今流行の洋服が似合わない|背の高さで量を置く場所を分ける

今流行の洋服が似合わないと感じるなら、まず自分の身長で3つのどこにいるかを見てください。155cm未満なら、量のある服は上下の片方だけにして、その量を短く区切ります。155〜165cmなら量は片方に置き、丈は好きに選んで構いません。
**165cm以上なら、量を上下の両方に置いても成立します。**似合わないと感じる原因は量ではなく、腰や足首のような区切りが足りないことです。ベルトや裾の短さで、区切りを1本足してください。
ここ数シーズンの売り場は、大きな上着、幅の広いパンツ、布をたっぷり使ったスカート、肩の縫い目が腕のほうへ落ちた形のように、量の多い服が中心にあります。量の多い服は、着る人の背の高さによって見え方が逆になります。だから、同じ1着でも人によって答えが割れます。
📋 早見表|背の高さと、似合わない感じ方で分ける
| 身長 | よくある感じ方 | 量を置く場所 | 足すこと |
|---|---|---|---|
| 155cm未満 | 服に着られる・埋もれる | 上下の片方だけ | 量のある側を短くする |
| 155〜165cm | なんとなく重い | 片方。丈は自由 | 迷ったら上着から入れる |
| 165cm以上 | 大きく見える・だらしない | 上下の両方でよい | 腰か足首に区切りを1本 |
表は分かれ目を示すためのものです。背と肩幅の印象が食い違う人、155cmや165cmの前後にいる人は、後半の「どちらとも取れるとき」から読んでください。
今の流行が「量」に寄っているから、背の高さで割れる
数年前の売り場では、細身のパンツや体に沿うニットのように、量の少ない服が中心でした。量の少ない服は、背の高さが違っても、体の形がそのまま見えるだけなので、似合う・似合わないの差が出にくい服です。
量の多い服は違います。服の外側の輪郭が、体の輪郭より一回り大きくなります。その一回りの大きさは、服の型紙で決まっていて、着る人の身長に合わせて伸び縮みしません。
背の低い人が着ると、一回り大きい輪郭が、体に対して相対的に大きくなります。これが「着られている」「埋もれる」という感じ方です。背の高い人が着ると、輪郭はそのまま大きな面になり、面の中に区切りがないと「大きく見える」「だらしない」という感じ方になります。
つまり、似合わないという同じ言葉の裏で、背の低い人は量を減らす方向、背の高い人は区切りを足す方向と、直し方が逆になっています。
先に測る2つ|身長と、量のある服を着たときの見え方
身長は、靴を脱いだときの数字で見ます。旅先や職場でよく履く靴のかかとの高さは、後で境目を動かすときに使うので、別にメモしておいてください。
もう1つは、量のある服を着たときに、自分がどう感じるかです。手持ちの中でいちばん大きな上着か、いちばん幅の広いパンツを着て、全身が映る鏡の前から2歩下がって見ます。
「服が先に目に入る」「肩や腰の位置がどこか分からない」と感じたら、量に負けている側です。「全体が大きな四角に見える」「どこで止まっているか分からない」と感じたら、区切りが足りない側です。身長の数字と感じ方が一致していれば、表のとおりに進めてください。一致しないときは、後半の章で決めます。
155cm未満|量は上下の片方だけ、量のある側を短くする
背が155cm未満の人は、量のある服を上と下の両方に置かないことから始めます。大きな上着を着るなら下は細く、幅の広いパンツをはくなら上は小さく。量を片方に寄せると、もう片方で体の線が見えるので、服に埋もれた印象が消えます。

量のある側は、短く区切ります。上着なら腰骨のあたりで終わる丈、パンツなら足首が見える丈です。量の多い服を長い丈で着ると、体のほとんどが大きな輪郭に覆われて、身長の小ささが際立ちます。短く区切れば、量は残ったまま、体が見える部分が増えます。
量の少ない側の服は、手持ちのもので足ります。細身のパンツ、まっすぐ落ちるスカート、体に沿うニット。数年前の流行で買ったものが、ここでちょうど働きます。
155〜165cm|量は片方、丈は自由。迷ったら上着から
155〜165cmの人は、量を片方に置けば、丈は長くても短くても成立します。大きな上着を膝まで長く着ても、幅の広いパンツを床すれすれで着ても、もう片方が細ければ全体は崩れません。
