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ゆるい服は体に沿う場所を三つ残す|全部離すと立っている形が消える

メグラシ編集部//読了 12分
ゆったりした上着の袖口をまくり、手首が出ているかを確かめている場面

ゆったりした形の服でそろえた日がぼんやりするのは、ゆとりの量が多いからではありません。布が体から離れている場所ばかりになって、体の輪郭の線がどこにも出ていないからです。 沿っている場所を三つ残す。それだけで、同じ服が立っている形として読まれます。

見るのは、体に沿っている場所の数

ゆるい服は、体との距離をわざと空けてある服です。距離が空いていること自体は問題ではありません。空いている場所しか無い状態が問題です。

判定の軸は1つです。

体に沿っている場所の数:三つ以上・二つ・一つ以下

数えるのは首・肩・手首・腰・足首の5か所。この5か所は、体の輪郭が細くなっている場所か、方向が変わる場所です。服がここに触れていれば、外から見たときに体の線がそこに一本出ます。

数え方|5か所を触って、手のひらが入るか

上から順に確かめます。服と体のあいだに、自分の手のひらが平らに入るかどうかを見てください。

首は、襟ぐりと首のあいだ。肩は、肩の縫い目と肩の骨のあいだ。手首は、袖口と手首のあいだ。腰は、いちばん細いところと布のあいだ。足首は、裾と足首のあいだ。

手のひらがまるごと入るなら離れている側、入らないなら沿っている側です。 指が四本まで入って手のひらが入らないなら、沿っている側に数えて構いません。2〜3cm浮いているだけなら、外から見た線は体の線とほぼ重なるからです。

一度全身を数えると、10秒ほどで終わります。朝の鏡の前で、上から下へ順に触るだけです。

数えるときは、腕を下ろした状態で数えてください。腕を上げると袖が下がり、手首が出て見えます。実際に人から見られているのは腕を下ろした状態なので、そこで測るのが正確です。

沿っている数3段階

沿う数外から見えるもの必要な手当て
三つ以上体の輪郭が線として読める不要
二つ上下どちらかだけ形が残る一つ足す
一つ以下布のかたまりとして見える手首と足首を出す

手当てが要るのは、下の二段だけです。 三つあるなら、他の部分をどれだけゆるくしても構いません。

段を上げるのに、服を替える必要はありません。二つの日に一つ足す作業は、袖か裾のどちらかを折るだけで済みます。一つ以下の日でも、袖と裾の両方を折れば二つ増えて、その場で上の段に届きます。数え終わってから手を動かすまでが、合計で1分ほどです。

なぜ、全部離すと形が消えるのか

人が服を見るとき、最初に読むのは輪郭の線です。線がどこで内側へ入り、どこで外へ出るか。その上下の並びで、体の形が推測されます。

すべての場所で布が離れていると、輪郭は上から下まで同じ幅の面になります。面には方向がないので、どこが上でどこが下かという情報が出ません。結果として、服だけが見えて体が見えない状態になります。

これは体型の話ではありません。線が一本も出ていないという、情報の量の話です。 どんな体型でも、線が三本出れば形は読まれます。

線は多ければよいというものでもありません。5か所すべてで沿っていると、今度はゆとりのある服を着ている意味が消えます。三つというのは、線が読めて、かつゆとりも残る数です。

線の位置にも順番があります。上端と下端に一本ずつあると、そのあいだの距離が縦の長さとして読まれます。中央だけに三本集まっていると、距離が読めません。三つ数えるときは、上半分に一つ、下半分に一つが入っているかを確かめてください。

鏡から2〜3歩下がって見ると、この違いがはっきりします。近くでは布のしわや生地の質感が見えますが、離れると輪郭の線だけが残ります。人から見られている距離は、鏡の前より遠いところです。

三つの作り方①|手首を出す

いちばん速いのは袖です。手首の骨がひとつ見える位置まで、袖口を折り返してください。 折り返しは二回まで。三回折ると袖口が太くなり、そこに新しいかたまりができます。

袖の生地が厚くて折れない日は、袖口を引き上げて肘の下で止めるだけでも働きます。手首が見えていれば、腕の細い部分が線として出ます。

折り返した幅は、3cmから5cmのあいだに収めてください。それより狭いと戻ってしまい、広いと袖口が二重の輪になって目立ちます。

どちらの腕も同じ幅に折ってください。左右で幅が違うと、手首の高さが違って見えます。折ったあとに両腕を下ろして、袖口の縁が同じ高さに並んでいるかを鏡で見る。 これで揃います。

