最近の流行り服かどうかは、縁と表面で見分ける|始末・金具の量・毛羽・角の数で判定する

**手持ちの1枚の裾を、指でつまんでください。**内側に折り返しがありますか。折り返しの幅が2cm以上あって、ステッチが1本で静かに走っているなら、その縁は面がまっすぐ落ちます。古く見える原因は、形よりも先にこの縁と表面に出ます。
最近どんな服が流行っているかを一覧で覚える必要はありません。同じ形の服が新しく見えたり古く見えたりするのは、縁の始末・金具の合計面積・表面の毛羽・輪郭の角の数の4か所で決まっていて、この4か所は流行がどちらに振れても場所が動きません。動くのは、その年の売り場がどちら側に寄っているかだけです。
見るのは4か所だけ|触って1分
売り場でも家でも、手順は同じです。触って、数えて、見る。それだけで終わります。
| 見る場所 | 確かめ方 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| 縁の始末 | 裾と袖口をつまみ、折り返しの幅とステッチの本数を見る | 面がまっすぐ落ちるか、縁が波打つか |
| 金具の合計 | 金属・ロゴ・装飾を親指の爪何個ぶんか合計する | 服より先に金具が読まれるかどうか |
| 表面 | 窓際で肩と袖の上側を斜めから見る | 古さとして読まれる毛羽・白ぼけ・毛玉の有無 |
| 角の数 | 3歩下がって、輪郭に角が立っている箇所を数える | 静かに見えるか、情報が多く見えるか |
**この順番で見てください。**表面より先に寸法を測ると、直さなくてよい服を買い替えることになります。
その年の側は、3枚で確かめられる
どちら向きが新しいかは年で入れ替わります。だから覚えるのは良し悪しではなく、確かめる手順のほうです。5分で終わります。
- 同じ売り場で、同じ種類の服を3枚手に取る
- 縁の折り返しの幅、ステッチの本数、金具の合計面積、角の数を見る
- 3枚に共通しているほうを控える。それがその年の側
自分の手持ちと引き算して、ずれが1か所以内なら今の側、3か所以上なら古い側です。ずれの数だけで判定できるので、その年の流行の名前は覚えなくて構いません。
4か所には動きやすさの順番もあります。動く順に、金具の量、縁の始末、角の数、表面。**表面の澄み具合だけは、どの年でも古さとして読まれる向きが変わりません。**ここは流行ではなく手入れの軸です。
縁の始末|折り返しの幅とステッチの本数
裾と袖口の縁を指でつまんで、内側の折り返しを確かめてください。
- 折り返し2cm以上……面がまっすぐ落ちる。洗っても縁が波打ちにくい
- 折り返し5mm〜1cm……軽く落ちる。薄手の布ではここが多い
- 切りっぱなし……縁が丸まる。丸まりが出た時点で古さとして読まれ始める
次にステッチの本数です。1本は縁が静かに見え、2本並ぶと縁に横線が入って主張が出ます。どちらが新しいかは年によって入れ替わるので、判定に使うのは本数の多さではなく、その年の3枚と揃っているかどうかです。
金具の合計面積|親指の爪7個ぶんが境目
金具は1か所の大きさで判断しないでください。判定は合計です。自分の親指の爪を1単位にして、金属・ロゴ・装飾を全部足します。
爪7個ぶんを超えると、**服の形より先に金具のほうが読まれます。**服が主役でなくなる、という言い方が近いです。多すぎたときの対処は3つあります。外せる金具を外す、その日の他の装飾をゼロにする、金具のある位置を顔から遠ざける。**外せない金具が多い1枚は、他をゼロにすれば釣り合います。**捨てる必要はありません。
表面|毛羽・白ぼけ・毛玉は、寸法より先に効く
窓際の明るいところで、肩と袖の上側を斜めから見てください。判定は光の見え方だけです。
| 表面の状態 | 光の見え方 | どう読まれるか |
|---|---|---|
