服装の流行は身長で着方が変わる|売り場の丈と幅を自分の背丈に引き直す

**いま手元にある、今年買った服を1枚着て、鏡の前に立ってください。**裾は、体のどの目印で終わっていますか。
服装の流行を着て「なんとなく違う」と感じるとき、変えるべきなのは形ではなく、裾と肩が体のどこで終わるかです。流行の形は、**cmではなく、体の目印で決まっています。**長いスカートなら「くるぶしの少し上」、幅のあるパンツなら「靴の甲にかかる」。この目印さえ合わせれば、背丈が何cmでも、見本と同じ見え方になります。
形の見分け方は洋服の流行の見分け方と今年流行りの服は上下の幅の比で見分けるに分けてあります。この記事は、その形を自分の背丈に引き直すための手順です。
結論:流行の服は、裾が終わる目印で選ぶ
売り場で見た丈をそのまま買うと、裾の終わる位置は、見本との背丈の差のぶんだけ上下にずれます。ずれた裾は、形が同じでも別の服に見えます。
選び方は3段です。
- 自分の体の目印5つの、床からの高さを測っておく
- 見本の服が、どの目印で終わっているかを見る
- 自分の体で同じ目印に終わる丈を、計算して選ぶ
| 見本で見えている姿 | 見本の裾が終わっている目印 | 自分で合わせるもの |
|---|---|---|
| 長い丈のスカート | くるぶしの骨の少し上 | スカート丈 |
| 幅のあるパンツ | 靴の甲の上半分 | 股下 |
| 大きめの上着 | 腰骨の下、手首の骨の先 | 着丈と袖丈 |
| 短い丈の上着 | 腰骨の上 | 着丈 |
| 袖の長いニット | 手の甲の半分 | 袖丈 |
**同じ目印に合わせることが、流行を着るということです。**cmの数字を合わせても、同じ姿にはなりません。
売り場の丈は、背の高い体で見せてあることが多い
売り場のマネキンや商品写真は、背の高い体で着せてあることが多くあります。背が高いと裾から床までの距離が長くなり、形の特徴がはっきり見えるからです。
見本と自分の背丈が10cm違えば、同じ服の裾は、体の上でおよそ10cm違う場所に来ます。膝から下の10cmは大きな差です。膝から床までの長さは、多くの人で40cm台です。そのうちの10cmは、見え方の4分の1が入れ替わるほどの量になります。くるぶしの上で軽く見えていた長いスカートが、自分が着ると床に近づいて重く見える。これは形が似合わないのではなく、終わる目印がずれているだけです。
逆に、見本より背が高い人は、裾が1つ上の目印で止まります。長いスカートがふくらはぎの途中で終わり、どっちつかずの丈に見えることがあります。どちらの場合も、直すのは丈の番号です。
自分の目印を5つ測っておく
目印は5つです。床に素足で立ち、壁に背をつけて、もう1人に測ってもらうか、鏡の前でメジャーを床から当てて測ります。一度測れば、季節が変わっても使えます。
| 目印 | 見つけ方 | 使う服 |
|---|---|---|
| 膝 | 膝のお皿のいちばん下の縁 | 短めのスカート、ワンピース |
| ふくらはぎのいちばん太いところ | 横から見て、ふくらはぎが最も張り出す高さ | ひざ下丈、ミモレ丈 |
| くるぶし | 外側のくるぶしの骨の中心 | 長い丈のスカート、パンツ |
| 腰骨 | 前から触れる骨盤の出っ張りの上の縁 | 上着の着丈、ニットの裾 |
| 手首 | 腕を下ろしたときの、手首の骨の出っ張り | 袖丈、上着の丈の見え方 |
測るときは、ふだん着るものの下に着る程度の薄い服で測ってください。厚い服の上から測ると、腰骨の位置がずれます。測った数字は、スマートフォンのメモに残しておくと、売り場で寸法表を見るときにすぐ使えます。
もう1つ、ウエストの高さ(いちばん細いところの床からの高さ)も測っておくと、スカートの計算が早くなります。パンツの股下は、手持ちのちょうどいいパンツの内股の縫い目を測れば出ます。
身長ごとの目印のめやす
測る前に見当をつけたいときのために、目印の高さのめやすを並べます。**あくまで目安で、同じ身長でも数cmは前後します。**計算に使うときは、必ず自分の数字に置き換えてください。
| 身長 | ウエスト | 腰骨 | 膝 | ふくらはぎ最太 | くるぶし |
