今流行ってる服が浮く|首元・腰・足元のどこで浮くかで直す

**今流行ってる服が浮くのは、あなたに似合わないからではありません。**新しい1枚と、合わせている手持ちの服が、首元・腰・足元のどこか1か所でずれているからです。
まず、その服を着て、鏡から3m離れてください。**最初に目が行った場所が、浮いている場所です。**直すのは流行の服ではなく、その場所に合わせている手持ちの1点です。
売り場で見たときは素敵だったのに、家で手持ちの服と合わせてみると、どこかちぐはぐに見える。こういう経験がある人は多いと思います。売り場では、その服はその年の靴や、その年の中に着る服と組んで置かれています。家に持ち帰ると、組む相手が去年やそれ以前の服に替わります。ずれが出るのは、新しい服と手持ちの服のつなぎ目です。
この記事では、つなぎ目がどこにあるかを見つけて、手持ちのどれを替えれば落ち着くかを決める順番で書いています。流行そのものの見分け方は、今年流行りの服は上下の量の配分で見分けると最近の流行り服かどうかは、縁と表面で見分けるにまとめてあります。
結論:浮く場所は3つ。首元・腰・足元のどれかを先に見つける
| 浮く場所 | よくある見え方 | ずれている相手 | 最初に替える手持ち |
|---|---|---|---|
| 首元 | 顔のすぐ下だけ新しく、顔と服が離れて見える | 中に着る服の襟、髪型、アクセサリー | 中に着る服 |
| 腰 | 上と下が別々の服に見える | 上下の切り替えの位置、ボトムの股上 | ボトム、またはベルト |
| 足元 | 服だけ新しく、靴が取り残される | 靴の形、底の厚み、甲の深さ | 靴 |
**3か所を全部直そうとしないでください。**浮いて見える服でも、ずれているのはたいてい1か所だけです。その1か所を直すと、ほかの場所は案外そのままで落ち着きます。
人の目は、全身を見るとき、いちばんずれている1か所に最初に止まります。そこが直ると、次にずれている場所は、最初の場所ほど目を引きません。だから、1か所を直しただけで全体が落ち着いたように感じるのです。
全身がまんべんなく浮いて見える場合は、ずれているのが場所ではなく、流行の服の量か、表面の質か、色のどれかです。こちらは後の章で扱います。
「浮く」と「似合わない」と「見慣れない」は別のもの
鏡を見てしっくりこないとき、その正体は3つのうちのどれかです。直し方がまったく違うので、先に見分けておきます。
| 状態 | 起きていること | 見分け方 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 浮く | 新しい服と手持ちの服がずれている | 組み合わせを替えると落ち着く | 手持ちの1点を替える |
| 似合わない | 顔や肌と、服の色や質感が合っていない | 何と合わせても顔まわりがなじまない | 顔から離して着るか、手放す |
| 見慣れない | 自分の目がまだ慣れていない | 2〜3回着ると気にならなくなる | 着続ける |
| 場に合わない | その日の場面と服の性格が合っていない | 休日なら落ち着く | 着る日を選ぶ |
いちばん多いのは、浮くと見慣れないが重なっている場合です。1回目に着たときは、誰でも見慣れないので、何と合わせても少し浮いて見えます。浮いているのか、見慣れないだけなのかは、後の「1週間着てみる」で見分けます。
似合わないかどうかを確かめたいときは、流行の服を、手持ちでいちばん飾りのない無地の服と、平らな靴に合わせてみてください。それで落ち着くなら、浮いていただけです。それでも顔のまわりがなじまないなら、色や質感が合っていない可能性があります。
鏡で見つける|1m・2m・3mの3つの距離で見る
浮いている場所は、鏡からの距離を変えると見つかります。近くで見ると部分に目が行き、離れると全身のつながりが見えるからです。
| 鏡からの距離 | 見えるもの | 気になったら |
|---|---|---|
| 1m | 首元、顔まわり、素材の表面 | 首元か表面で浮いている |
