈で決まります。**腰骨にかかるか、腰骨の上で終わる長さなら、編み目が大きくても着られません。
腰骨より下まで続く長いニットは、胸の前で浮いた布が、そのまま裾まで続いて1つの塊になります。上半身から太ももの付け根までが服の形になるので、細い人ほど服が主役になります。どうしても長いニットを着たい日は、前の裾だけをボトムスに入れて、腰骨の位置を1か所だけ見せてください。それだけで塊が上下に分かれます。
ワイドパンツ|裾が脚に沿って落ちないとき
| 失敗 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 腰まわりで布がだぶつく | ウエストが腰骨の上で止まらない | ウエストを腰骨の角に当てる位置で履く |
| 太ももの横で布が張り出す | 布が軽く、横に広がる | 落ち感のある重い布に替える |
| 裾がくるぶしの上で揺れて、足首が細く浮く | 裾幅が広く、丈が短い | 丈を足の甲にかかる長さにする |
| 前から見ると脚の形が分からない | 膝の位置で布が止まらない | 膝の皿の上にセンタープレスのある形を選ぶ |
| 座ると腰の後ろが大きく開く | 股上が深く、腰骨で止まっていない | 上を腰骨まで下ろして、裾から出さない |
ワイドパンツで着られて見えるのは、たいてい腰と裾の2か所です。腰骨で止まらずに布がウエストから落ちると、太ももの横に布が溜まり、裾が軽いと足首のところで広がります。細い人は脚の骨の形が浮きやすいので、裾は足の甲にかかる長さまで下げて、足首を布で覆うほうが落ち着きます。
膝の出方でパンツの丈を決めるなら膝が大きい骨格はナチュラル?も使えます。
ロングスカート|腰から下が布だけになるとき
| 失敗 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 腰から裾まで一枚の布に見える | ウエストで止めた布が腰骨を通り過ぎる | 上の裾を前だけ入れて腰骨の位置を見せる |
| 裾が広がって、足首が小さく見える | 布が軽く、裾で広がる | 重い布に替えるか、ブーツで足首に量を足す |
| 歩くと布が脚にまとわりつく | 薄く柔らかい布が脚の骨を拾う | 厚手のタイツか、裏地のある1着に替える |
| 丈がふくらはぎの途中で止まる | 一番細い位置を外している | くるぶし上5〜10cmまで下げる |
| 上に大きなニットを重ねると腰が消える | 上下とも量が多い | 上は腰骨の上までにする |
ロングスカートは、上に何を合わせるかで成否の半分が決まります。上下とも量のある服を重ねると、腰骨の置き場所がどちらの布にも覆われます。上を短めにして腰骨を見せるか、上を長めにしてスカートを細く重い布にするか、どちらかに寄せると、布だけの塊になりません。
マフラー・ストール|首元に量が集まりすぎるとき
細い人の首元は、布が集まると顔と首の境目が見えにくくなります。秋冬に大きいコートとざっくりしたマフラーを重ねると、肩から上が布だけになり、顔が小さく沈んで見えます。首元に量を置くなら、その日はコートを細めにするか、マフラーを一重にするか、どちらか一方を軽くしてください。
| 巻き方 | 起きること | 細いナチュラルの人では |
|---|---|---|
| ぐるぐる巻いて首を埋める | 顔の下に大きな塊ができる | 塊の幅を肩幅の半分以内にする |
| 一重で前に垂らす | 縦の線が2本できる | 布が重ければいちばん安定する |
| 肩に掛けるだけ | 肩先に量が乗る | 肩の骨の角をやわらげる |
| 結び目を横に作る | 左右の量が偏る | 骨の出た側と反対に作る |
靴とブーツ|足元が軽すぎて上だけ重いとき
| 足元 | 起きること | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 薄い底の平たい靴 | 上の量に対して足元が軽く、上下がちぐはぐになる | 上の量を減らすか、靴下で足首に量を足す |
| 底に厚みのある靴 | 上の量を受け止められる | 大きい服のときの基本にする |
| 筒の太いブーツ | 足首まわりに量ができ、全身がつながる | 筒と脚のすき間は指2本までにする |
| 細身のロングブーツ | 脚の骨を拾いやすい | 厚手のタイツを合わせる |
大きい服を着る日は、足元に同じくらいの量を置くと全身がつながります。上だけに量があると、脚が服の下から細く出ているように見え、服に着られている印象が強くなります。秋冬はブーツや厚手の靴下を使えるので、足首に量を足すのは夏より簡単です。
重ね着|3枚目で崩れる人と、崩れない人
秋冬は重ねる枚数が増えます。細いナチュラルの人は、枚数より「どこで止めるか」を先に決めます。
| 重ね方 | 比が0.95以上の人 | 比が0.90未満の人 |
|---|---|---|
| 薄い1枚+ニット+コート | 成立する。ニットの丈を腰骨の上に | 成立する |
| シャツ+ベスト+コート | 成立する。ベストで腰骨に当てる | 成立する |