この背の高さで「なんとなく重い」と感じるときは、たいてい上下の両方に量が乗っています。秋冬は中にニットやカーディガンを着るので、上着だけのつもりでも上半身の量が二重になりやすい季節です。中の服を薄くするか、下を細くして、量を片方に戻してください。
どちらに量を置くか迷うなら、上着から入れるのが順番として楽です。上着は家で手持ちの下の服と合わせて確かめやすく、量のある上着は流行の気配が遠目にも伝わるからです。下の流行は、上着に慣れてから足しても遅くありません。
165cm以上|量を上下に置いてよい。足りないのは区切り
165cm以上の人は、量を上下の両方に置いても成立します。大きな上着と幅の広いパンツ、ゆとりのあるニットと布の多いスカート。どちらも、背の高さが量を受け止めます。
それでも「大きく見える」「だらしない」と感じるなら、足りないのは区切りです。肩から足首まで一枚の大きな面に見えている状態なので、面の途中に線を1本入れます。
区切りを入れる場所は2つあります。1つは腰です。ベルトを締める、上の服の前だけ裾を入れる、上着の前を開けて中の服の縦の線を見せる。もう1つは足首です。パンツやスカートの裾を足首より上で終わらせて、肌か靴下の色を見せる。どちらか1本で足ります。両方入れると、量の流行らしさが薄れます。
上着の流行|肩の落ち幅と丈の位置
上着の量は、肩の縫い目がどれだけ腕のほうへ落ちているかと、裾がどこで終わるかで決まります。売り場で着るときは、この2か所を先に見てください。
肩の縫い目が肩先から5cm以上落ちる上着は、量の多い側です。155cm未満の人がこの形を選ぶなら、丈は腰骨までに抑えます。165cm以上の人は、膝下まで長くしても構いませんが、前を開けて中の縦の線を見せると間延びしません。
155〜165cmの人は、肩の落ち幅と丈のどちらか片方だけを大きくすると扱いやすくなります。肩が大きく落ちる形なら丈は腰からお尻まで、肩が落ちない形なら丈は長く。両方を大きくすると、上半身の量が下の服より勝ちます。
パンツの流行|幅の広さは、裾が床から何cmで決める
幅の広いパンツは、裾がどこで終わるかで、量の見え方がまったく変わります。床すれすれまで届く長さか、足首が見える長さか。靴を履いた状態で、裾と床のあいだの距離を測ってください。
155cm未満の人は、裾と床のあいだを3cm以上あけ、足首の骨が見える長さにします。幅の広さはそのままで、足首が見えるだけで体の終わる位置が分かります。裾に向かって細くなる形を選べば、幅の流行を残したまま足元の量が減ります。
165cm以上の人は、裾が靴の甲にかかるくらいの長さまで受け止められます。ただし上も大きい日は、腰に区切りを入れてください。155〜165cmの人は、上が細い日は床すれすれまで、上が大きい日は足首が見える長さに、と上の量で選び分けます。
スカートの流行|布の量は、膝下の見える長さで決める
布をたっぷり使ったスカートは、膝から下がどれだけ見えるかで量の重さが変わります。立った状態で、裾と床のあいだの距離を見てください。
155cm未満の人が布の多いスカートをはくなら、上は腰で終わる短い丈にするか、裾を入れて腰の位置を見せます。スカートの丈は、すねの途中で終わる長さにして、足首から下を見せると軽くなります。
165cm以上の人は、足首まで届く長さでも成立します。上もゆとりのあるニットを合わせる日は、ベルトで腰に区切りを入れるか、靴の色をスカートと変えて足首に線を入れてください。
どちらとも取れるとき①|背は低いが肩幅がある、背は高いが華奢
身長の数字と、量のある服を着たときの感じ方が一致しない人がいます。背は155cm未満なのに大きな上着で「四角く見える」と感じる人、背は165cm以上なのに「服に着られる」と感じる人です。
背が低いのに四角く見える人は、肩幅や胸の厚みがあり、量が体の外側に足されて輪郭が横に広がっている状態です。この場合は、量を片方に置くという155cm未満の決まりはそのまま使い、量を置く側を下にします。上は体に沿う形にして、量は幅の広いパンツか布の多いスカートで受けます。
背が高いのに着られると感じる人は、肩や手首が華奢で、服の量に対して体の骨が細く見えている状態です。この場合は、165cm以上の決まりではなく、155〜165cmの決まりを使ってください。量は片方に置き、もう片方で手首や足首、首元のように細い部分を見せると、量に負けません。
どちらとも取れるとき②|155cmや165cm前後の境目にいる
