骨格の膝で選ぶ秋冬のスカート丈とブーツ|膝のお皿から何cm離すか

**いま立ったまま、膝のお皿に指を当ててみてください。**お皿の上の端と下の端、それから膝の裏から少し下で、ふくらはぎがいちばん後ろに張り出す位置。秋冬のスカート丈とブーツの高さは、この3か所の高さでほとんど決まります。
先に答えを置きます。骨格ストレートなら、裾はお皿の下端から2〜4cm下で止めるか、ふくらはぎの頂点より下まで落とします。骨格ウェーブなら、お皿の上端より上で止めて膝を少し見せるか、すねが細くなりはじめる位置まで下げます。骨格ナチュラルなら、膝は隠して、お皿の下端から10cm以上離します。そしてどのタイプでも、裾がふくらはぎの頂点ちょうどで止まる丈だけは避けてください。
この3つは、骨格タイプの説明によく書かれている「膝下丈が似合う」「ロング丈が似合う」を、自分の脚の上の位置に置き換えたものです。同じ膝下丈と書かれたスカートでも、身長150cmの人と165cmの人では、膝から裾までの距離が5cm以上変わります。売り場の丈の表記を読むより、自分の膝から測ったほうが早く決まります。
タイプがまだはっきりしない人は、先に骨格診断のセルフチェックで3タイプのどれに近いかだけ見ておいてください。ただしこの記事の後半で書くとおり、スカート丈とブーツに限っては、タイプの名前より膝そのものを優先したほうがうまくいく場面がかなりあります。
結論:裾の高さは、膝のお皿の下端を0にして測る
膝まわりで見るべき位置は4つです。お皿の上端、お皿の下端、ふくらはぎの頂点、そして足首のくびれ。この中でいちばん大事なのはお皿の下端で、ここを0として、上をプラス、下をマイナスで数えると話が早くなります。
| タイプ | 裾を止める位置 | ブーツの履き口 | 避けたい位置 |
|---|---|---|---|
| 骨格ストレート | お皿の下端から2〜4cm下/ふくらはぎの頂点より下 | お皿の下端から3〜5cm下 | ふくらはぎの頂点ちょうど |
| 骨格ウェーブ | お皿の上端より上/すねが細くなる位置 | ふくらはぎの頂点より下か、膝下ぴったり | お皿の真ん中 |
| 骨格ナチュラル | お皿の下端から10cm以上下 | 膝下にゆとりをもって届く高さ | お皿の下端から0〜5cm |
表は、どこを比べるかを見せるためのものです。数字は目安で、あなたの脚では1〜2cm前後します。前後したときにどちらへ動かすかは、このあと書く「迷ったとき」の章で決めてください。
骨格タイプの違いは、膝ではおおまかに次のように出ます。ストレートは膝そのものは目立たず、膝の下からふくらはぎにかけて張りが出やすい。ウェーブは膝が小さく、脚の重心が下にあって、ふくらはぎの頂点が低めに来やすい。ナチュラルはお皿が大きく、骨の形がはっきり出やすい。この違いがそのまま、裾を止める位置の違いになります。
先に測る4つの高さ|付箋とメジャーで3分
測り方は単純です。用意するのは付箋4枚とメジャーだけ。秋冬に履くタイツをはいた状態で測ると、実際に着たときの見え方に近くなります。
- 壁に背をつけずに、鏡の前でまっすぐ立つ。かかとは軽くそろえる
- お皿の上端と下端に、指で骨の縁を探して付箋を貼る
- 横を向き、ふくらはぎがいちばん後ろに出ている高さに付箋を貼る
- 足首のいちばん細いところに付箋を貼る
- それぞれ床からの高さを測り、メモする
身長158cm前後の人なら、お皿の下端は床から45cm前後、ふくらはぎの頂点は32〜36cm前後に来ることが多いです。ただしこれは平均の話で、あなたの数字はもっと高いことも低いこともあります。大事なのは平均と比べることではなく、自分の4つの数字を持っておくことです。
メモができたら、お皿の下端から頂点までの距離を引き算してください。この距離が10cm以上あるか、それより短いかで、膝下丈の選び方が少し変わります。距離が長い人は膝下2〜4cmの位置に裾を止めても頂点まで余裕があります。距離が短い人は、膝下丈の裾が頂点に近づきやすいので、ロング寄りに振るほうが安全です。
