バッグのトレンド 開け口|巾着か口開きかは、開ける回数で選ぶ

**いまの売り場で迷っている人は、まず明日1日、バッグを開けた回数を数えてください。**10回以下なら巾着型を選んでかまいません。10回を超えるなら、口が開いたままのトートか、口の一部だけを留める形にしてください。
巾着型のバッグ、口がそのまま開いているトート、大きなかぶせ(フラップ)で口を隠す形。今年の秋冬の売り場では、ファスナーで口をきっちり閉める形よりも、口をゆるく扱う形が目立ちます。どれも見た目の印象は柔らかく、服を選ばないので、手に取りたくなる気持ちはよくわかります。
ただ、開け口はバッグの中でいちばん毎日の手間に直結する場所です。形が気に入って買っても、開け閉めが自分の暮らしに合っていないと、半月ほどで持たなくなります。この記事では、流行の開け口のどれが自分に向いているかを、回数・寸法・秒数という自分で測れるもので決めていきます。
バッグの大きさの決め方はバッグのトレンド 大きさに、肩紐の幅と空の重さはバッグのトレンド 重さにまとめています。ここでは口の形だけを扱います。
結論:開ける回数で、向く開け口が決まる
先に答えを置きます。1日にバッグへ手を入れる回数で、向く開け口はほぼ決まります。
| 1日に開ける回数 | 向く開け口 | 理由 |
|---|---|---|
| 5回以下 | 巾着型・かぶせ型 | 開け閉めの手間が少なく、形の柔らかさを楽しめる |
| 6〜10回 | 巾着型は口紐の短いもの、かぶせ型は留め具が磁石のもの | 片手で開けられれば続く |
| 11回以上 | 口開きのトート、口の一部だけ留める形 | 開け閉めの手間が積もると持たなくなる |
数えるときは、財布を出す、携帯を出す、鍵を出す、定期や社員証を出す、ハンカチを出す、目薬や薬を出す、をすべて1回と数えます。同じ場所で2つ出したら2回です。
多くの人は、数える前は「5回くらい」と答えます。実際に数えてもらうと、通勤のある日は12回から18回になる人が多く、休日でも8回前後になります。思っているより開けている、というのが、開け口で失敗する人に共通する出発点です。
なぜ今、口をゆるく扱う形が増えているのか
ここ数年、通勤の服がやわらかくなり、ジャケットよりもカーディガンやニットの上着で出かける人が増えました。服の線がやわらかくなると、角の立った箱型のバッグや、金具でかっちり閉じるバッグは、服より硬く見えるようになります。
巾着型や口開きのトートは、布や革が自然にたわむので、やわらかい服と線がそろいます。秋冬はコートやニットの厚みでさらに体の輪郭が丸くなるので、バッグの側も丸みのある形のほうがなじみやすくなります。売り場で巾着型が目立つのは、この流れの続きです。
もうひとつは、携帯で支払いを済ませる場面が増え、財布を出す回数が減った人が増えたことです。財布を出さないなら、口を毎回しっかり開ける必要もない。そう考えて口のゆるい形を選ぶ人が増えました。
ただし、財布を出す回数が減っても、携帯を出す回数はむしろ増えています。支払い、改札、地図、連絡。携帯をバッグにしまう人にとっては、開ける回数は前より多いかもしれません。流行の理由と、自分の回数が合っているかは、分けて考えてください。
もうひとつ見落とされやすいのが、開け口の流行は形の流行より長く続く、という点です。色や表面の質は1〜2年で入れ替わりますが、口をゆるく扱う形は、服がやわらかくなる流れと結びついているので、急に古く見えることはあまりありません。だからこそ、一度選ぶと数年は付き合うことになります。数年付き合うなら、見た目の好みより、毎日の手間に合うかどうかのほうが大事になります。売り場で手に取ったときの「かわいい」は、そのあとの数年の開け閉めの回数と比べてから決めてください。
巾着型が向く人、向かない人
巾着型は、口紐を引いて口を絞る形です。口が丸くすぼまるので中身が外に見えにくく、置いたときに自立しにくいぶん、形がやわらかく崩れて見えます。
向いているのは、バッグを開ける回数が少ない人です。具体的には、携帯を上着のポケットやスマホ用の小さなケースに入れていて、バッグを開けるのは財布と鍵だけ、という人。この場合は1日5回前後で済むので、口紐をほどく手間はほとんど気になりません。
