バッグのトレンド|大きいか小さいか、毎日の中身の量で乗る側を決める

**いま肩にかけているバッグの中身を、机の上に全部出してみてください。**その中に、水筒かペットボトル、A4の紙が折らずに入ったファイル、長財布のどれか1つがありますか。
1つでもあるなら、あなたが乗るのは「大きい側」です。1つも無いなら「小さい側」です。
いまのバッグのトレンドは、ひとことで言えば大きさが両極に割れていることです。手のひらに載るほど小さいものと、A4が横に入るほど大きくてやわらかいものが、同じ売り場に同時に並んでいます。いちばん今季らしく見えないのは、その間にある、横幅が22〜26cmくらいの、角の立ったショルダーです。
どちらの極に乗るかを、色や形の好みから決めると失敗します。小さいバッグに憧れても中身が入らなければ、毎日サブバッグを下げることになり、大きいバッグに惹かれても中身が少なければ、底で物が転がって形が崩れません。決めるのは、毎日の中身の量です。この記事では、その測り方と、どちらとも取れる人の決め方を書きます。
持ち方や持ち手の長さはバッグのトレンド 持ち方とバッグ流行の今|持ち手の長さと身長比、表面の質感はバッグのトレンド 秋冬|形より表面の質に分けてあります。ここでは大きさだけを扱います。
結論:小さい側か大きい側か。中間は今季の顔ではない
先に全体を表にしておきます。表は答えではなく、どの軸で分かれているかを示すためのものです。
| 見る軸 | 小さい側 | 中間(いまぼやけて見える) | 大きい側 |
|---|---|---|---|
| 横幅 | 手のひら1枚半まで(約20cm以下) | 22〜26cm前後 | 肩幅の3分の2から(約26cm以上) |
| 柔らかさ | 硬くても柔らかくてもよい | 角が立って自立する | 置くと角が沈む柔らかさ |
| 毎日の中身 | 鍵・携帯・小さな財布・リップくらい | どちらでもない量 | 水筒・A4・長財布のどれかが入る |
| 体の上での見え方 | 服の上のアクセントになる | 服と同じ重さに見える | 服の一部として面になる |
大事なのは右と左の列ではなく、真ん中の列です。中間の大きさは、悪いのではなく、いまの売り場の中で役割が無いのです。小さい側は「アクセサリー」として、大きい側は「服の面の延長」として見られます。中間はそのどちらにも入らないので、何年か前の印象のまま残ります。
売り場でいま起きていること|大きさが両極に割れている
百貨店のバッグ売り場でも、量販の売り場でも、棚の手前に置かれているものを10個数えてみると、その割れ方がわかります。小さいものと大きいものがだいたい半々で、中間は奥の棚に下がっています。
この割れ方には理由があります。服のほうが、上半身にゆとりのある形と、体に沿う形の両方に広がっているからです。ゆとりのある服の上に中間のバッグを下げると、服の量に負けて小さく見えます。体に沿う服の上に中間のバッグを下げると、今度はバッグが服より目立ちます。小さい側は「服に負けることを前提にして、点として効かせる」、大きい側は「服と同じ量で釣り合わせる」。両極が両方とも成り立つのは、服がどちらにも広がっているからです。
もう1つの理由は、持ち物の変化です。支払いも切符も携帯1台で済む人が増えて、「本当は小さくても足りる人」が増えました。一方で、仕事の書類や水筒を毎日持ち歩く人は減っていません。同じ街に、中身が極端に少ない人と、中身が多い人が混ざっている。売り場は、その2種類の人に向けて両端を並べています。
ですから、トレンドに乗るというのは「流行っている大きさを買う」ことではありません。自分がどちらの種類の人かを確かめて、その端に寄せることです。
乗る側を決める|中身を机に出して、3つの物があるかを見る
手順は3分で終わります。
- 平日に持ち歩いているバッグの中身を、机の上に全部出す
- その中に「水筒かペットボトル」「A4の紙を折らずに挟んだファイル」「長財布」があるかを見る
