服選びに疲れた|私服を制服化しても続かなかった時の直し方

**私服の制服化が続かなかったのは、決めた型が「全部の日」に当てはまる前提で作られていたからです。**型で回すのは平日の7割にして、残りの3割に逃げ道を置く。この形に直せば、型を一から作り直さずに、もう一度続けられます。
服選びに疲れて、毎日の服を決めてしまう。上はこの形、下はこの色、靴はこれ。始めた最初の数日は、朝が驚くほど楽になります。ところが、2週間ほどで飽きたり、気温が変わって合わなくなったり、予定に当てはまらない日が続いたりして、気づけば元の迷う朝に戻っています。
続かなかったことを、自分の意志の弱さのせいにする必要はありません。崩れた日を数えてみると、原因はたいてい型の側にあります。この記事は、崩れ方を7つに分け、何日目に崩れたかで原因を見分けて、型を直す手順です。一度崩れた型には、続けるための手がかりがたくさん残っています。それを捨てずに使います。服選びに疲れる理由そのものは服を選ぶのに疲れた|決断疲れを手放す方法に、季節の境目に候補を絞る方法は服選びに疲れた|夏物と秋物が同じ棚にある時期は、朝の候補を3着ににまとめてあります。
結論:型は平日の7割に、残り3割に逃げ道を
| 決めること | 続かなかった型 | 続く型 |
|---|---|---|
| 型で回す日 | 全部の日 | 平日の7割(週5日なら3〜4日) |
| 固定する場所 | 上・下・靴・羽織りの全部 | 上と下の組み合わせだけ |
| 日替わりにする場所 | なし | 首元・足元・羽織りのうち1か所 |
| 気温の帯 | 1つの型で一年中 | 帯ごとに羽織りと中の1枚を替える |
| 型から外れる日 | 型を崩した日と考える | 逃げ道の日として先に決めておく |
| 枚数 | 型の服が1組 | 洗濯の回転に合わせて2〜3組 |
続かない制服化の多くは、型から外れた1日を「崩れた」と数えてしまうところから始まります。予定に合わない日や、気分が乗らない日は、どんな型にも必ずあります。その日を最初から型の外に置いておけば、外れても崩れたことになりません。
先に分ける|続かなかった7つの崩れ方
制服化が続かなかったとき、どう崩れたかを思い出してください。崩れ方によって、直す場所が違います。
| 崩れ方 | よくある言葉 | 直す場所 |
|---|---|---|
| 1 飽きた | 毎日同じでつまらない | 日替わりにする1か所 |
| 2 気温に合わない | 寒い・暑い | 気温の帯ごとの羽織り |
| 3 予定に合わない | 今日は型の服では行けない | 予定の型との対応 |
| 4 人目が気になる | また同じ服と思われる | 色違い・顔まわり |
| 5 洗濯が追いつかない | 型の服が洗濯中 | 枚数と回転 |
| 6 似合っていなかった | 鏡で見て気分が下がる | 型の服そのもの |
| 7 窮屈になった | 決めたことがしんどい | 逃げ道の日の数 |
ひとつだけでなく、2つ3つが重なっていることもあります。重なっているときは、いちばん先に崩れたきっかけから直してください。最初のきっかけが直れば、あとの崩れ方は起きにくくなります。
崩れ方を思い出すときは、型をやめた日ではなく、最初に型の服を着なかった日を思い出してください。やめた日は、たいてい何度か外れたあとの日で、理由がはっきりしません。最初に外れた日には、雨だった、寒かった、会議があった、と具体的な理由が残っていることが多く、それが直す場所を教えてくれます。
何日目に崩れたかで、原因が分かる
崩れた日が、制服化を始めてから何日目だったかを思い出してください。崩れる時期で、原因がおおよそ分かります。
| 崩れた時期 | 多い原因 | 先に直すこと |
|---|---|---|
| 1週目 | 予定に合わない・洗濯が追いつかない | 予定の型との対応・枚数 |
| 2〜3週目 | 飽きた・人目が気になる | 日替わりにする1か所 |
