バッグのトレンド 2個持ち|小さい方の役目で大きい方の形を決める

**いま肩に掛けているバッグを開けて、今日すでに取り出した物を数えてみてください。**スマホ、鍵、交通系のカード、リップ、ハンカチ。3つ以上あるなら、あなたは2個持ちのほうが楽になる側です。
2個持ちは、売り場では「大きいトートと小さなショルダーの組み合わせ」として並んでいます。けれど、見た目の組み合わせから選ぶと、たいていうまくいきません。小さい方にも大きい方にも同じような物が入り、結局どちらも開けることになるからです。
この記事では、小さい方に入れる物を先に決めて、そこから大きい方の形を決める順番で考えます。中身の量そのものの決め方はバッグのトレンドは毎日の中身の量で乗る側を決めるに、肩の負担の話は肩がこる人は空の重さと肩紐の幅で選ぶにまとめてあります。ここでは、2つを同時に持つときだけに起きることを扱います。
結論:2個持ちは、小さい方に入れる物から先に決める
2個持ちでいちばん大事なのは、2つのバッグに別々の役目を持たせることです。役目が重なると、2つ持っている意味がなくなります。
役目は、取り出す回数で分けます。1日に3回以上取り出す物は小さい方へ。朝に入れて、帰るまでに1〜2回しか出さない物は大きい方へ。この線を引くだけで、小さい方に必要な大きさが決まり、そこから大きい方の形も決まっていきます。回数で分けるのは、見た目の好みと違って、自分の1日を振り返れば誰でも同じように答えが出るからです。売り場で何十個ものバッグを見比べる前に、机の上で10分だけ中身を数える。そのほうが、選ぶ時間も、買ってから使わなくなる心配も、ずっと少なく済みます。
| 入れる先 | 取り出す回数の目安 | 入る物の例 |
|---|---|---|
| 小さい方 | 1日に3回以上 | スマホ・鍵・カード・リップ |
| 大きい方 | 1日に0〜2回 | 財布・ポーチ・書類・水筒・羽織り |
表の右の列はあくまで例です。人によっては財布を何度も出しますし、リップを一度も出さない日もあります。自分の1日を思い出して、回数で振り分けてください。
2個持ちが流行っている理由は、荷物が2種類に分かれたから
数年前まで、バッグは1つで足りていました。財布もスマホも鍵も、同じ場所から出せばよかったからです。
いまは違います。改札もレジもスマホやカード1枚で済む場面が増え、何度も出す物と、ほとんど出さない物がはっきり分かれました。何度も出す物を大きいバッグの底から探すのは、毎回小さな手間です。その手間が積み重なって、何度も出す物だけを体の前に置く持ち方が広がりました。
もう1つの理由は、秋冬の上着です。コートを着ると、内ポケットや外ポケットに物を入れても、取り出すたびに前を開けることになります。小さい方のバッグを上着の外に掛けておけば、前を開けずに済みます。2個持ちが秋冬に目につきやすいのは、このためです。
つまり2個持ちは、見た目の流行というより、荷物の性質が変わったことへの答えです。だから、見た目から入るより、中身から入るほうがうまくいきます。
まず自分の中身を、出す回数で2つに分ける
いつも持っている物を、机の上に全部出してください。そのうえで、昨日1日を思い出しながら、それぞれ何回取り出したかを横に書きます。正確でなくてかまいません。「0回」「1〜2回」「3回以上」の3段階で足ります。
3回以上の物が、小さい方の候補です。ここで大事なのは、3回以上の物を4つまでに収めることです。5つを超えると、小さい方が小さくなくなります。5つ以上あった場合は、その中でいちばん回数の少ない物を大きい方へ戻してください。
0回の物は、そもそも持ち歩く必要があるかを一度考えてみてください。0回の物が多い人は、2個持ちにしても大きい方が重くなるだけです。毎日0回の物は、出かける先がわかっている日だけ入れる形にすると、大きい方の大きさを1段下げられます。
1〜2回の物は、大きい方に入れます。財布、ポーチ、手帳、折りたたみ傘、水筒、薄い羽織りなどが、だいたいここに入ります。
この仕分けを一度しておくと、毎朝の準備も変わります。小さい方の中身はほとんど動かないので、朝に入れ替えるのは大きい方だけになります。
