ブーツの流行り|去年のブーツを今年も履いていいか、3か所で確かめる

**去年のブーツを今年も履いていいかは、3か所で決まります。**筒とふくらはぎのすき間、つま先の幅、底の厚み。この3か所のうち2か所が売り場の多数派と同じ側なら、そのまま履いてください。
ブーツは服より形の動きが遅く、1年で古く見えることはまずありません。それでも毎年「去年のあれ、まだ履けるかな」と迷うのは、どこを見れば分かるのかが決まっていないからです。
この記事は、流行の名前を並べる代わりに、手持ちの1足を測って売り場と比べる手順を書きます。玄関で5分、売り場で10分あれば終わります。
結論:3か所のうち2か所が売り場と同じなら、そのまま履く
| ずれた数 | その1足の扱い |
|---|---|
| 0〜1か所 | そのまま履く。1か所のずれは裾と合わせで寄せる |
| 2か所 | 履く場面を分ける。ずれが目立たない日に回す |
| 3か所 | 入れ替えの候補。ただし急がず、ひと冬は様子を見る |
ずれを数えるのは、形の3か所だけです。色や艶、飾りの金具は、この段階では数えません。形が合っていれば、色は合わせる服の側でいくらでも調整できるからです。
早見表|3か所の測り方
| 見るところ | 測り方 | 分かれ目 |
|---|---|---|
| 筒のすき間 | 履いて立ち、筒の上端とふくらはぎのあいだに指を入れる | 1本まで/2〜3本/4本以上 |
| つま先の幅 | 先端から1cm下がった位置の横幅を測る | 2cm以下/3〜4cm/4.5cm以上 |
| 底の厚み | 横から見て、つま先側の底の厚さを測る | 1cm以下/1.5〜3cm/3cmを超える |
3段に分けたうち、どの段にいるかを手持ちと売り場の両方で出して、同じ段かどうかを見ます。
ブーツの流行りは、目に入る面積の大きい順に効く
ブーツで印象を決めるのは、目に入る面積の大きい場所からです。いちばん広いのは筒、その次が底の横の面、いちばん小さいのがつま先です。
流行の動きはこの逆で、つま先がいちばん早く動き、筒がいちばん遅く動くことが多くなります。つま先は作り手が変えやすく、筒の形は脚との関係で大きくは変えにくいからです。
このため、つま先だけがずれている1足は、見た目の差が小さく、気づかれにくい1足です。筒がずれている1足は、差が大きく見えます。ずれを数えるときは同じ1か所でも、筒のずれは少し重く見積もると、実際の見え方に近くなります。
見るところ①|筒とふくらはぎのすき間に、指が何本入るか
ブーツを履いて立ち、筒のいちばん上の縁とふくらはぎのあいだに、指を横に並べて差し込んでみてください。
- 1本まで……脚に沿う筒。脚の線がそのまま外に出る
- 2〜3本……少しゆとりのある筒。脚の線と筒の線が離れ始める
- 4本以上……ゆとりの大きい筒。筒そのものが1つの形として見える
ショートブーツでも同じ測り方をします。筒の上端が足首の少し上にある場合は、足首とのすき間に指を入れます。
筒のすき間は、流行の中でいちばんゆっくり動く場所です。沿う筒が多い時期と、ゆとりのある筒が多い時期は、数年単位で入れ替わります。ここが売り場と同じなら、ほかの2か所が多少ずれていても、全体の印象は大きく外れません。
見るところ②|つま先の幅は、先端から1cm下がった所で測る
つま先の形は、「丸い」「四角い」「尖っている」と言葉で分けると、人によって判断がぶれます。そこで幅で測ります。
ブーツを床に置き、つま先の先端から1cm下がった位置で、左右の横幅を定規で測ってください。
- 2cm以下……細く尖って見えるつま先
- 3〜4cm……丸みのある、中間のつま先
- 4.5cm以上……幅の広い、四角か大きく丸いつま先
つま先は、流行の中でいちばん早く動く場所です。2〜3年で多数派が入れ替わることもあります。ただし面積が小さいので、ずれていても裾で半分隠せば目立たなくなります。
見るところ③|底の厚みは、横から見てつま先側で測る
底の厚みは、かかと側ではなくつま先側で測ります。かかとはヒールの高さと混ざってしまうからです。