| 1〜2か月目 | 似合っていなかった・窮屈になった | 型の服・逃げ道の日の数 |
| 季節の変わり目 | 気温に合わない | 気温の帯ごとの羽織り |
| 行事の多い月 | 予定に合わない | 行事の日を型の外に置く |
**1週目に崩れたなら、型そのものより、型の前提が暮らしに合っていません。**予定の数や洗濯の回数といった、毎週決まっていることを型に入れていなかったということです。2〜3週目なら、型は暮らしに合っていて、飽きだけが問題です。この2つは直し方がまったく違うので、先に分けておいてください。
崩れ方1|2週間で飽きた
制服化でいちばん多いのが、2〜3週目の飽きです。上下と靴まで全部を固定すると、毎朝、鏡の中にまったく同じ自分が立っていることになります。最初は楽だったその景色が、だんだん退屈に変わっていきます。
飽きが来たときにやりがちなのは、型を丸ごと作り直すことです。新しい型を決めて、また2週間後に飽きる。これを繰り返すと、制服化そのものが続かなくなります。
飽きは、型を変えずに抜けます。型の中に、日替わりにしてよい場所を1か所だけ作るのが、いちばん手間の少ない直し方です。
飽きを抜く1か所の選び方
| 日替わりにする場所 | 回すもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| 首元 | 薄手の布・アクセサリー2〜3種 | 顔まわりの変化で気分が変わる人 |
| 足元 | 靴の色2〜3足・靴下の色 | 歩く時間が長い人 |
| 羽織り | カーディガンやジャケット2〜3枚 | 秋冬に重ねる日が多い人 |
| 手元 | 時計・腕まわりの小物 | 仕事で手元が見える時間が長い人 |
| バッグ | 色の違う2つ | 持ち物が日によって変わる人 |
日替わりにする場所は、1か所だけにしてください。2か所以上にすると、組み合わせの数が掛け算で増え、また朝に選ぶことになります。1か所で2〜3種類を回すだけなら、選ぶのは数秒で済み、鏡の中の自分も毎日少しずつ違って見えます。
首元は、顔に近いので、変えたときの印象の差がいちばん大きく出ます。迷ったら首元から始めてください。
日替わりにするものは、型を決めたときに一緒に決めておきます。首元なら、布とアクセサリーを合わせて2〜3種類だけを、型の服の近くに置いてください。引き出しの奥から探すことになると、選ぶ手間がまた朝に戻ってきます。回すものは、型の服と同じ場所に置くと、手に取る動きまで型の中に入ります。
飽きは、服そのものより、朝の手順の単調さから来ていることもあります。いつもと違う順番で着替えてみる、前の晩に日替わりの1か所を選んでおく。こうした小さな変化でも、2〜3週目の飽きはやわらぎます。
崩れ方2|気温が変わって、型が合わなくなった
秋に制服化が崩れる理由で多いのが、気温です。9月に決めた型は、10月の朝には寒く、11月には中に着る枚数が足りなくなります。1つの型を一年中使おうとすると、季節の変わり目に必ず合わない日が出ます。
ここでの失敗は、型が合わなくなったときに、型そのものをやめてしまうことです。上下の組み合わせは、気温が変わっても使えることが多いので、変えるのは重ねる枚数だけで足ります。
気温の帯ごとに、羽織りと中の1枚を替える
| 最高気温の帯 | 上下の型 | 足すもの |
|---|---|---|
| 25度前後 | そのまま | なし |
| 20度前後 | そのまま | 薄手の羽織り1枚 |
| 15〜20度 | そのまま | 羽織りと、首元の布 |
| 15度未満 | 上を厚手に替えるか、中に1枚足す | 厚手の羽織りかコート |
| 朝と昼の差が8度以上 | そのまま | 脱いで持てる薄手の羽織り |
上下の組み合わせはそのままにして、帯ごとに足すものだけを決めておくと、型を作り直さずに季節を越せます。前の晩に翌日の最高気温を見て、この表の帯に当てはめれば、足すものが決まります。
秋は朝と昼の差が大きいので、脱いでも持ち運べる薄手の羽織りを1枚、型に入れておいてください。この1枚があるだけで、朝に寒くて型を崩す日がなくなります。