例を1つ挙げます。平日に電車で通勤し、昼は社外で食事をとる人の1日を数えると、スマホが十数回、交通系のカードが4回、鍵が2回、リップが3回、ハンカチが5回、財布が1回、ポーチが1回、という具合になりがちです。この人の場合、3回以上はスマホ・カード・リップ・ハンカチの4つで、ちょうど上限に収まります。鍵は2回なので大きい方に回してもかまいませんが、家の前で大きい方を探すのが面倒なら、小さい方の外側のポケットに専用の場所を作るとよいでしょう。
同じように数えてみると、多くの人が「思っていたより財布を出していない」ことに気づきます。支払いをスマホやカードで済ませる日が多いと、財布は1日に1回も開かないこともあります。財布を大きい方に回せると、小さい方を一段小さくできます。
小さい方の大きさは、スマホの縦の長さで決める
小さい方に入れる物が決まったら、次は大きさです。ここで目安にするのは、手持ちのスマホの縦の長さです。
小さい方の中身は、たいていスマホがいちばん長い物になります。スマホがすっと入って、出すときに引っかからない内寸が要ります。縦の内寸は、スマホの長さに2〜3cmを足した寸法が境目です。
- スマホの長さ+2cm未満:入るが、出すたびに角が引っかかる。カバーを付けると入らないことがある
- スマホの長さ+2〜3cm:出し入れが一動作で済む。小さい方としていちばん扱いやすい
- スマホの長さ+5cm以上:小さい方としては大きい。物が中で寝て、探す手間が戻ってくる
横幅は、中に入れる物を横に並べたときの合計で決めます。スマホと鍵とカード入れなら、スマホの横幅に4〜5cmを足した程度で収まります。
厚みは、中身を全部入れた状態で、手のひらの厚み程度に収まるのが目安です。それより厚くなると、上着の上から掛けたときに体の前で浮き、歩くたびに揺れます。
スマホを小さい方に入れない人もいます。その場合は、いちばん長い物(長財布を入れるならその長さ)を基準に同じ計算をしてください。
大きい方の形は、小さい方をどこに掛けるかで決まる
小さい方の大きさが決まったら、次は大きい方です。ここで考えるのは、大きい方の見た目より、小さい方と体の上でぶつからないかです。
小さい方の掛け方は、だいたい3つに分かれます。
| 小さい方の掛け方 | 大きい方として合わせやすい形 | ぶつかりやすい形 |
|---|---|---|
| 斜めがけで体の前 | 肩掛けのトート、手持ちのバッグ | 斜めがけの大きいショルダー |
| 斜めがけで体の横 | 手持ちのバッグ | 肩掛けのトート(同じ側だと腰で当たる) |
| 首から下げる・手首に掛ける | 斜めがけのショルダー、背負うバッグ | 特にない |
いちばん多い組み方は、小さい方を斜めがけで体の前に置き、大きい方を反対の肩に掛ける形です。この形なら、紐は胸の前で1回交差するだけで、肩の上では重なりません。
避けたいのは、2つとも斜めがけにすることです。紐が胸の前で2本交差し、上着の前がずれて見えます。しかも、どちらかを外すたびにもう一方も一度外すことになります。
大きい方を手持ちにする組み方は、見た目はすっきりしますが、片手が常にふさがります。傘を持つ日や、子どもの手を引く日が多い人には向きません。自分の手が1日のうち何時間空いている必要があるかを考えて、肩掛けか手持ちかを決めてください。両手の空き方そのものはバッグのトレンド 持ち方で詳しく扱っています。
秋冬は、コートの厚みのぶん紐を2〜3cm足す
夏に斜めがけでちょうどよかった小さいバッグを、そのまま秋冬に使うと、たいてい位置が上がります。上着の厚みのぶん、体の外周が増えるからです。
目安は、厚手のニットで1〜2cm、ウールのコートで2〜3cm、ダウンで4〜5cmです。紐をその分長くしないと、小さい方が脇の下に近づき、取り出すときに肘を高く上げることになります。
紐の長さを決めるときは、上着を着た状態で小さい方を掛け、バッグの上端がどこに来るかを見てください。
- 上端がみぞおちより上:短すぎる。取り出すたびに肘が上がる
- 上端がみぞおちからへその間:ちょうどよい。手を下ろした位置から、ひじを曲げるだけで開けられる
- 上端がへそより下:長すぎる。歩くたびに腰の前で揺れ、大きい方とぶつかる
紐の長さを変えられない小さいバッグは、秋冬には体の横に回すか、首から下げる使い方に切り替えるほうが楽です。