|---|---|---|---|---|---|
| 150cm | 約92cm | 約82cm | 約41cm | 約29cm | 約7cm |
| 155cm | 約95cm | 約85cm | 約42cm | 約30cm | 約7cm |
| 160cm | 約98cm | 約88cm | 約44cm | 約31cm | 約7cm |
| 165cm | 約101cm | 約91cm | 約45cm | 約32cm | 約8cm |
| 170cm | 約104cm | 約94cm | 約46cm | 約33cm | 約8cm |
表から読めるのは、身長が5cm変わっても、膝やくるぶしの高さは1〜2cmしか変わらないということです。変わるのはウエストから下の長さのほうで、ここがスカート丈や股下の差になります。
長い丈のスカートは、くるぶしの上に何cm残すか
長い丈のスカートを軽く見せているのは、裾とくるぶしのあいだに残した肌や靴下の幅です。見本ではたいてい、くるぶしの骨の上に5〜10cmが残っています。この幅が消えると、同じスカートでも床に向かって重くなります。
買う丈は、次の式で出せます。
スカート丈 = ウエストの高さ − くるぶしの高さ − 残したい幅
| 身長 | くるぶしの上5cmで終わる丈 | くるぶしの上10cmで終わる丈 |
|---|---|---|
| 150cm | 約80cm | 約75cm |
| 155cm | 約83cm | 約78cm |
| 160cm | 約86cm | 約81cm |
| 165cm | 約88cm | 約83cm |
| 170cm | 約91cm | 約86cm |
履く位置をウエストより下げるスカートなら、下げた分だけ丈も短く計算します。靴の底が3cmあるなら、くるぶしも3cm上がると考えて、残したい幅から3cm引いてください。
幅のあるパンツは、裾が甲のどこにかかるか
幅のあるパンツは、裾が靴の甲にかかって、床に向かって落ちる姿が特徴です。見本ではたいてい、**裾が甲の上半分にかかり、かかとの後ろは床から1〜2cm浮いています。**裾が床に着くと引きずって見え、甲が全部見えると幅のあるパンツらしさが消えます。
| 見え方 | 股下の合わせ方 |
|---|---|
| 甲の上半分にかかる | 手持ちのちょうどいいパンツの股下と同じ〜プラス2cm |
| 甲がすべて見える | 手持ちより2〜4cm短い。幅があるほど短く見える |
| 床に着いてたまる | 手持ちより3cm以上長い。平らな靴では引きずる |
幅のあるパンツの股下は、合わせる靴で決めてください。底の厚い靴と平らな靴の両方で履きたいなら、長いほうに合わせて、平らな靴の日は腰で1cm上げて履きます。ウエストの位置で1cm動かせるのは、ゴムや紐の入ったものだけです。
大きめの上着は、肩の落ち方を肩幅との比で見る
大きめの上着は、肩の縫い目が肩の先から外へ落ちている形です。この落ち方も、cmではなく比で見ます。肩幅36cmの人と40cmの人に、同じ5cmの落ちがあると、見え方が違うからです。
めやすは、肩の縫い目が、自分の肩幅の1割〜2割だけ外に落ちている状態です。
| 自分の肩幅 | 落ちが1割 | 落ちが2割 | 2割を超えると |
|---|---|---|---|
| 34cm | 約3cm | 約7cm | 肩から上着が滑り落ちそうに見える |
| 36cm | 約4cm | 約7cm | 同上 |
| 38cm | 約4cm | 約8cm | 同上 |
| 40cm | 約4cm | 約8cm | 同上 |
肩の落ちが大きすぎると、袖も長くなりすぎます。上着の袖は、腕を下ろしたときに手首の骨から手の甲の付け根までに収まっていれば、大きめの形として成立します。指の付け根を越えるなら、それは大きめではなく、サイズが合っていない状態に見えます。
大きめの上着の着丈は、腰骨より下のどこか
大きめの上着の裾は、腰骨の下で終わっていることが多いです。ただ、背丈によって、腰骨から下の同じ長さが占める割合が変わります。
| 裾の終わる位置 | 見え方 | 下に合わせるもの |