気温の帯は、住んでいる場所と、外にいる時間でも変わります。駅まで歩く時間が長い人や、外での用事が多い人は、表の帯を1段寒い側に見ておくと、朝の寒さで型を崩すことが減ります。反対に、移動が車で、ほとんど室内で過ごす人は、帯を1段暖かい側に見ても困りません。
雨の日も、型が崩れやすい日です。足元が濡れる日に、型の靴が布でできていると、その日だけ型を外れることになります。雨の日用の靴を1足、型の外ではなく型の一部として決めておくと、天気で崩れる日がなくなります。
崩れ方3|予定が多くて、型に当てはまらない日が続いた
制服化の型は、たいてい「いちばん多い日」に合わせて決めます。仕事の日、子どもの送り迎えの日、家で過ごす日。ところが、週の中には、型では行けない予定が必ず入ります。取引先との打ち合わせ、学校の行事、友人との食事、病院や役所の用事。
型に当てはまらない日が週に2日以上あると、型で回せる日は週の半分以下になります。半分以下になると、型を決めた意味が感じられず、続ける気持ちが薄れていきます。
予定の型と、服の型を対応させる
| 予定の型 | 服の型 | 週あたりの日数の目安 |
|---|---|---|
| いつもの仕事・いつもの外出 | 決めた型 | 3〜4日 |
| きちんとした予定 | 型の上に羽織りを足す | 0〜1日 |
| 行事・式 | 型の外(その日用の一式) | 月に数日 |
| 家で過ごす・近所の用事 | 型の下に楽な上 | 1〜2日 |
| 友人と会う・出かける | 逃げ道の日(好きに選ぶ) | 0〜1日 |
予定の型を先に数えて、そのうちいちばん多い型にだけ、服の型を当てると考えてください。きちんとした予定の日は、型の上に羽織りを1枚足すだけで対応できることが多いので、型の外に出さずに済みます。行事や式は、型の外の一式として別に用意します。
前の週の日曜に、翌週の予定を見て、どの日がどの型かを決めておくと、朝は型に当てはめるだけになります。
予定が前日まで決まらない仕事の人は、型の上に足す羽織りを、いつもバッグか職場に1枚置いておく方法もあります。朝は型の服で出かけ、きちんとした予定が入ったら、その場で羽織りを足す。型の外に出る日を、当日の朝に決めなくて済みます。
崩れ方4|「また同じ服」と思われるのが気になった
制服化を始めると、まわりの人に同じ服ばかりだと思われていないかが気になることがあります。この気持ちが強くなると、型の服を避けるようになり、制服化が崩れます。
実際には、まわりの人は、あなたが思っているほど前日の服を覚えていないことが多いものです。それでも気になるときは、次のどちらかで直してください。
| 気になる度合い | 直し方 | 選ぶ手間 |
|---|---|---|
| 少し気になる | 首元か羽織りを日替わりにする | ほぼ増えない |
| かなり気になる | 同じ形の服を色違いで2〜3枚持つ | 色を選ぶ数秒 |
| 職場で毎日顔を合わせる | 色違いと日替わりの両方 | 数秒 |
| 週1回だけ会う人が気になる | その日だけ逃げ道の日にする | その日だけ |
人目が気になる気持ちは、服の問題というより、比べられているように感じる場面の問題であることも多いものです。毎日同じ人と顔を合わせる職場では気になっても、行き先が日によって違う人には気にならない。気になる場面がどこかを先に分けておくと、直す場所がはっきりします。
同じ形を色違いで持つと、選ぶ手間は増えずに、同じ服には見えにくくなります。形が同じなら、組み合わせの判断は1回で済みます。色は、手持ちの下のどれとも合う、中くらいの濃さの色から2〜3色を選んでください。
崩れ方5|洗濯が追いつかず、型の服がない朝
型の服を1組しか持っていないと、洗濯しているあいだは型が使えません。型の服が洗濯中の朝は、型を決める前と同じように迷う朝になります。この朝が週に何度かあると、型があってもなくても同じに感じて、制服化が崩れます。
