地味な服ばかり選んでしまう|人の目から遠い場所から1段ずつ変える

**地味な服ばかり選んでしまうのは、失敗しないための選び方です。直さなければいけないものではありません。**それでも少し変えたいと思ったら、人の目から遠い場所から、1か所ずつ変えていきます。
売り場で色のある服を手に取って、鏡の前で当ててみて、やっぱり戻す。気づけばクローゼットはグレーと紺と黒とベージュばかり。そう感じている人は少なくありません。「目立ちたくない」「浮きたくない」「合わせる服がない」。どれも、日々の服選びで失敗しないために身につけてきた、まっとうな判断です。
同じ地味な服でも、落ち着いて見える日と物足りなく見える日の違いは地味な格好に見えるときにまとめました。この記事は、見え方ではなく、自分の気持ちの側から、どこを変えるかを決める話です。
結論:変えるのは1か所、人の目から遠い場所から
| 段 | 変える場所 | 人の目に入りやすさ |
|---|---|---|
| 1段目 | 足元(靴・靴下) | 自分からもあまり見えない |
| 2段目 | バッグ・小物 | 外したり置いたりできる |
| 3段目 | ボトムス | 座ると机の下に隠れる |
| 4段目 | 羽織りの内側 | 前を閉めれば見えなくなる |
| 5段目 | 顔まわり(トップス・首元) | 人と話すとき、いちばん目に入る |
**1段ずつ上がってください。飛ばすと、たいてい戻ってしまいます。**色のある服を買ったのに着なかった経験があるなら、それは段を一気に上がりすぎただけのことが多いのです。
地味な服を選ぶのは、失敗しない選び方として正しい
地味な服には、はっきりした良さがあります。手持ちのどの服とも組み合わせやすく、職場でも学校行事でも浮かず、人の目を気にせずに1日を過ごせます。忙しい朝に迷わずに済むのも、地味な服が多いからです。
だから、地味な服ばかり選んでいる自分を責める必要はありません。変えるかどうかは、今の服で自分の気分が落ちているかどうかで決めてください。
そのままでいい人|「地味」と感じても、気分が落ちていない
次のどれにも当てはまらないなら、今のままで十分です。
- 鏡や写真の自分を見て、物足りないと感じることがある
- 好きな色があるのに、手に取っては戻している
- 人と会う日に、服のせいで気後れすることがある
地味だと自分でわかっていても、着ていて落ち着く、仕事や家事に集中できるなら、その服はちゃんと役目を果たしています。変える理由がないものを、無理に変えなくてかまいません。
変えたくなるのは、どんなときか
上の3つのどれかに当てはまるなら、少しだけ変えてみる意味があります。
多いのは、写真を見返したとき、同じような色の服ばかり写っていることに気づいた場面です。あるいは、店先で好きな色の服に目が止まったのに、「自分には無理」とそのまま通り過ぎた場面です。
その「無理」は、似合わないという意味ではなく、急に目立つのが落ち着かないという意味であることがほとんどです。だから、目立たない場所から始めれば、落ち着かなさは小さくて済みます。
今どの段にいるか|1日着て、気になった回数を数える
どの段から始めるかは、試してみて決めます。やり方は、1か所を変えた服で1日過ごして、気になって見たり、触ったりした回数を数えるだけです。
| 気になった回数 | 次にすること |
|---|---|
| 0〜1回 | 次の段へ上がってよい |
| 2回 | 同じ段を、もう1週間続ける |
| 3回以上 | 1段戻す |
回数は、夜に思い返して数えれば十分です。正確でなくてかまいません。大事なのは、気になる回数が減ってから次に進むことです。
1段目|足元は、自分でもあまり見ない場所
最初は足元です。立っているとき、自分の足元は視界の下の端にしか入りません。人と話すときも、相手の目が足元に行くことはあまりありません。
色を入れるなら、パンツの裾と靴の間からのぞく靴下がいちばん小さく始められます。座ったときや階段を上るときにだけ見える、というくらいの面積です。慣れてきたら、靴そのものの色を変えてみてください。
2段目|バッグと小物は、外せる場所
足元で気になる回数が減ったら、バッグや小物に進みます。バッグは、気になったら膝の上に置いたり、椅子の横に置いたりして、目の前から外せます。
小さめのバッグなら、面積は手のひら2枚ぶんくらいです。**色は、手持ちの服の色と明るさが近いものを選ぶと、1色増えても浮きません。**ストールや帽子も同じ段の仲間ですが、首や頭は顔に近いので、この段ではバッグから始めるほうが気楽です。
3段目|ボトムスは、座ると隠れる場所
次はボトムスです。面積が一気に広くなるので、ここで気になる回数が増える人が多い段です。
ただ、ボトムスは座ると机の下に隠れます。職場や食事の席など、座っている時間が長い日から試すと、人の目に入る時間が短くて済みます。色のボトムスを選ぶときは、上に着るものをいつもの地味な色にしておくと、全身のうち変わったのは下だけになり、落ち着きやすくなります。
4段目|羽織りの内側は、前を閉めれば消える場所
羽織りの内側に着るトップスは、前を開けると見え、閉めると見えなくなります。気になったら、その場で消せる場所です。
カーディガンやジャケットを羽織って、その内側に色のあるトップスを着てみてください。前を開けたときに見えるのは、縦に細長い一部だけです。落ち着かなくなったら前を閉める、と決めておくと、安心して1日を過ごせます。
