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おしゃれに自信がない|おしゃれな友達と会う日は、並ぶ3か所だけ整える

メグラシ編集部//読了 12分
落ち葉の歩道で、紺のニットにキャメルのトレンチコートを前を開けて羽織り、小さな革の肩掛け鞄を下げた女性が、カフェの窓ガラスに映る自分の姿を少し不安げに見ている

おしゃれな友達と並んだときに差が見えるのは、季節の進み具合・手入れ・首から上の仕上げの3か所だけです。この3か所を前の晩に整えておけば、服の組み合わせが特別でなくても、並んで見劣りすることはありません。

おしゃれな友達と会う約束をした日から、何を着ていこうかと考えはじめる。クローゼットを開けても、どれも相手の隣に立つと地味に見える気がする。新しい服を買いに行こうか迷いながら、結局いつもの服で出かけて、会っているあいだもなんとなく自分の服が気になっている。

けれど、並んだ姿を実際に見ていくと、差が出ているのはセンスや服の数ではありません。秋なのに夏の素材が残っている、袖口に毛玉がある、毛先がまとまっていない。そういう、前の晩に直せる場所です。この記事では、その3か所を、会う日の距離ごとに分けて整える手順をまとめます。自分の服装そのものに自信がないときの物差しの作り方は自分の服装に自信がないにあります。

結論:差が見えるのは3か所だけ。そこだけ整える

差が見える場所何が見えているか整え方
季節の進み具合素材と色が今の季節に合っているか夏の素材・明るすぎる色を外す
手入れ毛玉・しわ・靴と鞄の角前の晩10分で取る・拭く
首から上の仕上げ髪の毛先・首元のあき・顔まわりの色当日の朝5分で整える

**この3か所は、どれも服を買い足さずに整えられます。**おしゃれな人とそうでない人の差だと思っていたものの多くは、実はこの3か所の差です。

反対に、服の組み合わせ方や、持っている服の数、流行を取り入れているかどうかは、並んだときに思っているほど目に入りません。相手がどんなに組み合わせ上手でも、向かい合って座っているあいだに見えているのは、胸から上と手元くらいです。

会う日の距離で、見える場所が変わる

友達と会っているあいだ、相手との距離は場面ごとに変わります。距離によって、目に入る場所が違います。

場面相手との距離目に入る場所入りにくい場所
待ち合わせで見つける5m以上全身の色と形素材・手入れ
並んで歩く30cm肩から上・素材の質感足元・全身
店で向かい合って座る70cm胸から上・手元・袖口下・靴
店で横並びに座る30cm顔まわり・髪・首元胸から下
写真を撮る1.5m上半身の色・季節感手入れの細部
別れぎわ1〜2m全身・靴・鞄素材の細部

会っている時間のほとんどは、店で向かい合って座っているか、並んで歩いているかです。その2つの距離で見えるのは、胸から上と、手元と、素材の質感です。全身の組み合わせが見えるのは、待ち合わせで見つける瞬間と別れぎわだけで、時間にすれば数十秒です。

なぜ「センス」の差は思ったほど見えないのか

おしゃれな友達の服を見て、自分との差はセンスだと感じる人は多いはずです。組み合わせ方や小物の選び方、流行の取り入れ方。確かに、相手の全身を写真で見れば、その差ははっきり見えます。

けれど、会っているあいだのほとんどの時間、相手から見えているあなたの姿は、胸から上だけです。組み合わせのセンスが出るのは、上と下のつながりや、靴と鞄の合わせ方など、全身で見たときの部分です。それは、待ち合わせと別れぎわの短い時間にしか目に入りません。

それに、相手のほうも、あなたの服をそこまで細かく見てはいません。昨日会った人が何を着ていたかを思い出そうとしても、ほとんど思い出せないものです。人が覚えているのは、服の組み合わせより、その日が楽しかったかどうかです。センスの差を埋めようと服を買い足すより、近くで見える3か所を整えるほうが、会っている時間の見え方はずっと変わります。

会う前の1週間|周りの服を眺めておく

季節の進み具合は、気温ではなく、周りの人の服で決まります。会う日の1週間前から、通勤や買い物の途中で、周りの人が何を着ているかを眺めておくと、会う日の服が決めやすくなります。