袖口に紐や留め具のある一枚は、折る前にそこを外してください。留めたまま折ると、留め具の厚みが折り返しの中に入り、袖口だけが太くなります。

三つの作り方②|足首を出す

裾です。足首の骨が見える位置まで、裾を折るか、丈の短い靴に替えてください。

折る場合は、外へ二回。内側へ折り込むと、外からは丈が短くなっただけに見えて、線がはっきりしません。外へ折れば折り返しの縁が横の線になり、そこで区切りができます。

靴で作る場合は、履き口が足首の骨より下にある一足を選んでください。足首を覆う靴だと、裾を折っても線が靴に吸収されます。

秋は靴下が厚くなる時期です。厚い靴下を履くと足首の位置が太くなり、せっかく出した線が埋まります。足首で線を作る日は、薄い靴下を選んでください。

三つの作り方③|腰の位置を出す

三つ目が要るときは腰です。方法は二つあります。

一つは、上を下の中に入れること。 前だけを少し入れる形でも、腰の位置に横の線が一本入ります。全部入れると腰が完全に沿うので、線は強く出ます。

もう一つは、羽織りの前を開けること。 左右の布の縁が縦の線になり、そのあいだから中の面が細く見えます。この幅が体の幅として読まれるので、腰に触れていなくても線として働きます。

一本で締める方法もありますが、締めた場所の上下に布が寄るので、ゆとりの多い服では横の広がりが増えることがあります。締めるなら、寄った布を上下に均等にならしてから鏡を見てください。

首元は、沿わせるより開ける

首は、5か所のなかで唯一「沿わせない」ほうがよい場所です。首に布が沿うと、顔と体のあいだの区切りが消えて、頭から胴までが一つの塊になります。

開いた襟ぐりは、鎖骨の線を見せます。鎖骨は横に走る線なので、それ自体が区切りとして働きます。首元で数えるのは、布が沿っているかではなく、鎖骨が見えているかです。

秋に首が詰まった一枚を着る日は、首元の一か所は最初から数えないでください。残る4か所のうち三つで作ればよいと考えると、判断が速くなります。

生地の落ち方で、同じゆとりでも見え方が変わる

同じだけ体から離れていても、生地によって輪郭は変わります。まっすぐ下へ落ちる生地は、離れていても縦の線を作ります。外へ張り出す生地は、離れた分がそのまま幅になります。

見分け方は簡単です。服をハンガーにかけて、真横から見てください。裾が壁と平行に落ちているなら落ちる生地、外へ膨らんでいるなら張り出す生地です。

張り出す生地の一枚を着る日は、沿っている場所を三つではなく四つ確保してください。張り出しは、離れている場所の数を実質的に一つ増やすのと同じ働きをします。

秋に手に取る生地は、夏のものより厚く、外へ張り出す側に寄ります。編み地のもの、起毛したもの、裏に別の生地が入ったもの。同じ形の一枚でも、夏に着たときより離れて見えるのはこのためです。 去年の秋にうまく着られなかった一枚があるなら、サイズではなく線の数を先に数えてください。

どちらとも取れるとき|上下ともゆるいものしかない

上もゆるく、下もゆるい。この日でも三つは作れます。

袖を折って手首、裾を折って足首。これで二つです。 三つ目は、上を下の中に前だけ入れて腰の位置を出すか、上着の前を開けて中の面を細く見せてください。

どれもできない日は、二つで止めて構いません。二つあれば、全身の上端と下端に線が入ります。 中央が読めないだけで、かたまりには見えません。

どちらとも取れるとき|羽織りを足したら数が減った

外側に一枚足すと、それまで出ていた線が隠れます。丈の長い一枚なら腰と足首、袖の長い一枚なら手首。外側の一枚が、下に着たものの線を上書きします。

戻し方は、外側の一枚に対して同じ手順をやり直すことです。外側の袖を折って手首を出す。前を開けて腰を見せる。重ねた日は、数えるのは外側の一枚だけと決めておくと迷いません。

どちらとも取れるとき|ゆとりが多すぎるのか、線が無いのか

鏡を見て違和感があるとき、原因はゆとりの量ではなく線の数であることがほとんどです。確かめ方は、袖を折って手首を出してみることです。

それで見え方が変わるなら、原因は線の数でした。ゆとりはそのままで構いません。変わらないなら、そのときはじめてサイズの側を疑ってください。先に線を試すという順番だけ決めておけば、朝に服を替える回数が減ります。

