診断したのに納得できない|結果が割れる4つの原因を切り分ける

セルフ診断をやってみたのに、結果が毎回違う。出た答えを読んでも自分に当てはまらない。そういうときに必要なのは、もう一度診断をやり直すことではなく、なぜ割れているのかを先に切り分けることです。原因が分からないまま繰り返せば、同じところで同じように割れます。そして割れる原因は、次の4つのどれかです。
| 原因 | 何が起きているか | 出やすいサイン | この記事のどこ |
|---|---|---|---|
| ① 測る場所を間違えている | 見るべき部位ではない場所を見ている | やるたびに答えが変わる | 原因①の章 |
| ② 体重の増減で見え方が変わっている | 骨ではなく肉づきを読んでいる | 前は違うタイプだった | 原因②の章 |
| ③ 骨格と顔タイプが逆を向いている | 二つの軸の答えが別方向を指している | どちらの服も違和感がある | 原因③の章 |
| ④ そもそも中間タイプ | 境目に位置していて、片方に寄り切らない | 二つのタイプの説明が両方当てはまる | 原因④以降 |
この4つのうち、いちばん多いのは④の中間タイプです。そして④は、①から③を潰したあとに初めて確定できます。まず一次切り分けをして、①②③を外し、それでも残ったら④として扱う。この記事はその順番どおりに進みます。
診断そのもののやり方は自分に似合う服装診断の手順に、そもそもどの診断を受けるかの整理は自分に似合う服の診断|4つの診断の違いにあります。あちらは受ける前の「どれを受けるか・やり方」、こちらは受けたあとの「納得できないとき」の受け皿です。
まず結論|ズレの原因は4つしかない
「診断が当たらない」と言うと、当たる・当たらないの話に見えます。ですが実際に起きているのは、判定に使った材料のほうが揺れているという状態です。理由は限られています。
| 揺れている材料 | 具体例 | 対応する原因 |
|---|---|---|
| 見ている場所 | 肩の形を見るつもりで、服の肩線を見ている | ① |
| 見ている状態 | 体重が動いた直後の体を、骨の形として読んでいる | ② |
| 使っている軸 | 骨格の質問に、顔の印象で答えている | ③ |
| 分類の作り | 連続しているものを3つに切っている | ④ |
**①②③は直せます。④は直すものではなく、扱い方を変えるものです。**④を①だと思って測り直し続けると、いつまでも終わりません。
そして**割れること自体は、珍しくも失敗でもありません。**線の近くに立っている人が「自分は例外だ」と感じてしまうのは、分類の説明が中央の人を前提に書かれていることが多いからです。
3分の一次切り分け|8つの質問と、症状から引く表
紙とペンを用意して、8つに答えてください。はい・いいえだけで進みます。
| # | 質問 | 「はい」が指す原因 |
|---|---|---|
| 1 | 診断のたびに、答える内容が変わっている自覚があるか | ① |
| 2 | 服を着たまま、肩や腰の形を判断したか | ① |
| 3 | 鏡から離れた場所や、暗い部屋で見たか | ① |
| 4 | ここ半年で体重が動いたか | ② |
| 5 | 数年前に受けたときと、いまで結果が違うか | ② |
| 6 | 骨格の結果に合う服を着ると、顔だけ浮いて見えるか | ③ |
| 7 | 顔タイプに合う服を着ると、体だけちぐはぐに見えるか | ③ |
| 8 | 二つのタイプの説明が、どちらも半分ずつ当たっていると感じるか | ④ |
**「はい」がいちばん多かった番号帯が、最初に当たるべき原因です。**同数なら番号の小さいほうから片づけます。①を残したまま④を判定すると、中間かどうかの判断そのものが揺れます。症状からも引けるようにしておきます。
| 感じていること | いちばんありそうな原因 | 次に疑うもの |
|---|---|---|
| やるたびに結果が変わる | ① | ④ |
| 昔の結果と今の結果が違う | ② | ① |
| 家族と自分で意見が割れる | ① | ③ |
| 二つのタイプの中間だと言われた | ④ | ② |
| 結果は出たが、着ると違和感がある | ③ | ④ |
| 説明を読んでも自分の話に思えない | ④ | ③ |