- 1つでもあれば大きい側、1つも無ければ小さい側
この3つを選んでいる理由は、どれも小さい側のバッグに物理的に入らないからです。小さい側の内寸は、深さも幅も15cm前後が上限です。長財布は横が19cm前後、500mlのペットボトルは高さが20cm前後、A4は長い辺が29.7cmあります。どれか1つが毎日入るなら、小さい側のバッグを持つ日は毎日サブバッグが要ることになります。
逆に、3つとも無い人の中身は、たいてい鍵・携帯・カード入れか小さい財布・リップ・ハンカチ・目薬くらいに収まります。机の上に出すと、両手でひとすくいできる量です。この量なら、小さい側のバッグに無理なく入ります。
ここで「毎日」という条件に注意してください。週に1回だけ書類を持つ日があっても、それはサブバッグの日として処理できます。判定は週5日のうち3日以上入る物で行ってください。毎日ではないけれど週3日以上ある、という人は、後で書く「どちらとも取れるとき」に当たります。
小さい側の基準|横幅は手のひら1枚半まで
小さい側に乗ると決めたら、選ぶときの基準は横幅です。自分の手のひらを、指をそろえて広げてください。手首のしわから中指の先までの長さのうち、指の付け根までの幅を1枚とすると、小さい側は横幅がその1枚半までです。多くの人で、だいたい20cm以下になります。
手のひらで測るのは、体との比で見たいからです。小さいバッグは、体の上で「点」として見えて初めて効きます。手のひら1枚半を超えると、点ではなく小さな面になり、中間の印象に寄っていきます。
持ち手の形は、短い持ち手でも、長いストラップでも構いません。ただし長いストラップで斜めにかけるなら、バッグの底がちょうど腰骨の高さに来るように調整してください。腰骨より下に落ちると、小さいバッグがぶら下がっているように見え、点としての強さが消えます。
秋冬に小さい側を持つときは、もう1つ下限があります。コートを着ると上半身の面積が増えるので、横幅が15cmを切るものは、コートの上ではアクセサリーの扱いになります。それでよい人は問題ありませんが、「バッグを持っている」と見せたい人は、15〜20cmの間で選んでください。
大きい側の基準|横幅は肩幅の3分の2から。そして柔らかさ
大きい側は、横幅が肩幅の3分の2から肩幅いっぱいまでです。肩幅は、片方の肩の骨の出っ張りから、もう片方の出っ張りまでをメジャーで測ります。多くの女性で36〜40cmなので、3分の2は24〜27cmくらいになります。横幅が26cm前後を超えたあたりから、大きい側に入ると覚えておいてください。
ただし大きい側には、横幅のほかにもう1つ条件があります。柔らかさです。
いまの大きい側は、角が立った硬い箱型ではなく、置いたときに角が沈んで、くたっと形が崩れるものが主流です。確かめ方は簡単で、売り場で中身を入れてもらった見本を台の上に置き、上から軽く押してください。押した跡が残ってゆっくり戻るなら、いまの大きい側です。押してもびくともしないなら、それは大きさは大きくても、印象は数年前の通勤バッグに近くなります。
柔らかさが要るのは、大きい側が「服の面の延長」として見られるからです。体の横にぴたりと沿って、服の布と同じように揺れる。硬いバッグは体から浮いて、服とは別の物として見えます。大きさが同じでも、体に沿うかどうかで、トレンドの内側か外側かが分かれます。
大きい側でもう1つ気をつけたいのは、重さです。大きいバッグは、入る量が多いぶん、中身が増えやすい。空のバッグそのものが重いと、そこに中身が加わって、肩や腕への負担がすぐに限界を超えます。売り場では、空のバッグを片手で持ち上げて、指先だけで5秒ぶら下げてみてください。5秒の間に指がつらくなるものは、中身を入れると毎日持ち歩くのが苦しくなります。柔らかい素材の大きいバッグは、硬い箱型より軽いものが多いので、その意味でもいまの大きい側は持ちやすくできています。