|---|---|---|
| 腰骨の下5cm以内 | 上着が軽く、脚の長さが出る | 幅のあるパンツ、長いスカートも合う |
| お尻のいちばん下 | 大きさが出る、見本に近い | 体に沿う幅の下 |
| 太ももの中ほど | 上着が主役になる | 細いパンツか、ひざ下より長いスカート |
| 膝の上10cm以内 | コートに近い | 体に沿う下、底の薄い靴 |
背丈の低めな人は、見本と同じ着丈だと裾がお尻より下の目印で止まりやすくなります。そのときは、上着の着丈を1つ上の目印に上げるか、下を体に沿う幅にするかのどちらかで整えます。
短い丈の上着は、腰骨との距離で決まる
短い丈の上着は、裾が腰骨より上で終わる形です。ここは背丈の差が出にくい場所ですが、パンツやスカートを履く高さによって、裾とウエストのあいだの距離が変わります。
| ウエストと上着の裾のあいだ | 見え方 |
|---|---|
| 0〜3cm | 上着と下がつながって見える。短い丈らしさが出る |
| 4〜8cm | 中に着た服が見える。重ね着として成立する |
| 9cm以上 | 上着だけ浮いて見える。下を高い位置で履く |
短い丈の上着を着る日は、下をウエストの位置で履くものにしてください。腰で履くパンツと組むと、上着の裾とパンツの縁のあいだが広がって、中の服が前に出てきます。
袖の長いニットは、手の甲のどこまでか
袖が手の甲にかかる長さも、よく見かける形です。これは背丈ではなく、腕の長さで変わります。同じ身長でも腕の長さは人によって違うので、ここは身長表を使わず、手持ちの服で測ってください。
| 袖の終わる位置 | 見え方 |
|---|---|
| 手首の骨の上 | ふつうの長さ。長い袖の形にはならない |
| 手の甲の付け根 | 少しだけ長く、手元が柔らかく見える |
| 手の甲の半分 | 見本に近い長さ |
| 指の付け根を越える | 手が使えず、サイズ違いに見える |
手の甲の半分まで来る袖は、机で作業する日には腕まくりが必要になります。袖をまくった状態で肘の下に止まるかも、試着のときに確かめておいてください。
ワンピースは、切り替えの位置も目印で見る
ワンピースは、裾だけでなく、ウエストの切り替えの位置も体の目印に合わせて見ます。切り替えのあるワンピースは、見本の体でいちばん細いところに切り替えが来るように作られていることが多いからです。背丈が見本と違うと、切り替えがウエストより下に落ちたり、上に上がったりします。
| 切り替えの位置 | 見え方 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| ウエストのいちばん細いところ | 見本どおり。上下の比が読める | そのまま着る |
| ウエストより2〜4cm下 | 上半身が長く見える | ベルトで切り替えの上を締める |
| ウエストより5cm以上下 | 腰の位置が下がって見える | 1つ小さい番号か、丈の短い型に |
| ウエストより上 | 胸の下で切り替わる形に見える | 上に短い上着を重ねて位置を消す |
**切り替えの位置が合っていれば、裾の目印は1つずれていても整います。**反対に、裾が目印に合っていても、切り替えが大きくずれていると、服全体が体から浮いて見えます。ワンピースを試着するときは、裾より先に切り替えを見てください。
靴の底で、目印は上下に動く
ここまでの計算は、素足で立ったときの目印です。靴を履くと、目印は靴の底の厚みだけ上がります。
| 靴の底の厚み | くるぶしの上がり方 | スカート丈の調整 |
|---|---|---|
| ほぼ平ら(1cm以内) | そのまま | 計算どおり |
| 2〜3cm | 2〜3cm上がる | 残したい幅を2〜3cm減らす |
| 4〜5cm | 4〜5cm上がる | 丈を4〜5cm長くしても同じ見え方 |
| 6cm以上 | 見本に近くなる | 平らな靴の日は別の丈が要る |
1本の長いスカートを、平らな靴と底の厚い靴の両方で履くのは難しいと考えてください。靴を1種類に決めるか、丈の違う2本に分けるほうが、朝の迷いが減ります。