| 似合うと言われた服を着ると顔が寂しい | ③ | ④ |
| 質問の意味そのものが分からなかった | ① | — |
| 何度やっても同じ二つを行き来する | ④ | ③ |
原因①|測る場所を間違えている
いちばん多くて、いちばん直しやすい原因です。**セルフ診断の質問文は短いので、「どこを見るか」が省略されがちです。**その省略部分を人はそれぞれ違うように補うため、同じ質問に、同じ人が別の日に別の答えを出します。代表的なずれ方は5つです。
| ずれ方 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 服の上から見る | 服の肩線を自分の肩の形として読む | 体に沿う無地の服に着替える |
| 目で見る | 骨の形を、影と光で判断する | 触って確かめる項目は必ず触る |
| 遠くから見る | 全体の雰囲気で答えてしまう | 手が届く距離で、部位ごとに見る |
| 髪を下ろしたまま見る | 首の長さと鎖骨が隠れる | 髪をすべて上げてまとめる |
| 印象で答える | 骨格の質問に、性格や雰囲気で答える | 質問ごとに「触れるか・測れるか」を確認する |
**特に「印象で答える」は、原因③との見分けが必要です。**骨格の質問に顔の印象が混ざっている状態は、③のねじれではなく単なる測り違いです。目を閉じて触るだけで答えられない骨格の質問には、印象が混ざっています。
部位別|どこを見て、どこを見ないか
軸ごとに、見るべき場所と、見ても答えが出ない場所を並べます。
骨格の場合。
| 見る場所 | 何を確かめるか | 見ても答えが出ない場所 |
|---|---|---|
| 手首 | 断面が楕円か、平たいか、角があるか | 手の大きさ |
| 手の甲 | 血管と関節の出方 | 指の長さ |
| 鎖骨 | 太さと出方、触ったときの角の有無 | 首の細さ |
| 肩先 | 丸みか、角ばりか、骨が張っているか | 肩幅そのものの数値 |
| 腰の位置 | 肋骨の下端から腰骨までの距離 | ウエストの数値 |
| 背中の面 | 平らか、丸みがあるか、骨が浮くか | 姿勢のよしあし |
| 上半身と下半身の重心 | どちらに厚みが集まるか | 身長 |
パーソナルカラーと顔タイプの場合。
| 軸 | 見る場所 | 何を確かめるか | 見ても答えが出ない場所 |
|---|---|---|---|
| 色 | 顔の下に当てた布 | 頬の影が濃くなるか薄くなるか | 布そのものの好み |
| 色 | 手首の内側 | 血管の色みの傾き | 日焼けした腕の外側 |
| 色 | 金と銀の小物 | 顔まわりが締まるか、ぼやけるか | 手元だけで見た金銀 |
| 色 | 唇の地の色 | 何もつけていない状態の色み | 口紅を塗った状態 |
| 顔 | 顔の輪郭 | 丸みか、直線か、面の広さ | 顔の大きさ |
| 顔 | 目の形 | 丸いか、切れ長か、間隔 | 目の大きさだけ |
| 顔 | 顔の縦横比 | 縦に長いか、横に広いか | 髪型込みの輪郭 |
| 顔 | 顎先 | 尖るか、丸いか、四角いか | 顎の下の見え方 |
**「見ても答えが出ない場所」の列が、この表のいちばんの中身です。**ここを見て判断している限り、何度やっても答えは揺れます。大きさではなく、形を見ます。
測り直しのやり方|条件をそろえて2回
一度きりの判定は信用しません。条件をそろえて2回、間を空けて取ります。
| そろえる条件 | 具体的に | 理由 |
|---|---|---|
| 時間帯 | 2回とも午前中 | 体の張りと顔まわりの見え方が日中で変わる |
| 光 | 2回とも自然光の入る窓際 | 室内の照明は色みを持っている |
| 服 | 2回とも体に沿う無地 | シルエットが体の形として読まれる |
| 化粧 | 2回とも口紅と頬の色を落とした状態 | 顔まわりの色に判定が引きずられる |
| 間隔 | 2日から7日空ける | 記憶で同じ答えをなぞるのを防ぐ |
2回の結果は、こう読みます。
| 2回の結果 | 意味 | 次にやること |
|---|---|---|
| 同じ答えが出た | 判定は安定している | その答えを採用して服に落とす |
| 1問か2問だけ違った | ほぼ安定。境目の項目がある | 違った項目だけ3回目を取る |
