今年流行りのファッションは買うか待つか見送るか|出番の回数・代用・追加の要否・手入れで決める

手帳を開いて、その1枚を着る日を書き込んでください。これから3か月で6回以上書けるなら買う側、2回以下しか書けないなら見送る側です。3〜5回のときだけ、この記事の残りの3つで決めます。
今年流行っているものを全部追いかける必要はありません。売り場で必要なのは流行の知識ではなく、買う・1シーズン待つ・見送るの三択を自分で切る物差しです。物差しに使うのは4つだけで、どれも売り場ではなく自分の生活の側から数えます。形が今の側にあるかどうかは最近の流行り服を縁と表面で見分けるで判定できるので、この記事はその次の段階を扱います。
数えるのは4つだけ|店の中で3分
| 数えるもの | 数え方 | 買う側の目安 |
|---|---|---|
| 出番の回数 | 3か月の予定表に、着る日を実際に書き込む | 6回以上 |
| 代用の枚数 | 同じ役割を果たす手持ちが何枚あるか | 0枚 |
| 追加の数 | 着られるまでに要るもの(丈直し・相手・足元) | 0〜1つ |
| 手入れの手間 | 1シーズンの手入れ回数×1回の時間 | 使える時間の中に収まる |
**4つとも、売り場を見ていても数えられません。**だから店に入る前に、手帳とクローゼットの状態を思い出せるようにしておくと判断が速くなります。
三択の切り方|数えた結果を表に当てる
| 出番の回数 | 代用の枚数 | 判定 |
|---|---|---|
| 6回以上 | 0枚 | 買う。迷う理由がない |
| 6回以上 | 1枚 | 違いを数える。3か所以上違えば買う |
| 3〜5回 | 0枚 | 追加が0〜1つなら買う。2つ以上なら待つ |
| 3〜5回 | 1枚以上 | 待つ。次に測り直したときに決める |
| 2回以下 | 何枚でも | 見送る。または面積を下げて小さく入れる |
**「待つ」は先延ばしではありません。**次の節に書くとおり、待つ側には確かめることが1つあります。それをやらずに時間だけ置くのは、ただの後回しです。
待つと決めたら、日にちではなく向きを確かめる
待つ判断の中身は、帯の向きを1回測り直すことです。手順は3分です。
- いま同じ売り場で、同じ種類の服を3枚選んで寸法を測る
- 3枚の中央の値を控えておく
- 売り場が入れ替わったころに、同じ測り方をもう一度やる
- 中心がどちらへ動いたかを見る
動いた向きが分かってから買い直すと、**行き過ぎた側をつかまずに済みます。**帯は直前の主流の反対側へ動くので、いちばん強く出ている時期に買った1枚は、翌年いちばん先に古く見えます。待つというのは、この一巡を1回だけやり過ごすことです。
何日待つかは決めなくて構いません。測り直しが1回できたかどうかが、待つの中身です。
軸1|出番の回数は、書けた数だけを数える
頭の中で「着られそう」と思った回数は数えないでください。予定表に実際に書き込めた回数だけを数えます。
- 6回以上……1回あたりの重さが軽い。買う側
- 3〜5回……条件つき。他の3つで決まる
- 2回以下……見送る側。または面積を下げて入れる
回数が足りないときは、増やす方法が1つだけあります。**出番を先に作ることです。**その1枚を着る日を予定表に書き込んでください。書けたなら回数が増えたということなので、判定は買う側に動きます。書けないなら、着たいのは服ではなくその日の気分のほうかもしれません。
軸2|代用は、形ではなく役割で数える
同じ形かどうかは関係ありません。数えるのは、どの日のどの場面に着るかという役割です。
手持ちに同じ役割の服が2枚以上あるなら、新しい1枚を足しても出番は分散するだけで増えません。1枚あるときは、いまの1枚と新しい1枚の違いを数えてください。違いが3か所以上あれば別の役割、2か所以内なら同じ役割です。違いに数えるのは、丈・幅・色の濃さ・素材の重さ・襟の形など、外から見えるものだけです。
0枚のときだけ、足す価値がはっきりします。数えるのはクローゼットの中であって、売り場ではありません。手持ちの色の側から数えたいときは流行色を1枚足す前に、手持ちの色を数えるが対になります。
軸3|追加で必要なものを、買う前に全部数える
その1枚を着られるようになるまでに、あといくつ要るか。丈直し、合わせる相手、足元、下に着るもの。全部数えてください。
| 追加の数 | 何を意味するか | 判定 |
|---|---|---|
| 0つ | 今日から着られる | 買う側 |
| 1つ | 中身がはっきりしていれば近い | 先に1つを決めてから買う |
| 2つ | 1枚の判断ではなく一式の判断 | 全部を数えてから決める |
| 3つ以上 | その1枚は起点ではなく仕上げ | 見送る側 |
曖昧なまま持ち帰ると、追加は2つにも3つにも増えます。「何か合わせれば着られる」の「何か」を、店を出る前に言葉にしてください。言えなければ、それは追加が数えられていない状態です。
軸4|手入れの手間は、出番を左右する
1シーズンの手入れ回数と、1回あたりの時間を数えてください。家で洗えて陰干しで済むなら1回10分前後、専門の手入れに預けるなら往復の時間まで含めます。
着る回数が6回で、手入れが6回必要な服は、着るたびに手間が発生する服です。手間の合計が自分の使える時間を超えていると、似合っていても着なくなります。判定に迷ったら、手入れの合計時間を1シーズンぶん出して、自分が使える時間と比べてください。
**手入れの負担は、似合うかどうかと同じくらい出番を左右します。**素材ごとの手間はパンツの素材の選び方などに具体的な例があります。
どちらとも取れるとき①|出番は少ないのに、どうしても着たい