向かないのは、携帯をバッグにしまう人で、さらに改札を通るたびに定期を出す人です。巾着型は口を開けるのに両手を使うことが多く、片手に傘や飲み物を持っていると、口紐をほどけません。秋冬は手袋をしている時間もあるので、細い口紐をつまむ動作がさらにしにくくなります。
売り場で確かめること
巾着型を手に取ったら、片手で口紐をゆるめ、片手で財布を出せるかを試してください。できなければ、毎日の持ち物には向きません。
次に、口紐をゆるめたとき口がどれくらい開くかを見ます。財布の長辺がまっすぐ通る幅まで開くなら合格です。斜めにしないと通らない口は、出し入れのたびに中身が引っかかります。
最後に、口紐をゆるめたまま肩にかけてみてください。口が自然に閉じる側にたわむものは、少し開けたままでも中が見えにくく、使い勝手がよくなります。逆に口が外へ開いてしまうものは、毎回しっかり絞らないと中身が見えます。
口開きのトートが向く人、向かない人
口開きのトートは、留め具がなく、口がいつも開いている形です。中身に手が届くまでの動作がいちばん少なく、片手で出し入れできます。
開ける回数が多い人には、これがいちばん楽です。改札、社員証、携帯、ハンカチと次々に出し入れしても、口を開ける動作が要りません。通勤で1日15回以上開ける人なら、口開きのトートにしただけで、毎日の小さな手間がまとめて消えます。
向かないのは、混んだ電車に長く乗る人と、バッグを床や椅子の下に置くことが多い人です。口が開いているので、上からのぞけば中が見えますし、置いたときに倒れると中身が出ます。
中身が見える不安を減らす入れ方
口開きのトートの不安は、多くの場合、入れ方で半分以上消せます。
いちばん効くのは、財布と携帯を底のほうに寝かせ、その上に畳んだマフラーや薄い布を1枚のせることです。上からのぞいたとき、見えるのは布だけになります。秋冬はマフラーや手袋を持ち歩く季節なので、わざわざ別の布を足さなくても、手持ちのもので隠せます。
もうひとつは、口の幅と中身の高さの関係です。トートの口から中身のいちばん上までが10cm以上あれば、立っている人の目線からは中がほとんど見えません。10cm未満だと、中身の上の部分がのぞきます。中身が多くて口の近くまで来る人は、一回り深いトートを選ぶか、中身を減らすかのどちらかです。
かぶせ型と、口の一部だけを留める形
かぶせ型は、大きな布や革で口を上から覆う形です。中身は見えませんが、開けるときにかぶせを持ち上げる動作が要ります。留め具が磁石なら片手で開けられますが、差し込み式やひねる金具だと両手が要ります。
かぶせ型は、開ける回数が少なく、見た目のきちんと感を大事にしたい人に向きます。仕事で人に会う日や、式や食事会に持つバッグには、かぶせ型がいちばん合わせやすい形です。
口の一部だけを留める形は、トートの口の中央にだけ小さな留め具やボタンがあるものです。口の両端は開いているので手は入りますが、中央が留まっているぶん、口が大きく開いて中身が見えることはありません。
開ける回数が多いけれど、口が全開なのは不安、という人には、この形がいちばん収まりがよくなります。留め具を外さなくても、端から手を入れて携帯や定期を出せます。財布のような大きいものを出すときだけ留め具を外す、という使い分けができます。
財布の長辺が口を通るかを、一度だけ測る
開け口で失敗しないためにいちばん確実なのは、自分の財布の長辺を測っておくことです。
長財布なら長辺は19cm前後、二つ折りなら11cm前後、小さな三つ折りなら9cm前後が多いはずです。これを覚えておき、売り場でバッグの口を開いたときの幅と比べます。
口の幅が財布の長辺より3cm以上広ければ、まっすぐ出し入れできます。差が3cm未満だと、斜めにしないと通りません。斜めにする動作は1回なら小さくても、1日何回も続くと面倒になり、やがて財布をバッグの外ポケットや上着に移すようになります。そうなると、バッグの役目が半分になります。
巾着型は、口紐をゆるめたときの口の幅を測ってください。絞った状態ではなく、いちばん開いた状態です。かぶせ型は、かぶせを持ち上げたときの口の幅を測ります。かぶせの内側にもう一段の口があるものは、その内側の幅で比べます。
財布を小さくすれば解決するか
