カーゴパンツの流行はいつまで|残すか買うかで見る場所が違う

**カーゴパンツを1本持っているなら、まず裾と腰の2か所だけを見てください。**裾がまっすぐ落ちていて、腰の位置がおへその指2本下より上なら、そのまま穿いてかまいません。どちらかが外れていても、上に合わせる服で寄せられます。2か所とも外れていたら、今季は休ませる1本です。
**まだ持っていなくて買うかどうか迷っているなら、ポケットの高さと生地の張りを見てください。**ポケットが腿の真横、膝より上に付いていて、生地が手で握ってすぐ戻る程度の張りなら、長く穿ける側の1本です。ポケットが前寄りに大きく付いていたり、生地が板のように硬かったりすると、来年には形が浮きやすくなります。
「流行はいつまで」という問いには、年数では答えが出ません。カーゴパンツという名前は定番の側に入りつつあり、毎年動いているのは形の4か所だけです。だからこの記事は、手持ちを残すか決めたい人と、これから買う人とで、見る場所を分けて書いています。
形の流行を寸法で見る考え方はパンツ流行りは4つの寸法で決まるに、冬の合わせ方は冬のカーゴパンツコーデにまとめています。ここでは「残すか・買うか」の判断だけを扱います。
結論|立場で見る場所が違う
| 立場 | 見る場所 | 外れたとき |
|---|---|---|
| 手持ちを残すか決めたい | 裾の始末・腰の位置 | 1か所なら上で寄せる。2か所なら休ませる |
| これから買う | ポケットの高さ・生地の張り | どちらかが外れた1本は見送る |
手持ちの1本はもう形が決まっているので、変えられない場所だけを見れば足ります。これから買う1本は、来年以降まで穿けるかを見るので、流行が動いても目立ちにくい場所を見ます。同じパンツでも、問いが違えば見る場所が違います。
カーゴパンツの流行は「名前」より「形」で動いている
数年前のカーゴパンツと今のカーゴパンツは、名前は同じでも別の服です。腿の横にポケットが付いているという特徴はずっと変わっていません。変わったのは、裾がすぼまるかまっすぐ落ちるか、腰をどこで留めるか、ポケットをどこにどの大きさで付けるか、生地がどれくらい張っているか、の4か所です。
このうち裾と腰は、穿いたときの全体の輪郭を決める場所です。ポケットと生地は、近くで見たときの印象と、来年の売り場との差を決める場所です。手持ちの判定に前の2つ、買うときの判定に後ろの2つを使うのはそのためです。
手持ちの判定①|裾がすぼまっているか、まっすぐ落ちるか
穿いて鏡の前に立ち、くるぶしの位置で裾の幅を見てください。膝の幅より裾が指2本ぶん以上狭いなら、すぼまっている形です。ほぼ同じ幅か、裾のほうが広いなら、まっすぐ落ちる形です。
すぼまった裾は、数年前の売り場の主流でした。いまの売り場はまっすぐ落ちる形か、裾が少し広がる形が中心です。裾にゴムや絞り紐が入っている1本は、紐を緩めて裾を広げた状態で見てください。緩めてまっすぐ落ちるなら、その状態で穿けば今年側に入ります。
手持ちの判定②|腰の位置がどこで留まるか
前のボタンやゴムが、おへそからどれくらい下にくるかを見ます。おへその指2本下より上で留まるなら、今の売り場と同じ側です。それより下、骨盤の出っ張りのあたりで留まるなら、数年前の形です。
腰の位置は、上に合わせる服でいちばん隠しやすい場所でもあります。腰で留まる1本でも、上に丈の長いニットやシャツを出して着れば、腰の線そのものが見えなくなります。裾ほど目立たない理由はそこにあります。
手持ちで1か所だけ外れた1本の使い方
