バッグのトレンド 持ち方|秋冬は上着の厚みと両手の空きで決める

**いま着ている上着の肩を、親指と人差し指でつまんでみてください。**指と指のあいだは何ミリ空いていましたか。
秋冬のバッグは、形や色より先に、持ち方で合う合わないが分かれます。夏から使ってきた肩かけのバッグが、10月の終わりに急に扱いにくくなるのは、バッグが古くなったからではありません。上着が厚くなって、肩の形とすべり方が変わったからです。
この記事では、上着の厚みと、両手を空けたい時間の2つを測って、あなたの持ち方を1つに決めます。形の流行はバッグのトレンド 秋冬は表面の質で選ぶ、大きさはバッグの形と大きさにまとめてあるので、ここでは持ち方だけを扱います。
結論:つまんだ厚みが1センチを超えたら、肩かけを主役から外す
先に答えを置きます。
- 上着をつまんだ厚みが1センチ以下で、両手を空けたい時間が短いなら、肩かけも手持ちも選べます
- つまんだ厚みが1センチを超えるなら、肩かけは主役から外して、斜めがけか手持ちにします
- 両手を空けたい時間が、家から改札までで10分を超えるなら、手持ちは主役にしません
2つ目と3つ目が重なる人、つまり厚いコートを着て、移動中に両手を空けたい人は、斜めがけが答えです。厚いコートで、移動は短く、職場では手に持ちたい人は、短い持ち手を肘にかける持ち方が合います。
この2つの数字は、流行の持ち方よりも先に確かめてください。売り場で目立っている持ち方でも、上着と合わなければ、1日に何度も肩に戻したり、持ち替えたりすることになります。そのたびに、着こなしの印象より先に「直している人」に見えてしまいます。
持ち方は4つ|肩・脇・手・斜めで、上着との相性が違う
持ち方を4つに分けて、秋冬の上着と相性が分かれる軸だけを並べます。
| 持ち方 | 上着が厚いとき | 両手が空くか | 崩れやすい場所 |
|---|---|---|---|
| 肩にかける | 滑りやすい | 片手は空く | 肩の上でひもがずれる |
| 脇にはさむ(短いひも) | 袖が太いと、はさみにくい | 片手は空く | 脇の下の布が寄る |
| 手に持つ・肘にかける | 影響を受けにくい | 空かない | 手首と肘が疲れる |
| 斜めにかける | 影響を受けにくい | 両手が空く | 胸の上のひもで、前が開きにくい |
表で見てほしいのは、上着が厚くなると肩かけと脇はさみが不利になり、手持ちと斜めがけは影響を受けにくいという1点です。どれが正しいかを決める表ではありません。どれを主役にするかは、次の2つの測り方で決まります。
最初に測る1|上着の厚みは、肩の上をつまんで測る
厚みは、肩の頂上、首の付け根から指3本ぶん外側をつまんで測ります。ここはバッグのひもがいちばん長く乗る場所です。前身ごろや袖ではなく、肩でつまんでください。
親指と人差し指で布だけを軽くつまみ、指と指のあいだのすき間を見ます。定規を当てなくても、だいたいの目安で足ります。
- 5ミリ以下:薄手のカーディガン、シャツジャケット、薄いトレンチ
- 5ミリ〜1センチ:ウールの薄いジャケット、裏地のあるトレンチ、薄手のニット2枚重ね
- 1センチ〜2センチ:ウールのコート、中綿の入った薄いジャケット
- 2センチ以上:ダウン、厚い中綿、ボアの上着
つまんだ厚みが1センチを超えると、肩の頂上がふくらんで、ひもを受け止める面が丸くなります。丸い面の上に細いひもを乗せると、歩くたびに少しずつ外側へ滑っていきます。これが、秋の終わりに肩かけのバッグが急に扱いにくくなる正体です。
もう1つ見てほしいのが、肩にパッドや肩線の落ちた作りがあるかどうかです。肩線が腕のほうに落ちている上着は、肩の頂上から外側にかけての傾きが急になります。厚みが1センチ以下でも、肩線が落ちている上着は、1センチを超えているのと同じ扱いにしてください。