財布を小さくすると、口の狭いバッグでも出し入れはしやすくなります。ただし、財布を替えるのはバッグを替えるより面倒な人が多いはずです。カードや小銭の入れ方まで変わるからです。
財布を替えるつもりがない人は、財布の長辺を基準にバッグを選ぶほうが早く決まります。逆に、近いうちに財布を替える予定がある人は、先に財布を決めてから、その長辺で開け口を選んでください。順番を逆にすると、どちらかを買い直すことになります。
閉めるのに何秒かかるかを、売り場で数える
開け口の手間は、開けるときより閉めるときに出ます。開けるのは中身がほしいときなので気になりませんが、閉めるのは用が済んだあとなので、面倒に感じやすいのです。
売り場で、口を閉める動作の秒数を数えてみてください。数え方は、中身を戻した瞬間から、口が閉じきるまでです。
| 開け口 | 閉めるのにかかる目安 |
|---|---|
| 口開きのトート | 0秒(閉めない) |
| 磁石の留め具 | 1秒前後 |
| ファスナー | 2〜3秒 |
| 巾着の口紐 | 3〜5秒 |
1日に開ける回数とこの秒数をかけると、閉める動作に使っている時間が出ます。巾着型を1日15回開けるなら、閉めるだけで1分前後かかります。1分は大きく聞こえませんが、毎回、改札の前や会計のあとの短い間に積み重なるので、体感ではもっと長く感じます。
逆に、1日5回しか開けない人なら、巾着型でも合計20秒前後です。この程度なら、形のよさのほうが勝ちます。
手袋をしたまま閉められるか
秋の終わりから冬にかけては、手袋をしたままバッグを開け閉めする場面が増えます。売り場では素手で試すことがほとんどなので、ここで見落としが起きます。
細い口紐、小さなファスナーの引き手、ひねって留める小さな金具は、手袋をしていると扱いにくくなります。手袋のたびに外していると、閉める秒数は倍近くに伸びます。冬も同じバッグを使うつもりなら、売り場に手袋を持っていき、はめたまま一度開け閉めしてみてください。
手袋のまま無理なく扱えるのは、太めの口紐、指をかけられる輪のついた口紐、大きめの引き手、磁石の留め具です。冬の通勤でバッグを何度も開ける人ほど、この確かめ方の差が大きく出ます。秋のうちに選ぶバッグは、冬の手で扱えるかまで見ておくと、季節が変わっても持ち続けられます。
秒数を数えるのが面倒な人へ
売り場で秒数を数えるのが面倒なら、口を閉める動作が「1つ」で済むか「2つ以上」かだけを見てください。磁石の留め具は、かぶせを下ろすだけの1つです。ファスナーは、引き手をつまんで端まで引く2つ。巾着の口紐は、両側の紐を持って引き、さらに結ぶなら3つ以上になります。動作が2つ以上ある開け口は、回数の多い人には向きにくいと覚えておけば十分です。
秋冬の服と合わせたときに、開け口が見え方を変える
開け口は、使い勝手だけでなく、服と並んだときの見え方も変えます。
巾着型は、口紐を絞った部分にギャザーが寄り、上のほうが丸く見えます。厚手のコートやニットのように量のある服と合わせると、丸みがそろってなじみます。反対に、細身のジャケットや薄手のシャツと合わせると、バッグの丸みだけが目立つことがあります。
口開きのトートは、口がまっすぐなので、上辺に横の線が出ます。この横線が、ロングコートの縦の線をいったん止めます。背の低い人がロングコートに大きなトートを合わせると、横線の位置で体が区切られて見えることがあるので、トートの上辺が腰より下に来る長さの持ち手を選ぶと、縦の線が続きます。
かぶせ型は、かぶせの端に曲線か直線が出ます。曲線のかぶせはやわらかく、直線のかぶせはきちんと見えます。通勤のジャケットには直線、休日のニットには曲線、と使い分けると服との距離が縮まります。
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どちらとも取れる人は、こう決める
ここがいちばん迷うところです。開ける回数が8回から12回くらいで、巾着型にも口開きのトートにも決めきれない人は、次の順に考えてください。
1. 回数の多い日と少ない日、どちらに合わせるか
通勤のある日と休日で回数が違う人は、多いほうの日に合わせます。少ないほうに合わせて選ぶと、多い日に手間が出て持たなくなります。多いほうに合わせて選べば、少ない日は手間が少ないだけなので困りません。