秋の重ね着で、何が起きているか

気温が下がると、着る枚数が増えます。枚数が増えるほど、外側の一枚が覆う面積が増え、線の出る場所が減ります。

厚い一枚を重ねると、布と体のあいだの距離そのものも広がります。夏に二つ出ていた線が、同じ服の上に一枚足しただけでゼロになることもあります。

対処は、外側の一枚で三つ作り直すことです。袖を折る、前を開ける、丈の短い靴に替える。 中に何枚着ていても、外から見えるのは外側の一枚だけです。

よくある失敗と、その直し方

よくある失敗起きること直し方
上下ともゆるく、袖も裾もそのまま線が一本も出ず、布のかたまりに見える袖と裾を折って二つ作る
袖を三回折る袖口が太くなり、そこに新しい塊ができる折り返しは二回、幅3〜5cmまで
裾を内側へ折り込む丈が短くなるだけで区切りが出ない外へ二回折り、縁を見せる
足首を出した日に厚い靴下を履く足首が太くなり、出した線が埋まる薄い靴下に替える
羽織りを足したあと数え直さない下で作った線が上書きされる外側の一枚で作り直す

まとめ|五つ触って、三つ残す

  1. ゆるい服がぼんやりするのは、体に沿う場所がゼロか一つしか無いため
  2. 首・肩・手首・腰・足首を触り、手のひらが入るかで数える
  3. 沿っている場所が三つあれば、ゆとりはどれだけ多くても構わない
  4. 作りやすいのは手首と足首。袖を折る、裾を折る、丈の短い靴に替える
  5. 重ねた日は、外側の一枚だけを数え直す

ゆったりした服は難しいと言われます。 けれど実際に起きていたのは、線が一本も残っていないという単純な状態でした。

線は、服を替えなくても作れます。袖を折る、裾を折る、前を開ける。 どれも十秒で終わります。

次にゆるい一式を着る日は、鏡の前で上から下へ五か所を触ってください。三つで指が止まれば、その日はもう形が出ています。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. ゆったりした服でそろえると、体の形が分からなくなります
体に沿っている場所を数えてください。首・肩・手首・腰・足首の5か所で、服と体のあいだに手のひらが入るかを順に確かめます。入るなら離れている、入らないなら沿っている、という数え方です。沿っている場所が三つあれば、他がどれだけゆるくても、立っている形は読めます。ゼロか一つのときだけ、布のかたまりとして見えます。ゆとりの量そのものを減らす必要はありません。
Q. どの場所を沿わせればいいですか
手首と足首から先に作ってください。この二つは、袖をまくる、裾を折る、丈の短い靴に替える、のどれかで数秒で作れます。腰は、上着の前を開けて中の細い面を見せるか、一本で締めるかで作れます。首と肩は服の形そのもので決まるので、その日変えるのは難しい場所です。変えやすい二か所を先に押さえて、足りなければ腰を足すという順番が速く決まります。
Q. 手のひらが入るか入らないか、ちょうど境目のときは
指が四本まで入って手のひらが入らないなら、沿っている側として数えて構いません。判定の目的は、そこに体の輪郭の線が見えるかどうかです。布が体から2〜3cm浮いているだけなら、外から見たときの線は体の線とほぼ重なります。手のひらがまるごと入る、つまり5cm以上離れている場所だけを、離れている側に数えてください。
Q. 上下ともゆるいものしか手元にない日はどうしますか
袖と裾で二か所作ってください。袖は手首の骨が見える位置までまくり、裾は足首の骨が見える位置まで折ります。この二か所だけで、全身の上端と下端に体の線が戻ります。三つ目が要るなら、上を下の中に入れて腰の位置を出すか、上着の前を開けて中の面を細く見せてください。前を開けると、左右の布の縁が縦の線になり、そのあいだの幅が体の幅として読まれます。
Q. 秋の重ね着をすると、数が減ってしまいます
外側の一枚が、手首と足首を覆っていないかを確かめてください。丈の長い羽織りを足すと、腰と足首の二か所が一度に隠れます。袖の長い一枚を足すと手首が隠れます。重ねる枚数を減らすのではなく、外側の一枚の袖を折り返して手首を出す、前を開けて腰の位置を見せる、という戻し方をしてください。重ねるほど、数えるのは外側の一枚だけになります。

— メグラシ編集部

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