裾がすぼまっていて腰はちょうどいい1本なら、靴で裾を受けてください。甲が見える浅い靴より、くるぶしまで覆う靴のほうが、すぼまった裾が靴の中に収まって目立たなくなります。秋冬なら、筒が短めのブーツがいちばん合わせやすい靴です。
腰が低くて裾はまっすぐ落ちる1本なら、上を外に出して腰を隠します。上の裾が腰骨より手のひら1枚ぶん下にくる丈が目安です。前だけを入れる着方は、低い腰の線がそのまま見えるので、この1本には向きません。
手持ちで2か所とも外れた1本は、休ませて残す
裾がすぼまっていて腰も低い1本は、今季の外出の主役からは外してください。ただし捨てる必要はありません。カーゴパンツの形は、数年の間隔で行ったり来たりしてきました。生地が傷んでいなければ、たたんでしまっておけば十分です。
家の近くの買い物や、汚れてもよい作業の日には、外れた形でも困りません。外出の候補から外すだけで、持っている意味は残ります。
これから買う判定①|ポケットの高さと位置
試着の前に、パンツを手に持った状態で見てください。ポケットが腿の真横にあり、上の縁が股の高さから膝の間に収まっていれば、長く穿ける側です。ポケットが前寄りに付いていたり、膝より下まで垂れていたりする1本は、その年らしさが強く出る形です。
前寄りのポケットは、正面から見たときに腿を横に広げて見せます。売り場の流行が少し動いただけで目立つのはこの場所です。真横のポケットは、正面から見るとほとんど線しか見えないので、流行が動いても気づかれにくくなります。
これから買う判定②|生地の張り
生地を手で軽く握って、離したときの戻り方を見てください。すぐに戻ってしわが残らない程度なら、ちょうどいい張りです。握った形のまま折れ線が残るほど硬い生地や、逆に握っても手応えがないほど柔らかい生地は、その年の売り場の端にある1本です。
硬い生地は、立っているときの輪郭がくっきり出るぶん、形が古くなったときにすぐ分かります。柔らかすぎる生地は、ポケットの重みで腿の横が下がりやすく、穿いているうちに形が崩れます。中くらいの張りが、流行の動きにもっとも鈍い生地です。
買う前に決めておく色
最初の1本は、手持ちの靴の色に近い濃い色にしてください。濃い茶、濃い灰、深い緑が使いやすい色です。靴と色がつながると、パンツから靴までが1本の線になり、ポケットの膨らみが目立ちにくくなります。
生成りや薄い灰は、いまの売り場でよく見かける色ですが、秋冬は上着が暗くなるので、上と下の明るさの差が大きくなりやすい色です。2本目に回すか、上着も明るい色を持っている人が選ぶ色だと考えてください。
どちらとも取れる1本の決め方
手持ちで「裾は少しすぼまるけれど、指2本までは狭くない」、買うときに「ポケットは真横だけれど、少し大きい」というような、境目の1本がいちばん迷います。この場合は、上に合わせる服で今年側に寄せられるかを、鏡の前で確かめてください。
確かめ方は1つだけです。手持ちの上の服のうち、いちばん着る回数の多い2枚を順に合わせてみて、2枚とも違和感がなければ残す・買う、1枚でも合わない服があれば休ませる・見送る、と決めます。よく着る上の服と合わない1本は、結局クローゼットの中で止まります。
境目の1本で迷う時間が長いと、手持ちの他のパンツまで判定にかけたくなります。判定にかけるのはその1本だけにして、他のパンツは今季はそのまま穿いてください。
年齢で見る場所は変わらない
40代、50代、60代でカーゴパンツを穿いてよいかという相談もよく届きます。見る場所は年齢で変わりません。若く見えすぎると感じるときは、多くの場合ポケットの面積と生地の張りが原因です。
ポケットが小さく真横に付いた1本、落ち感のある中くらいの生地、濃い色、の3つがそろえば、通勤に近い場面でも浮きにくくなります。逆にポケットが大きく、硬い生地で、明るい色の1本は、年齢に関係なく休日寄りの服になります。