ブーツを床に置き、横から見て、つま先の下の底が何cmあるかを測ってください。
- 1cm以下……薄い底。足元が軽く見える
- 1.5〜3cm……中間の底
- 3cmを超える……厚い底。足元に重さが集まる
底に溝が深く刻まれているかどうかも、あわせて見ておきます。溝が深い底は、厚みが同じでも重く見えます。溝の深さが5mmを超えていたら、厚みの段を1つ上に数えてください。
売り場で測るのは、同じ高さの棚に並んだ5足
手持ちの3か所が出たら、次は売り場です。広告や雑誌の写真ではなく、実際に並んでいる棚を見ます。写真は目立つ1足を選んで載せるので、多く並んでいるものとずれることがあるからです。
- 手持ちと同じ高さのブーツが並ぶ棚へ行く(ショートならショート、ロングならロング)
- その棚から、値段の帯が違う売り場も含めて5足を選ぶ
- 5足それぞれの3か所を、同じ3段で見る
- 5足のうち3足以上が同じ段にいたら、それをその年の多数派とする
手に取れない場合は、目で見るだけでも構いません。筒のすき間は、店の試し履き用の椅子で自分の脚に当てると確かめられます。
5足で多数派が出ない場所は、「その年はどちらでもいい場所」です。そこはずれに数えません。
ずれが1か所なら、裾と合わせで寄せる
3か所のうち1か所だけずれている1足は、買い替える必要がありません。ずれた場所を、服の側で半分隠すか、反対の方向へ振り戻します。
- つま先だけずれている……パンツの裾を甲に少しかかる長さにする。つま先の半分が隠れると、形の差はほとんど見えなくなる
- 底だけずれている……底が厚すぎるなら、上に量のある服を合わせて足元とつり合わせる。薄すぎるなら、裾の幅を細めにして足元を軽いままそろえる
- 筒だけずれている……これは次の「どちらとも取れるとき」で扱う
1か所のずれは、合わせる服を1つ変えるだけで戻せる範囲です。
ずれが2か所なら、履く場面を分ける
2か所ずれている1足は、服で寄せるには少し手間がかかります。その代わり、履く場面を選べば十分に使えます。
ずれが目立ちにくいのは、次のような日です。
- 裾の長いパンツやロングスカートで、ブーツがほとんど隠れる日
- 雨や寒さで、見た目より機能を優先する日
- 歩く距離が長く、履き慣れた1足がありがたい日
反対に、膝丈のスカートでブーツ全体が見える日や、人に会う予定がある日には、ずれの少ないもう1足を回します。2か所ずれた1足は、休日と悪天候の日の担当と決めておくと、玄関で迷わずに済みます。
ずれが3か所なら、入れ替えの候補にする
3か所ともずれている1足は、入れ替えの候補です。ただ、候補に入れたその年に買い替えを急ぐ必要はありません。
ブーツの形は数年かけて動くので、売り場の多数派が次の年にまた少し動くこともあります。3か所ずれた年は、その1足を2か所ずれた1足と同じように「場面を分ける担当」に回し、ひと冬のあいだに何回履いたかを数えてください。
冬の終わりに数えて、5回に届いていなければ、それは実際に役目を終えている1足です。5回以上履いていたなら、ずれていても暮らしの中で必要とされていた1足なので、次の1足を探すときはその役目を引き継げる形を選びます。
ロングブーツとショートブーツで、見る順番が変わる
同じ3か所でも、ブーツの高さによって、ずれたときに目立つ順番が違います。
ロングブーツは、筒が膝下まで長く見えるので、筒のすき間がいちばん目立ちます。3か所のうち筒だけは、ずれていたら2か所分と数えてください。
ショートブーツは、パンツの日には筒がほとんど裾の中に隠れます。見えるのは足の甲から下なので、底の厚みとつま先の幅が先に目に入ります。スカートの日に筒が見えるときだけ、筒のすき間を数えに入れます。
ブーツの名前ごとの形の違いは、ブーツの名前は筒の高さと履き口の締まりで決まるにまとめてあります。
色と艶は、形より後から動く
形の3か所が合っているなら、色と艶はほとんど気にしなくて構いません。黒、茶、ベージュのような定番の色は、流行の外にいる色だからです。