| 2m | 上半身と腰、上下の切り替え | 腰で浮いている |
| 3m | 全身の輪郭、足元 | 足元か量で浮いている |
| 3mで横を向く | 前後の厚み、靴の底 | 足元か量で浮いている |
| スマートフォンの写真 | 人が見る距離の全身 | 3mと同じ |
**3mから見て最初に目が行った場所に、印をつけてください。**2か所以上に目が行ったときは、首元・腰・足元の順で先に直します。顔に近い場所ほど、人の目が先に止まるからです。
家の中で3m離れられないときは、スマートフォンで全身を撮ってください。人が街ですれ違うときに見ているのは、だいたいこの距離の姿です。
いま売り場に多いものと、浮きやすい場所
2026年の秋の売り場で多く見かける形と、それを手持ちと合わせたときに浮きやすい場所を並べます。どれも「その服が悪い」という話ではなく、手持ちとのつなぎ目がどこに出やすいかの目安です。
| いま多いもの | 手持ちと合わせたとき浮きやすい場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 肩の落ちた大きめの上着 | 首元、足元 | 上半身の量が増えて、襟と靴が小さく見える |
| 幅の広いパンツ | 足元 | 裾の幅に対して靴が軽く見える |
| 足首近くまでの長いスカート | 腰、足元 | 切り替えの位置と靴の量がずれる |
| 腰までの短い丈の上着 | 腰 | 中の服とボトムの境目が見える |
| 起毛や毛足のある素材 | 全身の表面 | 手持ちの平らな素材と質感の差が出る |
| 深い茶や深い緑などの色 | 首元、全身の色 | 手持ちの黒や紺と明るさがずれる |
| 甲を深く覆う靴 | 足元の上、裾 | 手持ちの裾丈とぶつかる |
流行の形がどう動いているかは、上着ならジャケットの流行は肩の厚みで読む、パンツならパンツ流行りは4つの寸法で決まるに詳しく書いています。
首元で浮く|顔のすぐ下だけが新しい
首元で浮くのは、新しい服の襟や肩のまわりだけが今年の形で、そのすぐ上にある顔まわり、つまり中に着る服の襟や、髪型や、アクセサリーが前のままのときです。1mの距離で鏡を見て、顔と服が別々に見えるなら、ここがずれています。
| ずれ方 | 見え方 | 起きやすい組み合わせ |
|---|---|---|
| 中の服の襟が高すぎる | 首元が詰まって、上着の襟とぶつかる | 襟の開いた上着にタートルネック |
| 中の服の襟が低すぎる | 上着の襟の中が空いて見える | 高い襟の上着に深いV字 |
| 中の服の襟の形が違う | 襟が2つ重なって見える | 丸い襟の上着に四角い襟の中 |
| 上着の肩が落ちて、首から肩が広い | 首元だけ小さく見える | 肩の落ちた上着に細い首元のアクセサリー |
| 髪の長さと襟が重なる | 襟に髪がかかって、首元が見えない | 肩までの髪と高い襟 |
首元の直し方|中の1枚と、首に置くものを替える
首元のずれは、中に着る1枚を替えると、たいてい直ります。
- **上着の襟が開いているなら、中の首元は低くする。**丸首かV字の浅いものにして、上着の襟の中にもう1つ襟を作らない
- **上着の襟が高いなら、中は襟のない薄いものにする。**上着の襟だけが首に沿うようにする
- **肩の落ちた上着なら、首元に少し量を足す。**襟の立つシャツや、首に沿うニットを中に着ると、首元が上着の量に負けない
アクセサリーは、上着の肩が落ちて上半身の量が増えている日ほど、少し大きいものに替えると首元がつり合います。細い鎖のネックレスが1本だと、肩の広さに対して首元だけ小さく見えます。
髪が襟に重なる日は、髪をまとめるか、片側に流して、首の片側だけでも見えるようにしてください。首元が少し見えるだけで、上着の襟の形が伝わります。
腰で浮く|上下の切り替えの位置がずれている
腰で浮くのは、新しい服と手持ちの服の、上下の切り替えの位置が合っていないときです。2mの距離で鏡を見て、上と下が別の日の服に見えるなら、ここがずれています。