ついでに、手持ちのスカートを1枚はいて、裾が4つの付箋のどこに来ているかを見ておいてください。「なんとなく似合わない」と感じていたスカートの裾が、頂点の付箋の上にぴったり乗っていた、ということはよくあります。
骨格ストレート|お皿の下端から2〜4cm下か、ふくらはぎの頂点より下
骨格ストレートの人は、膝のお皿そのものはあまり目立ちません。そのかわり、膝の下からふくらはぎにかけて、筋肉の張りや厚みが出やすいタイプです。だから裾は、膝をちょうど隠した直後、お皿の下端から2〜4cm下で止めると、膝下のいちばん細い部分が見えて脚がまっすぐ見えます。
もうひとつの選択肢は、ふくらはぎの頂点を越えてさらに下まで落とすことです。頂点から5cm以上下、足首のくびれから10〜15cm上あたりで止めると、張りのある部分を布で通り過ぎて、すねの細い部分が出ます。秋冬はこちらのほうが使いやすいことが多く、厚手のウールやツイードのスカートでも重く見えにくくなります。
形は、裾に向かってまっすぐ落ちるタイトやIラインが合います。フレアの量が多いと、腰まわりの厚みに布の広がりが重なって、膝下の細さが目立たなくなります。秋冬に台形スカートをはくなら、広がりは裾で左右合わせて10cm程度までにとどめ、生地は張りのある厚手を選んでください。
ブーツは、履き口がお皿の下端から3〜5cm下に来る、膝下ぴったりの高さが合います。履き口の幅は、ふくらはぎに沿ってすき間が指1本ぶん程度のもの。すき間が大きいと、履き口の分だけ横幅が足されます。ショートブーツなら、履き口が足首のくびれより上、くびれから5cm以内で止まる高さを選んでください。
骨格ウェーブ|お皿の上端より上か、すねが細くなる位置で止める
骨格ウェーブの人は、膝のお皿が小さく、膝まわりがすっきりしていることが多いです。そのかわり脚の重心が下にあり、ふくらはぎの頂点が低めの位置に来やすい。だから裾をお皿の上端より上で止めて、膝とその上を少し見せると、脚の細い部分が出て全体が軽く見えます。お皿の上端から3〜8cm上が目安です。
秋冬に膝上を出すのは寒い、という人は多いと思います。その場合は濃いタイツを合わせてください。膝上の丈でも、タイツと靴の色をそろえれば肌の面積はほとんど出ません。ウェーブの人はもともと下半身に布の重さが集まりやすいので、丈で軽さを足すのは理にかなっています。
膝を出したくない人は、ふくらはぎの頂点を越えて、すねが細くなりはじめる位置まで裾を下げます。頂点から3〜6cm下です。ここで止めると、裾が揺れたときに見えるのが足首までの細い部分だけになり、ロング丈でも重心が下がりすぎません。
避けたいのは、裾がお皿の真ん中で止まる丈です。膝丈と呼ばれるスカートの多くがここに来ます。お皿の真ん中で止まると、膝の丸みに裾の線が重なり、脚の長さが上下に二分されて見えます。手持ちの膝丈がここに来ているなら、ウエストで1〜2回折り上げて上端より上にするか、ロングブーツで覆ってしまうのが簡単です。
ブーツは、履き口がふくらはぎの頂点より下で止まるミドル丈か、膝下ぴったりで脚に沿う細身の筒が合います。筒が太いと、低めの重心にさらに重さが足されます。
骨格ナチュラル|膝は隠して、お皿の下端から10cm以上離す
骨格ナチュラルの人は、膝のお皿が大きく、骨の形がはっきり出やすいタイプです。ここに裾の線が近づくと、裾の横線と骨の形が並んで、膝が強調されます。だから裾は、膝を完全に隠したうえで、お皿の下端から10cm以上離してください。ふくらはぎの頂点を越えて、くるぶしまでのどこかで止めるロング丈がいちばん扱いやすいです。
膝の大きさが気になっている人は、膝が大きく見える骨格ナチュラルの服選びも合わせて読んでください。この記事では、そこに秋冬のブーツとの組み合わせを足します。
ナチュラルの人が膝下5cmあたりで裾を止めると、裾の線がお皿のすぐ下に来るので、膝を隠したつもりでも骨の形が裾の上に浮き出ます。とくに秋冬の厚手の生地は、裾に重さがあって線がはっきり出るので、この差が大きくなります。膝下丈をはくなら、裾が頂点より下まで届くかを必ず確かめてください。
