メグラシ
着こなす

コートは何度から?気温ごとに、トレンチ・チェスター・ダウンの境目

メグラシ編集部//読了 9分
気温を確認しながらコートの種類を選んでいる様子

コートを着るかどうか、どの種類のコートにするかは、感覚で決める必要はありません。 気温を4つの境目で区切ると、迷わず判断できます。

「まだ早いかな」「そろそろ厚手にしようか」という毎年の迷いは、具体的な気温の数字を知らないことが原因です。境目さえ覚えておけば、天気予報の気温を見るだけでその日のコートが決まります。

多くの方は「去年はこのくらいの寒さでコートを出した」という記憶を頼りにしています。ただし記憶はその年の服装や体調によってずれるので、翌年には目安が合わなくなることがあります。数字で境目を持っておけば、記憶に頼らずに毎年同じ精度で判断できます。

4つの境目

コートの種類が切り替わる気温は、次の4つです。

気温の目安コートの種類
18度前後羽織り(カーディガン・ジャケット)。コートはまだ不要
14度前後トレンチコートなど、裏地の薄いコート
8度前後チェスターコート・ステンカラーコートなど、ウール素材の厚手コート
3度以下ダウンコート

この4つを覚えておくと、天気予報を見た瞬間にその日のコートが決まります。

18度|羽織りで足りる気温

18度前後は、まだコートが必須の気温ではありません。厚手のカーディガンやジャケットで足りることが多い気温帯です。

ただし、朝晩に18度を下回る日や、屋外にいる時間が長い日は、薄手のコートを1枚持ち歩いておくと安心です。必ず着るのではなく、必要なときだけ着られる状態にしておくのが、この気温帯の考え方です。

14度|トレンチコートの出番

14度を下回ると、羽織りだけでは肌寒く感じ始める方が増えます。このあたりから、トレンチコートのような裏地の薄いコートが活躍します。

トレンチコートは防寒性より、風を防ぐ役割が大きいコートです。気温そのものはそこまで低くなくても、風がある日はこの気温帯から着始めると快適に過ごせます。 秋の始まりに「今日は暖かいはずなのに肌寒い」と感じる日は、たいてい風が理由です。気温の数字だけでなく、この段階から風の有無も合わせて見る習慣をつけておくと、次の8度・3度の判断もスムーズになります。

8度|ウール素材の厚手コートへ

8度を下回ると、トレンチコートだけでは防寒が足りなくなってきます。チェスターコートやステンカラーコートなど、ウール素材でしっかりした厚みのあるコートに切り替える目安です。

この気温帯からは、コートの中に着る枚数も増え始めます。コートの防寒性と、中に着る枚数を合わせて調整するという発想に切り替えるのが、8度前後の考え方です。

3度|ダウンコートの出番

3度を下回ると、ウールのコート1枚では防寒が足りないと感じる方が増えます。ダウンコートや、中綿の入った厚手のコートに切り替える目安です。

3度を上回っていても、屋外にいる時間が長い日や、風が強い日は、この目安を早めに使ったほうが安心なことがあります。気温だけでなく、その日どれくらい外にいるかも合わせて考えてください。 通勤や送り迎えのように屋外の滞在時間が短い日は、多少気温が低くてもウールコートで乗り切れることがあり、逆に屋外でのイベントや長時間の移動がある日は、3度を少し上回る気温でもダウンを選んだほうが結果的に快適です。

風速で、目安をひとつ厳しめに読み替える

天気予報の気温は、風がない状態を基準にした数字です。風速5m/s以上の日は、体感温度が実際の気温より2〜3度低く出ます。

たとえば実際の気温が10度でも、風が強い日は8度の目安(チェスターコートやウールコート)を基準にすると、体感に近い判断ができます。風の強さは天気予報の「風速」の欄で確認できるので、気温と一緒にチェックする習慣をつけてください。

日なたと日陰でも、体感は変わる

同じ気温でも、日なたにいる時間が長いか、日陰にいる時間が長いかで体感は変わります。日照時間の短い曇りの日や、ビルの陰が多い都心部での移動は、同じ気温でも寒く感じやすい条件です。

予定のほとんどが屋外の日陰での移動になる日は、目安をひとつ厳しめに読み替えておくと安心です。逆に、日なたでの滞在が多い日は、目安どおりで十分なことが多いです。

屋内が長い日は、脱ぎ着のしやすさを優先する

気温の目安だけで選ぶと、屋内での過ごしにくさに気づかないことがあります。屋内にいる時間が長い日は、厚手のダウンより、脱いだときにかさばらないウールコートやトレンチコートのほうが扱いやすくなります。