もし多い日のバッグと少ない日のバッグを分けてかまわないなら、多い日には口開きのトート、少ない日には巾着型、と2つ持つのがいちばん素直です。バッグを毎日入れ替えるのが面倒な人だけ、1つに絞ってください。
2. 片手がふさがる時間が長いかどうか
傘、飲み物、子どもの手、買い物袋。片手がふさがっている時間が長い人は、回数が少なめでも口開きのトートか磁石のかぶせ型を選びます。巾着型は口紐をゆるめるのに両手が要ることが多く、片手では開けにくいからです。
秋から冬にかけては雨の日も増え、傘を持つ日が多くなります。夏よりも冬のほうが、片手で開けられることの価値が上がると考えてください。
3. 混んだ電車に乗る時間が長いかどうか
1回の乗車が20分を超え、しかも混んでいる路線を使う人は、口が閉じる側に寄せます。口開きのトートを選ぶなら、口の一部を留める形か、口を閉じられる内袋を中に入れます。
乗車が短い人、混まない時間に乗る人は、口開きのトートでも困ることはほとんどありません。不安の大きさは、乗っている時間と混み具合でほぼ決まります。
4. それでも決まらないなら、口開きのトートに内袋を足す
最後まで決まらない人には、口開きのトートを選び、中に口を閉じられる内袋を1つ入れる方法をすすめます。
財布や鍵のように見られたくないものは内袋に入れ、携帯やハンカチのように何度も出すものはトートの本体に入れます。こうすると、回数の多いものは手間なく出せて、見られたくないものは閉じた袋に入っています。巾着型の安心と口開きのトートの手軽さを、半分ずつ取れる形です。
内袋は、巾着型の小さな袋でもかまいません。バッグの外側で流行を取り入れるのではなく、内側で巾着型を使う、という考え方です。
年代や体格で、開け口の選び方は変わるか
開け口の向き不向きは、年代や体格よりも、暮らし方で決まります。ただし、いくつか気にしておくとよい点があります。
手の力が弱くなったと感じる人は、細い口紐を避けてください。口紐が細いほどつまむ力が要ります。紐の太さが5mm以上あるもの、または口紐の先に指をかけられる輪があるものなら、力を入れずにゆるめられます。
肩や腕が疲れやすい人は、開け口より先に空の重さを確かめてください。かぶせ型は、かぶせのぶんだけ重くなります。厚い革のかぶせは、それだけで数十グラム増えることがあります。
背の低い人は、巾着型の高さに気をつけてください。巾着型は口紐を絞ると上に伸びるので、思ったより縦に長く見えることがあります。手に持ったとき、バッグの底が膝より上に収まる長さなら、全体の線が詰まって見えません。
子どもと出かける日が多い人
小さな子どもと出かける日は、開ける回数が一気に増えます。ハンカチ、ティッシュ、飲み物、おやつ、着替え。1回の外出で20回を超えることも珍しくありません。しかも片手は子どもの手でふさがっていることが多く、両手で口紐をゆるめる余裕はほとんどありません。
この日に向くのは、口開きのトートか、口の一部だけ留める形です。巾着型を選ぶなら、口紐を絞らずに使える大きさのものにしてください。子どもの持ち物を小分けの袋にまとめ、袋ごと取り出せるようにしておくと、バッグの口を開けている時間が短くなります。
仕事で人に会う日が多い人
取引先や来客の前でバッグを開けることが多い人は、開けたときに中が見える量も気にしてください。口開きのトートは、相手の前で中身がそのまま見えます。気にならない人はかまいませんが、気になる人は、かぶせ型か口の一部だけ留める形にしておくと、開けたときの見え方が落ち着きます。
かぶせ型は、相手の前で開けても、かぶせを持ち上げた内側だけが見えるので、中が散らかって見えにくい形です。人に会う日だけかぶせ型に替える、という使い分けも十分に意味があります。毎日入れ替えるのが面倒なら、開ける回数の多い日の形を基準にし、人に会う日だけ内袋で中身を隠す、という順番で考えてください。
旅行や長い外出の日
旅行の日は、移動のあいだに開ける回数が増え、しかも中身が多くなります。切符や乗車券、携帯、飲み物、上着の出し入れ。荷物を置く場面も多く、置いたときに倒れて中身が出ると困ります。