眺める場所見るところ会う日の服への写し方
通勤の電車上着を着ている人の割合半分を超えたら羽織りを1枚
駅や街の足元サンダルと革の靴の割合革の靴が多ければ足元を秋に
店の売り場の入口手前に並んでいる服の色上半身に同じ系統の色を1つ
職場や近所の人素材の厚み同じくらいの厚みに合わせる
会う相手の最近の写真季節の進み具合相手より進みすぎないように

眺めるのは、服の形ではなく、素材の厚みと色の系統だけで構いません。形やデザインまで追いかけはじめると、また比べる気持ちが広がります。厚みと色の系統だけなら、手持ちの服のなかから合うものを選ぶだけで済みます。

1か所目|季節の進み具合

おしゃれな人の服がおしゃれに見える理由のなかで、いちばん大きいのが、季節の進み具合が今にぴったり合っていることです。

秋のはじめに会うとき、相手はもう秋の素材と色を着ているのに、自分はまだ夏の名残の服を着ている。それだけで、並んだときに自分の服が少し古く見えます。反対に、まだ暖かい日に、自分だけ厚手のニットを着ていても、季節を先取りしすぎて浮きます。

季節の進み具合は、気温に合わせるのではなく、周りの人の服に合わせるものです。前の章で眺めておいた周りの服の厚みと色の系統が、ここでの物差しになります。

おしゃれな友達は、この進み具合の合わせ方がうまい人であることが多いものです。新しい服をたくさん持っているからではなく、周りの半歩先に季節を進めるのが上手なのです。そこだけをまねすれば、手持ちの服でも、並んだときの差はかなり縮まります。

素材と色で、季節の進み具合をそろえる

季節の進み具合は、素材と色の2つで決まります。今の時期に合っているかどうかを、手持ちの服で確かめます。

見るところ夏が残っている今の秋に合っている進みすぎ
素材麻・薄い綿・透ける布薄手のウール・起毛した綿・とろみのある布厚手のウール・ボア
色の明るさ白・明るいパステル中くらいの明るさ・くすんだ色黒と濃い茶ばかり
色の種類水色・ミントなど涼しい色茶・深い緑・えんじ・からし色冬の濃い色だけ
袖の長さ半袖・ノースリーブ長袖・七分袖に羽織り厚手の長袖を重ねる
足元サンダル・素足甲の見える靴・ローファーブーツ
鞄かご・透明な素材革・厚手の布毛足のある素材

**表の真ん中の列に、1か所でも入っていれば、季節の進み具合は合って見えます。**全部をそろえる必要はありません。たとえば、服は夏のものでも、靴と鞄を秋のものにするだけで、全体の季節感は今に寄ります。

秋の会う日に、夏が残りやすい場所

秋のはじめは、夏の服をそのまま着ている人が多い時期です。どこに夏が残りやすいかを知っておくと、整える場所が絞れます。

夏が残りやすい場所残っているとどう見えるか秋に寄せる方法
足元全身の季節感が夏に引っ張られる甲の見える革の靴に替える
鞄かごや明るい色で夏に見える革か厚手の布の鞄にする
上の素材薄くて透けると夏に見える上に薄手の羽織りを重ねる
首元の小物涼しい色のスカーフで夏に見える茶や深い色の小物にする
爪の色明るい涼しい色で夏に見える落ち着いた色に塗り替える
髪の色や形夏のまとめ髪のまま下ろすか、低い位置でまとめる

いちばん効くのは足元と鞄です。**服は夏のままでも、足元と鞄が秋なら、季節の進み具合は合って見えます。**新しく秋服を買うより、靴と鞄を替えるほうが、少ない手間で季節を進められます。

反対に、季節を先取りしすぎていないかも見ておきます。秋の装いを楽しみにしていると、まだ汗ばむ日に厚手のニットやブーツを選んでしまうことがあります。会っているあいだに暑くなって、袖をまくったり上着を脱いだりすると、そのたびに服のことが気になります。季節の進み具合は、周りより半歩先くらいがちょうどよく、一歩先まで行くと、かえって落ち着きません。

2か所目|手入れの差

向かい合って座ったとき、いちばん目に入るのが手入れの差です。袖口の毛玉、襟元のしわ、テーブルの上に置いた鞄の角の擦れ。どれも小さなことですが、70cmの距離ではよく見えます。

おしゃれな人の服は、高価だからきれいに見えるのではありません。毛玉やしわがなく、靴や鞄の角が擦れていないから、きれいに見えるのです。手入れの差は、服の値段の差よりも、ずっと大きく見えます。