中身が多い人ほど、大きい側の中で物が散らばりやすくなります。柔らかいバッグは中に仕切りが少ないものが多く、底に物が沈んで、携帯や鍵が見つからなくなります。これは後で書く「中身の移し替え」の工夫で解決できます。大きい側を選ぶときは、内側にポケットが1つか2つあるかだけ確かめておくと、使い始めてからの不便が減ります。
ここで小さい側にも戻っておきます。小さい側は、大きさの次に中身を入れたときの厚みを見てください。小さなバッグに中身をぎっしり詰めると、横から見たときに丸くふくらみ、点としての形が崩れます。中身を入れた状態で、厚みが手の指3本分(5〜6cm)を超えないものが、小さい側としてきれいに見える目安です。
厚みが出やすいのは、財布です。小さい側に乗る人の多くは、財布を小さくすることで中身を収めています。カードが数枚と小銭が少し入る薄い財布なら、小さいバッグに入れても厚みはほとんど出ません。逆に、二つ折りの財布でも、カードやレシートでふくらんでいると、小さいバッグの形をすぐに崩します。
形は、四角でも丸でも、巾着のような柔らかいものでも構いません。小さい側は「点」として見えればよいので、形の流行よりも、自分の服の線に合うかどうかで選んでください。直線の多い服なら四角、柔らかい素材の服なら丸や巾着が、服と喧嘩しません。
中間サイズのバッグが今季ぼやけて見える理由
中間サイズを持っている人が多いので、なぜぼやけるのかを少し詳しく書きます。
横幅22〜26cmで角が立ったショルダーは、長いあいだ「ちょうどいい大きさ」として売り場の中心にありました。長財布も携帯も化粧ポーチも入り、肩にかけても重くない。使いやすさでは、今もいちばん優れています。
ぼやけるのは、使いやすさではなく、見え方の役割がなくなったからです。服の上に置いたとき、小さい側は「ここに目を止めてください」という点になり、大きい側は「服と一緒に見てください」という面になります。中間は、そのどちらとも言えない大きさです。目は止まるけれど、点と呼ぶには大きい。服と一緒に見るには硬くて小さい。
これは中間のバッグが悪いのではありません。持ち方や合わせ方で、どちらかの端に寄せれば、今季の中でも使えます。寄せ方は「どちらとも取れるとき④」で書きます。
どちらとも取れるとき① 中身が少ない日と多い日が混ざる
いちばん多いのがこの迷いです。週のうち2〜3日は書類や水筒を持つけれど、残りの日は携帯と鍵だけで出かける。
判定は「週5日のうち3日以上」で行うと書きましたが、ちょうど境目の人もいます。その場合は、多い日の中身を、小さい側のバッグとサブバッグに分けて入れたとき、サブバッグが何を運んでいるかを見てください。
サブバッグが運んでいるのが、水筒だけ、書類だけといった1種類なら、小さい側に乗って構いません。サブバッグを「その日だけの袋」として割り切れるからです。サブバッグが水筒と書類とポーチと上着まで抱えているなら、それは中身の本体がサブバッグに移っている状態です。小さいバッグは飾りになり、本当に持っているのは袋のほうです。この場合は大きい側に乗ってください。
もう1つの方法は、バッグを2つ持って、曜日で使い分けることです。中身が多い曜日は大きい側、少ない曜日は小さい側。これがいちばんきれいに見えますが、毎朝の移し替えが手間になります。移し替えの手間を減らす方法は、後ろの「両側を行き来するときの、中身の移し替え」に書きました。
どちらとも取れるとき② 小さいバッグにサブバッグを足すのは今っぽいか
小さいバッグに大きめの布袋を足す持ち方は、いまの売り場でもよく見る組み合わせです。今っぽいかどうかは、2つを1組として見せられるかどうかで決まります。
1組に見える条件は2つのうちどちらかです。色を揃えるか、素材を揃えるか。小さい革のバッグが黒なら、サブバッグも黒か、黒に近い濃い灰色にする。あるいは、小さいバッグが布なら、サブバッグも同じような織りの布にする。どちらか1つが揃っていれば、2つは「わざと分けて持っている」ように見えます。
