トレンチコートを骨格診断で選ぶ|肩・ベルトの高さ・丈で決める

**トレンチコートを試着したら、鏡の前で3か所だけ見てください。**肩の縫い目が肩先の骨から何cm外にあるか。ベルトを結んだ位置が、ウエストのいちばん細いところから上か下か。裾が膝の皿から何cm離れて止まっているか。
骨格ストレートなら、肩は骨ちょうどから1cm外まで、ベルトは細い位置で軽く結ぶか後ろで留め、丈は膝の皿の下端から10cm下まで。骨格ウェーブなら、肩はちょうど、ベルトは細い位置かその2cm上でしっかり結び、丈は膝の皿の上端より上か、膝が半分隠れるところまで。骨格ナチュラルなら、肩は3cm以上外に落ち、ベルトは細い位置より5cm以上低くゆるく、丈はふくらはぎの中ほどより下。この3か所が合っていれば、色や細部が多少違っても、トレンチは体に合って見えます。
コート全般を骨格と顔タイプに分ける考え方は秋冬コートを骨格と顔タイプで選ぶにまとめてあります。この記事は、10月にいちばん着られるトレンチ1型に絞って、試着室で何を測ればいいかを書いています。
結論:肩・ベルト・丈の3か所を、骨格の結果に合わせる
先に、3タイプの数字を1枚に並べます。自分の結果の列だけ見てください。
| 見る場所 | ストレート | ウェーブ | ナチュラル |
|---|---|---|---|
| 肩の縫い目 | 肩先の骨ちょうど〜1cm外 | 肩先の骨の1cm内〜ちょうど | 肩先の骨から3〜6cm外 |
| ベルトの高さ | 細い位置で軽く結ぶか、後ろで留める | 細い位置か、その2cm上で結ぶ | 細い位置より5cm以上下でゆるく |
| 丈 | 膝の皿の下端〜その下10cm | 膝の皿の上端より上、または膝が半分隠れる | ふくらはぎの中ほど〜くるぶしの10cm上 |
| 生地の張り | 張りがあり、垂らしても先が折れない | やわらかく、先が折れて落ちる | 厚みがあるか、表面に皺や凹凸がある |
| 下襟の幅 | 指4本ぶん(約7cm) | 指3本ぶん(約5cm) | 指5本ぶん以上(約9cm〜) |
| 胸の前の飾り | 少なめ。ボタンの列はすっきり | あってよい。胸に量が足される | 大きくてよい |
**3か所のうち2か所が合っていれば、着方で残りの1か所を寄せられます。**2か所以上ずれているときは、着方では戻しにくいので、別のサイズか別の形を試してください。
先に確かめる|自分の結果と、上下のそろい方
骨格診断の結果は、上半身と下半身でそろっている人と、割れている人がいます。トレンチは肩から膝下まで1枚で覆うので、どちらなのかを先に確かめておくと、3か所のうちどれを優先するかが決まります。
| 自分の結果 | 肩で使う結果 | ベルトと丈で使う結果 |
|---|---|---|
| 3タイプのどれか1つ | その結果 | その結果 |
| 上半身ストレート・下半身ウェーブ | ストレート | ウェーブ |
| 上半身ウェーブ・下半身ナチュラル | ウェーブ | ナチュラル |
| まだはっきりしない | 試着で3か所を見て決める | 試着で3か所を見て決める |
結果が割れている人は、肩は上、丈とベルトは下の結果で選びます。理由は単純で、肩の縫い目は上半身の骨の上に乗り、ベルトと裾は下半身の線の上に乗るからです。混合と言われたときのコートの考え方は骨格が混合タイプのコートにも書いてあります。
試着で測る3か所|所要3分
試着室で使うのは、鏡と自分の指だけです。中には、その季節に実際に着るものを着てから袖を通してください。薄いシャツで試着して、11月にニットの上から着ると、肩と身幅の見え方が変わります。
| 順番 | 測る場所 | 測り方 |
|---|---|---|
| 1 | 肩の縫い目 | 腕を下ろしたまま、肩先の骨の出っ張りから縫い目までを指で測る |
| 2 | ベルトの高さ | ベルトを結んで、ウエストのいちばん細い位置から上か下か、何cmかを見る |
| 3 | 丈 | 鏡の横に立ち、膝の皿の上端と下端に指を当てて、裾との距離を見る |
| 4 | 腕の上げ下げ | 両腕を前に伸ばし、背中と肩が突っ張らないかを確かめる |