そして、手入れは前の晩の10分で、ほとんど整えられます。センスのように時間をかけて身につけるものではないので、会う日の前の晩に、確実に差を縮められる場所です。

手入れの差は、自分の目ではなかなか気づけません。毎日着ている服の袖口の毛玉や、鞄の角の擦れは、見慣れてしまっているからです。前の晩に手入れをするときは、いつもの部屋の照明ではなく、窓際や明るい洗面所の光の下で見てください。相手と向かい合う店の照明は、思っているより明るいことが多いものです。

向かい合って見える手入れ

店で向かい合って座ったとき、相手の目に入りやすい手入れの場所を並べました。

場所目に入る理由差が出る状態
袖口テーブルの上に手を置く毛玉・伸び・汚れ
襟元顔の真下にあるしわ・ヨレ・襟の折れ
胸元のボタン正面にある取れかけ・糸のほつれ
鞄の角テーブルや隣の席に置く擦れ・色の剥げ
手元飲み物を持つ・話す爪の欠け・ささくれ
ニットの表面照明が当たる毛羽・毛玉
靴のつま先席に着くときに見える擦れ・汚れ

**とくに袖口と襟元は、会っているあいだずっと相手の視界に入っています。**ここに毛玉やしわがあると、どんなに組み合わせが整っていても、くたびれた印象が残ります。反対に、袖口と襟元がきれいなら、服がシンプルでも手入れの行き届いた人に見えます。

前の晩10分でやる手入れ

会う日の前の晩に、10分でできる手入れの順番です。

順番やることかかる時間
1着ていく服を全部出して、明るい場所で見る1分
2袖口と脇の毛玉を取る3分
3襟元と前身頃のしわを伸ばす2分
4取れかけのボタンを確かめる1分
5靴のつま先と鞄の角を拭く2分
6爪の長さと欠けを見る1分

毛玉の取り方は衣替えの秋冬物の毛玉の取り方にまとめてあります。**10分で足りないときは、2と3だけを先にやってください。**袖口と襟元が整えば、向かい合ったときの差はほとんど消えます。

3か所目|首から上の仕上げ

並んで歩くときや、横並びに座るときは、相手との距離が30cmほどになります。この距離では、服よりも顔まわりが目に入ります。

おしゃれな人は、服だけでなく、首から上の仕上げが服とつながっています。髪の毛先がまとまっていて、首元のあきが顔とのあいだに縦の線を作り、耳元や首元に服の色とつながる色がある。服のおしゃれは、首から上で完成していると言ってもいいくらいです。

反対に、服は整っているのに、髪の毛先がはねている、首元が詰まって顔との境目がはっきりしない、という状態だと、服のよさが顔まわりまで届きません。

首から上の仕上げは、髪型を変えたり、新しい化粧品をそろえたりすることではありません。いつもの髪型のまま毛先をまとめる、いつもの服の首元を少し開ける。そうした、5分でできる範囲のことです。会う日だけ特別なことをしようとすると、それがうまくいかなかったときに、かえって気持ちが沈みます。

顔まわりで差が出る場所

場所差が出る状態当日の朝の整え方
髪の毛先はねている・広がっている毛先だけ内側に入れる
前髪割れている・ぺたんとしている根元を乾かし直す
首元のあき詰まって顔と服の境目がない鎖骨が見えるあきにする
耳元何もなく寂しい・髪で覆われる小さな耳飾りか髪を耳にかける
首元の色服の色が顔から遠い明るい色を首元に1つ入れる
唇の色服の色とつながらない服の色に近い色みにする

**髪の毛先と首元のあき、この2つを当日の朝に整えるだけで、顔まわりの印象は大きく変わります。**特別なことをする必要はありません。毛先を内側に入れて、首元を少し開けるだけです。

3か所の優先順位|時間がない日は

前の晩も当日の朝も時間がない日は、3か所すべてを整えられないこともあります。そのときは、順番を決めておきます。

優先順位整える場所理由
1手入れ(袖口・襟元)会っているあいだずっと見える
2首から上(毛先・首元)横並びや歩くときに見える
3季節の進み具合(靴・鞄)待ち合わせと別れぎわに見える