流行の服は、その年の上下の切り替えの位置を前提に作られています。短い丈の上着は、股上の深いボトムに合わせて腰の線が高く見えるように。長い丈のトップスは、細いボトムに合わせて縦に長く見えるように。手持ちのボトムの股上や幅が違うと、この前提が崩れます。
| 新しい服 | 手持ちのボトム | 見え方 |
|---|---|---|
| 腰までの短い上着 | 股上の浅いボトム | 上着とボトムのあいだに中の服が帯のように出る |
| 腰までの短い上着 | 股上の深いボトム | 腰の線が高くなって落ち着く |
| 長い丈のトップス | 幅の広いボトム | 上下とも量が多く、切り替えが消える |
| 長い丈のトップス | 細いボトム | 縦に長くつながって落ち着く |
| 足首までの長いスカート | 腰を覆う長いトップス | スカートの始まりが見えない |
| 足首までの長いスカート | 腰骨までの短いトップス | スカートの始まりが見えて落ち着く |
腰の直し方|ボトムを替えるか、裾を入れるか
腰のずれを直す方法は、2つあります。
1つは、ボトムを替えることです。短い丈の上着には股上の深いボトム、長い丈のトップスには細いボトム。手持ちの中に股上の深いものがあれば、それに替えるだけで、腰の線が落ち着きます。
もう1つは、トップスの裾を中に入れるか、ベルトで腰の位置をはっきりさせることです。ボトムを替えなくても、上下の切り替えの位置を自分で決められます。
| 腰のずれ | ボトムを替えるなら | 替えないなら |
|---|---|---|
| 上着とボトムのあいだに帯が出る | 股上の深いもの | 中の服をボトムに入れる |
| 切り替えが消える | 細いもの | ベルトを締める |
| スカートの始まりが見えない | ── | トップスの前だけを入れる |
| 上下が別の日の服に見える | 色の近いもの | 上下のどちらかと同じ色をベルトに置く |
裾を入れる入れないの細かい決め方は、今年のトレンドファッションは、買わずに手の操作で寄せられるでも扱っています。
足元で浮く|靴だけが前の年のまま
いちばん多いのが、足元で浮くケースです。3mの距離で鏡を見て、服は新しいのに、靴のところで急に前の年の印象に戻る。服を買い替えても、靴はそのままということが多いからです。
足元のずれは、服の裾と靴の量のつり合いで起きます。
| 新しい服 | 手持ちの靴 | 見え方 |
|---|---|---|
| 幅の広いパンツ | 甲の浅い薄い靴 | 裾に対して靴が軽く、足元が消える |
| 幅の広いパンツ | 底が厚く、甲を覆う靴 | 裾と靴がつり合う |
| 足首までの長いスカート | 細いつま先の薄い靴 | 足元だけ前の年の印象に見える |
| 足首までの長いスカート | 甲の深い靴、短いブーツ | 落ち着く |
| 細いパンツ | 底の厚い大きな靴 | 足元だけが重い |
| 細いパンツ | 薄い靴 | 落ち着く |
足元の直し方|手持ちの靴から、いちばん量のある1足を選ぶ
足元で浮いているとき、新しい服が量の多い形なら、手持ちの靴のうち、底がいちばん厚いか、甲をいちばん深く覆う1足を合わせてみてください。それで落ち着くなら、靴を買い足す必要はありません。
反対に、新しい服が細い形なら、手持ちでいちばん薄く軽い靴を合わせます。
| 新しい服の裾 | 手持ちから選ぶ靴 | 手持ちに合う靴がないとき |
|---|---|---|
| 広い | 底の厚い靴、甲の深い靴 | 靴下で足首に量を足す |
| 長い | 甲の深い靴、短いブーツ | 裾を少し上げて、靴の甲まで見せる |
| 細い | 薄い靴 | 靴の色を裾と同じにする |
| 短い | どちらでもよい | ── |
手持ちに合う靴がないときは、靴下やタイツで足首に量を足すと、つり合いが近づきます。**厚手の靴下を少したるませると、薄い靴でも足首に量が出ます。**それでも足りなければ、その1着のために靴を1足足すかどうかを考えます。ブーツを去年のまま履いていいかは、ブーツの流行りで確かめられます。
