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ニットワンピースは3か所の指の本数で決まる|重ねる一枚は、裾を同じ高さで止めない

メグラシ編集部//読了 12分
ニットワンピースを着て、腰のあたりで布と体のあいだに指を入れて余りを確かめている場面

ニットワンピースが決まるかどうかは、布が体からどれだけ離れているかで決まります。 そしてそれは、3か所で指を入れれば読めます。着る前に30秒で終わる判定です。

見るのは、布と体のあいだの余り

ニットは織った布と違って、体の形に沿って伸びます。沿うことは、動きやすさの利点でもあり、線が出る原因でもあります。

どちらに転ぶかを決めているのは、布と体のあいだに残っている余りです。余りは場所ごとに違うので、1か所で判定すると外します。

判定の軸は次の2つです。

3か所の余り:胸の下・腰の張り・お尻の下で、指が何本入るか 重ねる一枚の裾の位置:ワンピ側の横の線と、何cmずれているか

前者が「重ねるかどうか」を決め、後者が「どう重ねるか」を決めます。

測る|指を入れる3か所

鏡の前に横向きで立って、次の順に指を差し込みます。つまむのではなく、体と布のあいだにまっすぐ入れてください。

場所入る本数読みかた
胸の下0本上半身の丸みがそのまま線として出る
胸の下1本以上布が自分で落ちている
腰の張り0本横幅がいちばん広い場所で布が止まる
腰の張り1本以上布が張りを越えて落ちる
お尻の下0本裾が体に引っかかって、歩くたび上がる
お尻の下1本以上裾がまっすぐ落ちる

基準は1本です。 3か所すべてが1本以上なら、そのまま1枚で着られます。0本が1か所なら、その場所に合わせて重ねる一枚を選びます。0本が2か所以上なら、下に1枚はさんで布を浮かせる段階です。

0本の場所ごとに、やることが違う

同じ0本でも、場所によって手当てが変わります。

  • 胸の下が0本:前を開けた羽織りを足す。前立ての縦2本が入るだけで、横の丸みは読まれにくくなる
  • 腰の張りが0本:丈がお尻の下まである一枚を重ねる。腰の高さを布が1枚またぐ形にする
  • お尻の下が0本:下に表面のなめらかなものを1枚はさむ。引っかかりが減れば裾が落ちる

0本を「なくす」必要はありません。 見る人がその場所を通り過ぎるように、別の線を1本足すだけです。

重ねる一枚は、裾を同じ高さで止めない

ここが、ニットワンピースでいちばん失敗が出るところです。上に重ねたものの裾と、ワンピ側の横の線が同じ高さで止まると、線が二重になります。

ワンピ側の横の線とは、切り替え・ベルト通しの位置・模様の変わり目・裾のリブの上端です。ここに重ねる一枚の裾がぴたりと重なると、その高さで体が横に切れて見えます。

5cm以上ずらしてください。 上にずらしても下にずらしても構いません。5cmあれば、2本の線は別々のものとして読まれます。

重ねる一枚の丈3段階

丈止まる場所向いている場合
短い腰骨の上腰の張りが1本以上あり、縦を長く見せたい日
中間お尻の丸みの中間腰の張りが0本の日。張りを布がまたぐ
長いお尻の下から膝上胸の下・腰とも0本の日。縦の面が1枚増える

中間の丈は、いちばん難しい位置です。 お尻の丸みの途中で止まると、そこが横の線になります。中間を選ぶなら、前を開けて着て、横の線ではなく縦2本として見せてください。

素材で、同じ形でも余りが変わる

編み地には、伸びて戻るものと、伸びたまま落ちるものがあります。戻る編み地は体に沿い、落ちる編み地は自分の重さで下がります。

見分けは裾で読めます。裾を横に10cmほど引いて手を離し、元の幅に戻れば「戻る編み地」、少し広がったままなら「落ちる編み地」です。

落ちる編み地は指の本数が増えやすく、1枚で着やすい代わりに、一日着ると膝の前や座る場所が伸びます。戻る編み地は指の本数が減るので、重ねる前提で選ぶ。 この振り分けが、買うときにいちばん効きます。

一日着たあと、形が残るかを見る

夕方の状態は、朝の状態とは別物です。戻る編み地でも、体温と動きで少しずつ伸びます。

夕方に鏡の前で同じ3か所を測り直してください。朝1本だった場所が2本になっていれば、布が下がっています。この場合は次から、その場所に合わせて重ねる一枚を選んでおくと、一日を通して同じ見えかたを保てます。

静電気で布が張りつく日

冬にだけ起きることです。朝は指が1本入っていたのに、外を歩いたあと布が脚に張りついている。 これは布が伸びたのではなく、下に着ているものとのあいだで電気が起きています。

原因は色でも編み地でもなく、下に着ているものの素材との組み合わせです。同じワンピでも、下を替えると起きなくなります。張りつく日が続いたら、下に着るものを1枚だけ替えて試してください。 上の判定はそのままで構いません。

外出前に、裾の内側から布を軽く下へ引いて離すだけでも、その場は落ち着きます。ただし戻るので、素材の組み合わせを見直すほうが早く済みます。

下に着るものは、薄いものを1枚

寒い日ほど厚いものを下に着たくなりますが、厚みは外側の布を押し出すので、線が増えます。

下に着るのは、表面がなめらかで薄いものを1枚。丈はワンピの裾より短く、袖口はワンピの袖口より内側で終わるものを選ぶと、境目が表に出ません。

温かさは、下ではなく上と足元で作ります。上に重ねる一枚、首元、足元の3か所です。下に足すのは、布を浮かせる目的の1枚だけ。 この順番で組むと、線を増やさずに温かさが確保できます。