| 型で回す日数 | 洗濯の回数 | 要る組数の目安 |
|---|---|---|
| 週3日 | 週2回 | 上2枚・下1〜2本 |
| 週4日 | 週2回 | 上3枚・下2本 |
| 週4日 | 毎日 | 上2枚・下1〜2本 |
| 週5日 | 週2回 | 上3〜4枚・下2本 |
| 週5日 | 毎日 | 上2〜3枚・下2本 |
上は肌に近いので洗う回数が多く、下は上より少なくて済みます。上の枚数を、型で回す日数と洗濯の回数から決めてください。乾きにくい厚手のニットを型にする季節は、表より1枚多く見ておくと安心です。
枚数を足すときは、まったく同じ服を足すか、同じ形の色違いを足すかを先に決めます。まったく同じ服なら、どれを手に取っても型の日の朝は同じです。色違いなら、崩れ方4の人目が気になる気持ちにも同時に効きます。どちらにするかは、飽きやすいかどうかで決めてください。飽きやすいなら色違い、飽きにくいなら同じ服で足ります。
洗濯の回数が週の中で偏る人は、洗濯の前日がいちばん型の服が足りなくなる日です。その日を逃げ道の日にあてると、枚数を足さずに済むこともあります。
崩れ方6|決めた服が、思ったより似合っていなかった
制服化を始めて1〜2か月たったころに、型の服を鏡で見て、気分が下がるようになることがあります。決めたときは似合うと思っていたのに、毎日着ているうちに、似合っていないところが見えてきたという崩れ方です。
この崩れ方は、型を変えるきっかけとして受け止めてください。毎日同じ服を着ると、その服のよいところも合わないところも、ほかの服よりはっきり見えてきます。それは、制服化をしたからこそ分かったことです。
| 合わないと感じる場所 | よくある理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 顔まわりが沈んで見える | 首元の色が顔に合っていない | 首元に別の色の布を足す |
| 服に着られて見える | 丈や肩が合っていない | 同じ形でサイズか丈を替える |
| 地味に感じる | 色も形も控えめすぎた | 日替わりの1か所に明るい色 |
| 堅く感じる | きっちりしすぎている | 1か所だけゆとりのある形に |
| 好きになれない | 楽さだけで選んだ | 好きな服を1枚、型に入れ直す |
型を全部作り直さず、合わないと感じた1か所だけを替えるのが、続けるためのこつです。上下のうち片方だけを替えれば、型の考え方そのものはそのまま残せます。
合わないと感じたときは、その気持ちが服から来ているのか、その日の体調や気分から来ているのかも分けてください。疲れている朝は、どの服を着ても鏡の中の自分がさえなく見えます。3日続けて同じ場所が合わないと感じたら、それは服の問題です。1日だけなら、その日の気分の問題なので、型はそのままで構いません。
崩れ方7|決めたこと自体が、窮屈になった
いちばん気づきにくいのが、この崩れ方です。服は合っていて、飽きてもいない。それなのに、**毎朝、決めた服を着なければいけないことが、だんだん窮屈に感じられてくる。**楽になるために始めたのに、決まりを守ること自体が重くなっています。
窮屈さを感じたら、逃げ道の日が足りていないと考えてください。型で回す日が週5日なら、それを3〜4日に減らし、残りの日は好きに選ぶ日にします。**好きに選ぶ日があると、型の日がかえって楽に感じられます。**型の日と好きに選ぶ日が、互いに息抜きになるからです。
逃げ道の日を何曜日にするかも、先に決めておくと楽になります。週の真ん中に置くと、型の日が2日ずつに分かれて、続けて型を着る日数が短くなります。金曜に置くと、週末へ向けて気分が切り替わります。どちらがよいかは人によるので、2週間ずつ試してみてください。
逃げ道の日には、ルールを何も決めないでください。何を着てもよく、迷ってもよい日です。迷うことを楽しめる日が週に1〜2日あれば、型の日に迷わないことの楽さが、またはっきり感じられるようになります。