**手入れがいちばん先です。**季節の進み具合は全身で見えるぶん目立つように感じますが、全身が見える時間は短いのです。会っている時間の長さで考えると、手入れと首から上のほうが、ずっと長く相手の目に入っています。

服を買い足す前に|手持ちで足りるか

おしゃれな友達と会う前に、新しい服を買いたくなることもあります。買う前に、手持ちで足りるかを確かめてください。

確かめること足りる足りない
秋の素材の上が1枚あるかある薄手の羽織りを1枚
秋の靴が1足あるかある甲の見える革の靴を1足
秋の鞄が1つあるかある革か厚手の布の鞄を1つ
毛玉やしわのない上があるかある手入れで直す
首元にあきのある上があるかある中に重ねる襟のある1枚

**買うなら、服よりも靴か鞄です。**靴と鞄は季節の進み具合を大きく動かすうえ、何度会っても同じものを使えます。服は、手入れで直せるものが多いので、買うのは最後で構いません。

相手の服に寄せるか、自分の服で行くか

おしゃれな友達がいつもきれいめの服を着ているなら、自分もきれいめに寄せたほうがいいのか。それとも、自分の好きな服で行けばいいのか。迷うところです。

答えは、改まり具合だけを相手とそろえて、雰囲気は自分の好きな方向で構わない、です。改まり具合とは、その日の行き先にふさわしい、きちんとしている度合いのことです。そこが合っていれば、相手がきれいめで自分がカジュアルでも、並んで違和感は出ません。

改まり具合を合わせるいちばん簡単な方法は、上着です。相手がきれいめで来そうな日は、カジュアルな服の上に形のしっかりした羽織りを1枚重ねる。相手がカジュアルで来そうな日は、羽織りを柔らかいものにする。中の服はそのままで、上着だけで改まり具合を上げ下げできます。

反対に、雰囲気まで相手に合わせて、普段着ない服を着ていくと、着慣れていない様子が姿勢や仕草に出ます。裾を気にして何度も直したり、座るときに落ち着かなかったり。**着慣れた服で落ち着いているほうが、相手からは自然に見えます。**好きと似合うのずれが気になるときは、好きと似合うがずれるときも参考になります。

店と行き先で、改まり具合をそろえる

改まり具合は、会う店や行き先で決まります。相手がどんな服で来るかより、行き先に合わせるほうが外れません。

行き先改まり具合上下と靴
街のカフェ低めニット・カットソーパンツと歩きやすい靴
ランチの店中くらい襟のある上かきれいめのニット甲の見える靴
ホテルのラウンジ高め光沢のある上か羽織りきれいめの靴
夕食の店中〜高め羽織りを脱いでも整った上きれいめの靴
買い物や美術館低め〜中くらい脱ぎ着しやすい上歩きやすい靴
家に遊びに行く低め座っても崩れない上脱ぎやすい靴

行き先が決まっていない日は、中くらいに合わせておくと、どこに行くことになっても大きく外れません。行き先を相手に聞くのは、失礼なことではありません。「どんな店に行く?」と一言聞いておくだけで、服を選ぶ迷いがずいぶん減ります。

写真を撮る日

久しぶりに会う日や、記念の日には、写真を撮ることがあります。写真では、会っているときとは見える場所が少し変わります。

写真で見えるところ差が出やすいこと整え方
上半身の色相手の色と並んだときの釣り合い首元に明るい色を1つ
季節感夏の色が残っていると古く見える秋の色を上半身に1つ
姿勢服を気にして縮こまる着慣れた服を選ぶ
並ぶ位置外側の人が大きく写る気になるなら内側に立つ
光逆光で顔が暗くなる光に顔を向ける

写真を撮ったあとに、自分だけ写りがよくないと感じることもあります。そのときは、服を見る前に、光の向きと立った位置を見てください。逆光の側に立っていた、端に立っていた、といった理由で写りが変わっていることがよくあります。次に撮るときは、光に顔を向けて、内側に立つ。それだけで、同じ服でも写り方は変わります。

写真で目立つのは、手入れの細部より上半身の色と季節感です。**首元に明るい色が1つあるだけで、写真の中の顔まわりが明るく写ります。**相手が明るい服なら、自分も上半身のどこかに明るい色を入れておくと、並んだときの釣り合いがとれます。

比べてしまう気持ちとの付き合い方

おしゃれな友達と会う前に、自分の服を相手の服と比べて沈んでしまう。この気持ちは、相手を素敵だと思っているからこそ生まれるものです。悪いことではありません。

ただ、比べる場所が決まっていないと、比べる気持ちはどこまでも広がります。服の数、組み合わせ方、流行、体型、髪型。比べはじめると、全部が相手より劣っているように見えてきます。

