スカートトレンド 秋冬|今年の生地は、座る時間と上の質感で選ぶ

**この秋冬にスカートを1枚選ぶなら、その1枚を着る日に何時間座っているかで生地を決めてください。**座る時間が4時間を超える日が多いなら起毛のウールかコーデュロイ。立っている時間が長いなら光沢のある生地。どちらとも言えないなら、ニットか合成皮革が使いやすくなります。
秋冬のスカートの流れは、形よりも生地に出ています。形はまっすぐなもの、ゆるく広がるもの、体に沿うものと、ここ数年と大きくは変わっていません。目に入るのは、表面の起毛、編み目、光り方、革のような質感の違いです。生地の選び方を間違えると、流行っている1枚でも、着る日が少なくなります。
スカートの形が今の側に見えるかどうかの判定は今年のスカートはどこで止まるかに、手持ちの上と靴で組めるかはスカートの流行 秋冬にまとめてあります。この記事は、生地の選び方だけを扱います。
結論:座る時間で生地を絞り、上の質感で組む
| 着る日に座っている時間 | 向いている生地 | 避けたい生地 |
|---|---|---|
| 4時間を超える | 起毛のウール、コーデュロイ | 光沢のある生地 |
| 2〜4時間 | ニット(裏地つき)、合成皮革、起毛のウール | 薄手のニット |
| 2時間未満 | 光沢のある生地、スエード調、ニット | とくになし |
| 座る場所が床や低い椅子 | 伸びのあるニット、ゆとりのある起毛 | 伸びない合成皮革のタイトな形 |
**生地を決めたら、上の服は表面の質感を変えて組みます。**起毛のスカートには、なめらかなニットかシャツ。光沢のスカートには、光を吸う起毛やざっくりしたニット。同じ質感を上下で重ねると、せっかくの生地の表情が目立たなくなります。
この2つの手順で選べば、流行の順位や雑誌の特集を追わなくても、自分の一週間に合う1枚に絞れます。
座る時間は、その1枚をいちばん多く着る日で数えてください。月に1〜2回の特別な日ではなく、毎週やってくる日です。毎週着る日に合う生地なら、ひと冬で着る回数がずっと増えます。
早見表|秋冬のスカートの生地5つ
| 生地 | 表面 | 座りじわ | 暖かさ | 向いている日 |
|---|---|---|---|---|
| 起毛のウール | 毛羽があり、光を吸う | 目立ちにくい | 高い | 通勤、長く座る日 |
| ニット | 編み目があり、伸びる | 目立たないがお尻が伸びる | 中〜高 | 休日、移動の多い日 |
| 光沢のある生地 | なめらかで光る | はっきり目立つ | 低〜中 | 食事、行事、立つ時間の長い日 |
| 合成皮革・スエード調 | 革のような張り、または起毛 | 出るが戻りやすい | 中 | 通勤、休日 |
| コーデュロイ | 縦の畝 | 目立ちにくい | 中〜高 | 通勤、休日、外で過ごす日 |
5つのうち、長く座る日に強いのは起毛のウールとコーデュロイ、立っている日に映えるのは光沢のある生地です。ニットと合成皮革は、その間をつなぐ生地として使えます。
いまのスカートの流れは、形より生地に出ている
ここ数年のスカートを並べてみると、形の変化はゆるやかです。
| 見るところ | ここ数年の動き | この秋冬 |
|---|---|---|
| 形 | まっすぐ・ゆるく広がる・沿う形が並ぶ | 大きくは変わらない |
| 丈 | ふくらはぎの途中から足首まで | 長めが中心のまま |
| 生地 | 季節を問わない平らな生地が多かった | 起毛・光沢・革の質感が増えた |
| 色 | 中間色が中心 | 深い色と、生地の光で見せる色 |
形が落ち着いているぶん、**季節の差を生地の表情で出すスカートが増えています。**同じまっすぐな形でも、起毛のウールなら冬らしく、光沢のある生地なら夜の装いに、合成皮革なら引き締まった印象に見えます。形を1枚ずつ見比べるより、生地を見比べるほうが、今年の1枚を選ぶ近道です。
もう一つ、生地で選ぶと、来年以降も着やすいという利点があります。形の流行は数年で動きますが、起毛やコーデュロイ、光沢といった生地の表情は、秋冬になれば毎年出番があります。今年の1枚として選んだ生地は、形が多少古く見え始めても、季節の生地として着続けられます。
