底が外へ張り出した靴は、裾幅との差を3cm以内にする|細い裾だと足だけが前に出る

底が横へ張り出したスニーカーで足元だけが大きく見えるのは、靴が大きいからではありません。裾の幅と靴の幅が離れているからです。 二つを測って、差が3cm以内なら線はつながります。
見るのは、靴の幅と裾幅の差
この形の靴は、底が足の輪郭より外へ出るように作られています。上から見ると、足そのものより一回り大きな面が床に置かれている状態です。
判定の軸は1つです。
靴の幅と裾幅の差:3cm以内・3〜4cm・4cm以上
差が決まれば、その日にやることが決まります。 靴を替えるかどうかを考える必要はありません。
靴の幅の測り方|真上から見て、いちばん広いところ
靴を床に置いて、真上から見てください。いちばん広く見えるのは、足の指の付け根に当たるあたりです。そこを外側から外側まで測ります。
定規でもメジャーでも構いません。目安として、この形の靴は9cmから12cmのあいだに収まることが多い幅です。
測るのは靴を履いた状態ではなく、床に置いた状態です。 履くと体重で底が沈み、わずかに広がります。ただし差は1mm程度なので、置いた状態の数字で足ります。
左右で違うことはありません。片方だけ測れば十分です。
手持ちの靴を一度並べて、全部の幅を測っておくと、その後は数字を思い出すだけになります。紙に書いて靴箱に貼っておく方法でも、写真に撮って残す方法でも構いません。 測るのは一足あたり10秒です。
同じ形に見えても、底の張り出し方は一足ごとに違います。足の輪郭より外へ出ている部分が5mmの一足と、15mmの一足では、合計の幅が2cm変わります。 見た目で判断せず、数字で持っておくほうが確実です。
裾幅の測り方|平らに置いて、端から端
パンツを平らに置いてください。裾の端から端までを測ります。 これが裾幅です。
一周の長さではありません。平らに置いた片面の幅です。一周の数字しか分からない場合は、半分にしてください。
しわを伸ばしてから測ってください。畳みじわが残っていると、1cmから2cmずれます。
裾が斜めに切ってある形、片側だけ長い形もあります。その場合は、いちばん狭いところで測ってください。 足元でいちばん細く見える場所が、幅の差を決めます。
差3段階
| 差 | 足元の見え方 | 必要な手当て |
|---|---|---|
| 3cm以内 | 脚から靴へ線がつながる | 不要 |
| 3〜4cm | わずかに靴が外へ出る | 裾を靴の甲へ落とす |
| 4cm以上 | 細い脚の先に広い面が乗る | 裾を上げて足首を出す |
手当てが要るのは、下の二段だけです。 3cm以内なら、靴の形を気にせず組んで構いません。
なぜ、細い裾だと靴だけが前に出るのか
人の目は、輪郭の幅が急に変わる場所を先に見ます。脚が細く続いてきて、足首の下で急に幅が倍になると、その変わり目が焦点になります。
焦点が床の近くにあると、全身の重心が下にあるように読まれます。これは靴が大きいのではなく、変わり方が急だという話です。
同じ靴でも、裾が広ければ変わり方はゆるやかになります。靴のほうは何も変わっていないのに、見え方だけが変わります。
確かめ方は、鏡から3歩下がって足元を見ることです。近くでは靴の形が見えますが、離れると幅の変わり方だけが残ります。 人から見られている距離は、鏡の前より遠いところです。
写真に写る日は、もう一段はっきり出ます。写真は立体を平面に置き換えるので、残るのは輪郭の線だけです。足元で線が急に外へ折れていると、そこが写真の中でいちばん強い角になります。
もうひとつ、正面から見たときと横から見たときで印象が変わることがあります。この形の靴は、横幅より前後の長さのほうが大きいので、横から見ると細く、正面から見ると広く読まれます。 判定は正面で行ってください。人と向かい合う場面のほうが多いためです。
裾が広すぎると、今度は靴が消える
差は小さければ小さいほどよい、というものでもありません。裾幅が靴幅より4cm以上広いと、靴が裾の下に隠れます。
隠れると、足元に何を履いているか読めなくなります。歩くたびに裾が揺れて、その下から靴の一部が見え隠れする状態です。
この場合の手当ては逆で、裾を上げて靴の全体を出してください。 裾の縁を足首の上で止めれば、靴の輪郭が全部見えます。