ダウンコートは防寒性が高い反面、脱いだあとの置き場所や持ち歩きに困ることがあります。会食やイベントなど、屋内で長時間過ごす予定がある日は、防寒性より脱ぎ着のしやすさを優先して選んでください。

朝晩と日中の気温差が大きい日

秋や春先は、朝晩と日中の気温差が大きくなります。この場合、いちばん寒い時間帯の気温を基準にコートを選び、日中に暑くなったら脱ぐという前提で持ち歩いてください。

日中の気温だけを見てコートを選ぶと、朝晩の移動で寒い思いをすることになります。天気予報は「最高気温」だけでなく「最低気温」も確認し、両方の数字で判断するのが、気温差が大きい季節の考え方です。

電車移動が多い日は、脱ぎやすさも境目に含める

通勤や外出で電車移動が中心の日は、屋外の気温だけでなく、車内の暖房も考慮に入れる必要があります。車内は真冬でも暖房でかなり暖かくなるため、屋外の気温だけを基準に厚手のコートを選ぶと、車内で汗ばむことがあります。

電車移動が多い日は、8度の目安でもチェスターコートより一段階軽いコートを選び、屋外での待ち時間はマフラーや手袋で補うという組み合わせのほうが、一日を通して快適に過ごせます。逆に、車移動が中心で屋外にいる時間が短い日は、気温の目安どおりに厚手のコートを選んでも、車内で暑くなる心配は少なくなります。

コートの丈でも、防寒力は変わる

同じ素材、同じ気温の目安でも、コートの丈によって防寒力は変わります。膝丈やロング丈のコートは、脚まわりを覆う分だけ体感が暖かくなり、目安の気温よりやや低めまで対応できます。

反対に、ひざ上丈やジャケット丈のコートは、同じ素材でも脚まわりの防寮がないぶん、目安の気温ちょうどでは物足りなく感じることがあります。丈の短いコートを選ぶ日は、下に着るボトムスの厚みやタイツで調整すると、目安の気温帯でも快適に過ごせます。

中に着る枚数で、コートの選択を後ろにずらせる

コートの種類は気温で決まりますが、中に着る枚数を増やせば、1段階軽いコートでも同じ体感を保てることがあります。

たとえば8度の日にチェスターコートを着る代わりに、トレンチコートの中に厚手のニットとインナーを重ねれば、近い体感で過ごせます。ただし、この調整には限界があります。気温が3度を下回るような真冬は、中の枚数だけでは補いきれないので、素直にダウンコートに切り替えることをおすすめします。

どちらとも取れるとき①|境目ちょうどの気温

18度、14度、8度、3度、ちょうど境目の気温になる日があります。

このときは、風速と日照の条件で決めてください。 無風で日なたが多い日は、軽いほうの目安(1段階上の気温帯のコート)を選んでも足ります。風がある、または日陰が多い日は、重いほうの目安(1段階下の気温帯のコート)を選ぶと安心です。

どちらとも取れるとき②|気温は高いが体感は寒い

気温の数字は目安を上回っているのに、実際に外に出ると寒く感じる日があります。

このときは、体感を優先してください。 気温の数字はあくまで目安であって、絶対の基準ではありません。数字より寒く感じる日が続くようなら、その季節はいつもより1段階重い目安を基準にして過ごすと、毎回の判断が楽になります。

毎年、最初の1週間だけ意識すればいい

一度この4つの境目を体で覚えてしまえば、翌年からは天気予報の気温を見るだけで自然にコートが選べるようになります。難しいのは、季節が変わる最初の1週間だけです。

その週だけ、天気予報の気温を確認する習慣をつけてください。1週間もすれば、「今日は12度だからトレンチで十分」というように、数字を見た瞬間に判断できるようになります。感覚に頼るより、最初だけ数字で確認するほうが、結果的に早く迷わなくなります。

順番を、もう一度

  1. 天気予報で**その日の気温(最高・最低の両方)**を確認する
  2. 18度・14度・8度・3度の4つの境目で、コートの種類を決める
  3. 風速5m/s以上の日は、目安をひとつ厳しめに読み替える
  4. 屋内が長い日は、脱ぎ着のしやすさを優先する
  5. 境目ちょうどの気温は、風速と日照で判断する

多くの方が、コートを着るかどうかを毎年その場の感覚で決めています。 でも実際に迷いをなくしていたのは、気温という具体的な数字で境目を決めることでした。4つの数字を覚えておけば、毎年の『まだ早いかな』は消えます。