もう1つ、秋冬に気をつけたいのは、大きい方の持ち手がコートの肩で滑ることです。ウールの表面は夏のシャツより滑りやすく、細い持ち手ほど肩から落ちます。持ち手の幅は2.5cm以上あると、厚手の上着の上でも止まりやすくなります。
色と素材は、揃えるか、はっきりずらすか
2つのバッグを同時に持つと、どうしても色と素材が並んで見えます。ここでいちばん避けたいのは、近いけれど同じではない色です。同じ茶色系でも濃さが少し違うと、片方が色あせたように見えます。
揃えるなら、色と表面の質感の両方を揃えます。同じ黒の革どうし、同じ生成りの布どうし、という具合です。揃えると2つが1組に見えて、2個持ちの印象が弱まります。荷物が多いことを目立たせたくない日に向いています。
ずらすなら、はっきりずらします。黒と生成り、こげ茶と灰色、というように、明るさに大きな差をつけてください。素材も、片方を革、片方を布や編み地にすると、2つが別々の役目を持っているように見えます。
迷ったときは、小さい方を靴の色に、大きい方を上着の色に合わせてください。小さい方は体の中心より下に来るので靴と、大きい方は肩から上着に沿うので上着と、それぞれつながって見えます。全身の色が3色に収まりやすくなります。
秋冬は、素材の季節感にも少し気を配ってください。夏の間に使っていたかごや薄い布の小さいバッグを、ウールのコートの上に掛けると、そこだけ季節が戻ったように見えます。小さい方は体の前で目に入りやすいので、季節のずれがいちばん目立つ場所です。秋冬は、革、起毛した革、厚手の布、編み地など、上着と同じくらいの重さを感じる素材に替えると、全身の季節がそろいます。大きい方は面積が大きいぶん、素材の季節感はさらに強く出ます。夏の布のトートを秋冬も使うなら、色を濃い側に寄せると、季節のずれがやわらぎます。
秋冬の色選びそのものはバッグのトレンドカラー 秋冬で、上着と靴の色から1色を選ぶ方法を書いています。2個持ちの場合は、その1色を小さい方か大きい方のどちらに置くかを先に決めると、もう一方が選びやすくなります。
どちらとも取れる場合1|小さい方の中身が日によって変わる
仕分けをしてみると、「3回以上の日もあれば、0回の日もある」物が出てきます。目薬、ハンドクリーム、手帳、マスクの替え、といった物です。
こうした物は、週に何日、3回以上になるかで決めてください。週の半分以上なら小さい方、半分未満なら大きい方です。
それでも迷う場合は、小さい方の外ポケットか、大きい方のいちばん取り出しやすいポケットを、その物の専用の場所にしてください。小さい方の中に入れると、入れない日に空間が余って中身が寝てしまい、探す手間が戻ってきます。外ポケットなら、入れない日は平らになるだけです。
もう1つの方法は、小さい方を2種類持つことです。ふだん用の薄いものと、物が増える日用の少し厚いもの。大きい方は1つのまま、小さい方だけを日によって替えれば、組み合わせの迷いは増えません。
どちらとも取れる場合2|大きい方を持たない日が週の半分ある
在宅の日が多い人や、近所への用事が多い人は、小さい方だけで出かける日も少なくありません。この場合、小さい方を「大きい方の付属」として選ぶと、1つで持つ日に物足りなく見えます。
小さい方だけで出る日が週に3日以上あるなら、小さい方は「1つで成り立つバッグ」として選んでください。具体的には、財布が入る大きさにすること、そして上着と合う色にすることです。財布が入らないと、1つで出る日に結局ポケットがふくらみます。
逆に、小さい方だけで出る日が週に1〜2日なら、小さい方は徹底して小さくしてかまいません。1つで出る日は、財布を薄い物に入れ替えて小さい方に入れるか、上着のポケットに分けて入れれば足ります。
ここで大事なのは、小さい方と大きい方のどちらが主役の日が多いかを、自分の1週間で数えることです。主役の日が多い方に、良い素材と良い色を回してください。
数えるときは、カレンダーを見ながら先週の7日間を振り返るのがいちばん確かです。出かけた日を丸で囲み、そのうち大きい方を持って出た日に印を付けます。印のない丸が3つ以上あれば、小さい方が主役の人です。主役の側には、毎日触れても気持ちのいい素材と、どの上着にも合う色を選んでください。脇役の側は、多少くたびれていても、主役が整っていれば全体の印象は崩れません。