コートは、中に着る服で見え方が変わる
秋から冬にかけて売り場に増えるのが、大きめの形のコートです。コートは、中に何を着るかで肩の落ちと着丈の見え方が変わります。薄い服の上から試着して決めると、厚いニットを着た日に肩の落ちが小さく見え、大きめの形が消えることがあります。
| 中に着る服 | 肩の落ちの見え方 | 選び方 |
|---|---|---|
| 薄手のシャツやカットソー | 落ちがいちばん大きく見える | 肩幅の2割以内に収まる番号 |
| 中厚手のニット | 落ちが1〜2cm小さく見える | 薄手のときより1割ほど大きい番号でも |
| 厚手のニットや上着 | 落ちがほとんど消える | 中にいちばん厚いものを着て試着する |
着丈も同じです。中に長い丈のニットを着ると、コートの裾から中のニットが出てきます。コートの裾は、中に着るいちばん長い服より5cm以上長くしておくと、重ねた日に裾が二重に見えません。
150cm台前半なら、大きさは1か所に置く
背丈が150cm台前半の人は、見本と比べて、ウエストから下の長さが10cm以上短いことが多くなります。見本と同じ丈を着ると、スカートもパンツも1つ下の目印で終わりやすい帯です。
| 着たい形 | 合わせ方 |
|---|---|
| 長い丈のスカート | くるぶしの上10cmで終わる丈から選ぶ |
| 幅のあるパンツ | 甲の上半分にかかる股下。長さは詰めて使う前提で |
| 大きめの上着 | 着丈は腰骨の下5cm以内。下は体に沿う幅 |
| 大きめのニット | 裾をウエストの前だけ入れて、腰骨を見せる |
| 短い丈の上着 | そのまま着られる。下は高い位置で履く |
いちばん効くのは、大きさを置く場所を上か下の1か所に決めることです。上下とも大きくすると、体の位置が服の中で読めなくなります。これは背丈に関係なく起きることですが、裾から床までが短い分、先に目に入ります。
もう1つは、丈を詰める前提で選ぶことです。幅のあるパンツや長い丈のスカートは、裾に飾りや切り込みが無いものなら、詰めても形が変わりません。買う前に裾の始末を見て、詰められる形かどうかを確かめておくと、選べる服の数が増えます。
160cm前後は、見本との差を足し引きするだけ
160cm前後の人は、見本との差がいちばん扱いやすい帯です。見本の服を見て、裾がどの目印で終わっているかを読み取り、5〜10cmの差を足し引きすれば、同じ見え方に届きます。
| 着たい形 | 合わせ方 |
|---|---|
| 長い丈のスカート | くるぶしの上5〜10cmのあいだで、靴に合わせて選ぶ |
| ひざ下丈のスカート | ふくらはぎのいちばん太いところの下で止める |
| 幅のあるパンツ | 手持ちの股下と同じ〜プラス2cm |
| 大きめの上着 | お尻のいちばん下までなら、下の幅は自由 |
| 大きめのニット | 裾を出して着てよい。長さは腰骨の下10cmまで |
| 短い丈の上着 | 中の服を見せるなら、ウエストとの差は4〜8cm |
この帯で気をつけるのは、目印と目印のあいだで裾が止まることです。膝とふくらはぎのいちばん太いところのあいだで止まるスカートは、どちらの目印にも合わせていないので、形が読みにくくなります。
売り場の番号がちょうど合いやすい帯でもあるので、試着を1回で済ませがちです。靴を替えたときに目印がどう動くかまで、試着のときに確かめておくと、買ったあとに合わせる靴で迷いません。
170cm前後は、丈が足りない前提で目印を選び直す
背丈が170cm前後の人は、見本とほぼ同じ体か、それ以上です。見本どおりに見えやすい一方で、売り場の丈の番号が合わず、長い丈が足りないことがあります。
| 着たい形 | 合わせ方 |
|---|---|
| 長い丈のスカート | 丈の長い番号を探す。無ければ目印を1つ上げる |
| 幅のあるパンツ | 裾が甲に届く股下を最優先。幅より先に丈を見る |
| 大きめの上着 | 見本どおりで着られる。袖丈だけ確かめる |
| 大きめのニット | 裾が腰骨の上で止まるなら、短い形として着る |
| 短い丈の上着 | 中の服との差が広がりやすい。下は高い位置で |