| 半分近く違った | 条件がそろっていない | 原因①に戻って測り方を直す |
| 毎回きれいに別のタイプになる | 境目にいる可能性が高い | 原因④の章へ進む |
2回そろえて取っても割れる場合だけ、次に進んでください。
原因②|体重の増減で見え方が変わっている
「前に受けたときと結果が違う」という声のうち、かなりの部分がここです。骨と関節の形そのものが体重で入れ替わることはありません。変わるのは肉づきによる見え方です。
体の厚みは、均等に増減するわけではありません。先に変わる場所が判定に使う部位と重なっていると、答えが動きます。
| 体重が動いたときに先に変わりやすい場所 | 判定への影響 |
|---|---|
| 肩から二の腕 | 肩の丸みが強く見え、骨の張りが読みにくくなる |
| 背中の上部 | 背面の平らさが分かりにくくなる |
| ウエストまわり | 腰の位置と重心の判断がずれる |
| 顔の輪郭 | 顎先の形と縦横比が読みにくくなる |
| 太ももの内側 | 下半身の重心を実際より下に読む |
| 手首と手の甲 | ほとんど変わらない |
だから、変わりにくい場所を基準にします。
肉づきに左右されにくい部位と、されやすい部位
| 部位 | 左右されにくさ | 判定に使うか |
|---|---|---|
| 手首の断面の形 | 非常に左右されにくい | 使う(最優先) |
| 手の甲の関節の出方 | 非常に左右されにくい | 使う |
| 鎖骨の角の有無 | 左右されにくい | 使う |
| 膝の皿の輪郭 | 左右されにくい | 使う |
| 肋骨の下端の位置 | やや左右される | 補助として使う |
| 肩先の骨の張り | やや左右される | 補助として使う |
| 首の長さの見え方 | 左右される | 単独では使わない |
| 背中の丸み | 左右される | 単独では使わない |
| ウエストまわり・二の腕・太もも | 大きく左右される | 判定には使わない |
**上5つだけで判定し直してみてください。**これで答えが1つに定まるなら、原因は②でした。定まらないなら②ではありません。
日単位でもぶれます。避け方は、日をずらすだけです。
| ぶれる条件 | 影響を受ける判定 | 避け方 |
|---|---|---|
| 夕方以降 | 足首とふくらはぎ、顔の輪郭 | 午前中に取る |
| 体の張りが強い日 | 全身のシルエット、顔の印象 | 別の日に取り直す |
| 日焼けが残る時期 | パーソナルカラーの判定 | 色の判定だけ時期をずらす |
| 運動を始めた直後 | 肩まわりと背中の厚み | 1か月ほど空ける |
| 厚手の服の季節 | 全身のシルエット判断 | 室温を上げて薄着で取る |
原因③|骨格と顔タイプが逆を向いている
①②を潰しても納得できない場合、次に疑うのがここです。骨格の答えと顔タイプの答えが、別の方向を指している状態です。
この状態にある方は、こう感じます。骨格に合わせた服を着ると、体はすっきりするのに顔だけが浮く。顔タイプに合わせた服を着ると、顔は生き生きするのに体だけがちぐはぐに見える。**どちらも間違っていません。二つの軸が、別々の場所について正しいことを言っています。**起きる理由は、見ているものが違うからです。
| 軸 | 見ているもの | 決めるもの |
|---|---|---|
| 骨格 | 骨と関節の形、肉のつき方 | 素材の厚み、シルエット、丈、サイズ感 |
| 顔タイプ | 顔の輪郭とパーツの形 | 襟の形、柄の大きさ、装飾の量、色の濃淡の付け方 |
| パーソナルカラー | 肌・瞳・髪の色みと明るさ | 顔まわりに置く色、全身の配色 |
**骨と顔が同じ方向を向く必然性はありません。**直線的な骨格の方が丸みのある顔立ちを持つことも、その逆も、ごく普通にあります。ねじれは異常ではなく、組み合わせのひとつです。
ねじれの代表パターン早見表
| 骨格の方向 | 顔タイプの方向 | 起きやすい違和感 | 効く調整 |
|---|---|---|---|
| 直線・厚みがある | 丸み・子どもっぽさ | 服が立派すぎて顔が幼く浮く | 襟元だけ丸く、装飾は小さく少なく |
| 直線・厚みがある | 直線・大人っぽさ | ねじれなし。装いが重くなりやすい | 素材の艶を落として抜きを作る |