先に測る①|1日に座っている時間
生地を絞る最初の手がかりは、その1枚を着る日に何時間座っているかです。ふだんの一日を思い出して数えてください。
| 過ごし方 | 座っている時間の目安 |
|---|---|
| デスクワークの日 | 6〜8時間 |
| 会議や打ち合わせが多い日 | 3〜5時間 |
| 立ち仕事、接客の日 | 1〜2時間 |
| 休日の買い物 | 1〜2時間 |
| 休日の食事や観劇 | 2〜4時間 |
| 長距離の移動の日 | 3時間以上 |
| 子どもの行事 | 立つ時間と座る時間が半々 |
**座っている時間が長いほど、座りじわとお尻の伸びが目立つ生地は不利になります。**通勤用にスカートを買うなら、まず通勤の日の数字を見てください。休日用なら、休日の数字です。両方で着たいなら、長いほうに合わせて選ぶと外しにくくなります。
座る椅子の高さも関係します。床に座る、低いソファに深く座る日は、スカートの後ろが大きく引っ張られるので、伸びのある生地か、ゆとりのある形を選んでください。
先に測る②|上に着る服の表面
次に、そのスカートに合わせる上の服を2〜3枚思い浮かべてください。見るのは色ではなく表面です。
| 上の服の表面 | 例 | 合うスカートの生地 |
|---|---|---|
| なめらかで光を吸う | 目の詰まった薄手ニット、綿のシャツ | 起毛、コーデュロイ、合成皮革 |
| 起毛している | 起毛のニット、モヘアのような毛足のあるもの | 光沢、合成皮革、なめらかなニット |
| ざっくりした編み目 | 太い糸のニット | 光沢、合成皮革 |
| 光る | とろみのあるブラウス、サテン調 | 起毛、コーデュロイ |
| 平らで乾いた質感 | スウェット、厚手のカットソー | 光沢、合成皮革、起毛 |
**手持ちの上の服に多い表面と、反対の表面のスカートを選ぶと、組める枚数が増えます。**起毛のニットが多い人は、光沢か合成皮革のスカートを。シャツや薄手のニットが多い人は、起毛かコーデュロイのスカートを。上と下で表面が違うと、どちらの生地も引き立ちます。
先に測る③|合わせる足元
秋冬のスカートは、タイツとブーツと一緒に見られます。足元の質感も、生地選びに関わります。
| 足元 | 合いやすい生地 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 厚手のタイツ+ブーツ | 起毛、コーデュロイ、合成皮革 | 光沢の生地だと足元が重く見える |
| 薄手のタイツ+パンプス | 光沢、ニット | 起毛だと足元が軽すぎることがある |
| 素足に近い色のタイツ+ローファー | ニット、起毛 | 光沢だと季節がずれて見える |
| ロングブーツ | 合成皮革、起毛、コーデュロイ | スカートの裾とブーツの筒の距離 |
足元が重いと、スカートの生地も重さを受け止める必要があります。厚手のタイツとブーツの日が多いなら、起毛やコーデュロイのように厚みのある生地のほうが、上下の釣り合いが取れます。
反対に、薄手のタイツとパンプスの日が多い人が、厚い起毛のスカートを選ぶと、足元だけが軽く、スカートだけが重く見えることがあります。その場合は、タイツを1段厚くするか、甲の深い靴に替えて、足元の重さを生地に近づけてください。
生地1|起毛のウール
ウールの表面を起毛させた生地は、秋冬のスカートの定番です。毛羽が光を吸うので、色が深く、やわらかく見えます。
| 確かめること | 目安 |
|---|---|
| 座りじわ | 毛羽が光を散らすので目立ちにくい |
| 暖かさ | 高い。冬の通勤にも向く |
| 合う上の服 | なめらかなニット、シャツ |
| 合う足元 | 厚手のタイツ、ブーツ、ローファー |
| 気をつけること | 毛玉、雨の日の湿り |
**長く座る日が多い人には、いちばん外しにくい生地です。**デスクワークで6時間座っても、立ち上がったあとのしわが目立ちません。毛羽のある表面は、上の服がなめらかなほど引き立つので、薄手のニットやシャツと組んでください。
気をつけたいのは、毛玉と雨です。鞄が当たる腰の横や、座ったときに椅子とこすれるお尻のあたりは、毛玉ができやすくなります。雨の日は、水を含むと乾きにくいので、晴れの日に着る1枚と考えておくと安心です。