この帯では、上着の袖が短く見えることもあります。袖は手首の骨を1cm越えるくらいが、腕を動かしても短く見えない長さです。大きめの形を選ぶと、袖の長さが自然に足りることが多いので、ふつうの形で袖が足りないときは、1つ大きい形を試す手もあります。
足りない丈を無理に追いかけないのも1つの選び方です。くるぶしの上で終わる丈が見つからないなら、ふくらはぎのいちばん太いところから指3本下で終わる丈に決め直します。目印の上で止まっていれば、中途半端には見えません。
上下の比は、自分の背丈の比で考える
流行の形には、上と下の長さの比がついてきます。短い上着に長い下、長い上着に細い下、といった組み合わせです。この比も、見本の比ではなく、自分の体の比で考えます。
| 上の裾の位置 | 下の終わる位置 | 見え方 |
|---|---|---|
| ウエスト | くるぶしの上 | 下が長く、脚が長く見える |
| 腰骨 | くるぶしの上 | 見本に多い比。バランスが取りやすい |
| お尻の下 | ふくらはぎの下 | 上と下が同じくらいの長さになる |
| 太ももの中ほど | くるぶし | 上着が主役。下は細く |
上の服の裾を出して着るか、中に入れるかでも、比は変わります。裾を前だけ入れると、上の裾の位置がウエストに近づき、下が長く見えます。全部入れるとさらに上がりますが、大きめの上の服は腰まわりに布がたまるので、前だけにとどめるほうが形が崩れません。
上の裾と下の裾のあいだが、体の長さの半分より長いかどうかを見てください。半分より長ければ下が主役、短ければ上が主役です。どちらでもないときは、上下が同じくらいの長さになって、形がぼやけやすくなります。
試着室でやる3つの確かめ
試着室の鏡は近いので、裾の位置が読みにくいことがあります。次の3つを順に見てください。
| 確かめること | やり方 | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 裾の目印 | 鏡から2歩下がって、裾がどの目印で終わるかを見る | 目印の上で止まっている |
| 肩の落ち | 腕を前に伸ばし、肩の縫い目が動く量を見る | 肩幅の1〜2割 |
| 座ったときの丈 | 椅子に座り、裾がどこまで上がるかを見る | 膝が出すぎない、床に着かない |
3つ目の座ったときの丈は、見落としやすい確かめです。長い丈のスカートは座ると裾が上がり、ふくらはぎが出ます。幅のあるパンツは座ると裾が上がって、靴下が見えます。職場や移動で座る時間が長い人は、立ったときより座ったときの見え方を優先してください。
靴は、その服にいちばん多く合わせる靴を履いていくか、同じ底の厚みの靴を借りてください。裸足や試着室のサンダルで見た丈は、実際の丈とずれます。
通販で選ぶときは、手持ちの1枚と比べる
通販では、寸法表と手持ちの服を比べるのがいちばん確かです。モデルの身長が書かれていれば、それも使えます。
| 見る寸法 | 比べる手持ちの服 | 見るポイント |
|---|---|---|
| スカート丈 | 裾がちょうどいいスカート | 差の分だけ裾が上下する |
| 股下 | 裾がちょうどいいパンツ | 靴を合わせた状態で比べる |
| 着丈 | 同じ種類の上着 | 腰骨からの距離で比べる |
| 肩幅 | 肩がちょうどいい上着 | 自分の肩幅との差を割合にする |
| 袖丈 | 袖がちょうどいい服 | 肩の落ちが大きいほど袖は長く出る |
| モデルの身長 | 自分の身長 | 差が5cmを超えたら写真より寸法を信じる |
大きめの形の服は、肩幅と袖丈を別々に見ないことが大事です。肩が落ちている服は、袖丈の数字が短く書かれていても、実際に腕を通すと長く出ます。肩幅の差と袖丈を足して考えてください。
どちらとも取れるとき①|目印と目印のあいだに裾が来る
計算してみると、手元の丈が2つの目印のちょうどあいだに来ることがあります。膝とふくらはぎのあいだ、ふくらはぎとくるぶしのあいだ、などです。
この場合は、近いほうの目印に寄せるのが基本です。直し方は3つあります。
| 手段 | 動かせる量 | 向いている服 |
|---|---|---|