**4番目は、骨格に関係なく全員が見るところです。**背中の布が突っ張るなら、身幅か肩のゆとりが足りません。その場合は1つ上のサイズで、1〜3をもう一度測ります。
見る場所①|肩の縫い目は、肩先の骨から何cmか
肩先の骨は、腕を横に上げたときに肩の上にできるくぼみの、すぐ外側にある出っ張りです。腕を下ろした状態で、その出っ張りから袖の縫い目までが何cmかを測ります。
| 縫い目の位置 | 見え方 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| 骨の1cm内側 | 肩先がわずかに袖の中に入り、肩が小さく見える | ウェーブ |
| 骨ちょうど | 肩の線と縫い目が重なり、すっきり見える | ストレート・ウェーブ |
| 骨から1cm外 | 肩に少しゆとりが出る | ストレート |
| 骨から3〜6cm外 | 肩が落ちて、肩先の骨が布の中に入る | ナチュラル |
| 骨から7cm以上外 | 腕の付け根まで布が落ちて、肩が布に埋もれる | どの結果でも大きすぎる |
ストレートは、上半身に厚みがあり、肩先が丸く張りやすいので、縫い目が骨の内側に入ると布が肩先に引っ張られて横じわが出ます。ウェーブは、肩が薄く華奢なので、縫い目が外に出るほど布が余って肩が下がって見えます。ナチュラルは、肩先の骨がしっかりしているので、縫い目を骨から外に落としたほうが骨の線に布が当たらず、肩がなじみます。
袖の付き方|セットイン・ラグラン・落ちた肩
トレンチの袖は、付け方で3つに分かれます。肩の縫い目の位置と一緒に、袖の付き方も見ておくと、肩の見え方がさらに読みやすくなります。
| 袖の付き方 | 縫い目の通り方 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| セットイン(肩に縫い目がある) | 肩先で袖と身頃が分かれる | ストレート・ウェーブ |
| ラグラン(首から脇へ斜め) | 首元から脇の下へ斜めに走る | ウェーブ・ナチュラル |
| 落ちた肩(ドロップ) | 肩先より外、腕の途中に縫い目がある | ナチュラル |
| 片側だけラグラン | 前はセットイン、後ろはラグラン | ストレート・ナチュラル |
ラグランは肩の角が消えるので、肩が薄いウェーブにはやわらかく、骨のしっかりしたナチュラルにはなじみます。ストレートがラグランを着ると、肩先の丸みが布の斜めの線でなだらかに見え、上半身の厚みが前に出やすくなります。ストレートでラグランを選ぶなら、生地に張りがあり、肩に肩章(エポレット)が付いた形にすると、肩の位置が布の上に戻ります。
見る場所②|ベルトを結ぶ高さ
トレンチのベルトは、結ぶ高さで、上半身と下半身の長さの見え方が変わります。測る基準は、ウエストのいちばん細い位置です。体を横に軽く曲げたとき、しわが寄るところがその位置です。
| 結ぶ高さ | 上下の見え方 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| 細い位置の2cm上 | 上半身が短く、脚が長く見える | ウェーブ |
| 細い位置ちょうど | 上下の切り替えがウエストに来る | ウェーブ・ストレート |
| 細い位置の2cm下 | 切り替えがやや低く、腰まわりに布が残る | ストレート |
| 細い位置より5cm以上下 | 腰骨の近くで布がたまり、縦長の面が残る | ナチュラル |
| 結ばない | 前が開き、肩から裾まで縦の線が2本通る | ストレート・ナチュラル |
ウェーブは、腰の位置が低めで、上半身が薄いので、細い位置か少し上で絞ると重心が上がります。**ストレートは、上半身に厚みがあるので、絞りすぎると胸から腰にかけての立体がそのまま強調されます。**細い位置で軽く結ぶか、ベルトを後ろに回して留めると、縦の線を残したまま、ウエストの位置だけが分かります。
ベルトの結び方|結ぶ・後ろで留める・垂らす
同じ高さでも、結び方で見え方が変わります。結び目の大きさと、垂れた端の長さを見てください。
| 結び方 | 結び目の大きさ | 向いている結果 |
|---|---|---|
| 前でひと結びして端を垂らす | 小さい。端が縦の線になる | ストレート・ウェーブ |
| 前でリボン結び | 横に広がる | ウェーブ |
| バックルに通してきっちり留める | 平らで、横の線がはっきり出る | ウェーブ |