秋冬に穿くときに足すもの
秋冬は上着が重くなるので、上下の重さの合計で見てください。カーゴパンツはそれだけで下に量がある服です。上着も厚手の短い丈を選ぶと、上下が両方重くなって全体が詰まります。
上着が短いなら薄手、上着が厚手なら膝が隠れる長い丈、というように、どちらか一方を軽くします。足元はくるぶしを覆う靴にすると、裾の形が判定のどちらに入っていても、靴が受け止めてくれます。
通勤に寄せたい人と、休日だけの人で変わること
同じ判定に通った1本でも、穿く場面で選び方が少し変わります。通勤にも穿きたい人は、ポケットにふたが付いていて膨らみが平らに収まる1本を選んでください。ふたのないポケットは、物を入れていなくても口が開いて見え、休日の服の印象が強くなります。
休日だけに穿く人は、ポケットの形にこだわる必要はありません。そのかわり、上に合わせる服の数を数えてください。手持ちの上のうち、カーゴパンツに合わせられる服が3枚以上あれば、休日に回る1本になります。2枚以下なら、買っても週末のたびに同じ組み合わせになり、早く飽きてしまいます。
試着室で確かめる順番
試着室では、鏡の前でまず正面から全身を見て、次に横を向いてポケットの膨らみを見てください。横から見たときに腿の線よりポケットが指1本ぶん以上外に出ていたら、物を入れたときにさらに膨らみます。最後に椅子かしゃがむ姿勢を取り、腰の後ろが下がらないかを確かめます。
正面・横・しゃがむの3つで違和感がなければ、売り場の照明の下でも自宅の鏡の前でも見え方が大きく変わらない1本です。どれか1つで引っかかったら、同じ売り場のもう1サイズを試すか、その日は買わずに帰ってください。
まとめ|「いつまで」の代わりに2か所だけ見る
カーゴパンツの流行は、名前ではなく形で動いています。手持ちの1本は裾と腰、これから買う1本はポケットと生地。見る場所を2つに絞れば、売り場の動きを毎年追いかけなくても、自分の1本をどう扱うかが決まります。
ジーンズでも同じ考え方を使えます。手持ちを役割で分ける方法はジーンズの流行は3本の役割分けで受け止めるを、秋冬のパンツ全体の選び方は流行りのパンツ 秋冬の選び方を参考にしてください。
よくある問い
- Q. カーゴパンツの流行はいつまで続きますか
- 年数で区切るより、形がどこまで動いたかで見るほうが確かです。名前としてのカーゴパンツは定番の側に入りつつあり、動いているのは裾の始末・腰の位置・ポケットの高さ・生地の張りの4か所です。手持ちならこのうち裾と腰、買うならポケットと生地を見てください。
- Q. 数年前に買った細身のカーゴパンツは、もう古いですか
- 裾がすぼまっていて、腰の位置が骨盤より下に落ちる形なら、2か所とも今の売り場から外れています。その場合は今季は休ませて、上に丈の長いニットを合わせる日だけに使ってください。裾がまっすぐ落ちる形なら、腰が低くても残してかまいません。
- Q. 40代・50代でもカーゴパンツは穿けますか
- 年齢で区切る必要はありません。若く見えすぎると感じるときは、ポケットの面積と生地の張りが原因のことが多いので、ポケットが腿の横に小さく付いた1本と、落ち感のある生地を選ぶと落ち着きます。色は濃い茶か濃い灰にすると通勤にも寄せられます。
- Q. カーゴパンツは何色を買えばいいですか
- 最初の1本は、手持ちの靴の色に近い濃い色が使いやすいです。生成りや薄い灰は今年らしさが出やすい反面、秋冬は上着との明るさの差が大きくなりやすいので、2本目以降に回してください。
— メグラシ編集部