だから、比べる場所を3か所に絞ってください。季節の進み具合と、手入れと、首から上。この3か所だけを前の晩と当日の朝に整えて、それ以外のことは考えない。整える場所が決まっていれば、比べる気持ちは整える作業に置き換わります。

比べはじめた場所並んだときに見えるか置き換える整える場所
持っている服の数見えない手入れ(袖口・襟元)
組み合わせのうまさ待ち合わせの数十秒だけ季節の進み具合(靴・鞄)
流行を取り入れているかほとんど見えない季節の色を上半身に1つ
体型や背の高さ服では変えない場所首から上(毛先・首元)
服の値段手入れの差のほうが大きく見える毛玉としわを取る
髪型や顔立ち顔まわりの仕上げで印象が変わる首元のあきと色

表の左の列は、どれも並んだときにはほとんど見えないか、服で変える場所ではないものです。右の列は、どれも前の晩か当日の朝に手を動かせば変わります。比べる気持ちがわいてきたら、その気持ちを右の列のどれかに置き換えて、手を動かすところまでやってみてください。

それでも気持ちが沈むときは、相手に会う目的を思い出してください。相手は、あなたの服を見に来るのではなく、あなたと話しに来ます。会ったあとに覚えているのは、服ではなく、その日の会話です。

褒められたとき、何も言われなかったとき

会ったときに相手から服を褒められると、うれしい反面、お世辞かもしれないと考えてしまうこともあります。何も言われなかったら言われなかったで、やっぱり地味だったのかと気になります。

服について何か言うかどうかは、相手の性格や、その日の会話の流れで決まるものです。何も言われなかったことは、服がよくなかったことを意味しません。おしゃれな人ほど、人の服を細かく評価するより、その日の会話を楽しんでいることが多いものです。

褒められたら、素直に受け取ってください。どこを褒められたかを覚えておくと、次に会うときの手がかりになります。

言われたこと効いていた場所次に会うときも残すこと
「その色いいね」首元か上半身の色同じ明るさの色を首元に
「秋っぽいね」季節の進み具合靴と鞄を秋のものに
「きちんとしてるね」手入れ・襟元前の晩の10分の手入れ
「髪型変えた?」首から上の仕上げ毛先を内側に入れる
「それどこの?」素材の質感秋の素材の上を1枚

何も言われなかった日も、会っているあいだ服のことを気にせずに話せたなら、それが整っていた証拠です。服のことを考えずに過ごせたこと自体が、3か所を整えた効き目です。

どちらとも取れるとき①|相手の服装の雰囲気が読めない

相手がきれいめで来るのか、カジュアルで来るのか、まったく読めない日があります。久しぶりに会う友達や、季節が変わってはじめて会う友達のときです。

このときは、行き先の改まり具合の真ん中に合わせます。上はきれいめに寄せ、下と靴は歩きやすいもの、上着は脱いでも中が整っている形。この組み方なら、相手がきれいめでもカジュアルでも、並んで大きく外れることはありません。

上をきれいめに寄せるのは、会っている時間のほとんどで見えているのが上だからです。下と靴は、カジュアル寄りでも目立ちません。

どちらとも取れるとき②|久しぶりに会う友達

何年も会っていなかった友達と会う日は、服のことがいつも以上に気になります。相手の今の雰囲気が分からないうえに、自分が変わったと思われたくない気持ちもあります。

久しぶりの日は、写真を撮ることが多いので、上半身の色と季節感を少し丁寧に整えておきます。首元に明るい色を1つ、上半身に秋の色を1つ。それだけで、写真の中の自分が沈みません。

服を新しくして気合いを入れる必要はありません。久しぶりに会う友達が見たいのは、変わらないあなたの様子です。着慣れた服で、手入れだけ行き届いている状態がいちばん自然に見えます。

久しぶりに会う相手が、前に会ったときより大人っぽくなっていたり、雰囲気が変わっていたりすることもあります。そのとき自分だけ取り残されたように感じても、それは服の差ではなく、会わなかった時間の差です。話しているうちに、昔と同じ距離感に戻っていくことのほうが多いものです。

どちらとも取れるとき③|何人かで会う日

3人以上で会う日は、2人で会う日とは少し事情が違います。おしゃれな人が1人いても、ほかにも人がいるので、比べる相手がはっきりしません。

何人かで会う日は、全員の中で浮かないことを優先します。季節の進み具合を周りに合わせ、改まり具合を行き先に合わせる。この2つがそろっていれば、誰と並んでも外れません。