| ニット+ニット+コート | 胸の前で2枚分が浮く | 量感として成立しやすい |
| 厚いニット+大きいコート | 上半身が箱になる。コートは前を開ける | 成立する |
| 薄い1枚+大きいシャツ+ストール | 首元に量が集まる。ストールは一重で | 成立する |
比が0.95以上の人が崩れるのは、同じ軽さの布を2枚続けて重ねたときです。軽い布どうしは互いに空気を含み、胸の前で2枚分の厚みになります。重ねるなら、内側を薄く体に沿う布、外側を重く落ちる布にして、真ん中に軽い布を挟まないようにしてください。3枚目を足すかどうかは、2枚の時点で横から見て胸の前が浮いていないかで決めます。
重ね着の順番は骨格ナチュラルの秋服で月ごとにまとめています。
どちらとも取れるとき①|ナチュラルとウェーブの間と言われた
診断で「ナチュラル寄りのウェーブ」「ウェーブ寄りのナチュラル」と言われた人は、上半身と下半身で分けます。
| 見る場所 | ナチュラル側の印 | ウェーブ側の印 | 服の決め方 |
|---|---|---|---|
| 肩先 | 骨の角が触れる | 肩が丸く、角が触れにくい | トップスの肩線を決める |
| 手首 | 骨の山が見える | 骨が小さく平たい | 袖口の位置を決める |
| 腰から太もも | 骨盤の角が当たる | 太ももの外側に丸みがある | ボトムスの形を決める |
| 膝 | 皿が大きく角がある | 皿が小さく目立たない | 丈の止め位置を決める |
1枚の服で両方を満たそうとしないでください。上はナチュラル、下はウェーブ、のように上下で役割を分けると、細い人ほど早く決まります。
ワンピースのように上下がつながった服は、この分け方が使えません。その場合は、上半身の側を優先して肩線と袖口を合わせ、腰から下は布の重さで落とす形を選びます。上半身に合わない服は、腰から下をどう合わせても直らないからです。
どちらとも取れるとき②|上半身は細いのに、腰まわりだけ張る
肩幅の比は0.95以上なのに、腰骨の張りが強い人がいます。この場合、上半身と下半身で置き場所の数が違います。
| 部位 | 置き場所 | 量の置き方 |
|---|---|---|
| 上半身 | 肩先だけ | 布を重くして、ゆとりは12cm前後で止める |
| 腰まわり | 腰骨がはっきり | ウエストを腰骨で止め、下は縦に落とす |
| 脚 | 膝の皿 | 裾は膝下か、くるぶし上で止める |
| 全身 | 上が軽く下が重い | 上に厚みのある1枚を足して釣り合わせる |
**上に量を足し、下は縦に落とす。**逆にすると、上半身だけが服に埋もれます。
この体の人がやりがちなのは、腰まわりを気にして上を長く大きくすることです。上を長くすると、はっきりした腰骨の置き場所を自分で覆ってしまい、上半身の布は肩先の1点だけで支えることになります。腰骨は使える場所として見せて、その上に厚みのある短めの1枚を重ねてください。
どちらとも取れるとき③|背が低くて、大きい服がすべて丈で余る
背の低い人が大きい服を選ぶと、幅より先に丈が余ります。丈が余ると、置き場所の腰骨も手首も布の下に入ってしまいます。
| 服 | 余りやすい場所 | 先に決めること |
|---|---|---|
| コート | 裾と袖 | 袖口を手首の骨に合わせてから、裾の位置を見る |
| ニット | 裾 | 腰骨の上で終わる丈を選ぶ |
| シャツ | 裾と袖 | 前だけ入れて腰骨を出す |
| ワイドパンツ | 裾 | 足の甲にかかる長さで止める |
| ロングスカート | 裾 | くるぶし上10cmにそろえる |
背が低い人は、幅のゆとりを12cmで止めたうえで、丈は腰骨・手首・くるぶしの3か所から逆算します。
丈が余る服は、置き場所を布の下に沈めてしまいます。袖が手首の骨を越えると手首の置き場所がなくなり、裾が腰骨を越えると腰骨の置き場所がなくなります。背の低いナチュラルの人は、幅より丈を先に合わせるだけで、置き場所が2つ戻ってきます。袖と裾は折る・入れるで調整できるので、試着では肩線だけは妥協しないでください。
手持ちの大きい服を、捨てずに使う置き換え
すでに持っている大きい服は、置き場所を足せば使えるものが多くあります。手放すかどうかを決める前に、下の置き換えを1つずつ試してください。1つでも「体の側が見えた」と感じたら、その服は残す側です。3つ試しても服しか目に入らないなら、そのときに手放す候補にします。
| 手持ちの服 | 足すもの | 当たる場所 |
|---|---|---|
| 肩の落ちたコート | 前を開けて、中に縦の線 | 縦の線で肩線を上書き |
| 大きなシャツ | 前だけ入れる | 腰骨 |
| 長いニット | 裾を1回折り上げる | 腰骨 |
| 袖の長いカーディガン | 袖を押し上げて肘下で止める | 手首より上の骨 |
| 大きいワイドパンツ | 厚手の上を裾から出さない | 腰骨 |
| 軽いロングスカート | 筒のあるブーツ | 足首 |
試着室で1分で確かめる順番
