地味目の服は好きか、避けているか|誰にも会わない日の服で分ける

**地味目の服を選び続けているのが「好きだから」なのか「避けているから」なのかは、誰にも会わない日に何を着ているかで分かれます。**家で1日過ごす日も地味目を選んでいるなら、それは好みです。変える必要はなく、地味目のまま質を上げる方向に進めばいい。
家では色のある服を着ているのに、外に出る日だけ地味目に戻るなら、人の目を避けて選んでいる寄りです。そのときは、避けている相手を1人に絞り、その人の目に入らない場所から変えていきます。全部を一度に変える必要はありません。
「地味目が好き」と言いながら、本当にそうかなと引っかかる。売り場で明るい色に目が行くのに、結局いつもの色を買う。そんな自分を、好みと呼んでいいのか、逃げと呼ぶべきなのか分からなくなっている人に向けて書きました。3つの問いで数を数えると、どちら寄りかが出ます。両方に当てはまる人がいちばん多いので、その場合の進め方を後半で厚く書いています。
結論:問いは3つ。「好き」が2つ以上なら、そのまま深める
| 問い | 好きで選んでいる側 | 避けて選んでいる側 |
|---|---|---|
| 誰にも会わない日の服 | 外に出る日と同じ地味目 | 家では色や柄を着ている |
| 直近3回の買い物で、手に取って戻した色のある服 | 0〜1着 | 2着以上 |
| 地味目の服を着た朝の、心の中の一言 | 「これがいい」 | 「これなら大丈夫」 |
3つのうち2つ以上が左なら、地味目はあなたの好みです。2つ以上が右なら、人の目を避けて選んでいる寄りです。どちらになっても、直さなければいけないものではありません。ただ、進む方向が違います。好きなら深める、避けているなら相手を絞る。この2つを取り違えると、好きな人が無理に色を足して落ち着かなくなったり、避けている人が「好みだから」と自分に言い聞かせて引っかかりを残したりします。
問い①|誰にも会わない日に、何を着ているか
休みの日に家で1日過ごす日、宅配の受け取りくらいしか人に会わない日を思い出してください。そのとき手に取っている服の色は、外に出る日と同じですか。
人の目がまったくない日に選ぶ服は、いちばん素直な好みに近いものです。家でも灰色や紺や生成りの服を着て落ち着いているなら、地味目はあなたが選んでいる色です。
反対に、家では明るい色の部屋着や、柄の入ったシャツを着ているのに、外に出る日だけ地味目に着替えているなら、外の地味目は「人に見られる日の服」として選ばれています。家着がたまたま派手なのではなく、外では着ない色を家で着ているなら、そこに本当は着たい色があるかもしれません。
迷ったら、直近の休日を2日思い出して、2日とも外と同じ地味目だったかで答えてください。
問い②|売り場で手に取って、戻した服を数える
直近3回の買い物を思い出します。店でもネットでもかまいません。色のある服や、いつもと違う形の服を手に取って、鏡に当てたり、かごに入れたりしてから、戻したことが何回あったかを数えてください。
0〜1着なら、そもそも色のある服に手が伸びていません。好みが地味目に向いているので、問い②は好き側です。2着以上なら、手は伸びているのに最後に戻している。戻した理由が「似合わなかった」なら好みの範囲ですが、「着ていく場所がない」「何か言われそう」なら、避けている側に数えます。
戻した理由を思い出せないときは、戻したときの気持ちが「ほっとした」か「惜しかった」かで決めてください。惜しかったなら避けている側です。
問い③|着た朝に、心の中で何と言っているか
地味目の服を着て、出かける前に鏡を見た瞬間を思い出してください。そのとき心の中で出てくる言葉は、どちらに近いですか。
- 「これがいい」「今日もこれで気分がいい」
- 「これなら大丈夫」「これなら何も言われない」
前者は、服そのものを選んでいる言葉です。後者は、服ではなく人からの反応を選んでいる言葉です。同じ灰色のニットでも、どちらの言葉で着ているかで、意味が違います。
1週間、朝の一言をメモしてみると、はっきりします。5日のうち3日以上が前者なら好き側です。
好きで選んでいる人|地味目を「深める」3つの方向
好きで選んでいるなら、色を足す必要はありません。地味目のまま、もう一段よく見せる方向は3つあります。
**1つ目は、布の表情です。**同じ灰色でも、なめらかな薄手のニット、凹凸のある編み、起毛した布では、光の受け方が違います。同じ色のまま表面の違う布を2つ重ねると、色を足さなくても立体感が出ます。
**2つ目は、明るさの差です。**上下を同じ暗さでそろえると、平らに見えます。同じ系統の色で、上下の明るさに1段の差をつけると、地味目のまま輪郭がはっきりします。明るさの差の付け方は地味な格好に見えるときにまとめています。
**3つ目は、形の精度です。**地味目の服は色で目を引かないぶん、形の合い方が目立ちます。肩の縫い目が肩の端に合っているか、袖が手首の骨で止まっているか、パンツの裾が靴に1〜2cmかかる程度か。この3か所が合っているだけで、地味目の服は「選んで着ている服」に見えます。
避けて選んでいる人|避けている相手を1人に絞る
避けている側に寄った人は、まず「誰の目を避けているか」を1人に絞ります。相手によって、最初に変える場所が違うからです。
- 職場の人:職場で着ない服は休日に着る。平日は変えなくていい。休日の服から始めます
- 家族:家族の前で着る家着から始めます。外の服より、反応が返ってくるのが早く、慣れるのも早いです
- 知らない人(電車や店の人):足元や靴下、バッグの内側など、人の目線が届きにくい場所から始めます
- 鏡の中の自分:これがいちばん多い相手です。自分の目から遠い場所、たとえば後ろ姿や足元から変えます