5段目|顔まわりは、最後でいい
最後が、顔まわりです。トップスそのものの色や、首元のストールです。人と話すとき、相手の目にいちばん入る場所なので、ここは急がなくてかまいません。
4段目まで進んで、羽織りの前を開けたまま1日過ごしても気にならなくなったら、羽織りなしで同じトップスを着てみます。そこまで来たら、色のある服は、もう「たまに着る特別な服」ではなく、手持ちの服の1つになっています。
秋は、深い色が最初の1色になりやすい
秋は、地味な服ばかりの人が色を入れ始めるのに向いた季節です。売り場に、からし色、深い緑、ボルドー、テラコッタのような、少しくすんだ深い色が並ぶからです。
これらの色は、グレーや紺、黒、ベージュと明るさが近いので、1か所だけ入れても全体から浮きません。春夏の明るい色よりも、手持ちの地味な服とのつながりが自然に出ます。まず1段目の靴下や、2段目のバッグで、この中から1色を選んでみてください。
どちらとも取れるとき①|1段目で、もう落ち着かない
靴下の色を変えただけでも、1日中気になってしまうことがあります。その場合は、色を変える前に、素材を変えることから始めてください。
たとえば、いつもの黒い靴下を、同じ黒の少し光る素材や、編み目の見えるものに替えます。色は同じでも、自分の中では「いつもと違うもの」を身につけている感覚になります。これで気になる回数が減ったら、次は同じ素材で、黒に近い深い色を試します。
どちらとも取れるとき②|家族や友人に「地味だね」と言われた
身近な人に「地味だね」と言われると、急に気になり始めます。そのときは、その言葉が「変えてほしい」なのか、ただの感想なのかを、少し落ち着いて分けてください。
ただの感想なら、自分が気分よく過ごせているかを優先してかまいません。自分の中にも変えたい気持ちがあったなら、それはきっかけとして使えます。**そのときも、言われた勢いで顔まわりから変えず、1段目から始めてください。**人の言葉で急に上げた段は、気になる回数が増えて、また戻ってしまいやすいからです。
どちらとも取れるとき③|色のある服を買ったのに、結局着ていない
クローゼットに、一度も着ていない色のある服が眠っていることもあるでしょう。それは、選んだ服が間違っていたというより、その服が上の段のものだったということです。
その服が何段目にあたるかを、表で確かめてください。トップスなら5段目、ボトムスなら3段目です。**今の自分の段がそこまで来ていないなら、手放さずに、段が上がる日まで取っておきます。**段が追いついたとき、その服はすんなり着られるようになっていることが多いです。
よくある行き違い
**「地味な服を着ていると、自分に自信がないように見える」。**地味な服を選ぶことと、自信がないことは別です。落ち着いた色を自分で選んで着ている人は、それだけで落ち着いた印象になります。
**「変えるなら、思い切って全身を変えたほうがいい」。**全身を一度に変えると、1日中気になって、次の日にはいつもの服に戻りやすくなります。1か所ずつ変えるほうが、結果的に早く変わります。
**「似合う色を知ってからでないと、色は選べない」。**似合う色を知ることも役に立ちますが、それより先に、目立つことへの落ち着かなさを小さくするほうが、色のある服を着られるようになる近道です。足元なら、似合うかどうかを気にせず試せます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. いつも地味な服ばかり選んでしまいます。直したほうがいいですか
- 直さなければいけないものではありません。地味な服を選ぶのは、組み合わせで失敗しにくく、場所を選ばず、人の目も気にならない選び方です。着ていて気分が落ちていないなら、そのままで十分です。変えたいと感じるのは、写真の自分を見て物足りなく思ったときや、好きな色があるのに手が出ないときでしょう。そのときだけ、1か所ずつ変えていけば大丈夫です。
- Q. 色のある服を買っても、結局着ないで終わります
- いきなり人の目に入りやすい場所を変えると、1日中気になって、次から手が伸びなくなります。まず、足元やバッグのように、自分からも人からも目に入りにくい場所で1色を入れてみてください。1日着て、気になって見た回数が0〜1回なら、次はボトムス、その次は羽織りの内側と、1段ずつ上げていきます。着ないで終わった服は、段が早すぎただけのことが多いです。
- Q. 家族に「地味だね」と言われて、気になっています
- 言われた言葉が、変えてほしいという意味なのか、ただの感想なのかを分けて考えてください。ただの感想なら、自分が気分よく着られているかどうかを優先してかまいません。自分も変えたい気持ちがあるなら、その言葉はきっかけとして使えます。そのときも、いきなり顔まわりから変えるのではなく、足元や小物から1段ずつ上げていくほうが、自分で納得して続けられます。
- Q. 最初に取り入れる色は、何色がいいですか
- 秋なら、からし色、深い緑、ボルドー、テラコッタのような、少しくすんだ深い色が始めやすいです。地味な服の色と明るさが近いので、手持ちのグレーや紺、黒、ベージュのどれとも並べやすく、1か所だけ入れても浮きにくいからです。まず足元の靴下か、小さめのバッグで1色を試して、1日着て気にならなかったものを次の段にも使ってみてください。
— メグラシ編集部