| 順番 | 見るところ | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 肩線 | 肩先から5cm以内 |
| 2 | 袖口 | 手首の骨に当たる |
| 3 | 裾 | 腰骨にかかるか、腰骨の上 |
| 4 | 横向き | 胸の前で布が浮いていない |
| 5 | 腕を前に出す | 背中が突っ張らず、袖が上がりすぎない |
| 6 | 3歩歩く | 服が遅れてついてこない |
6つのうち4つが合格なら、その服はあなたの枠で着られます。
3つ以下だった服も、すぐに戻さなくて構いません。不合格だった項目が袖口と裾だけなら、折る・入れるで直せます。肩線と横向きの浮きが不合格なら、置き換えでは直りにくいので、その服は見送るほうが早いでしょう。試着室の鏡は近いので、横向きは少し離れて、店の通路側の鏡でも一度見てください。
よくある行き違い
| よく聞く言い方 | 実際に起きていること |
|---|---|
| ナチュラルは大きい服が似合う | 布が枠に引っかかるときに成立する。細い人は引っかかる場所が少ない |
| 細いからウェーブのはず | 細さは中身の量で、タイプは骨の出方で決まる |
| ざっくりニットはナチュラルの定番 | 軽くて空気を含む編みは、細い人では胸の前で浮く |
| 小さい服を選べば解決する | 小さくすると骨の角を拾い、ナチュラルの良さが消える |
| 着られるなら診断が違う | 診断ではなく、量の置き場所と布の重さの問題 |
| 重ね着すれば量が出る | 枚数ではなく、どこで止めるかで決まる |
どの言い方も、半分は正しく、半分は細い人に当てはまりません。ナチュラルという結果を持ったまま、自分の比の数字と置き場所の数で、助言のどの部分を使うかを選んでください。
診断そのものが決まらない人は骨格診断がわからないから進めてください。
まとめ
細いのにナチュラルと出ても、結果は使えます。着られて見えるのは、布が止まる場所が少ないからです。
- 肩幅÷(胸囲÷2)が0.95以上なら、量を3点に分けて置く
- 置き場所は肩先・腰骨・手首。2か所に布が当たれば体が見える
- 身幅のゆとりは12cm前後で止め、足りない量感は布の重さで出す
- 肩線は肩先から5cm以内、袖口は手首の骨、裾は腰骨
- どちらとも取れるときは、上下で役割を分ける
秋冬は、重い布と厚い靴を選べる季節です。細いナチュラルの人にとっては、大きい服を着こなしやすい時期でもあります。まず手持ちのコートとニットを1枚ずつ出して、肩線・袖口・裾の3か所を確かめるところから始めてください。
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よくある問い
- Q. 細いのに骨格ナチュラルと言われました。診断が間違っていますか
- 間違いとは限りません。骨格ナチュラルの判定で見ているのは、肩先・手首・膝・鎖骨といった骨の出方と、体の枠の大きさです。肉づきの量は判定の中心ではないので、細くても骨がはっきり出ていればナチュラルと出ます。確かめるなら、手首の外側の骨が横から見て山として見えるか、肩先の骨の角を指の腹で段として触れるか、腰骨の前の角がパンツのウエストに当たるか、の3つを見てください。2つ以上当てはまるなら、ナチュラルの結果はそのまま使って構いません。
- Q. ナチュラルは大きめの服が似合うと聞いたのに、着ると服に着られます
- 大きめが似合うのは、布が体のどこかに引っかかって落ちるときです。細いナチュラルの人は枠が広く中身が薄いので、布が引っかかるのが肩先の2点だけになりやすく、そこから下が落ちきって服だけが目立ちます。量を減らすより先に、量の置き場所を増やしてください。肩線は肩先から5cm以内に落とす、裾を腰骨の高さで一度止める、袖口を手首の骨に当てる。この3点に布が当たると、同じ大きさの服でも体の側が見えるようになります。
- Q. ざっくりしたニットは避けたほうがいいですか
- 避ける必要はありません。見るのは編み目の大きさではなく、ニットの重さと丈です。手に持って垂らしたとき、肩から10cm下で布が折れずに体の線に沿って落ちるなら、細いナチュラルの人でも着られます。軽くて空気を含むだけのニットは、胸の前で膨らんだまま止まるので、上半身だけが大きく見えます。丈は腰骨にかかるか、腰骨の上で終わるかのどちらかにして、腰骨より5cm以上下で終わる長さは避けてください。
- Q. ウェーブとナチュラルの間と言われたときは、どちらの服を選べばいいですか
- 上半身と下半身で分けて考えてください。肩先と手首の骨がはっきりしているなら上半身はナチュラルの考え方で、肩線を少し落とした形や厚みのある布を選びます。腰から下がやわらかく、太ももの外側に丸みがあるなら、ボトムスはウェーブ寄りに、体に沿って裾で広がる形を選びます。1枚の服で両方を満たそうとすると、どちらにも寄らない中途半端な形になりやすいので、上下で役割を分けるほうが早く決まります。
— メグラシ編集部