全身で浮く|流行の服の面積が大きすぎる
首元も腰も足元も直したのに、まだ全身が浮いて見える。この場合は、場所ではなく、全身に占める流行の服の面積が大きすぎることがあります。
| 全身に占める新しい服の面積 | 見え方 | 考え方 |
|---|---|---|
| 3割以下 | 手持ちの中に1点だけ新しいものがある | 落ち着く |
| 3〜5割 | 新しいものが目立つ | 合わせる手持ちを静かなものに |
| 5割を超える | 新しい服が主役で、人が脇役に見える | 手持ちの静かなもので囲む |
| 上下とも新しい | 売り場の見本のように見える | どちらかを手持ちに替える |
面積は、鏡から3m離れて、全身のうち新しい服が占める部分を目で見積もれば十分です。細かく測る必要はありません。
**上下とも新しく買ったものを合わせた日は、どちらかを手持ちに替えてください。**売り場の組み合わせをそのまま着ると、見本のようになって、かえって浮きます。手持ちの1点が入ると、その人の服として落ち着きます。面積の考え方は、今流行りの服、40代の着方でも扱っています。
表面で浮く|新しい服だけ素材の質が違う
形も面積も問題ないのに、新しい服だけが目立つ。これは表面の質の差で起きることがあります。今年多い起毛や毛足のある素材、あるいは艶のある素材は、手持ちの平らな素材と並ぶと、質感の差がはっきり出ます。
| 新しい服の表面 | 手持ちの表面 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 起毛、毛足がある | 平らな綿、化繊 | 新しい服だけ重く見える | 手持ちにも起毛を1点入れる |
| 艶がある | 艶のない綿 | 新しい服だけ光る | 靴かバッグに艶を1点入れる |
| 平らで乾いた表面 | 艶のある化繊 | 手持ちだけ光る | 艶のない手持ちに替える |
| 目の詰まった硬い表面 | 柔らかいニット | 上下で固さが違う | 固さの近いものに替える |
表面の質の差は、明るい屋外より、室内の照明の下で強く出ます。家の鏡では落ち着いて見えたのに、職場の照明の下で急に目立つ、ということも起きます。気になるときは、窓際と照明の下の両方で見てください。
**表面の質は、全身のどこかにもう1か所同じ質を置くと、なじみます。**起毛の上着なら、起毛の帽子か、スエードの靴か、毛足のあるニット。艶のあるスカートなら、艶のある靴かバッグ。同じ質が2か所にあると、新しい1枚だけが浮くのではなく、全身の質感として読まれます。
色で浮く|新しい色と手持ちの色の明るさがずれる
今年多い深い茶や深い緑のような色は、手持ちの黒や紺と並べると、明るさが半歩ずれていることがあります。黒と深い茶は、遠目には近い色に見えるのに、並べると違う色として目に入り、どちらかが古く見えます。
| 新しい色 | 手持ちの色 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 深い茶 | 黒 | 明るさが半歩ずれて、両方がくすむ | 黒を白か生成りに替える |
| 深い茶 | 生成り、白 | 明るさの差がはっきりして落ち着く | そのまま |
| 深い緑 | 紺 | 近すぎてどちらも暗く見える | 片方を明るい色に |
| くすんだ淡い色 | 真っ白 | 淡い色がくすんで見える | 白を生成りに |
| 明るい差し色 | 無彩色 | 差し色だけが浮く | 同じ色を小物に1点 |
**新しい色は、手持ちの色と「はっきり違う明るさ」か「同じ明るさ」のどちらかに置いてください。**半歩だけずれた明るさがいちばん落ち着きません。流行の色が自分に着られるかどうかは、今年の流行の色=トレンドカラーが自分に着られるかで詳しく見られます。
直すなら、替えるのは手持ちの1点
ここまでの直し方を、浮いた場所ごとにまとめます。どれも、流行の服ではなく、手持ちの1点を替える方向です。