形は、裾に向かって少し広がるAラインや、ギャザーで分量のあるものが合います。生地は、太めの糸で織った厚手のウールや、起毛のあるもの。膝の骨のはっきりした形に対して、布にも同じくらいの存在感があると釣り合います。
ブーツは、筒にゆとりがあり、膝下に届く高さのものを選んでください。履き口とふくらはぎの間に指2本ぶんほどのゆとりがあると、骨の形と靴の形が喧嘩しません。ショートブーツなら、くしゅっとした筒や、甲の部分が少し太めのものが落ち着きます。
ブーツの履き口とスカートの裾|すき間は0か、手のひら1枚以上
秋冬のスカート丈で、いちばん見落とされるのがここです。スカートの裾とブーツの履き口の間に、どれくらいのすき間が空いているか。タイプにかかわらず、すき間は次の3つのどれかにしてください。
- 0cm(重ねる):裾が履き口にかぶさるか、履き口が裾の中に入る
- 手のひら1枚ぶん(約8cm)以上:タイツの面が十分に見える
- 2〜5cmの細い帯:これは避ける
すき間が2〜5cmだと、裾の線と履き口の線の間に、細い横帯がひとつできます。この帯は、脚の上で目が止まる場所になります。止まった場所が、ふくらはぎの頂点に近ければ横幅が、膝に近ければ膝の形が目立ちます。
ストレートの人は、膝下2〜4cmで止まる裾と、膝下3〜5cmで止まる履き口を組み合わせると、すき間がほぼ0になって脚が1本の柱に見えます。ウェーブの人は膝上丈に膝下のブーツを合わせると、すき間が8cm以上になり、膝が軽く見えます。ナチュラルの人は、ロング丈の裾がブーツの履き口に重なるのがいちばん安定します。
すき間を0にするか8cm以上にするか迷ったら、タイツとブーツの色で決めてください。タイツとブーツが同じ色なら、すき間が多少あっても帯にはなりません。色が違うときだけ、すき間の幅をはっきりさせる必要があります。
秋冬のタイツの濃さで、膝の見え方が変わる
秋冬は、膝がタイツ越しに見えることがほとんどです。タイツの濃さで、膝の形の見え方は大きく変わります。
肌がはっきり透ける薄いタイツは、膝のお皿の形を浮き出させます。お皿の縁に光が当たり、その下の影との差が出るからです。逆に、肌がほとんど透けない厚手のタイツは、膝の凹凸を1枚の面にならします。膝の形を目立たせたくない人は、透けない濃さを選んでください。
ストレートの人は、薄手で膝下を見せても、膝そのものが目立たないので問題は少ないです。ウェーブの人は、膝上丈に中くらいの濃さを合わせると軽さが残ります。ナチュラルの人は、膝を隠す丈が基本なので、タイツはブーツの色とそろえて足首まで1色にするのがいちばん簡単です。
色は、ブーツか靴と同じ色にそろえるのが基本です。黒いブーツに黒いタイツ、茶色いブーツに焦げ茶のタイツ。スカートと同じ色にそろえる方法もありますが、その場合は靴との間で色が切れるので、靴も同じ系統にしないと足元で線が切れます。
膝の形と骨格タイプが食い違うとき
ここがいちばん迷うところです。骨格診断では、体全体の厚み、骨の出方、肉のつき方を総合して3タイプのどれかに振り分けます。ところが膝だけを見ると、タイプの説明とずれていることが珍しくありません。骨格ストレートなのにお皿が大きい、骨格ナチュラルなのに膝はすっきりしている、ウェーブなのにふくらはぎの頂点が高い。こうしたずれは、診断の間違いではなく、体の一部分ではよくあることです。
**スカート丈とブーツに限っては、タイプの名前より膝そのものに合わせてください。**理由は単純で、裾の線が当たるのは膝だからです。上半身の服や素材は、これまでどおりタイプに合わせて構いません。
食い違い方ごとに、どう動かすかを書いておきます。
お皿が大きいが、タイプはストレートかウェーブの場合。裾はナチュラルの基準に寄せて、お皿の下端から10cm以上離します。ただし形はタイプに合わせ、ストレートならIライン、ウェーブなら裾が揺れる薄手の生地を選びます。丈は膝で、形はタイプで決める、という分け方です。
お皿は小さいが、タイプはナチュラルの場合。裾を膝下2〜4cmで止めても骨が浮きにくいので、ストレートと同じ膝下丈が使えます。生地はナチュラルらしい厚手のものを選んでください。