| 曲線・薄い | 直線・大人っぽさ | 顔が強く、体が頼りなく見える | 上半身に面を足し、襟は直線的に |
| 曲線・薄い | 丸み・子どもっぽさ | ねじれなし。全体が軽くなりやすい | 靴と鞄で重心を落とす |
| 骨が目立つ・大きめ | 丸み・子どもっぽさ | 顔と体の年齢感がずれて見える | 素材は粗く、襟元だけ小さく整える |
| 骨が目立つ・大きめ | 直線・大人っぽさ | ねじれなし。硬く見えやすい | 色数を減らして質感で変化を出す |
| どの骨格でも | 曲線と直線の中間 | 判定そのものが揺れる | 原因④の章へ |
**表の右端は「どちらかを諦める」ではなく「置く場所を分ける」です。**ねじれているときほど、部位ごとの担当を決めるのが効きます。
ねじれているときは、部位で担当を分ける
| 部位 | 担当する軸 | 理由 |
|---|---|---|
| 素材の厚みと硬さ | 骨格 | 体の厚みと張り合う要素だから |
| 全体のシルエット | 骨格 | 面積がいちばん大きい |
| パンツ・スカートの丈 | 骨格 | 縦の分割比を決める |
| 肩線の位置 | 骨格 | 骨の張りと直接ぶつかる |
| 襟の形と深さ | 顔タイプ | 顔のすぐ下にある枠だから |
| 柄の大きさ | 顔タイプ | 顔と並んで見える要素だから |
| 装飾の量 | 顔タイプ | 顔の情報量と釣り合わせる |
| 顔まわりの色 | パーソナルカラー | 頬の影の出方を決める |
| 靴と鞄 | 好み | 顔からいちばん遠い |
**同じ場所を二つの軸が取り合ったときだけ、顔に近いほうを優先します。**たとえば「襟ぐりの広さ」は骨格も顔タイプも意見を持ちますが、顔のすぐ下なので顔タイプ側を採ります。逆に「トップスの丈」は顔から遠いので骨格側を採ります。
もう少し詳しい優先順位の考え方は顔タイプと骨格診断のどちらを優先するかにまとめてあります。
原因④|そもそも中間タイプ
ここからが、この記事のいちばん厚い部分です。①②③を潰してもなお二つの答えの間で振れ続けるなら、その振れ方そのものが答えです。あなたは境目に立っています。
先に、いちばん誤解されている点を片づけます。**中間は、判定に失敗した状態ではありません。**骨格の3分類も顔タイプの8分類も、連続して変化する特徴を扱いやすく区切ったものです。区切った以上、線の上や線の近くに立つ人は必ず出ます。
| よくある思い込み | 実際 |
|---|---|
| 中間は診断が下手だから出る | 分類の作り上、必ず出る位置がある |
| 中間はどの服も似合わない | 二つの方向のどちらも使える |
| 中間は正式なタイプではないから意味がない | 名前がないだけで、服選びの指針は立つ |
| 中間だと分かったら、どちらかに決めるべき | 決めなくても運用できる |
| プロに見てもらえば中間ではなくなる | 見る人が変わっても、境目の位置は変わらない |
中間の扱いを、軸ごとに個別で深く見たい場合は、骨格診断がわからないときの決め方、顔タイプの中間タイプの見分け方、パーソナルカラーの中間タイプにそれぞれまとめてあります。この記事では、軸をまたいで中間だったときの運用を扱います。
中間かどうかを点数で確かめる
「なんとなく中間な気がする」で止めると運用できません。**点数にします。**やり方は簡単で、判定に使った質問を、二つの候補タイプに割り振って数えるだけです。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 迷っている二つのタイプをA・Bと決める |
| 2 | 判定に使った質問を、Aに寄った数とBに寄った数で数える |
| 3 | どちらとも言えなかった質問は、別に数えて保留に置く |
| 4 | 保留を除いた合計に対する、多いほうの割合を出す |
| 5 | 下の表に当てはめて、出た型を次の3章のどれかで運用する |
| 多いほうの割合 | 判定 | 呼び方 |
|---|---|---|
| 8割以上 | 中間ではない。片方に確定 | 確定 |
| 6割から8割未満 | 主従のある中間 | 型A |
| 5割から6割未満(場面で答えが変わる) | 場面で入れ替わる中間 | 型B |