起毛のウールは、色によって印象がかなり変わります。深い茶や灰は通勤に、明るめの灰やベージュは休日にと、同じ生地でも色で場面を分けられます。1枚目に選ぶなら、手持ちの上の服の多くと組める、中くらいから深めの色が使いやすいはずです。
生地2|ニット
編み地のスカートは、動きやすく、体になじみます。休日や移動の多い日に向いた生地です。
| 確かめること | 目安 |
|---|---|
| 座りじわ | ほとんど出ない |
| お尻の伸び | 長く座ると出やすい |
| 暖かさ | 編み目の詰まり具合で変わる |
| 合う上の服 | なめらかなシャツ、薄手のニット |
| 合う足元 | スニーカー、ローファー、ブーツ |
| 気をつけること | 座る時間、体の線の出方 |
ニットのスカートで気をつけたいのは、長く座ったあとのお尻の伸びです。編み目が横に引かれたまま戻らず、立ち上がったときに後ろがふくらんで見えることがあります。座る時間が長い日に着るなら、裏地のついたものか、目の詰まった厚手のものを選んでください。
上も下もニットにすると、全身が同じ質感になって輪郭がぼやけます。ニットのスカートには、シャツや、表面がなめらかなカットソーを合わせると、上下の境目がはっきりします。ニットのスカートの合わせ方はニットスカートコーデにもまとめてあります。
生地3|光沢のある生地
とろみや光沢のある生地は、動くたびに光が流れて、華やかに見えます。秋冬は、深い色の光沢のスカートが目に入るようになりました。
| 確かめること | 目安 |
|---|---|
| 座りじわ | 光を反射して、はっきり目立つ |
| 暖かさ | 低め。タイツと上で補う |
| 合う上の服 | 起毛のニット、ざっくりしたニット、スウェット |
| 合う足元 | 薄手〜中厚手のタイツ、パンプス、ショートブーツ |
| 気をつけること | 座る時間、静電気、上の服とのこすれ |
**光沢の生地は、立っている時間が長い日に向いています。**食事会や行事、立ち仕事の日なら、座りじわを気にせず、動いたときの光の流れを楽しめます。反対に、デスクワークで長く座る日に着ると、太ももの付け根やお尻に横じわが光って残ります。
日常に合わせるなら、上の服を光らないものにしてください。起毛のニットや、ざっくりした編み目のニットを合わせると、スカートの光沢だけがほどよく目に入ります。上にも光るブラウスを合わせると、改まった日の装いに寄ります。
光沢の生地は、静電気でタイツにまとわりつくことがあります。歩くたびに裾が脚に張りつくと、光の流れが途切れて見えます。裏地のついたものを選ぶか、タイツとのあいだに薄いペチコートを1枚はさむと、裾が離れて光がきれいに流れます。
生地4|合成皮革・スエード調
革のような張りのある生地や、表面を起毛させたスエード調の生地は、秋冬の装いを引き締めます。
| 確かめること | 合成皮革 | スエード調 |
|---|---|---|
| 座りじわ | 出るが、時間がたつと戻りやすい | 毛並みが乱れて跡になることがある |
| 暖かさ | 風を通しにくい | 中くらい |
| 合う上の服 | ニット全般、スウェット | なめらかなニット、シャツ |
| 合う足元 | ブーツ、ローファー | ブーツ、ローファー |
| 気をつけること | 暖房の効いた屋内で蒸れる | 雨と、こすれによる毛並みの乱れ |
合成皮革は、**表面に張りがあるので、上にどんな質感の服を合わせても境目がはっきりします。**起毛のニットでも、ざっくりしたニットでも、スウェットでも組めるので、手持ちの上の服が多い人ほど使いやすい生地です。ただし、暖房の効いた屋内で長く座っていると蒸れやすいので、座る時間が4時間を超える日には向きません。
スエード調は、起毛した表面がやわらかく光を吸います。手でなでた方向によって色が変わって見えるので、座ったときやこすれたときの跡が残ることがあります。立ち上がったら、手で毛並みを一方向にそろえると目立ちにくくなります。
生地5|コーデュロイ
縦に畝の走るコーデュロイは、秋冬らしい厚みと、カジュアルな表情を持つ生地です。
| 確かめること | 目安 |
|---|---|
