服選びに疲れた|夏物と秋物が同じ棚にある時期は、朝の候補を3着に

**服選びに疲れたと感じるのが、9月の終わりから10月に集中しているなら、疲れの理由はセンスではありません。クローゼットに夏と秋の2季節分の服が並んでいて、朝の候補が倍になっているからです。**この時期だけ、前の週の日曜に、翌週の候補を3着に決めておいてください。
夏のあいだは、着られる服が限られていました。暑い日に着られるものは、それほど多くないからです。秋の入り口になると、半袖も長袖も、薄手も厚手も、全部が「着られるかもしれない服」に変わります。**選べる服が増えると、選ぶのは楽になるのではなく、重くなります。**それに、朝は肌寒く昼は暑いという日が続き、どれを選んでも正解に見えない朝が増えます。
疲れた、と感じるのは当然の反応です。毎年この時期に同じ疲れが来るなら、それは自分の弱さではなく、季節の決まった形です。ここでは、それを気合いで乗り切るのではなく、候補の数を季節の境目だけ小さくする方法をまとめます。
結論:疲れているのは、候補が2季節分あるから
| 決めること | 目安 | ねらい |
|---|---|---|
| 翌週の候補 | 3着 | 朝に見る服を3着に絞る |
| 決める日 | 前の週の日曜 | 朝に考えることを減らす |
| 3着の分け方 | 予定の型ごとに1着 | どの日にも1着は合うものがある |
| 朝に替えていい場所 | 羽織りか靴の1か所 | 着替え直しを止める |
| 夏物を移す日 | 最高気温23度未満が1週間続いた週末 | 候補を1季節分に戻す |
これは季節の境目だけのやり方です。**夏物を奥へ移して候補が1季節分に戻ったら、やめて構いません。**1年中続ける必要はありません。
当てはまるか|朝の3つの数を数える
疲れているかどうかは、気分ではなく、朝の3つの数で見分けられます。平日の5日間、次の3つをメモしてください。
- 迷った分数:クローゼットの前に立ってから、着る服が決まるまで
- 着替え直した回数:一度着てから、別の服に替えた回数
- 手に取った枚数:ハンガーから外したり、引き出しから出したりした服の枚数
5日のうち、どれか1つが目安を超えた日が3日以上あれば、この記事のやり方が役に立ちます。
| 数 | ふだんの目安 | 疲れているときの目安 |
|---|---|---|
| 迷った分数 | 5分以内 | 10分以上 |
| 着替え直した回数 | 0回 | 1回以上 |
| 手に取った枚数 | 3枚以内 | 6枚以上 |
**3つのうち1つでも超えていれば、候補が多すぎます。**迷った時間が長いのに手に取った枚数が少ない人は、服ではなく「どの予定に合わせるか」で止まっています。その場合は、後の「予定の型」から読んでください。
9月末〜10月に疲れが重なる3つの理由
季節の境目に疲れが強くなるのには、服の数のほかにも理由があります。3つが同じ時期に重なるので、1つずつ見ると対処が選べます。
| 理由 | 朝に起きていること | 対処 |
|---|---|---|
| 候補が2季節分ある | 半袖も長袖も着られそうに見える | 翌週の候補を3着にする |
| 朝と昼の気温差が大きい | 朝に合わせると昼に暑い | 羽織りで差を受ける |
| 行事や予定が増える | 日によって合わせる場面が違う | 予定の型で3着を分ける |
3つのうち、自分にいちばん当てはまるものから手を付けてください。全部を一度に変えなくても、1つ減るだけで朝はかなり軽くなります。
判定表|3つの数で、今の疲れ方を分ける
メモした3つの数の組み合わせで、どこに手を入れるかが変わります。
| 迷った分数 | 着替え直し | 手に取った枚数 | 手を入れるところ |
|---|---|---|---|
| 10分以上 | 0回 | 6枚以上 | 候補を3着にする |
| 10分以上 | 0回 | 3枚以内 | 予定の型を先に決める |
| 10分以上 | 1回以上 | 6枚以上 | 候補を3着にして、替える場所を1か所に |