ふくらはぎの頂点が高く、お皿の下端から8cm以内にある場合。膝下丈の裾が頂点にかかりやすいので、膝下丈は避けて、膝上か、頂点を大きく越えるロングのどちらかにします。どちらにするかは上半身のタイプで決めます。ストレートやナチュラルならロング、ウェーブなら膝上が合わせやすいです。
どれにも当てはまらず、測った数字がタイプの中間に来る場合。たとえば、お皿の下端から頂点までが9〜11cmで、膝下丈が使えるかどうかぎりぎりの人です。このときは、膝を隠す側、つまり長いほうを選んでください。短いほうに振って失敗すると、膝やふくらはぎに目が止まります。長いほうに振って失敗しても、全体が少し重くなるだけで、それはブーツやタイツの色で調整できます。迷ったら長いほう、と覚えておくと、秋冬の買い物ではほとんど外しません。
もうひとつの判断材料は、膝を横から見たときの形です。横から見て、お皿が前に出ている人は、正面からは目立たなくても、歩いたときに裾が膝に引っかかって前に浮きやすくなります。この場合は、生地に重さのあるスカートを選ぶか、膝下丈を避けてロングにすると落ち着きます。
左右の膝で形が違う、という人もいます。片方のお皿だけが少し大きい、片方だけ内側を向いている、といった違いです。この場合は、目立つほうの膝に合わせて裾の位置を決めてください。目立たないほうに合わせると、歩いたときに目立つほうの膝だけが裾の上に出て、左右の差がかえって目につきます。
迷いが続くときは、上半身のタイプの判定をいったん脇に置いて、膝の数字だけで3枚のスカートを試してみてください。膝下2〜4cm、膝下10cm以上、そしてふくらはぎの頂点を越えたロング。この3枚のうち、いちばん脚が1本の線に見えたものが、あなたの膝にとっての基準になります。タイプの説明と違う答えが出ても、それで構いません。
試着室での確かめ方|同じ1枚を3つの高さで撮る
数字で決めたあとでも、最後は目で確かめるのがいちばんです。おすすめは、同じ1枚のスカートを3つの高さで撮って比べる方法です。
- 気になるスカートをはき、まずそのまま全身を撮る
- ウエストを1回折り上げて、裾を3〜4cm上げて撮る
- 元に戻し、腰の位置を少し下げて、裾を3〜4cm下げて撮る
- 3枚を並べて、どの高さで脚がいちばん1本の線に見えるかを選ぶ
撮るときは、スマートフォンを腰の高さに構え、2〜3歩離れて撮ってください。目の高さから撮ると、上から見下ろす角度になって脚が短く写り、どの丈も重く見えます。
並べたときに見るのは、裾の線が脚のどこに当たっているかです。お皿の上、お皿の下、頂点の上、頂点の下。4つの付箋の位置と照らし合わせると、どこで良くなり、どこで悪くなったかがはっきりします。3枚とも差がないように見えるなら、そのスカートはあなたの脚に対して丈の影響が小さい1枚です。その場合は、生地や色で選んで構いません。
ブーツもいっしょに試すなら、手持ちのブーツを持っていくか、売り場で近い高さのブーツを借りてください。スカートの裾と履き口のすき間が、0か8cm以上か、それとも2〜5cmの帯になっていないかを、同じ写真で見ることができます。
座る・歩く・階段で変わる裾の位置
立って測った裾の位置は、座ったり歩いたりすると変わります。秋冬は電車やデスクで座る時間が長いので、座ったときの位置も確かめておいてください。
座ると、スカートの裾は立ったときより5〜10cm上がります。タイトなほど上がる幅は大きく、フレアやギャザーのものは比較的小さくて済みます。立ってお皿の下端から2〜4cm下だった裾は、座るとお皿の上か真ん中あたりに来ます。ストレートの人はこれでも問題が少ないですが、ナチュラルの人は、座ったときにお皿が見えても気にならない濃さのタイツを合わせてください。
歩くと、裾は前後に揺れます。膝が前に出る瞬間に、裾がお皿に押されて上がり、膝の形が布越しに浮きます。厚手で重い生地はこの浮きが小さく、薄手で軽い生地は大きくなります。ウェーブの人はこの揺れがむしろ魅力になりますが、ナチュラルの人は重い生地を選ぶと落ち着きます。
階段では、上る側の脚の膝が高く上がり、裾がいちばん大きく持ち上がります。通勤で駅の階段を使う人は、試着室で片足を台に乗せてみてください。裾が膝より上まで上がるなら、タイツの濃さで調整するか、少し長めの丈を選ぶと安心です。