どちらとも取れる場合3|手持ちの大きいバッグが自立型か、くたっと型か
すでに大きいバッグを持っていて、小さい方だけを足したい人も多いはずです。その場合、手持ちの大きいバッグの形で、合わせる小さい方の性格が変わります。
大きい方が底のしっかりした自立型なら、小さい方はやわらかい素材のものが合います。どちらも硬いと、体の前と横に角が2つ並び、歩くたびに当たります。
大きい方がくたっとした型なら、小さい方は形の決まったものが合います。両方やわらかいと、全身がふんわりしすぎて、荷物を持っているのか服の一部なのかがわからなくなります。
どちらとも言えない、半分くらい自立する大きいバッグの場合は、中身を入れた状態で床に置いてみてください。倒れずに立つなら自立型として、倒れるならくたっと型として扱います。くたっと型と自立型の境目そのものは、バッグのトレンド くたっと型で中身の角を目安に書いています。
2個持ちが向かない人
2個持ちは、誰にとっても楽なわけではありません。次のどれかに当てはまる場合は、1つのバッグの中を仕切るほうが合っています。
1つ目は、取り出す回数が多い物が1〜2個しかない人です。この場合、小さい方に入れる物が少なすぎて、小さい方の存在がかえって荷物になります。大きい方の外ポケットを1つ決めて、そこに1〜2個を入れるほうが早く取り出せます。
2つ目は、肩や首に負担を感じやすい人です。2つ持つと、重さは左右に分かれますが、紐が2本になるので、首の付け根に当たる場所が増えます。肩の負担が気になる人は、小さい方を手首に掛けるか、腰の高さで留める形にしてください。
3つ目は、乗り物の中で座る時間が長い人です。座ると、小さい方を膝に置くか、外すかを毎回決めることになります。1日に何度も座ったり立ったりする人は、2つのうち1つを外す手間が積み重なります。
当てはまる人は、無理に2個持ちにしなくてかまいません。流行は、自分の動きに合うものだけ取り入れれば十分です。
1つのバッグで続ける場合も、仕分けの考え方はそのまま使えます。大きいバッグの中に、何度も出す物だけを入れる小さな袋を1つ作り、それをいちばん上か、口に近い内ポケットに置いてください。袋の大きさは、小さい方のバッグと同じく、スマホの長さに2〜3cmを足した寸法が目安です。取り出すときはその袋だけを探せばよいので、バッグの底をかき回す手間はなくなります。つまり、2個持ちの良さの半分は、2つ目のバッグではなく、中身を回数で分けることそのものにあります。見た目の流行に乗るかどうかは、そのあとで決めればよいことです。
手持ちのバッグだけで、今日から試す手順
新しく買う前に、手持ちのバッグで一度試してください。次の順番で進めると、自分に2個持ちが合うかどうかと、もし買うならどんな形が要るかがわかります。
- いつもの中身を全部出し、1日に取り出す回数を書く
- 3回以上の物を4つまでに絞り、手持ちのいちばん小さいバッグ(ポーチでもよい)に入れる
- 残りをいつもの大きいバッグに入れる
- 秋冬の上着を着て、小さい方を斜めに掛け、上端がみぞおちとへその間に来るか見る
- その組み方で、3日間出かける
3日間で確かめるのは、小さい方を開けた回数と、大きい方を開けた回数です。大きい方を開けた回数が1日に3回を超えたなら、仕分けが合っていません。小さい方へ移す物があるはずです。逆に、小さい方を一度も開けない日があったなら、小さい方に入れた物が多すぎます。
3日試して、小さい方の大きさや紐の長さに不満が出たら、それが買うときの条件です。スマホの長さに何cm足りなかったか、紐が何cm短かったかを書き留めておけば、売り場で迷う時間が短くなります。
試す3日間のうち、1日は雨の日か、荷物の多い日を入れてください。晴れた身軽な日だけで試すと、傘を持ったときや買い物袋が増えたときに、小さい方の開け口が手の届かない位置に回ってしまうことに気づけません。傘を持った手と反対側の手で小さい方を開けられるか、買い物袋を提げたまま小さい方からカードを出せるか。この2つを確かめておくと、天気や予定の違う日でも同じ組み方で通せるかがわかります。