身長が153〜157cm、または163〜167cmの人は、どちらの決まりを使うか迷うはずです。この場合は、量のある服を着たときの感じ方で決めます。
先に測った見え方で「服が先に目に入る」と感じたなら、低いほうの決まりを使います。「大きな四角に見える」と感じたなら、高いほうの決まりを使います。感じ方がはっきりしないときは、低いほうの決まりを選んでおくと失敗が小さくなります。量を片方に寄せる決まりは、背が高い人が使っても崩れることがないからです。
境目の人は、季節によって決まりを変えるのも一つの方法です。上着を着ない時期は高いほうの決まりで量を上下に置き、厚い上着を着る時期は低いほうの決まりで片方に寄せる。中に着る服の量が増える季節ほど、上半身の量は二重になりやすいからです。
靴の高さで、境目を1段動かす
靴のかかとの高さは、量を受け止める背の高さを動かします。かかとが5cm以上ある靴を履く日は、身長を1段高い側として扱ってください。155cm未満の人が5cmのかかとの靴を履けば、155〜165cmの決まりで量を置けます。
反対に、旅行や長く歩く日にかかとのない靴を履くなら、普段より1段低い側として扱います。165cm前後の人が平らな靴で幅の広いパンツをはくと、裾が床に溜まって、普段より量が重く見えます。
靴の甲がどれだけ見えるかも、区切りになります。甲が大きく見える靴は、足首とつながって縦の線を伸ばします。甲が深く覆われる靴やブーツは、裾と靴が一つの面になります。量のある下の服を合わせる日は、甲の見える靴を選ぶと、足元の重さが抜けます。
流行を入れない、という答え
ここまで読んで、自分の背の高さで量を置くのは手間がかかると感じたなら、流行を全身に入れないという答えもあります。量の多い服を1点も持たずに、数年前の細身の服で過ごしても、間違いではありません。
ただ、量の多い服がまったく無い全身は、売り場の流行と並べたときに、少しだけ古く見えることがあります。その差が気になるなら、量の少ない側の服を1点だけ、今の売り場の形に替えてみてください。たとえば手持ちの細いパンツはそのままに、上のニットだけを肩の落ちた形にする。量を片方に1点置くだけなら、どの背の高さでも崩れません。
まとめ
今流行の洋服が似合わないのは、服が悪いのでも、体が合っていないのでもありません。量の多い服が中心にある今の売り場では、背の高さで量の見え方が逆になる、というだけのことです。
155cm未満なら量は上下の片方だけにして短く区切る。155〜165cmなら片方に置いて丈は自由に。165cm以上なら上下に置いて、腰か足首に区切りを1本足す。境目にいる人は、量のある服を着たときの感じ方と、その日の靴の高さで1段動かす。この順番で見ていけば、流行の名前を覚えなくても、自分が入れられる量が決まります。
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よくある問い
- Q. 背が低いと、今流行の大きい服は着られませんか
- 着られます。ただし、量のある服を上と下の両方に置かないことが条件です。大きな上着を着るなら、下は細く長いスカートかまっすぐなパンツにして、上着の丈は腰骨で終わるくらい短めを選びます。幅の広いパンツを主役にするなら、上は腰で終わる短い丈か、裾を入れて腰の位置を見せます。量を片方に寄せ、その量を短く区切るだけで、着られている印象はかなり減ります。
- Q. 背が高いと、流行の服がだらしなく見えるのはなぜですか
- 量の多い服は、背が高い人が着ると面積がそのまま大きくなり、どこで体が区切れているか分からなくなるからです。上下ともゆとりのある服を着たとき、肩から足首まで一枚の大きな面に見えると、間延びや、だらしなさとして受け取られます。腰にベルトを足す、上着の前を開けて中の服の縦の線を出す、足首を見せるといった方法で、区切りを1本足すと解消します。量を減らす必要はありません。
- Q. 流行の服を1枚だけ買うなら、何から選べばいいですか
- 155cm未満なら上着か、上に着る1枚から選ぶのが失敗しにくい順番です。上は着たまま丈の位置を確かめやすく、下の細い服は手持ちで足りることが多いからです。165cm以上なら、幅の広いパンツか布の多い長いスカートのように、下の量から入るほうが流行らしさが出ます。155〜165cmの人は、手持ちの服が細いものと太いもののどちらに多いかを見て、少ないほうの側を流行で埋めてください。
— メグラシ編集部