1組に見えないのは、量販の紙袋や、ノベルティの布袋をそのまま足したときです。色も素材も揃っていないので、小さいバッグに入りきらなかった物がこぼれ出た印象になります。この持ち方は、トレンドに乗るどころか、小さいバッグの効き目を消してしまいます。
サブバッグを持つ日が、週の半分を超えるかどうかも見てください。超えるなら、毎日2つ持つことになります。それなら最初から大きい側を1つ持つほうが、手も空き、見え方も整います。
どちらとも取れるとき③ 背が低めで、大きいバッグに持たれて見える
身長が150cm台で、大きいバッグを持つと「バッグに持たれている」ように見えるという相談もよくあります。
これは身長ではなく、バッグの底が体のどこに来るかの問題です。大きいバッグを肩にかけると、ストラップの長さによっては底が腰骨より下、太ももの付け根あたりまで落ちます。そうなると、バッグの面が体の下半分を覆い、体よりバッグのほうが大きく見えます。
直し方は、底を腰骨の上まで引き上げることです。持ち手を短く持つ、肘にかける、肩にかけるなら持ち手が短いものを選ぶ。底の位置が腰骨より上にあれば、体の重心は上に残るので、大きいバッグでも持たれて見えません。
横幅は肩幅で決めてください。肩幅の3分の2から、肩幅いっぱいまで。肩幅を超えると、体の幅よりバッグが広くなり、身長に関係なく持たれて見えます。背が低めの人ほど、肩幅を上限にするこの基準が効きます。
柔らかさも味方になります。柔らかい大きなバッグは体に沿って薄くなるので、正面から見たときの面積が、硬いバッグより小さく見えます。背が低めの人が大きい側に乗るなら、硬い箱型ではなく、くたっと崩れるほうを選んでください。
どちらとも取れるとき④ 中間サイズの1つしか持っていない
中間のショルダーが1つだけ、という人は、買い替える前に寄せ方を試してください。
小さい側に寄せるなら、ストラップを外して手に持つ。中身を減らして、薄く平らにする。手に持つと、バッグが体から離れて点として見えます。中間の大きさでも、肩から下げるより一回り小さく感じられます。
大きい側に寄せるなら、服の色と揃える。上着か、パンツか、どちらかの色とバッグの色を同じにすると、バッグが服の面に溶けて、大きさの印象が増えます。肩にかけて体に沿わせると、さらに面として見えます。
どちらにも寄せられないのは、角がきっちり立った硬い箱型で、色が服のどれとも合わないものです。これは今季の両極のどちらにも入れにくいので、買い替えを考えてもよい1つです。買い替えるなら、上の判定で自分がどちらの側かを先に決めてから売り場に行ってください。手持ちのバッグがトレンドとずれて見えるときの直し方は手持ちのバッグが古く見えるにもまとめてあります。
どちらとも取れるとき⑤ 子どもの荷物がある
子どもの荷物を持つ日は、中身の量が大人1人分とは別の計算になります。おむつ・着替え・飲み物・おやつ・小さなおもちゃ。これは確実に大きい側です。
ただ、ここで1つのバッグに全部を詰めると、大人の中身と子どもの中身が混ざって、取り出すたびに探すことになります。勧めるのは、大きい側を子どもの荷物用にして、自分の中身は小さい側に入れて斜めにかける持ち方です。
この組み合わせは、さきほどのサブバッグの話とは逆の関係です。大きい側が主役で、小さい側が自分専用の点。2つの色か素材を揃えれば、1組として見えます。斜めにかけた小さい側は両手を空けてくれるので、子どもの手を引くときにも邪魔になりません。
子どもが大きくなって荷物が減ったら、もう一度机の上に中身を出して、判定し直してください。中身の量は年単位で変わります。
子どもの荷物を入れる大きい側は、柔らかさに加えて、口が大きく開くものを選んでください。子どもを抱えたまま片手で物を取り出すことが多いので、口が狭いと中を探すのに両手が要ります。口の開き方は、売り場で片手だけを使って開けてみると、毎日の使い勝手がすぐにわかります。自分用の小さい側は、ストラップの長さを、子どもを抱いたときにも体の前に回せる長さに調整しておくと、抱っこの最中でも携帯や鍵をすぐに取り出せます。