足元|裾と靴のあいだを何cm空けるか

ニットワンピースは縦に長い面なので、足元との距離が全体の見えかたを決めます。裾が終わる高さと、靴が始まる高さのあいだの空きを測ってください。

空きが0cmなら全身が1本の柱に見えます。10cm以上空くと、そこで縦が切れて上下が別々に読まれます。どちらが良いというものではなく、その日どちらを狙うかです。

筒の長いブーツを履く日は、この空きが自動的に縮みます。ワンピの丈が長い日にブーツも長いと空きが0cmになるので、そろえたくないなら短いブーツに替えてください。

座ったときに、丈がどこまで上がるか

立って測った丈は、座ると変わります。椅子に座って、裾が膝からどこまで上がるかを一度見ておいてください。

ニットは伸びるぶん、座ったときの上がり幅が織った布より大きく出ます。上がり幅が大きい日は、厚みのあるタイツか、丈のある靴下で足元をつなぐと、座っても立っても同じ見えかたになります。

どちらとも取れるとき|指が1本ぎりぎり入る

指が入るには入るが、きつい。この場合は、その場所が動いたときにどうなるかで決めてください。

腕を前に伸ばす、椅子に座る、階段を1段上がる。この3つをやって、指が入らなくなる場所があれば0本として扱います。止まっているときだけ1本入る状態は、一日のうちのほとんどで0本です。

どちらとも取れるとき|1枚で着たいが線が出る日

重ねたくない日もあります。そのときは、縦の線を1本だけ足してください。

細いベルトを腰の位置に置く。長い巻きものを首から前に2本垂らす。かばんを縦長のものに替えて体の前に持つ。いずれも、横の丸みの上に縦の線を通す方法です。 布は変えずに、視線の通り道だけを変えられます。

よくある失敗と、その直し方

よくある失敗起きること直し方
1か所だけ見て判断する他の2か所の余りが分からない胸の下・腰・お尻の下の3か所を測る
サイズを上げて解決しようとする肩と袖の付け根が外へ落ちる0本の場所に合わせて重ねる
重ねる裾をワンピの切り替えに合わせる横の線が二重になる5cm以上ずらして止める
下に厚いものを着る外側の布が押し出されて線が増える薄いものを1枚。温かさは上と足元で
朝の状態だけで判断する夕方に布が下がって見えかたが変わる夕方にもう一度3か所を測る

まとめ|3か所を測って、線をずらす

  1. 胸の下・腰の張り・お尻の下で、布と体のあいだに指が何本入るかを測る
  2. 基準は1本。0本の場所があれば、その場所に合わせて重ねる一枚を選ぶ
  3. 重ねる一枚の裾は、ワンピ側の横の線と5cm以上ずらす
  4. 下に着るのは薄いものを1枚だけ。温かさは上と足元で作る
  5. 裾と靴のあいだの空きが0cmか10cm以上かで、縦のつながりが変わる

ニットワンピースは「体の線が出るから難しい」と言われがちです。 けれど出るかどうかは編み地と余りで決まっていて、余りは指で測れます。

次に着るときは、鏡の前で横を向いて、3か所に指を入れてください。1本ずつ入れば、その1枚は重ねずに着られます。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. ニットワンピースが体の線を拾います。サイズを上げれば解決しますか
サイズを上げると、拾う場所は減りますが肩の位置が下がり、袖の付け根が腕の外側へ落ちます。落ちた付け根は横に張り出して読まれるので、別の見えかたに変わるだけです。先に3か所で指の本数を測ってください。指0本が1か所だけなら、そこに合わせて重ねる一枚を選ぶほうが早く済みます。0本が3か所そろっているときだけ、サイズを見直す段階です。
Q. 指は何本入れば十分ですか
1本入れば布が体から離れています。2本入ると布は自立して落ちます。0本は布が体に沿っている状態です。基準は1本で、3か所すべてが1本以上なら重ねなくても成立します。ただし0本でも、その場所が上に重ねる一枚で隠れる位置なら問題になりません。測る目的は直すことではなく、どこに重ねるかを決めることです。
Q. 上に重ねる一枚は、どのくらいの丈を選べばいいですか
ワンピ側にある横の線から、5cm以上ずらして止まる丈を選んでください。横の線とは、切り替え・ベルト通し・模様の変わり目・裾のリブの上端です。同じ高さで止まると線が二重になり、そこで体が横に切れて見えます。5cmずらせば、2本の線は別のものとして読まれます。ずらす方向は上でも下でも構いません。
Q. 下に何を着ればいいか分かりません
布を1枚浮かせる目的で選びます。表面がなめらかで、体に沿う薄いものを1枚。厚いものを下に着ると、その厚みぶん外側の布が押し出されて、かえって線が出ます。丈はワンピの裾より短く、袖口はワンピの袖口より内側で終わるものを選ぶと、境目が表に出ません。
Q. 冬に足元は何を合わせればいいですか
ワンピの裾が終わる高さと、靴が始まる高さのあいだを何cm空けるかで決めます。空きが0cmなら全身が1本の柱に見え、10cm以上空くとそこで縦が切れます。ブーツの筒が長い日は裾との差が縮むので、ワンピの丈が長い場合はブーツを短いものに替えると差が戻ります。厚みのあるタイツを履く日は、足元の面が重くなるぶん、上半身にも重さのある面を1つ置くと釣り合います。

— メグラシ編集部

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