厚みが測りにくい上着は、ひもを乗せて3歩で見る
キルティングのように場所によって厚みが違う上着や、表と裏の素材が違う上着は、つまんでも厚みがはっきりしません。この場合は、測るより試すほうが早いです。
上着を着て、手持ちの肩かけのバッグをいつもの長さでかけ、その場で3歩歩きます。3歩のあいだに、ひもが肩の頂上から外側へ指1本ぶん動いたら、1センチを超えている扱いにしてください。ほとんど動かなければ、1センチ以下の扱いで構いません。
家の中で試すときは、バッグの中身を、ふだん持ち歩く量まで入れてから試してください。空のバッグは軽すぎて、ひもが肩に押しつけられず、滑り方がわかりません。財布、鍵、スマートフォン、ポーチ、折りたたみ傘を入れた重さで試すと、駅までの道で起きることがそのまま再現できます。
1枚の上着でも、前を閉めるか開けるかで厚みが変わる
同じコートでも、前を閉めて着る日と開けて着る日では、肩の形が少し変わります。前を閉めると、身ごろが体に沿って引っぱられ、肩の頂上の布が張ります。前を開けると、身ごろが外へ落ちて、肩の布がゆるみます。
張った布の上ではひもが滑りやすく、ゆるんだ布の上では、ひもが布ごと外へずれやすくなります。どちらの着方の日が多いかで、測るときの着方をそろえてください。前を閉めて通勤し、職場の近くで開ける人は、閉めた状態で測ります。
最初に測る2|両手を空けたい時間は、家から改札までで数える
2つ目は時間です。家を出てから、電車に乗る、または職場に着くまでのあいだに、両手を空けておきたい場面を数えます。
- 改札にカードやスマートフォンをかざす
- 階段や駅の通路で手すりを持つ
- つり革や手すりにつかまる
- 歩きながらスマートフォンを見る
- 傘をさす
- 子どもの手を引く、自転車を押す
これらの場面の合計が、だいたい何分続くかを考えてください。ふつうの徒歩と電車の通勤なら、5分から15分のあいだに入る人が多いはずです。
10分を超える人は、手持ちを主役にしないでください。手に持つバッグは、両手を使うたびに肘にかけ直すか、床に置くことになります。秋冬は手袋をはめていたり、袖口が厚くなっていたりして、持ち替えが夏より手間取ります。
逆に、車や自転車で移動して、歩く時間が5分に満たない人は、手持ちを主役にしても困りません。売り場で目立つ短い持ち手のバッグは、こういう人のほうが取り入れやすいです。
肩にかける|滑るかどうかは、上着の表面を手のひらでなでて判断する
つまんだ厚みが1センチ以下なら、肩かけはまだ主役にできます。ただし、上着の表面によって滑り方が変わります。
手のひらで上着の肩を、上から下へ1回なでてください。
- 手のひらが引っかかる:ツイード、起毛したウール、ニット。肩かけでも滑りにくい
- 抵抗はあるが止まらない:平織りのウール、コットンのトレンチ。ひもの裏の素材しだい
- するっと抜ける:ナイロン、ポリエステルの中綿、つやのある表面。肩かけは毎日滑る
3つ目に当たる上着に肩かけを合わせるなら、ひもの裏が布やスエード、起毛した革のものを選びます。ひもの裏がつるっとした革やチェーンだと、表面どうしが滑り合って止まりません。
肩かけを続けるときのもう1つのコツは、ひもを短くすることです。バッグの底が腰骨より上に来る長さにすると、バッグの重さが脇の下に寄り、肩から外れにくくなります。バッグの底が太ももの位置まで下がる長さだと、歩くたびにバッグが振り子のように揺れ、肩のひもを外へ引っぱります。
脇にはさむ短いひも|コートの袖が太いと、はさめる幅が減る
ひもが短く、脇の下にぴったり収まるバッグは、ここ数年の売り場でよく見かけます。薄手の上着の上では、腕とわき腹のあいだにバッグが収まり、肩かけより落ちにくい持ち方です。