旅行には、巾着型よりも口の一部だけ留める形か、ファスナー付きのものが向きます。宿や観光地でバッグを椅子や床に置く時間が長いので、口が閉じることの価値が普段より上がります。普段は口開きのトートを使っている人も、旅行の日だけは閉じられるものにしておくと安心です。
買ってから「やっぱり合わない」と思ったときの直し方
すでに巾着型を買って、開け閉めが面倒になってきた人もいるはずです。手放す前に、次の順で試してください。
まず、口紐を少しゆるめた状態で使うことです。毎回きっちり絞らず、指が2本入るくらいの開きを残しておくと、ゆるめる動作が要らなくなります。中身が見えるのが気になるなら、上に布を1枚のせます。
次に、何度も出すものだけを外に出すことです。携帯や定期を上着のポケットや小さなケースに移し、巾着型には財布と鍵だけを入れます。これで開ける回数が半分以下になる人が多く、巾着型のよさが戻ります。
それでも面倒なら、巾着型を休日用にし、平日は口開きのトートに戻します。巾着型は休日の短い外出なら、開ける回数が少ないので十分に活躍します。
流行で買ったバッグを使わなくなったときの考え方は、バッグのトレンドで買って失敗にもまとめています。
通勤で使うなら、開け口と内寸を一緒に見る
通勤のバッグは、開け口と内寸を分けて考えると失敗します。書類や水筒を入れる人は、開け口の幅が書類の短辺より広くないと、書類が曲がります。
一般的な書類の短辺は21cmほどです。口開きのトートなら、口の幅が24cm以上あればまっすぐ入ります。巾着型は口紐をゆるめても24cmまで開かないものが多いので、書類を持ち歩く人の通勤には向きにくい形です。
水筒は、口から縦に入れて取り出すので、口の幅より深さが大事になります。水筒の高さより3cm以上深いバッグなら、水筒の頭が口から飛び出しません。通勤のバッグの内寸の決め方は、バッグのトレンド 通勤に詳しく書いています。
売り場で迷ったときの、3つの確かめ方
最後に、売り場で手に取ったときに確かめることを3つにまとめます。
1つ目は、片手で開けて、片手で財布を出せるかです。出せなければ、開ける回数が多い人には向きません。
2つ目は、財布の長辺より口の幅が3cm以上広いかです。狭ければ、毎回斜めにして出すことになります。
3つ目は、口を閉める秒数を数え、自分の1日の回数をかけてみることです。合計が30秒を超えるなら、その開け口は毎日の持ち物には重くなります。
この3つを確かめれば、流行の形を選んでも、半月で持たなくなることはほとんどありません。形の好みで選ぶのは、3つを通ったバッグの中からで十分です。
秋から冬へ、中身が増える季節に開け口はどう効くか
夏と秋冬では、バッグの中身が変わります。秋の半ばからは、手袋、薄いマフラー、折りたたみ傘、のど飴やハンドクリームのような小さなものが増えていきます。中身が増えると、同じバッグでも開け口の使い勝手が変わります。
中身が増えたとき、いちばん影響を受けるのは巾着型です。巾着型は口が丸くすぼまる形なので、中身が多いと口紐を絞りきれず、口が半開きのままになります。半開きになると、巾着型のいちばんのよさである「中が見えにくい」が消えてしまいます。夏のあいだ快適に使えていた巾着型が、冬になって急に使いにくく感じるのは、たいていこれが理由です。
口開きのトートは、中身が増えても開け口の動作は変わりません。ただし、中身のいちばん上が口に近づくので、上からのぞいたときに見える量が増えます。前に書いた「口から中身の上まで10cm」が保てなくなったら、中身を減らすか、もう一回り深いものに替える時期です。
かぶせ型は、中身が増えるとかぶせが浮き、留め具がかかりにくくなります。磁石の留め具は特に、厚みが増すと磁石同士が届かなくなります。秋冬に厚手の手袋やマフラーを入れる人は、かぶせの長さに余裕があるものを選んでください。かぶせを閉じたとき、留め具の位置からかぶせの端まで3cm以上余っていれば、中身が少し増えても閉じられます。
冬に増える中身を、開け口の外に逃がす
秋冬に中身が増えて開け口が使いにくくなったら、増えたものをバッグの外に逃がす方法もあります。
手袋はコートのポケットに入れます。マフラーは、外したらバッグに入れずに首にゆるくかけたままにするか、持ち手に結びます。折りたたみ傘は、細身のものに替えるか、バッグの外側のポケットに差します。