| 5分以内 | 1回以上 | 3枚以内 | 羽織りで気温差を受ける |
| 5分以内 | 1回以上 | 6枚以上 | 夏物を候補から外す |
| 5〜10分 | 0回 | 3〜6枚 | 前の晩に下だけ決める |
| 5分以内 | 0回 | 3枚以内 | 今のままでよい |
着替え直しが1回以上ある人は、出かける直前に「これでいいのか」が来ています。この場合は候補を減らすより、朝に替えていい場所を1か所だけに決めるほうが先に効きます。
「去年の秋の自分」と比べてしまう朝
季節の境目の朝には、もう1つ疲れの元があります。去年の秋に着ていた服を出して、着てみて、なんとなく違う気がする。その「違う」が何なのかがわからないまま、別の服に手が伸びます。
| 違うと感じたとき | 実際に起きていること | 朝にすること |
|---|---|---|
| なんとなく合わない | 1年ぶりで、目が慣れていない | 3回着るまで判断しない |
| 丈が違う気がする | 合わせる靴が去年と違う | 靴を去年と同じ高さにしてみる |
| 色が沈んで見える | 夏の日焼けや髪色の変化 | 首元に明るい色を1つ足す |
| きつい、ゆるい | 素材の縮みや伸び | 候補から外して休日に確かめる |
| 気分に合わない | 好みが動いている | 候補から外して、箱に入れる |
**1年ぶりの服は、1回目がいちばん違って見えます。**3回着ると、目が慣れて普通に見えることが多いので、朝の数分で結論を出さないでください。去年の服が若作りに見えるかどうかを落ち着いて確かめたいときは、若作りかもと思った服の手順を休日に使ってください。
候補を3着にする|前の週の日曜に決める
候補を決めるのは、朝ではなく前の週の日曜です。**朝は時間がなく、しかも出かける直前で気持ちが急いています。**同じ服を見ても、日曜の昼に見るのと、平日の朝に見るのとでは、判断の重さが違います。
日曜にすることは次のとおりです。
- 翌週の予定を、手帳やスマホの予定表で見る
- 予定を、後で書く「予定の型」に分ける
- 型ごとに1着ずつ、上下の組み合わせを決める
- 3着を、クローゼットの手前に離して掛ける
- 最高気温と最低気温を見て、羽織りを1〜2枚決める
時間は15分ほどです。3着を離して掛けておくのは、朝に**「ほかの服を見ないで済む」**ようにするためです。手前に並んでいれば、奥の服には目がいきません。ハンガーの掛け方で着た服と着ていない服を分ける方法はハンガーを逆にかける人がしていることにあります。
予定の型|3着は、場面で分ける
3着は、予定の型ごとに1着ずつにします。**型で分けておけば、どの日にも合う服が必ず1着あります。**型は次の軸で見ます。
| 予定の型 | どんな日か | 3着のうちの1着 |
|---|---|---|
| 人に会う日 | 打ち合わせ、面談、食事 | 襟か形のきちんとした上 |
| 長く座る日 | 在宅、会議、移動の多い日 | ウエストが楽な下 |
| 外を歩く日 | 子どもの行事、買い物、外回り | 歩きやすい靴に合う丈 |
| 誰にも会わない日 | 家の用事、近所だけ | 3着のどれでもよい |
| 写真に写る日 | 行事、集まり | 人に会う日の1着 |
| 雨の日 | 天気で決まる | 外を歩く日の1着に替える |
| 夜まで続く日 | 仕事のあとに予定 | 人に会う日の1着 |
| 予定がわからない日 | 前日まで決まらない | 人に会う日の1着 |
型は3つまでにしてください。人に会う、長く座る、外を歩く、の3つがあれば、ほとんどの日はどれかに入ります。迷う日は、人に会う日の1着にしておけば外れません。
1日に2つの型が入る日もあります。午前は会議で座り、午後は外を歩く、といった日です。このときは、その日いちばん長い時間の型に合わせてください。座る時間が4時間で歩く時間が1時間なら、長く座る日の1着にして、靴だけ歩きやすいものにします。2つの型を両方満たす服を探し始めると、そこでまた迷いが生まれます。