| 澄んでいる | 面に沿って光が滑る | 寸法が古くても、清潔な印象が先に立つ |
| 細かい毛羽 | 光がぼやけて散る | 形に関係なく古さとして読まれる |
| 白ぼけ | 濃い色が灰色がかって見える | 色の情報が抜け、全体がぼんやりする |
| 毛玉 | 光が点で止まる | 距離3歩からでも見える。いちばん強く出る |
**この4行のうち下3つは、どんな寸法でも古さとして読まれます。**だから形を測る前に、まず表面を見てください。表面が原因だった場合、買い替えではなく手入れで戻ります。
角の数|3歩下がって数える
鏡から3歩下がって、輪郭に角が立っている箇所を数えてください。肩の先、袖口の折り返し、裾のスリット、ポケットの縁、留め具の張り出し。数えるのは1秒で目に入ったものだけです。
2〜3か所なら輪郭が静かに読めます。5か所を超えると、**どこを見ればいいのか外から決められなくなります。**多すぎたときは、袖を折る・前を開ける・小物を1つ外す。どれか1つで1〜2か所減ります。角が減ると同じ服でも印象が整理されます。
どちらとも取れるとき①|形は今なのに、古く見える
いちばん多い相談がこれです。切り分けの順番を決めておくと3分で終わります。
- 表面を見る……毛羽・白ぼけ・毛玉があれば、そこが原因。手入れで戻る
- 金具を数える……爪7個ぶんを超えていれば、そこが原因。外すか他をゼロに
- 角を数える……5か所以上なら、そこが原因。折る・開ける・外すで減らす
- 縁を触る……切りっぱなしが丸まっていれば、そこが原因
- ここまでで出なければ、寸法の側を測る段階へ
**上から順に、直すのが簡単で、原因である確率が高い順です。**逆から始めると、直さなくていい服を買い替えることになります。上下の配分から測り直すときは今年流行りの服を上下の配分で見分けるへ進んでください。
どちらとも取れるとき②|新しいはずなのに、しっくりこない
買ったばかりで縁も表面も澄んでいるのに、着ると落ち着かない。このときは、その1枚が古いのではなく情報が多い状態です。
金具の合計と角の数を足してください。金具が爪7個ぶん、角が5か所。この両方が同時に出ていると、服の側の情報だけで手一杯になります。片方を減らせば落ち着きます。両方減らす必要はありません。
もう1つ確かめてほしいのが、その1枚を着た日の他の服です。新しい1枚と、同じくらい情報の多いものを合わせていませんか。片方を無地の静かな面にすると、その1枚の良いところだけが残ります。
どちらとも取れるとき③|4か所の判定がばらけた
表面は澄んでいるが金具が多い、縁は良いが角が多い。こういうときは数で決めます。
**今の側にある軸が3つ以上なら、そのまま着てよい。2つなら1か所だけ直す。1つ以下なら、その1枚は前の年代の並びとして読まれます。**優先順位は表面、金具、縁、角の順です。理由は、自分で直せない順だからです。角はその日に減らせて、金具は外せますが、縁の始末と表面の毛羽は着てからでは戻しにくいものです。
直すのは1か所だけ|顔から近い順に
全部を替えないでください。人の視線は顔の近くに長くとどまるので、同じ1か所を替えるなら顔に近いほうが効きます。
| 替える場所 | 距離 | 効き方 |
|---|---|---|
| 襟・肩まわり | 顔に最も近い | 1か所替えるだけで全体が動く |
| 袖口 | 手を動かすたびに目に入る | 折る・まくるでその日に変えられる |
| 腰の位置 | 上下の境目 | 入れる位置で線が2〜4cm動く |
| 足元 | 顔から最も遠い | 単独では実感が出にくい。上を替えてから |
**足元だけを替えて上が古いままだと、変えた実感が出ません。**それでまた買い足すことになるので、順番を守るほうが結果的に買う枚数が減ります。
買うときは、値札より先に縁を触る