このときは判定を消さずに、入れ方を変えてください。
面積を下げます。上下の大きな面ではなく、顔から遠い場所か、面積の小さいものから入れる。回数が2回でも、面積が小さければ1回ごとの重さが軽くなります。
もう1つ、着たいものが「服」なのか「その日の気分」なのかを分けてください。予定表に書き込めたなら服の側です。書けないのに欲しいなら、気分の側かもしれません。**気分の側だったときは、同じ気分を手持ちで作れないかを先に試してください。**気分の作り方そのものは好きな服と似合う服に別の角度で整理があります。
どちらとも取れるとき②|手持ちと似ているが、少し違う
役割が同じで、違いが2か所以内。この場合の決め方です。
まず、いま持っている1枚が今の側にあるかを確かめてください。縁と表面の4か所を見て、3か所以上が今の側なら、新しい1枚は要りません。1か所以下なら、入れ替える判断として成立します。
次に、いまの1枚の使用頻度を見ます。**よく着ている1枚と似ているものを足すと、どちらの出番も減ります。**逆に、よく着ている1枚が傷んできているなら、それは足すのではなく替える判断です。足すか替えるかで、買ったあとの動き方がまったく違います。
どちらとも取れるとき③|4つの判定がばらけた
出番は多いが追加が2つ、代用は0枚だが手入れが重い。このときは数で決めます。
**買う側の目安に入っている軸が3つ以上なら買う、2つなら待つ、1つ以下なら見送る。**優先順位は出番の回数、代用の枚数、追加の数、手入れの手間の順です。理由は、あとから変えられない順だからです。手入れは自分の使い方でいくらか減らせて、追加は買い足せますが、出番の回数と手持ちの構成は買った時点で決まっています。
買ったあとに、判定が正しかったかを確かめる
1か月後に1回だけ振り返ってください。確かめるのは1つです。予定表に書いた回数のうち、実際に着たのは何回か。
書いた回数の半分以上着ていたなら、あなたの数え方は当たっています。次からも同じ物差しで決めて構いません。半分に届かなかったなら、どこで外したかを見てください。出番を多く見積もったのか、追加が思ったより多かったのか、手入れが重かったのか。**外した軸が分かると、次の判定の精度が上がります。**この振り返りは3分で終わります。
見送ったあとに、手持ちで代わりを作る
見送ると決めた1枚のうち、心に残るものがあります。そのときにやることが1つあります。その1枚の何に惹かれたのかを、要素に分けて言葉にすることです。
分ける先は4つで足ります。形(幅と丈)、色の濃さ、素材の表面、縁や襟の作り。惹かれた理由がこのうちどれだったのかを決めてください。たいていは1つか2つです。
| 惹かれた要素 | 手持ちで作れるか | 作り方 |
|---|---|---|
| 形(幅と丈) | 作れることが多い | 裾を入れる、折る、上下の組み合わせを替える |
| 色の濃さ | 作れる | 手持ちの中で同じ濃さのものを探す |
| 素材の表面 | 作りにくい | ここが理由なら、買う判断に戻してよい |
| 縁や襟の作り | 作りにくい | ここが理由なら、買う判断に戻してよい |
**上2つが理由だったなら、手持ちで今日試せます。**試してみて同じ感じが出たなら、その1枚は買わなくてよかったということです。出なかったなら、理由は下2つのほうにあったので、判定を買う側に戻して構いません。
この手順の価値は、見送りが本当に正しかったのかを1日で確かめられるところにあります。確かめずに見送ると、同じものを翌月にまた考えることになります。1回言葉にしておけば、次の売り場で同じ迷いに時間を使いません。
三択を、店に入る前に半分決めておく
店の中で4つ全部を数えるのは、実際にはむずかしいものです。2つは家で決められます。
家で決められるのは、代用の枚数と手入れに使える時間です。クローゼットを見れば役割の重なりは分かり、1週間の家事の流れを思い出せば手入れの上限も分かります。この2つを先に決めておくと、店で数えるのは出番の回数と追加の数の2つだけになります。
家で決めておく形は、1行で足ります。「この役割はもう2枚ある」「手入れは週2回・1回10分まで」。この2行をメモに残しておけば、売り場で迷う時間が半分になります。迷う時間が短いほど、その場の勢いで決める割合が下がります。
よくある質問
Q. 流行のものは、そもそも買わないほうがいいですか。
A. そうとは限りません。出番が6回以上あって代用が0枚なら、流行かどうかに関係なく足す価値があります。判定に使うのは流行の強さではなく、あなたの生活の側の数字です。
Q. 見送ったものが、来年も出ていたらどうしますか。
A. そのときにもう一度数えてください。生活が変われば出番の回数が変わります。同じものでも、去年の見送りと今年の判定は別です。
Q. 数えたら全部が見送りになりました。
A. それは正しい結果かもしれません。ただし代用が2枚以上ある状態が続いているなら、足すよりも、いま持っているものを今の側へ寄せるほうが効きます。
Q. 待つと決めたのに、次に行ったときになくなっていました。
A. なくなったこと自体は判定の失敗ではありません。待つは1回測り直すという意味なので、測り直した結果で別のものを選べば目的は果たせます。
Q. 4つを数えるのが面倒です。1つだけ選ぶなら何ですか。
A. 出番の回数です。予定表に書けた数だけで、買ったあとに着るか着ないかのほとんどが決まります。
関連記事
— メグラシ編集部
— メグラシ編集部