| 浮いた場所 | 替える手持ち | 替える方向 |
|---|---|---|
| 首元 | 中に着る服 | 上着の襟と重ならない首の形 |
| 腰 | ボトム | 股上の深さ、幅 |
| 足元 | 靴 | 裾の量とつり合う底と甲 |
| 全身の量 | 上下のどちらか | 静かな手持ち |
| 表面 | 小物か靴 | 同じ質を1か所 |
| 色 | 隣り合う服 | はっきり違う明るさか、同じ明るさ |
1回に替えるのは1点だけにしてください。**2点を同時に替えると、どちらが効いたのかが分からなくなります。**1点替えて落ち着かなければ戻して、次の1点を試します。
替える手持ちの候補が見つからないときは、流行の服の中でいちばん目立つ場所と、同じ性格の手持ちを探してください。肩が落ちて量のある上着なら、量のある靴。起毛の素材なら、毛足のある小物。深い色なら、同じ明るさの靴かバッグ。流行の服の性格を、手持ちのどこか1か所が受け止めてくれると、新しい1枚が孤立しなくなります。
浮いた日の組み合わせを、1行ずつ書き出す
浮いた日と、落ち着いた日の組み合わせを、スマートフォンのメモに1行ずつ書き出しておくと、ずれている場所が自分でも見えてきます。服の名前ではなく、場所ごとに何を合わせたかを書きます。
| 書く欄 | 書き方の例 |
|---|---|
| 新しい服 | 肩の落ちた茶の上着 |
| 首元 | 中は丸首の白いカットソー |
| 腰 | 股上の浅い黒のパンツ |
| 足元 | 甲の浅い黒の薄い靴 |
| 浮いたか | 3mで足元に目が行った |
| 次に替えるもの | 靴を底の厚い茶の靴に |
落ち着いた日も、同じ形で書いておいてください。
**3回ぶん書くと、浮いた日に共通している1点が見つかります。**たとえば、足元が浮いた日はいつも同じ薄い靴だった、というように。そこが、手持ちの中でいちばん今年の服とつながりにくい1点です。
書き出したメモは、次に服を買いに行くときにも使えます。新しい服を手に取ったとき、メモの「次に替えるもの」の欄を見れば、その服が手持ちのどの1点とぶつかりそうかが先に分かります。
秋から冬へ|上着を着ると、浮く場所が変わる
秋に落ち着いていた流行の服が、冬に上着を重ねると急に浮いて見えることがあります。上着を着ると、見える場所が変わるからです。
| 上着を着たとき | 見える場所 | 浮きやすくなる場所 |
|---|---|---|
| 腰までの短い上着 | 首元、腰から下 | 腰、足元 |
| お尻を覆う丈の上着 | 首元、膝から下 | 足元 |
| 膝下までの長いコート | 首元、裾から下 | 首元、足元 |
| 前を開けて着る | 首元から裾まで縦に細く | 首元 |
| 前を閉めて着る | 首元と足元だけ | 首元、足元 |
冬に長いコートを着ると、見えるのは首元と足元だけになります。冬の流行の服は、首元と足元の2か所で決まると考えて、秋に直した腰の組み合わせは、いったん脇に置いてください。上着の襟と中の服の襟、コートの裾と靴。この2つのつなぎ目を、もう一度鏡で見直します。
1週間着てみて、慣れの問題かを見分ける
浮いて見えるのが、ずれのせいなのか、自分の目がまだ慣れていないだけなのか。これは、同じ組み合わせで何回か着てみると分かります。
| 着た回数 | 浮いて見えるか | 考え方 |
|---|---|---|
| 1回目 | 浮いて見える | 誰でも見慣れない。判断しない |
| 2回目 | 気にならなくなった | 慣れの問題だった |
| 2回目 | まだ浮いて見える | もう1回同じ組み合わせで |
| 3回目 | 気にならなくなった | 慣れの問題だった |
| 3回目 | まだ浮いて見える | ずれがある。手持ちの1点を替える |
**同じ組み合わせで、1週間のうちに3回着てください。**3回目でも浮いて見えるなら、慣れの問題ではありません。首元・腰・足元に戻って、ずれている場所を直します。
1回目で決めないのが大事です。新しい服を初めて着た日は、どんな服でも少し浮いて見えます。自分の目が新しい形に慣れるまでには、2〜3回かかります。