売り場で小さい方を選ぶときに見る3か所
試してみて、小さい方を新しく選ぶと決めた場合、売り場で見るのは3か所です。
1つ目は開け口です。小さい方は1日に何度も開けるので、片手で開けられるかどうかが、使い心地のほとんどを決めます。ファスナーなら、引き手が指でつまめる大きさか。フラップなら、留め具を片手で外せるか。実際にスマホを入れて、片手で出してみてください。開け口の形の選び方はバッグのトレンド 開け口にもまとめています。
2つ目は紐の付け根です。小さい方は体の前で揺れるので、紐の付け根が細いと、半年ほどで傷みが出ます。付け根が革で補強されているか、金具が本体にしっかり留まっているかを見てください。
3つ目は空のときの重さです。小さい方は中身が軽いので、本体の重さがそのまま首や肩に乗ります。手に持って、スマホ1台より明らかに重いと感じたら、毎日掛けるには重すぎます。
大きい方を選び直すときは、小さい方を掛けたまま鏡を見る
大きい方を新しく選ぶ場合は、必ず小さい方を掛けた状態で、全身が映る鏡の前に立ってください。大きい方だけを肩に掛けて見ても、2つを持ったときの釣り合いはわかりません。
見るのは、2つのバッグの下端の高さです。小さい方の下端と大きい方の下端が、ほぼ同じ高さに並ぶと、体の前と横に同じ大きさの塊が2つできたように見えます。どちらかを上か下に10cm以上ずらすと、2つが別々の役目を持って見えます。
一般的には、小さい方を高く、大きい方を低く置くと落ち着きます。小さい方を体の前の高い位置に置き、大きい方を腰から太ももの横に下げる形です。逆に、小さい方を腰より下に下げると、大きい方と高さが近づいて、荷物が多く見えます。
鏡の前では、正面だけでなく横向きにもなってください。正面からはきれいに見えても、横から見ると大きい方が背中側に回り込み、小さい方が体の前に張り出して、体の厚みが倍になったように見えることがあります。横から見たときに、2つのバッグが体の前後に分かれず、どちらも体の側面か前面にまとまっていれば、荷物が多くても全身はすっきり見えます。大きい方が背中側に回るのは、持ち手が長すぎるときに起こりやすいので、持ち手を肩に掛けたとき、大きい方の上端が脇の下から手のひら1枚ぶん下に来る長さを目安にしてください。
もう1つ見ておきたいのは、歩いたときの揺れ方です。鏡の前で数歩動いてみて、小さい方と大きい方がぶつかって音がしたり、どちらかが大きく振れたりするなら、高さの差が足りません。止まって見たときより、動いたときのほうが2つの関係ははっきり出ます。
大きい方の幅は、肩幅を超えないことが目安です。肩幅を超えると、横から見たときに大きい方が体からはみ出し、小さい方と合わせて全身が横に広がって見えます。
2個持ちを長く続けるための小さな決まり
2個持ちは、最初の1週間は楽でも、だんだん小さい方に物が増えていきます。増えた物が4つを超えたら、それが見直しの合図です。
月に一度、小さい方の中身を全部出して、もう一度回数を数えてください。季節が変われば取り出す物も変わります。秋冬なら、手袋やハンドクリームの回数が増え、日焼け止めの回数が減ります。入れ替えを月に一度と決めておけば、小さい方はいつまでも小さいままでいられます。
もう1つの決まりは、大きい方に小さい方の予備を入れないことです。リップを2本持つ、鍵を2か所に分ける、といったことをすると、どちらから出すかで迷う時間が戻ってきます。1つの物は1か所にだけ入れる。2個持ちが楽なのは、この決まりが守られているあいだだけです。
3つ目の決まりは、帰ってきたら小さい方をいつも同じ場所に置くことです。玄関のフック、棚の端、どこでもかまいません。大きい方は中身を入れ替えるので部屋の中を移動しますが、小さい方は中身が固定されているので、置き場所も固定できます。翌朝、小さい方を手に取るだけで、何度も出す物が全部そろう状態になります。この置き場所が決まっていないと、鍵だけ別の場所に置き忘れたり、スマホを大きい方に入れたまま出かけたりして、仕分けがだんだん崩れていきます。
場面ごとの組み方|通勤・買い物・旅行で変えるのは大きい方だけ
小さい方の中身を固定したら、場面によって替えるのは大きい方だけです。ここでは、よくある3つの場面で、大きい方をどう選ぶかを書いておきます。