3着の中で、同じ型が2着になる週もあります。人に会う予定ばかりの週なら、人に会う日の服を2着にして構いません。その場合も、2着は上か下のどちらかを変えて、続けて着ても同じ服に見えないようにしておきます。
3着の組み方|上と下を1本にまとめる
3着は、上と下を組み合わせた状態で、1本のハンガーにまとめて掛けます。上だけ、下だけで並べると、朝にそれを組み合わせるところで、また迷いが出ます。
| 組み方 | 朝に迷う場所 | すすめ方 |
|---|---|---|
| 上と下を1本にまとめる | ほぼない | いちばんすすめる |
| 下だけ決めて、上を3枚から選ぶ | 上だけ | 決めると窮屈な人向け |
| 上だけ決めて、下を2本から選ぶ | 下だけ | 下の数が少ない人向け |
| 3着を曜日に割り当てる | ない | 予定が変わらない週向け |
| 候補を5着にする | 少しある | 予定の型が4つ以上ある週 |
| 何も決めない | すべて | 季節の境目にはすすめない |
**上と下を1本にまとめると、朝は3本から1本を取るだけになります。**羽織りは3着と別に、1〜2枚を横に掛けておき、朝の気温で選びます。
3着を掛ける場所|手前の端に、ほかの服から離す
3着を決めても、ほかの服と同じ並びに掛けてしまうと、朝に目に入るのは結局クローゼット全体です。3着はほかの服から離して、ひと目で「今週の服」とわかる場所に掛けてください。
| 掛ける場所 | 朝の目の動き | 向いている家 |
|---|---|---|
| パイプの手前の端、ほかの服と20cm離す | 3着だけを見る | パイプに余裕がある |
| 扉の内側のフック | 扉を開けた瞬間に3着だけ | 扉にフックを付けられる |
| クローゼットの外の壁のフック | クローゼットを開けない | 寝室の外に壁がある |
| 部屋の隅のハンガーラック | 3着だけが並ぶ | 床に少し余裕がある |
| パイプの真ん中に混ぜる | 全部を見る | すすめない |
**クローゼットを開けずに3着が取れる場所なら、いちばん迷いにくくなります。**開けると、奥の服が目に入り、「こっちもいいかも」が始まります。扉の外にフックを1本付けるだけでも、朝に見る服の数は大きく変わります。
鏡を見る回数を、1回にする
着替え直しの多くは、鏡の前で起きます。着て、鏡を見て、少し違う気がして、脱ぐ。鏡を見る回数が多いほど、違う気がする回数も増えます。
鏡を見るのは、全部着終わって、靴を履く直前の1回だけにしてください。途中で見ると、上だけ、下だけの状態で判断することになり、組み合わせたときの姿がわからないまま「違う」と感じてしまいます。1回見たら、気になった場所を1か所だけ直して、それで出かけます。
全身が映る鏡がない家では、胸から上が映る鏡で首元だけを見ます。首元は人と向き合ったときにいちばん目に入る場所なので、そこが整っていれば、全身を確かめなくても大きく外れることはありません。
気温差の日は、羽織りで受ける
秋の入り口は、朝と昼の気温の差が大きい日が続きます。最低気温と最高気温の差が8度を超える日は、どの服を選んでも「朝に寒いか、昼に暑いか」のどちらかになります。
| 最低と最高の差 | 起きやすいこと | 羽織りの選び方 |
|---|---|---|
| 5度未満 | 1枚で1日過ごせる | 羽織りなしでよい |
| 5〜8度 | 朝だけ少し寒い | 薄手のカーディガン |
| 8〜10度 | 朝に寒く、昼に暑い | 脱いで畳める薄手の上着 |
| 10度以上 | 朝と昼で別の季節 | 上着と、下にもう1枚 |
| 雨で気温が下がる日 | 昼も上がらない | 厚手の羽織り |
| 屋内の冷房が強い日 | 屋内だけ寒い | 鞄に入る薄手の羽織り |
**差を受けるのは上下ではなく羽織りの役目です。**上下を気温に合わせようとすると、朝の気温で決めた服が昼に合わなくなり、そこで「失敗した」と感じます。上下は昼の気温に合わせ、朝の寒さは羽織りで受ける。こう分けると、朝に迷う場所が羽織りだけになります。
夏物をどこまで候補に残すか