| 座りじわ | 畝が光を散らすので目立ちにくい |
| 暖かさ | 中〜高 |
| 畝の太さ | 細いほどきれいめ、太いほどカジュアル |
| 合う上の服 | なめらかなニット、シャツ、スウェット |
| 合う足元 | ブーツ、ローファー、スニーカー |
| 気をつけること | 膝やお尻の畝のつぶれ |
畝の太さで、通勤にも休日にも寄せられるのがコーデュロイの使いやすいところです。細い畝なら、シャツと合わせて通勤に。太い畝なら、スウェットやスニーカーと合わせて休日に。座りじわも目立ちにくいので、座る時間の長い日にも向いています。
長く着ていると、座ったときに当たるお尻や、よく曲げる膝のあたりの畝がつぶれて、光り方が変わってきます。つぶれた畝は、スチームを当てて起こすと戻ることがあります。
コーデュロイは、畝の向きで光の見え方が変わる生地でもあります。縦に走る畝は、光を受けると縦の線が浮き上がり、スカートの縦の長さが強調されます。丈の長いコーデュロイのスカートが重く見えにくいのは、この縦の線のおかげです。
生地と形の組み合わせ
同じ生地でも、形によって見え方が変わります。生地を決めたら、形との組み合わせを確かめてください。
| 生地 | 広がる形 | 体に沿う形 | まっすぐな形 |
|---|---|---|---|
| 起毛のウール | 生地の厚みで広がりが大きく見える | 厚みで体に沿いすぎない | いちばん使いやすい |
| ニット | 広がりが出にくく、落ちる | 体の線が出やすい | 裾が広がらず落ち着く |
| 光沢のある生地 | 動くたびに光が流れる | 光で体の線が強く出る | 光が縦に流れる |
| 合成皮革 | 張りで形が保たれる | 動きにくいことがある | 張りが生きる |
| コーデュロイ | 畝が横に広がって見える | 張りで沿いすぎない | 畝が縦に流れる |
**光沢の生地とニットは、体に沿う形だと体の線をそのまま拾います。**それが好みならそのままで構いませんが、落ち着いて見せたい日には、まっすぐな形か、ゆるく広がる形を選んでください。合成皮革の体に沿う形は、張りがあって伸びにくいので、座る・しゃがむ動作が多い日には窮屈に感じることがあります。
生地と丈
丈も、生地によって向き不向きがあります。
| 丈 | 起毛・コーデュロイ | ニット | 光沢 | 合成皮革 |
|---|---|---|---|---|
| 膝が隠れる丈 | 厚みで裾が重く見えない | 動きやすい | 軽く見える | 引き締まる |
| ふくらはぎの途中まで | 使いやすい | 使いやすい | 使いやすい | 使いやすい |
| 足首近くまで | 重く見えることがある | 落ちて縦に長い | 光が長く流れる | 重く、動きにくい |
厚い生地ほど、丈が長いと全身の重さが増します。**起毛のウールや合成皮革の長い丈は、上を短めか薄めにして、重さを上で引いてください。**ニットと光沢の生地は、長い丈でも落ち感があるので、重く見えにくくなります。
上の生地との組み合わせ表
上の服とスカートの生地を組み合わせたときの見え方をまとめます。
| 上の服 \ スカート | 起毛のウール | ニット | 光沢 | 合成皮革 | コーデュロイ |
|---|---|---|---|---|---|
| 薄手のなめらかなニット | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ |
| 起毛のニット | △ 質感が重なる | △ | ◎ | ◎ | ◯ |
| ざっくりしたニット | ◯ | △ 輪郭がぼやける | ◎ | ◎ | ◯ |
| 綿のシャツ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ |
| とろみのあるブラウス | ◎ | ◯ | △ 華やかすぎる | ◯ | ◯ |
| スウェット | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ |
◎は表面の質感が違う組み合わせ、△は質感が重なる組み合わせです。△を避けるだけで、手持ちの上の服の多くと組めるはずです。どうしても△の組み合わせで着たい日は、上下のあいだにベルトを入れるか、上の裾をスカートに入れて、境目を作ってください。