| 5割前後(どちらとも言えない質問が多い) | 中央にいる中間 | 型C |
| 保留が全体の4割以上 | 判定材料が足りていない | 原因①に戻る |
保留の数を数えるのが、この方法の要点です。「どちらとも言えない」が多い状態は、中間なのではなく、質問の意味が取れていない可能性があります。そこを分けないと、測り違いを中間と呼んでしまいます。
中間には3つの型がある
| 型 | 状態 | 服選びの構え |
|---|---|---|
| 型A|主従がある | 片方が明らかに強く、もう片方も混ざる | 強いほうを土台に、弱いほうを小面積で足す |
| 型B|場面で入れ替わる | 上半身と下半身、あるいは昼と夜で答えが変わる | 場面ごとに主を切り替える |
| 型C|中央にいる | どちらにも寄らず、真ん中で安定している | 両極を避け、中庸を土台にする |
この3つは、進め方がまったく違います。自分がどれかを決めないまま「中間向けの服」を探すと、また迷います。
型A|主従がはっきりしている中間
いちばん扱いやすい型です。土台は主のタイプ、味つけを従のタイプに任せます。
| 決めること | 主に任せる | 従に任せる |
|---|---|---|
| 素材の厚みと張り | ○ | — |
| 全体のシルエット | ○ | — |
| 着丈とボトムスの丈 | ○ | — |
| 襟の形 | — | ○ |
| 袖口のディテール | — | ○ |
| 小物の素材感 | — | ○ |
| 柄の大きさ | 場合による | 場合による |
**従に任せる部分は、全身の面積で2割までにしてください。**それ以上になると、土台が揺らいで「結局どっちつかず」に見えます。逆に言えば、2割までなら好きなだけ入れて構いません。
型Aの方がやりがちな失敗を一つ。主のタイプの説明を読み込みすぎて、従の要素を全部切り落としてしまうことです。切り落とすと整いはしますが、「間違ってはいないけれど、自分じゃない」という感じが残ります。従の2割は、その感じを消すためにあります。どちらが主か途中で分からなくなったら、素材の厚みだけで判断し直してください。
型B|場面で入れ替わる中間
**上半身と下半身で答えが違う、あるいは日中と夜で答えが違う型です。**この型の方が「決められない」と感じるのは当然で、実際に一つに決まっていないからです。
まず、どこで入れ替わっているのかを特定します。
| 入れ替わりの場所 | 確かめ方 | 運用 |
|---|---|---|
| 上半身と下半身 | 上半身だけの質問と下半身だけの質問で別々に数える | トップスとボトムスで別のタイプに合わせる |
| 顔と体 | 骨格の質問と顔タイプの質問で答えの方向が違う | 原因③のねじれとして扱う |
| 昼と夜 | 同じ服を昼と夜に着て、どちらが馴染むか見る | 時間帯で素材の艶を変える |
| 場面の硬さ | 仕事の日と休みの日で必要な印象が違う | 場面ごとに主を決めて固定する |
| 季節 | 薄着の季節と厚着の季節で見え方が変わる | 季節ごとに肩線の位置を変える |
| 体調の波 | 体の張りが強い日と落ち着いた日で違う | ゆとりの取り方を2種類持つ |
**型Bのいちばん効く手は、上下で分けることです。**トップスは上半身の答えに、ボトムスは下半身の答えに合わせると、両方が同時に成立します。
| 上半身の答え | 下半身の答え | トップスの選び方 | ボトムスの選び方 |
|---|---|---|---|
| 厚みがある | 薄い | 肩線ジャスト、素材に張り | 布量を抑えた細身、丈は長め |
| 薄い | 厚みがある | 上に面を足す、襟元を詰めすぎない | 縦落ちする素材、丈で分割 |
| 骨が目立つ | 薄い | 粗い素材、肩は少し落ちてよい | 布の落ち感で覆う |
| 薄い | 骨が目立つ | 柔らかい素材、上に膨らみ | 硬い素材で形を作る |
| 厚みがある | 骨が目立つ | 張りのある素材、余計な装飾なし | ゆとりを取る、丈は長め |
| 判断できない | 判断できない | 中庸の素材から入る | 中庸の丈から入る |
型C|どちらにも寄っていない中間
**両極を避けると、ほとんど外れません。**これが型Cのいちばん強いところです。中央にいるということは、極端に振れた服だけが合わないということで、真ん中の広い範囲は全部使えます。
| 要素 | 避けるもの | 使うもの |