季節の境目で迷いを増やしているのは、夏物がまだ手前に掛かっていることです。着るかもしれない、と思うと、朝にそれも候補に入ります。夏物は、次の線で候補に残すか外すかを決めてください。
| 夏物 | 候補に残してよい条件 | 外す目安 |
|---|---|---|
| 半袖のブラウス | 最高気温25度以上の日が続く | 23度未満が1週間 |
| 半袖のカットソー | 羽織りの下に着る前提 | 長袖のインナーに替えた週 |
| 麻の上 | 最高気温27度以上 | 25度未満が続いた週 |
| 薄手のワンピース | 上に羽織りと、下にタイツを合わせられる | タイツが透けて見える週 |
| サンダル | 最高気温25度以上で雨がない | 朝の気温が18度を切った週 |
| 白の薄手の下 | 秋の色の上と合わせられる | 手に取らなくなった週 |
| 麻のワイドパンツ | 最高気温25度以上 | 23度未満が1週間 |
| かごの鞄 | 最高気温25度以上 | 上着を着始めた週 |
| 袖のない服 | 上に羽織る前提 | 羽織りを脱がない日が続いた週 |
| 夏の帽子 | 日差しが強い日 | 日傘を使わなくなった週 |
**外すと決めた夏物は、手前から奥へ移すだけで構いません。**箱にしまうのは、後で書く「夏物を箱へ移す日」にまとめます。季節の境目のうちは、奥に寄せるだけで朝の候補から消えます。衣替えを始める気温の目安は衣替えはいつ?に詳しく書いています。
候補から外した服の置き場|捨てない、見えない場所へ
候補から外した服を、その場で捨てるかどうか決める必要はありません。朝の疲れを減らすのが目的なので、見えなくするだけで足ります。
| 外した服 | 置き場 | いつ見直すか |
|---|---|---|
| 夏物で、来年も着る | クローゼットの奥 | 夏物を箱へ移す日 |
| 去年の秋物で、違うと感じた | 手前以外の段 | 3回着たあと |
| きつい、ゆるいと感じた | 休日に確かめる箱 | 次の休日 |
| 気分に合わない | 保留の箱 | 1シーズン後 |
| 1年以上着ていない | 保留の箱 | 衣替えの日 |
保留の箱は、捨てる箱ではありません。1シーズンそのままにして、その間に一度も取り出さなかったものだけを、手放すかどうか考える候補にします。手放すかどうかの判断を、平日の朝に持ち込まないことが大事です。
朝に選び直したくなったとき|替えていいのは1か所だけ
3着から選んで着たあとに、「やっぱり違う」と感じる朝はあります。そのときに替えていいのは、羽織りか靴のどちらか1か所だけにしてください。上下は替えません。
| 違うと感じた理由 | 替える場所 | 替えない場所 |
|---|---|---|
| 寒そう、暑そう | 羽織り | 上下 |
| きちんとしすぎている | 靴を楽なものに | 上下 |
| くだけすぎている | 靴か鞄をきちんとしたものに | 上下 |
| 色が沈んで見える | 羽織りの色 | 上下 |
| 雨が降ってきた | 靴 | 上下 |
| 何となく気分が乗らない | 羽織りか小物 | 上下 |
上下を替えると、組み合わせがまた最初からになり、さらにもう1回替えたくなります。**1か所だけ替えれば、組み合わせは崩れずに印象が変わります。**着替え直しが止まらない人は、ここを決めるだけで朝の時間が大きく変わります。
「今日の気分」で着たい人は
服を気分で選ぶのが好きな人にとって、前の週に候補を決めるのは窮屈に感じるかもしれません。その場合は、3着のうち1着を「気分の1着」にしてください。予定の型に関係なく、その週に着たいと思った服です。
気分の1着は、ほかの2着とは違う雰囲気のものを選ぶと、朝に「今日はこれ」と選ぶ楽しみが残ります。**3着の中で気分を選べれば、クローゼット全体から選ぶ必要はありません。**選ぶ楽しみは残し、選ぶ範囲だけを小さくする、という考え方です。