秋冬に崩れやすいのは、上着の袖が太くなるときです。袖の付け根が太いコートを着ると、腕とわき腹のあいだが埋まり、バッグがはさまる余白がなくなります。押しこむとコートの脇に横じわが寄り、バッグも前後に逃げます。
試すときは、コートを着たまま腕を下ろし、脇の下に手のひらを差しこんでください。
- 手のひらが縦に入る:脇はさみのバッグが収まる
- 手のひらが横にしか入らない:バッグは押し出される
手のひらが横にしか入らないなら、その上着の日は脇はさみを外します。同じバッグでも、ひもを最長にして斜めにかけられるなら、そちらに切り替えてください。
手に持つ・肘にかける|移動中の主役にするのは、歩く時間が短い人だけ
短い持ち手を手で持つ、または肘の内側にかける持ち方は、上着の厚みの影響をいちばん受けにくい持ち方です。コートの肩がふくらんでいても、袖が太くても、バッグは腕の先にあるので、ずれようがありません。
その代わり、片手か両手がふさがります。先に数えた「両手を空けたい時間」が10分を超える人には、この持ち方は移動中の主役になりません。
肘にかけるときに見てほしいのは、持ち手の内側の長さです。肘の内側にかけて腕を自然に下ろしたとき、持ち手が肘の内側にきちんと乗るには、持ち手を立てた高さが手のひら1枚ぶん、だいたい15センチ以上あると収まります。それより短いと、肘にかけた瞬間に手首まで滑り落ちます。厚手のコートを着ると袖の分だけ腕が太くなるので、夏に肘にかけられた持ち手が、冬には通らないこともあります。
手持ちを選ぶなら、職場や店の中では手持ち、移動中は別の持ち方、と分けて考えるのが続けやすいやり方です。分け方は、後の「1つのバッグで2つ使い分けたい」で書きます。
手持ちで疲れるかどうかは、中身の重さで決まる
手持ちのバッグが疲れるかどうかは、持ち方そのものより、中身の重さで決まります。肩や体に重さを預けられない分、手首と指と肘が全部を受け止めるからです。
目安として、中身を入れたバッグを片手で持ち上げて、10秒間ひじを曲げずに下げていられるかを試してください。10秒で手首がだるくなるなら、その重さで駅まで歩くと、途中で何度も持ち替えることになります。
秋冬は、夏より中身が増えます。折りたたみ傘、手袋、ハンドクリーム、のどの乾燥に備えた飲み物。どれも小さいものですが、全部入れると夏より一回り重くなります。手持ちを主役にしたい人は、秋冬に増えるものを、コートのポケットに分けて入れられるかも考えてください。手袋とハンドクリームをポケットに移すだけで、バッグは軽くなります。
肘にかけた手持ちは、袖口を押さえない位置で
肘の内側にバッグをかけると、持ち手がちょうど袖のたるみの上に乗ります。厚手のコートの袖は、ここに持ち手が乗ると袖ごと下に引っぱられて、袖口が手の甲までかぶさってきます。
袖口がかぶさると、手袋をしていても指先が使いにくくなり、改札でカードを出すたびにバッグを持ち替えることになります。肘にかけるなら、持ち手を肘の少し上、二の腕の下のほうに乗せると、袖口が引っぱられにくくなります。
斜めにかける|胸の上を通るひもで、コートの前が開くかどうか
厚いコートと、移動中に両手を空けたい人の両方を満たすのが斜めがけです。体の前を斜めに横切るひもが、肩の丸みに関係なく体に引っかかるので、上着の厚みや表面に左右されません。
秋冬の斜めがけで気をつけるのは、ひもが胸の上を通るときに、コートの前の合わせを押さえてしまうことです。前を開けて着たいコートに斜めがけをすると、ひもが片側の前身ごろを押さえて、左右の開き方がそろわなくなります。
確かめ方は、コートを着てバッグを斜めにかけ、鏡の前で前身ごろを開いてみることです。
- ひもがコートの外側を通り、前身ごろが左右ともに開く:そのまま使える
- ひもが片方の前身ごろを押さえて、開き方が片寄る:コートの前を閉じて着る日に限る