| 後ろに回して留める | 前に結び目がない | ストレート・ナチュラル |
| 前でゆるく1回結んで、端を長く垂らす | 結び目が低く、端が太ももまで届く | ナチュラル |
ウェーブがリボン結びやバックル留めを選ぶと、ウエストに横の面ができて、上半身に量が足されます。ストレートは、結び目が大きいほど胸の下に厚みが重なるので、ひと結びで端を縦に垂らす形が向いています。垂らした端の長さは、裾の高さから10cm以上上で止めると、裾の横の線とぶつかりません。
見る場所③|丈は、膝の皿からの距離で決める
鏡の横に立ち、膝の皿の上端と下端に指を当てて、裾がどこで止まるかを見ます。正面より横から見たほうが、裾の位置がはっきり分かります。
| 裾の位置 | 見え方 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| 腰骨の下(ショート丈) | 上半身だけが布で覆われ、脚が全部見える | ウェーブ |
| 膝の皿の上端より5cm以上上 | 太ももの中ほどで切れる | ウェーブ |
| 膝の皿が半分隠れる | 膝の上で横の線が入る | ウェーブ |
| 膝の皿の下端〜その下10cm | 膝下で止まり、縦の線が1本通る | ストレート |
| ふくらはぎの中ほど | ふくらはぎの太い位置の少し下 | ナチュラル |
| くるぶしの10cm上 | 足首だけが見える | ナチュラル |
**ふくらはぎのいちばん太い位置で裾が止まると、どの結果でも裾と脚の線が重なります。**そこからは、上か下に5cm以上ずらしてください。膝の皿の上端と下端の間で止まる丈も、膝に横の線が入りやすいので、ストレートとナチュラルは避けたほうが落ち着きます。
生地は、手のひらから垂らして見る
トレンチの生地は、同じコットンでも張りがまったく違います。手のひらに裾を乗せて、10cmほど先を垂らしてみてください。先が折れずに伸びるか、折れて落ちるかで、張りが分かります。
| 垂らしたときの様子 | 生地の性格 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| 先が折れずに、まっすぐ伸びる | 張りのある中厚 | ストレート |
| 先が折れて、手首に沿って落ちる | やわらかい薄手 | ウェーブ |
| 先は伸びるが、表面に細かい皺や凹凸がある | 洗いざらし・厚手 | ナチュラル |
| 先がくたっと手に張りつく | 薄く、張りがない | 秋口だけの羽織りに向く |
ストレートは、生地の張りが体の厚みを外へ押し返すので、布が体の線をそのまま拾いません。ウェーブは、張りの強い生地だと布が体から離れて、薄い上半身の中で布だけが立ってしまいます。ナチュラルは、表面に凹凸のある生地のほうが、骨のしっかりした体と布の質感がそろいます。生地の厚みの違いは骨格ナチュラルのコートにも書いてあります。
胸の前の飾り|ガンフラップ・ボタンの列・肩章
トレンチには、胸の片側に重なる布(ガンフラップ)、ダブルのボタンの列、肩章、袖のベルトなどの飾りがあります。飾りは、付いている場所に量を足します。
| 飾り | 量が足される場所 | 骨格ごとの扱い |
|---|---|---|
| ガンフラップ(胸の片側の布) | 胸の上 | ウェーブは向く。ストレートは小さいものか、無いもの |
| ダブルのボタンの列 | 胸から腰の前 | ナチュラルは向く。ストレートは間隔が狭いもの |
| シングルのボタン | 前の中心に1列 | どの結果でも使いやすい |
| 肩章(エポレット) | 肩の上 | ストレートは肩の位置を示せる。ウェーブは細いもの |
| 背中のプリーツや切り替え | 背中から裾 | ナチュラルは向く。ウェーブは小さいもの |
**ウェーブは、上半身に量を足すと重心が上がるので、胸の前の飾りが味方になります。**ストレートは、胸に厚みがあるので、飾りが重なるほど上半身の量が増えます。シングルか、ボタンの間隔が狭いダブルを選ぶと、前の中心に縦の線が残ります。
下襟の幅は、指を当てて測る
トレンチの襟は、上の襟と下の襟(下襟)に分かれています。下襟のいちばん広いところに指を横に並べて、何本ぶんあるかを見てください。
