トレンドワンピース|秋に買う1枚は、冬まで重ねて着られるかで選ぶ

**秋にワンピースを1枚買うなら、12月まで着られるかで選んでください。**売り場で見るのは、袖・切り替え・丈・布の4か所です。
流行の形のワンピースは、1枚で着たときにいちばん映えるように作られています。袖にふくらみを持たせたり、腰の切り替えに量を集めたり。そのぶん、上に重ねる日のことは後回しになりがちです。10月には毎週着ていた1枚が、11月に入って上に何かを着る季節になったとたん、クローゼットから出てこなくなる。秋のワンピースでよく起きるのは、この形です。
形そのものが今年らしいかどうかは、ワンピースの流行は切り替えの位置で見分けるで判定できます。この記事は、判定したあと、買う前に3か月先まで見通すための話です。
結論:10月の1枚と、12月の土台を兼ねられるか
秋のワンピースが働くのは、10月・11月・12月の3か月です。月ごとに、ワンピースの役目が変わります。
| 月 | 着方 | 売り場で確かめる場所 |
|---|---|---|
| 10月 | 1枚で着る | 布の透けと、袖の長さ |
| 11月 | 上にニットやカーディガンを重ねる | 袖のたまり方と、切り替えの位置 |
| 12月 | コートの下に入れる | 丈とコートの差、布の厚み |
4か所のうち3か所が通れば、3か月着られる1枚です。**2か所しか通らないなら、10月だけの1枚と決めてから買います。**どちらも悪い買い物ではありません。決めずに買うと、11月に迷うことになります。
なぜ、秋のワンピースは11月に止まるのか
10月のワンピースは、1枚で完成しています。上に何も着ないので、袖の形も、腰のギャザーも、そのまま見えます。流行の形が効くのは、この時期です。
11月に入ると、朝の気温が10度台前半まで下がる日が増え、上に1枚重ねるようになります。**重ねた瞬間に、ワンピースの見える面積は半分以下になります。**見えなくなった部分に量があると、それは上の服の中でたまり、上の服の形を崩します。
つまり、11月に止まるワンピースは、形が古いのではありません。見える面積が減ったときに、隠れた部分が邪魔をしているのです。売り場で確かめるのは、この隠れる部分です。
確かめる①|袖:上にニットを重ねて、肘でたまらないか
いちばん先に止まる原因は袖です。袖にふくらみのあるワンピースは、上にニットやカーディガンを重ねると、ふくらみのぶんが肘のあたりに押し寄せます。腕を曲げるたびに上の袖が突っ張り、着ている本人がいちばん先に気づきます。
売り場では、次の順で確かめてください。
- 手持ちの薄手のニットかカーディガンを着ていく
- 試着したワンピースの上に、それを重ねる
- 両腕を前に伸ばし、肘を2回曲げる
肘の内側に布のかたまりができなければ、その袖は重ねられます。かたまりができるなら、上に重ねられるのは袖の太いもの、つまり袖幅にゆとりのあるカーディガンか、袖のないベストに限られます。
袖口にも指を入れてみてください。**袖口に指が2本すっと入るなら、上の袖の中で動きます。**ゴムで絞った袖口は、上の袖の中で手首のあたりに段差をつくりやすくなります。
確かめる②|切り替え:上の1枚の裾と、どこで重なるか
2つ目は、腰の切り替えの位置です。ウエストに切り替えのあるワンピースに丈の短い上着を重ねると、上の裾と切り替えの線が近くに並ぶことがあります。2本の横線が5cm以内に並ぶと、どちらが腰の線か分からなくなります。
確かめ方は簡単です。手持ちの上着のうち、ワンピースに重ねたいものの着丈を測っておき、試着したワンピースの切り替えの位置と比べます。
- 上の裾が、切り替えより10cm以上下で止まる……切り替えは隠れる。重ねやすい
- 上の裾が、切り替えより10cm以上上で止まる……切り替えがはっきり見える。これも成立する
- その間で止まる……2本の線が並ぶ。上の服を選び直すか、ベルトで線を1本にする
切り替えのない1本の形は、この確かめ自体がいりません。流行の形でも、切り替えのない形なら重ねる1枚を選びません。
確かめる③|丈:コートの裾と何cm差があるか
3つ目は、12月にコートの下に入れる日のための丈です。コートの裾から出すなら5cm以上、出さないなら完全に隠れる長さにしてください。