| 履く位置を上下させる | 1〜3cm | ウエストにゴムや紐のあるもの |
| 靴の底の厚みを変える | 2〜5cm | 長い丈のスカート、幅のあるパンツ |
| 丈を詰める | 自由 | 裾に飾りの無いもの |
どちらの目印にも寄せられないときは、その服は目印の上で止まるように詰めるか、合わせる靴を1足に決めて、その靴の日だけ着る服にしてください。
どちらとも取れるとき②|上も下も大きい形を着たい
売り場では、上下とも大きい形の見本もよく見かけます。着てみたいけれど、自分が着ると服だけが前に出る、というときの判断です。
見るのは首・手首・足首のうち、何か所が見えているかです。
| 見えている場所 | 見え方 | 足すもの |
|---|---|---|
| 3か所とも | 上下が大きくても体の位置が読める | 何も足さなくてよい |
| 2か所 | 読めるが、重さが出始める | 残る1か所を出す工夫を |
| 1か所以下 | 服の中で体が見えない | 上か下の片方を体に沿う幅に |
首は襟の開き、手首は袖をまくる、足首は裾と靴のあいだ。**3か所のうち2か所以上が見えていれば、上下とも大きい形でも成立します。**背丈の低めな人ほど、この3か所の見え方で決まる割合が大きくなります。
どちらとも取れるとき③|身長は同じでも、脚の長さの比が違う
同じ身長でも、ウエストの高さや股下は人によって違います。身長表のめやすと自分の数字が5cm以上ずれていたら、身長表ではなく自分の数字で計算してください。
| 自分の数字 | 起きやすいこと | 合わせ方 |
|---|---|---|
| ウエストが表より高い | スカートの計算丈が長くなる | 長めの番号を選ぶ |
| ウエストが表より低い | 見本の長いスカートが床に近づく | 短めの番号か、くるぶしの上10cm |
| 股下が長い | 幅のあるパンツの丈が足りない | 丈を最優先に探す |
| 股下が短い | 裾がたまる | 詰める前提で、裾の形がそのまま残るものを |
**身長は、目印の高さを当てるための手がかりにすぎません。**計算に使うのは、自分の体で測った数字です。
どちらとも取れるとき④|流行の丈が、どうしても目印に合わない
計算しても、売り場に合う丈がない年もあります。その年の見本の丈が、自分の体では目印と目印のあいだにしか来ない、という場合です。
この場合は、流行の丈を追うのをやめて、流行の中の別の要素で寄せるほうが整います。
| 丈が合わないとき | 代わりに寄せるもの |
|---|---|
| 長い丈のスカートが床に着く | 同じ素材や色の、ひざ下丈で |
| 幅のあるパンツが引きずる | 同じ幅で丈の短い形で、甲を見せる |
| 大きめの上着がコートに見える | 大きさを袖だけに残し、着丈は腰骨の下 |
| 短い丈の上着が短すぎる | 中の服の裾を上着の裾と同じ高さに |
流行は、丈だけで決まっているわけではありません。色、布の表面、幅、縁の始末。丈で合わせられない年は、丈以外の1か所で受ければ足ります。
毎年見直すのは、自分の目印ではなく見本の丈
自分の目印の高さは、一度測れば何年も使えます。毎年変わるのは、見本の服がどの目印で終わっているかのほうです。ある年はくるぶしの上で終わるスカートが多く、別の年はふくらはぎの下で終わるものが多い、ということが起きます。
| 毎年見るもの | 見る時期 | 控えておくこと |
|---|---|---|
| 長い丈のスカートの終わる目印 | 季節が切り替わって2〜3週間後 | くるぶしから何cm上か |
| 幅のあるパンツの裾 | 同上 | 甲のどこにかかるか |
| 上着の着丈 | 同上 | 腰骨からの距離 |
| 肩の落ち | 同上 | 肩幅の何割か |
控えておくのは服の名前ではなく、目印からの距離です。見本の距離が分かれば、自分の目印の高さに足し引きするだけで、その年に選ぶ丈の番号が決まります。手持ちの服をどれだけ残すかも、同じ距離で比べられます。
よくある行き違い
「背が低いから、流行の形は着られない」。着られないのではなく、見本と同じ丈の番号が合わないだけです。目印を合わせれば、同じ見え方になります。