3回を1週間の中に収めるのは、間が空くと、せっかく慣れかけた目がまた元に戻ってしまうからです。平日に1回、休日に1回、もう1回は近所への買い物のような短い外出で構いません。3回とも同じ組み合わせにして、変えるのは場面だけにしてください。
どちらとも取れるとき①|人には褒められたのに、自分では浮いて見える
家族や同僚に「それいいね」と言われたのに、鏡を見ると自分では浮いて見える。この食い違いはよく起きます。
人は、あなたを2〜3mの距離から、全身で見ています。あなたは鏡の前で、1mの距離から、首元や表面を見ています。見ている距離が違うので、目に入る場所が違うのです。
もう1つ、人は前のあなたの服をそれほど覚えていません。自分では「いつもと違う」と感じる服も、まわりの人には「今日の服」として見えています。自分の中の比べる相手が、前の自分の服であることも、浮いて見える理由の1つです。
この場合は、スマートフォンで3mの距離から全身を撮って、写真で見てください。写真で落ち着いて見えるなら、人から見た印象はそちらです。1mで気になる首元や表面は、中の1枚を替えるくらいの小さな直しで十分です。
どちらとも取れるとき②|首元も足元も浮いている
3mで見て、首元と足元の両方に目が行く。こういうときは、流行の服そのものの量が、手持ちの服と比べて大きいことが多いです。首元と足元は、新しい服の上端と下端なので、服の量が多いと両方の端でつり合いが崩れます。
この場合は、首元と足元を1つずつ直すより、全身の量の章に戻って、合わせる手持ちを静かなものにするほうが早く落ち着きます。そのうえで、まだ気になるほうの端を1つだけ直してください。
どちらとも取れるとき③|職場では浮くが、休日は浮かない
休日に着ると落ち着くのに、職場に着ていくと浮いて見える。この場合は、服のずれではなく、場面と服の性格のずれです。
| 職場で浮く理由 | 考え方 | できること |
|---|---|---|
| まわりの人の服が静か | 職場の平均から離れている | 面積を3割以下に減らす |
| 素材の起毛や艶が目立つ | 職場の照明で質感が強く出る | 平らな素材の手持ちで囲む |
| 形の量が大きい | 机や椅子のまわりで動きにくい | 上着として着て、席では脱ぐ |
| 色が明るい、深い | 職場の色の中で目立つ | 小物で1か所だけ受ける |
職場では、流行の服を全身の主役にせず、上着か小物の1か所で受けるくらいがちょうどよく落ち着きます。たとえば肩の落ちた上着なら、中はいつもの静かなシャツとボトムにして、上着だけを今年の形にします。上着は席で脱げるので、会議や来客の日にも調節できます。休日に全身で楽しむ服と、職場で1か所だけ入れる服を分けて考えると、同じ1枚を両方で使えます。
バッグで浮く|持ち物だけが前の年のまま
服を直したのに、写真で見ると何かが残っている。そういうときは、バッグを見てください。バッグは毎日同じものを持つことが多く、服を替えても取り残されやすい持ち物です。
| 新しい服 | 手持ちのバッグ | 見え方 | できること |
|---|---|---|---|
| 量の多い上着 | 小さく硬いバッグ | バッグだけ小さく見える | 持ち手の長いものを肩にかける |
| 起毛の素材 | 艶の強い革のバッグ | 表面の質がずれる | 艶のないバッグに替える |
| 深い色 | 明るい色のバッグ | バッグだけ浮く | 服と同じ明るさのものに |
| 細い形の服 | 大きく柔らかいバッグ | バッグの量が勝つ | 小さめのものに |
**バッグは、服の量とつり合う大きさを持つと落ち着きます。**上着の量が増えた年に、前の年の小さなバッグを持つと、体の脇でバッグだけが小さく見えます。持ち手を長くして肩にかけるだけでも、バッグが体の線の内側に入って、つり合いが近づきます。
それでも浮くとき|手放す前に試す3つ