つまり、広すぎても狭すぎても、直し方は裾を上げることに寄ります。迷ったら上げる、という覚え方で足ります。
隠れているかどうかの見分けは簡単です。真正面に立って足元を見下ろし、靴の甲の面が見えているかを確かめてください。 裾しか見えないなら隠れています。甲が半分以上見えているなら、隠れていません。
歩いたときの見え方も確かめてください。止まっているときは甲が見えていても、歩くと裾が前後に振れて、片足ずつ隠れることがあります。片足でも隠れるなら、2cm上げてください。
直し方①|裾を上げて、足首を出す
差が4cm以上のときの手当てです。足首のいちばん細いところが見える位置まで、裾を上げてください。
脚と靴のあいだに肌か靴下の帯が入ると、幅の変わり方が直接つながらなくなります。細い帯が一本挟まるだけで、急な変わり目は消えます。
折り返して作る場合は、外へ二回。内側へ折り込むと縁の線が出ないので、切れ目として働きません。外へ折れば、折り返しの縁が横の線になります。
折り返しの幅は3cmから5cmです。それより広いと、折り返し自体が足首の位置に太い輪を作ります。
直し方②|裾を靴の甲へ落とす
差が3cmから4cmのときの手当てです。裾の縁が靴の甲に1〜2cm触れるところまで下ろしてください。
裾が靴に乗ることで、幅の変わり方がなだらかになります。脚の幅から靴の幅へ、布が橋を架ける形です。
落としすぎないでください。 3cm以上乗せると、裾が靴の上でたわみ、足首の位置が読めなくなります。触れる程度で止めます。
丈が足りなくて落とせない日は、①の上げる方向へ切り替えてください。中途半端に届かない丈がいちばん決まりません。
落とした裾は、前側だけを乗せてください。後ろまで乗せるとかかとで踏むことになり、歩くたびに裾が引っ張られます。前が1〜2cm触れて、後ろは床から1cm浮いている。この形が、乗せる日の目安です。
裾に折り目のついた一本は、落としてもその位置で戻ります。一度アイロンで折り目を消してから、その日の丈で決め直してください。 折り目が残ったままだと、どこへ動かしても中途半端な位置に戻ります。
靴下で差を埋める
足首の周りに厚みを足すと、幅の変化がなだらかになります。厚手の靴下を履いて、履き口を折り返して太い帯を作ってください。
差が3cmから4cmの範囲なら、これだけで収まります。折り返しの厚みが、脚と靴のあいだの段差を埋めます。
ただし、靴の中に入る部分まで厚いと甲が持ち上がります。履き口だけが厚いものを選ぶか、薄い靴下の履き口を二重に折って厚みを作ってください。
色は、靴かパンツのどちらかと同じにしてください。第三の色を足すと、足元に新しい区切りが増えます。
靴と同じ色にすると、足元のかたまりが縦に伸びて、幅の印象が相対的に下がります。パンツと同じ色にすると、脚の線が靴の手前まで下りてきて、そこで一度止まります。幅の差が大きい日は、靴と同じ色を選ぶほうが効きます。
秋は靴下が厚くなる時期なので、この手当ては自然に使えます。夏に差が4cmあった組み合わせが、厚い靴下を履くだけで3cm相当に収まることがあります。 同じ靴とパンツでも、季節で判定が変わるのはこのためです。
どちらとも取れるとき|裾が下へ広がる形
裾に向かって広がっていく形のパンツは、裾幅の数字だけでは判定できません。膝の下から裾までの広がり方が、幅そのものより先に読まれるためです。
この場合は、裾幅ではなく「膝下の幅と裾幅の差」を見てください。差が5cm以上ある広がり方なら、靴の幅がどれだけあっても、広がりのほうが先に目に入ります。 靴の幅は気にしなくて構いません。
広がりが3cm以内のゆるやかな形なら、この記事の判定がそのまま使えます。
どちらとも取れるとき|細い裾しか無い
裾を上げてください。差が大きいままでも、脚と靴のあいだに帯が入れば成立します。
上げられない丈の場合は、その日は靴を替えるほうが速く決まります。幅の狭い一足、底が足の輪郭からはみ出していない一足に替えてください。
替える一足が無いなら、厚手の靴下で足首に帯を作る方法が残ります。手当ての順番は、裾を上げる・靴を替える・靴下で埋める、の三つです。
どちらとも取れるとき|差がちょうど3cm