売り場での手順は3つです。裾をつまんで折り返しを確かめる。金具を爪何個ぶんか数える。3歩下がって角を数える。ここまでで1分かかりません。
そのあとで初めて寸法を見ます。順番が逆になると、寸法は合っているのに縁が波打つ1枚を持ち帰ることになります。アウターの見分けはアウターの種類を見分ける手順に、パンツの側はパンツ流行りを4寸法で判定するに分けてあります。
譲られた1枚・長く持っている1枚を、どう判定するか
人から譲られた服や、何年も持っている1枚は、判定がいちばん割れます。買うかどうかを決める場面ではないので、見る順番も変わります。
まず、**替えられない部分から見てください。**縁の始末と、生地そのものの張り。この2つが良ければ、その1枚は手を入れる価値があります。次に、表面を見ます。毛羽や白ぼけが出ていても、洗い方と乾かし方で進みを止められる段階なら残せます。最後に金具と角を数えます。ここは外す・折るで減らせるので、多くても手放す理由にはなりません。
| 状態 | どう扱うか |
|---|---|
| 縁と生地が良く、表面も澄んでいる | そのまま今の側。何もしなくていい |
| 縁と生地は良いが、表面が曇っている | 手入れで戻る。買い替えの必要はない |
| 縁が波打っている、生地の張りが抜けた | 手を入れても戻りにくい。役割を変える |
| 金具が多い、角が5か所以上 | 外す・折るで減らせる。判定は保留でよい |
**3行目だけが、手放す判断に近い側です。**それでも、人前に出る枠から外して自分だけの枠へ回すという選び方が残ります。長く持っているという事実そのものは、古さの理由になりません。判定に使うのは年数ではなく、いまの縁と表面の状態だけです。
写真で判定するときに、見える場所と見えない場所
売り場に行かず画面で選ぶ日もあります。そのときに何が判定できて、何が判定できないかを分けておいてください。
**画面で判定できるのは、金具の合計と角の数の2つです。**どちらも離れて見える情報なので、写真でも数えられます。拡大して数えるのではなく、縮小して1秒で目に入るものを数えてください。実物を3歩下がって見るのと同じ条件になります。
**画面で判定できないのは、縁の始末と表面の状態です。**折り返しの幅もステッチの本数も、写真では潰れて見えません。表面の毛羽に至っては、光の当て方で消えます。だから画面で選ぶときは、この2つを確かめられないという前提で決めてください。届いてから最初にやることは、裾をつまむことと、窓際で表面を見ることの2つです。ここで外れていたら、寸法が合っていても手元には残りません。
よくある質問
Q. 最近の流行りは、結局どんな形ですか。
A. 形の名前で覚えると翌年には使えません。この記事の4か所を売り場の3枚で確かめてください。その年の側が5分で分かります。
Q. 切りっぱなしの縁は、古いということですか。
A. 古いわけではありません。丸まりが出た時点で古さとして読まれる、というだけです。丸まりが出ていない切りっぱなしは、その年の側と揃っていれば問題ありません。
Q. 金具を数えるとき、ボタンも入れますか。
A. 入れます。ただし布と同じ色のボタンは、3歩下がって見えなければ数えなくて構いません。数えるのは、離れて見えるものだけです。
Q. 表面の毛羽は、どうすれば戻りますか。
A. 洗い方と乾かし方で進み方が変わります。裏返して洗う、他のものと擦れないようにする、直射日光を避けて陰で乾かす。この3つで進みが遅くなります。すでに出ている毛玉は、生地を引っ張らずに切り取ってください。
Q. 4か所を見るのが面倒です。1つだけ選ぶなら何ですか。
A. 表面です。原因である確率がいちばん高く、直すのに買い替えが要りません。ここが澄んでいれば、寸法が多少ずれていても古さとしては読まれません。
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