手持ちのスカートの裾を直す前に
測ってみて、手持ちのスカートの丈が合っていないと分かっても、すぐに裾上げを頼む必要はありません。直す前に試せる方法がいくつかあります。
ひとつめは、ウエストの位置を変えることです。腰骨の上ではくスカートをウエストのくびれではくと、裾は3〜5cm上がります。逆にくびれではくスカートを腰骨まで下げると、同じくらい下がります。ベルトやトップスで腰まわりを隠せば、位置を変えたことはほとんど分かりません。
ふたつめは、ブーツで裾の位置を変えて見せることです。裾がお皿の真ん中で止まっていても、膝下ぴったりのロングブーツをはけば、裾と履き口のすき間はほぼ0になり、裾の線より履き口の線のほうに目が行きます。
みっつめは、タイツと靴を同じ色にして、裾から下を1色にすることです。裾がふくらはぎの頂点にかかっていても、その下が1色の面なら、裾の線は目立ちにくくなります。
この3つを試しても落ち着かないときに、初めて裾上げを考えてください。裾上げは、お皿の下端か頂点のどちらかを基準に、3cm単位で決めると失敗しにくいです。一度上げた裾は戻せないので、試着室で撮った3枚の写真を持っていくと話が早く進みます。
秋冬の3つの場面で決める|通勤・週末・式
同じ人でも、場面によって選ぶ丈は少しずつ変わります。秋冬に多い3つの場面で、膝からの距離をどう使うかを書いておきます。
通勤では、座る時間と階段を考えて、立ったときより長めに取ります。ストレートならお皿の下端から4〜6cm下、ウェーブならすねが細くなる位置のロング、ナチュラルなら頂点を越えたロング。ブーツは膝下の高さで、裾と重ねるのが安全です。
週末は、歩く量が多く、座る時間は短めです。ウェーブの人は膝上丈とロングブーツで軽さを出せますし、ストレートの人はお皿の下端から2cm下の短めの膝下丈が使えます。ナチュラルの人は、ロング丈にくしゅっとしたショートブーツを合わせると、歩きやすさと膝の隠れ方が両立します。
式や改まった席では、膝が隠れることが前提になる場面が多いです。ストレートとナチュラルは、立って膝下5cm以上、座ってもお皿が隠れる丈を選んでください。ウェーブの人は、ふだん膝上が得意でも、この場面ではすねが細くなる位置のロングに切り替えます。靴はブーツではなくパンプスになることが多いので、タイツは肌色に近い薄手になり、膝の形が出やすくなります。そのぶん、丈は長めに振っておくと安心です。
スカート以外にも使える|膝の位置で決まる秋冬の服
膝から測る考え方は、スカート以外にも使えます。秋冬に増えるいくつかの服で、どこを見ればいいかを書いておきます。
ロングコートは、裾がふくらはぎの頂点に止まると、スカートと同じ理由で横幅が強調されます。コートの裾は、頂点より上のお皿の下端付近か、頂点を越えた足首寄りのどちらかにしてください。スカートとコートの裾が数cm違いで重なると、細い帯がもう1本できるので、どちらかを10cm以上ずらすか、ほぼ同じ高さにそろえます。
ワンピースは、スカートと同じ基準でかまいません。ただし上半身とひと続きなので、ウエストの位置を動かして丈を変えることができません。買う前に、裾がどの付箋に当たるかを試着室で必ず見てください。
ワイドパンツは、膝の形をほとんど隠しますが、裾の位置は大事です。裾がくるぶしより上で止まる丈なら、その下にブーツの履き口がのぞく位置を、スカートと同じくすき間0か8cm以上にそろえると、足元がすっきりします。
ニットのロングスカートは、膝の形を拾いやすい素材です。リブ編みのように縦に伸びる編み地は、膝が前に出るたびにお皿の形を写します。ナチュラルの人や、お皿が大きいと感じている人は、編み目の詰まった厚手のものか、裏地のあるものを選んでください。
ふくらはぎの頂点やお皿の縁が見つけにくいとき
付箋を貼ろうとして、どこが頂点なのか分からない、お皿の縁が指で探せない、という人もいます。その場合の探し方を書いておきます。
