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毛玉を取る方法、簡単なのは|衣替えの秋冬物を、着る前夜に10分で

メグラシ編集部//読了 12分
夜のスタンドの明かりの下、木の机に広げたグレーのニットの袖口の毛玉を、女性が先の細いハサミで切っている。手前に洋服ブラシと、取った小さな毛玉

**衣替えで出したニットを1枚、いま手元に広げてみてください。**毛玉がいちばん多い場所に手のひらを当てると、指の間と手のひらの下に、いくつ毛玉がありますか。

5個以下なら、その1枚は着る前夜の10分で片づきます。6〜20個なら、週末に回してください。21個を超えていたら、今季は取るより先に、その服の役目を変えるほうが簡単です。

毛玉を取る方法を「簡単に」したいとき、変えるべきなのは道具より、取る日の決め方です。毛玉を取っていいかどうかの判断は毛玉の取り方|生地を削らずに取れるかは、根元を引いた動きで決まるにまとめてあります。この記事は、取ると決めた毛玉を、秋冬の予定のどこに入れるかの話です。

結論|10cm四方の数で、取る日を3つに分ける

手のひらを当てたときの範囲が、だいたい10cm四方です。その中の毛玉の数で、取る日が決まります。

10cm四方の毛玉取る日1着にかかる時間使う道具
0〜5個着る前夜5〜10分ハサミ・洋服ブラシ
6〜20個週末15〜30分毛玉取り器・ブラシ
21個以上今季は取らない取るなら1時間近く役目を変える
毛玉は無いが毛羽が立っている着る前夜3分洋服ブラシだけ

数えるのは、その服でいちばん毛玉が多い場所1か所だけで構いません。服全体を数えようとすると、それだけで時間がなくなります。いちばん多い場所が5個以下なら、ほかの場所はそれより少ないはずなので、前夜の10分に収まります。

この3つの線は、道具の上手下手ではなく、夜の時間の長さから逆に決めたものです。平日の夜に毛玉のために使える時間は、多くの人にとって10分がせいぜいです。それを超える服を平日に回すと、途中でやめて、翌朝に半分だけ取れた服を着ることになります。平日にやる服と、週末にやる服を最初に分けておくことが、毛玉取りを簡単にするいちばんの近道です。

数え方|手のひらを当てて、指の間を見る

  1. 服を平らな場所に広げる。ベッドの上より、机やアイロン台のほうが見やすい
  2. 脇の下、袖口、肘、裾の前の順に見て、毛玉がいちばん多い場所を1か所選ぶ
  3. そこに手のひらを広げて当てる
  4. 手のひらの下と、指と指の間から見えている毛玉を数える
  5. 数を紙に書いて、服の上に置く

手のひらの幅は人によって違いますが、指を閉じた幅と、手首から中指の付け根までの長さがだいたい10cm前後です。気になるなら一度だけ定規で測っておくと、次から手のひらを定規代わりに使えます。

数えるときは、部屋の明かりを背にせず、窓か照明のほうへ服を向けてください。光が生地の表面を横から照らすと、毛玉が小さな影を作るので、真上から見るより数えやすくなります。夜に数えるなら、机の上のスタンドを低い位置から当てると同じ効果があります。

**毛玉の直径が3mmを超えているものは、1個を2個として数えてください。**大きい毛玉は1個あたりの時間が倍近くかかるので、数を増やしておくと、取る日の見積もりが実際に近くなります。

簡単に使える道具は、家にある5つ

新しく道具をそろえなくても、家にあるもので足りることがほとんどです。

道具向く毛玉10cm四方あたりの時間気をつけること
先の細いハサミ大きめで数が少ない1〜2分根元を1mmほど残して切る
洋服ブラシ毛羽・できかけの小さな毛玉1分一方向にだけかける
粘着ローラー表面に乗っている毛くず30秒毛玉そのものは取れない
食器用スポンジの硬い面細かい毛玉が面で広がる2〜3分新品を使い、軽くなでる
毛玉取り器細かい毛玉が多い2分生地を平らに張ってから当てる