|---|---|---|
| 素材の厚み | 極端に硬い/極端にとろける | 中肉で、少しだけ落ち感がある |
| 肩線 | 大きく落ちる/極端に張る | ジャストか、指1本ぶん外 |
| 丈 | 極端に短い/極端に長い | 腰骨に触れるか、その少し下 |
| 装飾 | 全くない/過剰にある | 一か所だけに置く |
| 柄 | 極大の柄/極小の総柄 | 手のひらに収まる程度 |
| 色の対比 | 上下同色/極端な明暗差 | 明度差を2段階に抑える |
型Cで気をつけたいのは、「無難」と「中庸」が違うという点です。全部を平らにすると、服は間違わなくなりますが、面白くもなくなります。振るのは一か所だけ、と決めておくと崩れません。
| 一か所だけ振る場所 | 効果 | 相性のよい場面 |
|---|---|---|
| 襟元の形 | 顔の印象がはっきりする | 人と会う日 |
| 靴 | 全身の重心が動く | 歩く日 |
| 色の面積 | 印象の強さが変わる | 写真に残る日 |
| 素材の艶 | 光の当たり方が変わる | 夜の場面 |
中間タイプの買い物ルール
中間だと分かったあと、いちばん効くのは買い物の順番を変えることです。
| ルール | 内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 顔から遠いものから買う | 靴と鞄は中間でも失敗しにくい |
| 2 | 試着は必ず両方向で試す | AとBの両方を着てから決める |
| 3 | 迷ったら中庸を選ぶ | 極端は片方の型でしか使えない |
| 4 | タイプ名で選ばない | 名前が確定していないので基準にならない |
| 5 | 素材だけは先に決める | 素材は骨格の影響がいちばん出る |
| 6 | 同じ形を2色買わない | 中間は形の幅を持つほうが効く |
| 8 | 買う前に手持ちと3通り組む | 単品で良くても組めないと使えない |
**特に2番です。**中間の方が試着で迷うのは、片方だけを試して判断しているからです。AとBを続けて着ると、体はすぐに答えを出します。日を空けると、記憶のほうが判断してしまいます。
中間タイプのクローゼットの組み方
| 割合の目安 | 何を置くか | 役割 |
|---|---|---|
| 5割 | 中庸の土台(どちらの方向にも寄せられるもの) | 毎日の骨組み |
| 2割 | A方向に振れたもの | 気分と場面で使う |
| 2割 | B方向に振れたもの | 気分と場面で使う |
| 1割 | どちらでもない好きなもの | 気持ちを保つ |
**中庸を5割持つのが、いちばん楽な形です。**土台が中庸なら、A方向の小物を足せばA寄りに、B方向の小物を足せばB寄りに動きます。逆に、A方向の服とB方向の服だけで埋めると、組み合わせたときにどちらの良さも消えます。
| 中庸の土台として持っておくと効くもの | 選ぶときの目安 |
|---|---|
| 中肉の無地トップス | 肩線ジャスト、襟ぐりは詰めすぎない |
| 中肉のパンツ | 腰骨の位置で履けるもの、丈は靴に触れる程度 |
| 落ち感のあるスカート | 膝下、布量は控えめ |
| 中間の明度の色 | 顔の下に当てて頬の影が濃くならない色 |
中間のまま試す7日間
判定が確定していなくても、1週間で答えは近づきます。着た日の感覚を記録するだけです。
| 日 | やること | 記録するもの |
|---|---|---|
| 1日目 | A方向に寄せた服で1日過ごす | 夕方に感じた窮屈さ・楽さ |
| 2日目 | B方向に寄せた服で1日過ごす | 同上 |
| 3日目 | 中庸の土台だけで過ごす | 物足りなさがあったか |
| 4日目 | 中庸+A方向の小物 | 顔まわりの印象 |
| 5日目 | 中庸+B方向の小物 | 顔まわりの印象 |
| 6日目 | いちばん楽だった日を再現する | 何が効いていたか |
| 7日目 | 記録を読み返して主を決める | AかBか、中央かを書く |
**判定より、着た日の体感のほうが強い証拠になります。**1日目と2日目で「肩が楽だった」ほうが、骨格の答えに近い方向です。理屈ではなく、夕方の疲れ方に出ます。7日終わっても決まらなければ、それが型Cの答えです。決まらないことが結果です。
軸別|中間の扱いが変わるところ