| 下襟の幅 | 見え方 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| 指3本ぶん(約5cm) | 首元が細く、軽く見える | ウェーブ |
| 指4本ぶん(約7cm) | 首元に標準的な面ができる | ストレート |
| 指5本ぶん以上(約9cm〜) | 首元に大きな面ができる | ナチュラル |
| 襟を立てて着る | 首元に縦の面ができる | ストレート・ナチュラル |
下襟の幅は、肩幅と一緒に見ます。肩の縫い目が合っていても、下襟が広すぎると、ウェーブは首元だけが大きく見えます。ナチュラルは下襟が細いと、肩の大きな面に対して首元が細くなり、上半身の釣り合いが取れません。
袖の長さと袖口のベルト
肩・ベルト・丈の3か所が合ったら、最後に袖を見ます。腕を下ろした状態で、袖口が手首の骨からどこで止まるかを見てください。
| 袖口の位置 | 見え方 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| 手首の骨が見える | 腕が短く見え、手首の骨の形が出る | どの結果でも短い |
| 手首の骨がちょうど隠れる | 袖口が手首で止まり、すっきり見える | ストレート・ウェーブ |
| 親指の付け根にかかる | 手の甲に少し布がかかる | ナチュラル |
| 指の付け根まで届く | 手がほとんど袖に入る | どの結果でも長い |
袖口のベルトは、締める強さで手首まわりの見え方を変えられます。ウェーブは、袖口を締めて手首を細く見せると、腕の先に軽さが出ます。ストレートは、締めすぎると袖口に布がたまるので、手首にそっと沿う程度にしてください。ナチュラルは、ベルトをゆるめて袖口を広げたままにすると、手首の骨が布で包まれます。
骨格ストレートのトレンチ|張りのある中厚で、縦の線を通す
ストレートは、体に厚みと立体があり、上半身に重心がある骨格です。トレンチでは、縦の線を1本通すことを優先します。
| 見る場所 | 選ぶ形 |
|---|---|
| 肩 | 縫い目が肩先の骨ちょうど〜1cm外 |
| 丈 | 膝の皿の下端〜その下10cm |
| ベルト | 細い位置で軽くひと結び、または後ろで留める |
| 生地 | 張りのある中厚。垂らして先が折れない |
| 前の閉じ方 | シングル、またはボタンの間隔が狭いダブル |
前を開けて着ると、肩から裾まで縦の線が2本通り、上半身の厚みが縦に割られます。**10月の日中で寒くない日は、前を開けてベルトを後ろで留めるのが、ストレートにはいちばん簡単な着方です。**前を閉じる日は、ベルトを細い位置で軽く結び、結び目を中心から少し横にずらしてください。
骨格ウェーブのトレンチ|短めか、高い位置で絞る
ウェーブは、上半身が薄く、下半身に重心がある骨格です。トレンチでは、重心を上に戻すことを優先します。
| 見る場所 | 選ぶ形 |
|---|---|
| 肩 | 縫い目が肩先の骨の1cm内〜ちょうど |
| 丈 | 腰骨の下のショート丈、または膝の皿が半分隠れるまで |
| ベルト | 細い位置か、その2cm上でしっかり結ぶ |
| 生地 | やわらかい薄手。垂らすと先が折れて落ちる |
| 飾り | 胸の前にガンフラップや襟の飾りがあってよい |
ショート丈のトレンチは、上半身だけを覆うので、脚が全部見えて重心が上に上がります。膝丈を選ぶなら、ベルトを高めに結んで、裾に少し広がりのある形にしてください。ロングを着たい日は、ベルトを細い位置の2cm上で結び、中にウエストより短い丈のニットを入れると、上下の長さの見え方が戻ります。ウェーブの秋服の組み立ては骨格ウェーブの秋でも続けて読めます。
骨格ナチュラルのトレンチ|大きめで長く、肩を落とす
ナチュラルは、骨や関節がしっかりしていて、体の厚みは中くらいの骨格です。トレンチでは、布の量で骨の線を包むことを優先します。
| 見る場所 | 選ぶ形 |
|---|---|
| 肩 | 縫い目が肩先の骨から3〜6cm外に落ちる |
| 丈 | ふくらはぎの中ほど〜くるぶしの10cm上 |
| ベルト | 細い位置より5cm以上下でゆるく、または結ばない |
| 生地 | 厚みがあるか、洗いざらしの風合い |