前夜の10分で使うのは、ハサミと洋服ブラシの2つで足ります。粘着ローラーは仕上げに使うもので、毛玉を取る道具ではありません。食器用スポンジは手軽ですが、硬い面が生地の表面を少しずつ削るので、薄手のものには向きません。

道具を選ぶ順番に迷ったら、いちばん生地に触れる力が弱いものから試すと失敗しません。ブラシで寝かせて、それでも残る毛玉だけをハサミで切る。それでも面で残るときに初めて毛玉取り器を出す。この順なら、取りすぎて生地が薄くなることがほとんどありません。

刃で刈る道具を使うときは、生地を平らに張り、同じ場所を何度も往復させないでください。道具ごとの細かい判断は、先に挙げた判断の記事にあります。

衣替えの日は、取らずに数えるだけ

10月に入って秋冬物を出す日は、どうしても「全部きれいにしてから仕舞い直したい」と思います。けれど、この日に毛玉を取り始めると、ほぼ確実に終わりません。

衣替えの日にやるのは、数えて、紙に書いて、3つの山に分けるところまでです。

山入る服次に手をかける日
前夜の山5個以下の服その服を着る前夜
週末の山6〜20個の服最初の週末
役目を変える山21個以上の服今季は取らない
手をかけない山毛玉も毛羽も無い服なし

山は、クローゼットの中で置き場所を分けておくだけで十分です。前夜の山の服にだけ、ハンガーに数を書いた紙をかけておくと、着る前の日に「今夜は10分要る」と気づけます。

役目を変える山に入った服は、この日に無理に判断を終えなくて構いません。まずは山を分けるだけにして、役目の決め方はこの記事の後半で扱います。衣替えの日の目標は、服を全部クローゼットに戻し終えることです。毛玉を取るのはその後の予定に散らしておけば、衣替えの日は数時間で終わります。衣替えそのものの手順は秋の衣替えの手順にあります。

衣替えの日に見る順番

服の種類ごとに、毛玉が出やすい場所と、見る順番が違います。上から順に見ていくと、30着ほどでも1時間かからずに数え終わります。

服最初に見る場所次に見る場所出やすさ
ニット脇の下袖口高い
カーディガン前立ての裏肘高い
スウェット脇腹袖口のリブ中くらい
フリース胸の前裾高い
ウールのスカート後ろの座る面裾の裏中くらい
ウールのパンツ太ももの内側後ろの座る面中くらい
コート袖の内側鞄が当たる脇腹別の日に見る
ストール・マフラー首に当たる中央両端中くらい

**コートだけは、この日に数えなくて構いません。**コートは10月の中頃まで着ない人が多く、別の日にまとめて見たほうが、その年の傷み方に合わせて判断できます。

着る前夜の10分|時間の割り振り

前夜の山の服を、翌朝着ると決めたら、寝る前の10分をこう使います。

分やること使うもの
0〜1分明るい照明の下に広げる机か、アイロン台
1〜2分洋服ブラシで全体を一方向になでる洋服ブラシ
2〜7分残った毛玉だけをハサミで切る先の細いハサミ
7〜8分切ったくずを粘着ローラーで取る粘着ローラー
8〜9分もう一度ブラシで表面を寝かせる洋服ブラシ
9〜10分ハンガーにかけて、翌朝の場所に吊るすハンガー

**先にブラシをかけるのは、できかけの毛羽を寝かせて、本当に切るべき毛玉だけを浮かせるためです。**ブラシの前にハサミを入れると、毛玉と毛羽の区別がつかず、切らなくていいものまで切ってしまいます。

10分を過ぎそうになったら、その時点で手を止めてください。残りは次の前夜に回して、今夜は切った場所だけ仕上げのブラシをかけておきます。途中でも仕上げをしておけば、取った場所と取っていない場所の差が目立ちにくくなります。

前夜にやる理由は、朝の光と時間

同じ10分でも、朝に回すと失敗しやすくなります。理由は3つあります。

ひとつは時間です。朝は、毛玉を取っている途中で出る時間が来てしまい、半分だけ取れた状態で着ることになります。**半分だけ取れた服は、何もしていない服より毛玉が目立ちます。**取った場所と取っていない場所の差が見えるからです。