もう1つ、ひもの長さです。斜めがけのバッグが腰骨より上に来ると、ひもが胸の中央近くを通り、コートの前を押さえやすくなります。腰骨のあたりまで下げると、ひもは胸の外側寄りを通り、前の開き方への影響が減ります。ただ、太ももまで下げると、カジュアルな印象に寄ります。腰骨の高さが、秋冬の斜めがけのちょうどいいところです。
ひもの長さは、身長ではなく腰骨の位置で合わせる
斜めがけのひもの長さは、身長で決めるより、腰骨の位置で合わせるほうが外しません。同じ身長でも、脚の長さや上半身の厚みで、腰骨の高さは人によって違うからです。
合わせ方は、コートを着たままバッグを斜めにかけ、バッグの底の角が、反対側の腰骨の少し下に来るかを見ます。腰骨より拳1つぶん以上下がっていたら、ひもを1段短くしてください。腰骨より上、おへその横あたりに来ていたら、1段長くします。
身長が低めの人は、ひもを最短にしても腰骨より下がることがあります。その場合は、ひもの途中を結んで短くするより、ひもの調節幅が大きいものを選び直すほうが、見た目も持ちやすさも崩れません。身長が高めの人は反対に、ひもを最長にしても腰骨に届かず、バッグが胸の下に浮くことがあります。売り場で、最長の長さを必ず確かめてください。
コートの丈で、バッグが見える位置が変わる
斜めがけのバッグを腰骨の高さに合わせると、ショート丈のジャケットでは、バッグは上着の裾のすぐ上に来ます。ひざ丈やロング丈のコートでは、バッグはコートの真ん中あたり、身ごろの上に乗ります。
身ごろの上に乗るバッグは、コートの色と並んで見えます。コートとバッグの色が近いと、バッグはコートに溶けこみ、離れていると、バッグが全体の中で目立つ1点になります。どちらがいいかは好みですが、流行の色のバッグを目立たせたいなら、コートと離れた色にしてください。
どちらとも取れるとき1|厚みは中くらい、両手も少しだけ空けたい
いちばん迷うのは、上着をつまんだ厚みが5ミリから1センチのあいだで、両手を空けたい時間が5分から10分のあいだに入る人です。どの持ち方を選んでも、少しずつ不便が残ります。
この場合は、1日のなかでいちばん長い移動の場面で決めてください。
- いちばん長いのが駅の階段や通路を歩く時間なら、斜めがけ
- いちばん長いのが電車の中で立っている時間なら、肩かけを短めに
- いちばん長いのが職場や店の中なら、手持ち
厚みが中くらいの上着は、肩かけでも滑るかどうかが表面しだいです。先の「手のひらでなでる」で、抵抗はあるが止まらない、に当たる上着なら、ひもを短くした肩かけで足ります。するっと抜ける上着なら、厚みが中くらいでも斜めに倒してください。
たとえば、薄手のウールのジャケットを着て、徒歩8分と電車20分で通勤する人なら、いちばん長いのは電車の中です。電車の中では、混んでいればバッグを体の前に抱え、空いていればつり革を持ちます。この人は、ひもを短くした肩かけを主役にして、駅の階段だけはバッグを体の前に寄せて押さえる、という組み方が合います。
同じ上着で、徒歩15分と電車5分の人なら、いちばん長いのは歩く時間です。歩くあいだに肩のひもを何度も直すより、最初から斜めにかけてしまうほうが手間がありません。上着も通勤の時間も同じくらいに見えても、どこがいちばん長いかで答えが変わります。
迷ったまま1つを買い足すより、手持ちのバッグのひもの長さを変えて、3日間試すほうが答えが早く出ます。3日のうち、1日に肩へ戻した回数を数えてみてください。5回を超える日が2日あったら、その持ち方は合っていません。
どちらとも取れるとき2|朝はコート、昼はニット1枚になる日
秋は朝と昼の気温差が大きく、朝はコートを着て出かけ、昼はコートを腕にかけて、ニット1枚で歩く日があります。この日は、上着の厚みが1日の途中で変わります。