色|生地で見え方が変わる
同じ色でも、生地によって見え方が変わります。
| 色 | 起毛・コーデュロイ | 光沢 | 合成皮革 |
|---|---|---|---|
| 深い茶 | やわらかく温かい | 艶が出て華やか | 引き締まる |
| 深い緑 | 落ち着いて見える | 光で明るく見える | 引き締まる |
| 灰 | やわらかい | 銀に近く見える | 冷たく見える |
| 黒 | 光を吸って深い | 光が流れて軽い | いちばん強く見える |
**光沢の生地は、同じ色でも一段明るく、華やかに見えます。**深い色の光沢のスカートは、日常の服に合わせても浮きにくい選び方です。起毛とコーデュロイは光を吸うので、色が深く、やわらかく見えます。合成皮革の黒は、全身の中でいちばん強い場所になるので、上は明るい色か、やわらかい質感で釣り合わせてください。
迷ったら、スカートの色を、手持ちの靴かタイツのどちらかの色とつなげてください。深い茶のコーデュロイに深い茶のタイツ、黒の合成皮革に黒のブーツ。足元とスカートがつながると、生地の表情が縦に長く続いて見え、上の服の色の自由が増えます。
タイツの色と厚み
秋冬のスカートは、タイツとの組み合わせで印象が大きく変わります。
| スカートの生地 | 合うタイツの色 | 合うタイツの厚み |
|---|---|---|
| 起毛のウール | スカートと同じ系統の深い色 | 60〜110デニール |
| ニット | 黒、深い灰、深い茶 | 60〜80デニール |
| 光沢のある生地 | 肌に近い色、黒の薄手 | 20〜40デニール |
| 合成皮革 | 黒、深い茶 | 60〜110デニール |
| コーデュロイ | スカートの色に近い深い色 | 80デニール以上 |
光沢のスカートには薄手のタイツ、起毛やコーデュロイには厚手のタイツが、生地の厚みと釣り合います。光沢の生地に厚手の黒いタイツを合わせると、足元だけが重く見えることがあります。タイツの厚みの目安はタイツのデニールの目安にまとめてあります。
屋内と屋外の行き来で選ぶ
秋冬は、暖房の効いた屋内と、冷えた屋外を行き来する日が増えます。生地によって、その行き来の得手不得手があります。
| 生地 | 冷えた屋外 | 暖房の効いた屋内 | 行き来の多い日 |
|---|---|---|---|
| 起毛のウール | 暖かい | 暑く感じることがある | タイツを薄めにして調整 |
| ニット | 編み目から風が入る | ちょうどよい | 屋外が長い日は裏地つきを |
| 光沢のある生地 | 冷たく感じる | ちょうどよい | 屋外の時間が短い日に |
| 合成皮革 | 風を通さず暖かい | 蒸れやすい | 屋内に長くいる日は避ける |
| コーデュロイ | 暖かい | ちょうどよい | いちばん行き来に強い |
**屋外と屋内のどちらに長くいるかで、同じ生地でも快適さが変わります。**通勤で外を長く歩き、職場では暖房の効いた部屋に座る日なら、コーデュロイか、裏地つきのニットが両方の時間に合います。外に出る時間が短く、屋内で過ごす日が中心なら、光沢の生地も無理なく着られます。
合成皮革は、外では風を通さないので暖かく感じますが、暖房の効いた部屋で長く座ると、膝の裏やお尻のあたりが蒸れてきます。屋内に4時間以上いる日は、ほかの生地を選ぶほうが楽です。
手入れで選ぶ
毎週着たいなら、手入れのしやすさも選ぶ理由になります。
| 生地 | 家で洗えるか | 手入れの目安 |
|---|---|---|
| 起毛のウール | 洗える表示のものなら | ブラシで毛並みを整える |
| ニット | 洗える表示のものなら | 平らに干して伸びを防ぐ |
| 光沢のある生地 | 化繊なら洗えるものが多い | しわはスチームで伸ばす |
| 合成皮革 | 表示によるが、洗えないものが多い | 表面を固く絞った布で拭く |
| コーデュロイ | 綿なら洗えるものが多い | 裏返して洗い、畝をつぶさない |
洗濯表示は、買う前に必ず確かめてください。家で洗えない生地は、着るたびにブラシや拭き取りで手入れする前提で選ぶと、汚れが気になって着る回数が減る、ということが起きにくくなります。