3つの軸は、中間だったときの扱いが少しずつ違います。
| 軸 | 中間のときに効く手 | 効かない手 |
|---|---|---|
| 骨格 | 素材の厚みを中肉に固定して、形で振る | タイプ名から服を探す |
| パーソナルカラー | シーズン名を諦め、明度と鮮やかさだけ決める | 4シーズンのどれかに無理に寄せる |
| 顔タイプ | 襟元だけ決めて、あとは骨格に預ける | 顔タイプの服の系統ごと真似する |
**パーソナルカラーの中間は、特に扱いやすい部類です。**シーズン名が出なくても、「明るい側か暗い側か」「鮮やかな側かくすんだ側か」の2つが決まれば、店頭での判断はできます。境目にいる場合の考え方はイエローベースとブルーベースの違いとパーソナルカラー診断が当たらないと感じるときに整理してあります。
骨格の中間で、直線寄りか曲線寄りかの見分けに絞りたい場合はストレートかウェーブかで迷うときのセルフチェックが近い内容です。
タイプ自体は決まっているのに、同じタイプの人と似合う服が違うという形で納得できない場合は、中間ではなく「同じタイプの中の個人差」を見る番です。骨格ストレートの場合、厚みが胸に集まる方、胴に通る方、腰から太ももに出る方で、守るべき鉄則が入れ替わります。測って型に分ける手順は骨格ストレートの中の個人差にまとめました。
4つの原因が重なっているとき
実際には、原因が一つだけということのほうが少ないかもしれません。重なっている場合の順番を置いておきます。
| 重なり方 | どれから片づけるか | 理由 |
|---|---|---|
| ①と④ | ① | 測り違いを直さないと、中間かどうか判定できない |
| ②と④ | ② | 肉づきの影響を外さないと、境目の位置が動く |
| ③と④ | ③ | 軸を分けないと、どの軸の中間か分からない |
| ①②③すべて | ①→②→③ | 番号順が、影響の大きい順になっている |
**番号順に片づけるのが、いちばん短い道です。**逆に、④から入ると必ず戻ることになります。
診断を受け直すべきか
受け直しが効く場合と、効かない場合があります。
| 状態 | 受け直しの効き目 | 先にやること |
|---|---|---|
| 測り方を直しても2つの間で振れる | 効く | そのまま受けてよい |
| 判定は出たが手持ちの服で再現できない | 効く | 手持ちの服を3着持っていく |
| 体重が動いた直後 | 効きにくい | 体の状態が落ち着くまで待つ |
| 日焼けが残っている時期 | 色の判定だけ効きにくい | 色以外の軸から受ける |
| 中間だと分かっていて、扱い方を知りたい | 効く | 「中間の運用を聞きたい」と伝える |
| なんとなく納得できない | 効きにくい | この記事の8つの質問を先にやる |
**受け直すときは、「タイプ名を出してほしい」ではなく「この2つのどちらに寄っているかを知りたい」と伝えてください。**質問の解像度が、そのまま答えの解像度になります。何を伝えるかはスタイリストに何を伝えればいいかにまとめてあります。
人に見てもらうときの頼み方
家族や友人に見てもらうと意見が割れるのは、見る人が体の構造ではなく雰囲気の印象で答えているためです。頼み方を変えると割れ方が小さくなります。
| 頼み方 | 変わること |
|---|---|
| 部位を1つずつ聞く | 印象ではなく形の話になる |
| 全身写真を正面と横から撮って渡す | 見る条件がそろう |
| 質問を紙に書いて渡す | 自分と同じ項目を見てもらえる |
| 「触ってみて」と伝える | 影ではなく骨で判断できる |
| 服の話をせず、体の形だけ聞く | 服のシルエットが混ざらない |
| 2人以上に、別々に聞く | 一人の主観に引っ張られない |
**意見が割れたという事実自体も情報です。**複数の人が別々のタイプを答えるなら、境目にいる証拠として読めます。多数決で決める必要はありません。
やってはいけない切り分け
最後に、遠回りになる進め方を並べます。
| やってしまいがちなこと | なぜ遠回りか | 代わりに |
|---|---|---|