このとき先に決めるのは、脱いだコートをどうするかです。脱いだコートは片腕にかけることになるので、その腕にはバッグを持てません。
- 脱いだコートを腕にかける時間が長い日は、斜めがけにして、両手のうち片方をコート、片方を空ける
- 脱いだコートを職場や店に置いてくる日は、朝のコートに合わせて持ち方を決める
斜めがけのバッグをコートの上からかけている日は、コートを脱ぐときにバッグを先に外す必要があります。外してコートを脱ぎ、ニットの上にかけ直す。この手間を減らすには、バッグをコートの下、ニットの上にかけておく方法があります。コートの前を開けて着る日なら、バッグはコートの内側から見え、脱ぐときもバッグを外さずに済みます。
どちらとも取れるとき3|1つのバッグで持ち方を2つ使い分けたい
手持ちと斜めがけの両方を使いたい人は、持ち手とひもの両方がついた1つを選ぶのがいちばん無理がありません。移動中は長いひもで斜めにかけ、職場や店に着いたらひもを外すか内側にしまって、短い持ち手で持ちます。
2通りに使うバッグを選ぶときに、売り場で確かめてほしいのは3つです。
- 長いひもを外したとき、金具がバッグの外側に残って目立たないか
- 短い持ち手だけで持ったときに、バッグが前に倒れないか
- 長いひもを最長にしたとき、厚いコートの上から斜めにかけて、腰骨の高さに来るか
3つ目は、夏に試着すると見落とします。薄着で試したときに腰骨の高さだったひもは、厚いコートの上では体の厚みのぶん持ち上がり、胸の下まで上がってしまいます。売り場には、手持ちの上着の中でいちばん厚いものを着ていくか、腕にかけて持っていってください。
1つで2通りにするのが難しい場合は、移動中のバッグと、着いてからのバッグを分ける方法もあります。移動中は斜めがけの小さめに財布と鍵とスマートフォンだけを入れ、着いてからの手持ちのバッグは、職場に置いておくか、エコバッグのように折りたためるものをその中に入れておきます。
いまの持ち方の流行が、自分に合うかを売り場で見分ける
流行の持ち方を取り入れたいときに、売り場でできる確かめ方を3つ挙げます。
**1つ目は、バッグを持ったまま上着の袖に腕を通すこと。**肩かけや脇はさみのバッグは、上着を着る前にかけるのか、着てからかけるのかで収まり方が変わります。着てからかけて、すぐに肩から外れるなら、その上着の日には合いません。
**2つ目は、持ったまま10歩歩くこと。**売り場の中を10歩往復して、ひもが肩のどこまで滑ったか、バッグが体のどこに当たるかを見ます。10歩で肩の頂上から外側へ指1本ぶん以上ずれたら、通勤の駅までの距離では必ず落ちます。
**3つ目は、片手でスマートフォンを出せるか。**バッグを持ったまま、空いている手でスマートフォンを取り出して戻します。肩かけなら、バッグを押さえる手と出す手が別に要るか。斜めがけなら、バッグを体の前に回せるか。手持ちなら、持っている手を変えずに出せるか。どれも、売り場では数秒の確認ですが、毎日の手間はこの数秒が積み重なって生まれます。
流行の持ち方は、写真で見ると片手に軽やかに持っているように見えます。写真は1歩分の場面しか写していません。10歩とスマートフォン1回で、毎日の1時間が想像できます。
持ち方が合っていない合図|肩の偏り・こすれ・毛玉
持ち方が合っているかどうかは、数日使うと上着とバッグの両方に出てきます。
- 上着の肩の片側だけに、ひもの跡が残る:肩かけで滑りを止めようと、ひもを強く押しつけています。斜めに替えるか、ひもの裏の素材を替える合図です
- 上着の脇や腰の片側だけに毛玉が出る:バッグの角や底が、歩くたびに同じ場所をこすっています。バッグの位置を腰骨より上か下にずらすと、こすれる場所が変わります
- 片方の肩だけが疲れる、上がった感じがする:同じ側の肩ばかりにかけています。左右を1日おきに替えるか、斜めがけで体の真ん中に重さを寄せます