続く制服化の形|7割の型と3割の逃げ道
ここまでの直し方をまとめると、続く制服化は次の形になります。
| 部分 | 決めること | 決めないこと |
|---|---|---|
| 型の日(7割) | 上下の組み合わせ・日替わりの1か所 | その日の気分 |
| 季節の帯 | 帯ごとの羽織りと中の1枚 | 型そのもの |
| 枚数 | 洗濯の回転に合わせた組数 | 新しい型 |
| 型の外の日 | 行事・式の一式 | 毎回の組み合わせ |
| 逃げ道の日(3割) | なし | すべて |
**7割を型で回せれば、朝に迷う日は週に1〜2日まで減ります。**全部の日を型で回そうとして崩れるより、7割で続くほうが、ひと月を通して迷う日は少なくなります。
型にする服の条件|毎日着ても困らないか
型を直すとき、または型の服を選び直すときは、毎日着ることを前提に、次の条件を見てください。1日だけ着るなら気にならないことが、毎日になると崩れる原因になります。
| 条件 | 見るところ | 外れると起きること |
|---|---|---|
| 洗ってすぐ乾く | 厚みと素材 | 洗濯が追いつかない |
| しわになりにくい | 座ったあとの膝と腰 | 朝にアイロンの手間が増える |
| 手持ちの下の2本以上と合う | 色の濃さ | 下が洗濯中の日に組めない |
| 座る・歩く・腕を上げるで困らない | ゆとり | 予定の多い日に避けたくなる |
| 首元に何か足せる形 | 首の開き方 | 日替わりの1か所が作れない |
| 着ていて好きだと思える | 自分の気持ち | 1〜2か月で気分が下がる |
**最後の「好きだと思える」は、楽さと同じくらい大事な条件です。**楽さだけで選んだ型は、1〜2か月たって鏡を見たときに気分が下がり、崩れ方6につながります。手持ちの中で、着ている日にいちばん気分がよい1枚を思い出して、その形と色を型の出発点にしてください。
色は、上下のどちらかを中くらいの濃さにしておくと、ほかの服と組みやすくなります。上も下も強い色だと、日替わりの1か所に足せる色が限られます。
型の日の朝|5分で決まる順番
型を直したら、型の日の朝の順番も決めておきます。順番が決まっていると、考えることが減り、型の効き目がはっきり感じられます。
| 順番 | すること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 1 | 前の晩に見た気温の帯を思い出す | 数秒 |
| 2 | 型の上下を手に取る | 数秒 |
| 3 | 帯に合わせて羽織りと中の1枚を足す | 30秒 |
| 4 | 日替わりの1か所を選ぶ | 30秒 |
| 5 | 鏡で1回だけ全身を見る | 30秒 |
鏡を見るのは1回だけにしてください。何度も見ると、型の服のよくないところを探し始め、迷いが戻ってきます。1回見て、困るところがなければそのまま出かけます。困るところがあったら、日替わりの1か所だけを替えて、もう鏡は見ません。
前の晩にできることは、前の晩に済ませておきます。気温の帯を確かめる、日替わりの1か所の候補を2つに絞っておく。この2つを前の晩にしておけば、朝は手に取って着るだけになります。
崩れた翌朝に、型へ戻る
型を直しても、崩れる日はあります。寝坊した朝、急な予定が入った朝、気分がどうしても乗らない朝。そうした日に型から外れたこと自体は、問題ではありません。困るのは、1日外れたことをきっかけに、翌日も翌々日も型に戻らなくなることです。
型に戻りにくくなるのは、外れた日を「失敗した日」と感じるからです。失敗したと感じると、もう一度始めるには気持ちの区切りが要るような気がして、次の月曜まで、次の月初めまでと、戻る日が先へ延びていきます。
外れた日は、逃げ道の日を1日前倒しで使ったと考えてください。その週の逃げ道の日を1日減らせば、数の上では何も崩れていません。翌朝は、何もなかったように型の服を手に取ります。区切りを待たずに、翌朝すぐ戻る。これだけで、1日の外れが1週間の崩れに広がることはなくなります。