ふくらはぎの頂点は、つま先立ちをすると見つけやすくなります。かかとを上げると、ふくらはぎの筋肉が縮んで、いちばん後ろに出る位置がはっきり盛り上がります。その高さに付箋を貼り、かかとを下ろしてから、もう一度横から見て位置がずれていないかを確かめてください。つま先立ちのときの位置は、ふだんより1〜2cm高く出ることがあるので、下ろしたときの位置を優先します。
お皿の縁は、膝を軽く曲げると探しやすくなります。椅子に浅く座り、膝を直角より少し伸ばした角度にして、指の腹でお皿の周りをなぞってください。骨の縁が指に当たる場所が上端と下端です。そのまま立ち上がると、皮膚が動いて付箋の位置が少しずれるので、立った状態でもう一度触って確かめます。
どうしても位置が決まらないときは、膝の裏のしわを使ってください。立ったときに膝の裏にできる横じわの高さは、お皿の下端とほぼ同じ高さに来ることが多いです。そこから下に手のひら1枚ぶん、約8cmのところが、多くの人でふくらはぎの頂点の少し上になります。正確ではありませんが、裾の位置を決めるには十分な目安になります。
家族やパートナーに頼めるなら、横から写真を撮ってもらうのがいちばん確実です。写真の上で、お皿の前の出っ張りと、ふくらはぎの後ろの出っ張りに印をつければ、自分で触るより正確に高さが分かります。
膝の数字を、買い物のメモに残しておく
最後に、測った4つの数字を、スマートフォンのメモに残しておいてください。お皿の上端、お皿の下端、ふくらはぎの頂点、足首のくびれ。それぞれ床からの高さです。
ネットで服を買うとき、商品ページには総丈が書いてあります。総丈はウエストから裾までの長さなので、自分のウエストの床からの高さを測っておけば、引き算で裾が床から何cmに来るかが分かります。その数字を4つの付箋の高さと比べれば、届く前に、裾がお皿の上か下か、頂点にかかるかどうかが分かります。
ブーツも同じです。筒の高さに、かかとの高さとソールの厚みを足すと、履き口が床から何cmに来るかがおおよそ分かります。お皿の下端から3〜5cm下に来るのか、頂点にかかってしまうのか。届いてから合わなかったと気づくより、ずっと確実です。
骨格タイプの名前は、服を選ぶときの大まかな方向を教えてくれます。けれど裾の線がどこに当たるかは、あなたの脚の上でしか決まりません。4つの数字を持っておけば、秋冬のスカートとブーツは、タイプの説明を読み返さなくても選べるようになります。
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よくある問い
- Q. 自分の膝が骨格タイプの説明と合っていません。どちらに合わせればいいですか
- スカート丈とブーツに限っては、タイプの名前より膝そのものに合わせてください。たとえば骨格ストレートと出たのに膝のお皿が大きく骨が目立つなら、ナチュラルの基準どおり膝を隠し、裾をお皿の下端から10cm以上離すほうが落ち着きます。上半身の服は、これまでどおりタイプに合わせて構いません。
- Q. 膝丈のスカートしか持っていません。秋冬に着る方法はありますか
- 裾がお皿のどこで止まっているかを先に見てください。お皿の下端から2cm以上下ならストレートは問題なく、ナチュラルは膝下まで届くロングブーツで履き口を裾に重ねると膝の骨が隠れます。ウェーブでお皿の真ん中に裾が止まる場合は、濃いタイツとくるぶし丈のブーツで脚を1色にすると、裾の位置が目立たなくなります。
- Q. ロングブーツの履き口はどの高さがいいですか
- 履き口がふくらはぎの頂点にかからない高さを選んでください。頂点より上でお皿の下端から3〜5cm下に履き口が来るか、頂点より下のすねの細い位置で止まるかのどちらかです。頂点ちょうどで止まると、履き口の線とふくらはぎの張りが重なって横幅が強調されます。
- Q. 身長が低いのですが、ロングスカートは避けたほうがいいですか
- 身長より、裾と靴の間に何が見えるかで決まります。ロング丈でも、裾と靴の間に同じ色のタイツか靴下を通して足首まで1色にすれば、縦の線は途切れません。避けたいのは、裾がふくらはぎの頂点に止まり、その下に明るい肌や薄いタイツが細く見える組み合わせです。
— メグラシ編集部