- 手首や指に持ち手の跡が残る:手持ちの時間が長すぎるか、中身が重すぎます。肘にかけるか、中身を減らします
毛玉は、起毛したウールや、ゆるく編んだニットの上着ほど出やすくなります。肩かけでも斜めがけでも、バッグが上着に当たる位置はいつも同じなので、同じ場所に集中して出ます。気に入っている上着の日だけ、手持ちに切り替えるのも1つのやり方です。
冬の立ち上がりで見直す|厚手のコートに替える日
10月の終わりから11月にかけて、上着が薄手のジャケットから厚手のコートに替わる日が来ます。この日は、バッグの持ち方を見直す日でもあります。
コートを替えた最初の週に、次の2つだけ確かめてください。
- 上着の肩をつまんで、厚みが1センチを超えたか
- 肩かけのバッグが、駅までのあいだに何回落ちたか
1つ目が超えていて、2つ目が3回以上なら、その冬は肩かけを主役から外します。外すといっても、バッグを買い替える必要はありません。ひもを最長にして斜めにかけられるか試し、かけられないなら、そのバッグはコートを脱ぐ場所に着いてからの手持ち用に回します。
ダウンや厚い中綿の上着を着る真冬は、つまんだ厚みが2センチを超えます。この厚みになると、斜めがけでもひもが胸の前で浮き、バッグが体から離れて揺れます。ひもを1段短くして、バッグを腰骨より少し上に寄せると、揺れが収まります。
色や形より先に持ち方を決めると、買い足しが減る
秋冬に新しいバッグを探し始めたとき、多くの人は色や形から見ていきます。けれど、持ち方が上着と合わないバッグは、どれほど流行の色や形でも、毎日は使われません。
決める順番は、次のとおりです。
- 上着の肩をつまんで、厚みを測る
- 家から改札までに、両手を空けたい分数を数える
- 2つの答えから、主役の持ち方を1つ決める
- その持ち方ができる形と大きさを選ぶ
- 最後に、色と表面の質を選ぶ
色の選び方はバッグのトレンドカラー 秋冬、流行で買ったのに使わなくなったときの直し方はバッグのトレンドで買って失敗、手持ちのバッグが古く見えるときは手持ちのバッグが古く見えるにまとめています。持ち方が決まっていれば、どの記事の判断も短く済みます。
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よくある問い
- Q. いまのトレンドの持ち方はどれですか
- 売り場では、短い持ち手を肘の内側にかける持ち方と、小さめを斜めにかける持ち方が目立ちます。ただ、流行の持ち方でも、上着の厚みと合わないと毎日ずれて直すことになります。先に上着の肩を指でつまんで厚みを測り、1センチを超えるなら斜めか手持ち、それより薄いなら肩かけも選べる、という順で決めてください。
- Q. ショルダーバッグがコートの上で滑り落ちます
- コートの表面がなめらかで、肩の傾きが急なほど滑ります。ひもを短くして脇の下に寄せる、ひもの裏が布やスエードのものに替える、斜めがけに切り替える、の3つが直し方です。すぐに試せるのは、ひもを短くして脇にはさむ持ち方です。
- Q. 手持ちのバッグは、通勤だと疲れませんか
- 両手を空けたい時間が10分を超える日は、手持ちを主役にすると疲れます。改札、階段、つり革、スマートフォンで手がふさがる場面を数えてください。3回を超えるなら、手持ちは職場に着いてからの持ち方にして、移動中は肩か斜めに替えられる2通りのバッグにします。
- Q. 斜めがけはカジュアルすぎませんか
- ひもの太さと、バッグの位置で印象が変わります。ひもが細く、バッグが腰骨より上に来る長さなら、コートの上でもきれいめに収まります。太いひもで、バッグが太ももの位置まで下がると、通学寄りに見えやすくなります。
— メグラシ編集部