戻りやすくするために、型の服はいつも同じ場所に掛けておいてください。外れた日に着た服は、型の服の前に掛けず、別の場所に戻します。翌朝、クローゼットを開けたときに、いちばん手前に型の服があれば、手は自然にそちらに伸びます。
型を見直す手順|2週間の記録
もう一度始めるなら、2週間だけ、朝の様子を記録してください。記録は、スマホのメモに1日1行で足ります。
| 記録すること | 書き方の例 | 分かること |
|---|---|---|
| 型の日か、逃げ道の日か | 型・逃げ道 | 型で回せた割合 |
| 朝に迷った分数 | 3分 | 型の効き目 |
| 着替え直した回数 | 0回 | 型が合っているか |
| 型から外れた理由 | 雨・会議・気分 | 崩れ方のどれか |
| その日の最高気温 | 18度 | 気温の帯が合っているか |
**2週間たったら、型の日の割合と、朝に迷った分数を見てください。**型の日が7割前後で、迷った分数が始める前より減っていれば、その型は続けられます。型から外れた理由に同じ言葉が3回以上出ていたら、それが次に直す場所です。
衣替えで、型を切り替える
秋から冬への衣替えは、型を見直すいちばんよい時期です。夏の型をそのまま秋冬に持ち込もうとすると、素材や厚みが合わずに崩れます。
| 切り替えるもの | 夏から秋冬へ | 残すもの |
|---|---|---|
| 上 | 薄手から中厚手・厚手へ | 形と色 |
| 下 | 薄手から厚手へ | 形と色 |
| 日替わりの1か所 | 首元の布を厚手に・羽織りを足す | 回す場所 |
| 靴 | 甲の見える形から覆う形へ | 色 |
| 逃げ道の日 | 変えない | 数 |
形と色を残して、素材と厚みだけを替えると、季節が変わっても型の考え方はそのまま使えます。夏に紺のシャツとグレーのパンツを型にしていたなら、秋冬は紺のニットとグレーの厚手のパンツにする、という替え方です。新しい型を一から考える必要はありません。
衣替えの日は、夏の型の服を見直す日でもあります。ひと夏、型として毎日着た服は、ほかの服より早く傷みます。首まわりが伸びていないか、色があせていないか、膝が出ていないかを見て、来年の夏まで残すかを決めてください。傷んだ服を残すと、来年の夏の最初の朝に、型の服が着られないことに気づきます。
秋冬の型を決めるときは、10月と1月の両方で着られるかを考えてください。10月だけを考えて決めると、1月の寒さで中に着る枚数が増えたときに、型の服のゆとりが足りなくなります。中に1枚重ねても窮屈にならない寸法の服を選んでおくと、冬のいちばん寒い時期まで同じ型で回せます。
どちらとも取れるとき①|仕事と休日で、型を分けるべきか
仕事の日と休日では、行く場所も会う人も違います。型を1つにするか、2つに分けるかで迷う人は多いはずです。
型を分けるかどうかは、仕事の服を休日に着ても困らないかで決めてください。困らないなら、型は1つで足ります。休日は逃げ道の日にしておけば、仕事の型だけで平日が回ります。仕事の服がきちんとしすぎていて休日には着られないなら、型を2つに分けます。ただし、2つ目の型は1つ目より緩く、上下の色だけを決める程度にしておくと、休日まで決まりに縛られずに済みます。
どちらとも取れるとき②|家族の服選びも重なっている
自分の服を制服化しても、朝に疲れが残ることがあります。子どもの服を選び、天気を見て上着を決め、家族の持ち物を確かめる。自分の服の迷いを減らしても、ほかの人の服の迷いが残っている状態です。
この場合は、家族の服も、前の晩に決めておく時間を作ってください。子どもの服は、天気予報を見て、翌日の上着まで前の晩に出しておきます。朝に決めることが自分の服だけになれば、制服化の効き目が感じられるようになります。
どちらとも取れるとき③|制服化をやめたほうがいいのか
型を直しても続かないなら、制服化そのものが合っていないのかもしれません。やめるかどうかは、朝に迷った分数と、着替え直した回数で決めてください。