もうひとつは光です。冬に近づくほど朝は暗く、部屋の照明だけでは小さな毛玉が見えません。前夜に明るい照明の下でやれば、見落としが減ります。

最後は、切ったくずです。前夜にやれば、くずを落として、ひと晩吊るしておけます。朝にやると、細かいくずが服に残ったまま家を出ることになります。

週末の山|30分で3着を片づける順番

週末の山は、1着に15〜30分かかる服の集まりです。全部を一度にやろうとせず、1回の週末で3着までと決めておくと、午前中の30分で終わります。

順番やること時間理由
1次の1週間に着る予定の服を3着選ぶ2分着る服から手をかける
23着を並べて、毛玉の多い順に並べ替える1分時間のかかるものを先に
31着目に洋服ブラシをかける2分毛羽を寝かせて毛玉を浮かせる
4毛玉取り器で面の毛玉を取る8分細かい毛玉を先に片づける
5残った大きめの毛玉をハサミで切る3分刃で取れない分を仕上げる
62着目・3着目も同じ順で進める12分手が慣れて速くなる
73着まとめてローラーとブラシで仕上げる2分仕上げはまとめて一度に

多い順に並べるのは、集中できる最初の10分に、いちばん手のかかる1着を当てるためです。3着目に手のかかる服が残っていると、疲れて途中でやめてしまい、半分だけ取れた服ができます。

3着を終えても時間が余ったら、4着目に手を出さずに、次の週末に回してください。30分という区切りを守ると、週末の山が「いつかやる山」にならずに、毎週少しずつ減っていきます。

人と会う距離で、取る線を変える

同じ毛玉でも、人からどの距離で見られるかによって、目に入るかどうかが変わります。翌日の予定で、どこまで取るかの線を動かしてください。

翌日の予定人との距離取る線
会議や面談で向かい合う1m前後胸から上と袖口の毛玉は全部
電車で通勤するだけ30cm〜1m肩と腕の外側を中心に
家族と過ごす休日同じ部屋気になる数個だけ
写真を撮る行事1〜3m正面と袖の外側を全部
食事会で座っている1m前後胸元と袖口を中心に
屋外で長く歩く2m以上目立つ大きなものだけ

**写真を撮る予定がある日は、正面と袖の外側を優先してください。**写真では、脇の下や背中はほとんど写らない一方で、腕を組んだときの袖の外側や、胸の前は近くで見るより目立って写ります。反対に、屋外で長く歩くだけの日なら、大きな毛玉だけ切っておけば十分です。

秋は、子どもの行事や集まりで写真を撮る日が増えます。予定表を見て、写真の日の前夜にその服が当たるように、前夜の山の順番を組み替えておくと慌てずに済みます。

出かける前の朝5分|ハサミと手だけ

前夜に忘れていた、あるいは着ようとして初めて気づいた。そういう朝は、5分でできることだけに絞ります。

朝の状態やることやらないこと
目立つ毛玉が数個その数個だけハサミで切る全体にブラシをかける
脇の下だけ多い今日は腕を下ろす日なら、そのまま着る脇の毛玉を全部取る
袖口だけ多い袖を1回折り返して、毛玉を内側にする袖口に毛玉取り器をかける
全体に細かい別の服に替える5分で全部取ろうとする
毛くずが乗っている粘着ローラーを一度かけるローラーで毛玉を取ろうとする

**全体に細かい毛玉が広がっている服は、朝には手を出さないでください。**5分では終わらず、取った場所と取っていない場所の差だけが残ります。その服は前夜の山か週末の山に戻して、今朝は別の1枚を着るほうが簡単です。

出先で気づいたとき

職場や外出先で、ふと袖口を見たら毛玉があった。そういうときに、その場でできることは多くありません。

場所できること避けたいこと
職場の席表面の毛くずを手で払う指でつまんで引きちぎる
化粧室袖を折り返して毛玉を内側にする爪で削り取る
電車の中何もしない人前で服をこする
飲食店膝に置いたハンカチで袖口を隠す紙ナプキンでこする
買い物の途中帰ってからの予定に入れるその場で新しい道具を買う