気にしたほうがいいのは、艶の強さです。革の表面に顔が映り込むほどの強い艶と、表面が起毛していて光をほとんど返さない質感は、流行の中で行き来します。手持ちが売り場とまったく逆の側なら、合わせる服の質感で間をとってください。艶の強いブーツには起毛したニットやウールを、光らないブーツには少し張りのある生地を合わせると、足元だけが浮きません。
どちらとも取れるとき①|筒だけが違う
つま先と底は売り場と同じなのに、筒のすき間だけが違う。この場合は、ずれ1か所ですが、筒は面積が大きいので見え方としては1.5か所分くらいになります。
手持ちの筒が沿う側で、売り場がゆとりのある側なら、筒の上にパンツやスカートの裾をかぶせて、筒の上端を隠してください。上端が見えなければ、筒の細さは目立ちません。
手持ちの筒がゆとりのある側で、売り場が沿う側なら、反対に筒をしっかり見せます。ゆとりのある筒は、隠すと裾がもたついて見えるからです。膝丈より少し短いスカートや、細めのパンツを筒の中に入れて、筒そのものを1つの形として見せると、狙って選んだ1足に見えます。
どちらとも取れるとき②|売り場の5足がばらばら
5足を見ても、どの場所でも3足以上がそろわない。このときは、その年はブーツの形が大きく割れている年です。
割れている年は、どの形を履いても外れにくい年でもあります。手持ちのずれを数える意味が小さくなるので、そのまま履いてください。
ただし、店によって並んでいるものが偏っていることもあります。1つの売り場で決めきれなかったら、価格帯の違う別の売り場でもう5足見てください。合わせて10足で、多数派が見えることがあります。
どちらとも取れるとき③|3か所ともずれているが、気に入っている
3か所ともずれていても、気に入っていて手放したくない1足はあります。その場合は、流行の外側にある1足として扱います。
やり方は2つあります。
- 服もその1足が出てきた頃の形に寄せる。ブーツを買った年に一緒に着ていた服と組めば、全身の時代がそろって、ちぐはぐには見えません
- 服はその年の形にして、靴だけをあえて違う形にする。この場合は、上下の服の色数を2色までに抑えてください。色が少ないと、足元の違いが狙って外したものに見えます
どちらの場合も、今年流行りのファッションは買うか待つかの考え方と同じで、全部をその年に合わせる必要はありません。1足だけ時代が違うのは、全身の中の1か所なら持ち味になります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 去年買ったブーツは、もう古く見えますか
- 1年で古く見えることは、ほとんどありません。ブーツは服より動きが遅く、形の流れが入れ替わるには数年かかります。心配なら、筒とふくらはぎのすき間、つま先の幅、底の厚みの3か所を測って、売り場の5足と比べてください。2か所以上が同じ側なら、そのまま履いて大丈夫です。ずれていたのが1か所なら、パンツの裾やスカートの丈で寄せられます。
- Q. 流行りのブーツは、どこを見れば分かりますか
- 同じ高さの棚に並んだブーツを5足選んで、筒のゆとり、つま先の幅、底の厚みを見比べてください。5足のうち3足以上が同じ側に寄っていれば、それがその年の多数派です。雑誌や広告の写真より、売り場の棚のほうが確実です。写真は目立つ1足を選んで載せるので、実際に多く並んでいるものとずれることがあります。
- Q. ロングブーツとショートブーツで、見方は変わりますか
- 変わります。ロングブーツは筒が脚の広い範囲に見えるので、筒のすき間を最初に見ます。ショートブーツは筒が裾に隠れることが多いので、先に底の厚みとつま先の形を見ます。どちらも3か所で比べることに変わりはありませんが、ずれたときに目立つ場所の順番が違います。
- Q. 3か所ともずれていますが、気に入っています。捨てるべきですか
- 捨てる必要はありません。3か所ともずれた1足は、流行の外側にある1足として扱えば使えます。合わせる服の側を、その1足が出てきた頃の形に寄せるか、反対に、服をその年の形にそろえて、靴だけをあえて違う時代のものにするかのどちらかです。後者は、上下の服の色数を2色までに抑えると、狙って外したように見えます。
— メグラシ編集部