| 2週間の記録 | 判断 |
|---|---|
| 迷った分数も着替え直しも減った | 型を直して続ける |
| 迷った分数は減ったが、窮屈に感じる | 逃げ道の日を増やして続ける |
| どちらも変わらない | 前の週に候補を数着に絞る形に替える |
| 迷うことが楽しいと感じた | 制服化をやめて、選ぶ時間を朝に確保する |
服を選ぶこと自体が好きな人には、制服化より、前の週に候補を数着に絞る形のほうが合うことがあります。選ぶ楽しさは残しつつ、朝の迷いだけを減らせるからです。どちらの形でも、朝が楽になっていれば、それがその人に合った形です。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 制服化は全部の日を同じ服にすること | 平日の7割を型で回せば足りる |
| 飽きたら型を作り直す | 型はそのまま、1か所だけ日替わりにする |
| 季節が変わったら新しい型を決める | 形と色を残し、素材と厚みだけ替える |
| 型から外れた日は失敗 | 逃げ道の日として先に決めておく |
| 同じ服だとまわりに思われる | まわりは前日の服を覚えていないことが多い |
| 続かないのは意志が弱いから | 崩れる原因は、たいてい型の側にある |
いちばん多いのは、型から外れた1日を、崩れたと数えてしまうことです。外れる日は、どんな型にも必ずあります。その日を先に逃げ道として決めておけば、外れても型は崩れません。7割で続く型は、10割を目指して崩れる型より、ずっと長く朝を楽にしてくれます。
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よくある問い
- Q. 私服を制服化したのに、2週間で飽きてしまいました。向いていないのでしょうか
- 向いていないのではなく、型の中に変えてよい場所がなかったのだと考えてください。上下と靴まで全部を固定すると、毎朝まったく同じ鏡の中の自分を見ることになり、2〜3週目で飽きが来ます。型はそのままにして、首元・足元・羽織りのうち1か所だけを日替わりにしてよい場所に決めてください。首元なら布やアクセサリー、足元なら靴の色、羽織りなら2〜3枚を回す。変える場所が1か所あるだけで、選ぶ手間はほとんど増えずに、飽きはかなり抜けます。
- Q. 制服化した服が、秋になって気温に合わなくなりました
- 型は、気温の帯ごとに持つものだと考えてください。最高気温が25度前後の日、20度前後の日、15度を下回る日では、同じ上下に重ねる枚数が変わります。1つの型を一年中使おうとすると、季節の変わり目に必ず合わない日が出ます。上下の組み合わせはそのままにして、帯ごとに羽織りと中の1枚だけを替える形にすると、型を作り直さずに季節を越せます。秋は朝と昼の差が大きいので、薄手の羽織りを1枚、型に足しておいてください。
- Q. 毎日同じ服だと思われるのが気になって、制服化をやめてしまいました
- まわりの人は、あなたが思っているほど前日の服を覚えていないことが多いものです。それでも気になるときは、同じ形の服を色違いで2〜3枚持つ形にしてください。形が同じなら選ぶ手間は増えず、色が違えば同じ服を着ているとは見えにくくなります。もう1つは、型の中の首元か羽織りを日替わりにすることです。顔の近くが変わると、全体の印象が変わったように見えます。
- Q. 制服化そのものをやめたほうがいいでしょうか
- 朝に迷う時間が、制服化を始める前より減っているなら、続ける価値があります。崩れた日があっても、型で回せた日があれば、その分の迷いは減っています。やめるかどうかは、2週間だけ、朝に迷った分数と着替え直した回数を記録して決めてください。制服化を始める前と比べて、どちらも減っていれば型を直して続け、どちらも変わらないなら、制服化ではなく、前の週に候補を数着に絞る形のほうが合っているかもしれません。
— メグラシ編集部