何人かで会うと、写真を撮る機会も増えます。全員で並ぶ写真では、端に立つ人ほど大きく写るので、服のことが気になる日は内側に立つと落ち着きます。

会う人数気にすること気にしなくてよいこと
2人向かい合って見える手入れ全身の組み合わせ
3〜4人季節の進み具合をそろえる1人ひとりとの比べ合い
5人以上行き先の改まり具合細かい手入れの差
誰かの家に集まる座っても崩れない上と靴下靴と鞄

人数が増えるほど、1人ひとりの服は目に入りにくくなります。大人数の日に気にするのは、季節と改まり具合の2つだけで十分です。

前の晩と当日の朝の確認表

前の晩と当日の朝に見るところだけを、まとめました。

いつ見るところ整え方
前の晩行き先の改まり具合相手に一言聞く
前の晩服の素材と色の季節感夏が残っていれば靴と鞄を秋に
前の晩袖口と襟元毛玉を取ってしわを伸ばす
前の晩靴と鞄の角拭く
当日の朝髪の毛先内側に入れる
当日の朝首元のあき鎖骨が見えるあきにする
当日の朝首元の色明るい色を1つ入れる

当日の朝に時間が足りなくなったら、首元の色だけは入れてから出かけてください。髪の毛先や首元のあきは、待ち合わせの前に駅の鏡でも直せますが、色は家を出たあとでは足せません。

**前の晩に4つ、当日の朝に3つ。**ここまで整えたら、あとは服のことを考えずに、会う時間を楽しんでください。

よくある行き違い

よくある思い込み実際はこう
おしゃれな人との差はセンスの差並んで見えるのは季節・手入れ・首から上の差
会う前に新しい服を買うべき手入れと靴・鞄で足りることが多い
相手の雰囲気に合わせるべき改まり具合だけそろえれば雰囲気は自由
全身の組み合わせが大事会っているあいだ見えているのは胸から上
何も言われなかったら服が地味だった服に触れるかは相手の性格と会話の流れ
相手は自分の服をよく見ている相手が覚えているのはその日の会話

おしゃれに自信がないと感じる日は、自信がない場所を、整えられる3か所に置き換えてみることから始めてください。整える場所が決まると、会う日の前の晩が、少しだけ軽くなります。

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よくある問い

Q. おしゃれな友達と会うとき、何を着ていけばいいかわかりません
新しい服を探すより、手持ちの服の中から、いまの季節の素材と色に合っている1着を選んでください。秋なら、夏の薄い素材や明るすぎる色が残っていない1着です。そのうえで、前の晩に毛玉としわを取り、靴と鞄の角を拭き、当日の朝に髪の毛先と首元を整えます。並んだときに差が見えるのはこの3か所なので、ここが整っていれば、服の組み合わせが特別でなくても見劣りすることはありません。
Q. 友達の服に合わせたほうがいいですか、自分の好きな服で行ったほうがいいですか
店や行き先の改まり具合だけは、相手とそろえてください。そこが合っていれば、服の雰囲気は自分の好きな方向で構いません。相手がきれいめで自分がカジュアルでも、行き先が同じ改まり具合なら、並んでも違和感は出ません。反対に、相手に合わせて普段着ない雰囲気の服を着ると、着慣れない様子が姿勢や仕草に出て、かえって落ち着かなく見えることがあります。
Q. おしゃれな人と比べてしまって、会う前から気持ちが沈みます
比べてしまうのは、相手の服をよく見ているからです。けれど相手のほうは、あなたの服をそこまで細かく見ていないことがほとんどです。会ったあとに覚えているのは、楽しかったかどうか、話がはずんだかどうかのほうです。気持ちが沈むときは、比べる場所を3か所に絞って、そこだけ前の晩に整えてください。整える場所が決まっていると、それ以外のことを考えずに済みます。
Q. 久しぶりに会う友達で、相手がどんな服装か想像がつきません
相手の服装が読めない日は、行き先の改まり具合の真ん中に合わせます。上はきれいめに寄せ、下と靴は歩きやすいもの、上着は脱いでも中が整っている形にしておくと、相手がきれいめでもカジュアルでも、並んで大きく外れることはありません。久しぶりの日は写真を撮ることが多いので、首元に明るい色を1つ入れておくと、写真の中で顔まわりが沈みません。

— メグラシ編集部

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メグラシ編集部/読了 12分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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