よくある問い

Q. 何度からコートが必要になりますか
目安は18度です。18度を下回ると、羽織り(カーディガンやジャケット)だけでは肌寒く感じ始める方が増えます。ただし個人差があるので、18度前後の日は薄手のコートを持ち歩き、必要なときだけ着る形にすると失敗しにくくなります。
Q. トレンチコートとチェスターコートは、どちらを選べばいいですか
気温で使い分けてください。14度前後はトレンチコートのような裏地の薄いコートで足ります。8度を下回ると、ウール素材でしっかりした厚みのあるチェスターコートやステンカラーコートが必要になります。トレンチコートだけで真冬まで乗り切ろうとすると、防寒が足りなくなります。
Q. ダウンコートは何度から着るべきですか
目安は3度以下です。3度を下回ると、ウールのコート1枚では防寒が足りないと感じる方が増えます。ただし屋外にいる時間が長い日や、風が強い日は、3度を上回っていてもダウンを選んだほうが安心なことがあります。
Q. 風が強い日は、気温の目安をどう調整すればいいですか
風速5m/s以上の日は、体感温度が実際の気温より2〜3度低く出ます。目安をひとつ厳しめに読み替えてください。たとえば実際の気温が10度でも、風が強い日は8度の目安(チェスターコートやウールコート)を基準にすると、体感に近い判断ができます。
Q. 屋内にいる時間が長い日は、コート選びをどう変えればいいですか
脱ぎ着のしやすさを優先してください。屋内が長い日は、厚手のダウンより、脱いだときにかさばらないウールコートやトレンチコートのほうが、持ち歩きや置き場所に困りません。屋外の気温だけでなく、その日の屋内外の時間配分も、コート選びの材料にしてください。

— メグラシ編集部

あわせて読みたい

秋冬コーデレディース|最高気温15度を境に、土台から入れ替える

着こなす

秋冬コーデレディース|最高気温15度を境に、土台から入れ替える

秋のコーデをそのまま重ね着で冬に寄せると、途中で必ず着太りします。秋冬コーデが決まらないのは、気温の下がり方に合わせて枚数を「足す」だけで、土台のアイテムを「入れ替える」タイミングを決めていないからです。最高気温15度を境に土台を切り替える考え方と、色・素材の切り替え時期まで整理しました。

メグラシ編集部読了 10分
40代の冬コーデ|アウターの裾が骨盤のどこで切れるかで、着太りが決まる

着こなす

40代の冬コーデ|アウターの裾が骨盤のどこで切れるかで、着太りが決まる

40代の冬コーデが着太って見えるかどうかは、厚みでも色でもなく、アウターの裾が骨盤の一番高い位置からどれだけ離れているかで決まります。骨盤に手を当てて探る測り方と、危険な位置に裾が来てしまう日の直し方を、3つの丈ゾーンに分けて整理しました。

メグラシ編集部読了 9分
コートレディース40代|肩の落ち方と裾の位置で選ぶ、大人のコート

着こなす

コートレディース40代|肩の落ち方と裾の位置で選ぶ、大人のコート

40代のコート選びで印象を左右するのは、色でも丈の長さそのものでもなく、肩線が本来の位置から何cm外に落ちているか(ドロップ幅)と、裾が骨盤のどこで切れるかの2点です。ドロップ幅の3段階、裾位置の早見表、二の腕・首元が気になり始めた体型変化への対応まで整理しました。

メグラシ編集部読了 9分
冬コーデレディース30代|通勤と休日の共有率で選ぶ、効率のいい一着

着こなす

冬コーデレディース30代|通勤と休日の共有率で選ぶ、効率のいい一着

30代の冬コーデが決まらないのは、通勤用と休日用を別々に増やそうとして、クローゼットが手狭になるからです。判定の軸は「通勤と休日で共有できるアイテムの割合」。共有率5割を境に、買い足すべきものと分けたままでいいものが変わります。羽織り・ボトムス・小物の共有率の目安を表で整理しました。

メグラシ編集部読了 9分
冬コーデレディース10代|肩が回せる枚数までが、重ねてよい上限

着こなす

冬コーデレディース10代|肩が回せる枚数までが、重ねてよい上限

10代の冬コーデで重ね着が苦しくなるのは、枚数を先に決めずに1枚ずつ足していくからです。肩を大きく回せるかどうかを基準にすると、その日に重ねてよい枚数の上限が自分で分かります。少ないアイテム数で組み合わせを増やす色の絞り方まで整理しました。

メグラシ編集部読了 8分
スウェットコーデ冬|裾が腰からどれだけ離れているかで、部屋着かどうかが決まる

着こなす

スウェットコーデ冬|裾が腰からどれだけ離れているかで、部屋着かどうかが決まる

冬のスウェットが部屋着に見えるかコーデとして成立するかは、裾の位置と首ぐりの開き方で決まります。裾が腰の位置から何センチ離れているかを測り、首ぐりの詰まり具合と合わせて見ると、境目がはっきりします。判断が割れる中間の丈のときの対処法まで整理しました。

メグラシ編集部読了 8分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込