秋冬の上着と合わせたとき、両側はどう変わるか
秋冬は上着の厚みが増えるので、同じバッグでも見え方が変わります。
小さい側は、コートの上ではさらに小さく見えます。横幅15cmを切るものはアクセサリーの扱いになると書いたのはこのためです。また、厚手のコートの上から斜めにかけると、ストラップがコートの前を斜めに横切り、上半身に1本の線が入ります。この線が、着込んだ日の上半身を区切ってくれるので、着ぶくれして見えにくくなるという利点もあります。
大きい側は、コートの肩にかけると肩の布が擦れ、ストラップがずり落ちやすくなります。ウールのコートの肩は、毎日同じ場所が擦れると毛羽立ちます。秋冬に大きい側を持つ日は、肩にかけるより、手持ちか肘かけに寄せるほうがコートを傷めません。持ち方の細かい決め方はバッグのトレンド 持ち方に書いてあります。
色は、両側で考え方が違います。小さい側は点なので、服と違う色でも効きます。大きい側は面なので、コートかパンツのどちらかと色を揃えるほうがまとまります。秋冬のコートと靴から色を選ぶ方法はバッグのトレンドカラー 秋冬にまとめました。
中身を減らして、小さい側に移りたいとき
判定では大きい側だったけれど、本当は小さい側を持ちたい、という人もいます。その場合は、バッグを先に買うのではなく、中身を先に減らせるかを2週間試してください。
試し方は、机に出した中身を3つの山に分けることです。1つ目は、毎日必ず使ったもの。2つ目は、週に1〜2回しか使わなかったもの。3つ目は、この2週間で一度も出さなかったもの。3つ目の山は、家に置いて出かけても困らない物です。2つ目の山は、使う日だけ持っていけば足ります。
多くの人は、3つ目の山から手をつけるだけで、中身が3分の2くらいに減ります。折りたたみの傘、予備のマスク、使っていない手帳、何年も前のレシートが入ったままの小銭入れ。減らしたあとにもう一度判定して、水筒・A4・長財布のどれも残っていなければ、小さい側に移れます。
長財布だけが残る人は、財布を小さくできるかを考えてください。支払いを携帯で済ませることが多いなら、カード数枚と小銭が少し入る小さな財布で足りることがほとんどです。ただし、現金で払う機会が多い人、レシートを財布にためておく人は、無理に小さくすると毎日の支払いが不便になります。財布を小さくして不便になるなら、大きい側に乗ったままのほうが、毎日の気分は楽です。トレンドに乗るために、毎日の不便を増やす必要はありません。
水筒が残る人は、水筒を持つ理由を見直してください。職場に給茶機がある、外出先で飲み物を買えばいい、という日は、水筒を置いていけます。毎日必ず持つ理由があるなら、水筒の分だけ大きい側に乗るのが自然です。小さい側のバッグに、水筒だけ別の袋で下げるのは、「どちらとも取れるとき②」で書いたサブバッグの条件に当てはめて判断してください。
次の1つを買うなら、売り場で確かめる3つ
新しく1つ足すと決めたら、売り場で次の3つを確かめてください。
1つ目は、自分の中身が入るかです。家で机に出した中身のうち、毎日持つものだけを小さな袋にまとめて売り場に持っていき、見本のバッグに実際に入れさせてもらってください。目で見て「入りそう」と思っても、入れてみると口が閉まらないことはよくあります。
2つ目は、入れたあとの形です。中身を入れた状態で鏡の前で持ってみて、小さい側なら腰骨の高さで点として見えるか、大きい側なら体に沿って面として見えるかを見ます。空の状態の見本は、どれもきれいに見えます。中身が入ったときの形が、毎日あなたが見せる形です。
3つ目は、持っていく上着との組み合わせです。秋冬に買うなら、いちばんよく着るコートか上着を着て売り場に行ってください。薄着で選んだバッグは、コートの上に乗せると大きさの印象が変わります。
両側を行き来するときの、中身の移し替え
曜日でバッグを使い分けると、移し替えの手間が増えます。この手間がいやで、結局1つのバッグに戻ってしまう人も少なくありません。