| 納得できるまで診断をやり直す | 条件が同じなら結果も同じ | 条件を変えて2回取る |
| 別のセルフ診断を10種類試す | 質問の作りが違うだけで、材料は同じ | 材料(見る場所)のほうを直す |
| 一つのタイプに決めてしまう | 決めた側の服だけ買って合わなくなる | 中間として運用する |
| どちらのタイプの服も避ける | 着られる服がなくなる | 中庸の土台から入る |
| 体型のせいだと考える | 判定の話と体の話が混ざる | 見る場所を骨と関節に戻す |
| タイプ名で服を検索し続ける | 名前が確定していないので探せない | 素材・肩線・丈の3つで探す |
| 好きな服を全部あきらめる | 続かない | 面積を小さくして残す |
**いちばん多い遠回りは、いちばん上の「納得できるまでやり直す」です。**同じ条件で同じ質問に答えれば、同じ答えが出ます。変えるべきは回数ではなく条件です。
まとめ
診断の結果が割れる原因は4つです。**測る場所を間違えている、体重の増減で見え方が変わっている、骨格と顔タイプが逆を向いている、そもそも中間タイプ。**この順番で潰していきます。
①は測り方を直せば消えます。見るのは骨と関節の形で、大きさではありません。②は基準を変えれば消えます。手首、手の甲、鎖骨、膝の皿、くるぶし。この5か所は体重が動いても形が変わりにくい場所です。
③は消えませんが、困りません。**部位ごとに担当を分ければ、二つの軸は同時に成立します。**素材と丈は骨格、襟元と柄は顔タイプ。取り合ったところだけ、顔に近いほうを採ります。
④も消えず、そして消す必要がありません。中間には主従のある型、場面で入れ替わる型、中央にいる型の3つがあり、それぞれ運用の仕方があります。**中庸を5割持ち、両方向を2割ずつ、残り1割を好きなもので埋める。**この形にしておけば、タイプ名が確定していなくても、毎朝の服選びは進みます。
診断は、答えを出すための道具です。道具の目盛りの間に立っているからといって、装いが決まらないわけではありません。
よくある質問
Q. 8つの質問で「はい」がまんべんなく散りました。どこから手をつけますか。
A. 番号の小さいほうからです。①の測り方が残っていると、②以降の判定がすべて揺れます。まず条件をそろえて2回取り直し、それでも割れるかを見てください。散っている状態は、原因が複数重なっているサインでもあります。重なり順の表を用意してあるので、そちらの順番で片づけてください。
Q. 中間だと分かったあと、タイプ名を人に聞かれたら何と答えますか。
A. 名前ではなく、性質で答えるほうが伝わります。「二つの間で、こちら寄り」「素材は中肉が合う」「肩線はジャストがいい」。タイプ名は、同じ体系を知っている人にしか通じません。性質で言えば、体系を知らない相手にも伝わりますし、店頭でもそのまま使えます。
Q. 手持ちの服が、全部どちらか片方に寄っています。
A. 買い替える必要はありません。まず、寄っているほうの服のうち、着ていて楽なものを3着選んでください。その3着の共通点(素材の厚み、肩線、丈)が、あなたの土台です。次に買うものだけ、中庸に寄せます。クローゼットは一度に入れ替えるものではなく、次の1着から変わっていきます。
Q. 中間の人向けに書かれた服の情報が見つかりません。
A. 中間向けの服という区分はありません。ですが選び方はあります。両極を避けて中庸の土台を持ち、振るのは一か所だけ。この2つで、外れる範囲はかなり狭くなります。名前のついた型を探すより、素材の厚み・肩線・丈という3つの目盛りを自分の数値で覚えるほうが、店頭で速く動けます。
Q. 切り分けをやっても、結局しっくりきません。
A. 判定の問題ではなく、判定を服に落とす段階で止まっている可能性があります。判定は知識で、朝に効くのはクローゼットの並び方です。効く色のトップスを1か所に集める、肩線の合っていない服を別の場所に移す。この2つだけでも、手の止まる回数は減ります。落とし方はスタイリング診断結果の活かし方にまとめてあります。
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— メグラシ編集部
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