疲れているときに出やすい言葉を、置きかえる
服選びに疲れているとき、鏡の前で出てくる言葉があります。「似合わない」「変」「なんか違う」。こうした言葉は、どこを直せばいいかを教えてくれないので、次の服に手が伸びるだけで終わります。
| 出てくる言葉 | 置きかえる問い | 見る場所 |
|---|---|---|
| 似合わない | どこが気になるか、1か所だけ | 首元、袖、丈のどれか |
| 変 | 何と比べて変か | 昨日の服か、去年の服か |
| なんか違う | 予定の型に合っているか | 今日の予定 |
| 太って見える | 丈か、素材か | 裾の位置と布の厚み |
| 地味 | 明るい色がどこにあるか | 首元から30cm以内 |
| 若すぎる | どの部品がそう見えるか | 柄、丈、色の明るさ |
| 全部だめ | 疲れているだけではないか | 候補を3着に戻す |
言葉を「どこか1か所」に置きかえると、直すのも1か所で済みます。「全部だめ」と感じる朝は、服ではなく疲れのほうが強く出ている日です。その日は3着のうち人に会う日の1着を着て、判断は週末に回してください。地味に見えることが気になる人は、地味な服ばかり選んでしまうで、人の目から遠い場所から少しずつ変える方法を書いています。
人の服と比べて疲れるとき
服選びの疲れは、朝のクローゼットの前だけで起きるわけではありません。職場で隣の人の服を見たとき、SNSで同年代の人の秋の服を見たとき。「自分はちゃんとできていない」と感じて、翌朝の服選びがさらに重くなることがあります。
比べてしまうこと自体は、止めようとしても止まりません。ただ、比べる相手の服は、その人の予定と、その人の手持ちと、その人の朝の時間の上に成り立っています。自分とは条件が違うので、同じ答えにはなりません。
| 比べてしまう相手 | 条件の違い | 自分に持ち帰れること |
|---|---|---|
| 職場で毎日違う服の人 | 手持ちの数、通勤の距離 | 羽織りの替え方だけ |
| SNSの秋の服 | 撮影のために組んだ一式 | 色の組み合わせだけ |
| 同じ行事にいた人 | その行事のために用意した服 | 行事の服を別にすること |
| 去年の自分 | 体も好みも1年動いている | 気に入っていた理由だけ |
| 家族や友人の一言 | その人の好み | 気になった1か所だけ |
比べた相手から持ち帰るのは、1か所だけにしてください。色だけ、羽織りの替え方だけ。全部を持ち帰ろうとすると、手持ちの服では足りないと感じて、また候補が増えます。
家族の予定に振り回される週
子どもの行事や家族の用事で、自分の予定が週の途中で変わる人もいます。前の週に決めた3着が、予定の変更で合わなくなる。これが続くと、「決めても無駄」と感じて、また朝に選ぶ形に戻ってしまいます。
この場合は、3着のうち1着を**「どの予定にも合う1着」**にしておきます。人に会う日の服を、歩きやすい靴でも合う丈にしておけば、急に外を歩く予定が入っても使えます。予定が変わったときに入れ替えるのは、その1着と残りの1着の順番だけです。
行事が続く週は、行事の服を別にする
9月の終わりから10月は、運動会や参観、発表会、親族の集まりといった行事が続く時期です。行事の服は、ふだんの3着とは別にしてください。
| 行事 | ふだんの3着に入れるか | 分けておく理由 |
|---|---|---|
| 運動会 | 外を歩く日の1着で足りる | 汚れてもよい服にする |
| 授業参観 | 人に会う日の1着で足りる | 立っている時間が長い |
| 発表会 | 分ける | 座る時間と写真がある |
| 親族の集まり | 分ける | 格が決まっている |
| 七五三の付き添い | 分ける | 写真に長く残る |
| 法事 | 分ける | 色と形が決まっている |