手間を減らすには、中身を「必ず持つもの」と「その日だけのもの」に分けておくことです。必ず持つものは、鍵・携帯・カード入れ・リップくらい。これを1つの小さなポーチか、小さい側のバッグそのものにまとめておきます。
小さい側の日は、そのまま持って出る。大きい側の日は、小さい側のバッグごと大きい側に入れて、その日だけのもの(水筒・書類・上着)を足す。こうすると、移し替えは毎朝1回、袋1つを入れるか出すかだけで済みます。
この方法には、もう1つの利点があります。大きい側の中で、必ず持つものが1か所にまとまるので、改札の前やレジでバッグの底を探らずに済みます。大きいバッグの不便さは、中で物が散らばることです。小さい側をポーチ代わりに入れておけば、その不便さも消えます。
この入れ子の持ち方をするなら、小さい側と大きい側の色を、どちらかに揃えておくと便利です。大きい側の口が開いたとき、中に見える小さい側の色が大きい側と合っていれば、外から見ても整って見えます。また、出先で大きい側をクロークや荷物置き場に預けるときも、小さい側だけを取り出して持ち歩けます。食事の席やちょっとした外出のとき、両手が空いて身軽になれるのも、この組み合わせの良いところです。
大きさのトレンドが次に動くとき
最後に、この両極がいつまで続くかについて書いておきます。
大きさのトレンドは、服の量と連動して動きます。いまは服がゆとりのある形と体に沿う形の両方に広がっているので、バッグも両極に分かれています。もし服がどちらか一方に寄っていけば、バッグも片側に寄り、中間がふたたび中心に戻ってくる可能性があります。
ですから、いま小さい側か大きい側を買うときは、数年後にまた中間が戻ってきても困らない持ち方ができるかを少しだけ考えておくと安心です。小さい側なら、ストラップを外して手持ちにもできるもの。大きい側なら、中身を減らしても形が崩れすぎないもの。どちらにも、もう一方の持ち方の余地があるものを選べば、流行が動いたときに買い替える1つが減ります。
判定は、季節の変わり目ごとに1回で十分です。机の上に中身を出して、水筒・A4・長財布のどれかがあるか。それだけで、今季どちら側に乗るかが決まります。
よくある問い
- Q. バッグの流行は、小さいのと大きいのとどちらですか
- どちらか一方ではなく、両方です。いまの売り場は大きさが両極に割れていて、手のひらに載る小さなものと、A4が横に入るやわらかい大きなものが同時に並んでいます。今季らしさから遠いのは、その間の、横幅が22〜26cmくらいのかっちりしたショルダーです。どちらに乗るかは、毎日の中身の量で決めてください。
- Q. 小さいバッグに入りきらない日は、サブバッグを持ってもいいですか
- 構いません。ただし、サブバッグは小さいバッグと色か素材のどちらかを揃えて、2つで1組に見えるようにしてください。量販の紙袋や、まったく別の色の布袋を足すと、小さいバッグは『入りきらなかった人』の印に見えます。サブバッグを持つ日が週の半分を超えるなら、はじめから大きい側に乗ったほうが楽です。
- Q. 背が低めでも大きいバッグは持てますか
- 持てます。基準を身長ではなく、肩幅と、バッグの底が体のどこに来るかで見てください。肩にかけたとき底が腰骨より下に落ちると、バッグに持たれて見えます。持ち手を短く持つか、肘にかけて底を腰骨の上に引き上げれば、身長150cm台でも大きい側は成立します。横幅は肩幅の3分の2から肩幅いっぱいまでの間で選んでください。
- Q. 中間サイズのショルダーしか持っていません。買い替えるべきですか
- すぐ買い替える必要はありません。中間サイズは、持ち方で片側に寄せられます。ストラップを外して手に持てば小さい側の扱いに近づき、中身をいっぱいに入れて肩にかけ、服の色と揃えれば大きい側の印象に寄ります。買い替えを考えるのは、角が硬く立っていて、どちらにも寄せられないものだけです。
— メグラシ編集部