**指でつまんで引くのは、いちばん避けてほしいやり方です。**毛玉は根元で生地の糸とつながっているので、引っぱると周りの糸まで一緒に引き出されます。引き出された糸は、次の毛玉の芯になります。出先では払うだけにして、取るのは帰ってからにしてください。

帰ったら、その服を前夜の山の先頭に置いておきます。出先で気づいた毛玉は、その日のうちに場所を覚えているので、次に着る前夜にすぐ見つけられます。

旅行や出張に持っていくなら

秋の連休や出張で2泊以上するときは、ニットを着回すことになるので、途中で毛玉に気づくことがよくあります。

持ち物大きさ使う場面
携帯用の小さなハサミ手のひらに収まる夜、宿で目立つ毛玉だけ切る
小さめの洋服ブラシ手のひらに収まる毎晩、脱いだあとに一度かける
粘着ローラーの替え紙数枚畳めば名刺ほど出かける前に毛くずを取る
ハンガー1本宿のもので足りる脱いだニットを吊るして休ませる

**毛玉取り器は、旅には持っていかなくて構いません。**宿の照明は暗いことが多く、細かい毛玉をきれいに取るには向きません。旅先では目立つものだけを切り、残りは帰ってから前夜の山に戻してください。飛行機に乗る場合、ハサミは機内に持ち込めない大きさがあるので、預ける荷物に入れておくと安心です。

毛玉ができる場所は、その季節の予定で決まる

毛玉は、生地の表面がこすれた場所にできます。どこがこすれるかは、その季節にどんな予定が多いかで変わります。

秋冬の予定こすれる場所先に見る服
肩掛けの鞄で通勤鞄が当たる脇腹と腰ニット・コート
背負う鞄で通勤背中の中央と肩ニット・カーディガン
机で長く作業する肘と袖口の下側ニット・カーディガン
車を運転するシートベルトが通る胸元と背中ニット・フリース
自転車に乗る太ももの内側と座る面ウールのパンツ
子どもを抱く胸の前と腕の内側ニット・フリース
マフラーを毎日巻く首回りと肩ニット・コートの襟
床に座って過ごす座る面と膝スウェット・ウールのスカート
買い物で手提げを持つ袖口と腕の内側コート・ニット
冷えた日に手袋を着ける袖口の縁コート・ニット

**衣替えの日に数えるときも、この表の「こすれる場所」から見ると早く済みます。**自分の予定に合う行を1〜2本選び、その場所だけ先に見てください。

素材で変わる、取る時間と道具

同じ数の毛玉でも、素材によって取りやすさが違います。1着あたりの時間の目安を素材ごとに並べると、次のようになります。

素材毛玉の性質前夜の10分で済む数向く道具
ウール自然に落ちることもある5個までハサミ・ブラシ
カシミヤ柔らかく、毛羽と混ざる3個までブラシ中心
アクリル硬く、落ちずに残る5個までハサミ・毛玉取り器
ポリエステル小さく硬い5個まで毛玉取り器
綿のスウェット毛羽が多い8個までブラシ・ローラー
混紡硬さが混ざる5個までハサミ
フリース面で広がる3個まで毛玉取り器
モヘアなど毛足の長いもの毛足と見分けにくい前夜には回さないブラシのみ

**カシミヤと毛足の長い素材は、前夜の山に入れる数を少なめにしてください。**毛玉と毛羽の境目が見えにくく、切りすぎると表面の風合いが変わるからです。素材ごとの取り方はセーターの毛玉の取り方は素材で変わるで扱っています。

10月から2月までの予定表

秋冬のあいだ、毛玉を見る日は月に1〜2回で足ります。予定表にしておくと、どの月に何をするかで迷いません。

月着る服の中心毛玉を見る日やること
10月上旬薄手のニット・カーディガン衣替えの日数えて3つの山に分ける
10月中旬薄手のニット・スウェット最初の週末週末の山を片づける
10月下旬厚手のニット・薄手のコートコートを出す日コートを数える
11月厚手のニット・コート月の中頃の週末鞄の当たる場所を見る
12月コート・マフラー年末の片づけの日首回りと袖口を見る
1月コート・厚手のニット連休明けの週末肘と袖口を見る
2月コート・厚手のニット月末の週末今季の役目を見直す