その日の裾丈で決めてください。裾が足首を覆っているなら3cm以上として扱い、甲へ少し落としてください。 裾が足首の上で終わっているなら3cm以内として扱い、何もしなくて構いません。
同じ組み合わせでも、丈の違いで扱いが変わります。幅を固定して覚えるより、その日の丈と合わせて数えるほうが速く決まります。
秋に差が動く条件
同じパンツでも、生地が厚くなると裾の口が丸く開きます。平らに置いた数字は同じでも、履いたときの見た目の幅は1〜2cm広く出ます。
下に一枚重ねる日も同じです。重ねると裾が持ち上がり、丈が短くなって、足首の見え方が変わります。
判定に迷う時期は、その日の状態のまま測り直してください。 夏に測った数字をそのまま使うと、2cmほどずれることがあります。
よくある失敗と、その直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 細い裾のまま履く | 変わり目が急になり、足元だけが前に出る | 裾を上げて足首を出す |
| 裾を靴に3cm以上落とす | 裾がたわみ、足首の位置が読めない | 触れる程度、1〜2cmで止める |
| 裾を内側へ折り込む | 縁の線が出ず、切れ目として働かない | 外へ二回折る |
| 裾が広すぎて靴が隠れる | 何を履いているか読めない | 裾を上げて靴の全体を出す |
| 靴下に第三の色を使う | 足元に新しい区切りが増える | 靴かパンツと同じ色にする |
まとめ|二つ測って、差を3cm以内に
- 足元だけが大きく見えるのは、靴の幅と裾幅が離れているため
- 靴は真上から、いちばん広いところを外側から外側まで測る
- 裾は平らに置いて、端から端まで。いちばん狭いところで測る
- 差が3cm以内なら手当ては不要。3〜4cmは甲へ落とし、4cm以上は裾を上げる
- 秋は生地が厚くなるぶん、その日の状態で測り直す
底の広い靴は合わせにくいと言われます。 けれど実際に起きていたのは、幅が急に変わるという一点だけでした。
変わり方は、裾の側でならせます。測るのに1分、直すのに10秒です。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 底が横に広い靴を履くと、足だけが大きく見えます
- 裾幅と比べてください。靴を真上から見て、いちばん広いところを外側から外側まで測ります。次にパンツを平らに置いて、裾の端から端まで測ります。この二つの差が3cm以内なら、脚から靴へ線がつながります。4cm以上開くと、細い脚の先に広い面が置かれる形になり、足元だけが前に出て見えます。靴を替えるより、裾の側を動かすほうが速く済みます。
- Q. 細い裾のパンツしか持っていません
- 裾を上げて足首を出してください。脚と靴のあいだに肌か靴下の帯が入ると、そこで一度切れるので、幅の差が直接つながらなくなります。上げる高さは、足首のいちばん細いところが見える位置です。折り返して作る場合は、外へ二回。内側へ折り込むと縁の線が出ないので、切れ目としては働きません。
- Q. 裾を靴の上に落とすのと、上げるのと、どちらがいいですか
- 差の大きさで決めてください。差が3cmから4cmのあいだなら、裾を靴の甲へ少し落とすほうが自然につながります。裾の縁が靴の上に乗ることで、幅の変わり方がゆるやかになるからです。差が5cm以上ある日は、落としても幅の違いが残るので、上げて切ってしまうほうが決まります。落とす場合の長さは、靴の甲に1〜2cm触れるところまでです。
- Q. 靴下で調整できますか
- できます。足首の周りに厚みが加わると、脚から靴へ向かう幅の変化がなだらかになります。厚手の靴下を履いて、履き口を折り返して足首に太い帯を作ってください。差が3cmから4cmの範囲なら、これだけで収まります。ただし靴の中に入る部分が厚くなると甲が持ち上がるので、履き口だけが厚いものを選ぶか、折り返しで厚みを作ってください。
- Q. 秋になって裾幅が変わることはありますか
- 同じパンツでも、生地が厚くなると裾の口が丸く開いて、実測より広く見えます。逆に、下に一枚重ねると裾が持ち上がり、丈が短くなって幅も見え方が変わります。判定に迷う時期は、その日の状態のまま平らに置いて測り直してください。夏に測った数字をそのまま使うと、2cmほどずれることがあります。
— メグラシ編集部