通勤の日は、大きい方に書類や水筒、薄い羽織りが入ります。書類が入るかどうかは、大きい方の内寸の横幅で決まります。書類を折らずに入れたいなら、横の内寸が書類の長い辺より2cm以上広いものを選んでください。通勤の大きい方は肩掛けにしておくと、電車の中で小さい方だけを体の前に残し、大きい方を足元や網棚に置けます。小さい方にスマホとカードが入っているので、大きい方から目を離しても困りません。
買い物の日は、大きい方を、たためる布のバッグに替えてもかまいません。出かけるときは大きい方をたたんで小さい方の横に掛けておき、買った物が増えたら広げて使います。行きは身軽に、帰りは両手が空くように肩に掛ける。小さい方の中身が固定されていれば、大きい方は空っぽで出かけても困りません。
旅行の日は、大きい方が、移動中に開ける物を入れる場所になります。上着、飲み物、充電器、ガイドの紙。宿に着いたら大きい方を置いて、小さい方だけで歩きに出られます。旅先でいちばん楽なのは、小さい方だけで夕食に出られることです。財布を小さい方に移せる大きさにしておくと、旅行の日は特に助かります。
3つの場面を並べると、どの場面でも小さい方は変わっていません。変わらない方を先に決めておくから、変える方を気軽に選べる。2個持ちの組み方は、この一点に尽きます。
年代や体格で変わること|身長と肩の傾きで、小さい方の位置を調整する
最後に、体格で変わるところを書いておきます。同じ小さいバッグを同じ紐の長さで掛けても、身長や肩の傾きによって、体の上で落ち着く位置が変わるからです。
身長が低めの人は、小さい方が体の前で大きく見えやすくなります。体の前の面積に対してバッグの面積が大きくなるからです。目安として、小さい方の横幅が、自分の肩幅の3分の1を超えないようにしてください。超えると、上半身の真ん中にもう1つの塊ができたように見えます。
身長が高めの人は、逆に小さい方が小さく見えすぎることがあります。その場合は、小さい方の紐を少し太くするか、色をはっきりさせると、体の上で埋もれません。紐の幅を1.5cm以上にすると、小さいバッグでも存在がはっきりします。
なで肩の人は、大きい方の肩掛けがすべりやすくなります。この場合は、大きい方を斜めがけにして、小さい方を首から下げるか手首に掛ける組み方のほうが落ち着きます。なで肩でどうしても肩掛けにしたいときは、持ち手の幅を3cm以上にし、表面が滑りにくい素材を選んでください。
いかり肩の人は、肩掛けは安定しますが、斜めがけの紐が肩の高いところで止まり、小さい方が上がりやすくなります。紐を長めに調整して、小さい方の上端をみぞおちより下に下ろしてください。
年齢を重ねて肩や首が疲れやすくなったと感じる人は、小さい方を首から下げる形を一度試してみてください。紐が肩をまたがないので、肩にかかる重さは大きい方の1本だけになります。首にかかる重さは、中身が4つまでならほとんど気になりません。
よくある問い
- Q. 2個持ちは荷物が多い人のためのものですか
- 荷物の量より、取り出す回数で向き不向きが分かれます。1日に何度も出す物が3つ以上ある人は、量が少なくても2個持ちのほうが楽になります。逆に、朝に出して夜まで触らない物ばかりなら、量が多くても1つの大きいバッグで足ります。
- Q. 小さい方と大きい方は、色を揃えたほうがいいですか
- 揃えるか、はっきりずらすかのどちらかに寄せてください。中途半端に近い色だと、片方が古びて見えます。迷ったら、小さい方を靴の色に、大きい方を上着の色に合わせると、全身の中で2つが別々の役を持って見えます。
- Q. 斜めがけの紐と肩掛けの持ち手が、同じ肩でぶつかります
- 小さい方を大きい方と反対の肩から斜めに掛けてください。紐が胸の前で1回だけ交差する形になり、肩の上では重なりません。それでも滑る場合は、大きい方の持ち手の幅が細すぎることが多いので、幅2.5cm以上のものに替えると落ち着きます。
- Q. 仕事の日と休みの日で、2個持ちの組み方は変えるべきですか
- 小さい方は変えずに、大きい方だけを替えるのが楽です。小さい方の中身は曜日で変わりにくいので、そこを固定しておくと、出かける前に入れ替えるのは大きい方の中身だけで済みます。
— メグラシ編集部