2月末に見るのは、来季に残すかどうかを決めるためです。この時期に21個を超えている服は、仕舞う前に役目を決めておくと、次の衣替えの日の山が小さくなります。

コートは、出す日に別で見る

コートの毛玉は、ニットと同じ前夜の10分には入れないでください。面が大きく、生地が厚いので、1か所に時間がかかるからです。

コートの状態取る日目安の時間
袖の内側だけに少し出す日の夜10分
鞄が当たる脇腹に集中出す日の週末20〜30分
全体に細かく広がる店に相談する―
襟の裏だけ出す日の夜5分

コートを10月下旬から11月に出すときは、その日の夜に袖の内側と脇腹だけを見てください。袖の内側は、歩くたびに体の横とこすれる場所で、脇腹は鞄が当たる場所です。この2か所に毛玉が無ければ、ほかの場所にもほとんどできていません。**全体に広がっているコートは、自分で取るより店に相談したほうが、生地の傷みが少なく済みます。**コートの生地ごとの手の変え方はコートの毛玉の取り方にあります。

タイツと靴下は、前夜の10分に入れない

タイツや靴下の毛玉も気になりますが、これはニットとは別に扱ってください。

タイツは生地が薄く、ハサミや毛玉取り器を当てると穴が開きやすいからです。前夜に慌てて取ろうとして伝線させると、翌朝に替えがなくなります。タイツの毛玉は、履いたときに見える位置かどうかだけを前夜に確かめ、取るのは休みの日に回すと安全です。ブーツやパンツで隠れる位置の毛玉は、急いで取る必要はありません。取り方はタイツの毛玉の取り方で、履いた面で見る方法から説明しています。

どちらとも取れるとき①|数は少ないが、1個が大きい

10cm四方に3個しかないのに、どれも直径5mmほどある。数だけ見れば前夜の山ですが、大きさを考えると週末の山にも見えます。

この場合は、**先に1個だけ切ってみて、時間を測ってください。**スマートフォンのストップウォッチで十分です。1個に2分以上かかるなら週末の山、1分以内なら前夜の山です。大きい毛玉は根元が太く、生地とのつながりが強いことが多いので、ハサミを入れる前に根元を少し持ち上げて、生地が一緒に持ち上がらないかを確かめてください。

どちらとも取れるとき②|数は多いが小さく、明日着たい

10cm四方に15個あるけれど、どれも1mmほどの小さな毛玉。週末の山のはずが、明日どうしても着たい。

この場合は、前夜にブラシだけをかけて着るのが簡単です。小さな毛玉はブラシで表面を寝かせるだけで、1mほど離れるとほとんど見えなくなります。取るのは週末に回してください。ハサミで15個を切ろうとすると、前夜の10分では終わりません。

ブラシをかけても毛玉が1mの距離で見えるなら、その服は明日は避けたほうが無難です。スマートフォンで1m離れて撮り、写真で毛玉が点として写るかどうかを見ると、自分の目で見下ろすより、人から見える状態に近く確かめられます。

どちらとも取れるとき③|取っても、翌週にまた出る

週末に取ったのに、翌週の同じ曜日にはまた同じ場所に毛玉がある。取るのが下手なのではなく、その場所が毎週同じようにこすれているということです。

この場合は、取る回数を増やすのではなく、**予定の側を1つだけ変えてください。**肩掛けの鞄が当たるなら、その服を着る日だけ手提げにする。机に置く肘なら、腕の下に薄い布を1枚敷く。当たる強さが減れば、毛玉ができるまでの日数が延びます。同じ場所に何度もできるときの見方は、判断の記事の後半にも書いてあります。

取ったあとの3分|表面を寝かせて終える

毛玉を取ったあとの生地は、表面の毛が起きた状態になっています。そのまま着ると、起きた毛がまたこすれて、次の毛玉が早くできます。

仕上げやり方時間
ブラシで寝かせる上から下へ、一方向に軽く1分
粘着ローラーでくずを取る押しつけず、転がすだけ1分
ハンガーで休ませる肩幅に合うハンガーに吊るすひと晩
畳むなら毛玉を取った面を内側にしない1分