いちばん落ち着かないのは、1〜4cmだけのぞく長さです。裾がのぞいているのか、コートの裏地が見えているのか、見る人が一瞬迷います。歩くとコートの裾が揺れて、ワンピースが出たり隠れたりするのも気になります。
手持ちのコートの着丈は、家で先に測っておいてください。肩のいちばん高いところから裾までをまっすぐ測ります。売り場ではワンピースの着丈を店の人に聞くか、タグで確かめ、引き算します。同じ体に着るので、着丈の差はそのまま裾の差になります。
確かめる④|布:光にかざして、何が透けるか
4つ目は布です。10月に1枚で着るときは透けが気になり、12月にコートの下に入れるときは薄すぎないかが気になります。
売り場の照明に布をかざし、手のひらを裏に当ててみてください。
- 手の形がはっきり見える……10月は下に1枚要る。12月はタイツを厚めにしないと寒い
- 手の形がぼんやり見える……10月は1枚で着られる。12月もタイツで調整できる
- 手の形がまったく見えない……10月の晴れた昼は暑いことがある。11月以降は安心
真ん中の「ぼんやり見える」布が、3か月をいちばん通しやすい厚みです。ただし、裏地のついた1枚は、布が薄くても透けません。裏地があるかどうかは、裾を少しめくれば分かります。
布の表面も見ておいてください。つるりと光を返す布は、10月の1枚には軽やかですが、12月にウールのコートの下からのぞくと、表面の差が大きくて季節がずれて見えます。指先でなでて、わずかに引っかかりのある布なら、上に重ねるニットやコートとも表面がなじみます。
4か所を並べて、3か月の1枚かを決める
4か所を確かめたら、通った数を数えてください。
| 通った数 | 決め方 |
|---|---|
| 4か所 | 3か月着る1枚として買う |
| 3か所 | 通らなかった1か所を、重ねる1枚の側で補えるか考えて買う |
| 2か所 | 10月の1枚と決めて買う。11月以降のことは考えない |
| 1か所以下 | 流行の形として気に入っているなら、次の春まで待つのも手 |
3か所のとき、補い方は次のとおりです。袖が通らなければ、上に重ねるのは袖のないベストにする。切り替えが通らなければ、ベルトで線を1本にする。丈が通らなければ、コートの下には入れず、ジャケットの下にとどめる。布が通らなければ、10月は下に1枚入れる。
10月|1枚で着る日は、袖と足元で秋にする
10月は、ワンピースがいちばん見える月です。1枚で着る日は、袖の長さと足元で季節を合わせます。
袖は七分から長袖が合います。半袖のワンピースを10月に着るなら、上に薄い羽織りを1枚足すことになり、11月の重ね方の前倒しになります。足元は、素足のサンダルではなく、つま先の覆われた靴にしてください。上半身が秋でも、足元が夏のままだと、全体が9月に戻って見えます。
11月|上に1枚重ねる日は、裾をずらす
11月は、ワンピースの上にニットやカーディガンを重ねる月です。このとき大事なのは、上の裾とワンピースの切り替えを離すことです。前の章で確かめた、5cm以内に並ばない組み合わせを選びます。
重ねる1枚の色は、ワンピースと明るさを1段ずらしてください。同じ明るさで重ねると、上の服とワンピースの境目がぼやけて、どこまでが上着なのか分からなくなります。ワンピースが濃い色なら上は明るい色、ワンピースが明るい色なら上は濃い色が基準です。
12月|コートの下に入れる日は、丈と首元で整える
12月は、ワンピースが見える場所がさらに減ります。コートの裾から出る部分と、首元だけになることもあります。見えるのが2か所だけなら、その2か所を整えれば十分です。
丈は、確かめた差をそのまま使います。首元は、ワンピースの襟の形とコートの襟の形がぶつからないかを見てください。丸い襟のワンピースに、襟の大きいコートを重ねると、首元に丸と角が重なります。気になるときは、首に巻く1枚でどちらかを隠します。
足元は、タイツとブーツが入ってきます。コートの裾から出るワンピースの長さと、ブーツの筒の高さのあいだに、脚がどれだけ見えるかを確かめてください。見える部分が手のひら1枚ぶん以上あれば、タイツの色で調整できます。それより狭いと、ワンピースとブーツがつながって見えるので、タイツをブーツと同じ色にすると縦の線が途切れません。