手持ちのスカートを今年に寄せる
生地は買ったあとに変えられませんが、上と足元で、手持ちのスカートを今年の側に寄せることはできます。
| 手持ちのスカート | 寄せ方 |
|---|---|
| 無地の綿や化繊の平らな生地 | 起毛のニットを合わせ、タイツを深い色に |
| 柄のスカート | 上を無地の起毛にして、柄以外の質感を足す |
| 夏も着ていた薄い生地 | 厚手のタイツとブーツで、季節の重さを足す |
| 去年の光沢のスカート | 上をざっくりしたニットにして、日常に寄せる |
**上か足元のどちらかに、秋冬らしい厚みのある質感を1つ足すだけで、手持ちのスカートも季節に合って見えます。**新しく買うのは、手持ちの上と足元でどうしても組めない生地の1枚だけで足ります。
寄せる前に、手持ちのスカートを1枚ずつ、この記事の5つの生地のどれに近いかで分けてみてください。平らな綿や化繊のスカートは、どの生地にも当てはまらないことが多く、それが「なんとなく今年らしくない」と感じる理由になっていることがあります。その1枚には上か足元で質感を足し、5つの生地のどれかに近いスカートは、そのまま今年の1枚として使えます。
場面別|通勤・休日・食事・行事
| 場面 | 座る時間 | 向いている生地 | 上の服 |
|---|---|---|---|
| デスクワークの通勤 | 6〜8時間 | 起毛のウール、コーデュロイ | なめらかなニット、シャツ |
| 打ち合わせの多い通勤 | 3〜5時間 | 合成皮革、起毛のウール | ニット、ジャケット |
| 休日の買い物 | 1〜2時間 | ニット、合成皮革 | スウェット、ざっくりニット |
| 夜の食事 | 2〜3時間 | 光沢、スエード調 | 起毛のニット |
| 子どもの行事 | 半々 | コーデュロイ、ニット(裏地つき) | なめらかなニット |
| 長距離の移動 | 3時間以上 | ニット(伸びのあるもの) | 薄手のニット |
**1枚で通勤と休日の両方に使いたいなら、起毛のウールかコーデュロイが、座る時間の長い日にも短い日にも外しにくい生地です。**光沢の生地は、食事や行事の日の1枚として持っておくと、日常の生地と役割が重なりません。
よくある行き違い
生地でスカートを選んで「思っていたのと違った」と感じるとき、原因はたいてい次のどれかです。
| よくある思い込み | 実際に起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 流行っている生地なら何にでも合う | 上の服と質感が重なると目立たない | 上の表面を反対の質感にする |
| ニットは楽だから毎日着られる | 長く座る日はお尻が伸びる | 裏地つきか、目の詰まった厚手を選ぶ |
| 光沢の生地は特別な日だけのもの | 上を光らない服にすれば日常に寄る | 起毛やざっくりしたニットと組む |
| 合成皮革は秋冬ずっと快適 | 暖房の効いた屋内で蒸れる | 屋内に長くいる日は避ける |
| 厚い生地ほど冬に向く | 長い丈だと全身が重くなる | 上を短めか薄めにして釣り合わせる |
| 試着で立って見れば十分 | 座りじわは座らないと分からない | 試着室の椅子に1分座ってから立つ |
いちばん多いのは、生地そのものは気に入ったのに、手持ちの上の服と質感が重なって、着てみると印象がぼやける行き違いです。売り場では、スカートに合わせて上の服も用意されているので、質感の違いが自然に作られています。家に帰って手持ちの上と合わせると、同じ質感どうしになってしまうことがあります。
もう一つ多いのが、座る時間を考えずに選ぶ行き違いです。試着室で立って鏡を見るだけでは、座りじわもお尻の伸びも見えません。生地の向き不向きは、座ったあとに初めて分かることが多いので、買う前に一度座ってみることを習慣にしてください。
どちらとも取れるとき①|座る時間も立つ時間も長い
午前は立ち仕事、午後はデスクワーク、という日のように、座る時間と立つ時間が両方長い日です。
このときは、**座っている時間の長いほうに合わせてください。**立っている時間に映える生地を選んでも、座ったあとのしわは立ってからも残ります。反対に、座りじわの出にくい生地は、立っている時間にも困ることがありません。起毛のウールか、コーデュロイ、裏地のついたニットが、両方の時間を通しやすい生地です。