ブラシを一方向にかけるのは、毛の向きをそろえるためです。往復させると、毛が起きたままになります。ニットをひと晩吊るすと伸びが気になる場合は、平らな場所に広げて置いておくだけでも構いません。

やらないほうがいい「簡単」

急いでいるときほど、手早く見える方法を選びがちです。けれど、次のやり方は生地を傷めて、結果として手間が増えます。

やり方起きること代わりに
指でつまんで引きちぎる周りの糸が引き出されるハサミで根元を切る
同じ場所を何度も刈る生地が薄くなる一度で取れない毛玉は残す
生地をたるませたまま刈る刃が生地を噛む平らに張ってから当てる
濡れたまま取る毛が絡んで取りにくい乾いてから取る
硬いたわしでこする表面が毛羽立つ食器用スポンジの硬い面を軽く
着たまま取る体の丸みで刃が浮く脱いで平らに広げる

**一度で取れなかった毛玉は、その日は残してください。**同じ場所を往復させるほど、周りの生地まで薄くなります。残った毛玉は、次の前夜か週末にもう一度見れば十分です。

急いでいる夜ほど、道具を強く当てたくなります。けれど、強く当てて取れる毛玉は、軽く当てても時間をかければ取れます。力で時間を縮めようとしないことが、生地を長く持たせるうえでいちばん大切です。

毛玉をできにくくする、着る日の小さな工夫

取る時間を減らすいちばんの近道は、毛玉ができるまでの日数を延ばすことです。着る日の小さな選び方で、こすれ方は変わります。

工夫効くところ手間
同じニットを2日続けて着ない生地が休む時間ができるなし
鞄の肩ひもを左右で替える片側だけのこすれが減るなし
表面がつるりとした鞄を選ぶ脇腹のこすれが減る着る日の組み合わせだけ
洗うときは裏返してネットに入れる洗濯中のこすれが減る1分
脱いだらブラシを一度かける起きた毛を寝かせる1分
引き出しに詰め込みすぎない畳んだ面のこすれが減るなし

**同じニットを2日続けて着ないだけでも、毛玉の出方はゆるやかになります。**着た翌日に休ませると、こすれて起きた毛が落ち着く時間ができるからです。洗い方と表示の見方は洗濯しやすい服は売り場で決まるにもまとめています。

21個を超えた服は、役目を変える

今季は取らないと決めた服を、そのまま捨てる必要はありません。役目を変えれば、まだ着られる場面があります。

役目向く服人から見える距離
家で過ごす日の服ニット・スウェット家族だけ
近所への買い物スウェット・フリース数メートル離れた人
コートの下に着る日ニット脱がない日なら見えない
重ね着の内側薄手のニット袖口と襟だけ
庭仕事や片づけの日フリース・スウェット家族だけ

**コートを脱がない日の内側に回すのは、いちばん使いやすい役目です。**通勤でコートを脱がない季節なら、毛玉の多いニットでも外からは見えません。脱ぐ予定がある日だけ、前夜の山の服を着るようにすれば、手をかける服の数を減らせます。

役目を変えた服は、クローゼットの中でも置き場所を分けておいてください。外に着る服と混ざっていると、朝に急いで選んだときに、毛玉の多い1枚を手に取ってしまいます。

家族の服もまとめて見るなら

秋の衣替えは、家族の服も一緒に出す日になりがちです。自分の服と同じ数え方で、家族の分も山に分けておくと、誰の服をいつやるかで迷いません。

家族の服出やすい場所向く山
学校の制服のセーター肘と脇の下週末の山
通勤用のニット鞄が当たる脇腹前夜の山
部屋着のフリース胸の前と袖口手をかけない山
子どものジャンパーの裏地袖の内側週末の山

家族の服は、本人に「明日着るもの」を前の晩に出してもらうのが簡単です。着る服が分かれば、前夜の10分をその1枚に使えます。全員分を一度に片づけようとすると、週末が丸ごと毛玉取りで終わってしまいます。