行事の服を決めるのは、行事の前の週の日曜です。ふだんの3着を決めるときに、その週に行事があれば、行事の服も一緒に決めます。**行事の前の晩に決めようとすると、ふだんの朝と同じ迷いが、もっと大きな形で来ます。**行事は写真や人の目が多く、失敗したくない気持ちが強くなるからです。前の週のうちに決めて、一度着てみて、気になる場所を1か所だけ直しておけば、当日の朝は着るだけで済みます。
分けた行事の服は、3着とは違う場所に、その行事の日まで掛けておきます。**ふだんの3着と同じ場所に掛けると、朝の候補が4着、5着と増えていきます。**行事の服が決まらないときは、行事ごとの記事を先に読んで、日曜のうちに決めておきます。
月曜の朝がいちばん重い理由
平日のうち、服選びがいちばん重いのは月曜の朝だという人は多いはずです。週末に楽な服で過ごしたあと、平日の服に戻すところで、判断の段差が大きくなるからです。
月曜の1着は、日曜に決めた3着のうち、先週いちばん着やすかった型にしてください。人に会う予定があっても、座る時間が長くても、着慣れた型なら迷いが少なく済みます。週の初めに新しい組み合わせを試すと、そこで着替え直しが起きやすくなります。新しい組み合わせは、予定の軽い水曜か木曜に回します。
日曜の夜に、月曜の1着だけをさらに手前に出しておくのも効きます。3着から選ぶのではなく、月曜だけは1着を取るだけにする。週の最初の朝が軽く済むと、その週の残りの朝も落ち着いて選べます。
どちらとも取れるとき①|予定が前日まで決まらない仕事
前日の夜まで、翌日の予定がわからない仕事もあります。この場合、前の週に予定の型で3着を分けることができません。
このときは、3着を「予定の型」ではなく**「きちんとさの段」**で分けます。いちばんきちんとした1着、中くらいの1着、いちばん楽な1着です。前日の夜に予定がわかったら、段に合わせて1着を選び、手前に出しておきます。予定が朝まで決まらない日は、中くらいの1着にします。中くらいなら、急に人に会うことになっても、1日座っていることになっても、大きく外れません。
どちらとも取れるとき②|決めてしまうと窮屈に感じる
3着を決めたのに、朝になると別の服が着たくなる人もいます。この場合は、決めるのを下だけにしてください。
**下が決まっていれば、上は数枚から選ぶだけになります。**下は上よりも枚数が少なく、合わせられる上の数も限られるので、下を決めるだけで候補はかなり狭まります。上は朝の気分で選んで構いません。それでも窮屈なら、決めるのは靴だけにする、という形もあります。靴が決まると、合わせられる丈と色が自然に絞られます。
どちらとも取れるとき③|服を選ぶのが好きだったのに疲れた
服が好きな人ほど、季節の境目には手持ちを全部見たくなります。見る量が増えれば、疲れるのは自然なことです。好きなことが疲れに変わったのではなく、見る量が増えただけと考えてみてください。
平日の朝だけ候補を3着にして、選ぶ楽しみは休日にとっておく、という分け方ができます。休日の朝に時間をかけて選ぶのは、疲れではなく楽しみのほうです。好きな気持ちを守るために、平日の朝の選ぶ量を減らす。そう考えると、3着に絞ることが窮屈ではなくなります。
日曜に3着を決める時間を、選ぶ楽しみの時間にしてしまうのも1つの方法です。平日の朝は急いでいて楽しめない選び方も、日曜の昼に、天気と予定を見ながら組むなら楽しめます。選ぶ時間を朝から日曜に移しただけで、選ぶこと自体はやめていないと考えると、好きな人ほど続けやすくなります。
2週間の記録で、戻り方を見る
3着の形にしたら、2週間そのまま続けて、最初に数えた3つの数をもう一度数えてください。
| 数 | 始める前 | 2週間後の目安 |
|---|---|---|
| 迷った分数 | 10分以上 | 3分以内 |
| 着替え直した回数 | 1回以上 | 0回 |
| 手に取った枚数 | 6枚以上 | 1〜2枚 |
| 日曜に決める時間 | ─ | 15分以内 |
| 3着以外を着た日 | ─ | 週に1日以内 |
| 羽織りを替えた日 | ─ | 何日でもよい |