| 飾り | 大きめの襟、ダブルのボタン、背中のプリーツ |
肩幅ちょうどの細身のトレンチは、肩先と手首の骨に布が張りついて、骨の線がくっきり出ます。袖も長めを選び、手首の骨が袖の中に入る長さにしてください。
ナチュラルは、3タイプの中でいちばん大きなトレンチが合う骨格です。ただし大きいほどいいわけではなく、肩・身幅・丈のどこか1か所が大きく、残りは表の範囲に入っているのが目安です。肩も身幅も丈も全部が大きいと、布の量が体を上回って、立ったときに体の位置が分からなくなります。大きくするのは1〜2か所までと決めておくと、売り場で迷いません。
3タイプを並べる早見表
ここまでの数字を、試着室で見返せるように1枚にまとめます。
| 項目 | ストレート | ウェーブ | ナチュラル |
|---|---|---|---|
| 肩の縫い目 | 骨ちょうど〜1cm外 | 骨の1cm内〜ちょうど | 骨から3〜6cm外 |
| 袖の付き方 | セットイン | セットイン・ラグラン | ラグラン・落ちた肩 |
| ベルトの高さ | 細い位置〜2cm下 | 細い位置〜2cm上 | 細い位置より5cm以上下 |
| ベルトの結び方 | ひと結び・後ろ留め | リボン・バックル留め | ゆるく1回・結ばない |
| 丈 | 膝の皿の下端〜10cm下 | ショート〜膝が半分隠れる | ふくらはぎの中ほど以下 |
| 生地 | 張りのある中厚 | やわらかい薄手 | 厚手・洗いざらし |
| 下襟の幅 | 指4本ぶん | 指3本ぶん | 指5本ぶん以上 |
| 前の閉じ方 | シングル・狭いダブル | シングル | ダブル |
**迷ったら、上の3行(肩・ベルト・丈)を先に合わせてください。**下の5行は、上の3行が合ったあとで、2着のうちどちらにするかを決めるときに使います。
中に着るもの|10月はシャツ、11月はニット
トレンチは、中に着るものの厚みで、肩と身幅の見え方が変わります。試着のときに中に着ていたものと、実際に着る日の中身が違うと、3か所の数字もずれます。
| 時期 | 中に着るもの | 3か所への影響 |
|---|---|---|
| 10月前半 | シャツ・薄手のカットソー | 試着の数字どおりに着られる |
| 10月後半 | 薄手のニット | 肩が5mmほど内に入って見える |
| 11月 | 中厚のニット・カーディガン | 肩と身幅が詰まり、背中が突っ張りやすい |
| 11月後半以降 | 厚手のニット | トレンチより厚手のコートに替える時期 |
**11月まで着るつもりなら、中厚のニットの上から試着してください。**肩の縫い目が骨から1cm外の数字は、ニットを着た状態で測ったものに合わせます。トレンチとほかのコートの切り替えどきはコートは何度からに気温ごとにまとめてあります。
下に合わせるもの|パンツとスカートで丈の決め方が変わる
トレンチの丈は、下に合わせるものとの釣り合いでも決まります。裾と、下に合わせるものの裾を、同じ高さで止めないことが基本です。
| 下に合わせるもの | トレンチの裾との関係 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| まっすぐなパンツ | トレンチの裾から下に、パンツが縦に続く | ストレート |
| 細身のパンツ | 脚の線が細く出て、上の布との差が大きい | ウェーブ |
| 太めのパンツ | 布の量がそろい、全身が1つの面になる | ナチュラル |
| 膝下のスカート | トレンチの裾から5cm以上ずらす | ストレート・ウェーブ |
| ロングスカート | トレンチの裾より10cm以上長くする | ナチュラル |
スカートの裾とトレンチの裾が同じ高さだと、横の線が2本重なって、そこに目が止まります。5cm以上ずらすか、スカートのほうを長くしてトレンチの裾から見せると、縦の線がつながります。
靴|丈と靴の重さを釣り合わせる
トレンチの丈が長いほど、足元に重さがあったほうが、全身の釣り合いが取れます。
| トレンチの丈 | 合わせる靴 | 向いている結果 |
|---|---|---|
| ショート丈 | 甲の浅いパンプス、細いストラップの靴 | ウェーブ |
| 膝下丈 | 甲の深いローファー、すっきりしたショートブーツ | ストレート |