こうして増えた分を外に出すと、バッグの中身は夏とほとんど変わらなくなります。巾着型を冬も使い続けたい人には、この方法がいちばん手軽です。中身を変えずにバッグを大きくすると、空の重さが増えて肩が疲れやすくなるので、まずは外に逃がせるものがないかを考えてください。
中身の並べ方で、開ける回数そのものを減らす
開け口を選ぶ前に、開ける回数を減らせないかも考えておくと、選べる形が広がります。回数を減らす方法は、どれも簡単なものです。
ひとつは、改札で使うものをバッグの外に出すことです。定期や社員証を携帯のケースにまとめるか、上着のポケットに入れるだけで、1日に4回から6回ほど開ける回数が減ります。通勤のある日に15回開けていた人が、これだけで10回を切ることがよくあります。10回を切れば、巾着型も選べる範囲に入ります。
もうひとつは、何度も出すものを口の近くに、めったに出さないものを底に置くことです。携帯やハンカチは口のすぐ下に、財布や鍵や薬は底に置きます。こうすると、口を大きく開けなくても、少し開けただけで何度も出すものに手が届きます。巾着型なら、口紐を少しゆるめるだけで携帯が取れるようになり、閉める秒数も短くなります。
最後は、出したものを戻す場所を決めておくことです。携帯を出したあと、毎回違う場所に戻すと、次に出すときにバッグの中を探すことになり、口を大きく開ける時間が長くなります。戻す場所が決まっていれば、手探りで取り出せるので、開けている時間が短くなります。
回数を減らしても選ぶ形が変わらない人
ここまで試しても、開ける回数がほとんど減らない人もいます。仕事の道具をこまめに出し入れする人、小さな子どもの世話で何度もものを出す人、薬や目薬を時間ごとに使う人などです。
こうした人は、回数を減らそうとして無理をするより、最初から口開きのトートか、口の一部だけ留める形を選んでください。回数の多さは暮らしの中身そのものなので、バッグの側を合わせるほうが自然です。流行の巾着型は、内袋として中に入れるか、休日の短い外出用に回せば、形のよさを楽しむ場面は残ります。
まとめ:流行の開け口は、回数が少ない日のバッグから試す
巾着型や口開きのトートは、秋冬の服となじむ柔らかい形です。ただ、合うかどうかは形の好みでは決まらず、1日に開ける回数でほぼ決まります。
明日1日、開けた回数を数えてみてください。10回以下なら巾着型、11回以上なら口開きのトートか、口の一部だけ留める形。迷う人は、口開きのトートに内袋を足す方法から始めると、どちらの不満も小さく済みます。
流行の形を取り入れたいけれど、毎日の手間が増えるのは避けたい人は、まず回数の少ない休日のバッグを巾着型にしてみてください。休日に気に入ったら、平日にも広げる。その順番なら、買ってから後悔することはほとんどありません。
よくある問い
- Q. 巾着型のバッグは流行が終わったら使えなくなりますか
- 形そのものは昔からある形なので、流行が引いても古く見えにくい側です。古く見えるのは、口紐の先の飾りが大きいもの、底の丸みが極端なもの、表面の光沢が強いものです。口紐が細く、底が平らで、表面が落ち着いたものなら、数年は普段に持てます。
- Q. 口が開いたトートは電車で不安です
- 不安の大きさは、口の上に何が見えているかで決まります。財布と携帯が口から10cm以内にあると、上からのぞいたときに見えます。底側に寝かせて入れ、上に畳んだマフラーや薄い布を1枚のせるだけで、外から中身はほとんど見えなくなります。それでも落ち着かない人は、口を閉じられる内袋を1つ足してください。
- Q. ファスナー付きにすれば全部解決しますか
- 防ぐ点では解決しますが、開ける回数が多い人には負担が増えます。ファスナーの開け閉めは片道で2〜3秒かかり、1日15回開ける人なら合計で1分を超えます。回数が多い人は、口の全部ではなく一部だけを留める形のほうが続きます。
- Q. 通勤と休日で同じバッグを使いたいです
- 通勤の日の開ける回数を先に数えてください。休日より通勤のほうが、改札・社員証・携帯で回数が多くなる人がほとんどです。多いほうの日に合わせて開け口を選び、休日は中身を減らして口を閉めやすくする、という順番にすると1つで回ります。
— メグラシ編集部