3着以外を着た日が週に2日以上あるなら、3着の予定の型が合っていません。どの型の日に3着以外を着たのかを見て、次の日曜にその型の1着を替えます。**羽織りを替えた日は、何日あっても構いません。**羽織りはもともと朝に選ぶ場所なので、そこで調整できているなら、やり方は合っています。
夏物を箱へ移す日
最高気温が23度を下回る日が1週間続いたら、その週末に夏物を箱へ移します。奥に寄せておいた夏物を、ここでまとめて片付けます。
| 移す日にすること | ねらい |
|---|---|
| 奥に寄せた夏物を箱に入れる | クローゼットを1季節分に戻す |
| 保留の箱の中身を見る | 取り出さなかったものを確かめる |
| 3着の形をやめるか決める | 候補が1季節分なら、やめてよい |
| 秋物を手前から順に並べ直す | よく着るものを手前に |
| 行事の服を元の場所に戻す | 次の行事まで奥に掛ける |
夏物が箱に入ると、クローゼットには秋冬の服だけが残ります。**候補が1季節分に戻れば、朝に選ぶ重さも夏のころに近づきます。**3着の形を続けるかどうかは、そこで決めてください。続けたいと感じたなら、冬の境目にもう一度同じことをすればいいだけです。
よくある行き違い
**「服が少ないから、選ぶのに疲れる」。**季節の境目に疲れるのは、服が少ないからではなく、着られそうな服が2季節分に増えているからです。服を足すと、候補はさらに増えます。
**「センスがないから、決められない」。**決められないのは、候補の数と、朝と昼の気温差と、予定の多さが重なっているからです。センスの問題にすると、直す場所がわからなくなります。
**「決めてしまうと、おしゃれを楽しめない」。**3着を決めるのは、選ぶ楽しみをなくすためではなく、平日の朝の選ぶ量を減らすためです。3着の中に気分の1着を入れておけば、楽しみは残ります。
**「一度決めたら、変えてはいけない」。**予定が変わったら、3着の中身を入れ替えて構いません。変えていけないのは、朝の上下だけです。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 毎朝の服選びに疲れてしまいます。どうすればいいですか
- まず、疲れる時期が決まっていないかを見てください。9月の終わりから10月に疲れが強くなるなら、クローゼットに夏と秋の服が両方並んでいて、候補が倍になっていることが大きな理由です。この時期だけ、前の週の日曜に翌週の候補を3着に決めておきます。3着は予定の型で分け、人に会う日、長く座る日、外を歩く日のそれぞれに1着ずつ。朝はその3着から選ぶだけにすると、迷う時間と着替え直す回数が減ります。
- Q. 服を決めておくと、窮屈に感じます
- 3着を決めるのは、全部の日を決めるためではありません。朝に選ぶ範囲を3着まで狭めるためです。どの日にどれを着るかは朝に選んで構いませんし、3着の中に、その日の気分で選びたい1着を入れておいても構いません。それでも窮屈なら、決めるのは下だけにして、上は朝に選ぶ形にしてください。下が決まっていれば、上は数枚から選ぶだけになり、迷う時間は短くなります。
- Q. 夏物はいつまで候補に入れていいですか
- 日中の最高気温が25度を超える日が続くうちは、薄手の上は候補に残して構いません。ただし、半袖を1枚で着るのではなく、上に羽織りを重ねる前提にします。最高気温が23度を下回る日が1週間続いたら、半袖は候補から外して、クローゼットの奥か箱に移してください。季節の境目に候補が増えるのは、この移す日が決まっていないことが原因です。
- Q. 服を選ぶのが好きだったのに、最近疲れるようになりました
- 服が好きな人ほど、季節の境目には候補を全部見たくなり、そのぶん疲れやすくなります。好きなことが疲れに変わったのではなく、見る量が増えただけ、と考えてみてください。平日の朝だけ候補を3着にして、選ぶ楽しみは休日にとっておく、という分け方ができます。休日の朝に時間をかけて選ぶのは、疲れではなく楽しみのほうに入ります。
— メグラシ編集部