| ふくらはぎの中ほど | 底に厚みのあるブーツ、太めのローファー | ナチュラル |
| くるぶしの10cm上 | 筒の太いブーツ、厚底の靴 | ナチュラル |
ブーツの筒の高さと裾の関係は、骨格診断別ブーツの選び方に、履き口とふくらはぎの差で書いてあります。トレンチの裾とブーツの口の間は、5cm以上あけておくと、横の線が重なりません。
身長で丈の段の見え方が変わる
同じ「膝下10cm」でも、身長によって全身の中での割合が変わります。身長に合わせて、丈の段を半分ずらす目安です。
| 身長 | 丈の段のずらし方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 150cm前後 | 各タイプの丈を5cm短くする | ロングは裾を引きずって見えやすい |
| 155〜160cm | 表の数字どおり | 試着した丈をそのまま使える |
| 165cm前後 | 各タイプの丈を5cm長くしてよい | ショート丈は短く見えすぎることがある |
| 170cm以上 | ナチュラル以外もロングが着られる | 袖の長さが足りないことが多い |
身長が低めの人は、ストレートでも膝の皿が少し隠れる丈、ナチュラルでもふくらはぎの中ほどまでの丈にすると、全身の中でのトレンチの面積が大きくなりすぎません。袖は身長に関係なく、手首の骨が隠れる長さを先に合わせてください。
どちらとも取れるとき①|上半身ストレート、下半身ウェーブ
上半身は厚みがあるのに、腰から下は薄く、脚が細い。この組み合わせの人は、トレンチで迷いやすい代表です。肩をストレートに合わせると全身が四角くなり、ウェーブに合わせると肩が窮屈になります。
決め方は、先に書いたとおり肩は上半身、ベルトと丈は下半身の結果です。肩の縫い目は骨ちょうどから1cm外、ベルトは細い位置でしっかり結び、丈は膝の皿の上端から膝下5cmまでにします。生地は、垂らして先が少しだけ折れるくらいの、中間の張りのものを選んでください。張りが強すぎると、ベルトで絞ったときに腰まわりに布がたまります。
前を開けて着る日は、ベルトを後ろで留めて、中に着るものの丈をウエストで止めてください。開いた前の間から、ウエストの位置が見えると、下半身の長さが分かります。
どちらとも取れるとき②|ウェーブだがロング丈を着たい
ウェーブでも、ロングのトレンチを着たい日はあります。この場合は、ロングのまま重心を上に戻す工夫を3つ重ねます。
1つ目は、ベルトを細い位置の2cm上で結ぶこと。2つ目は、裾に少し広がりのある形、または背中にプリーツがあって歩くと揺れる形を選ぶこと。3つ目は、首元に量を足すことです。ストールを1回かけて前に垂らす、襟を立てる、胸の前に飾りのある形を選ぶ。3つのうち2つがそろえば、ロングでも布の重さが下に集まって見えにくくなります。
生地は必ずやわらかいものにしてください。張りの強い厚手のロングは、3つをそろえても布が体から離れて立ち、薄い上半身との差が埋まりません。
どちらとも取れるとき③|結果がまだはっきりしない
骨格診断を受けていない、またはセルフチェックで結果が割れたままの人は、トレンチの試着そのものを判定に使えます。同じ売り場で、肩の縫い目の位置が違う3着を試してください。
肩が骨ちょうどのもの、骨から1cm外のもの、骨から4cmほど落ちたもの。3着を順に着て、腕を下ろしたときに肩先に横じわが出ないもの、肩が下がって見えないもの、骨の線が布に出ないものを選びます。いちばん落ち着いて見えた1着の肩の位置が、そのまま自分の上半身の傾きです。結果が割れたときの考え方は骨格診断がわからないにも書いてあります。
どちらとも取れるとき④|手持ちのトレンチが合わない気がする
すでに持っているトレンチが、3か所のどこかでずれているときは、着方で寄せられることがあります。ずれている場所ごとに、手の打ち方を変えてください。
| ずれている場所 | 着方での寄せ方 | 寄せきれないとき |
|---|---|---|
| 肩が大きすぎる | 前を閉じてベルトを高めに結び、肩の布を後ろへ流す | 肩の縫い目が骨から7cm以上外 |
| 肩が小さすぎる | 前を開けて、中を薄手にする | 腕を前に伸ばすと背中が突っ張る |