相手を1人に絞ると、それ以外の場面はいまのままでいいと分かります。全部の場面で変えようとするから、何も変えられなくなります。段を踏んで少しずつ変えていく具体的なやり方は地味な服ばかり選んでしまうで、1段ずつ書いています。
どちらとも取れるとき①|仕事の日は地味目、休日は色を着ている
問い①で家では色を着ているのに、仕事の日だけ地味目、という人は多いです。これは、すぐに「避けている」と決めなくていい組み合わせです。
仕事の服には、職場ごとの決まりや空気があります。決まりに合わせて地味目にしているなら、それは場面に合わせた選び方で、好みとは別の話です。確かめるのは、決まりと自分の服の差です。同じ職場の人たちと比べて、自分だけ一段暗い、一段控えめになっているなら、その一段の分だけは避けている可能性があります。
その場合は、仕事の服のうち、周りと同じ明るさまでなら上げていい、と決めてください。周りを超える必要はありません。
どちらとも取れるとき②|前は好きだったのに、いまは分からない
何年も地味目が好きで着てきたのに、最近になって、それが本当に好きなのか分からなくなった。好みが変わったのか、ただ飽きたのかが分かれ目です。
手持ちの地味目の服の中から、いちばん新しく買ったものと、いちばん古いものを並べてください。新しいほうを着るときにうれしさがあるなら、好みはまだ続いています。飽きているのは同じ形や同じ布の組み合わせなので、「深める」の3方向のどれか1つを試すと戻ることが多いです。
両方とも同じように何も感じないなら、好みそのものが動き始めているのかもしれません。その場合は、問い②を次の2回の買い物でやり直して、手に取る服がどう変わっているかを見てください。
どちらとも取れるとき③|人に「地味だね」と言われて、揺れている
言われる前までは迷っていなかったのに、一言で自分の服が分からなくなった。こういうときは、言われる前の自分で答えを出します。
言われた日より前の1週間を思い出して、3つの問いに答えてください。そのころ好き側が2つ以上だったなら、言われた言葉は相手の好みの話です。自分の答えを変える理由にはなりません。
言われる前から、問い③で「これなら大丈夫」が多かったなら、言葉はきっかけにすぎず、引っかかりは前からあったのかもしれません。その場合は、言った人を「避けている相手」にせず、自分の中の引っかかりのほうから1か所だけ変えてみてください。
どちらとも取れるとき④|家でも地味目だが、選ぶのが面倒なだけ
問い①では好き側になったのに、よく考えると、家で地味目を着ているのは考えなくて済むから、という人もいます。好きと楽が重なっている状態です。
分けるには、色のある服をもらったら着るかを考えてみてください。着るなら、地味目は楽だから選んでいるのであって、色を避けているわけでも、地味目が強く好きなわけでもありません。
楽なまま変えるなら、色のある服を1着だけ持ち、着る曜日を決めておくのがいちばん負担がありません。決めておけば、毎朝考える手間は増えません。
地味目が好きな人が、冬に迷いやすいこと
秋の終わりから冬にかけて、地味目が好きな人ほど「なんだか暗い」と感じる日が増えます。これは好みが揺れているのではなく、上着の色がいちばん暗くなる季節だからです。
コートやダウンは黒や濃い紺、濃い茶になりやすく、その下の服も地味目だと、全身の明るさがそろって沈みます。地味目と暗いは、別のものです。上着を脱いだときに見える中の服を、同じ系統の色で1段だけ明るくしてください。灰色なら薄い灰色に、紺なら少し明るい紺に。それだけで地味目のまま、暗さが抜けます。
よくある行き違い
「地味目が好きなのは、自信がないから」 自信の有無と、地味目が好きかどうかは別です。誰にも会わない日にも地味目を選んでいるなら、それは好みです。
「好きなら、何も考えなくていい」 好きでも、深める余地はあります。布の表情や形の精度は、色を変えなくても上げられます。
「避けているなら、すぐに変えないといけない」 変えるかどうかは自分で決めていいことです。避けている相手が分かるだけで、ほかの場面は気にしなくてよくなります。
「色を足せば、地味目の悩みは消える」 好きで地味目を選んでいる人が色を足すと、かえって落ち着かなくなります。先に、自分がどちら寄りかを確かめてください。
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よくある問い
- Q. 地味目の服ばかり着ています。直したほうがいいですか
- 誰にも会わない日にも地味目の服を選んでいるなら、それは好みなので直す必要はありません。地味目のまま、同じ色で表面の違う布を重ねるなど、深める方向に進んでください。家では色のある服を着ているのに外に出る日だけ地味目に戻るなら、人の目を避けて選んでいる可能性があります。
- Q. 自分が地味目を好きなのか、ただ逃げているのか分かりません
- 3つの問いに答えて数えてください。誰にも会わない日に何を着ているか、直近3回の買い物で手に取って戻した色のある服が何着あったか、地味目の服を着た朝に心の中で何と言っているか。好き側が2つ以上なら好み、避けている側が2つ以上なら避けている寄りです。
- Q. 人に「地味だね」と言われてから、自分の服が分からなくなりました
- 言われる前の1週間を思い出して、3つの問いに答え直してください。言われる前に好きで着ていたなら、言われた言葉はその人の好みの話です。言われる前から引っかかっていたなら、それをきっかけに1か所だけ変えてみる時期かもしれません。
- Q. 地味目が好きですが、冬になると暗く見えてしまいます
- 冬は上着がいちばん暗い色になりやすく、全身の明るさがそろって沈みます。上着を脱いだときに見える中の服を、同じ系統の色で1段だけ明るくすると、地味目のまま暗さが抜けます。
— メグラシ編集部