どちらとも取れるとき②|光沢の生地に惹かれるが、座る時間が長い
光沢のスカートが気になっているのに、着る日の多くがデスクワーク、という場合です。
| 選び方 | 内容 |
|---|---|
| 光沢の弱い生地にする | 光の反射が弱いぶん、座りじわも目立ちにくい |
| 濃い色を選ぶ | 淡い色より、しわの影が目立ちにくい |
| 広がる形を選ぶ | 体に沿う形より、座ったときに生地が引っ張られない |
| 食事や行事の日の1枚と決める | 通勤用は別の生地にする |
**光沢を楽しみたいなら、通勤の1枚とは分けて考えるのがいちばん無理がありません。**どうしても通勤で着たいなら、光沢の弱い、濃い色の、広がる形を選ぶと、座りじわが目立ちにくくなります。
どちらとも取れるとき③|1枚だけ買うなら
この秋冬に1枚だけスカートを買うなら、次の順で決めてください。
- その1枚を着る日の、座っている時間を数える
- 手持ちの上の服で、いちばん多い表面を確かめる
- 1と2の両方に合う生地を、早見表と組み合わせ表から選ぶ
たとえば、通勤で6時間座り、手持ちの上の服が薄手のなめらかなニットばかりなら、起毛のウールかコーデュロイ。休日が中心で、上の服に起毛のニットが多いなら、光沢か合成皮革。この3つの手順で選んだ1枚は、流行の順位で選んだ1枚より、着る日が多くなります。
試着室で確かめる4つ
最後に、試着室でできることです。
| 確かめること | やり方 | 見るところ |
|---|---|---|
| 座りじわ | 試着室の椅子に1分座ってから立つ | 太ももの付け根とお尻に、光るしわが残るか |
| お尻の伸び | しゃがんでから立つ | 後ろがふくらんだまま戻らないか |
| 上との質感 | 着てきた上の服のまま鏡を見る | 上下の表面が違って見えるか |
| 足元 | 着てきた靴とタイツで鏡を見る | 足元だけ重い、軽いと感じないか |
**試着室の椅子に1分座ってから立つだけで、その生地が自分の一日に合うかがかなり分かります。**立ったまま鏡を見るだけでは、座りじわとお尻の伸びは見えません。買う日は、ふだんよく着る上の服と靴で出かけると、手持ちと組んだ姿をその場で確かめられます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 今年の秋冬のスカートは、どの生地が流行っていますか
- 売り場でよく見かけるのは、起毛したウール、ニット、光沢のある生地、合成皮革やスエード調、コーデュロイの5つです。どれか1つが突出しているというより、形はシンプルなまま、生地の表情で季節を出すものが増えています。どれを選ぶかは流行の順位で決めるより、その1枚を着る日に座っている時間と、上に合わせる服の質感で決めるほうが、着る回数が増えます。
- Q. デスクワークで座る時間が長いのですが、どの生地のスカートがいいですか
- 起毛したウールか、コーデュロイが向いています。どちらも表面に毛や畝があるので、座ったときにできるしわが光を反射せず、立ち上がったあとも目立ちにくい生地です。光沢のある生地は座りじわが光ってはっきり見え、ニットはお尻のあたりが伸びやすいので、座る時間の長い日には避けるか、裏地のあるものを選んでください。
- Q. 光沢のあるスカートは、普段の服に合わせにくいですか
- 上の服の表面を、光らないものにすれば合わせやすくなります。目の詰まったニットや、起毛したカーディガン、綿のスウェットのように、光を吸う表面の服と組むと、スカートの光沢だけがほどよく目に入ります。上にも光るブラウスを合わせると、全身が華やかになりすぎて、日常の装いからは外れやすくなります。
- Q. 手持ちのスカートを今年らしく見せることはできますか
- 形が手持ちのままでも、上の服の質感とタイツの色を変えると、今年の側に寄せられます。たとえば無地の綿のスカートなら、起毛したニットを合わせ、タイツを肌に近い色から深い色に替える。生地そのものは変えられませんが、上と足元の質感で、秋冬らしい厚みを出すことはできます。
— メグラシ編集部