まとめ

  • 手のひらを当てた10cm四方で毛玉を数える。直径3mm超は2個と数える
  • 5個以下は着る前夜の10分、6〜20個は週末、21個以上は今季の役目を変える
  • 衣替えの日は取らずに、数えて3つの山に分けるところまで
  • 前夜の10分は、ブラシ→ハサミ→ローラー→ブラシの順
  • 出先では指で引かない。払うだけにして、取るのは帰ってから
  • 同じ場所に何度もできるなら、取る回数ではなく予定の側を1つ変える

今夜、翌朝着る1枚を広げて、手のひらを当ててみてください。5個以下なら、寝る前の10分で終わります。

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よくある問い

Q. 毛玉をいちばん簡単に取る方法は何ですか
数が少なく、1個ずつがはっきり見えるなら、先の細いハサミで根元を少し残して切るのがいちばん簡単です。道具を出す手間がなく、生地を削る心配も少ないからです。手のひらを当てた10cm四方に5個以下なら、1着あたり10分かかりません。細かい毛玉が面で広がっているときは、ハサミでは時間がかかりすぎるので、毛玉取り器か洋服ブラシに替えてください。
Q. 衣替えで出した服に毛玉がたくさんあります。全部取るべきですか
衣替えの日にまとめて取る必要はありません。その日は、服ごとに10cm四方の毛玉の数を数えて、紙に書いておくだけにしてください。取るのは、その服を実際に着る前夜で足ります。全部を一度に取ろうとすると、何時間もかかるうえに、今季ほとんど着ない服にまで手をかけることになります。着る順番に取っていけば、手をかけるのは着る服だけで済みます。
Q. 出先で毛玉に気づいたら、手で取ってもいいですか
指でつまんで引きちぎるのは避けてください。毛玉は根元で生地の糸とつながっているので、引くと周りの糸まで引き出され、次の毛玉の芯ができます。出先では、表面に乗っているだけの毛くずを払う程度にとどめ、毛玉そのものは帰ってからハサミか毛玉取り器で取るほうが、生地が長く持ちます。
Q. 取っても1週間でまた毛玉ができます
同じ場所にすぐできるなら、原因はその週の予定にあることが多いです。鞄の肩ひもが当たる脇腹、机に置く肘、車のシートベルトが通る胸元など、こすれる場所が決まっています。取る回数を増やすより、その服を着る日の鞄を替える、机に置く腕の下に布を1枚敷く、といった予定の側で当たりを減らすほうが、毛玉の出方がゆるやかになります。

— メグラシ編集部

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メグラシ編集部/読了 11分
クローゼットシステムで後悔すること|組んでから困る7か所の直し方

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クローゼットシステムで後悔すること|組んでから困る7か所の直し方

壁のレールに棚板・パイプ・引き出しを組み合わせるクローゼットシステムは、組んだあとに困る場所がだいたい決まっています。長い服の裾が下の棚に当たる、2段掛けの上段に手が届かない、棚板が深くて服の肩が当たる、引き出しが扉に当たって開かない、引き出しを入れすぎて掛ける幅が減る、棚板がたわむ、衣替えで配置が合わなくなる。7つの後悔を、組み替えで直せる寸法の目安と、直す順番にまとめました。全部作り直すか一部だけ直すか迷うとき、これから組むかどうか迷うときの決め方も載せています。

メグラシ編集部/読了 12分
服選びに疲れた|夏物と秋物が同じ棚にある時期は、朝の候補を3着に

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服選びに疲れた|夏物と秋物が同じ棚にある時期は、朝の候補を3着に

服選びに疲れたと感じるのが夏から秋への境目に集中するなら、原因はセンスではなく、クローゼットに夏と秋の2つの季節の服が並んでいることです。朝に迷った分数、着替え直した回数、手に取った枚数の3つを数えて今の疲れ方を分け、前の週の日曜に翌週の候補を3着に決めておく。予定の型ごとの3着の組み方、朝と昼の気温差が大きい日の羽織り、夏物をどこまで候補に残すか、朝に選び直したくなったときに替えていい1か所、決めると窮屈に感じる人や予定が前日まで決まらない人の場合までまとめました。

メグラシ編集部/読了 10分

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