直し方を試して、1週間に3回着ても、まだ浮いて見える。手放す前に、次の3つを試してください。
- **いちばん飾りのない手持ちと合わせる。**無地の白いシャツ、形のまっすぐなボトム、平らな靴。これで落ち着くなら、その服は「静かな手持ちとだけ組める服」です
- **ほかの季節に着る。**秋に浮いた服が、冬にコートの中に入れると落ち着くことがあります
- **1年寝かせる。**流行の服は、手持ちの服がその年の形に少しずつ入れ替わると、あとから合う相手が増えます
3つを試しても浮くなら、その1枚は、手持ちとつながる場所がない服です。人に譲るか、手放すかを考えてください。**手放す判断も、失敗ではありません。**次に買うときの目安が1つ増えたということです。
次に買うときに|試着室で3か所を見る
最後に、次に流行の服を買うときに、試着室で見ておくことです。売り場の靴や小物と一緒に見ると判断がずれるので、自分の手持ちで合わせたときを想像して見てください。
| 見る場所 | 試着室で確かめること | 手持ちで想像すること |
|---|---|---|
| 首元 | 中に着ているものを脱いで、襟の中を見る | 手持ちのどの首の形が合うか |
| 腰 | 自分のボトムを穿いたまま試着する | 股上の深さが合うか |
| 足元 | 履いてきた靴のまま鏡を見る | 手持ちの靴で足元が負けないか |
| 表面 | 試着室の外の明るい場所で見る | 手持ちに同じ質があるか |
| 色 | 手持ちの服の写真と並べる | 明るさがずれないか |
試着の日には、いちばんよく履く靴を履いて、いちばんよく穿くボトムを穿いて行ってください。それだけで、足元と腰のずれは試着室で分かります。首元は、手持ちのどの首の形が合いそうかを1つ思い浮かべてから買うと、家に帰って困りません。思い浮かべられなかったら、その日は買わずに帰って、家で手持ちの首元を確かめてからもう一度来ても遅くありません。
買うか待つか自体の判断は、今年流行りのファッションは買うか待つか見送るかにまとめています。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 流行りの服を買ったのに、着てみると浮いてしまいます
- 新しい1枚と、合わせている手持ちの服が、どこか1か所でずれていることが多いです。首元なら中に着る服の襟の形、腰なら上下の切り替えの位置、足元なら靴の形と厚み。鏡から3m離れて全身を見て、最初に目が行く場所が、浮いている場所です。そこに合わせている手持ちの1点を替えると、同じ流行の服のまま落ち着くことがよくあります。
- Q. 流行の服が浮くのは、似合わないということですか
- そうとは限りません。似合わないのは顔や肌と服の色や質感が合っていない状態で、浮くのは服と服のあいだがずれている状態です。浮いている場合は、合わせる手持ちを替えれば直ります。見分けるには、流行の服を一番シンプルな無地の服と、平らな靴と合わせてみてください。それで落ち着くなら浮いていただけ、それでも顔まわりがなじまないなら、色や質感が合っていない可能性があります。
- Q. 流行りの服に合う靴がありません
- 新しい服の裾の幅と、靴の甲の高さ・底の厚みがつり合っていないことが多いです。裾の広いパンツや長いスカートは、甲が低く底の薄い靴だと足元が負けて、服だけが浮いて見えます。手持ちの靴のうち、底がいちばん厚いか、甲をいちばん深く覆う1足を合わせてみてください。それでも合わなければ、その1着のために靴を1足足すかを考えます。
- Q. 何回くらい着ても浮いて見えたら、手放すべきですか
- 同じ組み合わせで1週間のうちに3回着てみてください。1回目は誰でも見慣れないので浮いて見えます。2回目で気にならなくなれば、慣れの問題でした。3回目でも浮いて見えるなら、組み合わせを替えてもう一度3回試します。手持ちとの組み合わせを3通り試しても浮くなら、その1枚は手持ちとつながる場所がない服です。人に譲るか、次の季節まで寝かせるかを考えてください。
— メグラシ編集部