| 丈が長すぎる | ベルトを高めに結んで布を上に寄せる | 裾がふくらはぎのいちばん太い位置 |
| 丈が短すぎる | 下に長めのスカートを合わせて裾を見せる | 裾が膝の皿の真ん中で止まる |
| 生地の張りが合わない | 前を開けて、縦の線を2本通す | ベルトで絞ると布がたまる |
**右の列に当てはまるものが2つ以上あるなら、着方ではなく、次に買い替えるときの目安にしてください。**1つだけなら、左の着方で毎日着られます。
試着室で3分
試着室に入ったら、次の順番で見てください。1つずつ確かめれば3分で終わります。
| 順番 | 見ること | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 中に着ているもの | その季節に実際に着る厚みのもの |
| 2 | 肩の縫い目 | 自分の結果の数字に入っている |
| 3 | 腕を前に伸ばす | 背中と肩が突っ張らない |
| 4 | ベルトを結ぶ | 自分の結果の高さで結べる |
| 5 | 鏡の横から裾を見る | 膝の皿とふくらはぎの太い位置から外れている |
| 6 | 一歩下がって全身 | 肩から裾まで、目が止まる場所が1か所以内 |
6番目で目が止まる場所が2か所以上あるときは、2から5のどこかがずれています。いちばん先に目が止まった場所が、ずれている場所です。
よくある行き違い
**「トレンチは定番だから、どの骨格でも同じ形でいい」。**定番なのは形の名前で、肩の位置・丈・生地の張りは1着ごとにまったく違います。同じトレンチという名前でも、骨格に合う1着と合わない1着があります。
**「ベルトはきっちり結ぶもの」。**結ぶ高さと結び方は、骨格で変えてかまいません。ストレートとナチュラルは、結ばずに後ろで留めるほうが合う日があります。
**「ウェーブはロングを着られない」。**ベルトの高さ、裾の広がり、首元の量の3つのうち2つをそろえれば着られます。着られないのは、張りの強い厚手のまっすぐなロングです。
**「ナチュラルは大きければ何でもいい」。**肩の縫い目が骨から7cm以上外に落ちると、どの結果でも大きすぎます。落とす幅は3〜6cmまでです。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格ストレートに似合うトレンチコートの丈はどれくらいですか
- 膝の皿の下端から、その下10cmまでの間で裾が止まる丈が目安です。上半身に厚みが出やすいストレートは、裾が膝より上で止まると腰まわりに横の線が入り、上下の釣り合いが上に寄ります。膝下で止まると、肩から裾まで縦の線が1本通ります。ふくらはぎのいちばん太い位置で止まる丈は、裾と脚の線が重なるので、そこからは5cm以上ずらしてください。
- Q. 骨格ウェーブはロングのトレンチコートを着てはいけませんか
- 着られます。ロングを選ぶときは、ベルトをウエストのいちばん細い位置か、その2cm上で結び、裾に少し広がりのある形を選んでください。重心が上に戻ります。生地は張りの強い厚手より、手のひらから垂らしたときに先が折れて落ちるやわらかいものが向いています。肩から裾までまっすぐ落ちる厚手のロングは、上半身が小さく、下半身に布の重さが集まって見えやすい形です。
- Q. 骨格ナチュラルのトレンチコートは、どんな形を選べばいいですか
- 肩の縫い目が肩先の骨から3cm以上外に落ちる、ゆとりのある形が合います。丈はふくらはぎの中ほどからくるぶしの10cm上までの長め、生地は洗いざらしの風合いや厚みのあるコットンが向いています。ベルトはきつく絞らず、ウエストより5cm以上低い位置でゆるく結ぶか、結ばずに後ろで留めます。肩幅ちょうどの細身のトレンチは、骨の出ている肩先や手首に布が張りついて、骨の線が強く出やすくなります。
- Q. 上半身はストレート、下半身はウェーブと言われました
- 肩は上半身の結果、丈とベルトは下半身の結果で決めてください。肩の縫い目は肩先の骨ちょうどから1cm外まで、ベルトはウエストのいちばん細い位置で結び、丈は膝の皿の上端あたりから膝下5cmまでの間にします。生地は、ストレートの張りとウェーブのやわらかさの中間で、手のひらから垂らして先が少しだけ折れるものが両方に寄ります。
— メグラシ編集部