「背が高いから、何を着ても見本どおりになる」。見本と同じ体でも、丈が足りなければ1つ上の目印で止まります。合わないと感じたら、形ではなく丈の番号を見てください。
「丈は短めにしておけば失敗しない」。短めにすると、目印と目印のあいだで止まりやすくなります。短くするなら、次の目印の上まではっきり短くしてください。
| 行き違い | 本当の原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 長いスカートが重い | くるぶしの上の幅が消えている | 5〜10cm残す丈に |
| 幅のあるパンツがだらしない | 裾が床に着いている | 靴を決めて股下を合わせる |
| 大きい上着に着られている | 肩の落ちが肩幅の2割を超えている | 1つ小さい番号に |
| 短い上着が浮く | ウエストと上着の裾が離れている | 下を高い位置で履く |
| 袖が長くて手が使えない | 指の付け根を越えている | 手の甲の半分で止める |
装いに活かすなら
秋は、長い丈や大きめの形が売り場に増える季節です。見本の姿が気になったら、形を覚えるより先に、その服がどの目印で終わっているかを見てください。
手持ちの服で試すなら、まず1枚だけ、裾の終わる目印を確かめてみてください。目印の上で止まっていれば、その服はいまの形のまま着られます。目印と目印のあいだで止まっていれば、靴か履く位置で近いほうの目印に寄せます。
目印5つの高さは、紙に書いてクローゼットの扉の内側に貼っておくと便利です。店でも通販でも、その5つの数字から、自分が選ぶべき丈の番号が出せます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 流行の服が自分だけ似合わない気がします。形が合っていないのでしょうか
- 形より先に、裾と肩が体のどこで終わっているかを見てください。売り場の写真やマネキンは背の高い体で着せてあることが多く、同じ丈の服でも、着る人の背丈によって裾の終わる目印が変わります。長いスカートなら、見本ではくるぶしの上で終わっていたものが、自分が着るとくるぶしを越えて床に近づいている、ということが起きます。鏡の前で、裾が膝・ふくらはぎのいちばん太いところ・くるぶしのどこにあるかを確かめ、見本と違う目印で終わっていたら、形ではなく丈を選び直すのが先です。
- Q. 身長が低めでも、長い丈や大きい形は着られますか
- 着られます。条件は、裾を目印の上で終わらせることと、大きさを置く場所を1か所にすることです。長いスカートは、くるぶしの骨より上で終わる長さを選べば、背丈に関係なく見本と同じ見え方になります。大きめの上着を着る日は、下を体に沿う幅にして、大きさを上だけに置きます。上下とも大きくすると、服の中で体の位置が読めなくなり、背丈に関係なく服だけが前に出ます。背丈で決まるのは着られるかどうかではなく、どの丈の番号を選ぶかです。
- Q. 身長が高めで、流行の丈がいつも短く見えます
- 背の高い人は、見本と同じ丈の服を着ると、裾が見本より上の目印で終わります。長いスカートがふくらはぎの途中で止まる、幅のあるパンツの裾が甲に届かない、といった形です。まず自分の目印の高さから、見本と同じ位置で終わる丈を計算してください。その丈が売り場に無いときは、無理に探すより、目印を1つ上に決め直すほうが整います。くるぶしで終わらせるのをやめて、ふくらはぎのいちばん太いところから指3本下に置く。裾が中途半端に見えるのは短さそのものではなく、目印と目印のあいだで止まっていることが原因です。
- Q. 通販で流行の服を買うとき、丈は何を見ればいいですか
- 商品の寸法表の「着丈」「スカート丈」「股下」を、手持ちの似た服の寸法と比べてください。手持ちの服を平らに置いて同じ場所を測り、その服の裾が自分の体のどこで終わっているかを鏡で確かめておけば、差の分だけ上下にずらして考えられます。モデルの身長が書かれていれば、自分との差も目安になります。差が5cmを超えるときは、写真で見えている終わる位置を信じず、寸法から計算した位置を信じてください。
— メグラシ編集部