どちらとも取れるとき①|袖は細いのに、腰まわりがふくらむ
袖は重ねやすいのに、腰から下にギャザーが多く、上に重ねると上着の裾が広がってしまう形があります。
この場合は、上に重ねる1枚の丈で決めてください。腰より上で止まる短い丈のカーディガンなら、ふくらみは上着の外に出て、形がそのまま残ります。腰を覆う長さの上着は、ふくらみを中に閉じ込めて、裾が広がります。短い上着と組む前提なら3か月の1枚、長い上着しか持っていないなら10月の1枚です。
どちらとも取れるとき②|丈がコートとほぼ同じ
ワンピースの着丈とコートの着丈が、ほぼ同じだったとします。差が1〜4cmの範囲です。
この場合は、どちらを動かすかを決めます。ワンピースを動かすなら、ウエストをベルトで少し上げて、裾をコートの中に完全にしまいます。コートを動かすなら、その日は丈の短い上着にします。ワンピースを買う側で解決するなら、丈の違う1枚を選ぶほうが早いので、この2つで迷ったら、売り場で別の丈を探してください。
どちらとも取れるとき③|気に入った1枚が、2か所しか通らない
形も色もいちばん気に入ったのに、4か所のうち2か所しか通らない。売り場でいちばん悩むのは、この場面です。
このときは、10月にそのワンピースを着る日を数えてください。カレンダーを開いて、ワンピースを着たい予定を拾います。**4回以上あるなら、10月の1枚として買って構いません。**1か月で4回着れば、1枚として十分に働きます。2回以下なら、同じ形で3か所通る1枚が別の売り場にないか、もう少し探す価値があります。
流行の形を買うかどうかそのものに迷うときは、今年流行りのファッションは買うか待つか見送るかの決め方も使えます。
試着室に持っていくもの
4か所を売り場で確かめるには、次の2つを持っていくと早く済みます。
- 11月に上に重ねたい、手持ちのニットかカーディガン(着ていけば荷物にならない)
- 手持ちのコートの着丈を書いたメモ
試着室では、ワンピースを着たら、まず上にニットを重ねて腕を前に伸ばします。次に鏡の前で、上の裾と切り替えの距離を見ます。最後に着丈を聞いて、メモの数字と引き算します。3つの動作で、3か月先まで見通せます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 流行っている形のワンピースは、重ね着に向かないのですか
- 向かないわけではありません。ただ、流行の形は1枚で着たときに映えるように、袖や腰まわりに量を持たせていることが多く、その量が重ねたときに上の服の中でたまります。袖にふくらみがある、腰に大きなギャザーがある、といった形は、上に重ねる1枚の選び方が限られます。売り場で手持ちのニットを上に重ねてみて、袖の中で布が肘にたまらないか、腰の切り替えが上の裾から中途半端にのぞかないかを確かめれば、重ねられるかどうかは5分で分かります。
- Q. ワンピースの丈とコートの丈は、どのくらい違えばいいですか
- コートの裾からワンピースが出るなら5cm以上、出さないなら完全に隠れる長さにしてください。1〜4cmだけのぞく長さがいちばん落ち着きません。裾がのぞいているのか、コートの裏地が見えているのか、見る人に一瞬迷わせるからです。手持ちのコートの着丈を先に測っておき、売り場ではワンピースの着丈と引き算すると、試着しなくても見当がつきます。
- Q. 10月にしか着ないと分かっているワンピースを買うのは、もったいないですか
- もったいないかどうかは、10月に何回着るかで決まります。その月に4回以上着る予定があるなら、1か月だけの1枚でも十分に働きます。反対に、月に1〜2回の予定しかないなら、3か月着られる1枚を選んだほうが、同じ枚数で出番が増えます。買う前に、手帳やカレンダーで10月の予定を見て、ワンピースを着る日を数えてみてください。
- Q. ニットワンピースも、同じ4か所で選べますか
- 袖と丈は同じように見てください。切り替えと布は、見方が少し変わります。ニットワンピースは切り替えのない形が多いので、上に重ねたときに腰のあたりで布がもたつかないかを見ます。布は透けより、上に重ねたニットと編み目がぶつからないかのほうが大事です。ニットワンピースの重ね方は、関連記事にまとめています。
— メグラシ編集部





